» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

キングギドラ

キングギドラKing Ghidorah)は、東宝の「ゴジラシリーズ」をはじめとした特撮怪獣映画に登場する架空の怪獣である。

キングギドラ
のキャラクター
『三大怪獣 地球最大の決戦』のポスターに描かれたキングギドラ
初登場三大怪獣 地球最大の決戦
作者
(テンプレートを表示)

ゴジラシリーズ初の宇宙怪獣である[1]1964年に公開された映画『三大怪獣 地球最大の決戦』で初登場して以来、ゴジラのライバル怪獣として多くのゴジラシリーズに登場している[2][3]

特徴

を思わせる3つの頭部と、それを支える長くしなやかな3本の首、2本の長い尾、全身を覆う黄金色の(うろこ)、太い2本の足に加え、飛行に用いる巨大な1対の翼[注釈 1]を持つ。口からは稲妻のような形状の引力光線を吐く[出典 1][注釈 2]

出演作品における扱いはそのほとんどが悪役・敵役となっており[注釈 3]、ゴジラとの交戦回数がもっとも多い怪獣でもある。また、平成時代の作品以降はサイボーグ体のメカキングギドラ、亜種怪獣のデスギドラカイザーギドラなど、数々のバリエーションが作られている。

昭和時代の作品におけるキングギドラには、「どのような存在なのか」(どのような生命体なのか、宇宙のどこで誕生したのか、など)ということの詳細な公式設定は存在していない。幼児向けの「怪獣図艦」などで「想像図」としての内部図解などが描かれたことはあるが、劇中の設定として語られたこともない[注釈 4]。食性なども不明であるが、後年の作品では怪獣や人間を捕食する(あるいはそれらのエネルギーを吸収する)という設定になっているものがある。

名称

名前はギリシア神話ヒドラに由来する[8][9]。ロシア語におけるヒドラの発音は「ギドラ」(Гидра, ˈɡʲidrə) である。

作品によっては単に「ギドラ」と呼称されているものもある。

英語圏では当初のスペリングは「King Ghidrah」であったが、のちに「Ghidorah」に変更された。

造形

全身の造形は日本神話を描いた特撮映画日本誕生』(東宝1959年〈昭和34年〉)に登場する八岐大蛇の造形物がイメージ元となっている[8]ほか、1956年にソビエト連邦で制作、1959年3月に新東宝配給で日本公開された『豪勇イリヤ 巨竜と魔王征服』(原題:Илья МуромецILJA MUROMETS)、イリヤー・ムーロメツ)の火を噴く3頭龍(ロシア・東欧に伝承される三つ首竜ズメイ)の影響を指摘する向きもある[出典 2]。この作品のズメイは、日本に配給された際に「キング・ドラゴン」と紹介されている[12][9]。また、ヒュドラー、ユニコーンペガサス麒麟などをモチーフとして挙げているものもある[13]。『地球最大の決戦』のDVDオーディオコメンタリーの語り手・佐藤利明は、コメンタリー内にて1924年公開のドイツ映画『ニーベルンゲン 第一部/ジークフリート』に登場したドラゴンが原型であることを述べている。

基本的にはゴジラなどと同様に内部にスーツアクターが入って演技する着ぐるみ怪獣であるが、3つの頭、2枚の翼、2本の尻尾といったそれら大きなパーツが独立した動きをするため、『三大怪獣 地球最大の決戦』など当初の作品ではピアノ線の操作に約25名前後の人員を必要とする[注釈 5]など、操演は困難をきわめていた。同作品の撮影当時、円谷英二に師事していた川北紘一は、3つの首の動きが揃い過ぎないように動かす工夫をしたり、エレクトーンを使った鳴き声も首ごとに変えたりしていたという[14]

操演の際には、3つの頭を区別するためにそれぞれに愛称が付けられることがある。

『ゴジラvsキングギドラ』や『モスラ3 キングギドラ来襲』でデザインを担当した西川伸司は、金色で3本の首と翼があればキングギドラとして成立するが、着ぐるみとして成立させるためにはちょっとしたバランスや肉付けの違いで動きの印象が変わってしまうデリケートなバランスの怪獣であると評している[15]。『モスラ3』や『ゴジラ FINAL WARS』で造型プロデューサーを務めた若狭新一も、怪獣の中で一番バランスをとるのが難しいといい、造型作業だけでなく、撮影現場でセッティングした状態で一番かっこいい状態にしなければならないと述べている[16]。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で造形を手掛けた品田冬樹は、キングギドラのスーツはあまり動けないので真ん中に構え、周囲の動ける怪獣がキングギドラに攻撃を仕掛けるというフォーメーションが一番いいと評しており、同作品や『ゴジラ対ガイガン』のようにキングギドラからゴジラに仕掛けるという構図にするのは大変であると語っている[17]

登場映画リスト

公開順。右は各作品に登場する怪獣(キングギドラ、その他の怪獣の順)。

ゴジラ対メカゴジラ』、『メカゴジラの逆襲』では過去の映像を流用で登場。特撮テレビ番組『流星人間ゾーン』、『ゴジラアイランド』、パチンコ『CRゴジラ3・4』『ゴジラ・パチスロウォーズ』『Pゴジラ対エヴァンゲリオン〜G細胞覚醒〜』にも登場する。

ゴジラvsメカゴジラ』ではメカキングギドラのメカ首の残骸が登場する。

モスラ』(1996年版)にはデスギドラ、『ゴジラ FINAL WARS』にはモンスターX=カイザーギドラという亜種怪獣が登場する。

昭和ゴジラシリーズのキングギドラ

諸元
キングギドラ[注釈 6]
KING GHIDORAH[出典 3][注釈 7]
別名 宇宙超怪獣[出典 4][注釈 8]
身長 100 m[出典 5][注釈 9]
翼長 150 m[出典 6]
体重 3万 t[出典 7]
飛行速度
出身地 宇宙[出典 9][注釈 11]
出現地
  • 宇宙[31][32]
  • 黒部渓谷の霞沢(『三大怪獣』)[44]
  • 黒部谷(『三大怪獣』)[41]
  • X星(『大戦争』)[45]
  • 富士山麓上空(『総進撃』)[46]
  • M宇宙ハンター星雲(『ガイガン』)[47]

『三大怪獣 地球最大の決戦』から『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』まで登場。

たてがみと額の三日月状の角が特徴。

造形(昭和)

「ゴジラシリーズ」の怪獣の着ぐるみは作品が異なると別の着ぐるみが作られていることが珍しくないが、キングギドラに関しては同一のものが修復と改修を繰り返されて9年間使用されている[48][49]

デザインは渡辺明[出典 10]、頭部造形は利光貞三[出典 11]、胴体は八木勘寿、八木康栄[7][51]、造形助手は開米栄三が務めた[52]。渡辺によるデザイン画とされるイラストは、キングギドラによる破壊描写となっており[50][53]、イメージスケッチに近いものとされる[54]。初期のデザイン画では西洋的に描かれていたが、円谷英二によって東洋の「龍」のイメージを加えるよう指示があり、頭部の造形には狛犬の意匠が加えられている[50][7]

スーツ
着ぐるみ(スーツ)の重量は80キログラムほどあったという[出典 12]。たてがみは麻[57]、翼はタケの芯にさらし布を張って作られた[52]。鱗は1枚1枚貼っており、部位ごとに大きさが異なっている[11]。首はスポンジ製で、柔らかく作られていた[52]
各部の動きは操演によって表現され、スーツアクターは中の棒に掴まっているだけであったという[55][13]。操演には、各首に1人ずつ、翼に1人、尾に1人または2人など、6人以上のスタッフを要した[58][56][注釈 13]。造型助手を務めた村瀬継蔵は、首を掃除機のホースのような管状にして空気圧で動かすことを提案し、円谷からも称賛されたが、激しく動いてしまうためにピアノ線が絡んだり切れたりしてしまったという[60]。撮影を担当した有川貞昌は操演の様子を「サーカスの曲芸師のようであった」と述懐している[58]。操演技師の松本光司は、1日に1カットしか撮影できなかったこともあり、撮影所にゆとりがあったからできたとしている[55]
スーツがゴジラよりも大きく迫力があるため、円谷は主役が食われないようキングギドラは体を縮めて首の動きで戦うこととした[61]。また、撮影の有川貞昌はスーツが大きすぎてホリゾントからはみ出てしまうのが困りものであったと述べている[61]
撮影後は、翼の表皮を剥いで骨組みを畳んだ状態で倉庫に保管された[62]
NGカラー
当初、完成した着ぐるみは青い体[50][56][注釈 14]に虹色[注釈 15]の羽根であった[注釈 16]が、撮影本番直前になって、当時スクリプターを担当していた鈴木桂子が円谷に「金星から来る怪獣なので、私、金色かと思ってました」と話したところ、それを聞いた円谷が大変気に入り、金色に塗装し直された[出典 13]
宣伝用のカラースチル写真の中には、翼は虹色のまま、胴体だけが金色に塗り直されたものが存在する。『三大怪獣 地球最大の決戦』公開時のポスターにおいても、この「翼が3色」のスチル写真が使われている。造形家の若狭新一は、当時携わっていた先輩造形家にこの件について尋ねたが「記憶にない」と返されたといい、誰も真相を知らないと述べている[16]
撮影の有川貞昌によれば、当初はシルバーという案もあったが、ブルーバック撮影に支障が出るため採用されなかった[61]
飛行モデル
飛行シーンのほとんどは3(約1メートル)サイズのミニチュアで撮影されているが、人の入っている着ぐるみと見分けがつかないほど非常に精巧に製作されている[出典 14]。足と尾はピアノ線の先にゴムを繋いでおり、操演時に揺れて動くよう仕掛けられていた[11]
このミニチュアも『流星人間ゾーン』まで流用された[65][66]

『三大怪獣 地球最大の決戦』

初代キングギドラ[19]。かつて金星に存在した高度な文明を3日間で滅ぼして死の惑星に変えたとされ、現代の地球においては日本の黒部峡谷に強力な磁力を持った隕石となって落下し[67]、やがてその中から炎の塊となって飛び出したものが徐々に形を変え、宇宙怪獣・キングギドラとしての姿を現す[34]。敵を無重力状態にする引力光線を3つの首から放出して暴れ回り、それによる破壊だけではなく巨大な翼を用いての突風で、東京を壊滅に追い込む[67]

出現地点は黒部渓谷霞沢→松本市→富士のすそ野→宇宙[5]

松本城を一瞬のうちに破壊した後、富士山の裾野にてなおも暴れ回っていたところに挑んできた幼虫モスラを軽くあしらい、その窮地を見かねて参戦したゴジラやラドンとも戦うことになるが、1対1ではゴジラをも圧倒するパワーとラドン以上の速度と飛翔能力で3大怪獣を苦しめる。しかし、ゴジラに注意を引きつけられている最中に背後からラドンに乗ったモスラに大量の糸を吐きかけられ、身動きを封じられたところをゴジラに放り投げられて戦意を喪失し、宇宙へ退散する。

金星をはじめ地球などの惑星で破壊活動を行う理由や目的は不明であるが、「金星人の意思」は最後の祈りのなかでキングギドラを「金星の業火」と呼ぶ。

  • 昭和ゴジラシリーズで自分の意思にもとづいて行動するキングギドラはこの作品のみであり、以後の作品ではすべて「異星人に操られている」というかたちで登場する[出典 15][注釈 17]
  • 書籍では、尻尾は刀剣のような武器として機能し、口と尻尾から毒ガスを発射するほか、テレパシーやレーダー機能を頭部に持ち、腹部に第二の脳が(頭部の「攻撃脳」や首元の「ギドラ脳」とは別に)存在するとされる[68]
  • 2019年5月には青い体に赤・白・青の羽根を持つNGカラー版のフィギュアが販売されている[69]ほか、同年8月には造型当時を知る村瀬の原型製作による本編版の着ぐるみサイズのレプリカヘッドが販売されている[70]

制作(三大怪獣)

本作品でのキングギドラのスーツアクターは諸説あり、詳細は明らかになっていない[71]

  • クレジット順では坂本晴哉が該当するため[71]、坂本をスーツアクターと紹介している資料もある[出典 16]。同作の特典の『メイキング8mmフィルム』では、撮影現場に坂本の姿がある。
  • 資料によっては広瀬正一としている[出典 17]。書籍『オール東宝怪獣大図鑑』では、当初は坂本が演じていたが降板し、広瀬に替わったと記述している[11]
  • 2014年3月15日神保町シアターで開催された中野昭慶川北紘一トークショーによる証言では、宇畄木耕嗣が正しいとされる[信頼性要検証][注釈 18]。中野自身がキャスティングしたが、「キングギドラの撮影初日に宇留木が来ず、調べたら黒澤映画のエキストラ役として勝手に連れて行かれており、黒澤組チーフ助監督の森谷司郎と大喧嘩して連れて帰ってきた」と発言している。また、当時撮影助手をしていた川北は、「よく言われる広瀬は身長が小さいのでキングギドラ役は無理だと思う」と発言している。これ以降、宇留木をキングギドラのスーツアクターとして紹介している資料もみられる[7][51]
  • 有川貞昌は、宇留木がキングギドラのスーツを試着したが、頭が重くてバランスがとれなかったと証言している[61]

決定稿の段階までキングギドラによるニューヨーク破壊シーンが存在し、ピクトリアルスケッチも描かれていた[13]

3つの頭部の口から発する引力光線については、宣伝用のスチル写真などでは火を吐いている[76][51]。当初は同写真にあるように尾を描いて伸びる炎のイメージであったが、実際に操演された3本の首は特定の方向への細かい操演が難しく、偶発的な動きをしている頭部と着弾を表現する火薬の発火のつじつまを合わせるため、稲妻状の光線に変更された[出典 18]

キングギドラの飛び方については、スタッフから様々な意見が出され、侃々諤々かんかんがくがくの議論になったという[61]。円谷は「好きなようにやりゃあいい。思いつきでもやってみろ」といい、場面によって飛び方が異なる描写となった[61]

キングギドラが擬態した隕石は、まだ一般に使われていなかったポリ樹脂で造形された[50]。内部にライトをいくつも仕込んで発光を表現しているが、撮影中にライトの発する熱でポリ樹脂が軟らかくなり、自重に負けて凹むために補修が大変だったそうである。

隕石から炎の塊を経てキングギドラが出現するシーンは、アニメーションで表現された[55][53]。スクリプターの鈴木桂子は、円谷がこの場面の演出を考えている際に、古いロシア映画で金色の鳥が現れるイメージを伝えたという[52]。この映像は、『怪獣総進撃』でも流用されている。

『怪獣大戦争』

以前出現したものと同個体と思われるが、かなり高い戦闘力を誇る[78]X星人に「怪物ゼロ」と呼ばれてコントロール下にある[29][67]。出現地点はX星→アメリカ→日本・富士のすそ野近郊→宇宙[79]

X星に連れて来られたゴジラやラドンと戦うが、撃退されて敗走する(この戦闘はX星人の自作自演であった模様である)。その後、地球に飛来してゴジラやラドンとともに破壊活動を行い[注釈 19]、キングギドラはアメリカを攻撃したことが劇中の台詞で語られる。最後は(Aサイクル光線車)の活躍でX星人が全滅したため、弱体化する[78]。そして同じようにコントロールが解けたゴジラとラドンを前作と同様に敵と見なして改めて戦うが、特攻を受けて崖からともに海中へ落下して敗北し、またも宇宙へ逃げ帰る。

引力光線[注釈 20]の形は前作と異なる[27][33][注釈 21]

  • スーツアクターは広瀬正一[出典 19]
  • スーツは前作と同一[出典 20]。金色の塗料は着ぐるみの表皮のラテックスを非常に速く腐食するため[57]、大幅な補修が成されており、初代との差は首が延長されて長くなったのが大きな違いである[出典 21]。これは、初代において全体のバランスの悪さが指摘された[注釈 22]ためと[要出典]、キングギドラには腕がないためにゴジラなど他の怪獣と格闘させる際には「腕」に代わるものとして、首のアクションが必要とされたためである[86]
  • 公開から半年後の1966年7月19日に放送された『11PM』の大阪、よみうりスタジオで収録された「怪獣供養」では、キングギドラの遺影が飾られていた[87]

『怪獣総進撃』

(キラアク星人)の最後の切り札として登場し[88]、「キングギドラは宇宙の怪獣です。地球の怪獣では歯が立ちません」と語られる。出現地点は富士・青木ヶ原[89]

富士山麓でキラアク星人によるコントロールから解放された怪獣たち[注釈 23]に空襲をかける。引力光線の一撃でモスラとラドンをまとめて吹き飛ばしたり、アンギラスを首に噛みつかせたまま飛び上がり、空中から落としたうえで踏みつけたりして奮戦するが、次第に手数で押されていき、ゴロザウルスにカンガルーキックで倒されたあと、それぞれの首を痛めつけられて絶命する[注釈 24]。尾は右のほうをゴロザウルスに噛みつかれ、左のほうは痛めつけられることはない。その直後、キラアク星人の地下要塞が破壊されると爆発によって地面が陥没し、巻き込まれた死体は地底へ落下する[90]。本作品の戦闘では、引力光線は前から見て左の首が3回、右の首が1回と、合計4回しか使用されず、中央の首は1回も吐かない。

  • スーツアクターは内海進[出典 22]
  • 翼が新しく取り替えられてビニール製になり[出典 23]、根元部分が広くなって上部の縁には先端まで鱗が貼り付けてある[7][95]。自転車のタイヤのゴムを鱗型に切ったものを、新たに下半身に張り付けている[95]。改修は白崎治郎が担当した[95][93]

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』

宇宙空間を移送される際には、初代同様に隕石の中に入っている。出現地点は宇宙→世界子供ランド→東京→月ノ瀬海岸→子供ランド→宇宙[96]

(M宇宙ハンター星雲人)に操られてガイガンとともにゴジラやアンギラスと戦い[97][98]、あと一歩まで追いつめるが、乱戦の最中、自分に突っ込んだガイガンに引力光線を当てたことから、喧嘩になる。その隙を突いたゴジラとアンギラスの連携に加え、地球人によってM宇宙ハンター星雲人の司令塔が爆破されてコントロールを失ったことにより、ガイガンとともに宇宙へ敗退する。

  • 関連書籍などでは二代目キングギドラとも表記される[出典 24]

制作(ゴジラ対ガイガン)

スーツアクターは伊奈貫太[出典 25]

スーツは以前と同じだが、頭部は新規造形のものに差し替えられ[出典 26][注釈 25]、白目に当たる部分が以前は赤かったのに対し、こちらでは白くなっている[7][103]。なお、胴体こそ現在していないものの昭和ギドラで唯一この頭部だけは現存しており、2014年に開催された『大ゴジラ特撮展〜ゴジラ60年の軌跡〜』で展示された[108]。翼の形状は三角形になっている[106]

操演は、撮影期間の短さやスタッフ編成の合理化などから以前のように人数をかけて操作することができず、動きが少なくなっている[109]。操演に参加した助監督の井上英之は、慣れていないので芝居になっておらず、これでいいのかと思ったことを述懐している[102]。また、特技監督の中野昭慶は、シネスコサイズでキングギドラのフルショットを撮るのに苦労したと語っている[110]

飛行用人形はこれまでのものを使用[111]。目が赤く点灯するが、翼も首も微動だにしない。ガイガンとともにゴジラタワーの上空を飛行するシーンは、合成を用いている[102]

ゴジラとの対決シーンなどは『三大怪獣 地球最大の決戦』から流用している[65][11]。結果として、破壊シーンはガイガンよりも尺が長くなっている[65]。中野は、映像流用は低予算の腹いせに行ったものであったが、東宝映像社長の田中友幸はこれに味をしめてしまったといい、次作『ゴジラ対メガロ』では本作品のガイガンの新撮映像も使い回すことになった[109]

『ゴジラvsキングギドラ』のキングギドラ

諸元
キングギドラ
KING GHIDORA[出典 27][注釈 26]
別名 超ドラゴン怪獣[出典 28][注釈 27]
身長 140 m[出典 29][注釈 28]
翼長 150 m[128][注釈 29]
体重 7万 t[出典 30]
大気圏内飛行速度 マッハ4[出典 31][注釈 30]
出身地 ラゴス島[出典 32][注釈 31]
出現地 ラゴス島[出典 33][注釈 32]

『ゴジラvsキングギドラ』に登場。出現地点は福岡・博多→広島→瀬戸大橋→四日市市・臨海工業地帯→襟裳岬上空西北西→北海道・網走の平原→オホーツク海[116]

ラゴス島に放置された3匹のドラット(後述)が、1954年のマーシャル諸島のビキニ環礁水爆実験放射線を浴びて融合、巨大化・凶暴化して誕生した[出典 34]

主用武器は引力光線[130](プラズマ引力光線[117][126])と衝撃波[4]。翼を閉じて身を守り、パワーアップしたゴジラの放射熱線をも防ぐが[127][注釈 33]、逃走時には貫かれる。

未来人の特殊音波によって操られており、20世紀からゴジラが消えた後、稲妻のような引力光線を吐いて福岡市街と広島市を破壊し、翼から放つ衝撃波は瀬戸大橋を粉砕する。そして、航空自衛隊F-15J編隊を寄せ付けずに壊滅させ、北海道の網走平原に上陸したゴジラと対峙する[117]

最初は突進力や空中からのキックなどでゴジラとの戦いを優位に進めるが、未来人のコントロールが失われたことで形勢が逆転し、尾をつかまれて何度も地面に叩きつけられる。その後も長い首で締め上げて泡を吹かせるも、体内放射の直撃を浴びて吹き飛ばされたうえ、放射熱線で中央の首をはね飛ばされる。ゴジラが未来人の母船を破壊した隙に逃走を図るが、放射熱線で翼を貫かれてオホーツク海沖に墜落し、低温海域へ沈む。

  • シリーズで唯一ゴジラと一騎打ちを行ったキングギドラである[33]
  • 書籍『ゴジラvsキングギドラ超全集』では、昭和シリーズのキングギドラとは別種の生物と解釈し、未来人が何らかの手段で入手したキングギドラの遺伝子をドラットに組み込んだキングギドラのクローンとする説と、ドラットが人間と意思疎通を行う能力によって地球人の潜在意識から読み取った恐怖の象徴に擬態したとする説を記述している[19]田中文雄による小説版では、金星で未来人が宇宙怪獣であるキングギドラの死骸を調査するシーンが存在する[131][132]。書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、「インスタント・キングギドラ」と評している[133]

制作(vs)

創作経緯(vs)

前作『ゴジラvsビオランテ』では新怪獣のビオランテがゴジラの対戦相手を務めたが、同作品の観客動員が伸び悩んだことやビオランテのキャラクター性の弱さが指摘されたことなどから、本作品では劇場アンケートで男子人気1位を獲得したキングギドラが選ばれた[出典 35]

監督の大森一樹は、最初から宇宙怪獣というイメージはなかったといい、未来人の設定を含めて一線を越えないようにしていたと述べている[137]

造形(vs)

基本デザインは初代のものをそのまま使用しており[注釈 34]、頭部のみ西川伸司によって新規にデザインが描かれている[出典 36][注釈 35]。特技監督の川北紘一によれば、生頼範義によるポスターイラストが参考になったという[出典 37][注釈 36]

造形製作はツエニー[出典 38]。初代の制作にも関わったチーフの村瀬継蔵のもと、14名のスタッフにより制作された[146][注釈 37]。村瀬は制作日数を70日と要求していたが、実際の制作期間は40日であった[112]。スーツの制作費は、3,000万円ほどとされる[112]

昭和時代のものは顔が東洋の「」に近かったのに対し、本作品での顔は西洋の「ドラゴン」に近いものとなり[出典 39]、昭和版にはある頭頂部の三日月形の角と、頭部のたてがみ状の毛がない[出典 40]。尾の先端も昭和版の毛筆状な形状に対し、棘の生えた扇に近い形となった[145]。目は鋭い猫目風となっている[142]。特技監督の川北紘一は、顔を変更した理由について、合成のために毛をなくして精悍さを出したと述べている[出典 41][注釈 38]。3つの首は区別のため、スタッフからそれぞれ一郎(右)・二郎(中央)・三郎(左)と呼ばれていた[出典 42]

着ぐるみは4万枚の鱗を1枚1枚貼り付ける手間のかかる手法を用いたことから1着しか制作されず、海底での中央の首のないものやメカキングギドラなどにも流用されている[出典 43][注釈 39]。鱗の制作には20人のアルバイトが動員されたが、募集には3倍の60人が応募していた[112]。鱗は、シリコンにラテックスを塗ってストーブで乾かすという作業を繰り返して完成するため、1日に制作できる量は300から500枚ほどであった[112]。昭和期のスーツでは鱗は固定されていたが、本作品では接着剤の向上により鱗の1/3を貼り付けるだけで固定できたため、スーツの動きに合わせて鱗も動く形となっている[112]。筋肉の盛り上がりを表現するため、鱗の大きさを8段階で変化させている[112]。格闘シーンで破損するため、鱗のスペアを常備していたが[112][154]、実際に貼り直したのは火薬で汚れたものを変えた程度であった[112]

胴体にはブリヂストン製のウレタン、翼の骨組みには初代と同じ竹[注釈 40]、翼にはナイロン製のテント生地を用いている[112][114][注釈 41]。翼のヒンジ部分は鉄板で補強されており、スーツアクターの着脱時はこれを外している[154]。骨組みの竹を傷つけないよう、翼はネジで挟み込むかたちで固定されており、着脱が容易であるためメンテナンス性も高い[112]

頭部には3本とも口や目の可動ギミックが仕込まれているため、内蔵ギミックのなかった昭和期のものより重くなっており、操演が難しいものとなった[142]。また、川北は顔の造形を気に入ってアップを多くしたが、スタッフからはピアノ線が目立つため敬遠されたという[142]。川北は、アップ用の首だけでも良かったと述懐しており、欲張ったつけがまわってきたとも述べている[142]

自重により自力で歩行することが困難なため、飛行シーンのほとんどは着ぐるみを吊って表現している[115][151][注釈 42]。使用したピアノ線は首に2本(3つで6本)、尾に2本(2つで4本)、翼に2本(2枚で4本)、胴体に2本の合計16本[出典 44][注釈 43]。操演スタッフ7-8人[150](通常9人[151][149]、最大12人[157][151])によってコントロールされ、早く動かさずゆっくり回して動かすことにより、初代キングギドラの動きを再現した。スーツの移動には20人近いスタッフが総出で行わなければならなかった[158]

体色には塗料は使用せず、金粉をビニール系溶剤のベルトミンに練り合わせたものを塗っている[112]。一度全身を金色に塗ったあと、シャドウを足して立体感を表現している[142]。川北によれば、昭和期のキングギドラには色のイメージが複数存在したため、配色を決めるのに揉めたという[142]

ゴジラの熱線で翼が溶けるシーンは、穴を開けた翼に着色したサランラップを貼って表現している[158]。中央の首が吹き飛ばされるシーンでは、爆発と同時にピアノ線で外した首を牽引し、鉄筒から窒素ガスで金粉を噴出させている[158]

資料によっては、メカギドラとの対比として「生ギドラ」とも呼称している[154]。映画本編とは逆に撮影ではメカギドラでの新宿決戦から先に撮り、その後でこの生ギドラとなって映画中盤のシーンを撮影したあと、北海道の戦いで使われた[出典 45]

飛行用の3分の1スケールのミニチュアも同様[160][118][注釈 44]。翼にはモーターで羽ばたくギミックが仕込まれている[133]。地上を横切る影の撮影にはバンダイのプラモデルを流用している[出典 46]

撮影・演出(vs)

スーツアクターは破李拳竜[出典 47]。当初、破李拳は(ゴジラザウルス)を演じる予定で、キングギドラ役には福田亘が配役されていたが、長身の福田に合わせるとスーツが大きくなりすぎてしまうため、配役が入れ替えられた[155]。破李拳自身は、ピクトリアルスケッチを担当したのち、自らキングギドラ役を志願したと証言している[165]。特技監督の川北紘一によれば、スーツアクターが演じたのは3カット程度で、それ以外はすべて操演による[166]

川北は、キングギドラは肉弾戦が撮影しづらいため光線技を強調したといい[135][140]、これにより平成VSシリーズでの一つの形ができたと述べている[140]

福岡を襲撃するシーンは、『空の大怪獣 ラドン』でのラドンの福岡襲撃をオマージュしている[出典 48]。ミニチュアの都合からセットでは2方向からしか撮影できなかったため、実景でキングギドラの主観カットを加えている[161]。自衛隊との戦闘シーンも、ラドンの空中戦をイメージしている[169]

中央の首がはね飛ばされるシーンでは、子供層への配慮や海外での規制を考慮し、血ではなく金粉を噴出させている[出典 49]。本作品以降、川北は金粉による演出を多用するようになるが[140][147]、後始末が大変ゆえにスタッフからは敬遠されていたという[158][147]

鳴き声はラドンの声を使用[170](加工されている)[133][171]

ドラット

諸元
ドラット
DRAT[出典 50]
別名 未来ペット[出典 51][注釈 45]
身長 30 cm[出典 52]
体重 800 g[出典 52]
出身地
出現地

23世紀から来た未来人の説明によれば、未来の地球でブームとなっている愛玩動物とされているが、実際には23世紀のバイオテクノロジーと遺伝子操作が生んだ小型の生物兵器で[117]、特殊な笛から発する特定の音波によって飼い主を識別し、意思を伝える。劇中に登場した3匹のドラットは、あらかじめ核エネルギーを吸収して1体のキングギドラへと変異するようバイオプログラミングと遺伝子操作がされており、ビキニ環礁のラゴス島に置き去りにされた結果、そこで行われた核実験の放射線により、未来人の目論見通りにキングギドラへの変異を遂げる[121][117]

  • デザインは西川伸司が担当[出典 53]。脚本では「コウモリとネコを合わせたような合成生物」と記述され、吉田穣によりこれに準じたデザインも描かれている[178][141]。デザイン画では猫を意識したものや、腕が付いているもの、ドラゴンの子供をイメージしたものも描かれた[179]
  • 造形物は同型の人形が3体造られ、そのうち1体のみが手を入れて操るアップ用となっている[出典 54]。造型はベル工房が担当[160][173][注釈 46]
  • 撮影は本編班が担当しており、パペットの操作は本編助監督のほか[181]、エミー・カノー役の中川安奈も行なっている[182]。しかし、監督の大森一樹にはDVDのオーディオコメンタリーで「どう見てもオモチャにしか見えない」と嘆かれていた[183]。大森によれば、特撮の予算に入らなかったため本編美術でまかなうことになり、特撮班からの協力は得られなかったという[181]
  • 音楽を担当した伊福部昭は、ドラットが哺乳類にしか見えなかったといい、これが爬虫類的なキングギドラに変わるのはおかしいと指摘したが、大森はそこまで気づかなかったと述べたという[184]
  • ノベライズ版では、金星に眠る宇宙超怪獣キングギドラの遺体から体組織を回収してドラットが作られる過程が描かれている[131]
  • 劇団こがねむしによる怪獣人形劇「ゲキゴジ」「ゴジばん」にも登場する[185]

メカキングギドラ

諸元
メカキングギドラ
別名 サイボーグ怪獣[出典 56]
身長 140 m[出典 57][注釈 47]
翼長 150 m[189][33]
体重 8万 t[出典 59][注釈 48]
飛行速度 マッハ4[出典 61]
出身地
出現地

北海道・網走でゴジラに敗れて仮死状態でオホーツク海沖の低温海域に沈んだキングギドラを、2204年に地球連邦機関が回収し、23世紀の科学力でサイボーグ化手術を施して改造したサイボーグ怪獣[出典 62]。出現地点は東京・新宿副都心→太平洋[187]

失われた中央の首のほか、胴体や翼と尾の先端、など各部が機械化されている[121][190]。左右の首からは改造前と同じ引力光線[33](ハイパー引力光線[190][注釈 49]、中央の首からは引力光線以上の威力を持つレーザー光線を発射できる(トリプルビーム[190])ほか[出典 63]、腹部にはゴジラ捕獲用兵器としてワイヤー付きのマシンハンドを装備している[出典 64]。マシンハンドは、捕獲したゴジラに高電圧を流すことができる[197][190]。中央のメカ首の付根に小型タイムマシン・(KIDS)を改造したコックピット兼緊急脱出装置があり、エミー・カノーが搭乗する[197][190]

3つのロックオンサイトで光線の照射を操作し、コックピット内に追加されたタッチパネルで3つの長い首の神経に命令を伝達し、巻きつきや噛みつきといった動作を行わせることができる。その巨体ゆえに敏捷な起動は難しく、2枚の翼は機械製になっているため、空気を捕らえて浮力を得ることも難しい。そのため、飛行はホバリングが主になっている(能力は高く、破れた状態でもゴジラを吊り下げたまま飛行する)。この能力を利用し、転倒状態から一瞬で起き上がることが可能である。KIDSと合体しているため、単独でのタイムワープが可能。コ・パイとしてアンドロイドM11のAIが搭載されており[197]、これによって制御され、KIDSパイロットによって操縦される。

1992年の新宿東京都庁舎付近で暴れるゴジラの前に出現[196]。ゴジラを都庁の下敷きにするも、反撃されて翼を損傷して墜落し、一時はエミーが気絶するなど苦戦するが、ゴジラをマシンハンドで拘束する。どこかへ運び去ろうとするが、戦闘によるダメージが蓄積し、さらに暴れるゴジラから至近距離で放射熱線を浴びてついに海に墜落し、ともに小笠原海溝へ沈む。エミーはKIDSで脱出し、23世紀へ帰還する。

その首の残骸は、2年後の1993年に公開された映画『ゴジラvsメカゴジラ』で(G対策センター)によって海底から引き上げられ、その技術を解析した結果、(メカゴジラ)が完成する。同作品の冒頭では、メカキングギドラの中央の首がG対策センターに保管されているシーンがある。

なお、劇中では未呼称で、名前が呼ばれるのは『vsメカゴジラ』の冒頭ナレーションでのみ。

  • 通称はメカギドラ[133]
  • 初登場シーンは、『三大怪獣』でのキングギドラの登場シーンをオマージュしている[167][142]。昭和版の炎に対し、稲妻をイメージさせている[142]
  • 脚本では、ワイヤーハンドは6本と記述していた[193]
  • 川北は、捕獲装置でゴジラを捕らえるシーンを気に入っており、撮影でもノリに乗っていたと述懐している[166][198]
  • 東京都庁舎を背にしたゴジラと対峙するという位置取りのため、正面からとらえたスチールが少ない[199][153]
  • メカキングギドラのソフビ人形は、当時圧倒的な売り上げを誇っていたスーパー戦隊シリーズ戦隊ロボを抜いて1位となった[200]。デザインを担当した西川伸司によれば、この結果により後の『ゴジラvsメカゴジラ』のメカゴジラは玩具化を視野に入れたデザインになったと述べている[200]

デザイン(メカキングギドラ)

デザインは西川伸司が担当[出典 65]。西川は、最初からキングギドラのスーツの流用が決まっていたためにデザイン上の制約が多く、苦労した旨を語っている[出典 66]。中央の首が金属質であることや、胴体からマジックハンドが出ることなどは脚本で指定されていたという[139][15]。また、装甲を被せる都合上、凹ませるディテールが入れられず、盛っていくとスーツの重量が増してしまうため、胴体は凹凸の少なく薄いものとするしかなかったと述べている[15]。メカ部分を最低限にしたものや、2本首以外の全身が装甲で覆われたものも描かれたが、動けなくなるために股関部や足首などはオミットされた[出典 67]

翼は平面的な板状を避け、風を受けてたわんだ状態をイメージした立体的な構造とすることが目指された[203][15]。最初はブルマァクから発売されていた玩具「ジンクロン」シリーズでのキングギドラの翼を参考にした扇状のものが描かれ、最終的にスター・ウォーズシリーズTIEアドバンストを模した屏風型となった[203]

頭部は、川北から1つ目という案に基づいたガイガンをモチーフとしたものなども描かれたが、最終的に「いいモノの眼は丸い」という川北の持論により丸い眼のデザインとなった[200][180][注釈 50]。また、追加で着ぐるみ納品時に口の中もデザインされている[179]

川北はマシンハンドを気に入った旨を発言しており、西川は現実的ではないとわかっていて描いたが、無茶をやったのが良かったのではないかと述べている[139]。ただし、川北はCGでの回転描写については憤っていたという[139]

尾の先端はビーム発射口と想定しており、西川は尾を第4・第5の頭部と解釈していた[203]

同じ東宝メカ怪獣であるメカゴジラをイメージして、頭部や胴体のハッチはメカゴジラと同型の台形としている[15]

造形(メカキングギドラ)

着ぐるみはキングギドラの上にFRPの別パーツをかぶせるかたちで製作されたが[出典 68]、そのために着ぐるみの重量は約300キログラムにもなり[出典 69]、操演用のワイヤーも18本に増えたが[147]、吊っていたワイヤーが重みで切れて撮影前に都庁舎のセットを壊すというハプニングも起きた[出典 70]。着ぐるみの構造上「中に人を入れるのは危険」と判断され[注釈 51]、スーツアクターを入れず、歩くこともないかたちで撮影が行われた[出典 71][注釈 52]。スーツアクターとして予定されていた破李拳竜は、操演に参加した[165]

翼は、セットとの兼ね合いからデザインよりも小さく作られた[144]。翼の素材には、1ミリメートル厚のポリカーボンに建築用の鉄のメッシュを貼り付けたものを用いており、硬さと軽さを兼ね備えていることからの選定であったが、結果的には翼だけで70から80キログラムとなった[112]

当初は足にプロテクターは装着しない予定であったが、スーツの納品1週間前に制作することが決まり、急増のためデザイン画とも形状が異なっている[112]

首を交差させる撮影では、ピアノ線による操演は難しいため、外した頭部をスタッフが手に持って動かしている[204]

絵コンテでは、3本の首から放つ光線を収束させたトリプルビームという技が描写されていたが、撮影では口の操作担当が1人しかおらず、コンピュータ制御では口の開閉がランダムになってしまうためタイミングが合わず、実現しなかった[166]

飛行用の3分の1スケールのミニチュアもキングギドラを改修して使用され[160]、都庁舎上空の飛行シーンではクレーンで吊るされてオープンセットで撮影された[162][147]

操縦席のセットには、排水口の網や鍋の蓋などキッチン用品を塗装・改造したものが使われている[182]。スイッチ類はゴジラ捕獲装置のもの以外は決まっておらず、エミー役の中川安奈がビームのボタンなどを自身で決めて演じていた[182]

『モスラ3 キングギドラ来襲』のキングギドラ

諸元
キングギドラ
KINGGHIDORAH[出典 72][注釈 53]
別名 宇宙超怪獣[出典 73]
身長 60 m[出典 74]
翼長 80 m[出典 75]
体重 5万 t[出典 74]
飛行速度
年齢 約2億歳[219][214]
出身地 宇宙[209][214]
出現地 大阪上空[215]

1億3千万年ぶりに地球を襲った宇宙超怪獣。中央の角が大きな首がリーダー的な役割を務める[214]。年齢は約2億歳を超え、過去に金星を滅亡させて、地球の恐竜を大量死させたことがあるなど最強の戦闘力を誇る[214]

隕石の状態で地球に再侵入して福井県勝山市に落下し、地球の生態系の頂点にして生命エネルギーに富む人類の子供をさらって青木ヶ原樹海に消化吸収器官の役割を果たす生体ドーム[注釈 54]に転送・幽閉し、最後にはドーム内から分泌される溶解液で生命エキスに変えて吸収することにより、エネルギー源にしようと企む[出典 76]。過去作品の個体以上に豊富な技と高い知能をもち、通常の引力光線[出典 77]のほか、3つの口を揃えて一斉に引力光線を吐くトリプルトルネード[220][33]、羽から放つ反重力光線[出典 78]などといった数多の戦力を有している。さらに防御手段として体の周囲を覆うバリア[220](バリアー[33]、バリヤー[210])の展開能力をはじめ、獲物である子供を捕らえるための誘導テレポート能力[33]催眠光線[220][211]など、過去作品の個体にはなかった特殊能力[注釈 55]を数多く備えている。モスラとエリアス族の関係も瞬時に見抜き、モスラをサポートする力を半減させるためにロラを操ってモルと引き離すなど、性格はきわめて悪賢い。

恐竜のエキスで強大に成長しており、空中戦において(レインボーモスラ)のビームをバリアで防ぐと翼にのしかかり、左右の首がモスラの翼に噛みついて投げ飛ばしたあと、トリプルトルネードで倒す。タイムスリップしたレインボーモスラに白亜紀当時のキングギドラが倒されたことから一度はドーム共々消滅するが、白亜紀で切断されて地底に逃げ延びた尻尾の一部からの再生を経て火の玉とともに再出現する[注釈 56]。再び子供たちを捕らえ、フェアリーに乗ったベルベラとロラによる攻撃を一蹴したあと、タイムカプセルで1億3千万年眠り続けて進化した(鎧モスラ)と戦うが敵わず、鎧・翼カッターで左の翼を切断され、最終的にはエクセル・ダッシュ・バスターで青色の塵に分解されて大爆発する。同時に子供たちも完全に解放された。

(エリアス)のモルによれば、本作品世界の宇宙の星々における生物大絶滅の原因は、その半数がこの登場個体を始祖とする「ギドラ族」が行った虐殺の結果であるとされ、モルは「恐怖の大魔王」と呼称する。

  • 白亜紀型と区別する際は現代型と表記される[出典 79]。造形スタッフや西川にはデザイン画に入れられた名称から「グランドギドラ」とも呼ばれていた[出典 80]
  • 小学館の書籍『モスラ3超全集』では、鎧モスラが切断した翼からキングギドラが復活するかもしれない可能性が指摘されている[219]

制作(モスラ3)

スーツアクターは喜多川務(後述する白亜紀型を含む)[出典 81]。特技監督の鈴木健二がキングギドラを走って飛ばせるスーツアクターを要望したところ、若狭がドラゴンからの連想によってCMでブルース・リーのモノマネを演じていた喜多川を起用するに至ったという[228][215]。喜多川は本作品での演技が評価され、翌年の『ゴジラ2000 ミレニアム』でゴジラ役に抜擢された[228][215]

創作
脚本を手掛けた末谷真澄による原案では、「木」の1作目、「水」の2作目に対し、「火」をテーマにし[230][231]、空気汚染により蘇った新怪獣が敵キャラクターとして予定されていたが[230]、製作の富山省吾からの要望によりゴジラ、モスラに次ぐ日本を代表する怪獣であるキングギドラが登場することとなった[232]。本作品でのキングギドラが従来の作品と異なる要素が多いのは、本来新怪獣の設定として用意されていたものの名残である[230]。富山は、渡り鳥のような食性を設定したことで、単なる破壊を行う悪の権化ではなく、生きるために他の生物を蹂躙する怖さを意図したとしている[232]
企画段階では新怪獣のほか、ラドンがこの役割で登場する予定だった[233]
末谷は、ドームをキングギドラの胃であると想定している[230][212]。また、明確な描写はないが、冒頭で隕石から分かれた破片はすべて世界各地でドームになったと設定されている[234][230]。そのほか、ドーム内での子供を保存する方法やドーム自体の変化なども検討されていたが、監督の米田興弘は本作品の時間と予算ではすべて表現することはできなかったと述べている[234]。一方で、実際に子供を溶かすような描写を入れるつもりもなかったとも語っている[234]
名古屋や東京の破壊描写は、同年に公開されたアメリカ版『GODZILLA』よりも怪獣映画らしい都市破壊を描くために盛り込まれた[232]。劇中では言及されないが、大阪で子供が消失したことが報道され各地で子供を外に出さないようにしたため、キングギドラは子供を見つけられずに怒り両シーンでの破壊におよんだものと設定されている[232]
デザイン
デザインは西川伸司が担当[出典 82]。カラーデザインでは年老いているという設定のため、シミのような黒い点が翼に入れられているものもある[222][15]。西川は、白亜紀型を従来のキングギドラ、現代型を進化したキングギドラという解釈でデザインしており、羽根の色を初代のNG版のようなグラデーションとする白亜紀型のラフスケッチも描いている[236]。また、西川は従来のキングギドラは体の中心から首・翼・尾が放射状に広がっていると分析し、現代型では首と翼が扇型に広がるシルエットとしている[226]。従来の翼では実際に飛行できない構造であるため、翼の根本に関節を増やし、着陸時と飛行時とで翼の角度を変化させている[226]。胴体は、平成VSシリーズでのゴジラの肉付きを意識している[226]
頭部は、角の形を昭和版と似せつつ、VS版と同様にたてがみを廃している[237][226]。造型プロデューサーの若狭新一は、特技監督の鈴木に初代を意識するなら毛を生やすか尋ねたところ、鈴木は毛を嫌い、西洋風のドラゴンとすることを希望したため、顔の側面に毛を立体的にしたイメージのディテールをとり入れている[16]
酉澤安施による検討稿では、下顎が2つに割れるものも存在した[235]
造形
造形はMONSTERSが担当し[出典 83]、代表の若狭が頭部原型を担当した[209]。鱗は小川スタジオが製作を担当した[238]
過去作品の個体と比べて格段に凶悪な顔付きとなっており、中央の首の角は他の2つのものと若干違う形をしている。また、首だけにあったとげが首から尻尾まで生えており、体の部位による鱗の大きさの差も大きくなっている。若狭は、洋風テイストであった『VS』のキングギドラに対し、本作品では和風をベースに洋風のテイストを取り込んだと述べている[209]。スーツの塗装には、部分的にカメレオンカラーも採用されている[出典 84][注釈 57]
スーツの重量は80キログラムあったが、このサイズとしては軽量となっている[238]。鱗はラテックス製で、1万6千枚が1つずつ貼り付けられている[出典 85][注釈 58]。撮影の江口憲一は、造形が作り込まれていたため従来よりも寄りで映すことができたと述べている[242]
造形物は、メインスーツのほか、2/3サイズの飛行モデル、頭部のギニョール2種類などが制作された[238][243]。空中戦用にCGモデルも制作されていたが、新宿上空へ飛来するシーンでしか用いられなかった[244]
撮影・演出
本作品では戦闘シーンが多いため、中盤でのモスラと白亜紀型の戦闘に重点をおいており、前半と終盤でのモスラと現代型との戦いは一方が圧倒的に勝つためあっさりとした描写としている[245]。また、光線による戦いは少なくして肉弾戦を中心とし、実際に造型物同士をぶつけたり、翼を切り落とすなどすることで、怪獣たちの痛みを感じられるような表現としている[245]。鎧モスラに倒されるシーンでは、時代劇調の演出を行っている[245]
造形に予算がかかったため[注釈 59]、都市破壊シーンはミニチュアではなく実景合成で表現された[246][231]。同シーンの撮影・合成を手掛けた桜井景一は、キングギドラの翼を用いて建物を壊すことで、怪獣の肉体の強さを印象づけることを意図していたという[246]
ドームはCGで描写され、撮影現場では青く塗装されたミニチュアを用いていた[245][231]

白亜紀型キングギドラ

諸元
白亜紀型キングギドラ
KINGGHIDORAH[247][注釈 60]
別名 宇宙超怪獣[212][214]
身長 40 m[出典 86]
翼長 50 m[出典 87]
体重 2万5千 t[出典 86]
飛行速度 マッハ3(大気圏内)[出典 86]
年齢 約7千歳[219]
出身地 宇宙[214][247]
出現地 白亜紀[215][注釈 61]

1億3千万年前の中生代白亜紀の地球に襲来し、当時の生態系の頂点に立つ恐竜を絶滅寸前に追いやった。現代型に比べると幼態のため、小柄、首、胴体、足も現代型に比べると細くて華奢で、体重も現代型の半分ほどである。当時は走行が可能だったようで、飛ぶときにはアホウドリのように助走をつける[33]。また、現代型とは角の生え方や、顔付き、金色の鱗などが違っており、翼の付け根の形も現代型と比べて細い形になっているほか、経口摂取を基本としてエキスを消化の過程で抽出していると推測される[214]。戦闘力が低く[216]、使用する技は成長後のキングギドラが使う引力光線と違い、火炎弾[出典 88][注釈 62]である。また、当時はまだ翼から光線の発射やバリヤーの展開ができないうえ、誘導テレポートや子供たちを取り込んだドームを形成する能力なども備えておらず、恐竜を直で丸かじりにする。

恐竜を食べようとしたときに現代からタイムスリップしてきたレインボーモスラに襲撃されて右側の尾を切断されるが、幼態とはいえ噛み付きや至近距離からの火球弾といった容赦のない攻撃でレインボーモスラを苦戦させ、一時は行動不能にまで追い込む。しかし、現代側で洗脳が解かれたロラのアシストを受けたモスラの鱗粉攻撃で大ダメージを受け、そのままモスラに運ばれて相討ちに近いかたちで活動中の火山の火口に葬られて絶命、同時に現代側のキングギドラも消滅する。その後、先述の切断された尾の一部から再生し、成体の現代型キングギドラとなって現代に復活する[248]

制作(白亜紀型)

創作
脚本を担当した末谷は、過去の作品でモスラが単独でキングギドラに勝ったことはないため、子供のキングギドラなら勝てるだろうとの発想から、タイムスリップして戦う展開とした[230]
デザイン
デザインは酉澤安施[出典 89]。恐竜時代に出現することから、鱗や獣脚などに恐竜の要素を取り入れている[251][注釈 63]。また、先端だけが分かれた尾や、手から変化したという想定で描かれた翼の根本に残る指のディテールなどで未成熟さを表現している[251]。体色も金色になりきらない銅色としている[245][251]。原典のキングギドラが当初は全身が金色でなかったため、3色に翼が塗り分けられたものも存在する[222]。現代型をデザインした西川は、白亜紀型のデザインは西洋的で生物感のある酉澤のカラーが出たものと評している[15]
造型
スーツは現代型とは別造形[231][229]で、造形は(レプリカ)が担当[出典 90]。実作業を担当した伊藤成昭は、顔も体型も従来のキングギドラとは異なるため新怪獣を作る感覚であったと述懐している[239]
スーツの造型にあたっては軽量化が強く意識されており、アクターが入ったまま走って飛び上がるといったアクションも可能となっている[出典 91][注釈 64]。左右の首は、ピアノ線による操演とスーツアクターが腕を入れて動かす方法が採用された[247]
体色は、ナイターの難しいライティングであったため肉眼での色とファインダーを通しての色が違っており、特技監督の鈴木も模索し続けていたため、造型担当の江久保暢宏は現場に入ってから色の直しに苦労したと証言している[239]
現代型と同様、メインスーツと2/3モデル、頭部ギニョール2本が制作された[出典 92]
スタッフの間では「ヤングギドラ」とも呼ばれていた[出典 93]
撮影・演出
特技監督の鈴木は、現代型との差別化として白亜紀型の性格をやんちゃなガキ大将と想定しており、戦い方も何も考えずにやられたらやり返すという動きにしている[245]
火口に落下するシーンは、櫓の上にオープンセットを組んで撮影された[231]
脚本では落ちた首が生き延び、それが宇宙へ逃げていくという展開であったが[230]、残虐性を考慮して映像では尾に改められた[212]

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のキングギドラ

諸元
キングギドラ
KING GHIDORAH[171][257]
別名 天の神[出典 94][注釈 65]
身長 50 m[出典 96]
翼長 93 m(パワーアップ時)[出典 97]
体重 2万5千 t[出典 96]
出身地 富士樹海の氷穴[出典 98][注釈 66]
出現地

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場。

本作品では、日本の自然の守り神・護国三聖獣の一体「天の神・魏怒羅」として登場[265]。「護国聖獣伝記」では足が4本ある姿で描かれている。劇中において「キングギドラ」という呼称は、ギドラが千年竜王として覚醒したとき、主人公の立花由里が1回用いるのみである[258][263]

  • スーツアクターは大橋明[出典 99]
  • 企画段階ではバランバラゴンアンギラスの3体での登場が予定されていたが、東宝側から派手な怪獣の登場が要望された結果、モスラとキングギドラに変更された[出典 100][注釈 67]。監督の金子修介は、企画を無駄にしないためにも、設定に無理があるのは承知でこれを受け入れた[272][注釈 68]。本来は宇宙怪獣という設定のキングギドラだったが、もともとヤマタノオロチのイメージも含まれていたため設定と合わせることができたものの、名前に「キング」という英語が含まれていることには違和感があったため、成長過程のギドラを登場させることで、「キングギドラ」を「完全なギドラ」と位置づけた[272]。氷穴に閉じ込められているという描写も、旧作との差別化のためであった[272]

ギドラ(魏怒羅)

富士の樹海の氷穴で氷漬けの状態で眠っていた。成長が三聖獣の中で最も遅いため、1万年の眠りから覚めると完全体として地・海・空すべてを支配する最強の聖獣となるという[258]。しかし、不完全体で目覚めたため、翼も小さく折り畳まれた状態であり[257]、飛行も光線攻撃も不可能である。唯一の武器は噛みついた相手に電撃を放つサンダースパーク[出典 101]

ゴジラとモスラの闘いに割って入り、噛みつき攻撃を仕掛けるが、全く敵わずゴジラに投げられてあえなく気絶。結果として再びモスラに孤軍奮闘を強いることになる。

キングギドラ(千年竜王)

自らをかばってゴジラに敗れたモスラのエネルギーを吸収し、完全体へと覚醒した姿[257][265]。閉じられていた翼が開いて飛行できるようになり、ゴジラの放射熱線を黄金の粒子で跳ね返し、ビッグスパークボールとして撃ち返したほか、口からは最強の武器引力光線[出典 101]も吐けるようになった(その際には全身が黄金に輝く)。

ビッグスパークボールで海中に没したゴジラに撃破の突破口となる肩の傷も開かせ、海中でも背後から羽交い締めにして動きを封じて一時は優位に立つが、その傷口に向けてさつまが放ったD-03削岩弾をゴジラが回避しようと身を捩じったため、自身は盾にされる姿勢で浴びてダウンする。しかし、由里の落とした石を吸収して復活する。

ゴジラとの海中戦を経て浮上し、追ってきたところを引力光線で攻撃する。しかし、ゴジラにこれをも吸収した上に放射熱線と合わせて至近距離で放射され、爆発四散。その直後、護国三聖獣のゆらぎ(霊魂の状態)となり、ゴジラに憑依している怨念を浄化することに成功。その後のD-03削岩弾攻撃で止めを刺すきっかけを造った。

ギドラ、キングギドラを通して本作品における立場上、ゴジラにとっては敵であることに変わりはないが、怨念を宿して破壊を続けるゴジラを止めるために戦う存在で、過去作のキングギドラとは異なり、バラゴンやモスラとともに「クニ」をゴジラから護る守護神として描かれている。由里(元々、伊佐山が持っていた)が落とした石(古代のディスク)を吸収してダウンした状態から復活する、橋から転落した由里たちに口から水を噴出させ、海面落下衝撃を和らげて救うといった、他作品のキングギドラでは見られない行動も見せた。

  • 怪獣がゴジラに次々と倒されるだけでは虚しいという特殊技術の神谷誠や造形担当の品田冬樹らからの意見により、モスラがキングギドラと合体したり、終盤で3匹のイメージが空中に現れるなどのシーンが追加された[271]
  • 鳴き声は、オリジナルの昭和版に近い電子音となっている[171]
  • のちに発売されたDVD限定版では、映画で使われた鱗のレプリカ(玩具メーカーのM1号によるソフトビニール製)が予約者へ贈呈された[274]

造形(GMK)

デザイン画は描かれず、造形の品田冬樹に一任された[270]。デザイン的には従来より首が短く[269]、顔立ちがやや柔和になり、尾が太くなっている[269]ほか、翼の指が1本少ない。鳥のイメージもあり、足の指が3本でかかとに突起が付いているのも鳥脚がモチーフ。顔はイヌをイメージしており[275][171]、横のひれはバランをモチーフとしている。覚醒時に大きく開いた翼は、他作品のキングギドラに比べて多少大きめである。『モスラ3』版と同じく、棘が首から尻尾まで生えている。

造形はVi-SHOPとボンクラフトが担当[263]。着ぐるみは全長180センチメートルと歴代最小であり[276]、これに合わせて不完全体という設定となった[275]。着ぐるみの首は、操演で動かす長めのものと、スーツアクターが腕を入れて動かす短めのものの2種類が作られ、シーンに応じて使い分けられた[出典 102]。これらの仕様は金子によれば、神谷誠を始めとする特撮スタッフは『ゴジラvsキングギドラ』の現場も経験してキングギドラを操演する苦労を知っており[272]、同作品よりも登場怪獣の多い本作品では同じように操演することはできないとの判断から、操演の負担を軽減するための措置であったという[270][272]。しかし品田は、サイズが小さくなっても突出している部分が多いため、現場での取り回しは大変であったと述懐している[17]。品田によるラフスケッチでは、スーツアクターが上半身のみ入って操作するものや、脚部にスーツアクターの腕を入れて演じるものなどが検討されていた[278]。翼は閉じたものと開いたものの差し替え式である[17][263]

鱗は、玩具メーカーのM1号によってソフトビニール製の1万5千枚が手作業で作られた[275][171]

富士の樹海の氷穴で眠るシーンでは、大型の首のモデル(3倍首[17])が使用され、合成で3本に見せている[279][171]。当初はスーツの首を用いる想定であったが、特殊美術の三池敏夫がそれでは大画面に向かないと判断し大型のものを制作することを提案した[280]。三池は、氷穴の描写では氷の質感を感じさせつつギドラの姿も見せなければならず、調整が難しかったことを語っている[280]。オープニングクレジットでの鱗の部分は、この首のものを剥がして使用している[17]

そのほかに、ギニョールも制作され[17]、ゴジラと絡むアップシーンなどで用いられた[281]

復活シーンはフルCGで描写され、『VSキングギドラ』でのメカキングギドラの登場シーンをスケールアップしたイメージであった[282]

引力光線の描写は、過去のものよりイメージを強化して太い稲妻状とし、従来の描写にはない直線的なフレアーも加えている[282]

パチスロ版『ゴジラ』での撮影では、スーツが改造されて顔立ちも映画と異なり、ゴジラの敵役としての悪役顔になった。

高次元怪獣ギドラ

アニメーション映画『GODZILLA』に登場。

異星人エクシフが「金色の王」「黄金の虚無」と称する黄金の怪獣[284]。作中ではブラックホールより現出した3つの首のみが登場し、胴体や翼、足、尻尾を含めた全体像は登場人物たちが幻視したシルエットのみの登場となっている[285]。全身が出現した場合はただちに惑星ごとすべてを飲み込んでしまうため、ギドラを信奉するエクシフにも真の全体像を見た者はなく、彼らの精神の中で定義された造形が他の観測者に見えているのに過ぎない[286]

エクシフの信仰で語られる「宇宙知性」「既存の宇宙を超えた高次の領域へと至る門」と同一の存在[287]。エクシフにとっては信仰の対象であり、差し出された母星エクシフィルカスを筆頭に、放浪する彼らの見つけた数々の惑星を文明ごと滅ぼしてきた[288]。星という種から命が芽吹き、人という花が文明を咲き誇らせ、その果てに実る果実である怪獣(地球でいうところのゴジラ)を食らう存在とされている。エクシフの信仰に登場する七芒星はギドラの姿を意味し、告解する者に手を2回振り下ろす行為は身体を3つに分けてギドラに捧げることを暗示している[284]。また、2035年の報告書では、スラブ民族テュルク系民族の伝承に登場する複数の首を持つ竜ズメイ、多くの文明で魔除けや吉祥として重んじられる雷紋とも関係があると指摘されていた[287]

次元の狭間に生息する高次元エネルギー体[285]であり、出現するだけでブラックホールが形成されるほどの重力制御能力を有している。また、主人公のハルオ・サカキたちが存在する宇宙(地球次元)とは物理法則の系そのものが異なる別次元の存在であるがゆえ、人間の感覚器官では認識できるが電子機器では異常な重力場の拡大以外は検知・解析ができず、干渉・捕捉もできない[289]。召喚時には歪曲重力場および時空間曲率の破綻による特異点が発生し、惑星上に出現する際には異常重力場による上昇気流で巨大な積乱雲を発生させる。周囲ではあらゆるデータの送受信が時間的整合性を失うため、作中では数十秒前に死亡しているはずの相手と通信する、まだ生きているはずなのに生命反応が途絶したと表示されるといった不可解な現象が起きた。

地球次元側からの観測や干渉を一切受け付けず、ギドラだけは別次元の法則によって自在に地球次元側の存在に干渉できる絶対的な優位性を有している。異次元の物理法則を利用することにより、自分への物理攻撃は完全に素通りし、噛みついた場所からは分子振動による発熱をも無効化して一方的に熱を奪えることから、10万トン以上の体重を誇る(ゴジラ・アース)を宙に浮かせ、噛み付かれた対象もまた実在が侵食されてギドラと同じように計測値が曖昧になっていく。重力波で空間そのものを湾曲させ、ゴジラの熱線をも捻じ曲げることもできるが、地球次元側と同様にギドラ単体では地球次元側の存在を観測できないという弱点を抱えており、捕食対象の捕捉にはメトフィエスなどエクシフによる観測を必要とする。さらに、召喚中に観測装置「ガルビトリウム」を砕かれると地球側の物理法則に捕まってしまい、物理的な攻撃を無効化できなくなるだけでなく、計測上の現象の不整合が補正されていき、異常重力場は減衰してエルゴ領域も急速に閉鎖を始める。

第二章『決戦機動増殖都市』では、ハルオがゴジラ・アースに対して抱いた恐怖心を和らげるため、メトフィエスがゴジラ以上の脅威としてその名を伝える。

第三章『星を喰う者』では、メトフィエスやエクシフの族長エンダルフが、メカゴジラシティの陥落にともなってエクシフの宗教にすがった先遣隊の生き残りやアラトラム号の人々とともに儀式を執り行い、地上の生存者たちを生贄とすることでアラトラム号周辺に召喚される[285]。アラトラム号を撃沈した後には地上へ降臨し、ゴジラ・アースと対峙する。ゴジラ・アースとの戦いでは、物理法則を超越して別次元の法則による優位性からゴジラ・アースの一切の干渉を受けつけず、自身は核兵器すら通じない「非対称性透過シールド」を無視した直接攻撃を行い、ゴジラ・アースの実在を自身の次元法則で侵食して喰らい尽くそうとするが、メトフィエスが右目に埋め込んでいたガルビトリウムをハルオに破壊された結果、地球次元側へ引き込まれてゴジラの反撃に圧倒されたうえ、地球の物理法則に干渉され、現出元のブラックホールを熱線で破壊され、撃退された[290]。ただ、完全に消滅したわけではなく、地球で文明が再興されればいずれまた降臨する可能性は残っている。

造形(アニメーション)

3DCGモデルは監督の瀬下寛之のラフスケッチを元に川田英治が担当。瀬下によるテーマは稲妻[291]。「まったく違う進化をしたゴジラ」というイメージを再現するため、モデリングは劇中に登場するゴジラの派生怪獣セルヴァムからの進化という方向性を軸に、セルヴァムのモデルをベースに発展させる形で行われた[285]。3つの頭部はそれぞれ形状が異なり、複数の目玉を備え[285]、上顎よりも下顎が大きい。首が非常に長く、鱗に相当する部分は植物の薔薇の棘がモチーフとなっており、攻撃性が表現されている[285]

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のキングギドラ

諸元
キングギドラ
KING GHIDORAH[292]
体長 158.8 m[292]
体重 14万1,056 t[注釈 70]

南極の氷の中で眠っているところをモナークに発見されて管理下に置かれていたが、エマ・ラッセル博士と結託したアラン・ジョナ率いるテロ組織の爆破工作によって目覚めさせられる。モナークからモンスター・ゼロ[292]というコードネームを与えられている。

太古からゴジラのライバルとして何度も戦ったとされる最強の怪獣であり、西洋におけるあらゆる神話などで伝承される悪のドラゴンらのもとになったとされる。その反面、詳細な資料や記録が残っておらず、これについては「その力を恐れ、忘却したかったために記録しなかった」とアイリーン・チェン博士は推測している。また、ギドラに対して東洋におけるドラゴン=竜=ゴジラは神聖な存在として伝承されたとも推測された。

正体は太古に宇宙から飛来した外来生物、すなわち宇宙怪獣であり、嵐など気象を自在に操る[292]、頭部を失っても短時間で再生する、(オキシジェン・デストロイヤー)が効かないなど、地球上の自然摂理を逸脱した能力を有している[293]。また、ゴジラと同等以上の力を持つが、地球外生命体であるがゆえに地球のバランスを保つ存在ではないとして、ゴジラを怪獣王と考える芹沢猪四郎博士は「偽りの王」と称し、他には「外来種」と呼ばれた。「キングギドラ」とは日本語吹替版で1回だけ呼ばれる程度で、基本的には「ギドラ」と呼ばれる。知能が高いうえに性格は極めて凶暴で、怪獣とコミュニケーションを取る装置「オルカ」やそれを扱う人間を障害と見なし、激しい憎悪をむき出しにする。

南極での覚醒時、存在を感知したゴジラと交戦するが、多量の電気を吸収して全身から吐く引力光線[292]でゴジラを悶絶させて南極モナーク施設を壊滅に追い込み、ハリケーンをまとって身を隠す。さらにメキシコで覚醒したラドンとプエルトリコ沖で交戦するが、ラドンを空中戦で圧倒して海に叩き落とすと、続いて追跡してきたゴジラと再戦となり、海中に引きずり込まれて左側の首を噛みちぎられるが、両者を倒そうと米軍の放ったオキシジェン・デストロイヤーに平然と耐えて飛び去り、左側の首も再生する。

その後、自身の配下となったラドンをはじめとする各地で眠っていた地球怪獣(タイタン)たちを一斉に覚醒させ、世界各地への攻撃を開始する。マディソン・ラッセルがオルカを使ってタイタンをなだめると、それを排除しようとボストンに襲来し、そこで芹沢が自らの命と引き換えに起動した核弾頭のエネルギーを吸収して復活したゴジラおよび米軍と交戦する。ゴジラへの加勢に飛来したモスラにラドンを差し向けて妨害する一方、発電所から大量の電気を吸収して引力光線で航空機部隊を壊滅させた後、ゴジラを首で捕縛して高々度から叩き落として昏倒させ、モスラを引力光線で消滅させる。

だが、飛散したモスラの粉を吸収して復活したゴジラに再度形勢を逆転された後、超高温の体内放射を連続で浴びせられ、ほぼ全身を焼き尽くされる。中央の首だけとなっても生きていたが、ゴジラに咥えられた状態から放射熱線を浴びせられ、完全に消滅する。エンドロール後、プエルトリコ沖の戦いでゴジラに噛みちぎられた後に放棄されていた左側の首をジョナが地元漁師から買い取るシーンで、本編は終了している。

次作『ゴジラvsコング』では、この首内の頭蓋骨がロボット兵器メカゴジラの完成につながることとなるほか、その前日譚に当たるグラフィックノベル『キングダム・コング』 (KINGDOM KONG)[294]では、生前に発生させた太平洋上の嵐がキングコングの故郷である髑髏島の生態系を崩壊させた遠因となっている。詳細は(メカゴジラ#モンスターバースのメカゴジラ)および(キングコング (架空の怪獣)#モンスターバースのコング)を参照。

  • 原語版での名称はギドラだが、日本語版ではキングギドラと訳されている[295]

制作(GMK)

本作品では全編CGで描かれ、動きがスーツよりも滑らかになっている。日本版よりも翼のボリュームが増しており、尾の先端は『モスラ3』や『大怪獣総攻撃』のように棘が目立ち、翼を前脚の代わりにして地上を駆ける。中央の首は『FINAL WARS』のカイザーギドラのように前に出ている。首は各自の性格が異なっており、中央の首が真面目なリーダー格として、攻撃的でしつこい左の首や周囲に好奇心を持つ右の首に、注意したり指示したりする様子が描かれている[293]。また、南極での覚醒時には逃げ遅れた人間を捕食する様子も描かれている。

モンスター・ゼロ(怪物0)という『怪獣大戦争』での呼称と、『大怪獣総攻撃』のような氷の中からの復活、さらに後述する『モスラ3』のような再生能力やカイザーギドラのようなエネルギー吸収能力など、歴代の登場個体の要素や能力が採り入れられている[9]

モーションアクターはジェイソン・リーズ、アラン・マクソン、リチャード・ドートンの3名で、それぞれ各頭部を担当した[296]。監督のマイケル・ドハティがインタビューで明かしたところによれば、生き物としてリアルに表現するため、撮影現場では物理的に3名を縛っていたほか、中央の頭が「イチ」、右側の頭が「ニ」、左側の頭が「サン」もしくは「ケビン」と呼ばれていたという[293]。なお、BGMにはスタジオで僧侶に詠唱してもらった般若心経を用いたという[297]

デザインは、レガシー・エフェクツ[296]。西洋のドラゴンよりも東洋の龍に近づけるよう、2本の尻尾と3つの頭、適切なサイズの角と特別な形の翼も必要とのドハティによる指示のもと、プロダクション・デザイナーのスコット・チャンブリスが現代の文化にドラゴンが溢れかえっているので最も退屈なものになるリスクがあったと明かした結果、前述の性格が異なる首が採用されたという[293]

『流星人間ゾーン』のキングギドラ

諸元
キングギドラ
KING GHIDORAH[298]
別名 宇宙超恐獣[出典 103]
身長 100 m[出典 104]
体重 3万 t[出典 104]
出身地 宇宙[300]

『流星人間ゾーン』第5話および第6話に登場[299]。ゾーンの宿敵であるゴールドガロガが、大気中の一酸化炭素を減らすブルーグリーン装置を破壊するために送り込んだ「宇宙の覇者」で、最強戦力の「恐獣」として登場する[出典 104]

第5話で太陽エネルギーを吸収するガロガの「ダークプリズム作戦」により、エネルギーを補給できなくなったゾーンファイターに対して翼を使った暴風と口から吐く引力光線で有利に戦うも、ゾーングレートのボルトサンダーであえなく形勢を逆転される。

第6話では有利なはずである金星でゾーンファイターと戦うが、3本の首をそれぞれ滅茶苦茶にへし折られた末、ミサイルマイトを大量に受けるなどしてまたしても敗北し、宇宙へ逃げ帰る。絶命には至らないが、隊員は「キングギドラはもう立ち直れない」と発言する。

  • 関連書籍などでは『ゴジラ対ガイガン』と同一個体とするものもある[25][99]
  • スーツアクターは(図師勲)。
  • 着ぐるみ自体は『地球最大の決戦』以来改修を重ねて使用されたもの[65][48]。すでにボロボロの状態であり[出典 105]、テレビの撮影現場では映画のような操演はできず、ただ立っているだけの状態がほとんどだった。この造形物は、本作品での使用が最後となり[43]、従来はこの撮影後に処分されたといわれていたが[302]、1979年に酒井敏夫が『週刊少年ジャンプ[要文献特定詳細情報]の特集記事で、東宝の倉庫に保管されているのを確認している。飛び人形は『ゴジラ対ガイガン』のものを流用[7]
  • バンダイプラモデル「ザ・特撮コレクション」の1/350キングギドラはモデル自体は翼の付け根に鱗がある『怪獣総進撃』時のものであるが、説明書の表紙の写真は、このキングギドラの写真である。

『ゴジラアイランド』のキングギドラ

X星人の操る宇宙超怪獣として、第1シーズンの「キングギドラ編」に初登場。

凶暴電波が消えて正気を取り戻したゴジラのもとへザグレスによって送り込まれ、ゴジラ、ラドン、子モスラと交戦して海に転落するが、ザグレスのヴァバルーダが放った「滋養強壮赤マンダドリンク光線」を浴び、3倍にパワーアップして復活する。しかし、ゴジラを圧倒するもトレマのミラクル念力を受けた影響で押されていき、宇宙へ退散する。

その後、第2シーズンの「ミサト登場編」で怒ったランデスにより、宇宙から召還されて再登場する[注釈 71]。Gガード基地を攻撃して(モゲラ)を撃退し、駆けつけて来たゴジラを苦しめるが、ミサトにダンスグロビンを吸わされてダンスを踊らされ、撤退する。

『ゴジラアイランド』のメカキングギドラ

第1シーズンの「メカキングギドラ編」に初登場。

ザグレスが怪獣自動販売機で買ったメカ怪獣(本当は下記のハイパーメカキングギドラを買おうとしていたが、このときのザグレスは赤字財政だったため、渋々こちらを買う)で、ランクはグレードB、価格は250万宇宙ゼニー。購入して早々ゴジラに差し向けられるが、実はこのとき別売りのオプションのコントローラーと電子頭脳が入っておらずまともに動けなかったため[303]、たやすくゴジラに倒されてGガードに奪われ、逆にヴァバルーダ攻撃のために利用される。だが、すぐにザグレスに奪い返された後、ザグレスがオプションのコントローラーと電子頭脳を購入して取り付けたことにより、まともに動けるようになってGガード基地を攻撃する。戦いを挑んだゴジラと互角に戦うが、のちに駆けつけたGガード司令官の乗るメカゴジラが必死に戦う姿を見て奮い立った怪獣たちの猛反撃に遭い、右の首を引きちぎられて逃げ去る。

その後、「さよならトレマ編」で暗黒大皇帝によって首を修理された姿で再登場する[注釈 72]。このときはゴジラが不在だったために他の怪獣を次々となぎ倒し、カマキラスとともにGガード基地にも大被害を与える。帰ってきたゴジラと一致団結した怪獣たちの猛反撃に遭い、またしても右の首を引きちぎられて退散する。その後の詳細は不明。

  • 武装は口から吐くレーザー光線。映画では虹色と金色だったが、終始白の光線を吐く。
  • 「メカギドラ」と呼ばれることが多い。ルーカスには「メカギドラではなく、バカギドラ」と呼ばれている。
  • 造形物はバンダイのソフビ人形だが、オリジナルと違い首はすべてメカで、翼の表側の色が銀一色になっている。

ハイパーメカキングギドラ

上記のメカキングギドラの最高級品。初登場は第1シーズンのメカキングギドラ編だが、ここでは名前のみの登場で、実物が登場したのは第2シーズン完結編から。本作品最後の敵怪獣でもある。

怪獣自動販売機で販売されており、価格は1千万宇宙ゼニーで[303]、ランクはスペシャルグレードA。地球に戻る途中で、ザグレスが購入する。尾以外はすべてメカで、両翼の形状が生身のキングギドラに近い。翼が大きく足が太い。また、カラーリングもメカキングギドラと比べると全体的に黒ずんだ色合いをしており、ところどころに赤い三角形のマーキングがある。武器は赤色のレーザー光線に加え、中央の首から吐く凍り漬け光線[303](氷漬け光線[305])に命中したものはたちまち氷漬けになり、ゴジラも一時冷凍される。全体的な戦闘力も通常のメカキングギドラより高く、最高級品にふさわしい性能を有する。このほか、身体の一部が破損しても内部から修復プログラムを起動することで、自己修復が可能[303]

地球攻撃隊隊長に再任命されたザグレスが、ワープゲート奪還のために乗ってゴジラアイランドを攻撃する。氷付け光線でGガード基地を氷付けにして一時的に基地の機能を麻痺させ、ゴジラすら凍結させるが、ザグレスを追って戻ってきたトレマの呼びかけで復活したゴジラに反撃されて一時退散し、終盤で再登場する。このとき、ザグレスがいつの間にか購入していたトラクタービームを付け加えており、ワープゲートを奪おうとするが、そこに駆けつけたトレマのパンナトルテとミサトのタルトクープ、そして司令官の乗るメカゴジラとゴジラと交戦する。これにレーザー光線で応戦するもミサトたちの攻撃で左の首を破壊されたうえ、ゴジラを再度氷漬けにしようと放った氷付け光線もゴジラの放射熱線で押し返され、中央の首も破壊されてダウンする。次にザグレスは前記の修復プログラムを起動し、破壊された首が再生して復活するが、この直後にミサトがワープゲートの設定を逆転させたため、ザグレスごとワープゲートの向こうに吸い込まれる。

  • 通常のメカキングギドラ同様、「ハイパーメカギドラ」[305]と呼ばれることが多い。『宇宙船 YEAR BOOK 1999』ではハイパーギドラと記載している[304]

遊技機に登場するキングギドラ

『CRゴジラ3・4』のキングギドラ

ニューギンのパチンコ『CRゴジラ3・4』に登場。

宇宙から飛来した宇宙超怪獣キングギドラは、数々の怪獣を倒したゴジラの前に立ち塞がり、大都市で激闘を繰り広げる。首を噛まれるなどの激闘を経て、ゴジラの放射熱線と引力光線がぶつかった大爆発で市街地は焦土と化す。

『4』ではガイガン、アンギラスとともにゴジラと戦うムービーがある。

  • スーツアクターは西村郎(『4』)。
  • スーツは『大怪獣総攻撃』のものの首を延長し、従来通りの操演で動かすように改修した(元のスーツでは両腕で首2本を操作するという独特の構造であり、そのために首が太く短かった)ものであり、昭和シリーズのものにかなり近いフォルムを持っている。[要出典]
  • 平成VSシリーズで特技監督を務めた川北紘一による新撮の東宝怪獣が大挙登場し、キングギドラはゴジラとの交戦ムービーが新撮されている。『3』での登場テーマは『ゴジラvsキングギドラ』のメインタイトル曲である。

『ゴジラ・パチスロウォーズ』のキングギドラ

宿敵ゴジラを倒すべく亜空間から登場する。噛みつきや引力光線でゴジラに挑む。姿は『大怪獣総攻撃』のもので、鳴き声は『VS』版。

『Pゴジラ対エヴァンゲリオン〜G細胞覚醒〜』のキングギドラ

フィールズのパチンコ『Pゴジラ対エヴァンゲリオン〜G細胞覚醒〜』に登場。

本作品では宇宙怪獣にして使徒の王という設定であり、(A.T.フィールド)も用いる強敵として、ゴジラや(エヴァンゲリオン初号機)の前に立ちふさがる[306]

その他の作品

  • 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』収録の「宇宙怪獣対地球怪獣」では、地球を襲う宇宙怪獣の1体として登場する[307]
  • ゴジラ対ヘドラ』では、キングギドラのソフビ人形が矢野研の所持しているおもちゃとして登場する。
  • 漫画『怪獣王ゴジラ』では、悪の科学者であるマッド鬼山が操る宇宙怪獣「キングギドラIII世」として登場する。
  • ゲーム『巨影都市』では、キングギドラが「巨影」の1体として登場する。

亜種怪獣

デスギドラ

諸元
デスギドラ
DESGHIDORAH[出典 106][注釈 73]
別名 宇宙超魔獣[出典 107][注釈 74]
体高 50 m[出典 108]
全長 100 m[出典 109]
体重 7万5千 t[出典 110]
最大歩行速度 時速180 km[出典 111]
出身地 宇宙[316][311][注釈 75]
出現地 北海道紋別の地底[314][注釈 76]
デスギドラ最終形態[319][注釈 77]
最高飛行速度

デスギドラは、東宝の特撮怪獣映画『モスラ』(1996年)に登場する架空の怪獣である。

姿はキングギドラに似ているが、体表にはうろこがなく、体色は黒で四足歩行[321]マグマを自在に操る。残忍な性格で惑星の命、特に植物の生命エネルギーを好んで吸収して生きている[315][注釈 78]。6,500万年前に火星の文明を荒廃させて不毛の星にしたあと、地球の植物に壊滅的な打撃を与えて恐竜を全滅させるが[315]、モスラ一族に敗れて現代の北海道紋別郡の森林奥地の地下にある岩城に封印されていた[312]。地面に埋まっているエリアスの盾が封印の役割をしていたが、人間たちの森林伐採工事が原因で岩城が地上に露出し、何も知らない人間・後藤裕一がエリアスの盾を剥がしてしまい、岩城が大爆発したことで復活する。

復活したばかりの不完全体では、翼が短過ぎてまだ飛べないため、4足で歩く。武器は口から吐く体内の火砕流をエネルギーにした光線や火炎。序盤は成虫モスラの多彩な攻撃技に苦戦するも次第に圧倒して返り討ちに追い込み、幼虫モスラが援護に来て2対1という不利な状況になってからもなお、互角以上に戦う。また、噛みつきや踏みつけも得意で、逃げ出したモスラ幼虫の尻尾を踏みつけて尻尾や胴体に噛みつき出血させるほどの威力である。

モスラ親子の挑発に乗り、ダムを破壊して濁流に呑み込まれるが生存し、寿命が尽きた成虫モスラが海底深く沈んだあと、エネルギーを補充してかつて地球を滅ぼそうとした際の翼を広げた完全な最終形態となる[312][注釈 79]。その後、黒雲状の力場で北海道全域の植物エネルギーを搾取し、その地域の酸素濃度の低下を招いて森林を死滅させる[312]。最終的には、幼虫が変態した新生モスラに敵わず敗れ、エリアスの盾で再封印された。

公開当時に扶桑社から刊行された波多野鷹のノベライズ版では、宇宙のエントロピーを増やす傾向から生まれた、生命の存在しない宇宙を構築するための負の生命とされており、神に等しいその存在に死はないとされ、その設定にもとづき「負の生命」と記述する書籍[要文献特定詳細情報]もある。

その正体は不定形のマグマ状生命体であり[316]、『モスラ超全集』やノベライズ版によれば、その姿はかつて交戦したキングギドラや、中生代の恐竜や爬虫類の外観をコピーしたものとされている[322]

武器
火砕流撃弾かさいりゅうげきだん[出典 115]
口から吐く光線化した火砕流。最終形態では威力が5倍以上に強化される。
火龍重撃波かりゅうじゅうげきは[出典 116]
中央の首の口から吐く灼熱の火炎。
剛烈駆雷震ごうれつくらいしん[出典 117]
地割れを起こし、地下のマグマを噴出させる。親モスラに使用するが、常に空中にいるためあまり効果がない。
天怒爆突てんどばくとつ[308]
体の一部を爆発させる。死角である背中に取り付いた親モスラに使用、吹き飛ばすと同時に大きなダメージを与える。
轟砲一閃ごうほういっせん[308][33]
高熱エネルギーによるバリア。モスラ幼虫に浴びせられたエクセル・ストリングスを振り払う。イリュージョン・ミラージュで無数の小型モスラに分裂したグリーンモスラにも使用するが、振り払いはするもののダメージは与えられない。
三重渦撃砲さんじゅうかげきほう[出典 118]
劇中未使用[322]。3つの首から火砕流撃弾を一斉に放ち回転、増幅させる。
炎龍旋風撃波えんりゅうせんぷうげきは[322]
劇中未使用[322]。三重渦撃砲のスピードと回転をさらにパワーアップさせる。

制作(デスギドラ)

創作経緯
プロデューサーの富山省吾は、主役のモスラが優しい守る怪獣であることから、その対戦相手にふさわしい悪くてかっこよい怪獣としてキングギドラを発想した[323]。一方、特技監督の川北紘一は、四足歩行怪獣にすることを要望し、最終的にこれらを合わせた新怪獣となった[323]。脚本を担当した末谷真澄は、ふわふわしたモスラに対し、固くて尖った岩のような姿として小説『幼年期の終り』に登場する宇宙人をイメージしていた[324]
富山は、ネーミングの時点ではギドラ一族の一種と想定していた[323]。植物のエネルギーを吸い取るという設定は、末谷が1ヶ月ほど入院して退院した際に自宅の観葉植物が縮んでいたという経験から発想したものである[324]
富山によれば、デスギドラのキャラクターを脚本に定着させるのが難しく、決定稿の完成に時間がかかったという[323]。川北は、脚本でデスギドラそのものの性格が表現されておらずわからなかったため、地球をだめにする得体の知れない存在としてイメージしたという[325]
デザイン
デザインは吉田譲[出典 119]。キングギドラとの差別化のため、顔を長く、首は短くする方向性となり、四本足の怪獣としてデザインされた[328][329]。川北は、キングギドラやデストロイアを思わせる名前であることから、デザインに苦悩したと述べている[325][328]
検討稿では、西洋のドラゴンのような顔の3つの体が合体したものや、前面に骨の意匠を押し出したもの、2足歩行のものや2本腕と4本脚のものなどが存在した[326][329]。また、岡本英郎による検討案では、1本首から3本首に成長するというものもあった[326]
体色は、モスラとの対比でモノトーンとなった[330][331]
1つ首と光線を発射する器官が3つにしたものや、P-38をモチーフにした尻尾が2本のものも描かれ、後者は『モスラ2 海底の大決戦』のダガーラへと発展した[332][329]。また、4足歩行のデザインは、「のちのカイザーギドラに近い」とも評されている[333]
造型
造型はモンスターズ[出典 120]。チーフの若狭新一の下、リーダー兼頭部原型担当の(伊藤成昭)[335][327][注釈 80]、八木文彦[331]をはじめ、寒河江弘[331][336]、山岡英則[331][337]、渡辺勉[331]、そしてメカニカル製作の(レプリカ)の(江久保暢宏)[331][336]がそれぞれ担当。デザインが難航したため、造型での決定マケットは制作されなかった[331]
動きやすさを重視するため、粘土原型は頭部と首のみが作られ、ボディはスーツアクターから型を取りウレタンの直付けで作られた[出典 121]。着ぐるみの前足には杖が入れられ、後足が膝をつかないようにしている[出典 122]
着ぐるみの翼は付け根の部分で着脱が可能となっている[338][339]。翼の造形は、デストロイアと同じ方式で行われた[337]
造形物は着ぐるみのほか、25分の1スケールの飛行用と首の可動ギミックを内蔵した小型のものの3種類が造られた[出典 123]。若狭は、そのほかにも映画『ヤマトタケル』のヤマタノオロチの首を改造した一本首、ギニョール、落とし用もあったと証言している[331]
一本首は出現シーンの撮影に用いられ、スーツの首よりも1.5倍の長さがあり、ワイヤーで操演しているが、操作担当は爆炎でほとんど首が見えず勘で動かしていたという[341]
ギニョールは、モスラの翼に噛みつくシーンなどに用いられた[341]
パンフレットによれば、3つの首は操演時の区別のため、右からそれぞれ「のぞみ・かなえ・たまえ」と呼ばれていた。
撮影・演出
スーツアクターは吉田瑞穂[出典 124]。吉田は中腰の姿勢で演じるため、全身をワイヤーで吊って負担を軽減していたが、演技中にワイヤーに引っ張られてしまうこともあり、合成で消すワイヤーの量も多かったという[325][331]
スーツは後ろ足で立ち上がれるなど機動性が高く、川北もこの着ぐるみを気に入っていたという[出典 125]。伊藤によれば、川北は造型中のテストでスーツを着用した吉田が立ち上がっていたのを見て、撮影にも取り入れていたという[331]。一方、機動性の高さゆえにきつい演技を要求されることも多かったといい、伊藤はモスラを噛んで放り投げるシーンの撮影後に顎がガタガタになっていたと証言している[331]。また、首が長いため吊る際のしなりで操演には苦労があったといい、内部にパイプが追加された[331]。使用する火薬の量も多かったため、防煙塗料を吹き付けるなどの安全対策がとられた[331]
出現シーンの撮影では、スーツからは足元が見えないうえにセットが斜面になっているため、吉田はほとんど何も見えない状態で演じなければならず、火薬の仕掛けもあるためルートを間違えるわけにもいかず、テストを繰り返して体で覚えるしかなかったという[341]
川北は、デスギドラの能力として溶岩の弾を吐くことを考えたが、迫力に欠けたため火炎や光線を使い分けるかたちとした[325]。また、マグマのエネルギーを用いるという設定から、地殻変動を能力に取り入れた[325]
スーツの配色は、造型段階ではグリーンがかっていたが、撮影が進むにつれて黒くなっていったという[331]。そのため、後半の撮影で用いられたギニョールは、スーツにあわせて黒く塗り直されることとなった[331]
地割れの描写は、移動用の平台を2つあわせてその上を飾りこみ、これを逆方向に引っ張り、間に仕掛けられた火薬を爆発させて表現している[341]
デスギドラがダムの濁流にのまれるシーンでは、実際にダムのセットを破壊して水を流しているが、流れる水量が想定よりも少なく、デスギドラが濁流よりも前に流されているようにも見えてしまったため、合成で水を足しており、顔のアップに水がかかるカットも追加された[341][342]。川北は、デスギドラが後ろ向きの画しかなかったため迫力がなかったとも述べている[342]
デスギドラの最期は、何度か上昇と落下を繰り返すという描写が撮影されたが、完成作品では省略され1回のみとなった[342]。編集で各カットを織り交ぜているため、オープン撮影とセット撮影が混在しており、カットごとにスケール感が異なっている[342]
鳴き声はゾウの声をベースとしている[343]

モンスターX/カイザーギドラ

映画『ゴジラ FINAL WARS』に登場。(X星人)の最終兵器ともいえる怪獣である[344]

モンスターX、カイザーギドラともに、デザインは寺田克也[出典 126]。造形の若狭新一は、前年に別の作品でも寺田によるデザインの立体化を手掛けたが、自身の力不足であまりうまくいかなかったといい、本作品では特にこの2体に注力したという[351]

モンスターX

諸元
モンスターX
MONSTER X[出典 127]
別名 宇宙超怪獣[出典 128][注釈 81]
身長 120 m[出典 130]
体重 6万 t[出典 130]
出身地 X星人の母星[359]
出現地

スマートな2足歩行のフォルムを持ち、2本の角が生えた頭部に加え、両肩には縦に2等分した骸骨がついている[注釈 82]。体色は銀色と黒色で、尻尾の先は2つに分かれている[352]

ゴジラ以上のパワーとスピードを持ち[352]、3本の頭部の赤眼から放たれる引力光線デストロイド・サンダー[出典 131]はゴジラの放射熱線に匹敵する威力を持つ[344]

知能は高く、(ガイガン)と連携したりするが、ゴジラを取り押さえた際に誤ってガイガンのチェーンソーで斬りつけられたり、背後からモスラのラリアットによりガイガンともども突き倒されるといった展開もある。

南極にて復活したゴジラにガイガンが倒されたあと、X星人が呼び寄せた隕石[注釈 83]に乗って宇宙から飛来する[355]。ゴジラのハイパースパイラル熱線で隕石を破壊されたあと、廃墟と化した東京でゴジラと戦う。高々とジャンプして高速でスピンしながら上記の尻尾を鞭のように顔へ打ち付け、組み付いた状態から腕をひねって持ち上げたりといった、ゴジラを上回るパワーとスピードを活かした格闘スタイルを披露して苦しめる。また、至近距離で放射熱線を顔面に受けてダメージを負いながらもすぐに引力光線デストロイド・サンダーで反撃に転じる。

さらに改造ガイガンとタッグを組み、ゴジラを挟み撃ちにして戦いを優勢に進めていくが、インファント島から飛来したモスラによって改造ガイガンは倒され、モンスターXもゴジラに(マウントポジション)で組み伏せられ、殴打される[注釈 84]

制作
デザイン
デザインは、骨(外骨格)がモチーフ[出典 132]。肉付きがいいキングギドラに反して、死んでいるような感じで骨となり、変身すことで蘇ってゴジラと戦い、生身になって倒されるというイメージであったという[350]。地味な人間体型にすることであえて違和感を感じさせ、ギドラになることで派手になっている[350]。キングギドラは光線で戦うことが多く、大きいことから動けないため、寺田はプロレスにはならないと思い、最初にプロレスが可能な二本足形態のモンスターXをデザインし、それがキングギドラに変身することとなった[350]。当初からキングギドラに変身することを匂わせるために、頭を両肩にも付け、尻尾も2本にしている[350]。金色のキングギドラに対して、モンスターXは銀色が黒い全体に付いているイメージとなっている[350]
造形
造形はスタートレインが担当[362][363]。スーツは1着のみで、頭部をアップ用とアクション用に差し替えることが可能となっている[出典 133]。造形物はスーツのほか、変身時の「中間体」と呼ばれる、全身のスーツと同一の型から作られた、肩など一部の形状が変化するためのギミックが取り付けられた、アップ用の上半身ギニョールも製作された[出典 134]。このダミーは両肩の頭部が半分ではなく、ひとつずつの顔になっている[364][365]
撮影・演出
スーツアクターは中川素州[出典 135]。中川は「モンスターX」が仮称だと思っており、撮影終盤に製作の富山省吾に名前はないのか訪ねたところ「このままいく」と伝えられたという[367]
ゴジラとモンスターXの戦闘シーンでは、監督の北村龍平の意向により、公開当時全盛期であった総合格闘技のテイストで[369]、これまでにない派手なアクションが目指された[366]。中川は、喜多川務から岡元次郎でやってほしいと要望されたという[369]。無駄のないスプリンターのような俊敏さを意識した走り方にするなど、等身大怪人の感覚でいるように心がけたという[369]。尾はピアノ線で操演している[347]

カイザーギドラ

諸元
カイザーギドラ
KEIZER GHIDORAH[出典 136][注釈 85]
別名 宇宙最強超怪獣[出典 137][注釈 86]
身長 140 m[出典 138]
体長 150 m(尾を除く)[出典 139]
体重 10万 t[出典 140]
出身地 X星人の母星[359]
出現地

地球人によってX星人が全滅したあと、モンスターXが変身を遂げた姿[372][371]。戦闘力はキングギドラをしのぐ[40]。外骨格が外れ、3つの首が伸びて角が生え、4本の太い脚を持つ巨体となり、翼が生じて体色が金色と黒色に変態する。3つの首の口から放つ反重力光線デストロイド・カイザー[出典 141]で標的を空中に舞い上げてそのまま地面に叩きつけるほか、左右の首を両腕代わりにして相手を押さえつける、3つの頭部すべてで噛み付くと同時にエネルギーを吸収する[371]といった戦法を取り、相手を苦しめる。

頭の角の形状と生え方および首のひれの形状はそれぞれの首で違う[345][350]。なお、モンスターXの額には三日月型の角があったが、変身後のそれに当たる中央の首にはそれがない(左の首の額に三日月型ではないが、そこから角が生えている)。また、キングギドラの首の根元は、左右が前の方に、中央が後ろの方に付く配置だったが、カイザーギドラは逆で、中央が前に付いているほか[33]、4足歩行となっている[363]。設定では飛行も可能だが、翼はキングギドラやデスギドラよりも体の大きさに比べて小さい。

X星人の全滅と同時にモンスターXからカイザーギドラへの変身を遂げ、持ち前の巨躯と反重力光線デストロイド・カイザーを武器にゴジラを圧倒して噛みつき、エネルギーを吸収して戦闘不能に追い込む。しかし、尾崎が自身の超能力カイザーエネルギーを(新・轟天号)のメーサー砲に注入して発射したG粒子メーサー砲を浴びたゴジラは力を取り戻し、反撃に転じる。カイザーギドラは噛みつきを振りほどいたゴジラの至近からの放射熱線によって中央の首を吹き飛ばされたあと、左側の首が放った光線を右側の首を盾にされて誤爆し、右側の首も失う。その後、何度も一本背負投に遭って動かなくなったところを空中へ放り投げられ、バーニングGスパーク熱線によって宇宙空間まで吹き飛ばされ、爆発四散する[371]

  • 名前はドイツ語で皇帝を意味する「Kaiser」から。ギドラ族の最上級怪獣として位置づけられており、キングギドラに似たフォルムをしている[40]。劇中では、変身の前後とも名前を呼ばれない。
制作
モンスターXについては劇場公開前に公表されていたが、カイザーギドラはその存在が秘密扱いとされており[366]、劇場公開前の時点では写真などの資料は公開されていなかった[注釈 87]。撮影時もスーツは厳重に管理され、スタッフ以外のステージへの出入りは禁止され、関係者の見学は不可とされるなどの情報が外部に漏れないための厳戒体制が敷かれていた[出典 142]
デザイン画での仮称は「X」最終型[346]、造形での仮称はモンスターX2[351]であった。
デザイン
デザインはキングギドラのアレンジ[345]。寺田はキングギドラのオマージュではなく、オリジナルの怪獣としてデザインしたといい、従来のキングギドラに観られた全身の規則正しいウロコのないディテールとなった[350]。また、寺田はモンスターXが動ける分、カイザーギドラは動けなくてもいいのでデカくしようと北村に主張したと語っている[346]。モンスターXと同様に黒味が身体にあるものとなった[350]。背後と斜めのデザインラフも描かれている[350]
造形
造形はモンスターズが担当[出典 143]。スーツは1体が製作された[365]。監督の北村からの要望で大きめに造形されている[351][374]。造型の際に各部のバランスが調整されている[345]。スーツは、安全性から3分割構造となっている[375][369]。中に2人入る大型のスーツでありながら軽量であったとされる[376]。ゴジラを踏みつけるシーンでは前脚部分だけ用いられた[366]。頭部は1つの原型から作られ[375]、ツノや大小の突起などを仕上げの段階で変えて区別化している[364][363]。脚はウレタンでスーツアクターの足のサイズの長靴に形を作っている[364]。また、試着を兼ねたテスト時にパールブルーを黒い部分に足している[364]。スーツのほか、ゴジラに噛みつくシーンでは、手を入れる中央の頭部と首のみのギニョールも用いられた[出典 144]。操演助手の高木智之がギニョールを演じ、外部のレバーでプロポを改造した口の開閉ギミックを操作している[364][363]。当初はスーツアクターがスーツの中でハンドルによって首を動かす仕組みを考えていたが、重いスーツを支えることに精一杯で、その操作は危険ということから、中のハンドルが取り除かれた[364]
若狭は、『モスラ3』でキングギドラの造形に数週間かかった経験から早い段階でキングギドラを制作し始めていたが、最終的にキングギドラではなくカイザーギドラが登場することとなり、このキングギドラの造形物は作業途中でお蔵入りとなった[378][16]
撮影・演出
スーツアクターは中川素州、小倉敏博で、胴体の前後に2人が入る[出典 145]。中川が前、小倉が後ろに入り、中川が前脚、小倉が後脚を担当したという[367][369]。アップ撮影では、中川が3つの頭部を操っている[369]
スーツのフィッティングは行われず、初めて現場で中に入ったという[369]。ワイヤーが胴体、3本の首、2枚の羽根などあらゆる場所についており、それらの操作と息を合わせて動くのが大変であったという[369]
撮影では多人数による操演を必要とする[366]。操演を担当した鳴海聡は、カイザーギドラが走るシーンをきれいにできたことに感動したが、うまくいくとは想定されていなかったため、短いカットとなったことを惜しんでいる[379]
モンスターXから変態するシーンでは、デジタルでのモーフィングを使わず[出典 146]、皮膚のラテ皮に空気を送って膨らませるように動かしている[364]

登場が検討されていた作品

ゴジラvsキングギドラ』の続編として、未来人によるキングギドラではなく、『三大怪獣 地球最大の決戦』などに登場するキングギドラと同じく本来の設定の宇宙超怪獣であるキングギドラを敵に迎える『キングギドラの逆襲』が企画されていた[382][383]。東宝プロデューサーの田中友幸は、キングギドラが連続してしまうことから『ゴジラvsモスラ』になったと述べている[382]

ゴジラvsスペースゴジラ』でも宇宙超怪獣としてのキングギドラ(皇帝ギドラ)を敵に迎える作品が企画されていたが[384][385]、直前に公開された『ヤマトタケル』に登場するヤマタノオロチがキングギドラに似ていたことから、スペースゴジラに変更された[385]。製作の田中友幸は、アンケートで新怪獣を求める声が多かったことも理由に挙げている[384]

テーマ曲

伊福部昭によるキングギドラのテーマ曲は、ホルンによるグリッサンド奏法を主題としている[184]。伊福部は、初出である『三大怪獣 地球最大の決戦』でのキングギドラの出現シーンを「ロウソクの炎みたいなもの」と評しており、フォルテでは出しづらいと感じつつも怪獣の大きさを表現するため低音楽器を用いた[184]。また、宇宙怪獣であることから調性を感じさせないような不安定な音形とし、空を飛ぶ怪獣であることから低音の中に高い音形を入れ込んでいる[184]

『三大怪獣』の出現シーンでは冒頭部はカットされている[184]。伊福部によれば、当時はグリッサンド奏法は日本では一般的ではなかったため、楽譜には記されていたものの実際の演奏ではグリッサンドにはなっていなかったと評している[184]

『ゴジラVSキングギドラ』でのキングギドラのテーマ
冒頭の海底シーンでのテーマにはコントラファゴットを用いているが、ファゴットの特性である差音が録音には出ないため譜面通りの音にならず、ピアノやバスクラリネットで補強している[184]
ドラットのテーマにはキングギドラと同じ主題を用いつつ、4オクターブ上げた音形を未来人のテーマと同じチェレスタビブラホーン、ピアノの3楽器で仕上げている[184]
福岡の出現シーンでは、フルオーケストラにより演奏された[184]。キングギドラが見えていない導入部はシンバルのみで表現し、体が映ってからホルンによるテーマを流している[184]。金管楽器での演奏は、奏者が脳震盪を起こすほど疲労するものであったため、通して演奏してはおらず同じフレーズはテープ処理としている[184]
『モスラ3』でのキングギドラのテーマ
平成モスラシリーズでの楽曲は渡辺俊幸が担当した[386]。渡辺は、同じギドラ族という想定から、『モスラ』でのデスギドラのテーマを踏襲した旋律と無調性の楽曲としている[386]

他作品への影響

  • 映画『ヤマトタケル』の特報では、ヤマタノオロチの造形物として既存のキングギドラの首[注釈 88]にCG加工したものを用いている[388]
  • 特撮テレビドラマ『幻星神ジャスティライザー』には、メカキングギドラの首を2本にしたような姿の「星神獣リュウト」が登場する[389]。また、映画『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』には、強敵であるボスキートが巨大化してキングギドラの首を2本にしたような姿の「マンモスボスキート」が登場する[389]
  • 山本弘のSF小説『MM9』には、キングギドラをモチーフにした[390]、8本の竜の首と女性の上半身の計9本の首を持つ怪獣「クトウリュウ」が登場し、鳴き声や攻撃手段の光線がキングギドラのものに類似している。
  • 柳内たくみのファンタジー小説『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』では、翼を持ち、口から火を吐く炎龍の姿を見た自衛官が「首一本のキングギドラか?」と言うシーンがある。それに対し、主人公の伊丹は「古いなぁ」と呟く。
  • テレビゲームドラゴンクエストIIIには「キングヒドラ」という5つ首のボスモンスターが登場する。

逸話

  • 2019年に日本近海で発見された新種の生物キングギドラシリスの名は、枝分かれした特徴的な外見からキングギドラにちなんで名付けられた[391][392]
  • 中国では、金色や多頭の龍であることなど、中国人が好む要素が多いことからキングギドラが人気である[15]。西川伸司は、中国でのイラストのリクエストはキングギドラが圧倒的に多いと証言している[15]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 作品によっては腕や前足の代わりにも用いる。
  2. ^ 光線を出す怪獣はゴジラ以外では初めて。
  3. ^ ゴジラvsキングギドラ』のメカキングギドラや『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の魏怒羅(千年竜王)は悪役ではなく、人類の敵となるゴジラと戦う存在として描かれている。
  4. ^ 1975年に「ブルマァク」からダイキャスト製玩具「ジンクロン合金シリーズ」のひとつとして玩具が発売されたことがあるが、腹部を開くとメカが仕込んであるという趣向になっていた。
  5. ^ 各部を動かさずにただ「立って」いるだけでも、頭(首)各2本(計6本)、翼2本のピアノ線と、その保持要員が必要である。
  6. ^ 各作品共通[19]
  7. ^ 資料によっては、KING GIDORAH[5][21]KING GHIDRAH[5]GHIDRAH[24][25]と記述している。
  8. ^ 資料によっては、宇宙の帝王と記述している[35]
  9. ^ 資料によっては「全長」として記述している[39]
  10. ^ 書籍『東宝特撮全怪獣図鑑』では「マッハ2」と記述している[42][35]
  11. ^ 資料によっては、「出生地」として記述している[25]
  12. ^ 2009年公開のアニメーション映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の作中では携帯電話の着信音に引用されているが、これは円谷プロから正式に許可を受けて借用されたものである。
  13. ^ スカパー!による特集ページ「映画の空」では、「昭和ゴジラでは10人がかり」と記述されている[59]
  14. ^ 鈴木桂子はグリーン系と証言している[63]岸川靖によれば、ブルーグレー調に塗装されていたという[要出典]
  15. ^ 実際の塗色は赤・黄・青のグラデーションになっている[7][51]
  16. ^ ヤマタノオロチのイメージであったという[要出典]。造型助手を務めた村瀬継蔵が当時撮影した写真の中には、造型段階で全身が青いキングギドラのスーツが存在しているが、村瀬は詳細を記憶していないと述べている[60]
  17. ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、本作品を「キングギドラが最も強かった映画」と評している[39]
  18. ^ 従来の資料では、ラドン役として紹介されていた[74][13]
  19. ^ キングギドラがゴジラと肩を並べて戦うのはこのときが唯一である。
  20. ^ 書籍によっては、電撃光線[29]と記述している。
  21. ^ 『怪獣総進撃』も同じ。
  22. ^ 胴体が大柄で大きな翼と2本の尾を持つため、相対的に首が短く見えた。
  23. ^ マンダバランバラゴンを除く。
  24. ^ 左端の首はゴジラに何度も踏みつけられ、右端の首はアンギラスに噛まれ続けてそれぞれ絶命するが、中央の首はそういう描写もなく終始虫の息で、ミニラの放射能火炎によってとどめを刺される。
  25. ^ 資料によっては造型担当者を利光貞三とするものと[107]、安丸信行とするものがある[103]。書籍『大ゴジラ図鑑』では、展示用のものを用いたと推測している[105]
  26. ^ 資料によっては、KINGGHIDRAH[115]KING GIDORAH[116]KING GHIDORAH[117]GHIDRAH[25]と表記している。
  27. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、最強最悪巨大怪翼三頭邪竜と記述している[118]
  28. ^ 書籍『ゴジラVSキングギドラ 怪獣大全集』では、「150メートル」と記述している[115]
  29. ^ 資料によっては、「190メートルほど[115]」「140メートル[124]」と記述している。
  30. ^ 資料によっては、「マッハ3以上[4]」「マッハ3[113][122]」と記述している。
  31. ^ 資料によっては、「出生地」として記述している[25]
  32. ^ 資料によっては、「太平洋上」と記述している[123]
  33. ^ 書籍『バトル・オブ・キングギドラ』では、名称をギドラ・ウイングバリヤーと記述している[33]
  34. ^ ただし図面や資料などは残されておらず、写真のみを参考としている[135]
  35. ^ 西川は、川北のイメージをエにする作業であったと述べている[139]
  36. ^ 西川は、生賴のポスターの方が直接のデザイン画と言えると述べている[15]。また、川北は自身と生賴の考えがあまり違いがなかったので自信を持ったと語っている[142]
  37. ^ 資料によっては、16人と記述している[112]
  38. ^ 西川は、デザイン段階からたてがみをなくすよう川北に指示されていたと述べている[15]
  39. ^ 村瀬は、スーツをそれぞれ制作したかったが、時間や予算の都合で断念したと述べている[153]
  40. ^ 川北はカーボンファイバーを用いることを提案したが、村瀬に「カーボンファイバーが使えるような金出さないじゃないか」と返されたという[142]
  41. ^ 破李拳は、片翼だけで30キログラム近い重さであったと証言している[155]
  42. ^ 破李拳によれば、スーツの重さにより相撲の四股のように膝を広げていなければ立っていられず、油断すると徐々に内股になってしまったという[155]
  43. ^ 破李拳は、動くと遠心力により首や翼が激しく動いてしまい、ピアノ線がすぐに切れてしまい、一部は太い針金を用いていたと証言している[155]
  44. ^ 資料によっては、1/4サイズと記述している[161]
  45. ^ 資料によっては、未来珍獣[121][117]と記述している。
  46. ^ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、ツエニーと記述している[121]
  47. ^ 資料によっては、「150メートル」と記述している[出典 58]
  48. ^ 資料によっては、「7万トン」と記述している[出典 60]
  49. ^ 書籍『平成ゴジラクロニクル』では、以前よりも強化されていることが記されている[196]
  50. ^ 後に川北と西川が手掛けた超星神シリーズでも、同様の理由でヒーロー側ロボットのデザインが変更されたという[200]
  51. ^ キングギドラ役の破李拳竜は、スーツアクターが入った後にパーツを装着するため、長時間の着用を余儀なくさるものであったと証言している[165]
  52. ^ 川北は、スーツアクターの着脱にも時間がかかり、たとえ入ったとしても足しか動かせる箇所はなく、それすら重くて動かなかったと述べている[166][198]。破李拳も着用してすぐに無理だと判断したという[155]
  53. ^ 書籍『ゴジラ画報』では、GHIDRAHと記述している[211]
  54. ^ このドーム自体も、触手を伸ばして獲物を捕らえることができる。
  55. ^ トリプルトルネードとバリアの展開能力は、もともとメカキングギドラの技として考案されていたものである[221]
  56. ^ 書籍『東宝特撮全怪獣図鑑』では、この個体の名称をキングギドラ(再生)と記述している[214]
  57. ^ 偏光性塗料を用いる特撮キャラクターとしては、『仮面ライダー響鬼』より7年先駆けている[240]
  58. ^ 若狭は別のインタビューでは、スーツが2万4千枚、飛び人形が1万7千枚であったと述べている[16]
  59. ^ 若狭は、制作予算をオーバーして赤字であったと証言している[16]
  60. ^ 書籍『ゴジラ画報』ではGHIDRAH[211]、書籍『ゴジラ全怪獣大図鑑』ではKING GHIDORAH CRETACEOUS TYPE[248]と記述している。
  61. ^ 資料によっては、「出生地」として記述している[211]
  62. ^ レインボーモスラのバリアで防がれ、威力はそう高くない。
  63. ^ 鈴木は、当時『GODZILLA』の脚と自由の女神だけが描かれたポスターが東宝の宣伝部周りに貼ってあり、それを格好良く感じたため、恐竜に近いキングギドラを発想したと述べている[245]
  64. ^ スーツアクターの喜多川務は、このアクションのために小型のキングギドラが必要となり、幼体の設定が設けられたと証言している[228]
  65. ^ 資料によっては、空の聖獣 千年竜王[263]千年竜王[出典 95]護国聖獣[33]空の聖獣[257]と記述している。
  66. ^ 資料によっては、「出現地」として記述している[260]
  67. ^ 大橋も当初はアンギラス役として予定されていた[270]
  68. ^ 製作の富山省吾によれば、キングギドラの登場が決定した際に金子からキングギドラのキャラクターが変更されることについて申し入れがあったが、富山は怪獣を俳優として捉えれば違う役を演じることがあっても良いと考えこれを了承した[273]
  69. ^ 製作段階で行われたCG設計では、作品の世界観に則したとき20キロメートルにおよぶと計算されている[283]
  70. ^ 書籍によっては「不明」としている[292]
  71. ^ このときの登場シーンは『三大怪獣 地球最大の決戦』と同じく光に包まれて登場する。
  72. ^ 資料によっては、名称をメカキングギドラ(完全修理)と記載している[304][305]
  73. ^ 書籍『ゴジラ全怪獣大図鑑』では、DEATHGHIDORAHと表記している[312]
  74. ^ 資料によっては、宇宙怪獣'[310][316]負の生命体[317]と記述している。
  75. ^ 資料によっては、「出生地」として記述している[310]
  76. ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では、「封印の地 北海道紋別」と記述している[317]
  77. ^ 資料によっては、成獣と記述している[213][312]
  78. ^ 動物が持つエネルギーは植物と比べて効率が悪いため、利用しない。人間を直接襲わないのも、このためである。
  79. ^ 翼を使って空を飛べるようになる。
  80. ^ 書籍『東宝SF特撮映画シリーズVOL.11 モスラ』では、造型デザインと紹介している[331]
  81. ^ 書籍によっては、宇宙怪獣[357]宇宙隕石怪獣[出典 129]と記述している。
  82. ^ カイザーギドラに変貌する際はこれが伸びる。
  83. ^ DVDメニューによれば妖星ゴラス。作中当初に登場するゴラスは、いわゆる立体映像。
  84. ^ これらの戦いは、母船内での地球人とX星人の戦い、そして尾崎真一と統制官の一騎討ちと同時進行で描写されている。
  85. ^ 資料によっては、KAIZER GIDORAH[372]KAIZER GHIDORAH[354]と記述している。
  86. ^ 資料によっては、大魔獣[356]超ドラゴン宇宙怪獣[33]と記述している。
  87. ^ 公開直前に発売された『てれびくん』2005年1月号でも、モンスターXがカイザーギドラに変化する直前のシーンまでしか掲載されていない[]
  88. ^ 『ゴジラ対ガイガン』時のものとする説が存在する[387]

出典

  1. ^ a b c Walker 2016, p. 57, 「シリーズ全28作+3作ガイド」
  2. ^ a b c 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 36–37, 「三大怪獣 地球最大の決戦」
  3. ^ バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 48–49, 「三大怪獣 地球最大の決戦 作品解説」
  4. ^ a b c 怪獣大全集 1991, pp. 12–13, 「キングギドラ KINGGHIDRAH」
  5. ^ a b c d e f ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 100, 「三大怪獣 地球最大の決戦 キャラクター図鑑」
  6. ^ a b c d e f g 東宝特撮映画大全集 2012, pp. 88, 104, 124, 154, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』怪獣図鑑/資料館」
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v キャラクター大全ゴジラ 2014, pp. 70–72, 「ゴジラ共演怪獣 1954-1967」
  8. ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, p. 57, 「田中友幸 特撮映画の思い出」
  9. ^ a b c d バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 138–139, 文 山本俊輔「考察 キングギドラ ゴジラと肩を並べる宇宙最強の破壊神」
  10. ^ ゴジラ・クロニクル 1998, p. 78.
  11. ^ a b c d e f g オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 95–101, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』キングギドラ」
  12. ^ Soviet SF Film Festival brochure. Mount Light Corporation. (1984) 
  13. ^ a b c d e f g h 東宝特撮映画大全集 2012, p. 89, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』撮影秘話/川北監督に訊く」
  14. ^ “クールジャパンの先駆者 キングギドラが見たニッポン”. NIKKEI STYLE (日本経済新聞社・日経BP): p. 2. (2014年3月13日). https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0503I_W4A300C1000000?channel=DF210220171903&page=2 2021年7月11日閲覧。 
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 65–67, 「西川伸司インタビュー」
  16. ^ a b c d e f バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 111–113, 「若狭新一インタビュー」
  17. ^ a b c d e f g 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2001, p. 41, 「[インタビュー] 品田冬樹」
  18. ^ “ハリウッド版「ゴジラ」続編の撮影開始、渡辺謙が芹沢博士役で続投”. 映画ナタリー. (2017年6月20日). https://natalie.mu/eiga/news/237444 2018年11月10日閲覧。 
  19. ^ a b c d e VSギドラ超全集 1991, pp. 52–53, 「キングギドラ大解剖」
  20. ^ a b c d e f オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 95, 112, 145, 171
  21. ^ a b c 大辞典 2014, p. 88, 「き キングギドラ(初代=第1個体)」
  22. ^ a b c d e f g h i GODZILLA60 2014, p. 85, 「怪獣図鑑」
  23. ^ a b c d 全怪獣大図鑑 2021, pp. 72–76, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  24. ^ a b c d e f 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 96–97, 「[三大怪獣 地球最大の決戦]キングギドラ」
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m ゴジラ画報 1999, p. 33, 「東宝怪獣紳士録」
  26. ^ a b c d e f 怪獣大全集 1991, p. 71, 「東宝モンスター名鑑」
  27. ^ a b c d e f ゴジラ大全集 1994, pp. 94–95, 「東宝怪獣総進撃 キングギドラ1964」
  28. ^ a b c d e ゴジラ来襲 1998, p. 202, 「第7章 特選!東宝怪獣名鑑'98」
  29. ^ a b c 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 40–41, 「怪獣大戦争」
  30. ^ a b c d 超常識 2016, pp. 49, 53, 71, 85
  31. ^ a b c d e f 解体全書 2016, p. 131, 「第5章 外宇宙からの侵略獣」
  32. ^ a b c d e ゴジラ検定 2018, pp. 41, 45, 57, 69
  33. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 124–129, 「登場作品別 キングギドラ比較」
  34. ^ a b GTOM vol.0 2022, p. 6, 「三大怪獣 地球最大の決戦」
  35. ^ a b 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 64–65, 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
  36. ^ a b c ゴジラ1954-1999超全集 2000, pp. 100, 106, 124, 147
  37. ^ a b c d 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 36-37、40-41、53、65
  38. ^ a b c 大辞典 2014, p. 88, 「き」
  39. ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, pp. 280–281, 「東宝特撮映画作品史 三大怪獣 地球最大の決戦」
  40. ^ a b c d e f g h i j パンフレットF 2004
  41. ^ a b ゴジラ検定 2018, p. 41, 「三大怪獣 地球最大の決戦 今回の怪獣対決」
  42. ^ 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 53, 「怪獣総進撃」
  43. ^ a b c d オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 171, 「『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』キングギドラ」
  44. ^ 超常識 2016, pp. 48–50, 「宇宙超怪獣キングギドラの大襲来! 三大怪獣 地球最大の決戦」
  45. ^ 超常識 2016, pp. 52–54, 「X星人が企む地球侵略作戦とは 怪獣大戦争」
  46. ^ 超常識 2016, pp. 70–74, 「地球怪獣総出動!侵略者を迎え撃て! 怪獣総進撃」
  47. ^ 超常識 2016, pp. 84–86, 「宇宙怪獣に挑むゴジラとアンギラス 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
  48. ^ a b 宇宙船SPECIAL '70年代特撮ヒーロー全集』監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998年5月30日、109頁。ISBN (4-257-03533-1)。 
  49. ^ ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 104, 「メイキング オブ 三大怪獣 地球最大の決戦」
  50. ^ a b c d e f g 大ゴジラ図鑑2 1995, pp. 61–63, 「キングギドラ」
  51. ^ a b c d e f g バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 19–21, 「キングギドラ スチール写真ギャラリー 1964-1972 三大怪獣 地球最大の決戦」
  52. ^ a b c d モスラ映画大全 2011, p. 81, 聞き手・友井健人「インタビュー 造形 開米栄三」
  53. ^ a b 日本特撮映画図鑑 1999, pp. 34–35, 「三大怪獣 地球最大の決戦」
  54. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 132, 「図説東宝特撮映画 CHAPT.3 デザイン」
  55. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, pp. 284–285, 「東宝特撮映画作品史 三大怪獣 地球最大の決戦」
  56. ^ a b c 円谷英二特撮世界 2001, pp. 108–109, 「三大怪獣 地球最大の決戦」
  57. ^ a b c d 大ゴジラ図鑑2 1995, pp. 64–66, 「キングギドラ 『怪獣大戦争』(1965年)より」
  58. ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, pp. 286–287, 「東宝特撮映画作品史 三大怪獣 地球最大の決戦」
  59. ^ “そのスゴみを、4Kデジタルリマスター版で実感世界に誇る『ゴジラ』シリーズ、怪獣特撮の技”. 映画の空. スカパー! (2021年12月6日). 2022年4月10日閲覧。
  60. ^ a b c 村瀬継蔵 2015, pp. 263–264, 「村瀬継蔵インタビュー 村瀬継蔵 造形人生」
  61. ^ a b c d e f ゴジラ・デイズ 1998, pp. 260–269, 有川貞昌「1954-68 GODZILLA ゴジラは新しさへ挑戦する精神 傑作キングギドラと『三大怪獣 地球最大の決戦』」
  62. ^ a b 大ゴジラ図鑑2 1995, p. 109, 「キングギドラ」
  63. ^ a b モスラ映画大全 2011, pp. 96–97, 聞き手・友井健人「インタビュー スクリプター 鈴木桂子」
  64. ^ “動く初代ゴジラにファン熱狂 誕生日にファン1万9000人集結”. ORICON NEWS (オリコン). (2018年11月6日). https://www.oricon.co.jp/news/2122892/full/ 2021年2月17日閲覧。 
  65. ^ a b c d e f ゴジラ大全集 1994, pp. 96–97, 「東宝怪獣総進撃 キングギドラ[翼新造タイプ]1964」
  66. ^ オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 201, 「飛び人形大集合」
  67. ^ a b c 全怪獣大図鑑 2021, p. 72, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  68. ^ 小学館入門百科シリーズ「決定版ゴジラ入門」[]
  69. ^ “「ゴジラ」幻のNGカラー版キングギドラが東宝大怪獣シリーズで立体化”. マイナビニュース (マイナビ). (2019年1月26日). https://news.mynavi.jp/article/20190126-762388/ 2022年4月11日閲覧。 
  70. ^ “1964年版「キングギドラ」の1/1着ぐるみサイズレプリカヘッドが登場!映画で造形に携わった村瀬継蔵氏が原型&フィニッシングを担当!!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2019年5月31日). https://hobby.dengeki.com/news/771858/ 2021年6月5日閲覧。 
  71. ^ a b 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 116, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
  72. ^ 『三大怪獣 地球最大の決戦』DVD特典の東宝俳優図鑑
  73. ^ a b “三大怪獣 地球最大の決戦”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年5月5日閲覧。
  74. ^ a b モスラ映画大全 2011, pp. 76–77, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』」
  75. ^ 『三大怪獣』のDVDオーディオコメンタリーおよび、特典『ゴジラ道』での中島春雄の証言。
  76. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 87, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』作品解説」
  77. ^ モスラ映画大全 2011, pp. 82–83, 聞き手・友井健人 中村哲「インタビュー 合成 飯塚定雄」
  78. ^ a b 全怪獣大図鑑 2021, p. 73, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  79. ^ ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 106, 「怪獣大戦争 キャラクター図鑑」
  80. ^ 中島春雄 2010, pp. 151, 347–348.
  81. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 103, 「『怪獣大戦争』作品解説」
  82. ^ a b c オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 112–113, 「『怪獣大戦争』キングギドラ」
  83. ^ a b c バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 29, 「キングギドラ スチール写真ギャラリー 1964-1972 怪獣大戦争」
  84. ^ 日本特撮映画図鑑 1999, pp. 38–39, 「怪獣大戦争」
  85. ^ ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 110, 「メイキング オブ 怪獣大戦争」
  86. ^ ゴジラ検定 2018, p. 45, 「怪獣大戦争 今回の怪獣対決」
  87. ^ 古林英明 編「地底怪獣は何匹いる!? "パゴスの源流を探して"」『(NEWTYPE THE LIVE 特撮ニュータイプ)』 2012年4月号、角川書店、2012年3月1日、87-88頁。雑誌 17011-04。 
  88. ^ 全怪獣大図鑑 2021, pp. 74–75, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  89. ^ ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 124, 「怪獣総進撃 キャラクター図鑑」
  90. ^ ゴジラ検定 2018, p. 57, 「怪獣総進撃 今回の怪獣対決」
  91. ^ 中島春雄 2010, p. 351.
  92. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 123, 「『怪獣総進撃』作品解説」
  93. ^ a b バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 37, 「キングギドラ スチール写真ギャラリー 1964-1972 怪獣総進撃」
  94. ^ オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 145, 「『怪獣総進撃』キングギドラ」
  95. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 108–109, 「東宝チャンピオンまつり 造形メイキング チャンピオンまつり怪獣蔵出し造形テクニック」
  96. ^ ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 147, 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン キャラクター図鑑」
  97. ^ 全怪獣大図鑑 2021, p. 76, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  98. ^ ゴジラ検定 2018, p. 69, 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン 今回の怪獣対決」
  99. ^ a b 大辞典 2014, p. 88, 「き キングギドラ(2代目=第2個体)」
  100. ^ 中島春雄 2010, p. 352.
  101. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 153, 「『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』作品解説」
  102. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 86–87, 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガンメイキング」
  103. ^ a b c d バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 41, 「キングギドラ スチール写真ギャラリー 1964-1972 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
  104. ^ 中野昭慶、染谷勝樹『特技監督 中野昭慶』ワイズ出版〈ワイズ出版映画文庫〉、2014年7月25日、452頁。ISBN (978-4-89830-280-4)。 
  105. ^ a b 大ゴジラ図鑑 1995, p. 132, 「GODZILLA 1972 BODY」
  106. ^ a b c 大ゴジラ図鑑2 1995, p. 131, 「キングギドラ」
  107. ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 170, 「祭の記憶」
  108. ^ “あべのハルカスで「大ゴジラ特撮展」-60年の歴史振り返る キングギドラの首”. あべの経済新聞 (ウェブ・ファクトリー). (2014年8月29日). https://abeno.keizai.biz/photoflash/3151/ 2021年2月17日閲覧。 
  109. ^ a b 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 99, 「東宝チャンピオンまつりスペシャルインタビュー 中野昭慶」
  110. ^ 東宝特撮映画全史 1983, pp. 364–365, 「東宝特撮映画作品史 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
  111. ^ オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 201.
  112. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 144–147, 「MAKING OF KINGGHIDORA」
  113. ^ a b c d e f g 超最新ゴジラ大図鑑 1992, p. 22, 「『ゴジラVSキングギドラ』キングギドラ/ドラット」
  114. ^ a b c d e f g h i j オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 237–238, 「『ゴジラVSキングギドラ』キングギドラ」
  115. ^ a b c d e f 怪獣大全集 1991, pp. 10–11, 「キングギドラ KINGGHIDRAH」
  116. ^ a b c d e f g h i ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 28, 「ゴジラVSビオランテ キャラクター図鑑」
  117. ^ a b c d e f g h i j 全怪獣大図鑑 2021, pp. 148–149, 「ゴジラに挑む!怪獣たち」
  118. ^ a b c d e f g h i j ゴジラ大全集 1994, p. 163, 「平成怪獣総進撃 キングギドラ/メカキングギドラ」
  119. ^ a b c d e f g h ゴジラ来襲 1998, p. 213, 「第7章 特選!東宝怪獣名鑑'98」
  120. ^ a b c d e f g h i j k 東宝特撮映画大全集 2012, p. 226, 「『ゴジラvsキングギドラ』怪獣図鑑」
  121. ^ a b c d e f g h i j k l m キャラクター大全 2014, pp. 142–143, 「平成ゴジラ共演怪獣 1984-1995」
  122. ^ a b c d e f g h i j k l 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 80–81, 「ゴジラVSキングギドラ」
  123. ^ a b c d e f g h i j k 超常識 2016, pp. 126–128, 「ゴジラ最大最強のライバルが復活 ゴジラVSキングギドラ」
  124. ^ a b c d e f g 解体全書 2016, p. 75, 「第1章 科学の落し子」
  125. ^ a b c d e f g h i j k ゴジラ検定 2018, p. 93, 「ゴジラVSキングギドラ 今回の怪獣対決」
  126. ^ a b c d e GTOM vol.0 2022, p. 13, 「ゴジラVSキングギドラ」
  127. ^ a b c d VSギドラ超全集 1991, pp. 12–13, 「ゴジラVSキングギドラキャラクター図鑑 キングギドラ」
  128. ^ a b c 大辞典 2014, pp. 88–89, 「き キングギドラ(新=第3個体)」
  129. ^ a b c d e Walker 2016, p. 70, 「シリーズ全28作+3作ガイド」
  130. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 92, 「MONSTER FILE キングギドラ/ドラット」
  131. ^ a b ゴジラ来襲 1998, pp. 168–169, 「第4章 東宝・怪獣SF映画の小説世界」
  132. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 143, 「平成ゴジラバーニング・コラム No.003 コミカライズ&ノベライズの世界」
  133. ^ a b c d 日本特撮映画図鑑 1999, pp. 63–65, 「ゴジラVSキングギドラ」
  134. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ7 1993, p. 80, 「インタビュー 川北紘一」
  135. ^ a b c d e f g ゴジラ・デイズ 1998, pp. 373–382, 川北紘一「1962-98 GODZILLA ゴジラは夢を実現する道具 人気怪獣の名勝負!『ゴジラVSキングギドラ』」
  136. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 260–263, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 川北紘一」
  137. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 154, 「SPECIAL INTERVIEW 動と動のゴジラ映画 大森一樹」
  138. ^ 怪獣大全集 1991, p. 96, 「ゴジラVSキングギドラ デザインワークの世界」
  139. ^ a b c d e 東宝SF特撮映画シリーズ7 1993, pp. 150–154, 「設定デザイナー座談会」
  140. ^ a b c d e 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 104, 「川北紘一監督による総括」
  141. ^ a b c d 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 30, 「ゴジラVSキングギドラアートワークス」
  142. ^ a b c d e f g h i j k l m n 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 117–120, 「川北紘一特技監督・特撮イメージを語る」
  143. ^ a b c d VSギドラ超全集 1991, pp. 58–59, 「ゴジラVSキングギドラの特撮 造形」
  144. ^ a b c d e 怪獣大全集 1991, p. 60, 「ゴジラ・キングギドラ スーツ・ミニチュアバリエーション キングギドラ」
  145. ^ a b c d e 大ゴジラ図鑑2 1995, pp. 158–159, 「キングギドラ」
  146. ^ a b 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 95, 「造型メイキング」
  147. ^ a b c d e f g h i j k 東宝特撮映画大全集 2012, p. 227, 「『ゴジラvsキングギドラ』撮影秘話/川北監督に訊く」
  148. ^ a b 村瀬継蔵 2015, p. 270, 「村瀬継蔵インタビュー 村瀬継蔵 造形人生」
  149. ^ a b c d バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 75, 「キングギドラ カラーフォトギャラリー 1991-2019 ゴジラVSキングギドラ」
  150. ^ a b 怪獣大全集 1991, pp. 84–85, 「特別座談会 怪獣映画はアイディアの結晶」
  151. ^ a b c d 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 100, 「1991 特撮メイキング [福岡]」
  152. ^ a b ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 32, 「メイキング オブ ゴジラVSキングギドラ」
  153. ^ a b c d e f g h i オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 239–241, 「『ゴジラVSキングギドラ』メカキングギドラ」
  154. ^ a b c 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 64–65, 「メイキング・オブ・『ゴジラvsキングギドラ』」
  155. ^ a b c d e 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 256–257, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 破李拳竜」
  156. ^ a b 『ゴジラvsキングギドラ』劇場パンフレット。
  157. ^ a b VSギドラ超全集 1991, pp. 60–61, 「ゴジラVSキングギドラの特撮 アクション」
  158. ^ a b c d e f 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 60–61, 「メイキング・オブ・『ゴジラvsキングギドラ』」
  159. ^ a b c d 大ゴジラ図鑑2 1995, pp. 160–161, 「メカキングギドラ」
  160. ^ a b c d 怪獣大全集 1991, p. 61, 「ゴジラ・キングギドラ スーツ・ミニチュアバリエーション キングギドラ」
  161. ^ a b c d 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 120–124, 「川北紘一特技監督・特撮イメージを語る」
  162. ^ a b 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 101, 「1991 特撮メイキング [空]」
  163. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 82, 「“平成ゴジラシリーズ”大ヒットの起爆剤 人気怪獣復活の対決新路線 ゴジラvsキングギドラ」
  164. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 225, 「『ゴジラvsキングギドラ』作品解説」
  165. ^ a b c 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 68–75, 破李拳竜「破李拳竜の激闘!ヌイグルミ日記」
  166. ^ a b c d e 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 128–132, 「川北紘一特技監督・特撮イメージを語る」
  167. ^ a b VSギドラ超全集 1991, p. 2, 「ゴジラVSキングギドラを作った男たち」
  168. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 23, 「『空の大怪獣 ラドン』川北監督に訊く」
  169. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 132–134, 「川北紘一特技監督・特撮イメージを語る」
  170. ^ 「よみがえるラドンの声」『ゴジラ大百科[メカゴジラ編]』監修:田中友幸学習研究社、1993年。雑誌コード:62538-81。 
  171. ^ a b c d e f g h i j k オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 290–291, 「『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』魏怒羅」
  172. ^ a b 怪獣大全集 1991, p. 19, 「ドラット DRAT」
  173. ^ a b c d e f オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 236, 「『ゴジラVSキングギドラ』ドラット」
  174. ^ a b c d e GODZILLA60 2014, p. 93, 「怪獣図鑑」
  175. ^ VSギドラ超全集 1991, p. 17, 「ゴジラVSキングギドラキャラクター図鑑 ドラット」
  176. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 162, 「平成怪獣総進撃 ドラット」
  177. ^ 大辞典 2014, p. 208, 「と ドラット」
  178. ^ a b 怪獣大全集 1991, p. 98, 「ゴジラVSキングギドラ デザインワークの世界」
  179. ^ a b c d e f ゴジラ画集 2016, pp. 21–28, 「ゴジラVSキングギドラ(1991年)」
  180. ^ a b 西川伸司 2019, pp. 54–55, 「File 004 キングギドラ 1991 ゴジラvsキングギドラ」
  181. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 84–86, 「大森一樹監督インタビュー」
  182. ^ a b c 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 32–33, 「キャストインタビュー 中川安奈」
  183. ^ 大森一樹富山省吾(出演)、倉敷保雄(聞き手) (2002年2月21日). ゴジラVSキングギドラ 音声特典 オーディオコメンタリー (DVD). 東宝. 該当時間: 0:27:08 
  184. ^ a b c d e f g h i j k 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, pp. 157–162, 「伊福部昭インタビュー」
  185. ^ “大人気ゴジラ人形劇『怪獣人形劇 ゴジばん』のセカンドシーズンが5月1日より順次公開決定!公開記念プレゼント企画が実施&Tシャツなどグッズも続々登場!!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2020年3月23日). https://hobby.dengeki.com/news/966568/ 2021年6月1日閲覧。 
  186. ^ a b c 怪獣大全集 1991, pp. 14–15, 「メカキングギドラ MECHA KINGGHIDRAH」
  187. ^ a b c d e f g h ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 29, 「ゴジラVSビオランテ キャラクター図鑑」
  188. ^ a b c d 超最新ゴジラ大図鑑 1992, p. 23, 「『ゴジラVSキングギドラ』メカキングギドラ」
  189. ^ a b c d 大辞典 2014, pp. 275–276, 「め メカキングギドラ」
  190. ^ a b c d e f g h i j k l 全怪獣大図鑑 2021, pp. 150–151, 「ゴジラに挑む!怪獣たち」
  191. ^ a b c d 解体全書 2016, p. 121, 「第4章 機械仕掛けの怪物」
  192. ^ a b c d VSギドラ超全集 1991, pp. 14–15, 「ゴジラVSキングギドラキャラクター図鑑 メカキングギドラ」
  193. ^ a b c d 東宝特撮メカニック大全 2003, pp. 214–221, 「1990s メカキングギドラ」
  194. ^ a b c オール東宝メカニック大図鑑 2018, p. 211, 「『ゴジラVSキングギドラ』メカキングギドラ」
  195. ^ a b c d e f g 東宝特撮超兵器画報 1993, pp. 110–111, 「メカキングギドラ」
  196. ^ a b c d e 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 93, 「MONSTER FILE メカキングギドラ」
  197. ^ a b c d e 怪獣大全集 1991, pp. 16–17, 「メカキングギドラ MECHA KINGGHIDRAH」
  198. ^ a b 東宝特撮メカニック大全 2003, p. 316, 「INTERVIEW 川北紘一
  199. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 34, 「Memories of ゴジラVSキングギドラ」
  200. ^ a b c d e f 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 234–235, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 西川伸司」
  201. ^ 怪獣大全集 1991, p. 97, 「ゴジラVSキングギドラ デザインワークの世界」
  202. ^ 西川伸司 2019, p. 51, 「File 004 キングギドラ 1991 ゴジラvsキングギドラ」
  203. ^ a b c d e f 西川伸司 2019, pp. 52–53, 「File 004 キングギドラ 1991 ゴジラvsキングギドラ」
  204. ^ a b c 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 58–59, 「メイキング・オブ・『ゴジラvsキングギドラ』」
  205. ^ 東宝特撮超兵器画報 1993, pp. 112–113, 「メカキングギドラ」
  206. ^ a b ゴジラ・デイズ 1998, pp. 385–386, 川北紘一「1962-98 GODZILLA ゴジラは夢を実現する道具 見せ場は新宿・都庁舎の破壊シーン」
  207. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 98–99, 「1991 特撮メイキング [新宿新都心]」
  208. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, p. 79, 「DESIGN WORKS」
  209. ^ a b c d e f g h i j オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 273, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』キングギドラ」
  210. ^ a b c d e f g h 全怪獣大図鑑 2021, pp. 254–255, 「世界をゆるがすパワフル怪獣」
  211. ^ a b c d e f g h i j k l ゴジラ画報 1999, p. 35, 「東宝怪獣紳士録」
  212. ^ a b c d e f g h 東宝特撮映画大全集 2012, p. 262, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』怪獣図鑑/資料館」
  213. ^ a b c キャラクター大全 2014, pp. 146–147, 「ヤマトタケル、モスラ」
  214. ^ a b c d e f g h i j k l 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 104–105, 「モスラ3 キングギドラ来襲」
  215. ^ a b c d e f g h i j k 超常識 2016, pp. 302–305, 「恐怖の大魔王が世紀末の地球に来襲! モスラ3 キングギドラ来襲」
  216. ^ a b c d e f GTOM vol.0 2022, p. 35, 「モスラ3 キングギドラ来襲」
  217. ^ a b c モスラ3超全集 1999, pp. 10–11, 「モスラ3 キングギドラ来襲 キャラクター図鑑 キングギドラ1」
  218. ^ a b c d 大辞典 2014, p. 89, 「き キングギドラ(第4個体)」
  219. ^ a b c d モスラ3超全集 1999, pp. 38–39, 「キングギドラ大研究!!」
  220. ^ a b c d e モスラ3超全集 1999, pp. 12–13, 「モスラ3 キングギドラ来襲 キャラクター図鑑 キングギドラ2」
  221. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ6 1992, p. 111.
  222. ^ a b c d e ゴジラ画集 2016, pp. 139–140, 「モスラ3 キングギドラ来襲(1998年)」
  223. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 88–89.
  224. ^ @MASH_nishikawaの2015年11月9日のツイート、2021年4月25日閲覧。
  225. ^ 若狭新一 2017, p. 135, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  226. ^ a b c d e 西川伸司 2019, pp. 58–59, 「File 004 キングギドラ 1998 モスラ3 キングギドラ来襲」
  227. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 261, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』作品解説」
  228. ^ a b c d e 「第4章 東映ヒーロー史に刻み込まれた匠の技と業 14 喜多川務(2tom)(東映ヒーローMAX vol.39掲載)」『東映ヒーロー仮面俳優列伝』鴬谷五郎[編著]、辰巳出版、2014年12月20日、153-162頁。ISBN (978-4-7778-1425-1)。 
  229. ^ a b c d e f バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 85, 「キングギドラ カラーフォトギャラリー 1991-2019 モスラ3 キングギドラ来襲」
  230. ^ a b c d e f g 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 40–41, 「MAIN STAFF INTERVIEW 脚本:末谷真澄」
  231. ^ a b c d e 東宝特撮映画大全集 2012, p. 263, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』撮影秘話/川北監督に訊く」
  232. ^ a b c d 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 34–35, 「MAIN STAFF INTERVIEW 製作:富山省吾」
  233. ^ 『モスラ3 キングギドラ来襲大百科』勁文社〈ケイブンシャの大百科〉、1998年、84頁。ISBN (4766931165)。"鈴木健二インタビュー"。 
  234. ^ a b c 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 36–39, 「MAIN STAFF INTERVIEW 監督:米田興弘」
  235. ^ a b c モスラ3超全集 1999, pp. 45–46, 「モスラ3 完全攻略 モスラ3アートギャラリー」
  236. ^ a b c 西川伸司 2019, p. 57, 「File 004 キングギドラ 1998 モスラ3 キングギドラ来襲」
  237. ^ 若狭新一 2017, p. 139, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  238. ^ a b c d e モスラ3超全集 1999, pp. 54–55, 「メイキング オブ モスラ3 キングギドラの造型」
  239. ^ a b c d e 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 88–89, 「造型担当者座談会」
  240. ^ a b 若狭新一 2017, p. 144, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  241. ^ 若狭新一 2017, p. 142, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  242. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, p. 92, 「特殊技術撮影:江口憲一」
  243. ^ 若狭新一 2017, p. 136, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  244. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 50–51, 「CG担当者座談会」
  245. ^ a b c d e f g h 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 45–48, 「MAIN STAFF INTERVIEW 特殊技術:鈴木健二」
  246. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, p. 93, 「特殊技術撮影:桜井景一」
  247. ^ a b c d e f g h オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 270–271, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』白亜紀型キングギドラ」
  248. ^ a b c d 全怪獣大図鑑 2021, p. 253, 「世界をゆるがすパワフル怪獣」
  249. ^ a b c モスラ3超全集 1999, pp. 14–15, 「モスラ3 キングギドラ来襲 キャラクター図鑑 白亜紀型キングギドラ」
  250. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, p. 85, 「デザインワークス 酉澤安施」
  251. ^ a b c d 酉澤安施 2014, p. 97, 「酉澤安施東宝映画デザインワークス モスラ3 キングギドラ来襲」
  252. ^ a b モスラ3超全集 1999, p. 56, 「メイキング オブ モスラ3 白亜紀型キングギドラの造型」
  253. ^ a b 若狭新一 2017, p. 130, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  254. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ13 1998, pp. 46、88-89.
  255. ^ 若狭新一 2017, p. 133, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
  256. ^ 高橋和光 & 何川渉 1999, p. 179.
  257. ^ a b c d e f g 全怪獣大図鑑 2021, pp. 206–207, 「ゴジラの好敵手 続々、登場!! ミレニアム怪獣大決戦!!」
  258. ^ a b c d e f g GMK超全集 2002, pp. 16–17, 「キャラクター図鑑 ギドラ(キングギドラ)」
  259. ^ a b c 東宝特撮映画大全集 2012, p. 274, 「『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』怪獣図鑑」
  260. ^ a b c d e 超常識 2016, pp. 172–174, 「ゴジラに挑むヤマトの聖獣たち ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」
  261. ^ a b c d 解体全書 2016, p. 93, 「第2章 狂える神々」
  262. ^ a b c d ゴジラ検定 2018, p. 121, 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃 今回の怪獣対決」
  263. ^ a b c d e f g h i j k キャラクター大全 2014, pp. 158–160, 「ミレニアムゴジラ共演怪獣 1999-2004」
  264. ^ a b c d 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 110–111, 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
  265. ^ a b c GTOM vol.0 2022, p. 16, 「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」
  266. ^ a b 大辞典 2014, pp. 89–90, 「き キングギドラ(護国聖獣=第5個体)」
  267. ^ Walker 2016, p. 77, 「シリーズ全28作+3作ガイド」
  268. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 273, 「『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』作品解説」
  269. ^ a b c d バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 79, 「キングギドラ カラーフォトギャラリー 1991-2019 ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」
  270. ^ a b c d 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2001, pp. 12–13, 「[インタビュー] 神谷誠」
  271. ^ a b GMK超全集 2002, p. 36, 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃完全攻略 金子修介監督インタビュー」
  272. ^ a b c d e f バトル・オブ・キングギドラ 2020, pp. 62–64, 「金子修介インタビュー」
  273. ^ 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2001, p. 9, 「[インタビュー] 富山省吾」
  274. ^ “HMV、キングギドラの「ウロコのレプリカ」がもらえるキャンペーン”. AV Watch (インプレス). (2002年6月14日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/20020614/hmv.htm 2022年4月2日閲覧。 
  275. ^ a b c GMK超全集 2002, pp. 60–61, 「MAKING OF ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 キングギドラの造形」
  276. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 275, 「『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』撮影秘話」
  277. ^ 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』劇場パンフレット。
  278. ^ GMK超全集 2002, p. 43, 「造形資料」
  279. ^ GMK超全集 2002, pp. 66–67, 「MAKING OF ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 特殊技術」
  280. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2001, pp. 34–35, 「[インタビュー] 三池敏夫」
  281. ^ 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2001, pp. 38–39, 「BEHIND the SCENE」
  282. ^ a b GMK超全集 2002, pp. 68–70, 「MAKING OF ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 視覚効果」
  283. ^ 第3章パンフレット 2018, 「GHIDORAH CG」
  284. ^ a b 第3章パンフレット 2018, 「基本設定解説」
  285. ^ a b c d e f 第3章パンフレット 2018, 「GHIDORAH CONCEPT&DESIGN」
  286. ^ 第3章BD・DVD 2019, 「スタッフオーディオコメンタリー」
  287. ^ a b 公式裏設定資料「エクシフに関する調査報告書」 2018, 「United Earth Significant report of Exif」
  288. ^ “「GODZILLA」最終章の場面カット公開、高次元怪獣・ギドラは“金色の王””. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年9月20日). https://natalie.mu/comic/news/300478 2021年7月11日閲覧。 
  289. ^ 第3章パンフレット 2018, 「EFFECT」
  290. ^ 全怪獣大図鑑 2021, p. 356.
  291. ^ 第3章パンフレット 2018, 「EFFECT」
  292. ^ a b c d e f 全怪獣大図鑑 2021, pp. 344–345, 「永遠のゴジラ そして怪獣王 世界へ!!」
  293. ^ a b c d “『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』怪獣紹介・徹底解説 ─ ゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラ、設定と造形に迫る”. THE RIVER (riverch). (2021年5月29日). https://theriver.jp/godzilla-kom-monsters-file/ 2022年10月9日閲覧。 
  294. ^ “Kingdom Kong”. Legendary. 2022年11月8日閲覧。
  295. ^ バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 105, 「ゴジラ キング オブ モンスターズ 登場怪獣」
  296. ^ a b バトル・オブ・キングギドラ 2020, p. 101, 「ゴジラ キング オブ モンスターズ」
  297. ^ “『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』マイケル・ドハティ監督インタビュー:ネタバレ全開で本編の疑問を一問一答!”. IGN (産経デジタル). (2019年6月8日). https://jp.ign.com/godzilla-2/36048/interview/ 2021年3月3日閲覧。 
  298. ^ a b c 全怪獣大図鑑 2021, p. 77, 「強敵!ゴジラ対ライバル怪獣」
  299. ^ a b ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 173, 「流星人間ゾーン」
  300. ^ a b c 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 134, 「流星人間ゾーン」
  301. ^ “【俺とゴジラ】第三回 特技監督 中野昭慶氏(前編)”. ゴジラ・ストア. 東宝ステラ (2015年5月1日). 2021年3月20日閲覧。
  302. ^ テレビマガジン特別編集・特撮ヒーロー大全集』講談社、1988年12月30日、89頁。ISBN (4-06-178411-0)。C8774。 
  303. ^ a b c d ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 182, 「ゴジラアイランド キャラクター図鑑」
  304. ^ a b 『宇宙船YEAR BOOK 1999』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、1999年5月1日、37頁。雑誌コード:01844-05。 
  305. ^ a b c 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 170–171, 「ゴジラアイランド」
  306. ^ “遂に本格始動!「Pゴジラ対エヴァンゲリオン」のストーリー映像が公開!!”. サンスポ (産経デジタル). (2022年10月17日). https://www.sanspo.com/article/20221017-TJ5MSVBYENES3DGE6SEFAPHYRE/ 2023年1月25日閲覧。 
  307. ^ 大辞典 2014, p. 294, 「COLUMN18 ソノシートのオリジナルドラマ」
  308. ^ a b c d e f g h i j モスラ超全集 1996, pp. 20–22, 「モスラ キャラクター図鑑 デスギドラ」
  309. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ11 1996, p. 77, 「DESIGN WORKS」
  310. ^ a b c d e f g ゴジラ画報 1999, p. 34, 「東宝怪獣紳士録」
  311. ^ a b c d e f g h i j k オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 264–265, 「『モスラ』デスギドラ」
  312. ^ a b c d e f g h i j k 全怪獣大図鑑 2021, pp. 248–249, 「世界をゆるがすパワフル怪獣」
  313. ^ a b c d e f g 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 98–99, 「モスラ」
  314. ^ a b c d e f 超常識 2016, pp. 294–297, 「新たな設定のモスラ映画誕生! モスラ」
  315. ^ a b c GTOM vol.0 2022, p. 34, 「モスラ(1996)」
  316. ^ a {"@context":"http:\/\/schema.org","@type":"Article","dateCreated":"2023-05-23T12:19:40+00:00","datePublished":"2023-05-23T12:19:40+00:00","dateModified":"2023-05-23T12:19:40+00:00","headline":"キングギドラ","name":"キングギドラ","keywords":[],"url":"https:\/\/www.wiki2.ja-jp.nina.az\/キングギドラ.html","description":"キングギドラ この項目では ゴジラシリーズ ほかに登場する怪獣について説明しています ヒップホップグループについては ヒップホップグループ をご覧ください King Ghidorah は 東宝の ゴジラシリーズ をはじめとした特撮怪獣映画に登場する架空の怪獣である ゴジラシリーズ モスラシリーズのキャラクター 三大怪獣 地球最大の決戦 のポスターに描かれた初登場 三大怪獣 地球最大の決戦 作者渡辺明 初代デザイン 西川伸司 vs モスラ3 デザイン 演宇留木耕嗣 三大怪獣 広瀬正一 大戦争 内海進 総進撃 伊奈貫太 ガイガン 破李拳竜 vs 喜多川務 モスラ3 大橋明 GMK テンプレートを表示ゴジラシリーズ初の宇宙怪獣である 1 ","copyrightYear":"2023","articleSection":"ウィキペディア","articleBody":"この項目では ゴジラシリーズ ほかに登場する怪獣について説明しています ヒップホップグループについては キングギドラ ヒップホップグループ をご覧ください キングギドラ King Ghidorah は 東宝の ゴジラシリーズ をはじめとした特撮怪獣映画に登場する架空の怪獣である キングギドラゴジラシリーズ モスラシリーズのキャラクター 三大怪獣 地球最大の決戦 のポスターに描かれたキングギドラ初登","publisher":{ "@id":"#Publisher", "@type":"Organization", "name":"www.wiki2.ja-jp.nina.az", "logo":{ "@type":"ImageObject", "url":"https:\/\/www.wiki2.ja-jp.nina.az\/assets\/logo.svg" },"sameAs":[]}, "sourceOrganization":{"@id":"#Publisher"}, "copyrightHolder":{"@id":"#Publisher"}, "mainEntityOfPage":{"@type":"WebPage","@id":"https:\/\/www.wiki2.ja-jp.nina.az\/キングギドラ.html","breadcrumb":{"@id":"#Breadcrumb"}}, "author":{"@type":"Person","name":"www.wiki2.ja-jp.nina.az","url":"https:\/\/www.wiki2.ja-jp.nina.az"}, "image":{"@type":"ImageObject","url":"https:\/\/www.wiki2.ja-jp.nina.az\/assets\/images\/wiki\/80.jpg","width":1000,"height":800}}