三ノ輪橋停留場(みのわばしていりゅうじょう)は、東京都荒川区南千住一丁目にある東京都交通局都電荒川線(東京さくらトラム)の停留場。駅番号はSA 01。
歴史
現在の停留場の歴史は以下の通りであるが、現在の停留場に先立って1911年(明治44年)に当時の東京鉄道によって日光街道上に三輪橋(三ノ輪橋)停留場が設けられた。これらは後に東京市電(→東京都電車)三ノ輪線となり、王子電気軌道が東京市電に統合され三河島線(後に荒川線)となった後は、場所が離れた2つの都電乗降場が存在する形態となった(両者の線路は接続されていなかった)。その後、日光街道の路線(21・31系統)が1969年(昭和44年)に廃止され、現在の停留場のみとなった[2]。
なお、かつては近隣に21系統・31系統の運行を担当する三ノ輪電車営業所および車庫が存在したが、こちらも両系統の廃止とともに役目を終え、跡地は都営住宅となっている[2]。
三ノ輪橋の名前は、かつて付近を流れていた石神井用水(音無川)と日光街道の交点に架かっていた橋に由来する。過去には路線図や方向幕で「三輪橋」と表記された例もあったが、現行の案内では「三ノ輪橋」で統一されている。
- 1911年(明治44年)
- 1912年(明治45年)12月29日:三ノ輪線が千住大橋停留場まで延伸され、途中駅となる。
- 1913年(大正2年)4月1日:王子電気軌道の停留場が開業、東京市電との接続地点となる。
- 1942年(昭和17年)2月1日:王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電三河島線(現・荒川線)となる。
- 1943年(昭和18年)7月1日:東京都制施行に伴い、東京都電車の停留場となる。
- 1969年(昭和44年)10月26日:三ノ輪線廃止。
- 1978年(昭和53年):ワンマン運転に伴う改修工事を実施。これにより、従来対向式ホーム2本だった構造が、1本の線路の両側に乗降を分離したホームを備える形となる。同時にホームのかさ上げを実施。
- 1997年(平成9年):関東の駅百選に認定。認定理由は「春には見事なバラが咲き揃う都内唯一の都電が走る停留場」。
- 2007年(平成19年)5月26日:9000形の営業運転開始に合わせて全面リニューアルを行い、レトロ風の外観になる[3]。
- 2018年(平成30年)10月21日:停留場近くに都交通局が案内所「三ノ輪橋おもいで館」を開設[4]。
リニューアル以前の停留場(2005年10月)
リニューアル以前の乗車ホーム(2005年10月)
停留場構造
降車ホームと乗車ホームが別々になっている。降車ホームで乗客を降ろした後、乗車ホームに電車が移動して乗客を乗せて発車する。
停留場周辺
バス路線
隣の停留場
- 東京都交通局
- 都電荒川線(東京さくらトラム)
- 三ノ輪橋停留場 (SA 01) - 荒川一中前停留場 (SA 02)
脚注
関連項目
外部リンク
- 三ノ輪橋停留場 | 都電 | 東京都交通局