硬口蓋鼻音(こうこうがいびおん、英語: Palatal nasal)とは子音の類型の一つ。前舌と硬口蓋で閉鎖を作り、口蓋帆を下げて呼気を鼻へも通すことによって生じる音。国際音声字母で[ɲ]と記述される[1]。
硬口蓋鼻音 | |
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ɲ | |
IPA 番号 | 118 |
IPA 表記 | [ɲ] |
IPA 画像 | |
Unicode | U+0272 |
文字参照 | ɲ |
JIS X 0213 | 1-10-86 |
X-SAMPA | J |
Kirshenbaum | n^ |
(音声サンプル) |
日本語の「に」および「にゃ」「にゅ」「にょ」の頭子音に表れることがある。ただし、日本語の「に」等は口蓋化した歯茎鼻音の[nʲi]や、歯茎硬口蓋鼻音の[ɲ̟i]が一般的である。これらの子音を表記するのに[ɲ]の記号が使われることがあるが、国際音声記号と同じ使い方ではない。
特徴
言語例
出典
- ^ 言語学の基礎 | 弘前大学