阿蘇市(あそし)は、熊本県東北部、阿蘇地域の中央に位置する市。
あそし 阿蘇市 | |
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国 | 日本 |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 熊本県 |
市町村コード | 43214-8 |
法人番号 | 9000020432148 |
面積 | 376.30km2 (境界未定部分あり) |
総人口 | 24,034人 ([編集]) (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 63.9人/km2 |
隣接自治体 | 菊池市、菊池郡大津町、阿蘇郡南小国町、高森町、南阿蘇村、産山村 大分県:竹田市、日田市 |
市の木 | ミヤマキリシマ(ツツジ) |
市の花 | リンドウ |
市の鳥 | キジ |
阿蘇市役所 | |
市長 | 佐藤義興 |
所在地 | 〒869-2695 熊本県阿蘇市一の宮町宮地504番地の1 北緯32度57分07秒 東経131度07分17秒 / 北緯32.95206度 東経131.12128度座標: 北緯32度57分07秒 東経131度07分17秒 / 北緯32.95206度 東経131.12128度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |
ウィキプロジェクト |
地理
熊本県東北部、熊本市から約50kmの九州山地内に位置し、市域東部と北西部で大分県に接する。旧阿蘇町・旧一の宮町区域の大部分(旧波野村は、カルデラの外)は阿蘇山が形成したカルデラ盆地の中に含まれている。(阿蘇五岳)
気候
阿蘇乙姫 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図((説明)) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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市街地の阿蘇乙姫アメダスについて記述する。
太平洋側気候であるが、標高が高い。また、ケッペンの気候区分において温暖湿潤気候となっている。 特に梅雨期の降水量が多く、年間降水量は2831.6mmと大変多い。九州地方では大分県竹田市や由布市湯布院町、宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町とともに寒さの厳しい場所で、年平均気温は12.9℃。夏場でも最高気温が35℃以上の猛暑日の観測例はない。(最高気温の観測史上最高1位の記録は2016年(平成28年)8月11日の34.9℃)冬日も多く(最低気温の観測史上1位の記録は1998年(平成10年)1月25日の-14.8℃)また、真冬日となる事が屡々有る。強い寒気や南岸低気圧の影響により、山間部や一部平地(気象条件次第)でも積雪する事が有る。
隣接している自治体
人口
阿蘇市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 阿蘇市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 阿蘇市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |
阿蘇市(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
地名
- 旧阿蘇町
他2町村と違い、「阿蘇市」に続きそのまま大字を表示する。
- 内牧(旧内牧町)
- 小里(旧内牧町)
- 西小園(旧内牧町)
- 西湯浦(旧内牧町)
- 三久保(旧内牧町)
- 南宮原(旧内牧町)
- 湯浦(旧内牧町)
- 乙姫(旧黒川村)
- 蔵原(旧黒川村)
- 黒川(旧黒川村)
- 竹原(旧黒川村)
- 西町(旧黒川村)
- 役犬原(旧黒川村)
- 今町(旧山田村)
- 小倉(旧山田村)
- 小野田(旧山田村)
- 黒流町(旧山田村)
- 小池(旧山田村)
- 山田(旧山田村)
- 跡ヶ瀬(旧尾ヶ石村)
- 狩尾(旧尾ヶ石村)
- 的石(旧尾ヶ石村)
- 赤水(旧永水村)
- 車帰(旧永水村)
- 永草(旧永水村)
- 無田(旧永水村)
- 一の宮町
従来の大字の前に「一の宮町」を冠する。
- 宮地(旧宮地町)
- 坂梨(旧坂梨村)
- 中坂梨(旧坂梨村)
- 北坂梨(旧古城村)
- 三野(旧古城村)
- 手野(旧古城村)
- 中通(旧中通村)
- 荻の草(1970年、中通より分立)
- 波野(旧波野村)
従来の大字の前に「波野」を冠する。
- 赤仁田
- 小園
- 小地野
- 新波野
- 滝水
- 中江
- 波野
歴史
地名の由来
『(筑紫風土記)』に肥後国閼宗県(あそのあがた)という(県)(あがた)として記される。
『国造本紀』によれば、阿蘇国を支配したのは阿蘇国造である。阿蘇氏はその子孫とされる。ここで『日本書紀』によれば、阿蘇国造の祖先でもある阿蘇都彦(あそつひこ)・(阿蘇都媛)(あそつひめ)の2神が登場し、この2神がいたことが「阿蘇」の地名の由来であると記される。この2神は市内の阿蘇神社の祭神となっている。
行政
市役所
国の機関
県の機関
- 阿蘇地域振興局
- 阿蘇警察署
- 内牧交番
経済
産業
- 市内総生産 1035.6億円(2011年)[1]
第1次産業(農業、林業等)、第2次産業(製造業等)、第3次産業(観光業等)と順に生産額が大きい。阿蘇市は観光地なので、第3次産業の生産額、従事者数の割合が過半数を占めている。
産業別総生産(2011年)
- 第1次産業:65.9億円
- 第2次産業:368.8億円
- 第3次産業:593.7億円
- 控除等:7億
産業別従事者比率(%)
- 第1次産業:17.2
- 第2次産業:22.0
- 第3次産業:60.7
- 分類不能の産業:0.7
阿蘇市の主な企業
- 阿蘇カドリー・ドミニオン
- 阿部牧場
- (はな阿蘇美)
- (熊本シール工業株式会社)(本社工場)
- (オムロン阿蘇株式会社)
- 東京応化工業株式会社(阿蘇工場)
- (エム・テクニック)(阿蘇工場)
- (株式会社阿蘇ポリ)
特産品
高菜めし
「高菜めし」も参照
- ドライブイン「あそ路」が、阿蘇で初めて「高菜めし」を提供し、徐々に定着していき阿蘇の名物となった。あそ路の高菜めし定食には、ホルモン煮込みとだご汁が付いている。現在阿蘇では、高菜めしをメニューに扱っている店舗が数多く存在している[2]。
あか牛丼
- 近年では、阿蘇の赤牛をつかった「あか牛丼」が、観光客に人気となっている。阿蘇内牧温泉にある老舗の「いまきん食堂」のあか牛丼や、阿蘇神社近くにある「郷土料理 お食事処 はなびし」のあか牛かつ重が、人気となっていて、TVなどでも紹介されている[3][4]。
阿蘇市の銘菓
- 銘菓「阿そ吹雪」
教育
県立高等学校
- 熊本県立阿蘇中央高等学校(以下の2校が統合し発足)
- 熊本県立阿蘇高等学校(閉校)
- 熊本県立阿蘇清峰高等学校(閉校)
市立中学校
市立小学校
学校教育以外の教育施設
自動車学校
- 阿蘇自動車学校
文化施設・体育施設
文化施設
図書館
- 阿蘇図書館
- 一の宮図書館
研修・宿泊施設
- 国立阿蘇青少年交流の家
博物館・美術館
- 阿蘇火山博物館
- (古代の郷美術館)
- (阿蘇市神楽館)
体育施設
- 阿蘇体育館
- 一の宮体育館
- 波野体育館
- 阿蘇市立一の宮武道場
- 総合運動公園
- 農村公園あぴか
- 阿蘇市波野グラウンド
- 波野西地区グラウンド
交通
鉄道
市の中心となる駅:宮地駅
九州旅客鉄道(JR九州)
バス
長距離バス
- 特急「やまびこ号」:熊本市 - 阿蘇くまもと空港 - 大津町 - 南阿蘇村 - 阿蘇市 - 竹田市 - 豊後大野市 - 大分市
- 九州横断バス:熊本市 - 阿蘇くまもと空港 - 大津町 - 阿蘇市 - 南小国町 - 九重町 - 由布市 - 別府市
一般路線バス
すべて(産交バス)(九州産交グループ)による運行。
道路
一般国道
主要地方道
一般県道
- 熊本県道110号阿蘇一の宮線
- 熊本県道111号阿蘇吉田線
- 熊本県道149号河陰阿蘇線
- 熊本県道175号内牧停車場線
- 熊本県道176号内牧停車場乙姫線
- 熊本県道213号内牧坂梨線
- 熊本県道298号阿蘇公園下野線
- 熊本県道339号北外輪山大津線 - 通称ミルクロード
そのほか
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
自然
水源・滝
- 宮川渓谷
- 古閑の滝
- (御茶屋泉水)(現、(的石御茶屋跡))
神社
寺
- 西巌殿寺
- (極楽寺)
- (明行寺)
- (満徳寺)
- (円通寺)
- (西福寺)
- (金剛山青龍寺)
温泉
古墳・遺跡
祭事・催事
- 火振り神事
- 中江岩戸神楽
- (おんだ祭り)
- (大阿蘇火の山まつり)
- (なみの高原納涼まつり)
- 田実祭
動物園
マスコットキャラクター
著名な出身者
氏族
政治家
学者
芸能
- 甲斐まり恵(アナウンサー):旧一の宮町出身
- 古田とわ(宮崎放送アナウンサー)
- 古澤栄基(タレント):旧波野村出身
- 竹原ひろみ(ものまねタレント):旧阿蘇町出身
- Do Shock Booze(DJ、音楽プロデューサー)
- 岩代浩一(作曲家)(1930年~2012年)
- ROSE(歌手)
スポーツ
宗教家
経営者
- 中島幸夫(株式会社ベルリーナ創業者)
阿蘇市にゆかりのある人物
★は故人
- 高本紫溟(儒学者、国学者、漢詩人。阿蘇の宮地で国学や和歌を研究した。):江戸時代の人物 ★
- 蔵原惟人(評論家。父の蔵原惟郭が阿蘇出身):東京府出身 ★
- 蔵原惟繕(映画監督。文芸評論家。祖父が阿蘇出身):東京府出身 ★
- 蔵原惟二(日本の映画監督、映画製作者。祖父が阿蘇出身):東京府出身
- 松岡浩昌(アナウンサー、父の松岡利勝が阿蘇出身。自身の本籍地も阿蘇市):島根県出雲市出身
- 岩代太郎(作曲家。父の岩代浩一が阿蘇出身。):東京都出身
- 永田雅一(実業家、映画プロデューサー。父が阿蘇出身):京都府京都市出身 ★
- 川崎のぼる(漫画家):阿蘇市のゆるキャラのデザインを手がける
- パンくん(天才チンパンジー、阿蘇カドリー・ドミニオンで暮らす。):宮崎県宮崎市の宮崎市フェニックス自然動物園生まれ。
- 財津一郎(俳優、財津家の土地を守るために学生時代を過ごす。):財津和夫とは親戚関係
- 財津和夫(シンガーソングライター、祖先が阿蘇地方にルーツを持つ熊本藩士):財津一郎とは遠戚関係
- 内柴正人(柔道家。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):合志市出身、八代市在住。
- 花田有衣(バスケットボール選手。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):熊本市出身
- 前田優香 (バスケットボール選手。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):熊本市出身
- 渡邊タイ(剣道家。阿蘇高等学校を卒業。):西合志出身
- 徳富蘇峰(ジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家。阿蘇七鼻の一つである遠見ヶ鼻を「大観峰」と名付けた。)★
- 田崎広助(画家、阿蘇山を題材にした絵を描いた。):福岡県八女郡北山村(現・八女市立花町)★
- 与謝野鉄幹(日本の歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。):宿泊した内牧温泉「蘇山郷」には自筆歌幅が残されている。 ★
- 与謝野晶子(日本の歌人、作家、思想家。阿蘇の短歌を詠んだ。):宿泊した内牧温泉「蘇山郷」には自筆歌幅が残されている。★
- 吉井勇(歌人、脚本家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 若山牧水(詩人、翻訳家、文芸評論家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 北原白秋(歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 野口雨情(詩人、童謡・民謡作詞家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 宗不旱(歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。):1942年5月に内牧温泉「達磨旅館」を発って行方不明となる。★
- 高田保馬(経済学者、社会学者。文学博士。歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 高浜虚子(俳人・小説家。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 大久保橙青(政治家。衆議院議員(7期)。俳人。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 荻原井泉水(俳人、俳論家。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 種田山頭火(俳人。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 夏目漱石(小説家、評論家、英文学者。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 三好達治(詩人、翻訳家、文芸評論家。阿蘇の詩を詠んだ。)★
架空の人物
阿蘇市を舞台とした作品
映画
- 君の名は 第三部(1954年4月27日、松竹)
- 空の大怪獣ラドン(1956年12月26日、東宝):舞台が阿蘇、福岡。
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年12月20日、東宝):ラドンが阿蘇山から出現。
- 不良番長 骨までしゃぶれ(1972年12月2日、東映):舞台が阿蘇、天草。
- 男はつらいよ 私の寅さん(1973年12月26日、松竹):舞台が大分、阿蘇。
- 原野の子ら(1999年2月27日、中山映画):舞台が阿蘇。
- EUREKA(2001年1月20日、サンセントシネマワークス):阿蘇火口、草千里、米塚、大観峰が登場する。
- 黄泉がえり(2003年1月18日、東宝):熊本県阿蘇地方が舞台(原作とは異なる設定)。
- 聞こゆるや(2005年6月11日、Ryun):舞台は熊本県で阿蘇も登場する。
- 風のダドゥ(2006年5月13日、角川ヘラルド映画):舞台が阿蘇。
- 北辰斜にさすところ(2007年12月22日、東京テアトル):阿蘇神社が登場する。
テレビドラマ
- 連続テレビ小説(NHK)
- 第18作目「火の国に」(1976年10月4日 - 1977年4月2日):舞台が熊本、阿蘇。
- 水戸黄門(TBS)
- (第15部) 第7話「無法を砕く大草原の血闘」(1985年3月11日):舞台が阿蘇。
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 「同居人カップルの殺人推理旅行4 嘘をつく女 熊本阿蘇〜財産を狙って欲望が渦巻く」(1996年7月6日)
- 裸の大将 火の国・熊本篇~女心が噴火するので~(2009年10月24日、フジテレビ):テレビ熊本開局40周年記念作品
- 見知らぬわが町(2010年12月10日、NHK):福岡県大牟田市が舞台だが家族の思い出の地として阿蘇が登場。
- 風をあつめて(2011年2月11日、NHK):阿蘇山が登場。
漫画
アニメ
- まんが日本昔ばなし(MBSテレビ)
- 「猫岳の猫」(1977年11月26日)
- 劇場版 弱虫ペダル(2015年8月28日、東宝):レースの舞台が阿蘇の山。
- 鋼鉄神ジーグ(2007年)
- 「第10話「囚われたつばき!邪悪なる妃魅禍の儀式!」」:舞台が阿蘇。
- クレヨンしんちゃん(テレビ朝日系列):主要登場人物の一人、野原みさえの出身地という設定。
小説
- 二百十日(夏目漱石作)
- 忘れえぬ人々(国木田独歩作)
- 山峡の章(松本清張作)
- 阿蘇心中(大江素天)
- 青春の彷徨(松本清張作)
- 高志さんは帰って来ない(甲斐弦作)
- 鴨猟(吉良敏雄)
- 阿蘇殺人ルート(西村京太郎作)
- 十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓(西村京太郎作)
- 「阿蘇の恋」殺人事件(木谷恭介作)
- 阿蘇要塞1995 シリーズ(荒巻義雄作)
- 阿蘇要塞1995 1「電脳要塞覚醒篇」
- 阿蘇要塞1995 2「対馬要塞争奪戦」
- 阿蘇要塞1995 3「九州島侵攻篇」
- 阿蘇要塞1995 4「レイテ海戦篇」
- 阿蘇要塞1995 5「九重高原最終決戦篇」
- 阿蘇惨劇道路(西東登作)
- 道原伝吉シリーズ(梓林太郎作)
- 阿蘇・黒川温泉怪殺迷路(『阿蘇・黒川温泉殺人事件』に改題)
- 壮&美緒シリーズ(深谷忠記作)
- 阿蘇・雲仙逆転の殺人
- 雲仙阿蘇殺人旅愁(斎藤栄作)
- 旅刑事 阿蘇SL殺人行(山浦弘靖作)
- 走れ、半兵衛シリーズ(森詠)
- 双龍剣異聞 走れ、半兵衛
ゲーム
- KAIDO-峠の伝説-(2005年7月28日、元気):作中に阿蘇パノラマラインを舞台としたコースが登場。
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 阿蘇観光体験グルメ温泉情報 阿蘇市観光協会
- ウィキトラベルには、阿蘇市に関する旅行ガイドがあります。
- 地図 - Google マップ