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駅ナンバリング

駅ナンバリング(えきナンバリング、: station numbering)は、鉄道路線に対してラテン文字からなる路線記号と、鉄道駅に対してアラビア数字からなる駅番号駅ナンバー)を付与する制度である。また、駅番号に加えてラテン文字3字からなるスリーレターコードを付けることもある。

日本の駅番号の例

世界的に普及しているラテン文字やアラビア数字を使うことで、現地語に疎い者にとって駅を識別しやすくなるとの判断から、東アジア東南アジアを中心に一部の国の鉄道などで導入されている。ただし、路線記号か駅番号のどちらかが導入されていれば駅ナンバリングが導入されているといえる。

現在、日本の鉄軌道において駅ナンバリングを導入している区間が全くない都道府県は、岩手県秋田県山形県福島県新潟県大分県宮崎県の7つである。鳥取県は一部区間が路線記号を導入(駅番号は未導入)しているため、ここには含めない。

駅ナンバリングと同等のものとして、一部のバス路線停留所に番号を付与する停留所ナンバリングバス停ナンバリング)を導入している。実例としては東京BRT南海ウイングバス南部など、またコミュニティバスではつくバスコミュニティバスやわたなどが挙げられる。付番方式については駅ナンバリングと異なる例も多く、事業者ごとに様々である。

リニモの駅シンボルマーク

また、駅ナンバリングの拡大以前から、一部の鉄道事業者は駅を識別しやすくする目的で駅シンボルマークを導入している。各駅の駅名、周辺の名所や名物などにちなんだマークが制定されている。これは、非識字者の多い開発途上国の地下鉄が駅にシンボルマークを制定していることを参考にしている。実例として福岡市交通局沖縄都市モノレール線(ゆいレール)、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)などが挙げられる。

構成

駅ナンバリングは路線系統に付与される路線記号と、駅や停留場に付与される駅番号から構成されることが多い。路線記号のみや、路線記号がない場合もある。

駅番号は記号部分(路線記号)と数字部分から構成されることが多い。数字部分のみのこともある。また、駅番号に加えスリーレターコードを導入する場合もある。

路線記号

路線記号は1つの路線や路線系統に1つ付与され、また、駅番号の記号部分を構成する。ラテン文字(英字)1 - 3文字からなる。英字の代わりにアラビア数字を用いることもある。東日本では同一地域内で路線記号が重複しないように考慮されることがほとんどだが、西日本ではあまり考慮されず、同一地域内での路線記号の重複が多く見られる。

路線記号の設定には、次の方法などがある。

  • 路線名や駅名などの略を用いる(東京メトロOsaka Metro都営地下鉄など)。
  • 路線名や事業者名に関係なく任意の英字を振り分ける(近畿日本鉄道JR西日本 (一部路線) など)。
  • 2文字の路線記号の場合、1文字目には事業者名の略を用いる(東武鉄道JR東日本JR東海など)。
  • 路線記号の重複を避けるため、一方は英字表記の頭文字、もう一方は2文字目以降を用いる(東京メトロ、Osaka Metro、都営地下鉄など)。
  • 複数の路線が直通し、事実上1つの路線として運行されている場合、同じ路線記号を用いる(Osaka Metroなど)。

特殊なケースとして、函館市電は2系統と5系統に異なる路線記号 (Y, D) を導入しているが、2系統と5系統の重複区間は2つの路線記号が1つの路線記号 (DY) のように案内される。

都営地下鉄大江戸線は「O (オー)」と「0 (ゼロ)」の混同を避けるため、英字表記の頭文字である「O (オー)」ではなく2文字目の「E」を採用している。

東京メトロ丸ノ内線は、本線と方南町支線の路線記号をそれぞれエム大文字 (M) と小文字 (m) で区別していたが、英語アナウンスでの区別を図るため、方南町支線の路線記号を「m」から「Mb」に変更した[1]

数字部分

数字部分は原則、1つの駅に1つ付与される。「0」または「1」から始まるアラビア数字の連番となっていることが多く、将来の延伸や他会社の路線との直通運転を考慮し「11」から始まる場合もある。「0」-「9」の番号は、「10」以降の番号と桁数を合わせるために、頭に0を付ける形で「00」-「09」のように2桁となっていることが多い。

本線から分岐する支線が存在する場合、次の付番方法などがある。

導入済区間上に新駅が設置された場合、次の付番方法などがある。

特殊なケースとして、韓国の釜山都市鉄道1号線は、路線記号 (1) と数字部分2桁からなる駅番号 (101 - 134) を付番していたが、新平駅 (101) より上り側の多大浦海水浴場駅へ延伸した際に、既存の駅番号を数字部分3桁からなる駅番号のように扱い、新線区間の駅に「095」-「100」を付番した。

スリーレターコード

スリーレターコードは駅番号が付番されている一部の主要駅に付けられる。空港コードを参考にしたもので、ラテン文字(英字)3文字からなり、駅名の略が用いられる。

国際的にはアムトラック(全米鉄道旅客公社)やイギリスの鉄道などで採用例があるが、日本国内の鉄軌道では現在、JR東日本のみが限定的に導入している(後述)。

歴史

日本における駅ナンバリングは、1984年(昭和59年)5月から長崎電気軌道が駅番号入りの駅名標を順次設置した[3]ほか、1996年(平成8年)10月から広島電鉄も導入した[4]。その後、2002年(平成14年)のFIFAワールドカップ開催に合わせて横浜市営地下鉄が導入、2004年(平成16年)に東京メトロ[注 1]都営地下鉄が同時導入したのを皮切りに、導入が広まっている。駅ナンバリングの導入は、新線や新駅の開業、沿線での国際博覧会オリンピックなどの国際的な行事の実施に伴うものが多い。また、導入と同時にラインカラーの導入や案内表示の多言語表記[注 2]化などが行われることが多い。

北海道地方での事例

JR北海道

北海道旅客鉄道(JR北海道)は、2007年10月1日から主要線区に導入した。中心となる札幌駅を (01) として(主に特急列車の運行系統の)方面別に記号を付け、札幌駅からの駅数で付番している。

札幌市営地下鉄

 
駅ナンバリングを用いた案内(大通駅改札口)

札幌市営地下鉄は、2006年1月26日から導入した。

  N 南北線 (N / Namboku) 麻生駅 (N01) - 真駒内駅 (N16)
  T 東西線 (T / Tozai) 宮の沢駅 (T01) - 新さっぽろ駅 (T19)
  H 東豊線 (H / toHo) 栄町駅 (H01) - 福住駅 (H14)

札幌市電

札幌市電は、2015年4月1日から導入した[5]。なお、札幌市交通局は停留所ナンバリングの名称を使用している。

函館市電

函館市電は路線図などに記載している[6]。導入時期不詳。記号部は運行している2つの系統の両方が経由する湯の川停留場 - 十字街停留場間は両方の系統の記号が付されている。

■Y 2系統 (Y / Yachigashira) 湯の川停留場 (DY01) - 十字街停留場 (DY20) → 宝来町停留場 (Y24) - 谷地頭停留場 (Y26)
■D 5系統 (D /Dokku) 湯の川停留場 (DY01) - 十字街停留場 (DY20) → 末広町停留場 (D21) - 函館どつく前停留場 (D23)

道南いさりび鉄道

道南いさりび鉄道は2016年3月26日の開業時から駅ナンバリングを導入した[7]。ただし、五稜郭駅はJR北海道としての駅番号 (H74) のみが付番され、道南いさりび鉄道線のナンバリングは付番されていない。なお前身であるJR北海道江差線時代では、分岐駅である五稜郭駅を除く全駅でJR北海道の駅ナンバリング導入の対象外路線だった[8]

日本の路線記号で小文字ラテン文字のみを使用しているのは道南いさりび鉄道線のみである(2016年11月までは東京メトロ丸ノ内線の方南町支線が路線記号「m」を使用していたが、路線記号「Mb」に変更した)。

東北地方での事例

弘南鉄道

弘南鉄道は、2020年10月10日から大鰐線に駅ナンバリングを導入した[9](終点から起点に向けて付番)。弘南線についても2021年4月12日に導入が発表された[10]。路線記号は弘南線が「KK」、大鰐線が「KW」。これと数字部分で構成される。

仙台市地下鉄

仙台市地下鉄は、2015年3月から導入した[11]。東西線には2015年12月6日の開業時から導入している[12]

関東地方での事例

JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道

 
従来デザインの駅名標山手線渋谷駅

東海道線伊東線中央本線の一部区間は中部地方に属するが、関東地方からの連番となっているため一括して取り上げる。ただし大月駅以西の「CO」区間は全区間が中部地方に属する為、後述する。

JR東日本東京モノレール東京臨海高速鉄道は、2020年東京オリンピックパラリンピックの開催を見据え、2016年4月に首都圏エリアの電車特定区間E電区間)と東京モノレール羽田空港線東京臨海高速鉄道りんかい線に駅ナンバリングを導入することを発表した[13][14][15]。また、JR線を示す「JR」の案内表示も導入し、複数路線の総称や、駅ナンバリングが導入されていない路線などに用いられる。

JR東日本では導入は段階的に実施され、まず2016年8月20日に目黒駅で最初のナンバリング付き案内を設置したのを皮切りに[16][17][18]、同年9月末までに東京都区内全駅・吉祥寺駅三鷹駅舞浜駅へ導入し[17][18]、その後、順次他の駅にも拡大された。

2018年以降は各支社主導で電車特定区間外への導入も行われている。また、電車特定区間内であっても、一部の運行系統(上野東京ライン相鉄・JR直通線)には設定されないこともあり、その場合は直通先の路線の駅ナンバリングが使用される。

JR東日本の路線記号はラテン文字(英字)2文字からなり、原則1文字目は「J」、2文字目は路線名の頭文字(重なる場合はその後の文字)となっている。中央本線の大月駅 - 小淵沢駅間のみ例外的に「CO」となっている。東京モノレールの路線記号は「MO」、東京臨海高速鉄道の路線記号は「R」1文字となっている。

番号部分はアラビア数字2桁からなり、東京駅が起点の路線は東京駅から、東京駅を起点としない路線および経由しない路線は南方または西方からそれぞれ付番し、山手線および武蔵野線反時計回りに付番している。

JR東日本独自の制度として、一部の駅にIATA(国際航空運送協会)(空港コード)を模したスリーレターコードが導入されている(東京モノレール・東京臨海高速鉄道では未導入)。導入の対象は原則3つ以上の系統が乗り入れている(3つ以上の駅番号が設定されている)駅である。ただし、浜松町駅および高輪ゲートウェイ駅は2系統(山手線、京浜東北線)のみが乗り入れているが、例外的に導入されている。

  JR東日本
  • スリーレターコード
東京モノレール
東京臨海高速鉄道

東京地下鉄・都営地下鉄

 
東京地下鉄の従来デザインの駅名標(千代田線明治神宮前駅
 
都営地下鉄の従来デザインの駅名標(浅草線浅草駅

東京地下鉄(東京メトロ)および東京都交通局都営地下鉄)は2004年4月1日帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民営化と同日)から導入した[25]。方角を基準に定めており、基本的に西・南から東・北に向かって振られている。そのため、路線によっては駅番号01の駅が届出上における終点側の駅になる場合もある。

目黒駅 (N-01/I-01) - 白金高輪駅 (N-03/I-03) 間は東京メトロ南北線と都営三田線、和光市駅 (Y-01/F-01) - 小竹向原駅 (Y-06/F-06) 間は東京メトロ有楽町線と東京メトロ副都心線でそれぞれ線路、駅施設を共有しており、1つの駅に2つの駅番号が付番されている。同じ駅については路線記号のみ異なり数字部分は同じである。有楽町線と副都心線の小竹向原駅 (Y-06/F-06) - 池袋駅 (Y-09/F-09) 間はそれぞれ別の線路を使用しているが、途中の駅数が2駅で同数のため、数字部分は同じである。

駅ナンバリングの導入以前は、ラインカラーを付した「○」のみを路線記号として使用していた。

なお、東京地下鉄の新木場車両基地にある「総合研修訓練センター」には、「訓練線」と呼ばれる非営業線があり、設置されている案内表示での路線記号はK (Kunren) となっている(詳細は当該項目を参照)。

東京地下鉄
都営地下鉄

東京さくらトラム(都電荒川線)・日暮里・舎人ライナー

東京都交通局の東京さくらトラム(都電荒川線)と日暮里・舎人ライナーは、2017年11月下旬から駅ナンバリングを導入した[29]。日暮里・舎人ライナーは開業当初、路線記号を持たず数字部分だけで構成されていたが、2020年東京オリンピック・東京パラリンピックを見据えて路線記号が導入された。なお、上野懸垂線には導入されていない。

ゆりかもめ

ゆりかもめは2006年3月27日に導入した。「YUrikamome」の「Y」が東京メトロ有楽町線で既に使われていたため、路線記号は「U」。

京成電鉄・新京成電鉄・北総鉄道・芝山鉄道

 
従来デザインの駅名標(京成本線 京成船橋駅

京成電鉄北総鉄道芝山鉄道は、2010年7月17日(成田スカイアクセス線開業日)から[30][注 3]新京成電鉄は2014年2月から[31]それぞれ導入した。路線記号は京成が「KS」、新京成が「SL」、北総が「HS」、芝山鉄道が「SR」。これと数字部分で構成される[注 4]

付番基準については、京成は京成上野駅を「KS01」として、本線など各路線ごとに本線との接続駅[注 5]の次の駅から[注 6]、北総・芝山は、京成との接続駅の次の駅から東へ向け連続番号を振っている[注 7]

新京成を除き駅番号の二重付番を行わない方針を採っており、京成本線と京成他路線の分岐駅については本線の番号のみが付番され、北総と重複する京成駅のうち、東松戸駅新鎌ヶ谷駅千葉ニュータウン中央駅印旛日本医大駅は、駅を管轄する北総の番号 (HS) のみが付番され、逆に起点の京成高砂駅は京成の番号 (KS) のみが付番される。実際には乗り入れ他社も含めて当該番号を案内に用いている。新鎌ヶ谷駅と京成津田沼駅はそれぞれ北総と京成の駅番号が設定されているが、新京成はそれらの駅にも駅番号を設定した。

また、都営浅草線との相互直通運転の境界駅である押上駅には先に浅草線の駅番号が付与されているが、京成としての駅番号も付与される。

京成電鉄 (KS / KeiSei)
新京成電鉄 (SL / Shin-keisei Line)
「SK」が西武国分寺線で採用されていたため、「SL」が採用された。
北総鉄道 (HS / HokuSō)
芝山鉄道 (SR / Shibayama Railway)

京浜急行電鉄

 
従来デザインの駅名標(品川駅)

京浜急行電鉄2010年10月21日羽田空港第3ターミナル駅 (開業時は羽田空港国際線ターミナル駅) の開業日)に導入した。路線記号は「KK / KeiKyū」。これと数字部分で構成される[注 4]

付番方法は、本線上の駅 → 支線分岐駅 → 支線上の駅 → 本線上の駅の順(例 : 品川駅〜梅屋敷駅 → 京急蒲田駅 → 糀谷駅〜羽田空港第1・第2ターミナル駅 → 雑色駅…)で、例外的に本線の堀ノ内駅 - 浦賀駅間は支線、久里浜線は本線と同様に扱う。本線の下り基準で見た場合、堀ノ内駅を除く支線分岐駅の次の駅は番号が連続せず、支線の終点駅の次の番号に飛ぶことになる。

また、本線の泉岳寺駅は導入前から都営地下鉄浅草線としての駅番号 (A-07) が導入されていて、案内でもこれを用いている[32]

東急電鉄・横浜高速鉄道

 
従来デザインの駅名標(東急世田谷線 下高井戸駅)

東急電鉄2012年2月上旬から[33][34]横浜高速鉄道は同年9月下旬頃から[35][注 8]それぞれ導入した。

他社との相互直通運転境界駅である渋谷駅、目黒駅、横浜駅、中目黒駅(現在日比谷線との直通運転は行っていない)、新横浜駅には他社の駅番号も付番されている。こどもの国線には第二種鉄道事業者である東急としての駅ナンバリングが導入されている。

2023年3月に開業した東急新横浜線には、「SH」の路線記号が付けられることが2022年9月16日に発表された[36]

東急電鉄
横浜高速鉄道

東武鉄道

 
従来デザインの駅名標(伊勢崎線 浅草駅)

東武鉄道は、2012年3月17日から導入した[37]

路線系統別に路線記号を設定し、数字部分は同一系統内で番台区分していることが特徴で、路線記号と数字部分の間にはハイフンが入る。路線記号の最初の一文字は共通の「T」となっている。複数の路線が乗り入れている駅では春日部駅以外は二重付番を行わず、支線区は分岐駅の次の駅から順に付番する。

東京メトロとの相互直通運転の境界駅である押上駅・北千住駅・和光市駅には先に東京メトロの駅番号が付与されているが、東武としての駅番号も付与される。

西武鉄道

 
従来デザインの駅名標(狭山線西武球場前駅)

西武鉄道は、2013年3月から導入した[40]。路線記号の最初の一文字を自社の頭文字の"S"としている点や路線記号を路線系統別に分けている点は東武鉄道などと、路線系統内では連番となっている点は京成電鉄などと共通している。所沢、東村山、小川、国分寺、萩山、多摩湖、西武球場前の各駅はそれぞれの路線系統ごとに付番される。

東京メトロとの相互直通運転の境界駅である小竹向原駅には先に東京メトロの駅番号が付与されているが、西武としての駅番号も付与されている。

京王電鉄

 
従来デザインの駅名標(京王八王子駅

京王電鉄は、2013年2月22日から導入した[41]。路線記号は京王線系統が「KO」、井の頭線系統が「IN」。数字部分は京成電鉄や西武鉄道などと同じく、路線系統内で連番となっている。両路線系統が接続する明大前駅には、京王線系統と井の頭線系統の両方の駅番号が付番されている。

都営地下鉄との相互直通運転の境界駅である新線新宿駅には先に都営新宿線としての駅番号 (S-01) が付与されているが、京王線としての駅番号 (KO01、京王線新宿駅と共通)も付与されている。

小田急電鉄・箱根登山鉄道・箱根観光船

駅ナンバリング対応の駅名標(小田原駅

小田急電鉄箱根登山鉄道箱根ロープウェイ[注 9]箱根観光船は、2014年1月から導入した[42]。新宿駅 - 箱根方面間は3社の鉄道・鋼索鉄道・索道・航路(小田急小田原線・箱根登山鉄道・箱根観光船)が通しで付番されているのが特徴である。東京都内の新宿駅から芦ノ湖元箱根港まで67の駅・港が連続付番されている。この区間の路線記号は「OH」を使うが、コーポレートカラーから小田急線内は青系、その他各社内(小田急箱根HD系)は赤系の色を用いて区別している。

小田急の他の鉄道路線の路線記号は江ノ島線が「OE」、多摩線が「OT」。箱根方面、江ノ島線、多摩線ともに番号部は複数の路線が乗り入れている駅では重複付番を行わず、江ノ島・多摩線は起点の次の駅から順に付番する。

代々木上原駅は先に東京地下鉄の駅番号(C-01)が付与されていたが、小田急としての駅番号(OH05)も付与されており、路線図などには各社線ごとに駅番号が記載されている。

なお、箱根エリアのバス路線(箱根登山バス伊豆箱根バス小田急ハイウェイバス東海バス)では、2019年4月1日より各停留所に3桁の番号を付番する「バス停ナンバリング」を導入しており[43]、エリア内の案内表示では箱根登山鉄道・箱根観光船の駅ナンバリングとあわせて使用されている。また、彫刻の森駅強羅駅などのように3桁の番号が無く、駅ナンバリングがそのままバス停ナンバリングを兼ねている例も存在する。

相模鉄道

 
従来デザインの駅名標(大和駅)

相模鉄道は、2014年2月下旬から導入した[44]。路線記号は「SO/SOtetsu」。これと数字部分で構成される。数字部分は本線が「01」、いずみ野線が「31」、相鉄新横浜線が「51」から順に付番され、本線と支線の分岐駅である二俣川駅西谷駅では二重付番を行わず、支線は次の駅から順に付番される。

首都圏新都市鉄道

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスは、2005年8月24日から数字部分のみで導入した。2020年頃から公式ウェブサイトや路線図に路線記号も併せて記載されるようになった(数字のみの案内も引き続き使用)。路線記号は「TX[46]

わたらせ渓谷鐵道

わたらせ渓谷鐵道は、2017年3月22日から導入した[47]

埼玉新都市交通

埼玉新都市交通は、2018年3月23日から導入した[48]。先行し、3月19日から駅名標の多言語表記も追加した。

埼玉高速鉄道

埼玉高速鉄道は、2016年度から駅ナンバリングを導入した[49]

数字部分は赤羽岩淵駅経由で相互直通運転する東京メトロ南北線目黒駅を起点とした通し番号となっている。なお、赤羽岩淵駅にはすでに東京メトロ南北線の駅番号 (N-19) が付与されているが、埼玉高速鉄道としての駅番号も付与される。

秩父鉄道

秩父鉄道は、2022年9月中旬から駅ナンバリングを導入した[50]。 これまでに公式サイト等で確認されたナンバリングは次の通り。それ以外の駅に関しては現時点でアナウンスされていない。

流鉄

流鉄は、2018年5月から導入した[52]

千葉都市モノレール

千葉都市モノレールは、2019年2月から導入した[53]

東葉高速鉄道

東葉高速鉄道は、2014年3月15日から駅ナンバリングを導入した[54]

東京メトロとの相互直通運転の境界駅である西船橋駅には先に東京メトロ東西線の駅番号 (T-23) が付与されているが、東葉高速鉄道の駅番号も付与されている。

銚子電気鉄道

銚子電気鉄道は、2018年11月23日から導入した[55]

多摩都市モノレール

多摩都市モノレールは、2018年2月から駅ナンバリングを導入した[56]

横浜市営地下鉄

横浜市営地下鉄は、2002年2002 FIFAワールドカップに合わせて導入した。2008年3月30日から駅構内などで記号部と番号部の2行分かち書きがされている。

  •   ブルーライン (B / Blue) 湘南台駅 (B01) - あざみ野駅 (B32)
    当初は番号だけであったが、実質的な2路線目となるグリーンラインの開業により、既存の1号線(湘南台駅 - 関内駅)・3号線(関内駅 - あざみ野駅)には「ブルーライン」の愛称が使用され、駅番号もBlue lineのBを冠してB01 - B32になった。また、この2つの路線は直通し、一体の路線として運行されていることから、駅番号も連続したものとなっている。
  •   グリーンライン (G / Green) 中山駅 (G01) - 日吉駅 (G10)

横浜シーサイドライン

横浜シーサイドラインは2010年から数字部分のみで導入した。

江ノ島電鉄

江ノ島電鉄2011年6月9日から導入した[57]

湘南モノレール

湘南モノレール江の島線に導入した。導入時期不明。路線記号は「SMR」。これと1桁の数字部分で構成される。路線記号に3文字を使用している唯一の路線である。

伊豆箱根鉄道

導入年不明。公式ホームページ[58] や路線図、実際の駅名標で確認できる。

中部地方での事例

JR東海

 
従来デザインの駅名標中央本線春日井駅

JR東海は、2018年3月から在来線の一部に導入した[59]。対象駅は2021年3月13日時点のTOICA利用可能駅とTOICAエリア外主要駅(観光客が多い6駅)となっている。JR他社との境界駅にも、他社の導入状況に関わらず独自の駅ナンバリングが導入されている(熱海駅米原駅国府津駅亀山駅)。

路線記号はラテン文字(英字)2文字からなり、1文字目は全路線共通で「C / JR Central」、2文字目は東海道本線を「A」として、下り方面に向かって分岐する路線順に「B」「C」...とアルファベット順で設定している(一部例外あり)。数字部分は起点を「00」として付番している。TOICAエリア外主要駅には、駅番号が付番されていない駅の数もカウントして付番している。

JR東日本

東海道線伊東線中央本線の一部区間は中部地方に属するが、関東地方からの連番となっているため「#JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道」の項目で取り上げるが、大月駅以西の「CO」区間は全区間中部地方に属するのでここで紹介する。

  •   中央本線 (CO)(大月駅 - )初狩駅 (CO 33) - 小淵沢駅 (CO 51)
    電車特定区間外であるが、2020年3月に導入された[60]。中央線快速電車の東京駅を起点とした通し番号となっている。ラインカラーは中距離列車を示す青。

また、2016年12月12日には「駅ナンバー」を大糸線南小谷駅 - 松本駅間)に順次導入した[61]。数字部分のみで構成される(駅名標では数字上部に小さく「Ōito Line」と表記される)。番号はJR東日本管轄区間外(JR西日本管轄区間内)の糸魚川駅を起点とした通し番号となっている。

伊豆急行

会社から公式発表が特になかったため、導入年ならびに導入時期は不明。ただし2016年12月の時点で、駅配布用時刻表の表紙に表記されているほか、2017年11月時点では公式サイトの各駅個別記事に掲出されるようになった。また、駅名標にも記載される。なお、伊東駅にはJR東日本の駅番号 (JT 26) も付されているが、ナンバリングの実施は伊豆急行の方が先である。

伊豆箱根鉄道

導入年不明。公式ホームページ[58]や路線図、実際の駅名標で確認できる。

岳南電車

2020年4月頃より導入[62]。沿線から見える富士山にちなみ、富士山をモチーフとした独自のデザインを使用する。

富士山麓電気鉄道

富士山麓電気鉄道(2022年3月までは富士急行)では2011年7月1日、富士吉田駅の富士山駅への改称とともに本格実施。ただしそれ以前から一部では導入していた。

長野電鉄

導入年不明。一部駅の駅名標には記載されていないが、駅掲出の時刻表・車内掲出の路線図などに表示されている。

  • ●N 長野線 (N / Nagano) 長野駅 (N1) - 湯田中駅 (N24)
  • ●Y 屋代線 (Y / Yashiro、2012年4月1日廃止) 屋代駅 (Y1) - 須坂駅 (NY13)
    • 長野線と接続していた須坂駅は、両路線どちらの起点から数えても13番目にあたるため、路線記号をまとめて「NY13」とされていたが、廃止後は「N13」に変更された[63]

上田電鉄

2016年4月1日より導入。駅名標に記載[64]

アルピコ交通

2017年3月上旬より導入。駅名標に記載。

  • ●AK 上高地線 (AK / Alpico Kotsu) 松本駅 (AK01) - 新島々駅 (AK14)
    • 新島々駅で接続する(バス路線)にも併せて停留所ナンバリングが導入された。

富山地方鉄道

富山地方鉄道は、2019年2月9日から軌道線系統、同年3月16日から鉄道線系統にそれぞれ導入し[65]、富山ライトレールから合併吸収した富山港線にも2020年3月21日から導入した。路線(系統)記号は鉄道線系統が「T」(Toyama) 、軌道線系統が「C」(Chiho)。駅番号は路線記号とアラビア数字二桁から構成される。同じ系統内での二重付番は行わない。

北陸鉄道

北陸鉄道では、2019年4月1日のダイヤ改正に合わせ、駅ナンバリングを導入することが発表された[69][70]

えちぜん鉄道・福井鉄道

えちぜん鉄道福井鉄道では、2017年3月25日より駅ナンバリングを導入することが発表された[71]。路線記号は、えちぜん鉄道が「Echizen」から「E」、福井鉄道が「Fukui」から「F」で、これと数字で構成される。また、両社とも番号については1桁番台の0詰めをしていない。

なお、両社の接続駅である田原町駅には、両社双方の駅番号(えちぜん鉄道:E26、福井鉄道:F24)が付与される。また、福井鉄道は京浜急行電鉄同様の方式で、起点のたけふ新駅を基準に途中の支線(駅前線)に向けて連続させる付番形態となっている。

えちぜん鉄道
福井鉄道

長良川鉄道

2017年より導入。駅名標に記載。車内で発行される整理券と同じ番号になっている。

明知鉄道

2017年より導入。駅名標に記載。終点側から起点側に向かって番号が増える形になっている。

静岡鉄道

 
駅名標(新静岡駅)

2011年10月1日から本格実施。ただしそれ以前から一部では導入していた。駅名標に記載。

遠州鉄道

遠州鉄道は、2007年12月中旬から数字部分のみで導入した。2021年からは路線記号も導入されている(数字のみの案内も引き続き使用)。なお2007年4月1日8月1日にそれぞれ駅名変更した遠州病院駅美薗中央公園駅とその両隣の駅の計6駅は、駅名変更時から駅名標に先行導入していた。

豊橋鉄道

豊橋鉄道では、2007年に路面電車の東田本線、2008年に渥美線に導入された。複数の路線を有する事業者であるが記号部分(英字)を持っていない。

名古屋市営地下鉄・名古屋ガイドウェイバス・名古屋臨海高速鉄道・愛知高速交通

 
従来デザインの駅名標東山線伏見駅

名古屋市営地下鉄では、名古屋市営地下鉄名城線名古屋大学駅 - 新瑞橋駅間開業と環状運転開始日である2004年10月6日に全線全駅で導入された[72]。また、名古屋ガイドウェイバスや同日に旅客営業を開始した名古屋臨海高速鉄道でも同日に導入された。愛知高速交通では2005年3月6日の開業時に導入された。これらは2005年日本国際博覧会(愛・地球博)に先立って中部運輸局が各社に呼びかけて実現したものである[73]

名古屋市営地下鉄
名古屋ガイドウェイバス
名古屋臨海高速鉄道
愛知高速交通

愛知環状鉄道

愛知環状鉄道では、2004年4月1日から導入された。導入後の2005年3月1日に新駅が2駅開業しているが、導入時に予めその2駅も含めて付番されており、枝番等のない連続する番号になっている。

名古屋鉄道

 
従来デザインの駅名標名鉄名古屋駅

名古屋鉄道は2016年3月14日以降順次導入した[75]

名古屋市営地下鉄との相互直通運転の境界である上小田井駅赤池駅上飯田駅には先に市営地下鉄の駅番号が付与されているが、名鉄としての駅番号も付与される。

樽見鉄道

導入年不明。公式サイトの時刻表に明記されている[76]。駅名標にも記載。

近畿地方での事例

JR西日本

 
路線記号に対応した新快速の種別幕(223系
 
駅ナンバーに対応した天王寺駅15番のりば(大和路線および同線と大阪環状線から直通する列車の阪和線ホーム)の縦書き駅名標(2017年10月31日)
ラインカラーは行先としての発車頻度の高い阪和線のものが使用されているが、駅ナンバーは到着列車の大阪環状線・大和路線のものが表記されている

ここでは近畿エリアの駅ナンバリングについて取り上げる。岡山・福山エリア山陰エリア広島エリアについては後述する。また、JR西日本は駅番号を「駅ナンバー」と呼称するため、以下はその呼称に従って表記する。

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2014年8月6日に近畿エリアに路線記号を導入することを発表し[77]、2015年3月14日から公式サイトの路線図に反映した[78]。また、2018年3月から主要路線に駅ナンバーを導入した[79]

JR西日本は駅ナンバーを訪日外国人向けの付加サービスとして位置付ける関係上、国内の利用者への広報を積極的に行っていないため、自社の駅ナンバーは縦型の平仮名駅名標にのみ表記し、横型の駅名標には表記していない。また、複数路線の駅ナンバーが割り当てられている駅では、到着する列車が走行した路線を基準に表記しているため、出発する方面を基準とした駅名標のラインカラーとは一致しない場合がある(岡山・広島エリアも同様)。

路線記号は北陸線東海道線山陽線を「A」、大阪環状線を「O」とし、分岐駅順にアルファベット順ラテン文字(英字)を付与している(和田岬線羽衣線を除く)。なお、2016年3月26日に作成された路線図では路線記号の前に小さく「JR」と表記されている[80]

北陸線・東海道線・山陽線、大阪環状線との分岐駅を太字で表記する。

伊勢鉄道

伊勢鉄道では、2008年8月1日から導入。ワンマン運転時に発行される(整理券)と番号は同じである。

南海電気鉄道・泉北高速鉄道・阪堺電気軌道

 
駅ナンバリング導入後の南海新今宮駅の駅名標
 
駅ナンバリング導入後の泉北光明池駅の駅名標
 
駅ナンバリング導入後の阪堺大和川停留場の駅名標

2012年2月23日、南海電気鉄道及び同社と直通運転をしている泉北高速鉄道、南海の子会社である阪堺電気軌道で駅ナンバリング実施が同時に発表された。路線記号は南海が「NK」、泉北高速鉄道が「SB」、阪堺が「HN」となる。

導入は南海・泉北高速鉄道(当時は大阪府都市開発)は2012年4月1日の和歌山大学前駅開業、ダイヤ改正と同時[81][82]、阪堺は同年3月下旬頃から順次実施されている[83]

南海電気鉄道
南海線系統と高野線系統で番台区分される。南海本線・空港線については泉佐野駅から空港線方面に連続する形を取り、羽倉崎駅以南は関西空港駅の続番となる。また、高野線汐見橋駅 - 岸里玉出駅間(通称:汐見橋線)を含む空港線以外の南海本線の支線各路線については、分岐駅の番号に分岐駅からの駅数を枝番に付したものとなっており、当初から枝番を導入するのは日本では初の事例となる。
泉北高速鉄道
阪堺電気軌道
番号については2009年7月4日以降の運転系統を基準に、上町線及び阪堺線住吉鳥居前駅 - 浜寺駅前駅間の各停留所を連番とし、阪堺線恵美須町駅 - 東粉浜駅間の各停留所は番台区分される。なお、導入時「HN27」と「HN30」は欠番となっていたが、このうち「HN27」は東湊停留場 - 石津停留場間に2015年2月1日に開業した石津北停留場に付けられた。一方、上町線の住吉公園停留場は2016年1月31日付で廃止となったため、同駅に付けられていた「HN11」が欠番となった。

京都丹後鉄道

WILLER TRAINSによって運行される京都丹後鉄道では、会社からのアナウンスは特にないが、2015年、公式ホームページの運賃表において駅ナンバリングが確認できる。また、WILLER TRAINS移管後にリニューアルされた駅名標においても表記される[84]

記号として宮福線を「F」、宮舞線宮津線の宮津以東)を「M」、宮豊線(宮津線の宮津以西)を「T」とし、路線の接点にあたる宮津駅は路線記号が付かない。番号は宮福線の福知山駅を1として、終点の宮津駅の14まで順に振っていき、宮舞線・宮豊線は宮津駅の14を基準として番号を割り振っている。

大阪モノレール

大阪モノレールは、彩都線の阪大病院前駅 - 彩都西駅間が延伸開業した2007年3月19日から導入した。ただし、2006年10月6日に駅ナンバリングの導入を発表し、同月下旬から駅ナンバリングに対応した路線図、駅名標を順次取り付けた。数字部分のみで構成される。

大阪市高速電気軌道・北大阪急行電鉄

 
旧タイプの駅名標(谷町線天王寺駅
 
新タイプの駅名標(御堂筋線本町駅

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、導入時は大阪市交通局)・北大阪急行電鉄大阪港トランスポートシステム(OTS、路線は後に大阪市交通局に編入)は、2004年7月1日から導入した。

Osaka Metro各路線の駅番号は数字部分が原則として「11」から始まるのが特色であり、相互直通運転を行っている鉄道路線の駅が駅番号を付番する際は、これに連続するように付番する[注 11]

2024年度中に北港テクノポート線が開業する予定だが、駅ナンバリングに関するアナウンスはまだ行われていない。

Osaka Metro・北大阪急行電鉄

近畿日本鉄道

 
駅ナンバリング導入後の大阪難波駅の駅名標。近鉄様式であるが、相互直通する阪神との境界であるため、同社の駅番号も記載されている

近畿日本鉄道(近鉄)のけいはんな線では、生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間が延伸開業した2006年3月27日から大手私鉄では初めて導入された。その後、他の路線についても2015年8月20日より順次導入した[85](ただしロープウェイの葛城索道線は対象外となっている)。

記号部は、主要路線である難波・奈良線、京都・橿原線、大阪線、名古屋線、南大阪・吉野線にA - Fのアルファベットを付け(Cは既にけいはんな線に付されている)、その支線に対してはG - Pのアルファベットを付け、鋼索線ではY -Zのアルファベットが付される。

番号部の付番法則は極めて独特で来日観光客の多い京都駅 - 吉野駅・近鉄奈良駅・賢島駅のルート(以下、観光客ルートと記す)に01から順番に付される。京都線(B)京都駅の01から始まり、吉野線(F)吉野駅は57、奈良線(A)近鉄奈良駅は28、志摩線(M)賢島駅は93といった具合である。

したがって難波・奈良線では、観光客ルートに合わせるため菖蒲池駅(21)と大和西大寺駅(26)の間で番号が飛び、橿原線(B)・吉野線(F)の間では直通不可能であるにも関わらず連続付番となる。

それ以外のルートでは、観光客ルート分岐点からの連続(田原本線、天理線)あるいは事実上の起点からの順番で付される。支線区は幹線と連続している。

神戸市営地下鉄

 
駅ナンバリング導入後の新長田駅の駅名標(西神・山手線)

神戸市営地下鉄では、2004年9月1日から導入された。

  •    S  西神・山手線 S  北神線 (S / Seishin) 谷上駅 (S01) - 新神戸駅 (S02) - 西神中央駅 (S17)
    西神・山手線は正式には山手線、西神線、西神延伸線の3線に分かれているが、直通運転を行っているため、通常は路線全体を「西神・山手線」と呼ぶ。そのため、駅ナンバリングにおいても北神線[注 12]を含めて同じ路線記号を持ち、駅番号も連続したものとなっている。なお、谷上駅のみ駅番号の色が他の駅の「緑地に白字」と反転した「白地に緑字」となっている。
  •    K  海岸線 (K / Kaigan) 三宮・花時計前駅 (K01) - 新長田駅 (K10)

神戸新交通

神戸新交通では、ポートアイランド線市民広場駅 - 神戸空港駅間が延伸開業した2006年2月2日から導入された。

阪急電鉄・能勢電鉄

阪急電鉄(阪急)および能勢電鉄では、2013年12月21日から導入された。

阪急電鉄
 
駅ナンバリング導入後の阪急梅田駅(現・大阪梅田駅)の駅名標
阪急阪神ホールディングス傘下にある阪急電鉄(阪急)・阪神電気鉄道(阪神)は、2013年4月30日に同時に実施を発表した。阪急では、京都本線西山天王山駅が開業した2013年12月21日に導入された[86]。路線記号は「HanKyu」から「HK」となる。路線群毎に番台区分されており、路線群内では連番となっている。重複付番はなく、本線から支線が分岐する形態の乗換駅に加え、本線と支線が交差する乗換駅についても本線としての番号が付与されている。番号にハイフンが付くのは公式にて発表された資料とLED車内案内表示装置での表示のみで、駅名標などでは各ラインカラーの文字で上にHK、下に番号、丸を囲む形となる。
能勢電鉄
能勢電鉄では、阪急と同時に鉄道線のみに2013年12月21日から導入された。路線記号は「NoSe」から「NS」となる。また、阪急と異なり記号部と番号部の間はハイフンがなく、東武と同様に路線毎に番台区分されている。

阪神電気鉄道

 
駅ナンバリング導入後の阪神御影駅の駅名標

実施については上記の通り阪急と同時に発表されたが、阪神電気鉄道(阪神)では、2014年4月に導入された[87]。路線記号は「HanShin」から「HS」となる。また、阪急と異なり記号部と番号部の間はハイフンがなく、阪急と同様に路線毎に番台区分されている(本線・神戸高速線は連番)。なお、他事業者管理の共同使用駅である西代駅山陽電鉄)・大阪難波駅近鉄難波線)については発表時点で協議中となっていたが、このうち山陽電鉄との共同使用駅である西代駅に関しては、山陽電鉄の駅ナンバリング導入に伴い阪神・山陽両社の駅ナンバリングを与えることとなった[88]。また、大阪難波駅も導入当初は阪神側の駅ナンバリングのみが付与されたが、2015年8月に近鉄の駅ナンバリング導入に伴い、近鉄側の駅ナンバリングも付与されることになった[89]

山陽電気鉄道

 
駅ナンバリング導入後の滝の茶屋駅の駅名標

山陽電鉄では2014年2月7日に駅ナンバリングの導入が発表された。直通先である阪神と合わせた2014年4月1日に導入され、阪神の駅ナンバリング発表当初協議中として導入未定であった西代駅には、阪神が「HS 39」を、山陽電鉄が「SY 01」を附番し、それぞれ併記することとなった。路線記号は「SanYo」から「SY」となり、阪神同様ハイフンがなく、路線毎に番台区分される形式となっている[88]

神戸電鉄

 
駅ナンバリング導入後の有馬口駅の駅名標

神戸電鉄では、2014年4月1日に導入された[90]。路線記号は「KoBe」から「KB」となっている。神戸高速線と有馬線が続番として一体的に付番されているが、それ以外は線区ごとに番台区分されている。