高月駅(たかつきえき)は、滋賀県長浜市高月町落川[2] にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)北陸本線の駅である。駅番号はJR-A06。
高月駅 | |
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西口(2007年7月) | |
たかつき Takatsuki | |
◄JR-A07 河毛 (2.6 km) (4.2 km) 木ノ本 JR-A05► | |
所在地 | 滋賀県長浜市高月町落川33-26 |
駅番号 | JR-A06 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
所属路線 | A 北陸本線 |
キロ程 | 18.2 km(米原起点) |
電報略号 | ツキ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
(ホーム) | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- | 726人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1882年(明治15年)3月10日[1] |
備考 | (簡易委託駅) *貨物列車の発着はなく、事実上の休止駅。 |
歴史
- 1882年(明治15年)3月10日:官設鉄道長浜駅 - 木ノ本駅 - 柳ヶ瀬駅間開業により設置[1]。(一般駅)[1]。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線の所属となる。
- 1902年(明治35年)11月1日:線路名称改定により、北陸線所属に変更。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。改めて北陸本線所属駅となる。
- 1957年(昭和32年)10月1日:当駅を含む田村駅 - 敦賀駅間が交流電化。
- 1958年(昭和33年)
- 1971年(昭和46年)3月25日:(一般運輸営業)を終了(専用線発着車扱貨物は継続)[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[1]。
- 2003年(平成15年)10月26日:北陸本線・湖西線の直流電化工事が開始される。
- 2005年(平成17年)10月16日:新駅舎の使用を開始[3]。ホームのかさ上げ工事が完成。
- 2006年(平成18年)10月21日:北陸本線の長浜駅 - 敦賀駅間の直流電化により[4]、新快速の乗り入れを開始する。ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。ICカード専用簡易改札機で対応。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始した。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。ホームの間には、貨物列車が使用する中線が1本ある[5]。
米原駅管理の(簡易委託駅)である。自動精算機・自動改札機はないが、ICカードリーダーと自動券売機が設置されている。
のりば
- 付記事項
- 2番のりばの線路は「3番」とされている(※「線路の構成」を参照)。
- 線路の構成
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- 1番線(下り本線)
- 2番線(中線)
- 3番線(上り本線)
貨物取扱・専用線
JR貨物の駅は、専用線発着の車扱貨物の取扱駅となっていたが[7]、現在は貨物発着が設定されていない(休止駅)。
駅の側線から、本線東側に沿って南進、日本電気硝子滋賀高月事業所へ至る専用線があった[5]。この専用線は、塩浜駅から当駅まで輸送された石油を工場へ輸送するために使用されていた[7] が、2008年12月をもって休止された[8]。
中線は使用されていないが、レール・信号・架線はすべてそのまま残っている。なお、専用線のレールはほぼ完全に撤去された。
過去には稲沢と金沢貨物ターミナルを結ぶ専用貨物列車が1日1往復停車していた[7]。
留置中のタンク車(2005年4月)
停車中の貨物列車(2005年4月)
ダイヤ
日中時間帯は近江塩津発着の新快速が上下線とも1時間あたり1本停車し、下り列車(※北陸本線を基準とするため、米原駅まで上り列車)は近江塩津駅で湖西線(近江今津方面)の新快速に接続する。なお、敦賀発着の新快速は朝と夕方以降に、長浜(※一部の列車は米原) - 近江塩津・敦賀間の普通[注釈 1]は朝晩にそれぞれ運行される。
- 備考
利用状況
「滋賀県統計書」によると、1日平均の(乗車人員)は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
1992年 | 637 | [統計 1] |
1993年 | 698 | [統計 2] |
1994年 | 729 | [統計 3] |
1995年 | 773 | [統計 4] |
1996年 | 756 | [統計 5] |
1997年 | 689 | [統計 6] |
1998年 | 647 | [統計 7] |
1999年 | 642 | [統計 8] |
2000年 | 646 | [統計 9] |
2001年 | 632 | [統計 10] |
2002年 | 615 | [統計 11] |
2003年 | 619 | [統計 12] |
2004年 | 614 | [統計 13] |
2005年 | 580 | [統計 14] |
2006年 | 624 | [統計 15] |
2007年 | 705 | [統計 16] |
2008年 | 725 | [統計 17] |
2009年 | 712 | [統計 18] |
2010年 | 715 | [統計 19] |
2011年 | 733 | [統計 20] |
2012年 | 730 | [統計 21] |
2013年 | 744 | [統計 22] |
2014年 | 711 | [統計 23] |
2015年 | 735 | [統計 24] |
2016年 | 722 | [統計 25] |
2017年 | 739 | [統計 26] |
2018年 | 731 | [統計 27] |
2019年 | 726 | [統計 28] |
駅周辺
タクシー路線
駅に乗り入れるバス路線(後述)は廃止されたが、現在は下記のデマンドタクシーに乗車することができる(登録・予約制)。
- 補足(過去の運行に関すること)
その他
- 北陸本線の長浜駅 - 敦賀駅間の直流電化により新快速が京阪神から直通することが決定したことをうけ、東海道本線(JR京都線)の高槻駅と乗客が混同することを避けるため名称変更が検討された。「近江高月駅」などが候補として上がったが、費用の問題などがあり、当駅は名称を変更しないことに決まった。これにより、日本でも珍しい「同音の駅に二度停車する列車」が設定された[注釈 2]が、新快速の運転区間が長いため、車内放送や駅自動放送にて一回で全ての停車駅を連呼することはない(大阪駅や京都駅などで一区切りする)ことや、近江塩津駅・敦賀駅を発着する列車は北陸本線内の停車駅案内を簡略化(各駅に停車するため)したりするため、さほど大きな問題にはなっていない[注釈 3]。
- KBS京都の企画により「高槻〜高月フレンドシップツアー」というイベントが行われ(新駅舎完成記念と直流電化開業記念の2回行われた)、同局のラジオでレギュラー番組を持っている落語家・桂都丸や高槻市長や高槻市民も参加した。また直流電化開業当日は駅前から「桂都丸のサークルタウン」の公開生放送が行われた。
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、131-132頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ もと伊香郡南富永村落川
- ^ “装い新たに高月駅開業”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2005年10月17日)
- ^ “悲願の「直通」喜び合う 琵琶湖環状線開業記念式典”. 京都新聞(京都新聞社). (2006年10月22日)
- ^ a b 小学館『国鉄全線各駅停車・7 北陸・山陰510駅』p.115
- ^ a b “高月駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月9日閲覧。
- ^ a b c 『貨物時刻表 平成15年10月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2003年、p.89
- ^ 『貨物時刻表 平成21年1月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2009年、p.90
- ^ “高月駅 接続交通機関(JR西日本)”. 西日本旅客鉄道(JR西日本). 2022年10月1日閲覧。
- ^ “高月地区乗合タクシーリーフレット”. 長浜市. 2022年8月11日閲覧。
利用状況
- ^ 平成4年滋賀県統計書
- ^ 平成5年滋賀県統計書
- ^ 平成6年滋賀県統計書
- ^ 平成7年滋賀県統計書
- ^ 平成8年滋賀県統計書
- ^ 平成9年滋賀県統計書
- ^ 平成10年滋賀県統計書
- ^ 平成11年滋賀県統計書
- ^ 平成12年滋賀県統計書
- ^ 平成13年滋賀県統計書
- ^ 平成14年滋賀県統計書
- ^ 平成15年滋賀県統計書
- ^ 平成16年滋賀県統計書
- ^ 平成17年滋賀県統計書
- ^ 平成18年滋賀県統計書
- ^ 平成19年滋賀県統計書
- ^ 平成20年滋賀県統計書
- ^ 平成21年滋賀県統計書
- ^ 平成22年滋賀県統計書
- ^ 平成23年滋賀県統計書
- ^ 平成24年滋賀県統計書
- ^ 平成25年滋賀県統計書
- ^ 平成26年滋賀県統計書
- ^ 平成27年滋賀県統計書
- ^ 平成28年滋賀県統計書
- ^ 平成29年滋賀県統計書
- ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和元年滋賀県統計書 (PDF)
関連項目
外部リンク
- 高月駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道