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水戸線

水戸線(みとせん)は、栃木県小山市小山駅茨城県笠間市友部駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。

水戸線
水戸線を走るE531系電車
(笠間駅 - 宍戸駅間)
基本情報
日本
所在地 栃木県茨城県
起点 小山駅
終点 友部駅
駅数 16駅
電報略号 ミトセ[1]
開業 1889年1月16日 (134年前) (1889-01-16)
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
使用車両 使用車両を参照
路線諸元
路線距離 50.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化区間 全線
電化方式 直流1,500 V(小山駅付近)
交流20,000 V 50 Hz(小田林駅 - 友部駅間)
いずれも架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 (ATS-P)
最高速度 95 km/h
路線図

注:上の路線図では赤線が水戸線、青線は常磐線への乗り入れ区間(赤線とともに水戸鉄道として開業した区間)である。
(テンプレートを表示)

概要

東北本線宇都宮線)と常磐線を結び、北関東を横断する路線の一つ。小山駅構内は直流電化、それ以外の区間は常磐線と同様に交流電化となっており、運用される車両は交流・直流の両電源に対応した車両に限られている。

全区間が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カードSuica」の首都圏エリアに含まれている。

当線は小山駅のみが栃木県内にあり、残りの駅は全て茨城県内に所在する。

路線データ

  • 区間(営業キロ):小山駅 - 友部駅間 50.2km
  • 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道((第一種鉄道事業者))・日本貨物鉄道((第二種鉄道事業者))
  • 軌間:1,067mm
  • 駅数:16(起終点駅含む)
    • 水戸線所属駅に限定する場合、東北本線所属の小山駅と常磐線所属の友部駅[2]が除外され、14駅となる。
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:(ATS-P)
  • 最高速度:95km/h
  • 運転指令所:水戸総合指令室(CTC
    • 運転取扱駅(駅が信号を制御):小山駅・友部駅
    • 準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):下館駅
  • 大都市近郊区間:全線(東京近郊区間)
  • IC乗車カード対応区間:全線(Suicaの首都圏エリア)

小山駅が大宮支社、小田林駅 - 友部駅間が水戸支社の管轄であり、小山駅 - 小田林駅間(小山駅起点3.1km地点、第二犬塚踏切付近)に支社境界がある。

歴史

水戸線は、1889年(明治22年)に水戸鉄道(初代)により小山駅 - 水戸駅間が開業した。水戸に到達した最初の鉄道である。水戸鉄道は1892年(明治25年)に日本鉄道に買収されてその支線となったが、1895年(明治28年)に土浦から友部に海岸線(現在の常磐線)が延伸され、友部駅 - 水戸駅間は実質的にその一部となった。

日本鉄道は、1906年(明治39年)に鉄道国有法によって買収・国有化され、旧水戸鉄道区間も官設鉄道に編入された。1909年(明治42年)の線路名称制定時に旧水戸鉄道区間のうち友部駅 - 水戸駅間が常磐線に編入され、小山駅 - 友部駅間が水戸線となった。以来、水戸線は区間の表示及び線名の変更などが一切行われていない(同様の例は日光線西日本旅客鉄道(JR西日本)の草津線桜井線がある)。水戸線の名称は水戸鉄道の路線だったことに由来するが、これにより水戸線と称しながら水戸駅及び水戸市域を通らない路線となった[注釈 1]

小山駅は上野方面と水戸線が直接行き来できない配線となっており、貨物列車の直通[注釈 2]に支障が出るため、1950年(昭和25年)に東北本線の間々田駅方面から小山駅を経由せずに水戸線結城方面に直通可能な短絡線(小山駅の構内扱い)が敷設された。この短絡線は、貨物列車のほか上野方面から水戸線経由で水戸方面へ運転される急行「つくばね」などの運行にも活用された。短絡線の東方にはデッドセクションも設けられているため、東急車輛で新製された交直流用車両の交直切替の試運転もこの短絡線で行われていた。この短絡線は、1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正後は実質的に使用停止状態となり、2006年(平成18年)には設備が撤去された。

2019年(平成31年)1月16日に開業130周年を迎え、1月19日に記念イベントを開催した[3]

年表

水戸鉄道

  • 1889年明治22年)
    • 1月16日水戸鉄道小山駅 - 水戸駅間が開業。結城駅・下館駅・岩瀬駅・笠間駅・太田町駅・内原駅[* 1]・水戸駅[* 1]が開業。
    • 4月16日:伊佐山駅が開業。
    • 5月25日:伊佐山駅が川島駅に、太田町駅が宍戸駅に改称。
  • 1890年(明治23年)12月1日:福原駅が開業。

日本鉄道

国有化後

民営化後

  1. ^ a b c 1909年10月12日の路線名称設定後は常磐線の駅になっている。

運行形態

定期列車

すべて各駅に停車する普通列車で、1時間に1 - 2本程度の運行である。朝晩を中心に小山駅 - 常磐線水戸駅勝田駅の直通運転、日中は小山駅 - 友部駅間の線内折り返しが運行され、朝と夜を中心に小山駅 - 下館駅間の区間運転がある。また、友部発22時台と小山発23時台の最終列車は下館行きである。一部列車は常磐線の高萩駅まで乗り入れる。

すべての列車が4ドアの5両編成で運転されている[12]。過去は最大12両編成の客車列車が運行されており、電車化後は朝夕を中心に7両、8両編成、日中4両編成で運行されていた。その後運用の見直しと新型車導入で運行は4両、5両、7両編成となっていたが、(2007年3月18日のダイヤ改正)後は415系鋼製車の引退により7両運用が消滅。2016年3月26日のダイヤ改正からは415系1500番台の引退により4両運用も消滅した。

2007年3月18日のダイヤ改正で上野駅発着の常磐線普通列車の勝田駅折り返しが大幅に増加したことに伴い、その代替で高萩駅・いわき駅発着の水戸線直通列車が増加したが、2014年3月15日のダイヤ改正以降は勝田駅を越えて直通する列車は上り2本、下り1本の高萩駅発着のみである。

臨時列車

特急 常磐日光号
2022年に運行を開始した水戸線初の特急列車高萩駅 - 日光駅間を常磐線、水戸線、東北本線宇都宮線)、日光線を経由して運転されている。
停車駅:高萩駅 - 日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 友部駅 - 下館駅 - 宇都宮駅 - 日光駅
ちくせい花火大会
2022年に第一回が開催されたちくせい花火大会の観客輸送のための臨時普通列車。小山 - 下館間に1往復、勝田 - 下館間に上り1本運転される。
小山の花火
おやまサマーフェスティバル小山の花火の観客輸送のための臨時普通列車。小山→友部の下り1本のみ運転される。
いばらきサイクルトレイン
上野駅 - 土浦駅・岩瀬駅間で運転される。つくばりんりんロードを目玉とした旅行商品でのみ乗車可能である。
水戸線地酒でいやど〜も
茨城プレディスティネーションキャンペーンの一環で2022年11月13日に友部駅 - 結城駅間で1往復運行された。沿線の酒蔵(須藤本家、笹目宗兵衛商店、磯蔵酒造、西岡本店、村井醸造、来福酒造、武勇)の酒が提供された。車両はE501系。

貨物列車

現在は定期運転の貨物列車の設定はなく、下館駅発着の甲種輸送列車が真岡鐵道SLもおか用の蒸気機関車C12の検査時や関東鉄道の新車導入時に運行されるのみである。

過去に運転されていた列車

定期列車

つくばね
1985年3月13日まで上野駅 - 水戸駅・勝田駅および真岡線真岡駅茂木駅間に水戸線経由で運行されていた急行列車(1966年3月以前は準急列車)。真岡線乗り入れは1968年の電車化時に廃止された。
停車駅(時期により停車駅は異なる):
  • 上野駅 - 赤羽駅 - 大宮駅 - 久喜駅 - 古河駅 - 間々田駅 - 結城駅 - 下館駅 - 岩瀬駅 - 笠間駅 - 友部駅 - 水戸駅 - 勝田駅 
快速列車
1992年3月14日のダイヤ改正で普通列車を置き換えて登場した。下り列車が小山発勝田行き、上り列車が水戸発小山行きで休日のみ運転された。
所要時間は下り列車が小山駅 - 友部駅間で47分、上り列車が52分であった(2022年現在の普通列車の最速時間下り60分、上り61分)。1993年3月18日のダイヤ改正で新たに川島駅と赤塚駅が停車駅に加わり、下り列車の所要時間が1分伸びた。1993年12月1日のダイヤ改正をもって廃止された。
停車駅:小山駅 - 結城駅 - (川島駅) - 下館駅 - 岩瀬駅 - 笠間駅 - 友部駅 - (赤塚駅) - 水戸駅
真岡線直通列車
真岡線はJRから真岡鐵道に転換されるまで、茂木駅 - 真岡駅 - 下館駅 - 小山駅間に直通運転列車が7往復設定されていた。1988年3月のダイヤ改正の際に廃止された。
両毛線直通列車
1998年ごろまでは一部の列車が小山駅から両毛線桐生駅まで乗り入れていた[13]
小田林・東結城通過普通列車
2014年(平成26年)3月15日まで普通列車の一部は小田林駅・東結城駅を通過していた。一時は停車列車が真岡線直通列車と一部の普通列車のみで全列車の半分以上が両駅を通過していたが、年々停車本数が増加し、全列車停車となった。同様に大和駅も大半の普通列車が通過していたが、こちらは2005年(平成17年)7月8日より全列車停車に変更されている。
筑波線直通列車
1960年代まで小山駅から岩瀬駅を経由し土浦駅まで直通列車が運行されていた。当列車は途中下館駅で真岡線への列車を分割し、岩瀬駅で水戸線水戸方面の列車を分割する多層建て列車であった。水戸線電化以降は設定されていない。

臨時列車

あしかが大藤まつり号
あしかがフラワーパーク大藤まつりに合わせて、常磐線いわき駅から両毛線桐生駅まで運転されていた全車指定席の臨時快速列車。2022年の特急化の際に水戸線を経由する常磐線方面の列車が廃止された。以前は大津港駅高萩駅始発で運転されたこともある。
停車駅:いわき駅 - 湯本駅 - 泉駅 - 磯原駅 - 高萩駅 - 日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 赤塚駅 - 友部駅 - 笠間駅 - 岩瀬駅 - 下館駅 - 結城駅 - 佐野駅 - 富田駅 - あしかがフラワーパーク駅 - 足利駅 - 桐生駅
  • 使用車両
    • 〜2012年 485系6両(勝田車両センター所属)
    • 2013年・2014年 E653系4両
    • 2015年 485系6両(T18編成・新潟車両センター所属)
    • 2016年〜2019年 651系4両
    • 2021年 485系リゾートやまどり(高崎車両センター所属)
お座敷ときわ路号
大宮発いわき行きの臨時列車。485系改造のジョイフルトレイン」で運転された。全車指定席。以前は浦和駅始発、「リゾートエクスプレスゆう」で運転されていた。
笠間deおさんぽ号
笠間市で開催される焼き物市などのために、上野駅から常磐線友部駅経由で笠間駅まで運転された臨時快速列車。詳細は列車記事を参照されたい。
笠間ひまつり号・笠間浪漫号
笠間市で開催される焼き物市などのために運転された臨時快速列車。春季に前者、秋季に後者を運転する。初運転となった2014年春季は、4月29日から5月5日まで、友部駅 - 笠間駅間を途中無停車で4往復運転した。2014年秋季は、10月11日から13日の3日間、同じ停車駅の列車を2往復運転した。2015年春は前年秋と同じく2往復運転したが、秋以降は運転されていない。
ぶらり日光号・日光おさんぽ号
いわき発日光行きの臨時列車。全車指定席。夏には「日光おさんぽ号」が、秋には「ぶらり日光号」がそれぞれJR東日本水戸支社の485系6両を使って運転された。しかし、2008年7月5日・7月12日は「日光おさんぽ号」ではなく「ぶらり日光号」で運転された。
ぶらりお座敷日光号
いわき発・日光行きの臨時列車。485系「リゾートエクスプレスゆう」で運転された。全車指定席。
ぶらり那須高原号
いわき発黒磯行きの臨時列車。JR東日本水戸支社の485系4両を使って運転されたが後に485系6両で運転された。全車指定席。4両時代はグリーン車も営業された。
ぶらり桐生号
いわき発桐生行きの臨時列車。JR東日本水戸支社の485系6両で運転された。全車指定席。
ぶらり両毛号
高萩発桐生行きの臨時列車。JR東日本水戸支社の485系4両で運転された。自由席も設けられた。
佐野アウトレット号
桐生行きの臨時列車。2003年は日立始発、2004年は高萩始発で運転。佐野プレミアム・アウトレットの買い物客向けに運転された。JR東日本水戸支社の485系4両で運転。指定席のほかに自由席も設けられた。運行初年の2003年は指定席乗車の人には車内で乗車記念品が配られた。グリーン車は営業せず締め切り扱いにしてJR東日本社員の準備室としていた。
ときわビーチ号
宇都宮駅から宇都宮線・水戸線・常磐線を経由して日立駅まで運転された快速列車。宇都宮線内は各駅停車で運転された。2002年の運転では水戸線内の停車駅は小山駅と下館駅のみであったが2003年の運転で結城駅、川島駅、岩瀬駅、笠間駅、友部駅が停車駅に加わった。
益子焼&笠間ツツジ号・益子焼&笠間祭り号
高崎駅から両毛線・水戸線を経由して笠間駅まで運転された快速列車。
ホリデー快速笠間つつじ祭り号
笠間deおさんぽ号と同様、上野駅から常磐線・友部駅経由で笠間駅まで運転された。2駅先の福原まで延長された年もあった。また、同様の列車名で同じ日にいわき - 福原間で運転された日もあった。
急行笠間焼き&つつじ祭り号
上野 - 福原間で485系を使用して運転された。オリジナルヘッドマークも取り付けられ指定席も設けられた。秋には同一の経路で、急行笠間焼き&菊まつり号として運転された。急行列車として走る前は上野駅 - 土浦駅間の定期列車の延長という形で臨時普通列車として運転された。
SLもおか延長運転
通常は休日に、真岡鐵道真岡線の下館駅 - 茂木駅間で運転されているが、1999年は栃木デスティネーションキャンペーンの一環として、2000年は第3回全国SLフェスティバルが開催されるのにあわせて、2004年は真岡線のSL復活運行10周年を記念して小山駅 - 下館駅間で延長運転を行った。水戸線内はいずれの日もC11 325が牽引した。また2004年の運行の際はオリジナルヘッドマークを取り付けて運転した。下館駅では水戸線から真岡線に入る際、スイッチバックを行うが、下館駅構内に転車台がないため下館駅から真岡方にC12 66を連結し、下館駅 - 真岡駅間はC12 66が先頭、C11 325が後方となりプッシュプル運転となった。真岡駅到着後は後方のC11 325を切り離し、真岡駅 - 茂木駅間はC12 66単独での牽引となった。また水戸線内は下り片道の運転となった(復路は真岡線内、茂木駅 - 下館駅間のみ運転)。
ホリデー快速竜神つり橋号
常陸太田市竜神大吊橋が開通した1994年に、結城駅から水郡線を経由して常陸太田駅まで運転。水戸駅 - 常陸太田駅間の定期列車の延長という形で運転された。結城 - 水戸間は快速運転を行ったが、臨時列車であるがゆえ快速列車にも関わらず、復路は笠間駅で普通列車の待避を行った。同様の列車名で常磐線の佐貫からも運転されたこともあった。
あじがうら号
阿字ヶ浦海水浴場での海水浴客輸送のために、小山から茨城交通湊線(現在はひたちなか海浜鉄道湊線)を経由して阿字ヶ浦駅まで運転された。同様の列車名で常磐線の上野駅、我孫子駅からや水郡線の磐城石川駅や常陸太田駅からも運転されたこともあった。
大洗エメラルド号
大宮駅 - 大洗駅間を宇都宮線、水戸線、常磐線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を経由して運転された。
かわらご号
河原子海水浴場での海水浴客輸送のため、大宮駅 - 常陸多賀駅間を宇都宮線、水戸線、常磐線を経由して運転された。小山駅を経由せず短絡線(「歴史」節を参照)を使用していたが、その後小山駅経由で運転されるようになった。
両毛しおかぜ号
河原子海水浴場での海水浴客輸送のため、1988年夏に高崎駅 - 常陸多賀駅間を両毛線、水戸線、常磐線を経由して運転された。
水戸観梅号
水戸市で開催される水戸の梅まつりに合わせて1987年、1988年に高崎駅 - 勝田駅間で運転された。
つくば山
1960年代まで設定されていた、常磐線日立駅から友部駅、岩瀬駅を経由し筑波駅まで直通する列車。各駅停車の気動車列車で、日立駅 - 筑波駅間を2時間20分で走破していた。
急行 笠間観菊
笠間市で開催される笠間菊まつりに合わせて1968年から1977年まで運行された上野駅 - 笠間駅間の急行列車。車両は401系が使用され、上野駅 - 友部駅間は急行「ときわ」に併結、友部駅 - 笠間駅間は普通列車としての運行であった。

貨物列車

安中貨物
2000年12月2日まで福島臨海鉄道宮下駅から信越本線安中駅への貨物列車(通称:安中貨物)が水戸線・両毛線を経由しており、水戸線内はEF81形が牽引機関車に充当されていた。同日から武蔵野線経由に変更されている。

試運転列車

交直セクションを有していることから、他支社に所属する交直流電車が検査後に交直切り換え試験を行う試運転路線としても使用されており、以下の車両が小山駅 - 下館駅間で定期的に試運転を行っていた。

高崎車両センター所属

使用車両

現在の使用車両

勝田車両センターに配置されている交直流電車で運転される。常磐線普通列車と共通で使用されるほか、2017年10月14日実施のダイヤ改正で東北本線黒磯駅 - 新白河駅間の運用にも進出しており、その送り込み・返却運用が当線経由で行われている。

  • E531系
    • 2015年2月1日より定期運用が開始され、付属5両編成のみ運用される。ただし、それ以前から415系1500番台・E501系が検査などで運用できない際に代走として入線することがあった。なお、東北本線黒磯駅 - 新白河駅間の区間列車には[14]終日当形式を使用するため、この送り込みや返却を兼ねて一部の定期列車を東北本線の運用に対応した車両(3000番台)に限定して運用している[15]。2019年3月16日のダイヤ改正で水戸線を走る営業列車はE531系に統一され[16]、2021年3月13日のダイヤ改正で水戸線の全列車ワンマン運転化に伴い、ワンマン運転に対応した編成のみ充当される。

過去の使用車両

駅一覧

  • 駅名 … ◇:貨物取扱駅(定期貨物列車の発着なし)
  • 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可、|:列車交換不可
  • 全列車普通列車。
電化方式 駅名 駅間
営業キロ
累計
営業キロ
接続路線 線路 所在地
直流 小山駅 - 0.0 東日本旅客鉄道  東北新幹線東北本線宇都宮線[* 1])・両毛線 栃木県
小山市
交流 小田林駅 4.9 4.9   茨城県 結城市
結城駅 1.7 6.6  
東結城駅 1.7 8.3  
川島駅 2.1 10.4   筑西市
玉戸駅 2.1 12.5  
下館駅 3.7 16.2 真岡鐵道真岡線
関東鉄道常総線
新治駅 6.1 22.3  
大和駅 3.6 25.9   桜川市
岩瀬駅 3.7 29.6  
羽黒駅 3.2 32.8  
福原駅 4.2 37.0   笠間市
稲田駅 3.1 40.1  
笠間駅 3.2 43.3  
宍戸駅 5.2 48.5  
友部駅 1.7 50.2 東日本旅客鉄道:常磐線[* 2]水戸方面、最長高萩駅まで直通運転)
  1. ^ 湘南新宿ライン上野東京ラインを含む。
  2. ^ 上野東京ラインを含む。

2020年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[21]の除外対象となる駅(完全な無人駅、年度内に無人化された駅含む)は、小田林駅・東結城駅・新治駅・大和駅・羽黒駅である。

過去の接続路線

乗車人員

JR東日本:各駅の乗車人員より

順位 2021年度
駅名 一日平均
乗車人員
1 小山駅 16,359人
2 友部駅 2,566人
3 下館駅 2,565人
4 結城駅 1,619人
5 笠間駅 1,071人
6 岩瀬駅 718人
7 川島駅 572人
8 玉戸駅 514人
9 宍戸駅 206人
10 稲田駅 128人
11 福原駅 102人

輝け水戸線!磨くプロジェクト

中編成(E531系5両編成)のワンマン運転を開始する2021年3月のダイヤ改正に合わせ、同線の価値向上を図る組織横断プロジェクト「輝け水戸線!磨くプロジェクト」を2021年1月8日に発足している[22]。取り組みとして交通系ICカードの利用促進、ロゴマークの制定、水戸線各駅にオリジナルデザインの駅名標の設置などをしている。

沿線の観光名所

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 類似のケースにJR西日本の奈良線があり、木津駅 - 奈良駅間は関西本線に入るため、奈良県を走行しない。こちらも名称は前身が奈良鉄道の路線だったことに由来しているほか、木津駅 - 奈良駅間が関西本線に編入されるという水戸線と似たような経緯をたどっている。
  2. ^ 東北本線は線内に20‰前後の勾配が連続する区間があり、さらに非電化時代は宇都宮以北で単線区間が多かったこと、一方で常磐線は勾配が緩く早期に平以南の複線化が完了していたが、列車本数の多い取手以南のダイヤが逼迫していた関係から、東北本線の貨物列車は一部が水戸線を経由して常磐線に迂回していたことがあった。

出典

  1. ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、22頁。 
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 (ISBN 978-4533029806)
  3. ^ “水戸線開業130周年記念イベントを開催します!(プレスリリース)” (PDF). JR東日本水戸支社プレスリリース一覧. 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 (2018年12月14日). 2019年4月4日閲覧。
  4. ^ 『鉄道省年報。 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ “通報 ●水戸線小山・友部間の電気機関車及び電車による運転開始について(運転局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1967年1月31日) 
  6. ^ “二新駅が誕生 JR水戸支社管内”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1998年6月25日) 
  7. ^ 『JR東日本、きょう使用開始、水戸線の安全向上へ列車の進路制御装置』1990/02/15日本経済新聞地方経済面北関東
  8. ^ 交通新聞 2009年1月23日
  9. ^ 水戸線が運転再開、常磐線も高萩まで - 茨城新聞 2011年4月8日
  10. ^ “ドア開閉通年ボタン式”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2017年11月30日) 
  11. ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2020年12月18日、3頁。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ2020年12月18日閲覧 
  12. ^ 2016年3月ダイヤ改正について (PDF) - JR東日本水戸支社 2015年12月18日
  13. ^ 『JTB時刻表』1998年7月号には当該の両毛線直通列車あり、1999年6月号には両毛線直通列車なし。
  14. ^ 2017年10月14日ダイヤ改正当初は、本形式の充当列車は朝と夕方時間以降に限定され、日中時間帯は磐越東線でも使用するキハ110系列が運用入りしていた。但し、青春18きっぷシーズン期間中は、輸送力増強のために代走することもしばしば見られた。
  15. ^ 交通新聞社『普通列車編成両数表』Vol.39
  16. ^ a b 2019年3月ダイヤ改正について (PDF) - JR東日本水戸支社、2019年12月17日閲覧
  17. ^ 交友社鉄道ファン』1967年3月号 P.12参照
  18. ^ 鉄道ピクトリアル』 2019年1月号(No.955) 株式会社電気車研究会
  19. ^ JR常磐線と水戸線からついに415系が消えてしまう…おなじみのステンレス製車両を惜しむ声絶えず - 産経ニュース、2016年3月27日
  20. ^ E501系の運用範囲が広がる - 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース、2018年9月13日
  21. ^ “各駅の乗車人員”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
  22. ^ 交通新聞電子版

関連項目

外部リンク

  • 検索結果(水戸線の駅):JR東日本[]
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