成田湯川駅(なりたゆかわえき)は、千葉県成田市松崎(まんざき)にある、京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス線)の駅である。駅番号はKS43[2]。
概要
成田空港線唯一の単独駅かつ唯一の最低種別のみの停車駅である。当駅の施設は(第三種鉄道事業者)である成田高速鉄道アクセスの保有となっている。
成田市西部の成田ニュータウン北端に位置し、この付近にはかつて千葉交通の湯川車庫が存在した[5]。特急料金不要の「(アクセス特急)」の各駅停車区間にあり、同列車のみ停車する。成田空港線に「普通」を標榜する列車は存在しない。
かつては上下とも22時台が最終であったが、2017年10月改正より上りのみ23時台に繰り下げられた。
東側を東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線(我孫子支線)が通るがそちらには駅がなく、北西へ約1.5キロメートル(km)のところにある下総松崎駅が最も近い。
当駅の最低運賃は462円(印旛日本医大駅8.1キロ、IC運賃)であり、交通系ICカードのSFで乗車する場合、残額が462円(2019年10月現在)以上ないと入場できない。PASMOエリアでは入場可能なSF最低残額が最も高い駅である。
歴史
駅名の由来
計画時の仮称は「成田ニュータウン北駅」だった。駅名の公募は成田市内在住・在勤・在学者を対象に行われた。この結果、地元で馴染みのある「湯川」に加え、知名度の高い「成田」を冠することで、所在地がイメージしやすく、また地元から親しまれる駅名ということで決定した[6]。
駅構造
相対式ホーム2面2線と、その中間に通過線2線の計2面4線を有する高架駅である。空港第2ビル駅が管理する駅。駅構内にはエスカレーター6基とエレベーター3基が設置されている。
駅の空港第2ビル寄りで単線になり、合流部分には「スカイライナー」の高速通過に対応できるように、日本最大級の38番分岐器が使用されている。また、印旛日本医大寄りには片渡り線が設置されており、「成田湯川」の行き先表示が可能な車両もあるが、定期の当駅始終着列車は設定されていない。
改札脇には空と雲をテーマにしたステンドグラスが設置されている[5]。
のりば
駅改札口(2010年9月4日)
駅ホームより印旛日本医大方面を望む(2010年7月17日)
駅ホームより空港第2ビル方面を望む(2010年7月18日)
駅名標(2018年9月13日)
「高速進行」を示す6灯式信号機(2010年7月18日)
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は1,176人であり、京成線内の駅としては69駅中第67位[7]。
開業以降の1日平均乗降人員及び(乗車人員)の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[8] | 1日平均 乗車人員[9] | 出典 |
---|---|---|---|
2010年(平成22年) | 878 | 461 | [* 1] |
2011年(平成23年) | 1,054 | 547 | [* 2] |
2012年(平成24年) | 1,178 | 615 | [* 3] |
2013年(平成25年) | 1,284 | 669 | [* 4] |
2014年(平成26年) | 1,321 | 684 | [* 5] |
2015年(平成27年) | 1,383 | 714 | [* 6] |
2016年(平成28年) | 1,409 | 726 | [* 7] |
2017年(平成29年) | 1,431 | 735 | [* 8] |
2018年(平成30年) | 1,476 | 758 | [* 9] |
2019年(令和元年) | 1,526 | 783 | [* 10] |
2020年(令和 | 2年)1,077 | 557 | |
2021年(令和 | 3年)1,176 | 602 |
駅周辺
駅周辺には国道464号(北千葉道路・松崎ランプ)、千葉県道18号成田安食線が走り、駅付近から北方にかけては松崎地区、南方は成田ニュータウンが広がる。
- 北側
- 南側
- 成田市玉造公民館
- 成田市保健福祉館
- 成田市学校給食センター 玉造分所
- 成田玉造郵便局
- 成田吾妻郵便局
- 玉造ショッピングセンター
- 吾妻ショッピングセンター
- カスミ フードスクエア成田赤坂店
- ヤオコー 成田はなのき台店
- カワチ薬品 成田ニュータウン店
- 千葉県立成田北高等学校
- 外小代地区公園
- 後谷津公園
- 戸崎近隣公園
- 引地近隣公園
- 赤坂公園
- ナリタ・コミュニティ・チャーチ
- 八代玉作遺跡
バス路線
隣の駅
脚注
- ^ a b 印旛日本医大駅は北総鉄道の管轄駅のため、北総鉄道の駅番号 (HS14) のみが付与される。
- ^ a b (PDF)(プレスリリース)京成電鉄、2010年6月25日。 オリジナルの2020年7月27日時点におけるアーカイブ2021年3月5日閲覧。 。
- ^ a b (PDF)(プレスリリース)京成電鉄、2010年5月28日。 オリジナルの2020年5月4日時点におけるアーカイブ2020年6月9日閲覧。 。
- ^ a b “新型ライナー、成田空港到着 スカイアクセス開業”. 千葉日報 (千葉日報社). (2010年7月18日)
- ^ a b . 千葉日報. (2010年3月20日). オリジナルの2020年7月24日時点におけるアーカイブ。2020年7月24日閲覧。
- ^ (PDF)(プレスリリース)京成電鉄、2009年4月28日。 オリジナルの2009年6月11日時点におけるアーカイブ2020年5月4日閲覧。 。
- ^ “” (PDF). 京成電鉄. 2022年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 千葉県統計年鑑 - 千葉県
出典
- 千葉県統計年鑑
関連項目
外部リンク
- 成田湯川駅|電車と駅の情報|京成電鉄