鳴門市(なるとし)は、四国の東端、徳島県の北東端に位置し、鳴門海峡の西側に位置する市。
なるとし 鳴門市 | |
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国 | 日本 |
地方 | 四国地方 中国・四国地方 |
都道府県 | 徳島県 |
市町村コード | 36202-6 |
法人番号 | 6000020362026 |
面積 | 135.66km2 |
総人口 | 52,679人 ([編集]) (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 388人/km2 |
隣接自治体 | 板野郡松茂町、北島町、藍住町、板野町 香川県東かがわ市 兵庫県南あわじ市(鳴門海峡を挟んで) |
市の木 | モチ |
市の花 | ハマボウ |
鳴門市役所 | |
市長 | 泉理彦 |
所在地 | 〒772-8501 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜170番地 北緯34度10分21秒 東経134度36分32秒 / 北緯34.17258度 東経134.60878度座標: 北緯34度10分21秒 東経134度36分32秒 / 北緯34.17258度 東経134.60878度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
■ ― 市 / ■ ― 町・村 | |
ウィキプロジェクト |
兵庫県神戸市方面に通じる神戸淡路鳴門自動車道の四国側玄関口である。
概要
淡路島との間には市名の由来となった鳴門海峡があり、渦潮(鳴門の渦潮)が有名である。鳴門公園やドイツ館など多数の観光地を抱える徳島県下有数の観光都市であると同時に、地元発祥の大塚グループ関連の工場や企業、施設が多数立地する企業城下町としての側面も持ち合わせている。
第一次世界大戦当時には、板東俘虜収容所と呼ばれたドイツ人の収容所があり、日本で初めてベートーヴェンの交響曲第9番の演奏が行われた。また、大麻地区には四国八十八箇所霊場の1番札所である霊山寺と2番札所の極楽寺があり、季節を問わず、白衣を着た遍路の姿が絶えない。特産品として、鳴門金時や鳴門わかめなどが有名である。
地理
徳島県の北東部に位置し、鳴門海峡を隔てて、淡路島の南あわじ市福良と向かい合う。市は四国本島と大毛島、高島、島田島から成り、市の南側の市町境付近には旧吉野川が流れている。土地は市の北西地域が阿讃山脈の最東部に位置している事から全体的に山地の比率が高い。
尚、瀬戸内海式気候のため、徳島県にありながら降雨量が少ない。また、撫養では1923年(大正12年)8月6日に、国内の最高気温とも言われる42.5℃を記録した。これは気象庁の観測所ではなく気象庁から観測を委託されていた区内観測所(当時の板野郡役所)で記録されたもので非公式記録ではあるが、気象庁監修の『気象年鑑』(2007年版以前)にも掲載されていた。
隣接している自治体
その他
歴史
市名の由来
市名の由来は鳴門海峡である。市制施行当初は鳴門海峡の南側であることから鳴南市(めいなんし)としたが、住民から不評であったために2か月後には鳴門市に改称している。鳴門海峡は瀬戸内海と太平洋を結ぶ戸に見立てて、海峡に発生する渦潮の音の大きさから「鳴門」と呼ばれるようになったといわれている。
沿革
- 1947年(昭和22年)
- 1948年(昭和23年)7月3日 - 鳴門市民歌を制定。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 板野郡北灘村を編入。
- 1953年(昭和28年)4月24日 - 鳴門競艇場が完成。
- 1961年(昭和36年)7月 - 小鳴門橋が開通。
- 1967年(昭和42年)1月1日 - 板野郡大麻町を編入。
- 1981年(昭和42年)10月1日 - 鳴門教育大学が開校。
- 1985年(昭和60年)6月8日 - 大鳴門橋を含む西淡仮出入口 - 鳴門北ICが開通。鳴門と淡路島が直結した。
- 1987年(昭和62年)5月23日 - 本四連絡道路(現・神戸淡路鳴門自動車道)の鳴門北IC - 鳴門IC間が開通。
- 1989年(平成元年) - エスカヒル鳴門が完成。
- 1993年(平成5年)9月5日 - 第48回国民体育大会夏季大会・秋季大会が開催される(~10月29日)。
- 1995年(平成7年)1月17日 - 阪神淡路大震災が発生し、重軽傷者や住宅全半壊の被害を受けた[3]。
- 1998年(平成11年)
- 2000年(平成12年)4月 - 徳島県立渦の道が開業する。
- 2002年(平成14年)7月 - 高松自動車道の鳴門IC - 板野IC間が開通。神戸淡路鳴門自動車道と直結。
- 2017年(平成29年)4月1日 - 撫養町以外の旧町村域に設けられていた(旧大麻町域は大麻町成立前の板東・堀江の2か所)鳴門市役所連絡所のうち板東連絡所以外を廃止。
人口
人口は約5万5千人であり、平成の大合併前までは徳島市に次いで2番目に多かったが、阿南市が周辺2町と合併したことから現在は3番目である。
鳴門市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 鳴門市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 鳴門市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |
鳴門市(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
行政
市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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初 | 近藤尚之 | 1947年(昭和22年)4月 | 1951年(昭和26年)4月 | |
2 | 槇田献太郎 | 1951年(昭和26年)4月 | 1955年(昭和30年)5月 | |
3 | 近藤尚之 | 1955年(昭和30年)5月 | 1959年(昭和34年)5月 | |
4 | 谷光次 | 1959年(昭和34年)5月 | 1987年(昭和62年)4月 | |
5 | 矢野茂文 | 1987年(昭和62年)4月 | 1995年(平成7年)4月 | |
6 | 山本幸男 | 1995年(平成7年)4月 | 1999年(平成11年)4月 | |
7 | 亀井俊明 | 1999年(平成11年)4月 | 2007年(平成19年)4月 | |
8 | 吉田忠志 | 2007年(平成19年)4月 | 2009年(平成21年)8月 | 在職中に死去 |
9 | 泉理彦 | 2009年(平成21年)10月 | 現職 (三期目) |
紋章
議会
市議会
定数22人[4]
衆議院
経済
産業
- かつては塩業が盛んであり、それを生かした資料館の構想も進んでいる。又、現在、市内には大塚製薬グループや鳴門塩業などが立地している。漁業も盛んで、ハマチやわかめの養殖の他にも、紀伊水道、瀬戸内海に好漁場がある。
特産品
伝統工芸
市内に本社・本部・事業所を置く主要企業
姉妹都市・提携都市
国内
提携都市
海外
姉妹都市
地域
町名一覧
教育
幼稚園
|
|
小学校
中学校
高等学校
専門学校
大学
児童福祉施設
郵便
集配を担当する郵便局は、以下の3局である(局名の後に記述している数字は郵便番号)。このほか、集配を担当しない郵便局が10箇所[注釈 2]、簡易郵便局が4箇所[注釈 3]置かれている。
- 鳴門郵便局 : 772-00xx・771-03xx
- 板東郵便局 : 779-02xx
- 堀江郵便局 : 779-03xx
交通
鉄道
四国旅客鉄道(JR四国)
バス
一般路線バス
かつては鳴門市営バスが市内を運行していたが、2013年4月1日に廃止され、廃止時の残存路線は徳島バスに譲渡された。
高速バス路線
- 徳島バスグループ路線
- ジェイアール四国バスグループ路線
- 阿波エクスプレス大阪号(共同運行:西日本ジェイアールバス、本四海峡バス)
- 阿波エクスプレス神戸号(共同運行:西日本ジェイアールバス、本四海峡バス)
- 徳島バス、ジェイアール四国バス共同運行路線
- 京都線(共同運行:京阪バス、西日本ジェイアールバス、本四海峡バス)
- 四国交通の路線
- 四国高速バスの路線
- さぬきエクスプレス京都号(共同運行:京阪バス、西日本ジェイアールバス、ジェイアール四国バス)
- さぬきエクスプレス大阪号(共同運行:阪急バス、西日本ジェイアールバス、ジェイアール四国バス)
- さぬきエクスプレス神戸号(共同運行:神姫バス、西日本ジェイアールバス、ジェイアール四国バス)
- 関西空港リムジンバス(共同運行:南海バス、関西空港交通、ジェイアール四国バス)
- さぬきエクスプレス名古屋号【昼・夜行】(共同運行:名鉄バス)
- その他の路線
- コトバスエクスプレス博多行、 四日市・名古屋行、新宿駅・東京駅・東京ディズニーリゾート行(琴平バス、鳴門インター北口に隣接する「コトバスステーション鳴門インター」への停車)
- 岸和田観光バス
高速バス停留所
- 鳴門公園口バスストップ(徳島方面のみに設置)
- 大毛島バスストップ(上りは運用休止中)
- 高速鳴門バスストップ
- 鳴門西バスストップ
道路
高速道路・有料道路
市内にあるインターチェンジ
一般国道
県道
主要地方道のみ記載
船舶
観光地・祭事
鳴門は以前から四国を代表する観光地であったが、明石海峡大橋の開通後は神戸から50分程度、大阪からでも80分程度の所要時間の場所となった事から京阪神の近場の観光地として注目されている。
観光スポットでは鳴門公園周辺の「徳島県立渦の道」や「大塚国際美術館」の人気が高く、宿泊施設では大毛島の海岸沿いに立地するリゾートホテルの人気が高い。
名所・旧跡・観光
- 鳴門公園
- 鳴門スカイライン
- うずしおロマンチック海道
- 撫養城:市指定史跡。
- 土佐泊城:市指定史跡。
- 木津城:市指定史跡。
- 鳴門競艇場
- 福永家住宅(鳴門塩田公園) - 国の重要文化財
- 妙見山公園
- うずしおふれあい公園
- 鳴門市文化会館(京都大学増田友也研究室設計。公共建築百選に選定)
- 鳴門市勤労青少年ホーム
- 鳴門市ドイツ館
- 鳴門市賀川豊彦記念館
- 阿波大正浪漫 バルトの庭
- ヨーク牧場
- 大谷焼の里
- JF北灘さかな市
- カリフォルニアテーブル(島田島):絶景!鳴門海峡を一望できるレストランとして四国八十八景2番に選定
神社・寺院
祭事
- 鳴門市納涼花火大会(8月7日)
- 県下で最大級の花火大会。
- 鳴門市阿波おどり大会(8月9日~11日)
- 県内で一番早く、唯一徳島市より先に行われる。
- 鳴門渦まつり(8月上旬)
- 大谷焼窯まつり(11月第2土曜・日曜日)
スポーツ
- 徳島ヴォルティス(ホーム:ポカリスエットスタジアム)
- 徳島インディゴソックス(かつてオロナミンC球場が本拠地だった。現在はアグリあなんスタジアムが本拠地となっているが、オロナミンC球場でも試合が行われる。)
食文化
- 鳴門うどん
- 鯛めし
- 中華そば
- 地酒「鳴門鯛」
著名な出身者
実業家・学者
- 大塚武三郎(実業家、大塚製薬創業者)
- 大塚正士(実業家、大塚グループ元総帥)
- 手塚昌利(実業家、元阪神タイガースオーナー)
- 大島俊之(民法学者、九州国際大学教授)
- 鳥養利三郎(電気工学者、元京都大学総長)
- 浜六郎(医師、医薬ビジランスセンター理事長)
文化人
スポーツ
- 市橋有里(女子陸上選手)
- 土居義典(元プロサッカー選手)
- 弘山晴美(女子陸上選手)
- 里崎智也(元プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ捕手)
- 潮崎哲也(元プロ野球選手、西武ライオンズ投手)
- 秦真司(元プロ野球選手、ヤクルトスワローズ他捕手・外野手)
- 板東里視(元プロ野球選手、近鉄バファローズ投手)
- 板東湧梧(プロ野球選手、福岡ソフトバンクホークス投手)
- 藤田一也(プロ野球選手、横浜DeNAベイスターズ内野手)
- 美間優槻(元プロ野球選手、福岡ソフトバンクホークス内野手)
- 魔苦・怒鳴門(プロレスラー)
- 渡辺亮(元プロ野球選手、阪神タイガース投手)
報道・芸能
その他
- 日本の音風景100選 - 鳴門の渦潮
- 鳴門巻き
鳴門市が舞台の作品
- 映画
- テレビドラマ
- 温泉 (秘) 大作戦8(朝日放送・テレビ朝日ドラマ土曜ワイド劇場、2009年)- ルネッサンス リゾート ナルトをロケ地としている。
- さすらい署長 風間昭平12(テレビ東京・BSジャパンドラマ水曜ミステリー9、2015年)- 大谷焼窯元森陶器、本州四国連絡高速道路大鳴門橋、(うずしお汽船)観潮船うずしおをロケ地としている。
- メンズ校 (2020年)島田島、スカイラインをロケ地としている。なにわ男子初主演ドラマ