湊川駅(みなとがわえき)は、兵庫県神戸市兵庫区荒田町一丁目にある、神戸電鉄の駅。駅番号はKB 02。標高は0mで、同社の駅の中では最も低い。
湊川駅 | |
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駅舎(2008年8月) | |
みなとがわ MINATOGAWA | |
右は湊川公園駅 | |
所在地 | 神戸市兵庫区荒田町一丁目20-3[1] |
駅番号 | KB02 |
所属事業者 | 神戸電鉄 (神戸高速鉄道) |
駅構造 | 地下駅[1] |
(ホーム) | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- | (神戸電鉄)-2019年- 4,290人/日(降車客含まず) (神戸高速鉄道)-2019年- 1,213人/日(降車客含まず) |
乗降人員 -統計年度- | (神戸電鉄+神戸高速鉄道)-2020年- 6,738[2]人/日 |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)11月28日[1][3] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■神戸電鉄神戸高速線* |
キロ程 | 0.4 km(新開地起点) |
◄KB01 新開地 (0.4 km) | |
所属路線 | ■有馬線* |
キロ程 | 0.0 km(湊川起点) |
(1.9 km) 長田 KB03► | |
乗換 | 湊川公園駅[4](地下鉄山手線[1]) |
備考 | *運行系統上、全列車が直通 |
1968年以前は神戸市内における神戸電鉄のターミナルであったが、神戸高速鉄道開業と共にその役割は新開地駅に移った[1]。
利用可能な路線
鉄道
- 神戸高速線については、神戸電鉄は第二種鉄道事業者であり、神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者として施設を保有している。
- 新開地開業以降に新造されたものも含め、車両には湊川行の表示幕も用意されているが、当駅発着の列車は設定されていない。
その他、連絡通路を経由して以下の路線へ乗り換えることが可能である。
歴史
駅構造
駅舎前の道路の地下1階にコンコースと改札があり、地下2階にホームがある地下駅である。[6]ホームは島式1面2線で、有効長は6両分あったが、一番鈴蘭台寄りのトイレが撤去され、その手前にエレベーターが設置されたことで、現在は5両編成分となった。ただし、現在の停車列車は4両編成以下である。新開地寄りのホーム端に神戸電鉄と神戸高速鉄道の境界がある。トイレは男女別の水洗式。以前はホーム上の鈴蘭台寄りに設けられていたが、前述の通り現在はそこにエレベーターが設けられ、代わりに地下1階コンコースにバリアフリー対応トイレが設置された。
のりば
- かつては下りホームを真ん中で区切って、新開地寄りを粟生線列車用の2番線、鈴蘭台寄りを有馬線列車用の3番線としていた。現在の下りホームは2番線として一つののりばに統一されたが、その名残りから自動放送では「2番線」ではなく「下り線」と表現されている。
神戸高速鉄道開業以前の状況
神戸高速鉄道開業以前は現ホームの北東に当たる湊川公園の築堤の地下に設けられた、高さは周囲の地面と同じの半地下構造の駅で、改札口とホームは1階にあり、改札口は駅舎内の北東側にあって築堤の地下のホームに通じていた。また、駅舎の南西側の歩道に面した部分に出札窓口があった。ホームは櫛形3面2線で[1]、有効長は2両。東側(駅舎から見て奥側)から1番線、2番線となり、両端のホームが降車ホーム、中央のホームが乗車ホームとなっていた。1番乗り場は有馬線・三田線用、2番乗り場は粟生線用と分けて使用。ホーム突き当たりのわずかなスペースがそのまま西側にある改札口につながるコンコースとなっており、反対にホーム先端はトンネルの入口となり、そのまま北へ向けて湊川公園の築堤の地下をトンネルが通っていた。神戸高速鉄道乗り入れの際に現在の路線に切り替えられ、同時に事務室などの駅機能も地下に移転し、旧ホーム及び旧線路跡のトンネルは地下商店街「神鉄横丁」として活用されている。また、開業当時からの駅舎は現駅コンコースへの地上出入口やこの地下商店街への入口として現在も利用されており、事務室などがあった所は旅行代理店などのテナントが入っている。
利用状況
神戸電鉄と神戸高速鉄道の乗車人員を合算。繁華街及び神戸市営地下鉄との乗換駅のため、利用者はそれなりに多い。
近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。
年度 | 神戸電鉄 | 神戸高速鉄道 |
---|---|---|
1日平均乗車人員 | 1日平均乗車人員 | |
2007年(平成19年) | 6,156 | 1,295 |
2008年(平成20年) | 6,058 | 1,148 |
2009年(平成21年) | 5,896 | 1,252 |
2010年(平成22年) | 5,811 | 1,186 |
2011年(平成23年) | 5,604 | 1,180 |
2012年(平成24年) | 5,504 | 1,107 |
2013年(平成25年) | 5,499 | 1,208 |
2014年(平成26年) | 5,195 | 1,047 |
2015年(平成27年) | 5,358 | 1,298 |
2016年(平成28年) | 5,162 | 1,304 |
2017年(平成29年) | 4,742 | 1,334 |
2018年(平成30年) | 4,490 | 1,208 |
2019年(令和元年) | 4,290 | 1,213 |
2020年(令和2年) | 3,162 | 1,060 |
駅周辺
- タクシー乗り場
- (兵庫区役所)[4]
- (兵庫公会堂)
- 兵庫警察署[4]
- (兵庫消防署)[4]
- (荒田公園)
- 湊川公園[4]
- 神戸市立会下山小学校
- 神戸市立湊川中学校
- 神戸市立楠高等学校[4]
- 神戸学院大学附属高等学校[4]
- 湊川商店街
- 人工衛星饅頭
- 三井住友銀行神戸東山出張所
バス路線
阪神・山陽の湊川乗り入れ構想
現在でこそ阪神電気鉄道・山陽電気鉄道・神戸電鉄は神戸高速鉄道を介して連絡しているが、戦前には阪神・山陽の両社が共に独自に湊川への延伸を計画していたことがあった。
1930年代、神戸市内に乗り入れる各私鉄の神戸側ターミナルは各社ごとに異なる場所にあり、山陽は兵庫(1968年廃止)、阪神は滝道(1933年廃止)、阪急は上筒井(1940年廃止)、神鉄は湊川と全く異なっており、ターミナル同士の連絡は長い間神戸市電に頼る状態が続いていた。
そんな中、阪神は本線に並行する阪急神戸本線に対抗すべく、本線の高速別線として「第二阪神線」なるものを計画し、その延長として三宮 - 元町 - 湊川間の延伸を計画した。そのうち、湊川への延伸免許を1934年9月に取得し、暫定的に元町までの工事が進められた。それとはまた別に、山陽も明石 - 湊川間の別線を計画し、湊川で阪神と山陽が接続する計画となっていた。これが完成すれば、阪神・山陽・神鉄の3社が湊川で接続するはずであったが、阪神本線の元町延伸は1936年に完成したものの第二阪神線および阪神本線の湊川延伸は資材・資金面での問題があり実現せず(第二阪神線の一部は後に伝法線→西大阪線→阪神なんば線として開業)、山陽の別線も同じような理由で頓挫してしまった。なお、阪神・山陽の両社ともに戦後も湊川への延伸免許は保有し続けていた。
最終的には、阪神・山陽の両社とも湊川への延伸免許を失効させる代わりに神戸高速鉄道東西線に乗り入れることになり、当初の構想とは違う形で阪神・山陽・神鉄が接続することとなった。
その他
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、156頁。ISBN (978-4-343-00674-5)。
- ^ “2019年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 神戸電鉄. 2021年4月20日閲覧。
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、11-13頁。
- ^ a b c d e f g h “鉄道情報/各駅のご案内/湊川”. 神戸電鉄. 2015年12月30日閲覧。
- ^ a b 「阪神大震災 被災と復旧の記録(5)神戸高速鉄道」『鉄道ファン』第36巻第12号、交友社、1996年12月、71-75頁。
- ^ http://www.shintetsu.co.jp/railway/station/img/map/minatogawa.pdf
- ^ a b http://www.shintetsu.co.jp/railway/station/img/map/minatogawa.pdf
- ^ 神戸市統計書 2023年4月25日閲覧
- ^ PiTaPaエリアの全国相互利用サービス対応路線について
関連項目
外部リンク
- 湊川駅 - 神戸電鉄