無声歯茎側面摩擦音(むせい しけい そくめん まさつおん)とは子音の種類の一つ。舌端と歯茎で舌の中央に閉鎖を作り、舌の脇の隙間から空気を通すことによって生じる摩擦の音。国際音声字母では [ɬ] と書く。
無声歯茎側面摩擦音 | |
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ɬ | |
IPA 番号 | 148 |
IPA 表記 | [ɬ] |
IPA 画像 | |
Unicode | U+026C |
文字参照 | ɬ |
JIS X 0213 | 1-10-74 |
X-SAMPA | K |
Kirshenbaum | s<lat> |
(音声サンプル) |
特徴
無声側面接近音との違い
無声の側面摩擦音と無声の側面接近音はしばしば区別せずに記述されるが、音声学的に両者は区別可能である[1]。
有声の側面接近音[l]を、口の構えはそのままで無声にすると、無声の側面接近音[l̥]にはならず、側面摩擦音になる。これは、有声音に比べて無声音の方が気流が速く流れるためである[2]。口の開きをより大きくすると、無声の側面接近音を発することができる。
言語例
脚注
参考文献
- Ladefoged, Peter (2001). A Course in Phonetics (4th ed.). Heinle and Heinle. ISBN (0155073192)
- Ladefoged, Peter; Maddieson, Ian (1996). The Sounds of the World's Languages. Oxford: Wiley-Blackwell. ISBN 978-0631198154。