無声後部歯茎摩擦音(むせいこうぶしけいまさつおん)は子音のひとつ。舌を後部歯茎に接近させて調音される無声の摩擦音。国際音声記号では[ʃ]と表記される。
無声後部歯茎摩擦音 | |
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ʃ | |
IPA 番号 | 134 |
IPA 表記 | [ʃ] |
IPA 画像 | |
Unicode | U+0283 |
文字参照 | ʃ |
JIS X 0213 | 1-10-72 |
X-SAMPA | S |
Kirshenbaum | S |
(音声サンプル) |
記号はラテン文字のエッシュの小文字に由来する。
特徴
言語例
英語、ドイツ語、フランス語では軽い唇の丸みを伴って発音されるのが一般的である。
ロシア語の発音表記で ш を無声後部歯茎摩擦音とする場合があるが、実際には無声そり舌摩擦音 [ʂ] である。
日本語の「し」や「しゃ」行の子音は、話者によって異なるが、標準的な発音は無声歯茎硬口蓋摩擦音 [ɕ] である。