西山天王山駅(にしやまてんのうざんえき)は、京都府長岡京市友岡四丁目にある、阪急電鉄京都本線の駅。駅番号はHK-76[2][3]。
西山天王山駅 | |
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駅舎(東改札口側) | |
にしやま てんのうざん Nishiyama-tennozan | |
◄HK-75 大山崎 (2.5 km) (1.5 km) 長岡天神 HK-77► | |
所在地 | 京都府長岡京市友岡四丁目22-1[1] |
駅番号 | HK76[1][2][3] |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■京都本線 |
キロ程 | 30.2 km(十三起点) 大阪梅田から32.6 km |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 14,695人/日 -2019年- |
乗降人員 -統計年次- | (通年平均) 12,333人/日 -2019年- |
開業年月日 | 2013年(平成25年)12月21日[1][2][4] |
概要
2013年(平成25年)12月21日に開業した[2][4][5]、阪急電鉄最新の駅。長岡天神駅と大山崎駅の間の前者寄り、京都縦貫自動車道との交差地点に設置された。
当初は2013年春に開業予定だったが、2012年(平成24年)3月30日の駅名の決定と同時に開業時期の延期が発表され、翌2013年6月5日に同年12月21日の開業決定が発表された[1][2]。駅名の正式決定前は「南長岡京市駅」という仮称が使われていた。同年11月22日には、コンセプトワードとして「つながる ひろがる かなであう」[4]、駅から直接アクセスできる観光スポットをイメージした「シンボルビジュアル」が制定された。
なお、当駅の開業日には、阪急電鉄で駅ナンバリングの導入(当駅はあらかじめナンバリング設定済み)、三宮駅(現在の神戸三宮駅)など4駅で駅名変更が実施された[1]。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線[5]を有する地上駅である[1][2]。
改札口は東西に2箇所あり、互いのホームは地下道で連絡している。また、ホームと改札口を結ぶエレベーターが2基、エスカレーターが4基設置されている[1]。
駅舎は、和風を基調にしながらも現代風にアレンジした「和モダン」を基本コンセプトとしている。また、高速道路の高架下という立地のため、駅舎正面はガラス張りとされ、外光をより多く採り入れられる構造となっている。
なお、駅の整備に際して駅舎整備費用の約20億円は阪急電鉄と長岡京市が折半し、駅前広場は市側が負担した費用により整備された[6]。
直上を走る京都縦貫自動車道には、当駅の開業に合わせて新たに「(高速長岡京バスストップ)」が設けられ[4][7]、エレベーターを介して当駅の東口と連絡している。
のりば
利用状況
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は14,695人である。
開業以降の1日平均乗降・(乗車人員)の推移は下表のとおりである。なお、開業当初予測していた1日あたりの乗降客数は8千人であった[7]。
駅周辺
広範囲にわたって住宅街が続いている。
- 京都縦貫自動車道長岡京インターチェンジ・高速長岡京バスストップ(当駅の東口とエレベーターで直結)[15]
- 天王山(小倉神社からの登山道の最寄駅)
- サントリービール京都ビール工場
- 向日町警察署西山天王山交番 - 当駅開業後の翌年2014年4月、東口に開設した[16]。
- 京都府立西乙訓高等学校
- 立命館中学校・高等学校 - 2014年9月1日に京都市伏見区から移転[7]。
- 京都府道10号大山崎大枝線(丹波街道)
- 京都府道67号西京高槻線(西国街道 新道・旧道)
- 京都府道204号奥海印寺納所線
バス路線
一般路線
東口のロータリーに阪急バスと京都京阪バスが乗り入れ、以下の路線を運行している。この他、京阪バスが京都競馬開催時に淀競馬場線を運行する。
バス停の名称は阪急バスが「阪急西山天王山駅」、京阪バス・京都京阪バスが「阪急西山天王山」。路線名は京都京阪バスとの共同運行の系統のみ長岡京淀線、その他は長岡京線。かつては長岡京淀線の阪急バスとの共同運行相手は京阪バスであった。
京都京阪バスは、阪急バスとの共同運行である八幡営業所の90号経路のみ。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 |
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1 | 阪急バス | 1系統:金ヶ原方面循環 5・6系統:光風台方面循環 80系統:JR山崎駅 3・80・82系統:JR長岡京駅(西口) |
阪急バス 京都京阪バス | 90系統/90号経路:JR長岡京駅(西口)/JR長岡京 | |
2 | 阪急バス | 48系統:新山崎橋 |
阪急バス 京都京阪バス | 90系統/90号経路:京阪淀駅 |
高速バス
高速バスは、駅直上の「高速長岡京バスストップ」に停車する[4]。高速バス利用者のためにパークアンドライド用の駐車場が設置されている[4]。
駅の現状
当駅の開業後、京都・大阪方面への通学・通勤や立命館中学校・高等学校の移転の効果もあり、予測を上回る乗降客数となっている(2019年度は開業初年度の約2.5倍)[7]。
その一方で、当駅に連絡している「高速長岡京バスストップ」の存在を知らない周辺住民が6割もいたことが長岡京市が実施した調査で明らかとなっている[7]。停車する高速バスの本数は開業初年の2013年に18便でスタート[15]、2015年4月の86便[15]をピークに減少し続けている(2017年時点では69便[15]、2018年時点では65便[7])。減少の理由として、名神高速道路を走行するバスの場合、バス停車のために大山崎JCTから長岡京ICを一度下りてUターンして再度長岡京ICから入ることによって追加料金が発生することが事業者の負担となっていることが背景にある[15]。また、長岡京市がバス利用者に実施したアンケートでは、バス停周辺に店舗が少ないこと[15]、待合室がないこと(バスストップはベンチがあるのみ)[4]が不満として挙げられている[15]。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h (PDF)『阪急京都線 大山崎駅~長岡天神駅間で建設中の『西山天王山駅』を2013年12月21日に開業します!』(プレスリリース)長岡京市・阪急電鉄、2013年6月5日2022年2月23日閲覧。 。
- ^ a b 旅と鉄道 2019, p. 44.
- ^ a b c d e f g 旅と鉄道 2019, p. 99.
- ^ a b c “広報長岡京 西山天王山駅開業特別号” (PDF). 長岡京市役所 (2013年12月18日). 2022年2月23日閲覧。
- ^ a b “”. 京都新聞 (2013年12月21日). 2013年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f . 日刊工業新聞. (2019年4月28日). オリジナルの2021年3月5日時点におけるアーカイブ。2021年2月23日閲覧。
- ^ 長岡京市統計書(平成26年) (PDF)
- ^ 長岡京市統計書(平成27年) (PDF)
- ^ 長岡京市統計書(平成28年) (PDF)
- ^ 長岡京市統計書(平成29年) (PDF)
- ^ 長岡京市統計書(平成30年) (PDF)
- ^ 長岡京市統計書(令和元年)
- ^ 長岡京市統計書(令和2年)
- ^ a b c d e f g “「高速長岡京」便利すぎるのになぜ苦戦? 駅ホーム直上高速バス乗り場の課題とは?”. 乗りものニュース (2017年7月30日). 2022年2月23日閲覧。
- ^ “5月8日 西山天王山駅前交番の落成式がありました”. 長岡京市対話推進部広報発信課 (2014年5月9日). 2022年2月23日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 西山天王山駅 - 阪急電鉄