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相棒の登場人物

相棒 > 相棒の登場人物

相棒の登場人物(あいぼうのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化されている刑事ドラマ相棒』(テレビシリーズ)に登場する主な人物について解説する。

凡例

登場人物の所属名、役職階級、読み仮名などは番組公式ウェブサイト[1][2]と番組オフィシャルガイドブックに従って掲載。また、文中の「S」や「PS」は、「season」「pre-season」の略称で、数字は話数を示す。本稿では(特命係)(小野田・陣川・青木含む)の親族を除き異なるエピソードで2回以上登場している人物。

ゲスト以外の登場回の記載の仕方

  • クレジットに俳優名が載っている場合 → 俳優名の右横の括弧内に記載
  • ノンクレジットの場合 → 注釈で記載

(例)

亀山薫(かめやま かおる)
演 - 寺脇康文(PS1〜S7-9 / S16-13〈回想〉 / S17-19〈回想〉 / S21-1〜)[注 1]
年齢〈36(S1時点)[1][2][注 2]

特命係

右京の相棒となる人物[注 3]の名前は全員名字が「」で始まり名前が「」で終わるという法則がある[3][注 4][注 5]。設定上は薫の前にも6人の特命係員がいたが、彼らは代数には数えない。なお、陣川や青木も過去に特命係へ配属された時期があるが、同様に歴代相棒には含まれない[注 6]。S7-10では法務省から警視庁に出向してきた女性官僚・姉川聖子が一時的に特命係に在籍していた。また、特命係に配属された者はネクタイを締めないという特徴がある(「特命係・第三の男」にあたる人物を除く)。

杉下右京 / 亀山薫 / 神戸尊 / 甲斐享 / 冠城亘

杉下右京(すぎした うきょう)

演 - 水谷豊[注 7][4][5](小学生:(新井真悟)[6]〈S14-16〉)
年齢〈45(S1時点)[1][2][注 8]
本作品の主人公。「陸の孤島」と揶揄される窓際部署「特命係」に在籍しながらも、卓越した捜査能力と強い正義感で数々の難事件を解決に導いてきた。以前の組織図は、警視庁生活安全部特命係[注 9][7][8][9]及び警視庁刑事部臨時付特命係[注 10] であったが、現在は警察庁長官官房付特命係警視庁預かり
経歴
東京大学法学部
→ 警察庁
→ 警視庁刑事部捜査第二課
→ 警視庁警備部緊急対策特命係参謀(S1より15年前)
→ 警視庁特命係係長(S1より15年前)
→ 警察庁長官官房付(S1-11)
→ 警視庁警察学校教官(S2-1)
→ 警視庁特命係係長(S2-2)
階級
警部補[注 11]警部[10][警 1][注 12]
人物
警視庁特命係係長。
東京大学法学部を首席で卒業後国家公務員I種試験の合格を経てキャリアとして警察庁に入庁。入庁後最初の事件は「昭和五十九年 文京区強盗殺人事件」である(S5-1)。20代後半で3年間のスコットランドヤードの研修を経て(S1-7)[注 13]、警視庁刑事部捜査第二課に出向、大物フィクサーの摘発に関わる(S14-4)など辣腕を振るっていた。
捜査第二課に在籍中、外務省高官の北条邸人質篭城事件において、当時公安部参事官だった小野田公顕が非公式に結成した緊急対策特命係に作戦参謀として招集され犯人との交渉にあたるが、政治的理由から早期解決すべく強行突入を望む小野田と対立し、作戦参謀を解任される。その後、小野田が決行した強行突入により隊員と人質に多数の死者を出す惨事となり、右京はその責任を全て擦り付けられる形で特命係へ押し込められる事になった。事件から15年後、当時の人質の変死事件に関連して薫と共に警察庁勤務の内示を受け捜査に着手、一連の事件に隠された北条晴臣の不正や殺人行為を明らかにし、過去の因縁に終止符を打った(S1-最終話)[注 14]
その後警視庁警察学校の教官に異動となるが自ら休職してロンドンに渡航[注 15]浅倉禄郎から過去の事件の再捜査を依頼されたことで帰国し、事件解決後は小野田による計らいで特命係に再度異動となった(S2-1、2)。内閣官房長官の圧力により懲戒処分を受けた(S3-4、5)他、警察庁FRSセンターの分析官として尊と共に、警視として警察庁復帰の内示が出た(S8-最終話)事もあるが、何れも立ち消えになっている。享が「ダークナイト」事件を起こした際には上司としての責任を問われ無期限停職の処分を受けた[警 2](S13-最終話)。
停職期間中は渡英してスコットランドヤードに捜査協力をしていた。帰国後、亘と共に刑務所内で起きた刑務官刺殺事件を捜査し、事件解決後に停職処分が解除され復職した(S14-1)。その後ある事件において、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)事が警察上層部に発覚し、右京も「連帯責任」として亘と共に謹慎処分を受け[11]、再び懲戒免職の危機に晒される。しかし、直後に発生したテロ事件の解決に貢献した事を評価され、峯秋の根回しにより減俸処分に留まった(S14-最終話)。
作中では右京の私生活などが触れられる事は少なく、主人公ながら謎の多い人物でもある。その為、出身地や自宅、少年期・青年期などの情報は不明な所が多い。宮部たまきとは元夫婦で、彼女が切り盛りする「花の里」を行きつけの店とし、芝居やコンサート、食事に連れ立って出かけるなど離婚後も良好な関係にあり、たまきとの関係を他人に邪魔されると憮然となったり(S8-1他)、たまきが他の男性と映画に行ったことに軽く嫉妬を覚えたりする(S9-7)。右京と血縁関係のある人物としては、遠縁の杉下花が登場している。
服装
常にポケットチーフを挿した仕立てのスーツを着用し、どのような場面でも着崩す事はないが一度だけ三つボタンを全開にしながら聞き込みをしていたシーンがある(PS3)[注 16][注 17]。ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを愛用しており、冬場にはフォーマルなチェスターフィールドコートを着用している(黒のシングル1着→黒のダブル、ライトグレーとダークブラウンのシングルの計3着)。また、不測の事態に備えて白手袋(S6-10)や紐付きの指錠(S7-11)を携行している。
性格
極めて理性的で冷静沈着。誰に対しても丁寧に、時には慇懃無礼に接しつつ思ったことをずばりと言ってのける。大抵のことに動じることはなく周囲を振り回すマイペースな変わり者で、その強烈なキャラクターについていけずに配属された部下が次々に辞めていくことから彼が籍を置く特命係は「人材の墓場」と呼ばれている[12]。普段は紳士的で温厚な態度を崩さず、部下や子供に対しても敬語で接する。しかし自他の生命を粗末に扱う人物や、罪を自覚しない非道な犯人などに対しては怒号を放ち、顔を震わせて激昂する激情家の一面も持つ。「女装して彼(薫)を誘い出したのはお前だろう!」(PS1)、「今回の一件を仕組んだのは、あなただからだ!」(S1-1)、「君が死んで、どうする!」(S1-最終話)、「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!」(S13-最終話)、「立派なテロなど、この世にはない!」(S14-最終話)、「想像が及ばないのであれば…黙っていろ!」(S15-最終話)[13]などと叱責したり、「僕だってもう止めたい!」(S1-5)、「余計なお世話じゃない!」(S2-14)、「警察官をなめるんじゃない!」(S16-4)、「世の中を甘く見るんじゃない!」(S17-9)等、犯人を厳しく糾弾したり、物に当たったりするなど、普段からは考えられない乱暴な言動をとることもある。
良くも悪くも場の雰囲気に流されない性格のため、場の雰囲気を無視した不躾な質問を関係者にしたり、相手の心情を考慮せず辛辣な言い回しをしてしまったりするため、事件関係者や部下を怒らせてしまう事がしばしばある。また、ややおしゃべりなきらいがあり、大河内の秘密を知った際には「バラしたら懲戒処分」と大河内に警告されたのにも関わらず、その日のうちにたまきに大河内の秘密を喋ってしまっており(S2-18)、尊に別れた彼女がいた事を知った際も尊に無断でたまきに喋ってしまっていた(S8-10)。
捜査・推理
明晰な頭脳と鋭敏な観察眼を持ち鋭い推理力を発揮する。事件現場や聞き込み先には自ら出向いて他人が気にも留めない些細な事柄に着目し、現場の不審な点や証言の矛盾を論理的に突いて犯人を追い詰めるのが定番となっており、尊からは「ある種の天才」、亘からは「相手の守りをぐいぐい打ち破るタイプ」と評されている。通常特命係には捜査権は無いが、型通りの捜査を他部署に委ねて別の角度から独自に事件に首を突っ込み、捜査一課の聞き込み先や取調室に割り込んで必要な情報を聞き出すことも日常茶飯事。真相究明のためなら手段を選ばず、虚偽の事実を告げて容疑者を欺き自白を引き出したり、不正な方法で証拠を入手したりするなど、時には違法行為も辞さず強引な手段に訴える事もあり、小野田から「杉下の正義は時に暴走する」と評されている(S6-最終話)。
煙たがられる存在ではあるものの、警察幹部の多くはその能力を認めている。警察関係者以外でもその有能さを評価するものは多く、タウン誌で「和製シャーロック・ホームズ」として取り上げられたり(S4-8、S12-13)、スコットランドヤードの知人から移住を勧められたこともある(S14-1)。
一時期、原因不明のスランプに陥ったこともあるが、いつも通り事件を解決していたので周囲は彼の変化にまったく気付かず、右京が自身の不調を訴えたことに驚いていた[注 18]。幸子が店を閉めた際にも、本人は自覚していなかったが普段ではありえない凡ミスを繰り返すなどして亘や尊などに心配されていた(S18-最終話)[14][注 19]
口癖
基本的に一人称は「僕」、二人称は「君」(稀に「あなた」)。特徴的な口癖が複数あり、作中ではやや芝居がかった口調と共に発せられる[注 20]
事件現場では「おやおや」から始まり、他者が気にも留めない事柄に「気になりますねぇ」と着目し、執拗な追及に相手が拒否反応を示すと「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」と返す。関係者に一通りの聴取を終えて去り際に人差し指を立てて身を翻し、「最後に1つだけ」と質問して事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしばある。意外な情報を聞かされると「はいぃ?」と独特な抑揚を以て反応し、新たに発覚した事実に接して推理が根底から覆ると動揺して「僕としたことが!」や「迂闊でした!」と狼狽する。事件の真相に到達した際には「これで全て繋がりました」と発言することがある。
先述のように、自他の生命を粗末にしたり、自らの行いを省みない犯人に対しては「恥を知りなさい!」「目を覚ましなさい!」「貴方は、そんなこともわからなくなっていましたか!」等と声を荒らげて激昂することがある。
主義・信条
出世や手柄には全く興味を示さず、自ら解決に導いた事件の手柄を他部署に横取りされても意に介さずあくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。「人は犯した罪を法で裁かれなければならない」という信条を胸に、個人的感情よりも法の番人たる警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感を持ち、組織の論理や政治的利害といった事情を一顧だにせず真実を追求するが、その姿勢は警察上層部や他の政府機関を相手にしても変わらず、上層部と対立して圧力がかけられることもしばしば。
止むを得ない事情で罪を犯した人間についても、その動機や心情を汲み取りつつも決して犯罪を正当化しない(S5-1、劇場版IIなど)。状況や犯人の動機次第では、直ちに逮捕せず自首を勧める、もしくはさせるように仕向けたり、罪の重さによっては逮捕を見送ったりするなど右京なりの柔軟さを見せることもある(S5-1、19、劇場版II、S13-2など)。一方で、自殺で罪を償おうとする犯人に対しては極めて否定的であり、身体を張ってでも止めに入り「生きている限りは、精一杯生きなさい!」等と激しい口調で叱責する(PS1、PS3など)。また、自らの命と引き換えに犯罪によって目的を果たそうとした人物についても、自身の負傷も厭わずに制止し、その人物の過去や心境を汲み取りつつ「例え裁かれる身であったとしても、あなたは生きて下さい」と諭す(劇場版IV)。復讐に関しても決して容認することはないが、切実な理由で復讐を遂行しようとした人物の想いを汲み取って捜査に臨むこともある(劇場版II)。なお、極めて稀に、自殺を試みた犯人を必ずしも否定しないことや、自殺を止めたことが最善であったか思い悩むこともある(S3-9、S11-11)。
一方で、小野田が「杉下の正義は時に暴走する」(S6-最終話)と評するように、「情より法」「真実の追求による救済」を絶対的な正義として掲げ、興味本位で醜聞を暴き立てて個人の生命や社会的立場を顧みず断罪しようとする過激な一面もある。時には警察官としての仲間意識すらも「諸刃の剣」と評する(S7-7)ほどの姿勢を見せることもあって、関係者から深刻な反発を招くことも少なくなく、時には相棒すらも離反する事態も引き起こしている(S9-6、S10-最終話、S15-最終話など)[注 21]。峯秋は、享が「ダークナイト」事件を起こした切っ掛けを「右京への対抗心」だと推察し、その様な危険性を孕んでいる右京の正義感を「劇薬」と評した(S13-最終話)。
人命が失われる事態を嫌い拳銃は決して携行せず、警察官の義務である射撃訓練すら忌避している(S2-4)。また、過去のトラウマから籠城事件に対する強行突入はあくまで最後の手段として、否定的な考えを持っている。
特命係に配属される部下に対しては「来る者拒まず、去る者追わず」を原則としており、特に引き留める言葉はかけないようにしていたと自ら語っている。しかし亘に対してはこの原則を自ら破り、歴代の相棒では初めて慰留の言葉をかけている(S20-最終話)。
趣味・嗜好
趣味はチェス落語クラシックレコード鑑賞など。特に落語は同じ趣味を持つ米沢と話が盛り上がり、落語のカセットテープやCDを融通し合い、いつも世話になっている彼にお礼の気持ちとして高座のチケットをプレゼントすることもある。中学時代には推理小説を執筆していたこともあり(S4-8)[注 22]、現在でも小説を執筆する場面がある(S12-13)。PSでは喫煙シーンが度々描かれた[注 23]
警察庁時代の研修以降度々イギリスを訪れており、特にS8以降は概ね3年に1回のペースで半年ほど渡英するのが恒例となっている[注 24]。「夜飲まないと眠れない(S4-2)」程の紅茶愛好家[注 25][注 26] で、カップに紅茶を注ぐ時にポットを高く引き上げて戻すという独特な注ぎ方をする[注 27][注 28]。また、遠方に行く際には紅茶セットを持参する(劇場版III、S14-10など)。薬味を好み、「花の里」では度々ワサビ多めのお茶漬けを注文している他、牛丼には紅生姜を大量にのせる(S17-9)。苦手なものは梅干し(S3-9)と酢豚パイナップル(S4-12)。
幽霊超能力を否定せずに深い関心を寄せており、心霊現象が絡んだ事件の際には嬉々として捜査に参加する。自身は幽霊を実際に目撃した経験がないことを悔しがっているが、本人はそうと知らずに幽霊の少女と接したことがある(S11-18)。
特技
総じて手先が器用で、ピアノの演奏(S3-15)やリンゴの皮剥き(S4-18)、焼き物の成型(S14-18)などを行い、携帯メールや電卓の操作も滑らかにこなす(S4-19、S10-4、S11-6)他、ピッキングの技術も有している(S11-1)。また、剣道(S5-7)や護身術の心得があり、体格差のある相手や複数人相手でも難なく渡り合う。優れた運転技術も持ち、当初のシリーズでは車での移動の際には相棒に運転を任せていたが、S11より愛車のフィガロ[15][注 29] (S11-1〜S19-11)の助手席に享や亘を乗せて自らハンドルを握るようになった[注 30]
分野を問わず様々な知識に精通している。数学、化学、物理学、哲学などの教養的学問や、英語をはじめとした複数の外国語、方言(S6-10)を解し、点字を読み(S15-15)、マジック(S8-13)、ワイン(S5-9)に造詣が深く、アニメ「プリキュア」(S15-最終話)[注 31] 等の知識も有している。検視官の資格を有し、実際に検視を行ったこともある(S7-7)。記憶力も優れており、一瞬の内に電話番号やナンバープレートを記憶したり(S3-9、S8-1など)、事件の供述調書を諳んじたこともある(S16-2)。
恋愛や女性の機微を察することは不得手[注 32]で、時にはデリカシーのない発言をズバズバと言ってしまうこともある[注 33](S11-17)。その他にも「理屈の通じない」子供の尾行に苦手意識を持っている様子(S14-7)。

亀山薫(かめやま かおる)

演 - 寺脇康文[16][17](PS1〜S7-9 / S16-13〈回想〉 / S17-19〈回想〉 / S21-1〜)[注 1]
年齢〈36(S1時点)[1][2][注 2]
右京の初代・五代目相棒。歴代最長の在籍期間を持ち、長らく右京と共に数々の事件を解決に導いてきた。なお、出演回数は2021年11月24日放送のS20-7で、亘を演じる反町が、それまでの最多記録だった薫を演じる寺脇の124回を更新し、歴代相棒において最多となり、最終的には2022年3月23日の時点で、138回まで記録を更新したが、2023年2月1日放送のS21-15で寺脇の出演回数が139回に達することになり、反町の最多記録を再び塗り替えることになった。
経歴
新潟県立阿賀野東高等学校
→ 城東大学法学部法学科
→ 警視庁西千住署地域課(1990年9月)
→ 警視庁御徒町署警備課(1992年4月)
→ 警視庁新橋署刑事課(1993年8月)
→ 警視庁刑事部捜査第一課(1995年4月)
→ 警視庁特命係(PS1)
→ 警察庁長官官房付(S1-11)
→ 警視庁交通部運転免許センター(S2-1)
→ 警視庁特命係(S2-2)
→ 警視庁麹町東警察署刑事課強行犯係(S3-1)
→ 警視庁特命係(S3-5)
→ 依願退職(S7-9)
→ サルウィン親善使節団メンバー(S21-1)
→ 警視庁特命係(嘱託職員)(S21-2)
→ 警視庁特命係(司法警察職員として再雇用・S21-11)
階級
巡査部長[18][注 34]→嘱託職員(S21-2)→巡査部長(S21-12)
人物
実家は新潟県[注 35]で造り酒屋を営み、父親は市議会議員も務めている[注 36]。妻の美和子浅倉禄郎は大学時代の同級生。新潟県立阿賀野東高等学校卒業後は野球でのスポーツ推薦で城東大学法学部法学科に進学し、大学卒業後は警視庁に入庁。所轄勤務を経て警視庁刑事部捜査第一課入りを果たすが、飲食店で遭遇した指名手配犯・阿部貴三郎を捕まえようとして逆に人質にされるという失態を犯し特命係に追いやられた(PS1)。
S1では一時的に警察庁長官官房付として警察庁に出向した他、S2では特命係復活までの間に警視庁の運転免許試験場、S3では所轄である麹町東署の刑事課捜査一係(強行犯係)に勤務した経歴を持つ。S5-最終話では懲戒免職処分に追い込まれるも地方公務員法を逆手に取った右京の策略[注 37]で免れている。大学時代からの交際相手である美和子と同棲しており、一度は美和子の浮気により破局に至ったが、後に復縁して(入籍)している(S3〜4)。
歴代相棒の中では4代目相棒となる亘が登場するまでは、右京を唯一「杉下さん」ではなく「右京さん」と呼んでいたが、第三者との会話では「杉下さん」と呼んだこともある(S6-17)。愛称は「亀ちゃん」。美和子やヒロコからは「薫ちゃん」と呼ばれており、鑓鞍からも当初は名前から女性と勘違いされていたこともあり、「薫ちゃん」と呼ばれている。また、S2以降伊丹からは「」と呼ばれるようにもなっている。
美和子と同棲しているマンションは「シティーハウス青山」201号室(S5-13) → 「シティハウス青山」301号室(S6-17)[注 38]
服装
深緑色のフライトジャケット[19][注 39]にトレーナー(季節によりTシャツ)、カーゴパンツの組み合わせがほとんど。査問委員会にもその格好で現れるが、場に応じてスーツを着る場合もある(PS1、S1-最終話、S2-3、S5-9など)。
性格
根が真っ直ぐな熱血漢で[20]、「腰が重い割に口が軽い」と右京に評される楽天家。一人称は、プライベートでは「俺」。一度気に掛けた相手を放っておけないお人好しな性格や思慮の至らなさが災いしトラブルを引き寄せることもしばしばある。嘘を付くことが苦手で、ごまかそうとしても敬語で話してしまい簡単に見抜かれてしまう。
当初は捜査一課への復帰を目指し手柄に執着している様子を見せており、伊丹から「特命係の亀山」と呼ばれることを特に嫌っていたり、犯人逮捕だけに注目するあまり地道な捜査を疎かにする態度を見せて右京から叱責されていた(PS2など)。しかし、月日が経つにつれ現状に満足するようになり、伊丹の嫌味も軽く受け流すようになるなど、振る舞いにも余裕を見せていく。それに加えて、数々の事件を通じて右京の正義感に触れるうち、次第に手柄に執着する事もなくなり、右京のように純粋に正義を貫く姿勢へと目覚めていった。
趣味・嗜好
S5までは喫煙描写があったが、S6以降は禁煙している[注 40]コーヒー好きで、私物のコーヒーメーカーを特命係の居室に持ち込んで愛飲している。嫌いなものはヒジキ(S4-12)とあんパン[21]。子供好きの一面を持ち、その扱いにも長けている。出会ってすぐの子供と意気投合して重要な証言を引き出すこともあった(S5-12など)。公園などでランニングをする事があり、その道中で事件に巻き込まれた事が複数回ある(S5-1など)。
特技
スポーツ推薦を貰う程運動神経に優れている一方、頭を使うことがやや苦手。特に島根県の県庁所在地を松山市と間違える(S2-12)等、一般常識や教養にやや疎い所がある(S3-14、S4-12、S5-5)。幼少期から好きだった昆虫に関する知識は右京以上で、自分と同じように「虫博士」と呼ばれていた米沢と意気投合した(S4-14)。また、人間関係を洞察する能力に優れており右京を度々感心させている(PS1、S3-9)。
味覚や嗅覚がかなり鋭く、専門知識に乏しいながらもワインの風味を的確に評価してワイン評論家を驚かせたり(S5-9)、キャビアの品質を見抜いたり(S5-17)している。事件の凶器発見に貢献(S2-3)するなどこの能力が事件解決に役立った事は多く、右京にも「君の舌は時に君自身よりも有能です」と評された。また審美眼も優れており、右京でも見抜けなかった美術品の真贋を無自覚に当てていた(S21-13)。
勘も非常に鋭く、右京曰く「思い出したように出る神がかりに近いヤマカン」(S1-最終話)が事件の解決に大きく貢献した事もある。一方で、何かと事件に巻き込まれやすいトラブル招聘体質でもあり、幾度となく犯人に人質にされるなどの窮地に陥って、命の危機に瀕したり(PS1、S1-1、S4-8、S5-15など)、殺人容疑の冤罪をかけられたこともあった(PS1、S21-3)。
サルウィンから帰国してからは、殺人の冤罪をかけられて逃亡しながらも運転免許試験場時代の上司の事故死を独自で調査しほぼ単独で真相を解明したり(S21-3)、右京から与えられた大雑把なヒントのみで殺人事件の被害者と犯行現場を突き止める(S21-4)など、以前よりも捜査能力が上がっている描写が見られるようになった。一方で年相応に体力は落ちているようで、追跡していた事件の関係者を見失った際は右京から「昔の君なら追いついたんじゃないですか?」と嫌味を言われた[注 41](S21-12)。
右京との関係
当初、右京とは反りが合わずに彼の辛辣な発言に腹を立てることもあったが、後に右京の心情や思慮に触れる中で彼を徐々に認めていき、右京からも自身の行動や思慮を認められたことで彼の良き相棒となる。時に右京の強引さや策略に振り回されたり、右京の正義に戸惑うこともあったがその信頼は揺るがず、右京が捜査に際して法に触れても彼を信じ抜く意思を貫くようになっていった。自身の持っている警察官の仲間意識を、右京から「諸刃の剣」と評される(S7-7)こともあったが、時には自身の情や優しさに訴える行動から右京の意志に擦り合わせて柔軟な解決法を提案したり(S5-1)、事件の関係者の切実かつ悲痛な想いを汲み取り、その人物に対して真実を曲げて伝えるなどして頑なに真実を追及する右京の意思を和らげ(S5-8、S5-19)、右京に「君がいつも側にいてくれて助かります」とまで言われたこともある(S5-1)。右京が捜査に首を突っ込むようになったのは薫の配属以後であることから、小野田からは「薫がいてこそ右京の能力が発揮される」とも認識されていた(S5-最終話)。
また、美和子との婚姻届を作成する際に右京に証人を頼んだり(S4-11)、プライベートでの美和子の料理パーティーに右京を招待する(S5-13)、右京の方もプライベートで展覧会に行く際に薫を誘う(S21-13)等、歴代相棒の中では最も右京との交友が深い。
サルウィンでの長年の活動を経て右京と再会した当初は、以前と異なり右京の推理や正義を信頼しきれていない節があったが(S21-1)、その後は国賓の立場を利用して事件解決のために謹慎処分を受けた右京を捜査に復帰させようと働きかけたり(S21-2)、自身が殺人容疑をかけられても「右京さんなら自分の意思を汲み取ってくれる(真相を明らかにしてくれる)」と語る(S21-3)など、以前と変わらず右京に信頼を置くようになった。
サルウィンに奉仕活動へ
NGOのスタッフだった高校時代の友人・兼高公一が殺害された事件が切っ掛けとなり、兼高の妻に夫の死を知らせに彼が活動していたサルウィン共和国へ渡航(S7-2)[19]。そこでの出会いを通じて、兼高の遺志を継ぐと共に腐敗が蔓延しているサルウィンの子供達に正義の精神を教えることを決意する[22]。国立微生物研究所での事件解決後、右京に別れを告げ警視庁を退職、美和子と共にサルウィンへ旅立った(S7-9)[注 42] 。サルウィンでは学校建設などの事業に携わり、子供たちに正義の精神や日本語などを教え、校長の役職も歴任した(S21-1)。
日本への帰国と警視庁への再就職
サルウィンの腐敗政府を倒した反政府リーダーのアイシャ・ラ・プラント[注 43]の訪日に伴い、その恩師である薫もサルウィン親善使節団の一員として国賓の扱いで一時帰国し、使節団の歓迎パーティーに右京を招待して再会を果たした[23]。しかしその直後、薫を含む使節団関係者たちに向けて乗客乗員を人質に取った航空機テロの脅迫事件が起こり、アイシャや美和子が巻き込まれたことで再び右京と捜査に当たった(S21-1)。
事件解決後、サルウィン政府より美和子と共にペルソナ・ノン・グラータの指定(事実上の国外退去処分)を受け、日本に帰国[24]。伊丹の尽力とそれを受けた峯秋の根回しにより、警視庁に「(嘱託職員)」としての籍を得て、再び特命係に勤務することになった(S21-2)[注 44]。その後、ある事件で関わった衆議院議員・袴田茂昭の計らいにより、司法警察職員(警察官)として正式に再雇用された(S21-11)[注 45][注 46]

神戸尊(かんべ たける)

演 - 及川光博[25][26](S7-最終話〜S10-最終話 / X DAY / 劇場版III / S15-13、14 / 劇場版IV / S17-10、19〈回想〉 / S21-20、最終話)[注 47]
年齢〈39(S7-最終話)[注 48]
右京の二代目相棒。推薦組を経て警察庁に入庁したエリートで、警察上層部の密命を受け、特命係に配属された(通算9人目[注 49])。
経歴
中央大学法学部
→ 警視庁入庁(1993年4月)
→ 警視庁警備部警備第一課警備情報第四係(1995年4月)
→ 警察庁警備局警備企画課(1999年4月)
→ 同課長補佐(2005年4月)
→ 警視庁特命係(S7-最終話)
→ 警察庁長官官房付(S10-最終話)
階級
警視 → 警部補[27][注 50] → 警視[注 51]
人物
東京都大田区[注 52]田園調布の出身。東京都世田谷区成城の在住[注 53][注 54]。1993年に中央大学法学部を卒業して警視庁に入庁、警視庁警備部警備第一課警備情報第4係の配属を経て推薦組として警察庁に採用される。警備局警備企画課課長補佐時代には顔認識システムを搭載した巨大監視システムの開発を主導していたが、突如2階級降格の左遷という形で特命係に配属される。尊はこの人事の裏で「特命係が警察組織にとって必要な存在か」を調査する「庁内S」の特命を課され、自身はその必要性に疑問を持ちながらも内偵対象の右京と共に数々の事件と遭遇する事になった(S8)。
尊に命じられた庁内Sの真の目的は、先述の監視システムを備えた警察庁付属機関(FRSセンター)の本格稼働前に際し、分析官・運用官として候補の挙がった右京と尊の連携を審査するというものだった[注 55]。尊はある産業スパイ事件を機に同システムにまつわる警察上層部の不祥事、そして自身に課された特命の真実を右京と共に知る事になり、事件解決後は警察庁勤務の内示を断って警部補の階級のまま特命係に留まる道を選んだ(S8-最終話)[注 56]
警視庁警備部時代には、友人が殺害された事件の裁判において被告に不利になるような偽証を行っていたが、被告の冤罪が発覚した事で贖罪の念を抱いている(S10-1、16、最終話)。
大河内とは警察庁時代からの旧知の仲で剣道仲間。恋人は現在おらず、大学時代には警視庁勤務が決定した時期に当時の恋人から理由を告げられずに破局している(S8-10)。
服装
服装はタイトな黒いスーツに濃い色柄もののワイシャツ[注 57] を着用[注 58] し、第2ボタンまで開けている事がほとんどで、基本的にネクタイは着用しないが、警察庁警備局時代の若い頃(S10-1)や警察庁復帰後の現在は着用しており、特命係配属初日までの間(S7-最終話)などでも場に応じて着ける時があった。また、冬場などの寒いシーズンには上着としてチェスターフィールドタイプの黒いレザーコートを愛用する。車を運転する時はサングラスをかける。
性格
クールかつ気障な自信家で、出世街道を歩む経歴からエリート然とした雰囲気を醸し出す秀才タイプ。捜査の基本原則に忠実で、手段を選ばない右京のやり方に時に苦言も呈し、意見する際の「お言葉ですが…」は口癖と化している。「トリオ・ザ・捜一」や内村の嫌味もそつなくかわして上司には逆らわないが、意見はしっかり主張する(S7-最終話)。
記憶力や洞察力に優れており総じて頭の回転は速いが、やや迂闊な所があり軽率なミスをする事もしばしば。また、プライドが高く、「自分は他人より頭がいい」と思っている人間に嫌悪感を露わにする(S8-4)。
クールな振る舞いを旨としつつも、不遇な人間への同情や不条理な現実に直面した際には義憤にかられ感情的になり、時には人目を気にせず大胆な行動に出る事もある。また、徹底して正義を貫く右京とは異なり、状況によっては主張を変えて物事を割り切るドライな部分も持ち合わせている。
一人称は基本的に「僕」であるが、生の感情が出る時には「俺」になり、言葉遣いも荒くなる。「トリオ・ザ・捜一」からは陰で「ソン」と呼ばれており[注 59]、尊本人はそう呼ばれる事を快く思っていない。
趣味・嗜好
ガス入りミネラルウォーターを愛飲し、好物はナポリタン(S8-16)[注 60]
愛車は黒の2009年式GT-R(劇場版Ⅲの時点では2013年式のホワイトを所有)。着脱式回転灯とサイレンは搭載している一方、警察無線は装備されていない(S10-10)。移動の際は専らこの車を運転するが、状況に応じてたまきの愛車・K12マーチ(S9-最終話)、伊丹らの覆面パトカー・Y50フーガ(S8-1)、事件関係者の車・E51エルグランド(S10-最終話)を運転したこともある。
運転は荒く、右京にも皮肉を言われる程(S7-最終話、S8-2)。絵(S10-1)[注 61] やチェスが得意で、特にチェスでは右京と目隠しチェスでも互角に勝負ができるほどである(S8-8)。育ちの良さから物を見る目は肥えている(S8-18、S9-7)他、女性の香水やファッションにも詳しく(S9-1、9)、その知識が捜査の役に立つ事も多い。また、警備畑のため防犯カメラなどの設備の知識が豊富である。
遅刻が多く(S9-11)貧血気味の体質である。死体が苦手で、実物・写真・遺体の状態に関係なく見ただけで気分を悪くし、捜査のためにやむなく見る際にはハンカチで口許を抑えつつも堪えて遠目に観察している[注 62]。また、温泉とホラー映画も苦手(S8-2、S9-7)。パソコンはMacBook Proを、スマートフォンiPhone 4を愛用している。
スパイだった当時は右京に関する感想を報告書に綴り(S7-最終話、S8-4、12など)、「報告」していた[注 63]
右京との関係
特命係に配属された当初は右京の事を「杉下警部」と呼んでいたが、時間が経つにつれ「杉下さん」に変化していった。
配属当初は、右京に「君は亀山君の代わりにはなれません」と距離を置かれながらも(S7-最終話)、自ら「花の里」に来る(S8-8)など、右京への興味を隠さずに行動を共にしていた。右京にはあしらわれ自身の動向に関心を持たれなかったが、様々な事件を通じて互いに歩み寄り、スパイとしての立場を捨てて以降は右京に認められ、相棒としての信頼関係を築いていく事になる(S8-最終話)。また、当初は組織寄りの行動を取る事が多かったが、次第に自身の正義感に準じた行動を取るようにもなっていき、その変化を見た小野田からは「青くなった」と称された(劇場版II)。
負けず嫌いの性格から右京とは何かと張り合い、互いの痛いところを突き合うも一枚上手の右京にやり込められてムキになる事がしばしば。
右京の卓越した推理能力を「ある種の天才」(S8-15)と称しつつも、組織や個人の事情を顧みず頑なに真実を追求しようとする右京の姿勢に対しては、度々疑問を投げかけて対立している(S7-最終話、S9-10など)。相手の事情を汲み取った妥協案を提案したり、上層部に掛け合い証拠の隠滅を図るなど右京の「暴発」を止めるべく強硬策を取った事もあった(S9-6、S10-最終話)。
警察庁への異動
クローン人間を造る実験に絡んだ殺人事件の捜査の中でクローンの社会的立場を争点に右京と対立し、最終的には右京に信念を曲げさせている。その罪悪感から特命係を去ろうと決心したところを右京になだめられて思い留まるが、直後に長谷川の根回しにより、長谷川と同じ警察庁長官官房付へ警視として異動する事になる(S10-最終話)[20][注 64]
警察庁復帰後も右京との交流は途絶えておらず、事件解決のために右京とは立場を越えた協力関係を築いている様子が見られる(X DAY、S11-最終話、劇場版III、S15-13、14、劇場版IV、S17-10、S21-20、最終話)。右京と組んだ「相棒」の中で唯一、警察を離職しておらず、歴代相棒の薫・享・亘とも対面を果たしている[注 65]

甲斐享(かい とおる)

演 - 成宮寛貴[28][29](S11-1〜S13-最終話 / S15-最終話〈回想〉 / S17-1〈回想〉、2〈回想〉、19〈回想〉)(少年期:橋爪龍〈S12-9〉[注 66]/ 青年期:(上田晟人)〈S13-最終話〉)
右京の三代目相棒。恋人と旅行に来ていた香港にて偶然右京と遭遇、そのままとある事件に共に関わり、解決後は右京に引き抜かれる形で特命係に配属された。
経歴
早慶大学政治経済学部経済学科
→ 警視庁中根警察署地域課
→ 警視庁中根警察署刑事課強行犯係
→ 警視庁特命係(S11-1〜S13-最終話)
→ 懲戒免職(S13-最終話)
階級
巡査部長[30]
人物
1983年7月7日生まれ、東京都港区の出身で、警察庁次長の甲斐峯秋を父に持つ他、海外に母と兄がいる(S11-9)。また、客室乗務員の笛吹悦子と交際している。2005年に早慶大学政治経済学部経済学科を卒業してノンキャリアとして警視庁に入庁、交番勤務を経て署長推薦の選抜試験に合格し中根警察署刑事課捜査一係に配属された。念願の刑事になった直後の香港旅行中、日本大使館での拳銃暴発事故に遭遇し、偶然知り合った右京と共に事件解決に奔走する。その際右京に警察官としての価値を認められ、彼直々の要望を受けて特命係へと引き抜かれた(S11-1)。
薫以上のトラブル招聘体質であり、特命係への異動をはじめ、半殺しに遭わされ記憶喪失になった上(S11-9)、犯人グループの嘘の証言によって婦女暴行未遂犯にでっち上げられる(S11-10)、狙撃犯と間違われて特別指名手配される(S12-10)、スマートフォンを数回破損したり、果ては事件関係者に連絡先として電話番号を教えたらその関係者と繋がっていた主犯格から監視アプリを仕込まれて動きが筒抜けになってしまう(S11-最終話)などの様々な災難に巻き込まれている。また、右京を除いて特命係に所属していた刑事たちの中で唯一被弾している(S12-最終話)。当初の予定ではこのシーンで殉職するという設定で、成宮はこのシーズンをもって「卒業」する予定であったが、スタッフや水谷の希望で、もう1シーズン相棒を務める事になった。そのため、当初の「殉職」から脚本が大きく変更され、結果として享は一命を取り留めている[注 67][要出典]
服装
ノーネクタイにシャツ、ジレを愛用してジャケットを着用し、ボトムスにウールパンツかジーンズの格好がほとんどであるが、所轄時代やフォーマルな場ではスーツを着用しており、冬場にはネイビーのピーコートとグレーのダブルのポロコートを着用している。S13では髪型をオールバックに変更している。
性格
御曹司という出自とは裏腹に言動は荒っぽく血の気の多い性格。やや感情的な言動が目立ち[20]、挑発的な言動をとる相手や反省の色が見られない相手に対しては、激昂して掴みかかるなど手荒な態度に出て、右京などに止められるシーンもある他、迂闊なミスから取り返しのつかない事態を引き起こすなど、失敗をする事もあった(S11-3、最終話)。しかし、自分の失敗にしっかりと向き合い、忘れずにいようとする意識も持っており、良くも悪くも素直な青年である。特命係で過ごすうち言動にも落ち着きが出てくるようになった。若年ながら細かな事にも気付く優れた観察力を持ち、勘も非常に鋭い。
峯秋との親子仲は冷えきっている。父親の話題を出されると途端に不機嫌になる等峯秋を嫌っている節も見られるが、他人の峯秋に対する侮辱には怒りを見せる事もあり(S12-1)、複雑な感情を抱いている様子。
子供の頃見ていた刑事ドラマの影響で刑事課への憧れは強く、特に捜査一課配属を目指している事から、薫や尊に比べて捜査一課の面々を素直に慕っている(S11-2など)。特に芹沢には可愛がられており、情報提供のやり取りを頻繁に行っている。伊丹・三浦とは特別仲が良いわけではないものの、概ね対等に接している。
趣味・嗜好
幼少期にピアノを習った経験から絶対音感を持つ(S11-1)。幽霊といったオカルトの類には苦手意識があり、右京が幽霊の話をする度に本気で嫌がる(S11-7、10)。コーラ他の炭酸飲料を好む。
不測の事態に陥った場合を除き(S12-10)、車の運転は普段は右京や悦子に任せている。
パソコンはMacBook Pro Retina、S13よりMacBook Airを愛用している(いずれも13インチ)。
右京との関係
右京のことは「杉下さん」と呼ぶが、1度だけ「右京さん」と発言した事がある(S12-13)[注 68]。一方で、右京からはあだ名の「カイトくん」と呼ばれているが、公的な場では「甲斐くん」と呼ぶ事もある(S11-4、S12-10)。
香港で右京と邂逅して当初は、その変人ぶりに辟易して悪態をついたり特命係配属への不満を露骨に示していた他、個人的感情を排し冷徹に事件の真相を追求する右京に対し反発する事もあった。それでも数々の事件に関わって右京の能力と正義感を認めるようになり「最強の味方」と吐露する程の信頼を寄せるまでになった(S12-10)。右京もそんな享が秘める正義感を以て「警察官にとって一番必要なものを持っている」と改めて評価し、互いに信頼し合える相棒関係を築き上げていった。感情的な言動が鳴りを潜めてからは生来の刑事としての資質を遺憾なく発揮し右京の右腕として活躍していた。
ダークナイト事件により懲戒免職
しかし、特命係に在籍中(S11-最終話からS12開始までの間)、親友の妹を殺した容疑者が心神喪失で不起訴処分になった際、妹の仇を討たんとする親友の犯行を止めるべく、自身の手で容疑者を襲撃し、死なない程度の傷を負わせる。それが切っ掛けとなって、警察の追及を逃れた犯罪者たちに制裁を下す暴行犯「ダークナイト」として2年に渡り犯行を重ねるようになってしまう[31]。模倣犯の出現を機に、右京と共に捜査に着手するが、その陰で自分とは異なり被害者への過剰な暴力で相手を死に至らしめた模倣犯(模倣犯自身は自分こそがダークナイトであると右京や享に語るも、享は彼が被害者を死なせたことから「人を痛めつけることに慣れていないと、勢い余って相手を死なせることになる」と指摘した)への憤りから、一旦は逮捕した模倣犯を密かに脱走させた上で自身のアリバイ作りも兼ねて、自身が右京と行動を共にしている間に先述の親友に模倣犯を死なない程度に痛めつけさせることで「これで自分は杉下さんから真犯人だと疑われることは無い」との目論見であったが、最終的には右京に真実を突き止められる[20]。この時、「杉下さんも人間だから、推理でミスもするだろうと思っていたけど、甘かった」と自嘲する発言をし、さらには潔く、自宅に保管していた犯行時に着用していたフード付きのパーカーという証拠物件(劇中で公開された防犯カメラが捉えた映像の中に、このパーカーを着用した享の姿があった)を見せ、峯秋の意を受けた大河内の介入によって即時逮捕とはならなかったものの懲戒免職となることが事実上確定した(S13-最終話)。
仇討ちに留まらず犯行を重ねた心境については自身でも判然としておらず「世間からの賞賛が気持ちよかった」旨を述べており、また峯秋は右京への対抗心が享を「ダークナイト」へと追い込んだのではないかと推察している。逮捕後峯秋の計らいにより「実況見分」の名目で、イギリスへ旅立つ右京を涙を浮かべながら見送った。

冠城亘(かぶらぎ わたる)

演 - 反町隆史[4][5](S14-1〜S20-最終話)(少年期:(榎本司)〈S20-11〉)
右京の四代目相棒。法務省キャリアとして警視庁に出向中、ある事件を通して右京と出会い、解決後もそのまま特命係に居残る。共に数々の事件を解決に導いていくうちに、ある事件で起こした捜査妨害が切っ掛けで法務省を退官[11]。元上司のつてで警察学校に入った後に警察官に転身、紆余曲折の末、特命係に配属された。在籍期間としては初代の薫に次ぐ長さとなる。なお、出演回数は2021年11月24日放送のS20-7で、それまでの最多記録だった薫を演じる寺脇の124回を更新し、歴代相棒において亘を演じる反町が最多となった。その後も2022年3月23日の時点で138回まで記録を更新した。なお、2023年2月1日放送のS21-15を以て、寺脇が出演回数記録を139回に更新している。
経歴
早慶大学法学部法律学科
→ 法務省矯正局総務課
府中刑務所処遇部主任矯正処遇官
→ 法務省大臣官房人事課
→ 法務省入国管理局総務課係長
→ 公安調査庁関東公安調査局調査第一部調査官
→ 法務省刑事局公安課係長
→ 法務省刑事局企画調査室補佐官
→ 法務省刑事局総務課企画調査室室長
→ 警視庁警務部付(法務省より出向・S14)
→ 法務省退官
→ 警視庁警察学校
→ 警視庁総務部広報課(S15-1)
→ 警視庁特命係(S15-1〜S20-最終話)
→ 公安調査庁(S20-最終話)
階級
巡査[32]
人物
1975年2月9日生まれ、東京都港区北麻布に在住[注 69]。1997年に早慶大学法学部法律学科を卒業し、法務省に入省。
「現場に興味がある」との理由から、出向先に通例となっている警察庁ではなく警視庁を希望し人事交流の名目で警視庁警務部付に出向したが[注 70]、警視庁内では「お客様」として扱われてろくな仕事を与えられず、右京の無期限停職処分に伴って空き部屋となった特命係で暇を持て余す日々を送っていた。刑務所内で殺人事件が発生した際には日下部の命を受けオブザーバーとして捜査に参加し、旅行から帰国した右京と出会う。共に事件の捜査を進める中で右京に興味を持ち、事件解決後は法務省復帰の打診を断り警視庁に留まった(S14-1)。その後も「同居人」として様々な事件の捜査に加わり、右京と共に解決に導いていった。
その後ある事件で、裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)事が警察上層部に発覚し、法務省への帰任及び地方転勤を命じられる可能性が高くなったが[11]、日下部から天下り先の斡旋を受け(S14-最終話)、ノンキャリアとして警視庁に入庁した。警察学校での研修後、本庁勤務となるが[33]、「捜査部署への配属は一切認めない」という報復人事により美彌子が課長を務める総務部広報課に配属された[34](S15-1)。
広報課でも大した仕事が与えられる事はなく暇を持て余す日々を送っていたが、日下部から美彌子の監視という密命を受けると、それを逆手に取って美彌子に直談判し最終的には美彌子の依頼を受けた峯秋の根回しにより念願の特命係に配属された(S15-1)。
法務省時代には、「赤いカナリア」による脅迫に際し小野田が結成した「チーム」に参加していた(S14-10)他、刑期を終えて出所した受刑者の円滑な社会復帰を促す「協力雇用主制度」の策定に携わる(S15-12)など、その能力を活かし活躍していた事が明かされている。
性格
掴みどころがなく飄々とした性格で、英語交じりのおどけた軽口や芝居がかった仕草を絶やさず、周囲にもフランクに接している[20]。コミカルな振る舞いが主だが、時として頭脳明晰で理知的な一面を覗かせ、大河内をして「一見飄々としているが何を考えているのかわからない恐ろしい男」と言わしめている。右京と同じく「真相の究明」を主眼に置いており、目的のためなら利用できるものを存分に利用し、相手を籠絡させ揺さぶりを掛けたりすることで情報を引き出そうとする切れ者でもあり、一歩間違えれば失敗しかねない手段にも平然と打って出る大胆さも持ち合わせている。
右京ですらも曰く「相手の守りをぐいぐい打ち破る」「細かいところが気になる悪い癖」といった性質や洞察力をも理解した上で利用し、警察組織を相手に単独で捜査をしていた時には、「自分の相棒(享)をも逮捕した男」である右京を信頼した策を取った事がある(S14-2)。上司である日下部からは目をかけられているためか彼の後ろ盾を利用し自由に行動する事が可能で、出向中には彼の意向を受けて行動することがあった(S14-4など)。しかし、とある事が切っ掛けで日下部が特命係を敵視するようになってからは、その傾向はなくなっている。
事件捜査を「全てが新鮮で刺激的で面白い」と公言して憚らず「暇潰し」の一環として事件の捜査に首を突っ込もうとする節があり、右京から度々叱責されている。それでも「右京の行くところ事件あり」という周囲の評判通り、行く先々で事件に遭遇する右京の体質を面白がっている節があり、暇な時は意味もなく右京に同行しては、目論み通りに事件に遭遇した事もある(S15-5)。
傍若無人とも言える自由な振る舞いが目立つ一方、非道な犯罪に憤る気持ちも持ち合わせ、他者の思いを汲み取り、時に情に走った行動に出ることもある。自ら「ロマンチスト」を自称し、美彌子の隠し子疑惑を冷徹に追求する右京に対して苦言を呈し、それに対して乱暴な言い方をされた際は「右京さん、あなた、何様だ?」と冷静な物言いをしながらも本気で憤った事もあった(S15-最終話)[13]
一方、姉の由梨からは「わーくん」と呼ばれ、恥ずかしがっている(S20-11)。姉の由梨曰く恥ずかしがり屋な一面もある(S20-11)。小学生の頃に親しかった友人・和也との間に切ない思い出がある[注 71](S20-11)。
服装
二つボタンのスーツに無地のワイシャツを着用し、ノーネクタイでいることがほとんど。冬場はこれに加えて黒のカーディガンを着用する。
趣味・嗜好
愛車のスカイラインセダン(各シリーズごとの年式、カラー、グレードに関してはV37スカイラインの記事を参照)が移動手段。他人の運転する車に乗ることを嫌い、右京の運転する車の中で気分を悪くする場面もある(S14-1、3)。
薫と同じコーヒー党だが、コーヒーメーカーを使わずコーヒーミルから豆を挽く本格志向の持ち主。鼻が利き、コーヒーの香りを嗅いだだけでその香りを嗅いだ場面を想起させる記憶力を持っている(S14-12)他、嗅覚を事件捜査に役立てている場面がある(S15-15)。また、法務省の元官僚ならではの知識やコネをフルに活用して活躍する場面も多い。
キャリア官僚[33]という出自ゆえ現場経験が一切なかったが、同じく警備畑で現場経験がない尊とは対照的に死体への抵抗はない。右京と共に大勢の暴力団関係者を制圧した事もあり、格闘能力も高い。その一方、心霊現象が大の苦手で、幽霊の話になると傍目にも隠せないほど動揺する(S14-18、S16-15)。
遊び人気質で女性に軽薄な一面が窺え、惚れ性の気もある。幸子に気があり、しばしばアプローチを繰り返すが、当の本人からは軽くあしらわれている[注 72]。また、世界スポーツ競技大会に参加した女性選手の中に元彼女がいる(裏相棒3-2)。またかつての上司でもある、美彌子とその愛娘・マリアを特に気にかけており、そのことが原因で右京たちとも対立する場面がある。マリアとは一緒に遊園地へ行ったり、学校の送迎を担当しており(S20-19)、このことから青木によって警察各所に「パパ活」疑惑の文章が流布されることとなった。
パソコンは、S14では金色のMacBookを愛用していたが、S15ではiPadに変わっている。スマートフォンは京セラのURBANOを愛用していたが(S15)、S17よりiPhone Xを使用している。
渓流釣りが趣味であり、釣りや川の事について詳しい(S20-7)。亘が子供時代に使用していた実家の自室には、エレキギターやバスケットボール、野球ゲームなどが置かれている(S20-11)。
右京との関係
峯秋など右京を知る複数の関係者から右京との関わり合いを警告されながらも意に介さず、自分の名前入りの木札を自分で作る(S14-7)などして積極的に右京に接し、これまでの相棒たちとは違い、右京のキャラクターや異端児振りをからかったり、本人を前にして不躾な発言をする事で右京を憮然とさせたりしている。上記の様な振る舞いから右京自身は当初は亘との関係を「相棒」ではなく「同居人」と呼んで余所余所しい態度を取り続けていた。特命係への異動を経て共に数々の事件を解決するようになった後も、亘に一定の信頼を置きつつも警戒している状態であったが、長年の在籍から徐々に信頼関係が生まれていき、最終的には右京から「相棒として不名誉な事は放っておけない」と発言されるまでになっている(S20-19)。また後述の様に、右京の相棒としては特命係を離れる際に唯一引き留められている。
当初は峯秋の「危険人物」という右京評にちなみ、右京を「ミスター・デンジャラス」と呼ぼうとしたが、これは右京本人に却下されている。これを受け、薫と同様に「右京さん」と呼ぶようになった(S14-1)。ただし、上層部の人間と話をする際など、公的な場面では「杉下さん」と呼んでいる(S14-最終話)。また、右京の「はいぃ?」の口癖や右京の紅茶の注ぎ方を真似たりする事がある。
稀に右京と対立する事もあるが、基本的には右京の事を尊敬しており、歴代相棒の中で唯一、自ら志願して特命係に異動した。
公安調査庁への転職
法務省時代の上司であった日下部から「公安調査庁への転籍」を打診されて承諾し、警視庁を退職して特命係を去った[33][注 73][注 74]。右京からは歴代相棒としては初めて「もう少しだけ一緒にやりませんか?」と一度引き留められるが「自分としては最高のはなむけの言葉です」と挨拶を交わし、右京と別れた(S20-最終話)[35]

緊急対策特命係・特命係に配属されたことのある人物

石嶺小五郎(いしみね こごろう)
演 - 森本レオ(S1-11、最終話)[注 75]
警視庁本郷警察署警務部
階級は不明。
特命係の前身である「緊急対策特命係」の元隊員。
緊急対策特命係の一員として参加した外務省公邸人質籠城事件の人質解放作戦が失敗に終わった後、自身や萩原は失敗の責任が及ぶこと無く順調に出世したが、参謀だった右京だけが出世を絶たれ、閑職に閉じ込められてきたことをずっと重荷に感じており、事件から15年後、警察を辞めることを決意し、人質解放作戦が失敗に終わった原因を作った小野田を狙撃するが、狙撃に失敗して右京が被弾してしまった。右京には貧乏くじを引かせてしまった負い目があり、右京が負傷して入院した際には偽名で右京に花を贈るなど、寧ろ右京に対しては深い尊敬と贖罪の念があった。後に警察庁の小野田の部屋を訪ね、再度射殺を試みたが失敗し薫たちにより逮捕された。
萩原壮太
演 - 内藤剛志(S1-最終話)
警視庁富士見警察署署長。緊急対策特命係の特殊部隊元隊員。
15年前の外務省高官人質籠城事件の際、右京や小野田と解決に向けて対応に当たっていた。しかし、強行突入の際に北条晴臣が自身の汚職の隠蔽のため部下を射殺しており、それを目撃した緊急対策特命係の隊員1名にも銃撃していた。荻原はその隊員が亡くなる直前に全てを聞かされていたが、当時の上層部は荻原の報告に取り合わず、また荻原自身も出世のため黙殺していた。その15年後に籠城事件に関与していた人物が次々と不審死を遂げたことから、当時の北条邸の料理人から真実を聞き出し殺害。自身の顔を覚えていなかった北条を殺害した上で自殺しようとするが、右京たちに止められた。逮捕されてからは持病により、命が長くないことを右京に明かしている。
陣川公平(じんかわ こうへい)
演 - 原田龍二(S3-6 / S6-2 / 劇場版I / S7-18 / S9-5、9、17 / 劇場版II / S10-17 / S11-13 / X DAY / S12-11 / S13-17 / S14-12 / S15-16〈写真〉 / S16-11 / S18-16 / S20-4)[注 76]
経歴:警視庁刑事部捜査第一課第一係
→ 警視庁特命係(S3-6)
→ 警視庁刑事部捜査第一課第一係(S3-6)
→ 警視庁刑事部捜査第二課(S16-11)
S3-6で一時的に特命係に異動となった、初代「特命係・第三の男[36]。階級は警部補。大阪府寝屋川市出身(S3-6)。
刑事事件の捜査員希望だったことから捜査に勝手に首を突っ込み、それが原因で誤認逮捕を二度も起こして特命係へ左遷されたが[36]、すぐに一係の経理に欠員が出たことで復帰する(S3-6)。その後も殺人容疑で一時的に身柄を拘束されたり(S6-2)、自宅に空き巣が入った事件を捜査したら大掛かりな展開に発展するなど(S9-5)、登場の度に災難に巻き込まれたり、厄介事の火種を特命係に持ち込んでいる。
基本的には実直で人柄の良い性格だが、思い込みが激しく人の話を全く聞かない上に情に流されやすい人物[36]。捜査に私情を持ち込んでは周囲の迷惑を顧みない行動で特命係や「トリオ・ザ・捜一」の面々を巻き込んだ騒動を巻き起こすトラブルメーカーであり、彼自身を知る関係者たちからは関わり合いを極力避けられている。美和子曰く「顔はイケてるけど、残念なタイプ」。そういった周囲の評価を知ってか知らずか未だに刑事への憧れを捨て切れておらず、自宅の部屋中に指名手配犯の手配書を貼り付けて刑事になるチャンスを虎視眈々と狙っていた[36]。捜査能力には欠ける一方で、経理マンとしては優秀な能力を持ち(S3-6、X-DAY)、日商簿記検定一級の資格を有する(S3-6)。
共に捜査に当たりその能力を目にした右京には畏敬の念を払っており[注 77]、度々特命係への配属を希望するほど。尊以降の特命係に採用された相棒たちに対しては特命係の先輩として上から目線で接している。尊に対しては初対面から先輩風を吹かせ、面と向かって「ソン君」と呼んでいた。享に対しては「父親のコネで異動した」と言いがかりをつけて露骨に敵意を向け(S11-13)、誤解が解けた後も享に対しては高圧的に接していた(S12-11)。一方、法務省から出向していた亘に対しては「先輩」と呼び慕っており、彼が巡査階級で警視庁に天下りしてからもそれは変わっていない。青木に対しては刑事の先輩としての上から目線で接している(S18-16)。
上記の性格の他に「美人に翻弄されやすい」や「捜査対象の女性に惚れる」という欠点があり[36]、主に事件絡みで美人の女性に思いを寄せる恋愛体質振りを発揮するが、既に恋人がいたり、女性が何らかの形で事件に加担するまたは真犯人だったことが判明して結局はフラれて撃沈し、「花の里」で酔いつぶれるのがお約束となっている。酒癖が悪く、酔った際には「杉さん(右京)」、「お杉さん(右京)」、「亀ちゃん(薫)」、「冠ちゃん(亘)」「たまさん(たまき)」、「さっちゃん(幸子)」と馴れ馴れしい呼称になる。また、話し方も大阪弁となる(S18-16)。
亘が法務省から出向していた時期には行きつけのコーヒー店店主・矢島さゆみに思いを寄せるようになる。しかし、さゆみが殺害されたことから犯人への復讐を決意、自力で犯人を見つけ過剰に暴行を加えた上、奪った相手のナイフを振りかざし殺害しようとするが、駆け付けた右京と亘に阻止され、その後の事情聴取で取り乱して暴れたところを右京に嗜められた(S14-12)。その後はスコットランドヤードへ研修に行き(S15-16)[36][注 78]、帰国後ロンドンで知り合った女性についての依頼を特命係に持ち掛ける。解決後は新たに捜査二課への配属が決まり(S16-11)、念願の刑事となって「捜査二課のエース」を自称している(S18-16)[注 79] 。しかし、経済事件を扱う捜査二課所属であるにも関わらず、有給休暇を取得してまで殺人事件の捜査を行おうとしていることから、刑事事件を扱う捜査一課の刑事になるという夢は諦め切れていない様子が窺える(S18-16)。
姉川聖子
演 - 田畑智子(S7-10)[注 80]
法務省官房長補佐官。入省8年目の若手官僚。法務大臣・瀬田宗明子息が行方不明となった事件を極秘で捜査するため、瀬田と小野田の根回しによって一時的に特命係に配置された(対外的には「法務省との人材交流」という名目の出向となっている)。右京の相棒として共に捜査に当たり、男性警察官顔負けの体を張った捜査で事件を解決に導いた[37]。事件解決後は右京に見送られ、法務省に復帰している。
青木年男(あおき としお)
演 - 浅利陽介[38](S14-15 / S15-1〜S20-最終話)[注 81][注 82]
経歴:文教館大学経済学部経営学科[注 83]
→ 区役所(S14-15)
→ 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S15-1)
→ 警視庁特命係(S16-最終話)
→ 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S17-10)
→ 内閣情報調査室(S20-最終話)
階級は巡査部長。1987年昭和62年)11月4日生まれ。自宅住所は東京都渋谷区恵比寿本町1-5-403で、本籍地は東京都板橋区赤平2-12-3。家族構成は警察官の父親・綱一郎と専業主婦の母親がおり、未婚である。血液型はAB型。情報処理安全確保支援士の資格を有する。
ひねくれた性格を持つ、極度の「警察嫌い」[39]。区役所に勤めていた頃、自宅の向かい部屋で殺人事件を目撃した事で特命係や捜査一課に協力を求められるが、「警察に協力しなければならない法律はない」と、証言を拒否し続けた。しかし右京の策に嵌って面通しをさせられた上、犯行を撮影したビデオまで提出し、最終的には警察に協力する羽目になった(S14-15)[39]。この事件の際、亘が捜査妨害を行ったことで法務省をクビになったため、ある意味亘の特命係行きの遠因となった人物でもある。
その後、亘と同期として警察学校に入校し、研修を経て警視庁に入庁、新設されたサイバーセキュリティ対策本部第5課に配属された[注 84]。特命係にもしょっちゅう顔を出し、警察学校へ移動し現場から離れた米沢に代わってそのデータ収集能力を活かし彼らの捜査に度々協力するようになった[39]。表面上は特命係と和解して良好な関係を築いているが、上述の一件から特命係をはじめ、警察に並々ならぬ憎悪を抱いており、右京と亘の写真に画鋲を刺す(S15-1、最終話)、警察の不祥事を嬉々として触れ回るなど、警察嫌いに拍車が掛かってきている。さらには美彌子のパソコンに侵入して罪を亘に押し付けた(S15-最終話)他、密かに衣笠や日下部と接触して特命係の情報を提供するなど、特命係を追い込むために暗躍していた(S15-11、S16-1、12)。記者の風間楓子が突き落とされ怪我を負った一件ではその所業を特命係に暴かれ、監察官聴取を受けることになるも、「過失傷害」を主張し続け、最終的には衣笠の思惑により特命係へと異動することになった(S16-最終話)が、その後サイバーセキュリティ対策本部に復帰する(S17-10)。復帰後も特命係に協力しており、捜査のためにSNSのアカウントを利用したこともある(S18-17)[注 85]
日頃から嫌味な態度や物言いが目立ち、ハッキングや風間楓子の一件のように、自身の満足を得るためなら犯罪行為すら躊躇なく行うモラルの低さ(殺人現場を目撃しても平気な一方、売春といった性的な犯罪動画には嫌悪感を示している)もあって、職場ではかなり浮いている。交友関係も希薄で、本人も「友達がいない」と自嘲するほど。サイバーセキュリティ対策本部の同僚である土師太とはプライドの高い者同士ゆえか特に仲が悪く、「出戻り」と揶揄されたりなにかと絡まれている(S18-12)。
当初は亘のことを毛嫌いしていたが、月日が経つにつれて亘への態度は軟化しており、度々一緒に飲みに行ったり[39]、亘が刺された際には本気で心配したり(S20-18)、直接ではないが亘を「友達」と言う(S20-最終話)ほどの仲にまでなっている。年齢差や体格差もあってか、階級でいうと格下であるはずの亘からは常にタメグチを叩かれたり、頭や顔を撫でられたりと子供扱いされては嫌がる流れがお約束。右京と共にホラー映画を鑑賞した際は、心霊現象が苦手な亘を皮肉ったりしている(S17-12)。
陣川とは右京に対するいつもの嫌味な態度を見られて激しく叱責されたり、嫌味をぶつけても褒め言葉と受け取られ喜ばれてしまったり、「そんなことでは立派な警察官にはなれないぞ!」と先輩風を吹かれたりとなにかと相性が悪いようで、彼の熱血漢ぶりに押されがちである(S18-16)。
チェスが趣味で、右京とも互角に張り合う程の腕前。女性には免疫が無く、度々騙されている(S15-4、S18-7)。
父・綱一郎[注 86]も警察官で、副総監の衣笠とは「竹馬の友」の間柄で[39]、彼とは親友の息子として生まれた時からの付き合いであるが、峯秋曰く「それ以上の関係ではないのかね?」と言われており、衣笠もそのことは否定はしないものの詳細は不明。そのため青木の警視庁入庁にはコネが背景にあると噂されており、内村からは「虎の威を借る狐」と揶揄されている。また、父親との確執が「警察嫌い」の原因となったことが示唆されているが衣笠はそのことを知らないようで、父親の近況を聞かれると、当たり障りのない返答をしつつも顔を曇らせている。
特命係に在籍していた頃は「T.AOKI」と書かれた名札の他、特命係の室内に仕切りまで設置して「サイバーセキュリティ対策本部分室」を自称するなど、特命係員としての立場を頑なに拒み続けていたが、右京から「今は僕が上司なのだから早く教えなさいよ!」と叱責されて以降、右京と亘に対し度々情報提供をしており、サイバーセキュリティ対策本部に復帰してからも協力関係は続いていた。
最近ではそれが災いして周囲からは特命係一派と見られてしまっているようで、特命係が興味を示すであろう事件の捜査から外されるといった憂き目に遭い、その反抗から逆に特命係に全面協力もしている(S18-最終話)。
以上のような経緯から、薫以降の歴代の特命係配属者の中では唯一、右京と完全には打ち解けておらず、「特命係の数少ない協力者でありながら、衣笠副総監の使いという立場にある敵でもあるジョーカー的存在」であり、他の特命係員とは異彩を放つ存在である。
その後、亘が自身と飲みに行く約束を二度も反故にした腹いせに、亘が美彌子の娘・マリアとパパ活をしているという怪文書を警視庁他各所にばら撒くという事件を起こす。美彌子の指示でサイバーセキュリティ対策本部が仕掛けたバックドアによって自身の行為が露呈し、衣笠から叱責されるが、自身をクビにすれば警察の秘密を暴露すると宣言して衣笠と決別。その後、亘が美彌子に推薦したことで内閣情報調査室へ異動し、警視庁を去った(S20-最終話)[40]
内調異動後も右京に頼まれて、内調に保管されていた袴田の殺人教唆に関する録音データを盗み出し、右京に提供している(S21-11)[注 87]

特命係と所縁のある女性

月本幸子(つきもと さちこ)
演 - 鈴木杏樹[41](S4-19 / S6-11、12 / S10-12〜S17-19)
「(花の里)」の二代目女将。住所は東京都国分寺市西恋ヶ窪6-3-15(S17-19時点)[注 88]
自らを「ついてない女」と自称し、ことごとくツキに見放された人生[注 89] を送っていた[20]。夫を亡くし暴力団幹部の愛人として身を寄せていたが、後に夫を死に追い込んだ人物がその暴力団幹部だと知って復讐を決行、直後に海外逃亡を図ろうとしたが途中で出会った右京と薫によって緊急逮捕された(S4-19)。その後は右京や薫の言葉で前向きな心境に変化したことで真面目に刑期を務めていたが、ある女性受刑者の脱獄計画に巻き込まれてしまう。挙句事件の首謀者に殺されかけるも特命係に救出されて再び服役期間が延びた(S6-11、12)。
服役中に調理師の他、様々な免許を取得。出所後はある外食チェーン経営会社の社長の元で家政婦として雇われていたが、会社の商品開発担当にもなって社長にプロポーズされるといった前述の境遇とは一転したツキすぎた出来事から自分が狙われていると勘繰ってしまい、相談した右京や尊、「トリオ・ザ・捜一」を巻き込んだ騒動の末早とちりだと判明する。一生の大チャンスを逃し家政婦もクビになってしまうが、右京の薦めで「花の里」を引継ぎ、二代目女将となった(S10-12)。
おっちょこちょいで思い込みの激しい性格が災いして恵まれない人生を送っていたが[20]、出所後は波乱万丈の人生を歩んだ経験から大抵の物事には動じない肝の据わった女性となり、生来の真面目さもあってたまきから引き継いだ「花の里」の経営も順調な様子が窺える。また、特命係をはじめ警察関係者が捜査について話す際には、買い出しを装い席を外すなどの気遣いを見せ、峯秋や美彌子などの警察幹部からも高く評価されている。反面、具材を間違えたり料理を焦がすなどのおっちょこちょいな性格は変わっていない。一連の出来事から右京には全幅の信頼を寄せ、憧れに似た感情を抱いている。
ある事件に関わった青年との触れ合いを切っ掛けにかつては自身が特命係に助けられたように、今度は自らが悩みや問題を抱える子供たちの力となりたいと思うようになり、花の里の女将を辞する事を決意、右京と亘との最後の一夜を過ごした後、右京に涙を浮かべて感謝の言葉を述べ、激励の言葉を右京から受け、花の里を去った(S17-19)。
笛吹悦子(うすい えつこ)
演 - 真飛聖[42](S11-1〜S13-最終話 / S17-19〈回想〉)[注 90]
日本国際航空(NIA)のCAをしている享の年上の恋人で、気風のいい姉御肌然とした性格の女性。渋谷での合コンで享に家まで送ってもらったことが切っ掛けで交際を始め(S11-10)、享に料理やマッサージをしてもらったりと関係は良好の様子。一方で享と峯秋の確執については頭を痛めており、峯秋との会食をセッティングしたり、和解を結婚の条件にするなど、両者の関係を取り持とうと苦心している(S13-1)。その後は妊娠が判明したが、同時に急性骨髄性白血病の発症も判明し入院(S13-15、16)。治療は順調で、うまく行けば出産も可能であることが医師の口から語られた(S13-最終話)[注 91]
映画『或る夜の出来事』が好きで、記憶喪失になった享に劇中のストーリーを享との出逢いの経緯として語ったことがある(S11-9、10)。ボールルームダンス(社交ダンス)を趣味としている(S12-4)。
風間楓子(かざま ふうこ)
演 - 芦名星(S15-最終話 / S16-1、13、14、最終話 / S17-1、2、10、最終話 / S18-1、2、4、最終話 / S19-1、2)[死 1][注 92](幼少期:古川凛[43]〈S16-最終話〉[注 93]
葉林社「週刊フォトス」編集部に所属する記者。縁のある記者からの依頼で美彌子の「隠し子疑惑」を記事にした(S15-最終話)事が切っ掛けで特命係と交流を持つようになる。警察の不祥事を度々記事にすることから衣笠をはじめとする警察上層部からは睨まれており[注 94]、衣笠の思惑を受けた青木によって階段から突き落とされたこともある(S16-最終話)。
関西の広域指定暴力団銀龍組傘下「風間燦王会」組長の実娘という出自を持ち(S16-最終話)[44]片山雛子とも繋がりがあるなどその人脈は幅広い。
小出茉梨(こいで まり)
演 - 森口瑤子(S18-最終話〜)[注 95](高校時代:(早川りこ)[45]〈S19-14〉)
赤坂の芸者「小手鞠」。今もお座敷に伝があり、それが切っ掛けで事件が起きたこともある(S19-4)。峯秋とは懇意にしており、政界とも繋がりがある。峯秋の進言により、家庭料理「(こてまり)」[注 96] の女将となった[46]。右京らが利用するため、警察官立寄所の札を掲げている(実際に警察官が客として利用しているため、間違ってはいないが、当初は右京から迷惑がられていた)。
本人曰く「細かいことは気にしない」性格であり、右京とは正反対の気質。亘曰く「ひょうきん」で、ノリが良く、軽妙な話し方をするが、自身の深い話題になると冗談を言って煙に巻いてしまう[20]。亘からは好意的に接されるも「選ぶ権利がある」と言ってかわす。
第八西高等学校出身(S19-14)。高校時代はコンタクトレンズを使用していた様子で、近眼の可能性がある。
とっさの機転が利く上、度胸も座っており、ヒロコからは「ただ者ではない」と言われている(S19-15)。
帰国した薫や美和子ともすぐに打ち解け、美和子を「こてまり」でのアルバイトに誘うなど良好な関係を築いているが(S21-2)、美和子の創作料理には辟易しており美和子スペシャルを「ちっとも美味しそうに見えない」と本人の前で言ってしまった(S21-最終話)。

特命係の親族

亀山美和子(かめやま みわこ)
演 - 鈴木砂羽(PS1〜S7-9、S21-1[22]〜)
経歴:城東大学
→ 帝都新聞社会部(PS1〜S4)
→ フリージャーナリスト(S5〜S7-9)
→ フリーライター(S21-11)
薫の妻(当初は交際相手)。帝都新聞社会部の元記者(警視庁記者クラブ所属)で、フリージャーナリスト。旧姓は奥寺(おくでら)、生年月日は1970年(昭和45年)11月12日で、S1時点で32歳[1]である。
さばさばした性格で気が強い快活な女性だが、薫に他の女性の影を感じると嫉妬してしまう一面も持ち、気に入らない相手の足を踏みつけたりなどの暴力行為に及ぶ事もある(PS1、S21-13)。職業柄事件に関する情報を持っていることが多く、特命係に情報を提供したり、逆に上層部が握りつぶした不祥事などを特命係から提供されたりと、公私ともに持ちつ持たれつの関係を築いている。事件に巻き込まれて薫共々犯人に狙われることもあった(S5-2、S6-15)。薫とは大学時代からの交際相手で長い間同棲しており、自身の浮気を発端とした破局・復縁などの紆余曲折を経て薫と入籍した(S3、S4-12〜20)。その後、10年余り勤めた帝都新聞を辞めてフリージャーナリストに転身し(S5以降)、薫が特命係を去る際には同行し共にサルウィンへ旅立った(S7-9)[22]
後年、訪日使節団の一員に選ばれた薫に同行して一時帰国するが、その際に本人の預かり知らないところで航空機テロの標的として事件に巻き込まれる[22]。しかし結局テロは発生せず、無事に到着を果たした(S21-1)。その後は右京と再会し、捜査のためサルウィンに向かう右京の案内役として現地に同行するなど、右京と薫の捜査に積極的に協力していた。しかし、事件の真相が日サ間の外交関係に影響するものであったことから、薫と共にサルウィン政府よりペルソナ・ノン・グラータの指定を受けて日本に帰国した。その後は茉莉に「こてまり」でのアルバイトに誘われ(S21-2)、実際に勤務している(S21-4)[46]。また、ジャーナリストとしての経験を活かしてネットニュースのライターとしても活動している(S21-9、11他)。
薫に対する口癖は「○○したまえ」[注 97]で、基本的に彼のことは「薫ちゃん」と呼んでいる。普段の料理の腕は悪くないが、こと創作料理の腕前に関しては壊滅的であり、「美和子スペシャル」という妙な色合いの料理[注 98]を度々披露して右京や薫を辟易させている(S5-13他)[注 99]
宮部たまき(みやべ たまき)
演 - 益戸育江(PS1〜S10-1)[注 100][注 101]
右京の元妻。小料理屋「花の里」(PSでは「新ふくとみ」)[注 102] の初代女将[20]。生年月日は不明だが、S1時点で38歳[1]である。常に和服姿[注 103] で、誰にでも分け隔てなく接する物腰の柔らかい女性。右京と離婚した理由は明かされておらず、本人によると「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」と語っている。美和子とは違って基本的に事件には首を突っ込むことはないが、右京の考えていることを言い当てたりするなど元夫婦ならではの鋭さを見せ右京を度々感心させている。尊にも友好的で、右京と尊の間を取り持とうとしたりする他(S8-1、S8-10)、尊と映画を観に行ったりしている(S9-7)。右京と薫だけがJR東日本の寝台特急カシオペアに乗ったことで不機嫌になっていたり、途中駅での発着時刻に妙に詳しかったりと隠れ鉄道ファンであると思わせる言動も見受けられるが、本人は否定している(S6-10)。雷が大の苦手(S2-3)である。
日本や世界各地を旅することを理由に突如として「花の里」を閉店し(S10-1)[20]、店は後に月本幸子が引き継ぐことになった(S10-12)。
けんたろう
演 - (向山大夢)(S1-5)
小野田の孫[注 104]。小野田のことを「じいじ」と呼ぶ。小野田から溺愛されており、小野田自ら幼稚園に送迎している。送迎途中に尿意を催し、公園で用を足している際に死体を発見する[注 105]
アキコ・マンセル
演 - 草村礼子(S1-7)[注 106]
美和子の伯母。イギリス人(名前はアルバート)と結婚してロンドンに在住していたが、夫の死去直後に一時帰国し、薫と美和子宅に数日間泊まる。その間、マイペースな行いで二人を振り回すが、ロンドン在住経験のある右京と出会った際には彼と意気投合する。
亀山正枝[注 107]
演 - 深浦加奈子(S3-8)[注 108]
薫の母。新潟県で造り酒屋を市議会議員の夫・勇と共に営んでいる[注 109]
杉下花(すぎした はな)
演 - 原沙知絵(S4-16)
右京の遠縁の親戚。ニューヨーク在住のフォトグラファーハーバード大学を卒業し同大学院に進むが、中退して現在の職業に就いている。頭脳明晰な点や人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる所作や理屈を並べたがる点、しゃべりだすと止まらない点などは右京とよく似ているが[注 110]、後先を考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや犯罪に巻き込まれかけたこともある。
右京の曽祖父と花の高祖父が兄弟に当たる関係であるが、詳細な家族関係については右京と花の間で認識が食い違っており、互いに自身の知る家族関係こそが正しいと主張し合っている。このため、面倒を避ける目的で普段は「右京の姪」と紹介されている。『相棒』の歴代登場人物中、右京と血縁関係にあることが判明している唯一の人物である[注 111]。「花の里」の名前は彼女に由来している(S4-16)。
磯村茜(いそむら あかね)
演 - 戸田恵子[51](S4-最終話)[注 112]
薫の実姉。新潟県在住。パワフルな性格で、声が大きい上に世話好きであるが、お人好しなところは薫に似ている。新潟から出てきた際には美和子が落とした婚姻届を拾って役所に提出した。
弟・薫とは名字が違うため、既婚者のようである。
甲斐峯秋(かい みねあき)
演 - 石坂浩二[42](S11-1〜)[注 113]
経歴:東京大学法学部
→ 警察庁
→ 在エルドビア日本大使館(外務省出向・S12-1の10年前)
警察庁次長(S11-1)
→ 警察庁長官官房付(S14-1)
享の父親。階級は警視監。東京大学法学部を卒業しており、キャリア官僚として外務省への出向経験がある(S11-1)。
表向きは好々爺で穏健な印象を持つが、天下りのバーター(S11-4)や公安の極秘部隊を動員しての隠蔽工作(S11-11)、工作員を利用したCIAとの極秘交渉(S11-最終話)など、自身や組織の利益のためには黒い手段をとることも厭わない狡猾な一面を持つ。警察官僚としての矜持は持っており、特に「テロリストとは交渉しない」という基本理念は頑なに守ろうとしている。その理念のため過去に邦人の人質を結果的に見殺しにしてしまったこともあるがその理念は自身にも徹底しており、事実自身が誘拐された際にも「交渉による自身の解放は望むものではない」旨を発言した(S12-1)。
毀誉褒貶の多さは承知の上で右京を高く買い友好的に接しているが、上述のような非合法的な取引に手を染める立場から特命係と対立することも少なくない。更に享が「ダークナイト」事件の犯人として逮捕された際には、事件を右京の強烈な正義感に影響された結果だと推察し、右京を「劇薬」だと危険視する発言をしたこともある(S13-最終話)。しかし、それでも、自身の思惑のために利用したり(劇場版III)、時には右京の要望に同調して鶴の一声でそれを通したりして手助けをする(劇場版IV)など、状況に応じて右京ら特命係を動かしている。
享との親子仲は険悪そのもので、互いにいがみあっていた。また、享を「息子としても警察官としても出来が悪い」と酷評し、享への称賛も素直に受け入れられずにおり、彼が警察官になったことにも否定的で、右京から享のスカウトの要望があった際には以前の部下たちの様に自分で警察を辞めていくだろうと考え、快諾している(S11-1)。享が全国指名手配された際には警察官としての立場から「警察庁次長の息子という理由で、現場で適切な行動が妨げられてはならない」と幹部たちに指示し、射殺命令すら躊躇せず出していた(S12-10)。一方で、享が警察に就職するまでの経緯を右京から聞いた際には驚きと共に笑顔を見せていたり(S12-5)、享が逮捕された時には処分が下されるタイミングを遅らせるために逮捕の直前に大河内を通じて監察官保留とし、逮捕後も自身の立場を利用して享に旅立つ右京を見送らせるように便宜を図る(S13-最終話)など、父親としての情をある程度は持っていたことも窺える。
享の逮捕後には責任を取る形で警察庁長官官房付への降格処分を受けるが、中園曰く降格は一時的な「緊急避難的措置」であり、停職中だった右京を簡単に復職させたり(S14-1)、亘を特命係に異動させるよう根回しをしたり(S15-1)、伊丹の懇願を受けて薫を警視庁の嘱託職員枠で再雇用する手筈を整える(S21-2)など、その影響力が衰えている様子は全く見られない。[注 114]
のちに衣笠から打診を受けた「特命係の指揮統括役」への就任を熟慮の末承諾し、特命係を配下に置く立場となった(S16-2)。
絵に造詣があり、オークション会場の会員になっている(S11-2)他、閑職に回されてからは茶道を嗜むようになり、執務室に茶道具を置き、訪問者に薄茶を点てて振る舞っている。
雁屋耕大
演 - 井上高志(S12-最後話)[注 115]
小野田の従兄弟。茨城県新浜町役場職員。小野田の本当の名前を知る数少ない人物である[注 116]
陣川美奈子(じんかわ みなこ)
演 - 水崎綾女(S13-17)
陣川の妹。人材会社「ゴールド・サーチ」のヘッドハンター[52]。仕事の機密情報を悪用していた犯罪グループに拉致され特命係と陣川によって救出されるが、機密情報の流出に自身の所属する会社が関わっていたことを知ると会社を退職した。
惚れっぽい・失恋を繰り返すなど兄と似通った性格を持つが、ヘッドハンターという仕事に対しての責任感は非常に強く、いざという時には機転も効くなど、兄よりもしっかりしている。普段は憎まれ口を叩き合っているものの兄妹仲は良く、「自分が兄を警視庁一の刑事だと思い込んでいる」という兄の認識が単なる思い込みに過ぎないことを黙っているなどの気遣いも見せている。
冠城由梨(かぶらぎ ゆり)
演 - 飯島直子(S20-11)[注 117][注 118]
亘の姉。ピアノ教師。都内の広い屋敷で一人暮らしをしている。亘を「わーくん」と呼ぶ。亘が実家を離れた後も姉弟仲は良好である。身元不明の老人を保護した際には、亘に連絡を取っている。ピアノ教師の傍ら、聖マティス教会のボランティア活動にも精力的に取り組んでいる[53]。性格は温厚で誰に対しても優しく接している。
青木綱一郎
演 - 浅利陽介(S20-最終話〈写真〉)[注 119]
青木の父親。元警察官。息子である青木とは確執がある。衣笠が交番勤務をしていた時代の同僚で「竹馬の友」でもある。長らく作中では父親の存在は語られるのみで登場は無かったが、衣笠が机から二人での写真を取り出したことにより初めて作中での登場となった(S20-最終話)。

主要・準レギュラー

主要・準レギュラーに記載するキャストはこちらを参考[54]

刑事部 / 刑事部捜査第一課 / 刑事部鑑識課 / 組織犯罪対策部 / 警務部 / 警察学校 / 警視庁幹部 / 警察庁 / 内閣情報調査室 / 法務省 / 政治家 / 退職者

警視庁

刑事部

内村完爾(うちむら かんじ)[注 120]
演 - 片桐竜次(PS1〜)
警視庁(刑事部長)。階級は警視長[警 3]。薫を捜査第一課から追放[注 121] し、特命係へ左遷させた張本人。特命係の存在を最も毛嫌いして疎ましがっており、勝手に事件に首を突っ込んでくる特命係の2人を呼び出して激しく叱責するのは日常茶飯事[注 122]。特に、左遷した薫が特命係に属していたS7中盤までは、右京や薫が捜査一課の部屋などにいるのを見かけただけで「誰の許可を取って入ってきた?」と咎める事が多かった。S19-10の人格変貌後は右京をはじめとした特命係とも友好的に接したり、部下への叱責も保身から正義の遂行のためへと変化している。
右京個人についても疎ましく思っているが[注 123]、捜査能力自体は認めており、私用で特命係を動かしたり(S10-14)、重大事件の際には万が一の責任を右京や中園に押し付ける保険を立てつつも右京の提言を聞き入れて捜査員を動かす事もある(S10-10、S17-最終話など)。手柄は奪ってでも全て自分のものにしたがる、失態や責任は全て部下や所轄に押しつけるなど、人としてかなり器が小さく、それゆえに上層部に嫌われて中々出世出来ないでいることが三浦から指摘されている[注 124](裏相棒 第5話)。その一方、自分が被疑者扱いされても大学時代の親友のために黙秘を貫いたり、検察を動かしたりしようとするなど義理人情に厚い部分もある(S17-16)。
剣道に造詣が深いらしく(S5-7)、好きな女優やウイスキーの話になると見境が無くなるなどミーハーな一面を持つ(S5-19、S6-14)。甘いものが好物だが、最近では健康のためか、甘いものを控えて青汁を愛飲している(S13-4)。自室に「古轍」[注 125] と書かれた書を飾ってある。しかし、後述の経緯で投げ捨てS20からは「規矩」[注 126]に変更されている(S20-2)。大学時代は山岳部に所属していた(S17-16)。
小野田から「悪人顔」と称される(S6-最終話)ほどの強面。失態を犯した者に対して「バカモン!!」(もしくは「バカモノ!!」)と怒鳴る[注 127]のが口癖で、PS1では部下であっても敬語口調であったが、それ以降は基本的に命令口調である。
付き合いの深い関係者がいる事から暴力団との癒着が囁かれており、風間楓子が突き落とされた一件では実際に伝手を使って風間燦王会会長の妻である匡子と密会を果たしている(S16-最終話)。前述の長年関係がある暴力団関係者として、扶桑武蔵桜の組長・桑田圓丈であることが明かされている(S19-1)。その扶桑武蔵桜絡みの事件で頭部に重傷を負い、一度は心停止して死亡を宣告されるも奇跡的に息を吹き返す。以降は人が変わったようになり、「今まで出世のために蔑ろにしてきた正義を取り戻したい」と宣言し、扶桑武蔵桜と絶縁したり、呼び捨てしていた中園を「中園君」と呼んだり、特命係に友好的に接するようになった(S19-10)[注 128]
人が変わって以降も失態をしでかした部下を叱責すること自体はこれまでと同じだが、叱責の理由は己の保身や警察の面子の類ではなく、「警察官としての道義的責任」を重視する方向に変わっている[注 129]。また、これまでは上層部に表立って楯突く事は無かったが、臨死体験以降は副総監の衣笠にも正論を以って詰め寄り、それが聞き入れられなかったため憤激して、座右の銘の「古轍」の額縁を投げ捨てるという、かつての自身とは決別したかのような姿も見せた(S19-最終話)。前述の通り、S20からは以前の自身の姿とは異なる意味合いを持つ「規矩」の額縁を飾っている(S20-2)。他にもS19-12からは度々「デュー・プロセス(法の適正な手続き)」と口走ることがある。
約14年ぶりに再会した薫に対しても寛大な態度で接し、正義の遂行のために権限のない薫に対しても捜査への参加を認め、薫を驚かせた(S21-2、6)。また、S21では加えて天然ボケな一面も見せ、S21-最終話の捜査会議における場面では、劇中で登場した動画配信サイト「CikTak(チクタク)」を「時計か?」と口走ったり、「配信者」を「背信者」と勘違いした挙句、「『背信者に投げ銭を』というのは、『裏切り者におひねりをやれ』という意味なのか?」と言って中園を困惑させていた。その上、事件解決後は自身も動画配信を行うなどして、衣笠と中園を呆れさせた。
中園照生(なかぞの てるお)
演 - 小野了(PS1〜)
警視庁刑事部参事官。階級は警視正。内村へのおべっかに始まり肩揉みやお茶出し、更には部下の言動にまで気を遣い、逐一内村のご機嫌を伺っている腰巾着的な存在。その一方で内村に対する鬱憤はかなり溜まっており、最近ではたびたび反抗的な言動を取るようになってきている(S11-9など)[注 130]。しかし内村が人質にされた事件で、救出された彼に開口一番で憎まれ口を叩かれても、その元気ぶりにほっとしたような笑顔を浮かべたり(S18-11)、内村が死亡したと聞いて泣き崩れるなど(S19-10)、心底嫌っているわけではない。内村が正義感に目覚めて以降も、戸惑いつつ彼の命令には従っているが、「一緒に責任を取ってやる」と言われ、「あの時死んでしまえばよかったのに」と愚痴をこぼしたり(S19-11)、上層部などの意向より正義を優先するようになった内村に辟易するシーン(S21-2、6)が見られるようになった。
内村が人格変貌により、制御出来なくなったことから、副総監の衣笠からは内村のコントロール役として期待されている(S21-2)。
内村と同様に特命係を毛嫌いしてはいるものの、どちらかと言うと上司である内村に追従しているだけである節があり、事件解決の理由を「特命係のおかげ」と口走ったり(S6-2、S13-10)、特命係に個人的に情報を提供したり(S15-11など)したこともある[注 131]。重大事件が起きた際には積極的に右京の頭脳を頼る傾向があり(S10-10など)、完全な独断で特命係を事件の捜査に参加させた事もあった(S13-10)。また、失踪していた右京が無事だと知らされた際には「残念だ」と言い放った内村と衣笠とは対照的に嬉しそうな表情を浮かべていたりもした(S18-2)。
作中では捜査第一課長[注 132] や管理官と同様の役回りとして所轄署で捜査の指揮を執ったり、時には犯人の取り調べに自ら出向くこともある(X-DAY)[注 133] が、警視庁人質籠城事件の指揮官になった際には緊張の為に全く使い物にならなかった(劇場版II)。不祥事の謝罪会見を内村に押しつけられることがよくあり、会見で涙を流した際には内村から「大根役者」、小野田から「アカデミー賞もの」という両極端の評価を受けた(S6-最終話)。
家族は娘と霊感の強い妻がいる[注 134]。娘の安否を心配して特命係を動かしたり(S11-14)、家族の写真を携帯電話の待ち受けにするなど大切に思っている反面、当の家族からは軽んじられている模様。
また、ストレスによる薄毛を気にしている(S18-最終話など)。
刑事部捜査第一課
伊丹憲一(いたみ けんいち)
演 - 川原和久[55](PS1〜)[注 135]
警視庁刑事部捜査第一課7係[注 136] の刑事。階級は巡査部長[注 137]。「トリオ・ザ・捜一[注 138] の最年長(三浦の在籍時は中堅刑事)。
窓際部署ながら事件捜査に首を突っ込む特命係の存在を疎ましく思っている人物の一人で、事件現場や聞き込み先で顔を合わせるたび悪態をつくのが定番となっている。捜査一課でのライバルだった薫が特命係へ左遷されて間もなかった時期には、特命係を毛嫌いして捜査から積極的に追い出そうとすることが多かった。尊が配属されて以降は、特命係の能力を認めつつあくまで「利用する」スタンスで連携を取ることも多くなり、右京と一時的なコンビを組んだり(S9-6、S10-10、S21-3)、特命係の取り調べを邪魔しようとした人物を外へ追い出したり(S8-最終話)、捜査資料を特命係に横流しすることもあった(S9-最終話)。月日の経過と共に特命係に対する態度は軟化してきており、右京のことを「意味の無いことは絶対にしない人だ」と評したこともある(S11-18)ものの、享に対して「捜査一課に配属されることは絶対にない」と忠告するなど、未だ一線の距離を保っている様子が見られる。
頭に血が上りやすい短気な性格。強面を活かした容赦ない荒っぽい取り調べをしており、容疑者に怒声を浴びせ胸倉を掴む事は日常茶飯事。特にシリーズ初期では凡庸な刑事として描かれ、短絡的な見込み捜査をしては右京から良いように扱われることも多く(S2-13など)、子供にすら「多分出世しない」と酷評されることもあった(S1-5)。強引な取り調べから恨みを買ったり(S8-15)、短気から一般人を突き飛ばして窮地に立たされたこともある(S14-13)。また、「上に逆らって捜査するバカいねえだろ。長いものには巻かれて生きるに限る」と嘯く(S1-12)など、特命係と異なり警察組織の人間として枠をはみ出さないことを基本姿勢としている。しかし、刑事としての仕事には誇りと責任感を持っており、組織の不条理など「筋の通らない事」を嫌う正義感を秘めている。時には上層部の理不尽な命令に啖呵を切ったり(S2-18)、怒りを爆発させ独自の捜査に走ることもある(S7-7など)。月日の経過につれて、右京からも警察官としての姿勢を信頼されるようになっている(S8-15、S21-8)。また、所轄署勤務時代から事件調書を作成する際には事細かに記入するスタイルを貫いており、右京を感心させている(S15-2)。
右京に対しては自分より階級が上であるため、慇懃無礼に「警部殿」「警部さん」などと呼び、嫌味っぽく接する。薫とは犬猿の仲で、出くわすたび「特命係の亀山〜!」[注 139][注 140]などにはじまる罵声を浴びせ、互いに憎まれ口を叩きあっていた。しかし全くの不仲というわけではなく、事件によっては薫と連携して捜査に当たっていた。薫がサルウィンへ旅立つ際には「ケツまくるとはお前らしいぜ」などと憎まれ口を叩きながらもきちんと戦友を見送るなど律儀な面もある(S7-9)。法務省から出向していた亘に対しては「お客様」と呼び慇懃無礼に接していたが、亘が巡査階級で警視庁入庁を果たして後輩となった際には呼び名が「冠城」に代わり、敬語も一切使わなくなり「どうせ追い抜かれるだろうからそれまでは徹底的にいびってやる!」と先輩面を提げて粗暴な言動を取るようになった(S15-1)。薫が日本に帰国した際には警視庁に戻ってくるように促し、表面上は「警視庁に戻ってきたお前をいびり倒して引きこもり亀にする」などかつてのように憎まれ口を叩いていたが、裏では峯秋に土下座をしてまで薫の復帰に尽力した(S21-2)。
荒っぽく短気な一方で、聴取中の参考人に暴れられた時(S5-5)・心臓発作を起こされた時(S6-6、劇場版I)にはたじろいだり、惚れ込んでいた英会話講師が検挙された際に「警部殿〜、先生はどのような罰を受けるのでしょうか?」と右京に泣きつく(S1-9)など、容姿によらず臆病で気弱な面もある。また、同僚の警察官が犯人に激昂して掴み掛かろうとするのを冷静に宥めることもある(S7-8、S8-10など)。警察官としての仲間意識は強く、三浦が事件捜査の際に負った怪我の後遺症で以前のように捜査が出来なくなった際は人目を憚らず涙を見せていた(S12-1)。
好物はニンニク入りの豚骨ラーメン(S8-15)とフルーツサンド(S19-16)で、牛乳を飲むと腹を下す(S19-16)。子供の相手は苦手(S5-12など)。惚れっぽい性格で美女には弱く、恋愛を成就させるべく奮闘することもある(S1-9、S2-5)。しかし恋愛下手なため「トリオ・ザ・捜一」で唯一パートナーがおらず(S5-11)、芹沢からも右京と併せて「女心わからないブラザーズ」と揶揄されるほど(S11-17)。事件関係者が有名人であっても気づかないなど世情には疎く、度々芹沢や米沢から突っ込まれ、三浦には「ニュースぐらい見ろよ」と言われている(S2-8)。例外的に元アイドルの野崎春菜(S4-12)や美人女優の桜庭かなえ(S14-11)の大ファンで、後者が巻き込まれた事件では亘から「会えるかもしれない」と唆され、警視庁の管轄外でありながら特命係と行動を共にした。誰かに噂されると背中が痒くなる(S3-9、X DAY)、ドアや取調室のマジックミラー越しに様子を窺う特命係の存在に気付くなどの特異体質を持っている。剣道が得意で薫を打ち負かしており、剣道の師匠が殺害された事件に右京が興味本位に首を突っ込んだ時は不快感を露にしていた(S5-7)。S14-最終話までガラケーを使用していたが、S15からはスマートフォンに変わった。
作中で呼ばれたことはないが、ファンやスタッフからは「イタミン」と呼ばれており、元々は掲示板やブログなどでファンが呼ぶだけであったが、2008年5月1日放送の(裏相棒)第八夜のサブタイトルに使われるなど、いつの間にか公式化している。また、小説「鑑識・米沢の事件簿」では女子職員が影で「イタミン」と呼んでいることが明かされてもいる。しかし、伊丹本人はそう呼ばれることを快く思っていない(裏相棒3 第1話)。2013年3月23日公開のスピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』では岩月と共に主役を務めている。
芹沢慶二(せりざわ けいじ)
演 - 山中崇史[55](S2-4〜)[注 141][注 142][注 143][注 144]
階級:巡査 → 巡査部長
警視庁刑事部捜査第一課7係の刑事。「トリオ・ザ・捜一」[注 145]の中堅刑事(三浦の在籍時は若手刑事)で、薫や伊丹の後輩にあたる(ゆえに、薫と伊丹を「亀山先輩」、「伊丹先輩」と呼ぶ)。ノリが軽くお調子者の性格で、失言が多い。伊丹や三浦の悪態に同調して、軽口を叩いては薫に殴られることもしばしば。
「トリオ・ザ・捜一」の中では特命係に対する反感は少なく、薫に捕まったり右京や尊の話術に嵌ったりして捜査情報を漏らすこともあった。特命係の捜査能力の高さをあてにして自ら情報提供をすることも多い。知人に起きた事件の捜査のために特命係を頼り、共に捜査をしたこともある(S4-3、S7-16)。しかし、基本的には特命係が捜査に関わることを良しとはしていない立ち位置を取っており、伊丹程ではないが、特命係が事件に首を突っ込むのをやや疎ましがる素振りを見せることもある。
登場して間もない頃は伊丹や三浦との関わりは薄かったが、シーズンを重ねるにつれ、次第に二人と共に「トリオ・ザ・捜一」の一員として深く関わるようになり、長らく「トリオ・ザ・捜一」の下っ端的な立場が定着していた。享が特命係に配属されてからは先輩風を吹かすようになり、それ以後に配属された亘や麗音に対しても、少々高圧的に接しようとしたりするなど、先輩刑事としての顔を見せるようになっている。また、三浦が退職して以降は伊丹の相棒的な立ち位置で捜査に当たる様にもなった。薫が復帰してからも以前のように捜査情報を漏らすことはなくなったが、薫からの咄嗟の指示に嫌々ながら従ったりする(S21-13)など今でも頭が上がらない様子である。
島根県出身で、興奮すると地元の方言が出る(S3-12)。大学在籍時には国際法のゼミに所属していた(S4-3)。また、友達や同期に関しては運がなく、芹沢自身が彼らを捜査、逮捕したこともある(S4-3、S17-11)。恋人がいるが、本編では写メールでのみ姿を見せている(S10-10)。従兄弟が自衛官(S13-1)。伊丹が「イタミン」という愛称があるのを羨ましく思っており、伊丹から「スイ-ツ芹沢」と愛称を付けてもらった(裏相棒3 第1話)。
出雲麗音(いずも れおん)
演 - 篠原ゆき子[56][57](S19-1〜)
警視庁交通部交通機動隊→警視庁刑事部捜査第一課(S19-1 - )
警視庁刑事部捜査第一課7係の刑事。階級は巡査部長。元々は交通機動隊の白バイ隊員であったが狙撃事件により負傷。一命は取り止めたが後遺症が残り、交機から離れることとなった。その後美彌子や衣笠らの斡旋により、刑事部捜査第一課7係に配属された[注 146]。これにより伊丹らの班体制は三浦時代と同じ三人に戻り、「トリオ・ザ・捜一」の若手刑事となった。
伊丹から先輩風を吹かせられていた芹沢が、麗音に先輩風を吹かす逆転現象が起きているが、伊丹や芹沢と比べ、特命係にはかなり協力的。伊丹らが行う取り調べの記録をする女性警察官は、殆どがエキストラだったが、異動後は主に麗音の担当となる。激高した成人男性を1対1でねじ伏せる護身術を披露した事もある。美彌子とは警視庁内の女性職員の交流グループ 警視庁ガールズボム (通称・KGB)に参加する間柄でもある。また、危機的な状況から奇跡的に一命を取り止めた経緯もあって、青木からは「不死身ちゃん」と呼ばれている。また、薫からは「麗音ちゃん」と呼ばれている(S21-13)。
刑事部鑑識課
益子桑栄(ましこ そうえい)
演 - 田中隆三[58](S15-1〜)
米沢の後任に当たる警視庁鑑識課員。階級は巡査部長。薫や伊丹、及び大木・小松コンビの同期[注 147]。伊丹とは親しくしており、彼の個人的な依頼に応じて鑑識を融通させてくれることがある。ぶっきらぼうな性格に反して猫好きという一面を持つ。趣味は魚釣り。
米沢の異動後、鑑識課は上層部の意向により特命係には非協力的であり、益子も例外ではない[注 148]。しかし亘から提供される猫の写真集や釣りの穴場といった買収工作に負け、捜査に協力することもある。また、基本的に邪険な態度は変わらないものの、月日が経つにつれて特命係への態度はだいぶ軟化している。

組織犯罪対策部

角田六郎(かくた ろくろう)
演 - 山西惇(PS2〜)(中学生:吉田晴登[59]〈S15-9〉)
経歴:警視庁生活安全部薬物対策課課長(PS2)
→ 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課課長(S5-1)
→ 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課課長(S21-1)
警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課の課長[注 149]。階級は警視。丸刈り頭に黒ぶち眼鏡、夏でも着る派手な色のベストをトレードマークとしている。作中のムードメーカー・コメディリリーフ的な存在。
米沢と並ぶ、特命係の数少ない理解者の一人。同課の居室に特命係の小部屋が併設されているために特命係とは「お隣さん」の関係であり、付き合いは長い。特命係の小部屋を訪れては「暇か?」の掛け声[注 150]と共に雑談に花を咲かせるのが日常となっており、彼が漏らした何気ない一言が右京に閃きを与えることもある。特命係の能力を高く評価し様々な面で協力を惜しまず、一方で暴力団事務所の摘発では特命係に捜査協力させるなど特命係とは持ちつ持たれつの関係。そのため「特命係の協力者」と認知され上層部からにらまれているが、本人はこれ以上の出世を諦めている節があり、特に気にしていない[注 151]
普段は温厚で飄々とした人柄だが、自身が担当する暴力団関係の捜査となると態度が一変し、被疑者に対しては高圧的な態度を取り、殴る蹴るなどの行為で徹底的に締め上げて自白に追い込む事もある(S13-13など)。また、被疑者のみならず他の警察官に対しても攻撃的になる場合もあり、薬物が絡んだ殺人事件では捜査一課と手柄の奪い合いを繰り広げたり、右京にすら八つ当たりしたこともある。
右京のことは尊敬半分嫌味半分で「警部殿」と呼んでいたが、近年は殆ど呼ばなくなり、基本は「あんた」か「お前」、時と場合によっては右京本人に対して直接「杉下」と呼び捨てにすることも増えてきている。ただし、現在でも稀に「警部殿」と呼ぶこともある(S16-16)。
かなりのコーヒー好きで、元々は薫の淹れるコーヒーを目当てに特命係の部屋へ赴いていた(PS2)。特命係の棚にはパンダのマイカップ[注 152] を置き、特命係のコーヒーメーカーを勝手に使っている[注 153]。コーヒーを淹れていた薫の退職後は尊や享に用意するように要求し、用意されていないと不平不満を漏らしたこともあったが、亘の淹れる濃厚なコーヒーには興味を示さず「いつもの薄いのでいいや」と自分でコーヒーを用意するようになった(S14-1)。
妻は山形県の酒田出身(S15-4)。中学時代は写真部に所属しており、当時の彼女が現在の妻である(S15-9)。京都府警察に勤務している双子の兄がおり[注 154]、本人は「犬猿の仲」と語っているが、実際は角田が一方的に毛嫌いしているだけである(S1-10)。ほとんどの人が「微妙」と評した美和子スペシャルをべた褒めしたり(S5-13)、コーヒーの味についてインスタントと挽きたての区別がつかない(S8-13)など、やや味覚音痴気味。先述のカメラの他に釣りが趣味であり、部下の大木や小松と一緒に釣りをしていた時に死体を発見したことがある(S3-9)。
大木長十郎(おおき ちょうじゅうろう)[注 155]
演 - 志水正義(PS1〜S17-3、8)[死 2][注 156]
小松真琴(こまつ まこと)[注 157]
演 - 久保田龍吉(PS1〜S17-最終話)[注 158]
経歴:警視庁生活安全部薬物対策課
→ 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課
→ 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課
警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課の刑事[60]。階級は巡査部長。いずれも角田の部下で、薫や伊丹、及び益子の同期。大木は小柄で声が低く、小松は長身で声が高い。2人でいつも特命係の様子を覗き見している。
3名で連れ立って釣りに出かけたり(S3-9)、角田の発した冗談に大木と小松が乗る(S11-9)など、角田・大木・小松の関係は良好。シリーズ初期は特命係と直接絡むことが殆ど無かったが、シリーズの経過に伴って特命係の捜査に協力する場面も見られるようになった。
角田と同様に捜査一課の刑事たちとは事件の処遇を巡って揉めることが多いが、昼食に伊丹と出くわした際には会釈するなど[注 159](S8-15)付き合いはそれなりに良好。
大木に関しては、演じる志水正義が2018年に死去したため、S17-8以降は過去の回想シーンなどを除き登場していない。また、小松を演じる久保田龍吉もS17を最後に登場していない。ただし、S17に限り、志水の死去後も久保田が単身で出演していた。
S17以降の2名の動向については作中では一切触れられておらず、詳細不明。S17以降の公式サイトのキャスト一覧では、2名とも引き続き掲載されている[60]

警務部

大河内春樹(おおこうち はるき)
演 - 神保悟志(S2-1〜)
経歴:警視庁警務部人事第一課主任監察官
→ 警視庁刑事部捜査第一課臨時管理官
→ 警視庁警務部人事第一課主任監察官
→ 警視庁警務部首席監察官
階級警視(S2〜S9) → 警視正(S10〜)
警視庁警務部首席(監察官)[注 160] で、警察庁キャリア[警 4] として警視庁に出向中(S6-10)である。かなり神経質な人物で、携帯しているラムネ菓子[注 161] を噛み砕く姿から「ピルイーター」の異名を持つ。享がいた時はラムネを食べるのを止めていたが、亘が来てから再び食べるようになった。
監察官という立場から、勝手な事件捜査を行う特命係の動向には常に目を光らせており、殺人事件の容疑者が自殺未遂を起こした一件(S2-2)では査問会を開き特命係を追い詰めた。一方で、職務を離れた私見では特命係の能力を高く評価しており、捜査に協力したり、右京の懲戒処分を引き延ばそうとするなど、警察幹部の中では特命係と比較的良好な関係を築いている。また、個人的に事件の捜査を依頼した際には自分のある秘密[注 162] を打ち明けた(S2-18)。テロ対策における警視庁と各県警本部の公安部及び公安調査庁の連携不足の懸念から、アメリカ合衆国並みの国家安全保障局設立という大望を抱いており、右京と薫の登用を考えていたほか、小野田に自分なら右京をうまく操れると豪語したこともある(S6-10)。一時期は特命係と距離を置くようになった(S7-1)が、尊が特命係に配属されて以降はその傾向は無くなり、それ以降も特命係との関係は続いており、内部査察のため特命係に協力を仰いだこともある(S9-16)。
自分の部下であっても私見に囚われることなく容赦ない視点で接する、職務に忠実かつ厳格な人物。一方で、テストケースとして立てこもり事件での臨時管理官に指名された際には審議官より「失格」の烙印を押された(S5-11)他、不祥事の究明を上層部に潰されたり(S7-7など)、暗号文を誤解読して捜査本部を混乱に陥れたり(S7-10)するなど、功を急ぐ余りに失敗してしまうという場面も見られた。
尊とは警察庁時代からの旧知の仲であり、バーで一緒に飲んだり(S8-1、S10-最終話など)、剣道の練習に付き合わせたり(S9-9、劇場版II)するなど親交が深い[注 163]。また、尊のことを度々気にかけており、尊が推薦組(準キャリア)として警察庁への登用が決まった時には彼の将来を考えて上申書を出してまで反対していた(S8-最終話)。

警察学校

米沢守(よねざわ まもる)
演 - 六角精児(PS2〜S14-最終話 / S15-13、14 / 劇場版IV / S16-5 / S20-17 / S21-20、最終話)[注 164]
経歴:所轄署刑事課鑑識係
→ 警視庁刑事部鑑識課(PS2〜S14-19)
→ 警視庁警察学校教官(S14-最終話〜)
元警視庁刑事部鑑識課員。階級は巡査部長[61]。血液型はB型。
特命係に友好的な警察関係者の一人。PS2で特命係と面識を持って以降、「高座のチケット」や「名人のカセットテープ」などと引き換えに右京へ捜査情報を提供したり、非公式に鑑識・鑑定作業を行うなど、特命係の捜査に全面的に協力している。時には自ら特命係を事件現場に呼び、特命係が事件に関わる切っ掛けを作ることも少なくない。特命係との協力関係は捜査一課や警察上層部の間では公然の秘密と化しており、捜査現場に特命係が姿を現すと呼び寄せた張本人として真っ先に疑われることもある。
右京に対しては、落語の趣味が一致しているだけでなく捜査能力への尊敬の念も持っており、右京を「敬愛する刑事」と語っている。また、右京の相棒に対しても邪険にせず、右京と同じく好意的に接する。例外的に亘とはとある出来事が切っ掛けで、あまり反りが合わず折り合いが悪い傾向にあったが、月日の経過に伴って友好的に接するようになった(S20-17)。特命係の急な頼みごとにも快く応じてくれるが、一方で右京の人使いの粗さには辟易しており、面と向かって文句を言ったこともある。
長年特命係に協力し続けてきたが、警察学校教官への異動辞令[警 5]が下されると「無難に務めて早く現場に復帰したい」との思いから特命係への協力に難色を示すようになる。右京への積年の不満や、亘との折り合いの悪さもあり特命係との関係は悪化していき、教官研修中に遭遇したテロ事件を節目に、正式に警察学校の教官に赴任し右京と亘に別れを告げた(S14-最終話)。とは言え、その後も特命係との交流は続いており、警察学校の亘に鑑識の"特別レッスン"を伝授したり(S15-10)[注 165]、右京の依頼に渋々ながら協力したり(劇場版IV)[注 166]、警察学校内で事件が発生した際には特命係を呼び出している(S16-5)。休日に引退間近の鉄道車両を見に行った際に線路脇で遺体を発見した際にも特命係に連絡を入れ、約4年4ヶ月ぶりに再会した。この事件に自身の愛するローカル線が関わっていたことから特命係と共に捜査し、警察学校教官でありながら約6年ぶりに鑑識課の制服に袖を通して、無許可で右京たちと共に現場検証を行った。この際、月日の経過のためか、険悪な仲であった亘や疎遠になった右京とも友好的に会話している(S20-17)。後に内村たちに叱責されるが、右京たちに感謝し元の職場に戻った。この際に「こてまり」にも赴き、茉梨と対面している。
特命係に復帰した薫とはサルウィンからの帰国直後に対面しお互い抱き合うほど再会を喜んでいたが、のちに小野田の遺骨が盗難に遭っていた事件について黙っていたことや右京に依頼されて極秘で調査していたことについて恨まれてしまった。その後は機嫌を直した薫と右京と共に嘗てのように捜査を行い、自身の鉄道に関する知識を活かして特命係に情報提供をした(S21-20、最終話)。
主な趣味は落語。携帯の着メロも落語の出囃子『一丁入り』であり、同じ趣味の右京とは話が合う。その他、女子アナウンサー(S4-10)や昆虫、ギターゲーム漫画喫茶通い(S7-3)や鉄道オタク(S8-5、S20-17)[注 167]、釣り(S13-15)などかなりの多趣味。「熱狂的ファン」と称するほど愛読する作家が多く、(S2-6、S6-3、S9-1)、事件について語る時にはドラマ仕立てで願望込みの想像を解説に交えたりする(S2-18)。また、自室には大量に並べられた棚や鉄道模型などがある(S13-11)。趣味でローカル線の車窓映像のビデオを鑑賞していた際に映りこんだ人物から、とある事件の解決に至ることになったり(S8-5)、「音鉄」でもあるためか電車のわずかな走行音だけから詳細な場所を特定したり(劇場版IV)など、趣味の鉄道が度々事件解決に役立っている。
以前に妻に逃げられて離婚した経験があり、現在は独身。別れた妻のことは今でも想い続けており、S5-3では「元妻の行方を捜してかれこれ3年」とも話しているが[注 168]、警察学校の教官となって以降も未だに再会には至っていない[注 169]。米沢が主人公を務めるスピンオフ小説『鑑識・米沢の事件簿〜幻の女房〜』においては離婚に関する詳細が記されており、米沢本人は周囲に対して妻の知子と離婚に至った理由について酒が原因と語っているが、実はそれは表向きで、仕事に夢中になるあまり家庭を顧みなくなった結果、知子から愛想を尽かされて離婚に至ったのが真相である。また、これを原作とする映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』においては米沢の言によると、長らく取り掛かっていた仕事が終わり、久しぶりに帰宅すると妻の知子の姿が無く、代わりに彼女の名が記載済みの離婚届が置かれており、それを目にして頭に血が上った米沢が怒り任せに離婚届を役所に出したことで離婚が成立したが、当の米沢は現在ではその行動を反省している。なお、小説・映画共に別れた元妻と思しき「真鍋知子」(実際は顔と下の名前が同じだけの別人)を発見するも、結局会う勇気を持てずに顔を合わせることなく去るというヘタレぶりを見せている。
映画『(相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿)』では主役を務めた他、『警視庁捜査一課9係』ではゲスト出演を果たしている。

警視庁幹部

衣笠藤治(きぬがさ とうじ)
演 - 大杉漣(S15-1〜S16-13)[注 170][死 3]杉本哲太(S16-最終話〜)[注 171][62]
警視庁副総監。階級は警視監。1959年(昭和34年)10月2日生まれ。
権力に固執する典型的官僚ではあるが、サイバーセキュリティ対策本部の発足に携わるなど、警察組織の改革にも意欲的に取り組む野心家。また、警察内外を問わず、各方面の有力者ともコネを作っているが、その相手の後ろめたい事情が明らかになって失脚しそうになった場合は「共倒れはしない」と言わんばかりにあっさりと見捨てることも辞さない(S16-10、S17-10)。
法務省を追われた亘に対する「捜査部署への配属は認めない」という報復人事に関わって総務部広報課に配属させたが、峯秋の依頼により亘を特命係に異動させた(S15-1)。その後、娘の里奈が目撃者となった殺人事件以降、特命係を「警視庁の負の遺産」として危険視するようになり(S15-11)、峯秋に対し特命係の指揮監督役への就任を打診したり(S16-1)、特命係による違法捜査の立件をあえて見送らせる(S16-2)など、特命係を政敵の峯秋もろとも葬り去ろうと様々な陰謀を巡らせるようになる。また、娘が特命係と関わることも良しとしておらず、遠ざけさせている。
神奈川県警本部長時代にはカルト教団の一斉摘発に関わるなど順調な出世街道を歩んでいる(S16-12)反面、自宅に脅迫状が送り付けられた一件もあり、家族仲は良好とは言えない(S15-11)。妻は療養を余儀なくされ、里奈にも妻の旧姓を名乗らせるなど気苦労も多い。
青木の父親・綱一郎[注 172]とは交番勤務時代からの付き合い[警 6]で「竹馬の友」の間柄であり、彼が警視庁に配属された背景には衣笠のコネがあったと噂されている。青木が風間楓子を突き落とした一件では、犯行動機が風間楓子の属する週刊フォトスを日頃から疎んでいた自分のために行ったという事を察したため、大河内に圧力をかけ、普段から敵対している峯秋に頭を下げてまで、彼の処分を特命係への異動へと留めた(S16-最終話)が、衣笠自身は青木のことを「あいつはろくでなしです。頭は悪くないが、一言でいえば出来が悪い」「やることが幼稚だ」など、他者の前では厳しく批判している(S17-1、2)。しかし衣笠も関わった不祥事が暴かれるのを察した青木が、彼に火の粉が降りかからないよう一計を案じたの切っ掛けに、青木のサイバーセキュリティ対策本部への復帰を関係幹部に働きかけ、青木を同対策本部へ復帰させる(S17-10)など、水面下では彼のために尽力している。このため峯秋からは、「青木とは親友の息子というだけではなく、それ以上の関係性ではないか」と指摘されており、本人も「ある種特殊な関係性」と語っている。最終的には問題ばかり起こす青木を見放し、開き直った彼から「自身を切り捨てれば警察の秘密を公表する」と脅され、遂に決別した(S20-最終話)。
特命係を敵視しているため、薫のことも疎ましく思っており、袴田茂昭から薫を正式に警察官として再雇用するよう要請を受けた際には「いったい、お前は袴田議員に何をしたんだ!?」と薫に激しく詰め寄っていた(S21-11)。

退職者

三浦信輔(みうら しんすけ)
演 - 大谷亮介(PS2〜S12-1 / S14-10)[注 173][注 174]
経歴:所轄署刑事課強行犯係
→ 警視庁刑事部捜査第一課第七係主任(PS2〜S11-最終話)
→ 警視庁刑事部捜査第一課第七係係長(S12-1)
→ 依願退職(S12-1)
階級:巡査部長 → 警部補
警視庁刑事部捜査第一課7係の係長[警 7]
元「トリオ・ザ・捜一」の最年長・リーダー格。所轄署の盗犯係(S5-4)などを経て捜査一課に配属された叩き上げの刑事である。特命係を疎ましく思ってはいるものの、比較的穏健な態度を取っており、右京に対しても「警部殿」と呼ぶなど慇懃に接している。特命係の能力は認めており、個人的に捜査の依頼をして以降(S5-4)、陰で特命係を信頼する様子も見せるようになった。
荒っぽい伊丹に比べて捜査は堅実。また直情的な伊丹を宥め、上層部との軋轢を取り成すなど「トリオ・ザ・捜一」のブレーキ役を担っている。一方で仲間が命の危機に晒された際には被疑者を締め上げて吐かせようとしたが伊丹が止めに入る場面もあった(S7-9)。
S12では昇進試験に合格し警部補階級の7係長に就任するが、甲斐次長誘拐事件の捜査中に太腿を刺され負傷してしまう。一生杖が手放せないほどの後遺症が残り、内勤の慰留も固辞して警視庁を依願退職した(S12-1)。これにより、「トリオ・ザ・捜一」は伊丹と芹沢のコンビ体制となった。退職後は日本各地を巡る旅人のような生活を送っており、再会した右京に本多篤人の情報を提供している(S14-10)。
「トリオ・ザ・捜一」では唯一の所帯持ち。FBIへの出向経験があり、英語が出来る(S10-9、劇場版Ⅲ序章)。

警察庁

小野田公顕(おのだ こうけん / きみあき[注 175][1]
演 - 岸部一徳(S1-1〜劇場版II / S9-最終話 / S16-13〈回想〉)[注 176][注 177]
経歴:東京大学法学部
→ 警察庁入庁
→ 警視庁公安部参事官(S1より15年前)
→ 警視庁警備部緊急対策特命係長(S1より15年前)
→ 警視庁公安部長
→ 警察庁長官官房室長(S1-1)
→ 警察庁長官官房教養課課長(S3-2)
→ 警察庁長官官房室長(S3-4)
→ 殉職(劇場版II)
警察庁長官官房室長(通称・官房長[注 178]。階級は警視監。故郷は群馬県で、6月4日生まれ[63] だが、年齢は不明[注 179]
一見飄々としとぼけた雰囲気をまとっているが、その実警察内部のみならず政府関係者とも太いパイプを持つ隠れた実力者で、組織的に重要な利を得るためなら取引をして当事者の罪すら見逃し、様々な策を巡らす老獪で食えない人物である。特命係の誕生並びに現状に至る原因を作った人物でもあり、浅からぬ因縁のある右京とは互いに牽制しつつも利用し利用される関係にある[注 180]。その政治力を駆使し特命係の処分を抑えたり捜査を支援するなど、基本的に特命係と協力関係を築いている一方、警察上層部や政府が絡んだ事件の際には国家の威信を守る立場から特命係としばしば対立していた。しかし、犯罪や組織の腐敗を憂う気持ちは持っており、権威を利用して犯罪を隠蔽しようとした官僚に対して彼なりの制裁を加えることもある(S1-最終話、S5-最終話、S8-7など)。この点については右京の「絶対的な正義」と小野田の「大局的な正義」の2人がそれぞれ持つ異なる正義感のぶつかり合いであると述べられており(劇場版IIエクステンデッド・エディション)、互いに相容れないながらも信条は理解し合う関係にあった(S12-最終話)。
警察庁から出向していた警視庁公安部参事官時代には、外務省公邸人質監禁及び籠城事件に対処すべく「緊急対策特命係」を非公式に結成し、作戦参謀として当時捜査二課で活躍していた右京を招聘して事態の解決に当たった。しかし、アメリカ国務長官の来日が決定したことを受け、政治的配慮から「国務長官の来日までに事件を終わらせて、日本政府と警察の面子を保つ」と突入作戦の実施を決断。交渉による人質解放を主張していた右京と決裂し、右京を解任して突入を強行した。その結果、隊員と人質に犠牲者を出す惨事を引き起こしてしまった。しかし上層部は責任の大部分を右京に押し付け、小野田は警察庁への帰任・閑職への一時的な左遷で済まされた(S1-11、最終話)。これらの事情からか、「緊急対策特命係」の生き残った隊員と右京を「自分を殺してもいい人間」に挙げている(S1-11)。
かねてから日本版CIAやFBIの設立及び警察庁の警察省への格上げを目論んでおり、警視庁人質篭城事件に際し計画に反対する警視庁幹部一掃の人事を進めるが、2010年7月20日[注 181]にその人事の煽りを受け懲戒免職になった警察幹部の恨みを買って刺されてしまい[注 182]、最後は「おかしいね…殺されるなら、お前(右京)にだと思ってたのに…」と右京に告げた後、彼に看取られながら息を引き取った(劇場版II)。その後、東京都内の寺に埋葬され[注 183]、墓石には「融通無碍」の言葉が刻まれている[注 184]
その後、警視庁人質籠城事件に前後して、「(赤いカナリア)」が引き起こした炭疽菌テロに対処するため、片山雛子と共に本多篤人の「超法規的措置」による秘密裏の釈放に関わっていた事が判明する(S9-最終話)。また、日本では施行されていない証人保護プログラムの違法適用(S12-最終話)など様々な裏工作に関わっていた事も明らかになり、それに絡んだ事件が発生したり、後述のように自身の遺骨が盗難の被害に遭った際、世間には秘密裏にした上で慎重な捜査が行われた後、犯人からの犯行声明が出された際は警察庁直々の命により、特命係が捜査に乗り出すことになる(S21-20、最終話)など死後も特命係、ひいては警察組織に影響を及ぼし続けている事が窺える[注 185]。また、この証人保護プログラムの違法適用に倣って、自らが起こした事件の隠蔽のためにプログラムの適用を腕ずくで行う政治家が現れるなど、時の権力者の行動にも影響を与える事に繋がっている(S20-3)。また、自身の遺骨が盗難の被害に遭う憂き目に遭遇している(S21-20、最終話)。
警察庁の要職にある身ながらも、あまり目下の人間に対して偉ぶることはしない。階級の低い、あるいは年齢の若い警察官に対しても敬語を使ったり、「○○さん」と呼びかけることもある。しかし付き合いの長い右京に対してだけは「杉下」や「お前」と呼び捨てで呼んでおり、敬語を使う度合いも他の人間と比べて少ない。また、警察官としての枠を超えて暴走した者に対しては冷淡に接する一面を持っている(S3-9)。
美和子に対して「僕は、特命係を動かしているのは杉下だとばかり思っていましたが、実は君の旦那様(=薫)なんだね」と語る(S5-15)など、薫を高く評価している。右京の能力は薫がいてこそ発揮されるとも認識しており、自身と右京が決定的に対立した際には、薫を懲戒免職することで右京を潰すことを画策した(S5-最終話)。一方で、違法な家宅捜索の令状や三雲法男が裁判官を辞めた理由に気づかず、右京の暴走を見逃してしまった薫に対して警告同然の忠告をしている(S6-最終話)。尊に対しても、特命係に来てから組織の体制よりも個人としての正義感や感情を優先させるようになったことを「青くなった」と評している(劇場版II)。
プライベートでは孫[注 186] を自らの運転で幼稚園に送迎するほどの孫煩悩で、孫からは「じいじ」と呼ばれていた(S1-5)。右京と2人で食事をすることがよくあり、勝手が分からずに回転寿司店で取った皿や食べ終わった後の皿をレーンに戻してしまう、湯飲みでボタンを押すお湯の注ぎ方がわからずに指を火傷する(S7-12)など庶民の知識に疎い場面がある[注 187]。また、本人の死後に判明したもう一つのプライベートな件として、従兄弟の雁屋耕大とは歳が近いこともあって仲が良く、彼からは下の名前に因んだ「きみちゃん」の愛称で呼ばれていた(S12-最終話)。兄弟構成は不明ながらも、少なくとも兄が一人いることは判明している[注 188]

内閣情報調査室

社美彌子(やしろ みやこ)
演 - 仲間由紀恵[64](S13-1〜)[注 189]
経歴:東京大学
→ 警察庁入庁
→ 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第二課
→ 警察庁長官官房国際課
→ 内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹
→ 警視庁総務部広報課課長
→ 内閣情報官
階級は警視正。優秀な美人キャリア。内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹として出向していたが、ロシア人スパイ・ヤロポロク・アレンスキーの亡命騒ぎに端を発した連続殺人事件の黒幕として内閣情報調査室長が逮捕されたことに伴い、総務部広報課に人事異動した(S13-1)。亘が広報課に配属された際に直属の上司となったが[34]、亘が自身の身辺調査を行なっていることを明かしたため彼の提案を飲む形で、亘を特命係に異動させるよう峯秋に根回しを依頼した(S15-1)。
スパイの協力者を「国賊」と言い切り毅然とした態度を見せる一方、ヤロポロクと密かに関係を持ち「マリア」という娘までもうけており、内閣情報調査室から脅迫を受ける(S16-10)など度々混乱を引き起こしている。警察上層部から「女狐」と揶揄されている通り、警察上層部から密通疑惑をかけられた際には強姦を主張し追及をかわすしたたかさを見せた一方(S15-最終話)、ヤロポロクの死を知った際には人目を忍んで号泣するなど、ヤロポロクを本気で愛していた様子が窺える。
「私の趣味ではない」と苦言を呈しながらも、右京の捜査能力を評価している人物の一人。そのため、必要とあれば、度々特命係に捜査の依頼を出して動かす事もある(劇場版IV)。また、東京大学出身であり、世代が違えど右京と同じ恩師に師事していた[注 190]。大学時代は将棋部に所属していた(S15-18)。峯秋とも警察庁時代から親交があり、秘密裏の調査依頼や相談事をし合う間柄。警察組織における女性進出を推し進めており、有望な女性職員たちによる定例会[注 191] を開催しているほか、衣笠に麗音の捜査一課への異動を打診したこともある(S19-1)。
国家公安委員長鑓鞍兵衛とも繋がりがあるようであり、内閣官房長官の鶴田翁助による人事にて内閣情報官のポストが与えられ、その鶴田が自身の不祥事により失脚すると、閣僚等の政府関係者から一度は社の人事は白紙にすべきだとの意見が出ていたが、事前に鑓鞍を味方に付けていた美彌子は政府関係者を説得して抑えさせて貰う形で手助けを受け、そのまま内閣情報官に就任した(S20-3)。
平時はクールな女性官僚として描かれ、どの様な場面でも表情を出すことは少ないが前述のヤロポロクの死を知った際には号泣したり、愛娘のマリアとのメッセージアプリには絵文字が多用されている(S20-19)。また亘との関係が警察各所にて流布された際には怒り気味でマリアや亘を追及するなど、娘や自身の家族のことになると感情的になる場面がある。

法務省

日下部彌彦(くさかべ やひこ)
演 - 榎木孝明(S14-1〜S17-10 / S20-19、最終話)
S14-1より登場した法務事務次官検事の資格を持たないものの、前任者が急逝したことにより次へのつなぎとして例外的に法務事務次官に任命されたために検事総長を頂点とする通例の出世コースからは外れており、それ故にあらゆる圧力にも動じることなく、自らの思うままに行動している。
元部下である亘には非常に目を掛けており、亘の要請にも臨機応変に対応し、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)際には峯秋にその事実を告発して亘を法務省から退官させ、亘の念願である警視庁特命係への配属が可能にするよう根回しを行ったこともある(S14-最終話)。
亘が右京と行動を共にする事の危険性から右京に苦言を呈したこともある(S14-1)が、特命係の捜査を元に東京地検(特捜部)を動かし家宅捜索に警視庁の人間を立ち会わせる(S14-4)など、基本的に特命係に対しては協力的な姿勢を見せていた。しかし目を掛けていた検事の些末な不正を右京が暴き辞職に追い込んだ一件から、「私は君を許さない」と発言するなど特命係を敵視するようになり(S15-8)、特命係が脅迫罪で告訴された際には、青木とひそかに接触したり、検察庁への告訴を利用し特命係の違法捜査を追及するなど、特命係廃止に向け暗躍するようになる(S16-1、2)[注 192]
ロシア人スパイとの関係が疑われる美彌子についても秘密裏に調査を進めており、広報課に配属された亘に素行調査を命じたことがある(S15-1)。
公安調査庁の組織改革を推し進めようと考えており、そのための人材として亘に接触し、ヘッドハンティングをして亘を引き抜く形で公安調査庁への転職を決意する切っ掛けをもたらした(S20-最終話)。

政治家

片山雛子(かたやま ひなこ)
演 - 木村佳乃(S3-1、2、3 / S6-16 / 劇場版I / S9-最終話 / S10-最終話 / X DAY / S13-18 / S14-10 / S16-13、14 / S18-1、2 / S20-19、最終話 / S21-1、2)(高校時代:(安田愛里)[65]〈S13-18〉)
年齢〈28(S3時点)〉
経歴:衆議院議員(S3-1〜S14-10)
→ 内閣総理大臣補佐官 (S9-最終話)
→ 内閣官房副長官
→ 出家(S16-13、14)
→ 防衛技術振興協会顧問 (S18-1、2)
→ 衆議院議員(S20-最終話〜)
若手ながら有望株の女性議員。長年外務大臣を務めた父の地盤を継いでいるために初当選から一度も落選しておらず、S20-最終話の時点で当選5回の負けなし。
「身の回りで事件が起きるたびにそれを逆手に取り、まるで糧にするかのように大きくなっていく人間」(S6-16、S9-最終話、S13-18)と右京が評するように、数々の事件の渦中にいながらも自分に不利になる事柄だけは巧みに隠蔽、あるいは逆に利用しのし上がっていく、狡猾さとしたたかさを併せ持った女性。また、自身の秘書による不祥事が発覚した際には、「あなたが生きている限り私はずっと怯えなければならない」と秘書に自殺するよう仄めかす等、自身の保身のためであれば冷酷無残な手段も厭わず(S3-2)、その影響力は政府中枢を始めマスコミや警察内部にまで及んでいる。一方で、父親の不祥事すら公表する姿勢(劇場版I)を見せたことで世間からは「清廉潔白」との印象を持たれている。
右京・薫とは首相補佐官の殺害疑惑の捜査を通じて面識を持った(S3-1)。当時の内閣官房長官朱雀武比古に取り入り、愛人とも噂される関係にあったが、事件に朱雀が関与していたことが発覚したため見限り、朱雀にとって決定的に不利な証言を特命係に伝えて逮捕させている(S3-1〜3)。その後も様々な事件で特命係と関わるが、その度に右京の追及をかわし続け、内閣総理大臣補佐官(S9-最終話)や内閣官房副長官を歴任。更には時の内閣官房長官との新会派結成を通して、女性初の内閣総理大臣の座も近いとまで目されるほどの安定した地位を築いてきたが、本多篤人が起こしたテロ事件で件の内閣官房長官が殺害されたため責任を取る形で議員辞職を表明した(S14-10)。
しかし、辞職後も政界への野心は失っておらず、次期総選挙での政界復帰を視野に入れており、出家というパフォーマンスによって世間の注目を集めるという思惑から仮出所した瀬戸内のもとを訪ねて得度式を依頼し、尼僧「妙春」として出家した(S16-13、14)。その後は髪を伸ばしているが「尼僧 妙春 (片山雛子)」という名前でSNSにアカウントを所有したり(S18-2)[注 193]、再び選挙に出馬した際の選挙ポスター等には尼僧時代の写真を使用したり、袈裟を着用している(S20-19)。その後は「防衛技術振興協会」の顧問就任を経て(S18-1、2)、再び東京7区から無所属で立候補する(S20-19)。その際に刺客候補として山梨県の選挙区から国替えした鑓鞍と相対することとなる。そして鑓鞍を破って当選し、政界への返り咲きを果たした(S20-最終話)。選挙戦では鑓鞍と戦うなどの確執があったが、当選後はパーティーに共に出席するなど表向き親しい間柄となっている(S21-1)
学生時代は父親からの重圧の下で自信の持てない地味な学生生活を送っており、ある失恋の経験によって現在のようなしたたかさを身に着けていった事が自身の口から語られている(S13-18)。「日本国家と結婚いたします」と宣言するほど結婚願望はない。亡父の洋一と瀬戸内が盟友であったために瀬戸内には「雛ちゃん」と呼ばれている。彼女自身そのことを快く思っていなかったが、周辺環境の変化から容認するようになっている(S16-13)。
瀬戸内米蔵[注 194] (せとうち よねぞう)
演 - 津川雅彦(S2-最終話 / S3-1、2、3、最終話 / S4-1 / 劇場版I / S7-1、2 / S9-最終話 / S12-最終話 / S16-13、14)[注 195][注 196][死 4]
経歴:衆議院議員(S2-最終話〜S7-2)
→ 東京拘置所に拘留(S9-最終話〜S16-13以前)
→ 仮出所(S16-13〜)
法務大臣・元衆議院議員。徹正院の住職「照妙」。常に江戸言葉の一本筋の通った性格で、非常に強い正義感の持ち主。実家が寺で幼少の頃に得度を受けた経緯から人命を非常に尊重しており、法務大臣在任中には死刑執行命令書への署名を一切しなかった(S2-最終話)。特命係を高く評価する数少ない理解者の一人で、捜査への協力も惜しまない。
人命尊重の理念から紛争地域で活動するNGOへの活動支援を積極的に行い、資金集めのためのパーティーで得た収入を全額寄付していた。しかし、その活動の中で現地政府の腐敗により支援を十分に受けられない子供たちの存在を知り、彼らを救うため国際支援物資を巡る不正に手を染めるようになってしまう。薫の友人が殺された事件を切っ掛けに、不正の事実が発覚して逮捕された(S7-1〜2)。
その後、懲役10年の実刑判決が下され収監される。本多篤人の釈放に関する情報を伝えたり(S9-最終話)、拘置所の看守の妻子を人質にした立てこもり事件が発生すると、自ら人質の代わりとして出向き右京と享により救出される(S12-最終話)など、収監中も度々特命係と関わってきた。
更に4年後、逮捕から10年を経て仮出所を果たす。実家の「徹正院」に戻り寺の再興を目指すが、雛子からの得度の申し出を受けたり、院内墓地で白骨遺体が発見されるなど、またも事件の渦中に巻き込まれる事になり、その過程で特命係とも再会する事になる(S16-13、14)[注 197]
小野田とは長い付き合いのある昵懇の間柄。北条晴臣に対する超法規的措置(S4-1)や、小野田による「証人保護プログラム適用」の計画(S12-最終話)にも関わっていた事が彼の口から明かされている。
鑓鞍兵衛(やりくら ひょうえ)
演 - 柄本明(S17-1、2 / S18-2 / S19-19、最終話 / S20-19、最終話 / S21-1、2)[注 198]
衆議院議員・国家公安委員長
飄々としている一方で、本心がどこにあるのか分からないところがある人物。耳が良い事を自慢にしているが、それは同時に『地獄耳』である事を誇示する意味合いもある。
公安委員の一人が関わった学校法人理事長殺害事件では捜査を静観していたが、そんな中、警察組織の中で独自の動きを見せる特命係に興味を持つ(S17-1、2)。特命係を評価する一方で危険視してもおり、マスメディアを動かして右京の社会的信用を貶めるよう工作した事もある(S21-2)。
以前は党の選挙対策委員長を務めていた。その際に自身と親交のあった奥多摩の名家の御曹司・王隠堂鷹司を党の公認から外して落選に追いやったが、その後鷹司が事故死したことから王隠堂家当主の鷹春や書生の京匡平から恨まれ、その京から襲撃される(S20-19)。
雛子との間に何らかの確執を抱えており、自身の地盤である山梨県内の選挙区を地元選挙事務所の秘書に譲って、雛子の選挙区でもある東京7区に刺客として国替えした(S20-19)。選挙区では雛子に敗れ落選するも、右京からは比例区での復活当選も織り込み済みの国替えと目されており(S20-最終話)、実際に当選した。その後はパーティーに共に出席するなど、表向きは友好的な間柄となっている(S21-1)。

特命係と関わった人物

犯人(被疑者・被告人・服役囚等) / 政府関係者 / 警察関係者 / 報道関係者 / 法曹関係者 / 医療関係者 / その他

犯人(被疑者・被告人・服役囚等)

阿部貴三郎(あべ きさぶろう)
演 - 武野功雄(PS1 / S3-13)
前科3犯の凶悪犯。指名手配中に薫に発見されて逮捕されそうになるが、逆に銃を突きつけて薫を人質にし、小料理屋に立てこもった(PS1)。その後、所轄署地域課の警察官の変死現場を目撃してしまい、殺人事件の被疑者として疑われた(S3-13)。
浅倉禄郎(あさくら ろくろう[66]
演 - 生瀬勝久(PS2 / S1-5 / S2-1、2、10、最終話 / S3-18)(幼少期:(下城正義) 〈PS2〉 / 少年期:(関口龍之輔) 〈PS2〉)
経歴:城東大学
→ 東京地方検察庁刑事部(PS2)
→ 東京拘置所 刑事被告人(S1-5)
→ 死刑囚
→ 死亡(S2-最終話)
東京地方検察庁刑事部検事。薫や美和子の大学の同級生で、無二の親友だった男。
次長検事に目をかけられる程の優秀な検事だが、その裏の顔は売春を行っていた女性を次々と殺害し平成切り裂きジャックと恐れられる連続殺人鬼だった。自分が「不義の子」であることがトラウマとなっており、売春に手を染めていた母親と婚約者を殺害して以後、娼婦に対する殺意が目覚め犯行を重ねていったが、特命係にその正体が露見して逮捕された(PS2)。
逮捕後も特命係との交流は続き、薫の依頼で少年(手塚守)の更生に一役買ったり、以前担当した事件の再捜査を右京に依頼していた。S2で死刑判決を受け東京拘置所収監されるが、二度に渡る脱走の末、千葉県の海岸で断崖から投身自殺を図り、一時期行方不明となってしまう(S2-1、2)。奇跡的に助かったものの記憶喪失となり、ホームレスとして生活し始め、約半年後に発見されて再収監されたが記憶が完全に戻ることは無く、最期は拘置所内で次長検事の教唆を受けた刑務官中津一義によって殺害されてしまった(S2-最終話)。死後、記憶喪失時に娼婦の遺体の入ったトランクを運んでいた事実が判明し殺害犯として疑われるが、薫の尽力により無実が証明された[注 199](S3-18)。
田端甲子男(たばた きねお[67]
演 - 泉谷しげる(S1-1 / S2-最終話)
東京大学卒業の自称「模範的一般市民」。日頃の警察の不祥事を憂いて警視総監に向けて何度も手紙で訴えたが、返答が全くないことに業を煮やし、ダイナマイトを携えて薫を人質に警視総監室に立てこもった末に、右京と薫の機転によって逮捕された(S1-1)。後日面会に訪れた右京から、警察庁長官からの誠意ある手紙を示されて感服する。その後は「日本の裁判制度をとことん体験したい」という理由で有罪判決を受けても控訴を続けており、浅倉が死亡した事件の捜査のために東京拘置所へ面会に訪れた右京と薫に、浅倉の死亡時の状況に関する証言をした(S2-最終話)。
三好倫太郎(みよし りんたろう)
演 - 蟹江敬三(S1-7 / S6-14)[注 200]
カクテルバー「リメンバランス」の店長を務めていたバーテンダー。「全てのカクテルには客の思い出がある」という信念を持っている。缶入りカクテルの商品化により経営危機を乗り切ろうとした経営者と対立し殺害してしまうが、後に右京の追及によって逮捕された(S1-7)。仮釈放後は服役中に懇意にしていた以前の顧客からの打診を受けて顧客がオーナーを務めるシガーバー「Cask」の3号店「CaskIII」の店長を任されていたが、自身の過去を雑誌で公表しようとした評論家を殺害した疑惑を向けられる(S6-14)。
北条晴臣(ほうじょう はるおみ[68]
演 - 長門裕之(S1-最終話 / S4-1)[注 201]
外交官で、外務省(事務次官)や(特命全権大使)を歴任した生粋のエリート。非常に傲慢な性格で、「閣下」と呼ばなければ返事をしない。S1-最終話時には東京都大田区田園調布の広大な屋敷に住み込みの女子大生・川端蘭子[注 202] と二人で暮らしていた[注 203]。人質事件の際は渋谷区松濤に居住していた。
右京が特命係へ押し込められる原因となった外務省公邸人質籠城事件において、人質の一人となっていた人物(当時、条約局長)。強行突入の際、自身の横領の罪を告発しようとした外務省職員をどさくさに紛れて射殺し、その現場を目撃した緊急対策特命係隊員も射殺していた。15年後、当時の人質の変死事件の捜査を始めた特命係によりその犯行が暴かれ逮捕された(S1-最終話)[注 204]
その後起訴されるも、かつて外務省幹部が犯した公金横領を告発することを条件に司法取引並みの駆け引きで保釈を認めさせている[注 205]。保釈中は奥多摩にある別荘のアイアンハート城[注 206] で暮らしており秘書の女性と婚約を発表するが、特命係への意趣返しを目的に執事を殺害し、紆余曲折を経て逮捕された(S4-1)[注 207]
朱雀武比古(すざく たけひこ)
演 - 本田博太郎(S3-1、2、3 / S20-1)[69][注 208]
経歴:内閣官房長官(S3-1、2、3)
受刑者(2006年〜2018年)
→ 乗馬クラブの職員(S20-1)
内閣官房長官。自身と同じく内閣官房長官である鶴田翁助は彼の弟子に当たる。官房長官室に盗聴器を仕掛けた首相補佐官の沢村久重を首相秘書官の加賀谷秀之が絞殺している場面を見かけ、自身も口をハンカチで押さえつけて殺害した。小野田公顕を教養課課長へ降格させる[70]など裏で手を回して自身の罪を隠蔽しようとするも、右京に罪を暴かれて逮捕された(S3-1、2、3)。
その後、懲役18年の判決を下され、2006年に服役。ところが異例中の異例で、6年もの刑期を残し、2018年に仮出所していた。その後は乗馬クラブに勤務し、自ら馬の世話をしている(S20-1)。
彼の仮出所に鶴田の関与を疑った特命係の訪問を受け、約17年振りに右京と邂逅を果たした。話を聞く最中で自身が服役している間に薫が警視庁を退職していた事や[注 209]、小野田の死を初めて知ることとなり、驚いた様子を見せている。また片山雛子を愛人にしていた事については、亘に「趣味悪っ」と評されている(S20-1)。
向島茂(むこうじま しげる)
演 - 正城慎太郎(S4-19 / S6-11、12)
城代金融の幹部。死に追いやった男の妻だった月本幸子を愛人として囲っていたが、真相を知った幸子に撃たれてしまう。一命は取り留めたものの、特命係らによって犯罪が暴かれたことで城代金融は崩壊した(S4-19)。その後はある女性受刑者の口封じを企む人物の計画に加担し、幸子に復讐する目的で護送車襲撃事件を起こす(S6-11、12)。
田村秀明
演 - 児玉貴志(S4-19 / S6-11、12 / S10-12 / S16-16)
城代金融構成員で、向島の部下(S4-19)。向島が計画した幸子への復讐に関わり共に護送車襲撃事件を起こすが、幸子の説得を受け改心。事件の黒幕を撮影し恐喝に及ぶが、返り討ちにされてしまった(S6-11、12)。その後怪我も回復し服役していたが、先に出所した幸子の身を案じてボディーガードを雇い、幸子へのトラブルを引き起こす遠因となってしまう。事件解決後は面会に来た幸子に告白するが、一蹴された(S10-12)。その後は出所し、幸子の依頼で「レア物」を調達して花の里を訪れる。今でも幸子を慕っており、更なる協力を買って出るが、「自分の人生を生きて」とまたしても固辞されてしまった(S16-16)。
本多篤人(ほんだ あつんど)
演 - 古谷一行(S8-1 / S9-最終話 / S14-10)[注 210]
かつて左翼過激派のテロ組織「赤いカナリア」の大幹部として1970年代に大々的なテロ活動を行っていた元テロリスト。爆弾についてはプロ級の知識と技術を持ち、また国外逃亡中に紛争地帯に潜伏していた経緯から戦闘術にも長けている。
かつては「伝説の革命戦士」として名を馳せていたが、紛争地域での体験から人を傷付けるテロリズムによる革命を無意味なものと悟るようになり、かつて自身が行っていたテロ活動に後悔の念を抱くようになっていた。しかし、左翼運動の復活を企む人物から娘の茉莉を人質に日本でのテロ活動を強要されると帰国、後にその首謀者が茉莉であると知ると、小野田に自身と引き換えに茉莉の釈放を認めさせて逮捕された(S8-1)。
逮捕後死刑が確定し東京拘置所に収監されていたが、政府に対して「赤いカナリア」による脅迫が行われると、取引のために死刑執行が行われたことにして秘密裏に釈放される。その後茉莉もろとも「赤いカナリア」の残党絡みの事件に巻き込まれるが、その事件解決後に全てを公表するために特命係の協力を得てマスコミを呼び、自らの生存を公にすると共に警察に出頭した(S9-最終話)。
事件後超法規的措置により「木本遼一」と名前を変えて生活していたが、復讐を企む青年たちに触発され再びテロを計画する。東京都民を人質に、内閣官房長官を標的とした爆弾テロを宣言するがSPの銃撃を受け息を引き取った(S14-10)。
早瀬茉莉(はやせ まり)
演 - 内山理名(S8-1 / S9-最終話 / S14-10)(幼少期:(池田心雪)〈S8-1〉[注 211]
区役所に勤務している本多の娘。父がテロリストであることが原因で幼少の頃からいじめに遭い、加えて公安からも「本多と接触しうる人物」として母共々マークされており、それでも父を英雄として語る母の言葉もあって本多のことをヒーローとして敬慕していた。その本多が今までのテロ活動を後悔していることを知ると、本多を信奉する者達と共謀し「本多が後悔しているテロ活動を再び起こさせる事」で彼への復讐を果たそうと計画する。真相を暴いた特命係により共謀者共々身柄を拘束されるが、小野田と本多の取引により釈放された(S8-1)。その後、本多が絡むテロ事件に巻き込まれて警視庁内に拘束(実態は小野田の計画に基づいた「保護」)され、最終的には小野田の死によって事実上先の取引が消滅した結果として一度は見逃された先の事件について取調べを受けた(S9-最終話)。この事件を通じて本多と数十年ぶりの親子の再会を果たし、「直に接した事でかつての憎しみは消え、親として慕う気持ちが芽生えた」と告白している。
事件後は本多と同様に「木本百合」と名前を変えて生活していたが、不治の病に冒されてしまう。復讐を企む青年たちと出会ったことで本多に再びテロを起こす事を願い、息を引き取った(S14-10)。
奥村光良
演 - 金井勇太(S8-17 / S10-14)
池谷隆平
演 - 三宅弘城(S8-17 / S10-14)
山崎正一
演 - 松本実(S8-17 / S10-14)
鈴川管工社の元社員の三人組。一番後輩で優柔不断な上に気が弱い奥村、三人組の先輩かつリーダー格で、先のことに対して楽観的な大雑把な性格の池谷、競艇や麻雀といったギャンブル好きの山崎と、性格はバラバラだが仲が良い。
勤務先の鈴川管工社が倒産してしまい、それぞれ金銭難で悩んでいた時に、奥村がある民家の地下に大金があることを聞きつけたことを発端にその民家の隣の空き家に侵入、その隣家で掘った穴を通じて大金を奪おうとしていたが、同じく大金を狙っていた同家の住人に逆に拘束され生き埋めにされかけてしまう。最後は事件を見破った右京と尊の活躍により救出され、三人共々逮捕された(S8-17)。出所後、奥村は友人が社長を務めるIT企業会社の役員、池谷は喫茶店の雇われマスター、山崎は同じ刑務所仲間と共に借金の取り立て屋とそれぞれの生活を送っていたが、右京と尊が内村の私用で探していたとある人物を介して犯罪に利用されることとなり、事件解決後に連行された(S10-14)。
天野是清
演 - 羽場裕一(S13-1 / S15-最終話)[注 212][注 213]
経歴:警視庁公安部長
→ 警察大学校長(PS2)
内閣情報調査室長(S13-1)
→ 東京拘置所 刑事被告人(S15-最終話)
警察庁から出向していた内閣情報調査室長で、美彌子の元上司。
アメリカに亡命したロシア人スパイ・ヤロポロクに情報を売り渡していた協力者の存在を知り全員の殺害を企むが、連続殺人の端緒をつかんだ特命係に真相を暴かれ、逮捕された(S13-1)。
かつて情報を売り渡していた内調プロパーを罪に問えなかった苦い過去から、スパイへの協力者を「国賊」と断じて激しい怒りを見せ、その考えが上記の熾烈な「粛清」につながった。逮捕後も自身の思想を世に伝えるために控訴を続けており、右京に「真の意味での確信犯」と評されている(S15-最終話)。一方で、美彌子とヤロポロクの関係を薄々察していながらも黙認しており、更に殺害対象の一人・下山秀和が関係をネタに美彌子を強請った際には口封じに殺害した為、右京にある疑念を抱かせることになる[注 214]
北一幸
演 - 野間口徹(S14-12 / S15-16)
表向きは北司法書士事務所の司法書士だが、その裏には好みの女性の顔を切り刻むシリアルキラーの顔を持ち、初登場時には既に6人を殺害している。
7人目の標的として矢島さゆみの殺害を企図するも、さゆみの殺害現場にたち合った事で「人助け」の為に真犯人を逃し自ら出頭したが、陣川や特命係の活躍によって真相を暴かれ犯人隠匿の罪で再逮捕された(S14-12)。
その後は末期ガンの治療のため入院していたが、監視役の刑事・潮崎と共謀して病院を脱走する。潮崎の個人的な復讐を遂行するために再び連続殺人を起こすが、潮崎の共謀を暴き潜伏先に辿り着いた特命係によって再び逮捕された(S15-16)。
平井貞夫
演 - 風間杜夫(S15-4 / S20-15)(少年期:(山下心煌)〈S15-4〉)
詐欺師。山形県出身。表向きは「NPO法人青空らくだの会」の代表として地域住民の悩みに乗り、裏では女房役の尾形留美子と組んだ美人局をはたらいていた。「俺達の商売は人間同士の駆け引きで稼ぐ事に意義がある。電話1本で年寄りの蓄えを毟り取る振り込み詐欺など下の下」という、詐欺師なりの妙な矜持を持ち合わせている。
ひったくりの現場に出くわし、被害者の山形訛りを聞いて思わず助けながらもそそくさと姿を消した事で、同じく居合わせた右京に目をつけられ、やがて詐欺も発覚して逮捕される。「出来心で人助けなんかするんじゃなかった」とぼやくも、しかしその人助けは、間接的に連続殺人犯の魔手から平井の命を救う形になっており、「そのおかげであなたは命拾いした。神様も出来心を起こす事がある」と、右京に慰められた(S15-4)。
その後は刑期を終え、板橋区のマンション「第一城谷レジデンス」[注 215]の管理人に就職するも、マンションで起きた男性転落死事件の映像に平井が映っているのを青木が動画投稿サイトから発見したことで[注 216]、特命係と再会。時を同じくして、かつての詐欺師仲間・工藤丈治に脅され、消えた覚醒剤探しを手伝うよう強要されるが、密かに思いを寄せていたマンション住民女性・桜田美月が巻き込まれそうになったため、特命係と協力し事件解決に貢献した(S20-15)。
南井十 / 鏡見悟(みない つなし / かがみ さとる)[注 217]
演 - 伊武雅刀(S16-7 / S17-17 / S18-14、15)[注 218](少年期:(江原唯斗)[71]〈S18-14〉)
スコットランドヤードに所属していた警部で、右京のロンドン研修時代の相棒[注 219][注 220]。イギリス在住。なお、彼は国籍こそイギリスであるが、日本人の両親が戦後間もない頃にイギリスに渡って帰化した経緯を持つため、人種や民族としては日本人と変わらない日系イギリス人である。
右京に並ぶ鋭敏な頭脳に加え人の心を開かせる才能、謂わば人心掌握術を持ち、右京ですら曰く「犯罪者さえも(南井の前では)自供を始める」と評するほどの優秀な刑事だった。一方で、「贖罪の心を持つことができない犯罪者は、自らの死でその罪を贖わせることが相応しい」といった歪んだ正義感を持っている。
日本で発生した連続殺人事件の最中に来日し、右京と再会。一連の事件は犯人の自殺という形で解決したかに思われたが、右京に事件への関与の疑いを突き付けられたまま、イギリスへ帰国する(S16-7)。その1年半後に同じく日本で発生した連続殺人事件では再び右京に関与を疑われるものの、犯人が自殺したためにまたも追及を逃れることとなる(S17-17)。
実は先述の出自は表向きのものであり、その正体は1952年に発覚した「貰い子殺人事件[注 221]」の舞台となった孤児院で劣悪な環境下で育てられていた子供達の生き残りであったことがS17-17の終盤で明らかになる。出生名は「鏡見悟(かがみ さとる)」。「過去に殺人を犯した者が殺される」という連続殺人事件の第3の被害者も一見するとその条件を満たしているが、実は同時にその孤児院の子供達の生き残りにして少年時代の南井とも面識があったことが示唆されている。
以上のように、右京や亘からは「贖罪の気持ちを持たない犯罪者や裁きを逃れた犯罪者を、自らの手を下すことなく死に追いやっている」との疑いを持たれているが、劇中でも直接的な描写がなく推測や示唆に留まっていた。
S18-14、15において再び来日。右京を挑発しながらも時折感情を爆発させるなど、右京に違和感を抱かせる。その直後にロンドン時代に捜査に携わった「逆五芒星事件」[注 222] を模倣した連続殺人事件が発生。この時、「逆五芒星事件」の犯人、セバスチャン・ロイロットの姿を犯行現場で目撃し、その姿を追って独自の捜査をするが、実は南井は老化に伴う脳血管萎縮などによる認知障害を患っており、先述のように感情の抑制が出来なくなったり、記憶や見当識にも障害を抱えていた。
東京での連続殺人事件現場で見たロイロットも南井の幻覚に過ぎず[注 223]、次々と記憶を失う中で最後まで残り続けた、「右京と共に事件の捜査に当たる」記憶に縋るように、自ら事件を起こしてはその事実を忘れて自ら捜査をするといった行為を繰り返していた。
そしてついには亘を襲撃したが、この時亘に自ら手渡した手帳が決定打となり、右京は全ての真相を知った。右京に真実を告げられるも、数秒前まで自分が話していた内容を思い出せず、ロイロットの幻覚に怯えたり、右京に「もう一度捜査をしよう」と支離滅裂なことを言い出し笑いかけるなど、症状はもう手の施しようのない状態になっており、右京に憐れまれながら逮捕される。そして逮捕後に収容された病院から抜け出し、崖から身を投げた(S18-15)[注 224]
遠峰小夜子(とおみね さよこ)
演 - 西田尚美(S17-6 / S18-17 / S19-7)(少女期:佐々木告[72]〈S19-7〉)
「平成の毒婦」として世間を騒がせた女詐欺師。黒真珠養殖の投資詐欺をはたらき、返金を迫った出資者3名を次々に殺害した連続殺人容疑で東京拘置所に拘留中(S17-6)。
人の顔を一度見たら忘れない「相貌認識能力」と巧みな話術に優れている。相貌認識能力を用いて様々な中年独身男性に接触し、話を合わせていた。彼女の話術は右京でさえも彼女の術中にはまる程である。拘置所の中にいながらも特命係を自由自在に動かしている。また、外部にも支援者が多く雑誌に寄稿した際には祝賀広告がつく程である(S18-17)。少女時代、母親に嘘を吹き込んで意図的に両親を不和に導いた末に、母親を死に追いやったらしきことが、回想で示唆されている(S19-7)。
加西周明(かさい しゅうめい)
演 - 石丸幹二[73](S19-1、2、19、最終話 / S20-1、2、3)
IT長者。事業で築いた巨万の富をバックに自由奔放に暮らしており、「人間は金次第で何でもする」と考える傲慢な男。仮想国家「ネオ・ジパング」を設立し、その国王として国民(ユーザー)に多額の金品を振る舞う気前の良さで知られていたが、裏では、金で釣った相手に危険行為に挑戦させたり、犯罪を犯させたりして楽しんでいた。その一環として出雲麗音の銃撃を朱音静に命じ、特命係の捜査の手が伸びるが、鶴田内閣官房長官の命を受けた衣笠の鶴の一声により逮捕は免れる(S19-1、2)。
逮捕を免れたあとも自由を謳歌していたが、朱音の雇った殺し屋に命を狙われることになる(S19-19)。だが実は、癒着していた鶴田から「このまま放置して万が一逮捕されたら何を言い出すかわからず、自分にも累が及ぶ」と危惧されており、朱音の計画に乗じる形で本物の殺し屋を差し向けられ、食事中の一酸化炭素中毒事故を装い殺害された(S19-最終話)。
朱音静(あかね しずか)
演 - 日南響子[73](S19-1、2、19、最終話)
繊維会社勤務。仮想国家「ネオ・ジパング」で出会ったIT長者の加西周明から、6億円で白バイ警官を射殺するよう依頼され、出雲麗音を銃撃するが殺人未遂で終わったため、報酬を貰い損ねる。その話を聞いた恋人の万津幸矢が加西に、せめて半分の3億を寄越せと直談判したところ、「ネオ・ジパングの大道芸人と同じように高層ビルを登り切ったら3億円やる」と言われ、挑戦するも失敗して転落死してしまう。捜査の手が伸びる中、幸矢の母・蒔子を巻き込んで、幸矢が出雲を銃撃したかのように偽装を目論むが、右京に看破され逮捕される(S19-1、2)。
当初は加西に教唆された旨を自白したが、弁護士事務所を通じて加西に再び6億円で買収され、「加西は関係なく自分の単独犯行」と証言を翻した。その報酬で、蒔子に密かに依頼して加西を暗殺する殺し屋を雇わせる(S19-最終話)。
藤原久美子
演 - 松本海希(整形前:S19-最終話)[注 225] → (松本享子)[74](整形後:S20-1、2、3)
内閣情報調査室から仕事を請け負っている殺し屋。「藤原久美子」は加西殺害の際に名乗った名前であり、本名や詳しい素性は栗橋や柾も知らない。
加西宅に出張料理人として潜入。柾の命により一酸化炭素中毒を装い加西を殺害した(S19-最終話)。事件後は姿を眩まし整形手術や肉体改造を経て外見が別人の様に生まれ変わるが、時折見せる無気味な笑顔に面影が残っている。栗橋に依頼されて右京らを尾行し、鶴田の秘密を探ろうとした都々子を始末するも(S20-1、2)、自身も他殺体となって発見された(S20-2)。その後、実の妹の様に可愛がっていた都々子の復讐に燃える柾によって殺害された事が明らかになる(S20-3)。
結城宏
演 - 弓削智久(S20-11 / S21-11)[注 226]
衆議院議員・袴田茂昭の公設秘書。
袴田の意に沿わない、最高裁判所判事の若槻正隆を説得しようとし、若槻を突き飛ばして負傷させた[注 227]。また、その様子を録画して強請ってきた人物を殺害し、さらには目撃者の男子小学生をも探し出して若槻もろとも監禁したが、右京たちの働きにより袴田の悪事も発覚し、逮捕された(S20-11)。その後、袴田からの生活支援が無いことなどから妻を通じて強請りを行っている(S21-11)。

政府関係者

(折口洋介)(おりぐち ようすけ)
演 - 篠井英介[75](劇場版IV / S16-10)[注 228]
劇場版IVにおける内閣官房副長官。政府内では穏健派であり、バーズによる犯行声明が行われた際には要求を拒否すべしという強硬派の意見に反論していた。
S16-10にも登場。圧力をかけて息子の不祥事をもみ消していたことで内閣情報調査室内閣審議官から脅迫を受けており、内調による政府要人への脅迫事件が明るみに出た際には自らその事実を公表し、責任を取る形で辞職した。
三上冨貴江(みかみ ふきえ)
演 - とよた真帆(S16-最終話 / S17-1、2)
成林大学経済学部経済学科教授。国家公安委員も務める。
峯秋とは旧知の間柄。風間楓子転落事件の際には「容疑者」の一人である峯秋の要請を受け、監察官室に調査を進めるよう圧力をかけた事もある(S16-最終話)。
夫から義父の殺害を告白されて「身内が事件を起こしたせいで、自分の面子に傷が付くのは避けたい」という保身欲から事件の隠蔽工作に着手、峯秋の要請を受け捜査を始めた右京や亘と対峙した。義父を行方不明扱いにすることで一度は警察の介入を阻むことに成功するものの、右京の作戦により遺体の存在を暴かれ、死体遺棄容疑で逮捕された(S17-1、2)。また、鑓鞍の意向により国家公安委員も辞任することになるが、右京が殺害事件の「本当の真相」を暴いた後で面会にやって来た峯秋から「私は以前は、躓いた人間はもう終わりだと思っていたが、今はそうではなく、やり直すことが出来ると思っている」と、「ダークナイト」事件を起こして警察官の身から現在の冨貴江と同じ「法で裁かれる側の人間」となった享に因んだ言葉を掛けられた(S17-2)。
鶴田翁助(つるた おうすけ)
演 - 相島一之(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、2、3)[注 229]
内閣官房長官。かつて特命係と対決して失脚した朱雀武比古の弟子で、小野田公顕を崇拝しており「理想の権力者」と考えている。
政府の依頼でディープフェイク映像の研究をさせていた鬼石が桂川を殺害する事件が発生した際、この事態を逆に利用し、鬼石が柾に罪を擦り付けるために作ったフェイク映像が警察に見破れるかどうか試す実験とする事を画策する。更に、鬼石を密かに確保して匿っており、このまま警察がフェイク映像と見抜けないようなら事件を闇に葬って研究を続行させる腹積もりでいたが、特命係に真相を突き止められ、鬼石は逮捕された(S18-最終回)。
また、IT長者の加西周明と癒着していたが、好き勝手に振る舞っていた上、出雲麗音狙撃事件まで引き起こした彼が邪魔になったため、朱音が殺し屋を雇って加西を狙う計画に乗じて、内調に雇わせた本物の殺し屋に加西を殺害させた。この件は愛人である柾が全て罪を被ったものの、右京に「あなたの悪事は必ず暴いてみせる」と挑戦状を叩きつけられ、特命係の抹殺を目論むようになった(S19-19、最終話)。
その後、特命係の上司である峯秋のスキャンダルをでっちあげ、立場を悪化させる事で間接的に特命係に圧力をかける一方、柾の自殺を偽装して彼女を国外に逃がそうとしていたが、柾の死を疑問に思う中郷都々子が、加西の残した「切り札」の鍵を盗み出して特命係に渡したことを知って激怒。ディープフェイク画像で亘を鍵泥棒の犯人に仕立て上げて逮捕させた上、鍵を奪回した上で栗橋に命じて都々子を始末させた(S20-1、2)。
なお、実は加西を殺害した本当の理由は、自身が秘密裏に進めていた国民監視計画を知られたからであり、殺人教唆やその計画が明るみに出る前に出頭するよう右京に勧められる。それにも関わらず往生際悪く開き直ろうとするも、右京に「あなたは小野田公顕の足元にも及ばない。あなたが小野田公顕を語るなど、虫唾が走る!」と断じられる。逡巡の末、もはやどこにも居場所がなくなったと観念し、自ら出頭した(S20-3)。
柾庸子(まさき ようこ)
演 - 遠山景織子(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、3)[注 230]
内閣情報調査室カウンターインテリジェンスセンター職員。内調時代の美彌子とは同期であり[注 231]、鶴田官房長官とは愛人関係にある。
桂川を殺害した鬼石に罪を擦り付けられそうになるが、鶴田の「鬼石が作ったアリバイ工作用のフェイク映像が警察に通用するか実験せよ」との指示により、殺人容疑の汚名を被りながら真犯人の鬼石を匿い、研究を続行させようとした。しかし特命係によって鬼石の居場所を突き止められた上に真相を暴かれ、犯人蔵匿の罪を問われるも、「自首を勧めていただけ」と主張。結局鬼石は逮捕されたが、自身は政府相手に事を構えたくない内村の判断により釈放された(S18-最終回)。
その後、鶴田から加西周明抹殺の命を受け、朱音が殺し屋を雇って加西殺害を計画したのに乗じ[注 232]、偽情報で特命係の目を逸らしながら、自分の方で用意した殺し屋を差し向け、加西とボディーガード7名が死亡する惨事を引き起こす。逮捕後、「加西は国のためにならない存在であり、自分の一存でやった」と鶴田の関与を口にする事なく一人で罪を被った(S19-19、最終話)。
その後は東京拘置所内で自殺を図って死亡する(S20-1)。右京たちは当初口封じのために鶴田や栗橋が殺害したものと推理していたが、実際は鶴田たちの思惑で小野田が構築した「証人保護プログラム」を活用し、一度法的に死亡した事にして別人の戸籍謄本やパスポートを取得しパリに逃亡していた(S20-3)。しかし、逃亡前に自身が妹の様に可愛がっていた都々子がかつて自身が用いた殺し屋に殺害された事により復讐に燃え、殺し屋を殺害した上で右京たちの捜査に協力し、鶴田や栗橋への復讐を果たした(S20-3)[注 233]
栗橋東一郎(くりはし とういちろう)
演 - 陰山泰(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、2、3)[注 234]
内閣情報官。柾と同様、桂川殺害事件の犯人である鬼石を匿ったとして犯人蔵匿罪として追及されかけるも、その追及を逃れきった(S18-最終話)。鶴田の右腕とも言える存在であり、鶴田から「特命係を消し去りたい」という相談を受けている(S19-最終話)。その後、都々子の復讐に燃える柾の思惑により、警察に逮捕される(S20-2)。
袴田茂昭(はかまだ しげあき)
演 - 片岡孝太郎(S20-11 / S21-11)
衆議院議員。与党・自生党の政調会長を務める重鎮で、子供政策等に熱心な国会議員。自身に関する疑惑を暴こうとした最高裁判所判事を秘書の結城宏に負傷させ、さらには目撃者たちの抹殺も画策した。しかし右京と亘に真相を暴かれ、さらには結城への殺人教唆の証拠となる発言を右京に録音される。だが、与党重鎮の袴田に恩を売りたい内閣情報調査室の美彌子が動き、右京のパソコンから秘密裏に証拠データを抹消させたため、全ての罪を実行犯である秘書に被せて袴田自身は右京の追及から逃れることができた(S20-11、S21-11)。
その約1年後、自らが保有する金資産の窃盗予告事件に絡み、右京と再会する。事件解決後、薫が息子の茂斗に熱く語り掛けた様子を見て、副総監の衣笠に圧力をかけ、薫が正規の警察官として復帰出来るよう取り計らった。その後、内調に移っていた青木を使って右京が録音データを取り戻したことで捜査一課に連行された(S21-11)。
政治家一族の袴田家の入婿であり、妻に頭が上がらない。他人からは出世欲に溢れている様に見られがちだが、清廉潔白であった義父を尊敬しており、若い頃は目指す存在としていた(S21-11)。

警察関係者

佐古秀樹(さこ ひでき)
演 - 山崎一(S1-4 / S4-4、5)[注 235]
経歴:警視庁滝沢警察署地域課1係(S1-4)
→ おでん屋(S4-4、5)
階級は巡査部長。強盗事件の捜査のために保護した泥酔者を放置して死亡させてしまったことが発覚し、責任を取らされる形で退職する(S1-4)。退職後はおでん屋台を経営し、後に薫に連続殺人事件の被害者の遺留品を預けた(S4-4、5)。
梅沢
演 - 奥田達士(S1-9 / S2-14)[注 236]
警視庁捜査三課盗犯担当。
田嶋栄一郎(たじま えいいちろう)
演 - 坂田雅彦(S2-17 / S3-8、12)[注 237]
田嶋はS3まで出演し、髪型はオールバック。
警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)の班長。誘拐や立てこもり事件などの緊急性の高い事件でたびたび指揮を執っている。邪険にこそしないが、捜査に介入する特命係を疎ましく思っている節がある(S3-8)。
山岸
演 - 吉田朝(S2-18 / S3-13)[注 238]
警視庁広報課長。
海音寺菊生(かいおんじ きくお)
演 - 竹中直人(S3-1、2、4、5)
警視庁麹町東警察署刑事課長の警部で、一時期異動してきた薫の直属の上司となった。右京とは違った意味での変人だが、圧力がかかった事件を捜査していた薫を叱咤激励するなど、口は悪いが正義感の強い人物。また特命係の能力の高さを見抜いており、懲戒免職を受けた右京を麹町東署に引き入れて特命係を作ろうと画策したが、右京の懲戒処分が解けたことで失敗に終わった(S3-4)。本人曰く「坊主とエリートが大嫌い」。
日野(ひの)警部補
演 - 寺島進(S5-11 / S13-10)
警視庁警備部の狙撃班所属。階級は警部補。狙撃能力は「警視庁一のスナイパー」と評されるほどで、数百メートルは離れているであろう人間の腕を観覧車から正確に撃ち抜いたり(S5-11)、緊急時には自ら木に登って高所からの狙撃を行う(S13-10)などの離れ業をやってのけており、直接の面識はないものの、特命係の窮地を度々救っている。
原武清文
演 - 山田明郷(S6-1 / 劇場版I)[注 239]
警視庁警備部長。
吉岡琢磨(よしおか たくま)
演 - 坂田雅彦(S6-8、15 / S8-11 / S10-10 / S13-10 / S15-7、13、14)[注 240]
吉岡はS6から出演し、髪型は丸刈り。
警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)の班長。誘拐や立てこもり事件などの緊急性の高い事件でたびたび指揮を執っている(S10-10他)。邪険にこそしないが、捜査に介入する特命係を疎ましく思っている節がある(S8-11)。
(三奈瀬恭介)
演 - 崎山凛(劇場版I / S10-10)[注 241]
警察庁警備局公安課課長補佐。
(相原誠)(あいはら まこと)
演 - 萩原聖人(米沢守の事件簿 / S10-15)
所轄の千束警察署刑事課強行犯係の刑事で、『鑑識・米沢守の事件簿』における米沢の相棒。
自身の元妻が死亡し、その事件を自殺として処理されたことに納得できずに独自にその真相を究明するために「名前も一緒で顔も瓜二つ」の女性と離婚したという共通項を持った米沢とコンビを組み、元妻を殺害した犯人を突き止めて元妻の職場である警察OBの天下り先の横領も絡んでいた事件を解決に導いた(鑑識・米沢守の事件簿)。その後、捜査方針に反発したために連続通り魔事件の捜査を外され、米沢を頼ったことを通じて右京と尊と共に連続通り魔事件を捜査する(S10-15)。
人情家だが、陣川以上のトラブルメーカーである。猪突猛進型の熱血漢で、終始先走った行動を取り、米沢や特命係、捜査一課を散々振り回している。また、捜査第一課への配属を目指して仕事に邁進していたが、そのことによるすれ違いが原因で離婚している。また少年係にいた時期がある。
早乙女美穂(さおとめ みほ)
演 - 奥田恵梨華(米沢守の事件簿 / S13-11)
米沢と同じ班に所属する鑑識課員。「(鑑識の)師匠だと思っている」と述べるなど米沢を鑑識課の先輩として慕っており、米沢がクビ寸前の危機に陥った際には彼を助けるべく特命係の捜査に協力した(S13-11)。
佐藤静夫(さとう しずお)
演 - (なかみつせいじ)[76](S7-19 / S8-12、最終話)[注 242]
警察庁長官官房人事課長。
鈴木
演 - 影山英俊(S7-最終話 / S8-最終話)[注 243]
警察庁長官官房審議官。
横田
演 - 福田信昭(S7-最終話 / S8-最終話)
警察庁長官官房参事官。
渡辺真澄(わたなべ ますみ)
演 - 吉満涼太[77](S8-12、最終話)[注 244]
警察庁長官官房首席監察官。
川上博康(かわかみ ひろやす)
演 - 重松収(S9-6 / 劇場版II)[注 245]
劇場版II時点以降における警視庁組織犯罪対策部長・警視長。角田の上司でもある。S9-6においても現職である。摘発などの手柄を立てる為ならば不都合な真実には目を瞑る等の強かな一面を持つ(S9-6)。
金子文郎(かねこ ふみお)
演 - 宇津井健(S9-9 / 劇場版II / X DAY)[注 246][死 5][ご 1]
S9-9時点以降における警察庁長官(『X DAY』時点においても現職)。警視庁ですら地方の県警本部と同列であるとし、その上で全国の警察を警察庁の指揮下に置こうと画策していることから警視総監の田丸と対立している。冤罪に始まる警察の不祥事を防ぐためには「上級組織である警察庁の徹底的な監視が必要である」という思想を基にした、いわゆるシビリアンコントロールの構築を目論んでおり、小野田と共に警察庁を警察省へと移行する計画を進めていた。警視庁人質篭城事件に際して計画に反発していた警視庁幹部達の一掃を企むが、小野田の死によって計画は頓挫し、田丸による長谷川一派の処分で「痛み分け」の結果に終わった(劇場版II)。
田丸寿三郎(たまる じゅさぶろう)
演 - 品川徹(S9-9 / 劇場版II / S11-1)
S9-9からS13-10までの時点における警視庁警視総監。警視庁こそが日本の首都東京を守る「最高の(捜査機関)」であるというプライドを持ち、警視庁を厳しい管理下に置こうとしている警察庁と対立している。また劇場版IIでは、小野田と金子が進める「警察庁の警察省化」に対して、従来の警察組織全体のトップである警察庁長官は警察出身者のポストであるが、警察庁が警察省になれば、警察出身者ではない者が任ぜられる「警察大臣」が警察組織のトップとなるという理由で反対しており、警視庁籠城事件の舞台となった長谷川ら警視庁幹部との会議も劇中では「警察省と警察大臣の誕生を阻むべく、警視庁幹部陣の意思統一のための会合」と推測されている。S15-10の時点で警視総監のポストには四方田松榮が着いており、現在は警視総監の座を退いていると思われる。
(長谷川宗男)(はせがわ むねお)
演 - 國村隼(劇場版II / S10-最終話)
経歴:東京大学
→ 警視庁副総監兼警務部長(劇場版II)
→ 警察庁長官官房付(S10-最終話)
階級は警視監。次期警視総監と目される実力者で、「君を活かしたい」と右京を高く評価している警察幹部の一人。東京大学セーリング部出身で、同郷の部長らと共に派閥を作っている。
公式の人事記録には存在せずに表沙汰に出来ない公安の案件を取り仕切る「影の管理官」という裏の顔を持っている。テロの危機に晒されることが少ない日本で存在意義が危ぶまれた公安の存続のためにテロ事件を捏造し犠牲者を出したが、その事件関係者が「影の管理官」の存在を突き止めようと警視庁籠城事件を起こしたために、仲間の部長らと共謀して秘密裏に殺害した。後に特命係によって真実を暴かれ逮捕されるが、警察の威信を守った上で警視庁に貸しを作ろうとした小野田の策で不起訴になり、自身の一派共々処分を受けた(劇場版II)。その後警察庁長官官房付の閑職に回されるも[注 247]復権を目論んでおり、クローン人間を作る実験が成功した事実を隠蔽するために雛子と共に暗躍。右京を止めるため尊に接触し、事件の解決後は尊を自らの元に異動させるように根回しをする(S10-最終話)。S11以降は言及・登場がなく、S20現在の動向は不明。
(原子嘉和)(はらこ よしかず)
演 - 大出俊(劇場版II / S10-10 / S12-1)
経歴警視庁公安部長(劇場版II時点以降)
→ 警視庁副総監
階級:警視長 → 警視監
少なくともS12-1までは警視庁公安部長であった。その後副総監に就任する。
S12-10では警視庁公安部長のポストには正木浩輔が就いている。
(井手実篤)(いで さねあつ)
演 - 井上高志(劇場版II / S11-1)[注 248]
劇場版II時点以降における警視庁警備部長・警視長。S11-1においても現職である。
(田中靖)(たなか やすし)
演 - 五王四郎[78](劇場版II / S11-1)[注 249]
劇場版II時点以降における警視庁総務部長。警視長。S11-1においても現職である。
(岩月彬)(いわつき あきら)
演 - 田中圭(X DAY / S11-17、最終話)
警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官の巡査部長で、『相棒シリーズ X DAY』における伊丹の相棒。
ネット上に機密情報を流出させた容疑者として自身がマークしていた銀行員が転落死したために不正アクセス容疑の見地から捜査を開始、当初より因縁のあった伊丹と対立しながらも捜査を進めていく中で財務省の金融封鎖計画「X DAY」の存在を知り、ことの重大さに悩んで捜査を打ち切ろうとするも最終的には捜査を続行、銀行員を殺害した犯人を逮捕し事件を解決に導いた(X DAY)。
その後、伊丹からある殺人事件に関わる交流サイトのアカウント解析を強引に依頼されたことで右京や享と知り合い、共に事件の捜査にあたる事になる。マイペースな右京に当初は反発するも、事件解決を機にその能力を認めるようになり(S11-17)、享のスマートフォンに盗聴盗撮アプリが仕掛けられた際にはその解析に協力して発信元を突き止めた(S11-最終話)。
「専門捜査官は専門捜査官の仕事をする、殺人事件の捜査はしない」と自らの仕事に対してある程度割り切った考えを持っていたが、上述の事件を通してその心境にも変化が見られ、当初は反発していた伊丹にも全幅の信頼を寄せるようになる。ただ、強引に捜査を依頼する伊丹や右京には辟易している。
(小田切亜紀)(おだぎり あき)
演 - 関めぐみ(X DAY / S11-17)
警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官。岩月の同僚として彼のサポートを担っており、急な頼み事にもすぐに応じるなど優秀な捜査官。岩月に比べて捜査一課や特命係の刑事達には協力的だが、打ち切られた捜査を岩月が続行していた際には難色を示したことがある。
堀江邦之(ほりえ くにゆき)
演 - 山口良一(S11-1、2、6 / S13-5)
警視庁中根警察署刑事課捜査一係係長で、享が中根署に配属されていた時の上司で、享は「自分を刑事にしてくれた恩人」として慕っていた。
過去に担当していた強盗殺人事件の取り調べ中に司法取引に近いやり取りを行い、結果的に冤罪を作ってしまった過去を持つ。特命係の捜査によってその事実が発覚し、峯秋ら上層部の判断によって退職に追い込まれた(S13-5)。再就職の斡旋も断って実家に帰ることを享に告げたが、「(特命係のおかげで)重荷が取れた」と感謝を表している。
沢田泰三
演 - 園岡新太郎(S11-1、6 / S13-5)[注 250]
警視庁中根警察署刑事課捜査一係の刑事。堀江の部下。
土屋公示
演 - 芹沢礼多(S11-1 / S13-5)[注 251]
警視庁中根警察署刑事課捜査一係の刑事。堀江の部下。
大石真弓(おおいし まゆみ)
演 - 松本若菜(S11-11 / S12-10)
警視庁刑事部総務課の婦警。享とは警察学校からの同期で、彼を通じて特命係に度々協力する(S11-11、S12-10)。柔道は3段を持つ腕前。
松永
演 - 大山竜一[79](S15-1、最終話 / 劇場版IV)[注 252]
警視庁広報課。社美彌子の部下。
結城守
演 - 平井真軌(S15-7 / S17-10)[注 253][注 254]
警視庁刑事部特殊犯捜査係の刑事。
綿貫肇
演 - 児島功一[80](S15-10、13、14、16 / 劇場版IV / S16-6、10 / S17-10、最終話 / S20-17)[注 255]
警視庁捜査一課の刑事。
吉田剛
演 - 田中啓三(S15-10 / 劇場版IV)[注 256]
警視庁捜査一課の刑事。
山崎哲雄(やまざき てつお)
演 - 菅原大吉(S15-13、14 / 劇場版IV)[注 257][注 258]
経歴:警察庁長官官房総務課課長
→ 警察庁警備局長
警察庁長官官房総務課課長として初登場。階級は警視監。女性蔑視的な思想を持つ「健全な家庭を守る会」の会員という顔を持つ。
亘の法務省官僚時代に発生した立てこもり事件に「健全な家庭を守る会」の会員が関わっていることを知り、真相の発覚を防ぐため事件に介入した(S15-14)。
その後、立てこもり事件での功績が認められ警察庁警備局長に昇進。国際的犯罪組織「バーズ」による身代金を要求するテロ予告が行われた際には要求を拒否し、テロ未遂事件を引き起こしてしまう。事態収拾後は事件の隠蔽工作に動くがマスコミに事件がリークされ失敗に終わった。作中では明言されていないが、その後責任者として何らかの処分を受けたものと思われる(劇場版IV)。
谷崎莊司
演 - 柴木丈瑠(S15-最終話 / S16-2、10、12)
警視庁サイバーセキュリティ対策本部専門捜査官。青木の同僚。
美彌子のパソコンへのハッキング事件(S15-最終話)や、ハッカーが絡む銃撃事件(S16-10)などサイバー犯罪が絡む事件ではほぼ毎回捜査に関わってきた。ネットを通じてカルト教団の監視も担当していたが、逆に教団に感化されて衣笠副総監の襲撃に協力した事が発覚し、逮捕された(S16-12)。
(石川大輔)
演 - 林泰文[81](劇場版IV / S16-10 / S20-11 / S21-11)[注 259]
警視庁広報課。社美彌子の部下。美彌子が内閣情報官に就任した際は、美彌子の秘書を担当する(S20-11)
土師太(はじ ふとし)
演 - 松嶋亮太(S16-最終話 / S18-1、2、12、最終話 / S19-1、11 / S20-9、11、最終話 / S21-1、2、4、5、11、18、20、最終話)[注 260]
警視庁生活安全部サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官。サイバーセキュリティ対策本部に戻ってきた青木のことを「出戻り」と呼んでいる(S18-1)。
青木同様に技能は高いが、彼とは犬猿の仲。青木が拉致された事件で解決に一役買った時は、嬉々として青木に恩を着せていた(S18-12)。
青木が内調に異動後は、代わって捜査本部での捜査活動に参加するなど登場の機会が増えている[注 261]。同時に右京たちへの捜査協力を強要される事も多くなって、「このままでは青木年男の二の舞」と嘆いていた(S21-1)。
薫からは「土師っち」と呼ばれている(S21-4)。
本人の口から「緑茶派」であることが明かされている(S21-18)。
塚本(つかもと)
演 - 井川哲也(S19-3、10)[注 262]
警視庁捜査二課の刑事。

報道関係者

照山
演 - 石橋祐(S3-1、2)[注 263]
照本
演 - 石橋祐(S6-16 / S11-12)
照山はS3に出演し、帝都新聞首相官邸記者クラブに所属している記者。照本はS6から出演し、帝都新聞政治部に所属している美和子の先輩記者。政界やマスコミの裏事情に通じており、右京にたびたび情報提供を行う(S6-16、S11-12)。
鹿手袋啓介(しかてぶくろ けいすけ[82]
演 - 西村雅彦(S3-1、2、3、最終話 / 劇場版I)[注 264]
院内紙記者で、元帝都新聞政治部記者である美和子の先輩。主に政治家のスキャンダルを狙っており、一種のタカリとも評されている。官房機密費流用疑惑を追ったため雛子の秘書が雇った暴漢に襲撃されてしまう(S3-1)が、後に雛子への情報提供者となっている(S6-16、劇場版I)。美和子の浮気相手で結婚直前の関係にまでなった事もあるが、後に破局した(S4開始時)。
大久保康雄
演 - 阿南健治(S3-11、13 / S5-18、20 / S6-1)[注 265]
帝都新聞記者で、警視庁記者クラブのキャップを務める美和子の元上司。かなりの保身的な性格で、圧力を掛けられることを恐れてか、公的機関に纏わるスクープなどは全く採用しようとしないために美和子とはしばしば対立している。
(守村やよい)(もりむら やよい)
演 - 本仮屋ユイカ(劇場版I / S10-5)
東京ビッグシティマラソン爆破予告事件の関係者だった女性。本名は木佐原康江だが、(エルドビア)の反米ゲリラに拉致された兄・() へのバッシングの影響から、父・(芳信)の判断で「守村やよい」へと名前を変えている。過去の事件に関連した連続殺人事件が起きた際には事件の被害者を訪ねていたことが判明し、事件の重要参考人となる。事件解決後は兄の遺志を継いでNPOの活動に参加することを決意し、右京と薫に見送られ旅立った(劇場版I)。
帰国後は「東都通信社」の駆け出しのジャーナリストとなり、遭遇した奇妙な出来事について右京と尊に相談する(S10-5)。
黒崎健太
演 - 内田裕也(S14-4、10 / S15-10 / S16-8 / S19-5)[注 266][注 267]
経歴:東京地検特捜部(S14-4〜S16-8)
→ 日刊トップ(S19-5)
東京地検特捜部の検事。法務省時代の亘の同僚でもあるが、あまりいい感情を抱いておらず邪険に接している。一方で、捜査二課時代の活躍を知る右京に対しては尊敬の念を表しており、特命係の協力を得て大物フィクサーの逮捕に成功して以後(S14-4)、特命係の捜査に快く協力してきた(S14-10、S15-10)。しかし、公安警察が絡む殺人事件の捜査に協力したことで日下部により高松に左遷されてしまう。花の里にて右京と亘にその旨を告げ、右京から深い敬礼を以て見送られた(S16-8)。その後法務省を退職し、「日刊トップ」の記者へと転職している(S19-5)。
鷹島瑤子
演 - (小森郁子)(S14-10 / S15-7)[注 268]
テレビ局のニュース番組アナウンサー。
八津崎奨
演 - (橋本拓也)[83](S16-最終話 / S17-1 / S18-最終話 / S19-1)[注 269]
葉林社「週刊フォトス」の編集長。風間楓子の上司。
森尾淳史
演 - 古山憲太郎(S18-17 / S19-7)[注 270]
「月刊プレス」の編集長。
岡元文彦
演 - おかやまはじめ(S19-5、11)[注 271]
「日刊トップ」の編集長。

法曹関係者

武藤かおり
演 - 松下由樹(S1-8 / S2-1、2、最終話 / S6-9 / 劇場版I)
武藤法律事務所の弁護士。薫が逮捕した強盗犯の弁護人を務めたことで特命係と知り合い(S1-8)、自身が担当した裁判を通じて特命係とたびたび遭遇することになる。
薫の強盗犯逮捕に違法性があることを立証して被告人無罪を勝ち取ったり、死刑判決の下された浅倉禄郎と連絡を取る方法を考案する(S2-1)など、有能な弁護士。前述のとおり浅倉の担当弁護士という建前で特命係との連絡役を務めた。
三雲法男
演 - 石橋凌(S6-1、最終話)
裁判官。担当した裁判において社会的弱者に有利な判決を下すことが多く、マスコミからは「司法の良心」と呼ばれている。試験導入された初の裁判員制度による公判の裁判長を務め、周囲に対しては裁判員制度に賛成だと語っていたが、本心では「人を裁いていいのは、裁く覚悟がある者だけ」と裁判員制度に懐疑的な考えを抱いており、裁判員裁判の廃止を狙い妨害行為として強引な取材を行う女性記者に裁判員に関する個人情報を匿名でメールで提供したことから、女性記者が勢い余って取材相手を転倒させて死亡させてしまい、女性記者自身は特命係によって過失致死の罪で逮捕されるものの、右京と薫は陰で三雲が動いたと察するが決定的な証拠は無かったため三雲を逮捕することは出来なかった(S6-1)。
裁判員制度に反対する大きな背景は、若手裁判官時代に担当した「品川母娘放火殺人事件」の裁判において、個人的心象では被告人が無実であると思っていたものの裁判自体は被告人有罪の死刑判決が下される形で結審したことが心残りとなっていることである。被告人が収容先の刑務所で獄死した後、先の事件と時を同じくして新たに起こった事件関係者の殺害事件について右京に押し切られるがまま証拠不十分の段階で被疑者宅の捜索差押令状を発付し、その責任を取り裁判官を辞職する。弁護士への転身もせずに法曹界から去った。なお、この退場劇について小野田は「優秀な裁判官が、1人いなくなった」と残念がっている一方で、礼状発付の件は本来なら決して認められない行為であることから「形の上では辞職でも、実質的には懲戒免職と何ら変わらない」と語った(S6-最終話)。
常盤克信
演 - 伏見哲夫(S6-1、最終話)[注 272]
法務省司法調査部部長。
瀬田宗明
演 - 渡哲也(S7-10 / S10-2)
弁護士。社会的弱者の立場を案じて数多くの国家賠償訴訟に携わっていた正義感あふれる人物で、民間人閣僚として法務大臣に登用されていた(S7-10)。在任中、息子が巻き込まれたテロ事件の背景に自らが関わった公害訴訟が関係していたことを知ると法務大臣を辞任し「小さな声なき声に耳を傾けて手を差し伸べるため」弁護士に戻った。その後、自らが弁護人となった事件の被害者遺族に殺人の疑いが向けられる事になる(S10-2)。
倉田映子
演 - 鶴田真由[84](S15-8 / S16-1〈回想〉 / S17-15)
経歴:東京地方検察庁(S15-8)
→ ホワイトリーガル法律事務所(S17-15)
東京地方検察庁の検事だった女性で、法務省時代の亘の同期。
検事時代はその有罪率の高さから「100%の女」の異名を持つ一方、批判の多い検察の変革を目指す正義感あふれる女性だったが、過去に自らが担当した裁判の結果を不服とする関係者から首を絞められて殺されかかって以降、検事への官給品である風呂敷を「首を絞めることの出来る物」というイメージから使えなくなり、かつ定期的なカウンセリングが欠かせなくなった。しかし、これを人に知られると「弱みのある人」として差別的に見られるという恐れを抱き、周囲には隠し通していた(劇中、女性という身であるためこれだけでも男性優位主義者が少なくない東京地検の関係者からも白眼視されている発言もある)。
自身の通院の事実を隠蔽するため、担当していた殺人事件の証人に証言を変えさせるという不法行為を働き、その事実を特命係に暴かれて自ら職を辞した。彼女に目をかけていた日下部はこの一件で右京に対し「検察の改革を潰した」と苦言を放つが、当の右京はこれについて謝罪せずに「僕は、法を曲げるような人間には改革など無理だと思っています」と否定的な返答をしたことから以降、右京を敵視するようになり(S15-8)、遂には右京の相棒となることを選んだ亘が巻き添えになっても構わないという考えさえも抱くに至る(S16-1)。
その後ホワイトリーガル法律事務所の弁護士に転身。経産省官僚の殺人事件において被疑者の弁護人を買って出て、検事時代に担当した機密漏洩事件の真相を突き止めようと画策する。同じく捜査を始めた特命係と共に真相を突き止め、自身が有罪にした機密漏洩事件の被告人の冤罪を晴らした。しかし、過去の事件においては自身が真犯人の狙い通りに動かさせられていたことも判明したため、亘から「99%の女」と呼ばれた(S17-15)。
連城建彦
演 - 松尾諭(S15-16 / S16-6 / S17-6 / S18-17、19 / S19-7)
連城法律事務所の弁護士。連続殺人犯・北一幸の弁護を担当しており、北の脱走事件の際に特命係と遭遇する(S15-16)。その後、元刑事が警視庁を告訴した裁判で原告代理人として登場したり(S16-6)、遠峰小夜子との取引により右京に依頼を持ち掛けたり(S17-6)と、特命係と浅からぬ因縁を持つ。
頭が切れ弁護士としては優秀だが、裁判をゲームのように楽しむ不遜な人物。また記憶力には絶対の自信を持ち、「会話の98%を記憶できる」と豪語する程。守秘義務の観点から、留置場での手紙のやり取りは一切行わず、その抜群の記憶力により内容を諳んじて相手に伝えるという方法をとっている。
右京を自身と同様頭の切れる人物とみなしており、「モンスター」と評したこともある。右京の方も彼の能力は認めていて、大手ゼネコン社員自殺事件の真相につながる死体損壊罪の容疑者の弁護を依頼した(S18-19)[注 273]
中郷都々子
演 - 織田梨沙(S19-19、最終話 / S20-1、2)
「エンパイヤ・ロー・ガーデン」弁護士。柾庸子の同郷の幼馴染。弁護士らしからぬギャル風の派手なファッションで着飾っている。
出雲麗音狙撃事件に関する口止めとして、加西から朱音への金の流れを段取りした。この買収行為で物証を残してしまい、倫理規定違反を問われそうになって、責任を取り事務所を辞めた(S19-19、最終話)。
柾が鶴田を庇って簡単に殺人教唆を認めたのを疑問に感じていたところ、彼女が自殺した事を知る。納得できず、生前の加西が「切り札」と言って三門に預けていた鍵が鶴田の弱みにつながると考え、鶴田に真相を問い質す交渉の材料として鍵を盗み出し、特命係に何の鍵か調査を依頼するが、それが鶴田の逆鱗に触れる結果となり、自殺を装って殺害された(S20-1)。
三門安吾
演 - 山田明郷(S19-19、最終話 / S20-1、3)[注 274]
「エンパイヤ・ロー・ガーデン」所長。

医療関係者

内田美咲(うちだ みさき)
演 - 奥貫薫(S4-4、5 / S5-5)
精神科医で、犯罪心理学者[注 275]。恵和医科大学教授。かつて殺人容疑をかけられ心神喪失となっていた患者のカウンセリングをしていたことで特命係と知り合い、患者や助手の安斉が犯していた連続殺人事件に巻き込まれることになる(S4-4、5)。その後は東京医療大学付属病院に転職しており、二人の本性を見抜けなかったことを悔いており、安斉が殺害された事件を機に辞職を考えたが、右京と薫の説得により踏みとどまった(S5-5)
安斉直太郎(あんざい なおたろう)
演 - 高橋一生(S4-4、5 / S5-5)
内田の助手。カウンセリングを行っていた連続殺人犯に魅了されて逆転移を起こし、後継者として同じ手口で連続殺人を犯していたが、その事実を特命係に突き止められ逮捕された(S4-5)。逮捕後は精神鑑定で心神喪失による刑事責任能力なしとの鑑定結果により、(不起訴処分)となって釈放され(措置入院)(強制入院)処遇となるが、外出訓練中に被害者遺族の一人に殺害された(S5-5)。

その他

ヒロコ
演 - 深沢敦(S1-3、6 / S2-20 / S3-17 / S5-18 / S6-13 / 劇場版I / S18-18 / S19-15 / S21-15)[注 276]
薫の知人。新宿で発生したとある事件の聞き込み捜査中に薫と知り合う(S1-3)[注 277]。S2-20で右京とも面識を持つようになった。かつては焼肉屋を営んでいたが、現在は都内でゲイバー「薔薇と髭と...。」を経営している(S1-6)[注 278]。目撃者として特命係と関わりを持ち(S1-3)、以降度々特命係に相談を持ち掛けるようになる(S2-20等)。自身の愛犬が関わった事件で「花の里」に訪れた際に美和子やたまきとも知り合い(S6-13)、マラソンに参加した二人の応援に駆けつける程の仲になる(劇場版I)。それから12年振りに右京に連絡を取り、お気に入りの常連客が巻き込まれた強盗傷害事件の捜査を私的に依頼した(S18-18)[注 279]。その後、常連客が殺害された事件で麗音や茉莉とも知り合いとなっている(S19-15)[注 280]。薫の帰国後、再び再会。事件に関する情報を提供した(S21-15)。
斎藤英彦[注 281]
演 - 黒沼弘己(S2-1、2、最終話)
東京拘置所の刑務主任。S2-2のラストで遺体で発見される。浅倉は斎藤を殺害して脱獄したと思われていたが、実際は気絶させただけで、以前から斎藤を怨んでいた中津一義によって絞殺された(S2-最終話)。
若杉栄一
演 - マギー(S2-7、15、16 / S3-16)[注 282][注 283]
薫の知人。妻は真子。かつて東京で借金取りをしていた頃に薫に逮捕され、夫婦共に薫に世話になっていた。更生して故郷の北海道で暮らしていたが、再び上京して友人と事業を立ち上げるも失敗し借金取りに戻ってしまう。離婚の危機に陥ったうえ事件にも巻き込まれるが、特命係によって助けられた(S2-7)。その後は再び故郷に戻りタクシー運転手の職を得ており、北海道を訪れた特命係の捜査に協力した(S2-15、16)。その後、地元商工会議所の仕事で上京してきたが、爆弾犯にスケープゴートとして利用され強盗事件を起こすという不運に見舞われる(S3-16)。薫に恩義を感じており、自身の子供に薫子という名前を付けた。
吉田一郎
演 - 松尾貴史(S2-13 / S11-7 / S13-1)
公園に住んでいるホームレス。偏屈な性格ではあるが、教養があって特に子供達には懐かれており、「一郎君」と呼ばれている。失踪した少女と仲良くしていたことから聞き込みに訪れた特命係二人と面識を持ち、事件解決にも関わった(S2-13)。10年後、廃墟で発見された白骨死体の身元捜査をしていた右京と再会し(S11-7)、以後もたびたび交流を持つようになる(S13-1)。
蓮妙(れんみょう)
演 - 高橋惠子(S3-最終話 / S16-13、14)
尼寺「慈妙院」の庵主。瀬戸内とは兄弟弟子の間柄で親交も深い。
池から発見された白骨遺体の捜査に訪れた特命係と面識を持った(S3-最終話)。13年後、仮釈放された瀬戸内の身元引受人として登場し、右京と再会する(S16-13)。
遠山ちず
演 - 前沢保美(S4-2 / S8-18)[注 284]
西東京市にある「オリエントマンション元町」の管理人。懇意にしている住人の殺人事件の解決に協力したことで特命係と知り合い(S4-2)、事件後右京を“和製シャーロック・ホームズ”として都民ジャーナルに紹介した(S4-8)。その後、住人の女性の結婚詐欺に関して右京に相談している(S8-18)。
矢木明(やぎ あきら)
演 - 高橋克実(S5-10 / S10-11)[注 285][注 286]
「チャンドラー探偵社」を一人で営む私立探偵。推理小説マニアであり、愛読している作品の探偵にちなんで「マーロウ矢木」や「サム・スペード矢木」[注 287] と自称し、古風なハードボイルド派を気取っている。出で立ちもボギーばりに中折れ帽トレンチコートを身に着け、バーボンを愛飲。浮気調査のような一般的な探偵の仕事以外にも、引越しの手伝いからペット探しまで行う何でも屋のような仕事も引き受けている。一見すると冴えない風貌だが、ギャルやホームレスなどの様々な人達に慕われており、その人脈を駆使して目当ての人物を短期間のうちに探し出すなど、探偵としてはかなり優秀である。態度は飄々としつつも「依頼人との約束は何があっても最後まで守る」という強い信条を持っている。捜索依頼の対象が殺された事件(S5-10)や自身が容疑者のアリバイの証人となった殺人事件(S10-11)において特命係と協力し、事件解決に貢献した。西日暮里に事務所を構えている。以前は戸越銀座で活動していた。
磯部
演 - 梨本謙次郎(S5-11、最終話)
お台場にある「ホテルアマゾン」の支配人。ホテル内での籠城事件(S5-11)を通じて特命係と顔見知りとなる。その後もその縁から特命係に協力している(S5-最終話)。
リサ
演 - はるな愛(S6-13 / 劇場版I)
ゲイバー「薔薇と髭と...。」従業員[注 288]。ヒロコの飼い犬「マリリン」の元飼い主。とある事件を通じて右京たちと知り合う(S6-13)。その後はマラソンに参加したたまきや美和子の応援に駆けつける程の仲となる(劇場版I)。
江波和江
演 - 山本道子(S7-11 / S18-6、最終話〈回想〉)[注 289]
神奈川県川崎市麻生区の藤堂家の家政婦として働いていた時に藤堂家の令嬢が関わる誘拐事件を通じて右京と知り合うこととなった(S7-11)。その後は花畑管理サービスの従業員に転職。事件解決後も右京とは連絡を取り合っている様子が伺える(S18-6)。
演 - 三谷侑未(S13-1 / S15-1、最終話 / S20-最終話)[注 290]
美彌子の母。フルネームは不明。多忙な美彌子に代わり、孫のマリアの面倒を見ている。
ヤロポロク・アレンスキー
演 - (ユーリー・B・ブラーフ)(S13-1 / S16-14)[注 291]
ロシアの対日工作員。ロシアンタイム誌東京支局局長として日本に在住し、7名の日本人を協力者に仕立てたヒューミントを行っていたが、本国ロシアで発覚した汚職の追及を受けるとアメリカへ亡命する。その際協力者7名の情報を提供したことで、内閣情報調査室長による連続殺人事件の発端となってしまう(S13-1)。
内調時代の美彌子と深い関係にあったことが示唆されており、作中で度々その存在を匂わせている。実は亡命後も日本に潜伏しており、後にロシア当局の依頼を受けた人物により殺害されていたことが判明した(S16-14)。
坊谷一樹(ぼうや かずき)
演 - 蔵原健[85](S15-1 / S16-13、14)[注 292]
法務省公安調査庁の職員。日下部の密命を受け、ヤロポロクとの関係が疑われる美彌子の身辺調査を行っていたが突如失踪する(S15-1)。
1年半後、瀬戸内の実家「徹正院」の院内墓地から白骨遺体が発見され、DNA鑑定により坊谷のものと判明する(S16-13)。特命係の捜査により、恋愛感情から美彌子を付け回していた人物に殺害されていたことが発覚した(S16-14)。
社マリア
演 - (ピエレット・キャサリン)(S15-1、最終話) → ギラルド沙羅[86](S16-10、13) → 土方エミリ(S20-19、最終話)
社美彌子の娘。
初登場時は幼児であったがその後成長し、S20-19での登場の際には中学生となっている。亘がマリアに進学祝いを贈ったことから親しくなり、一緒に遊園地を訪れたり、学校の送迎を頼んだりしている(S20-19)。その事もあり、亘に「パパ活」疑惑がかけられる事になる[注 293]。また母親の職業柄や自身の出自からメディアの記者に付きまとわれている場面がある。
市原里奈(いちはら りな)
演 - 桜田ひより[87](S15-11 / S16-12)
警視庁副総監・衣笠藤治の娘。「西應学園中学校」に通う中学3年生。衣笠が脅迫された事件を受け、母の旧姓である「市原」を名乗って暮らしている。
帰宅途中に殺人事件を目撃したために特命係の接触を受ける。自らも事件解決のため犯人を見つけ出し襲われそうになるが、特命係によって救出された(S15-11)。1年後、衣笠の襲撃事件で特命係と再会し、「友達」である彼らを自宅に招き入れた。その後、単身自宅を抜け出した際に犯人の襲撃を受けるが、再び特命係に救出された(S16-12)。
仕事で家を留守にしがちな父との確執は深く、友人には「父は(高位の警察官僚ではなく)普通の役人」と話している。機転が利く一方無茶な行動に及ぶことが多く、そのために度々襲われそうになったり、右京から叱責を受けたこともある。
新崎芽依(しんざき めい)
演 - 朝倉あき(S16-9 / S18-17)
キッチンカー「バンドワゴン」の店主。毎週水曜日にはタコライスを販売している。亘も常連客となり通いつめていた。先天性の相貌失認のため人の顔が識別出来ない[注 294][注 295]。重要人物として犯人に命を狙われるが、特命係によって救われた。事件解決後、実家に戻り相貌失認の事を打ち明けて家族の理解を得てから改めて出直す(S16-9)。
一度出身地の岐阜県に戻り、再び東京で移動パン屋「手作り焼きたてパン ネコの耳」の経営を始めるが、特命係を敵視する遠峰小夜子の差し金により[注 296]、連続殺人犯に拉致される。無事救出されたものの、 亘は彼女を危険にさらさないため二度と近づかないことを決意する(S18-17) 。
桂川宗佐(かつらがわ そうすけ)
演 - 村上新悟[88](S18-1、2、9、最終話)[注 297]
東亜ダイナミクス社長。防衛技術振興協会の副会長も務めている。同協会の顧問に就任した片山雛子と共に行動し、「日本は強くあらねばならない」との信念の元、武器輸出推進の旗振り役を担っていた(S18-1、2)。自社の製品をサルウィンの武装勢力に提供し、それがドローン爆弾としてテロに利用されていたことが発覚して失脚する(S18-9)。
その後社長を辞任し会社も倒産に追い込まれたが、起訴は免れ、新会社・桂川コーポレーションを立ち上げて表舞台への復帰を狙っていたさなかに、自宅で殺害された(S18-最終話)。
桑田圓丈(くわた えんじょう)
演 - 大石吾朗(S19-1、10)[注 298]
広域指定暴力団「扶桑武蔵桜」組長。内村と癒着しており、警察に情報を渡す代わりに組の活動を目こぼししてもらう間柄だった(S19-1)。贋作絵画の販売を収入源の一つにしていたが、それに関わる事件で重傷を負って臨死体験したことで人格変貌した内村から、絶縁を宣告される(S19-10)。
鬼丸(おにまる)
演 - 三国一夫(S19-1、10)
「扶桑武蔵桜」若頭。
虎太郎(こたろう)
演 - 田中俊介(S19-1、2、10)
「扶桑武蔵桜」組員。内村に恩を売りたい桑田の思惑により、麗音狙撃事件に関する情報を証言した(S19-1)。組のシノギであった贋作絵画に端を発した半グレグループとの抗争で、重傷を負う(S19-10)。
万津蒔子(よろづ まきこ)
演 - 松永玲子[73](S19-1、2、19、最終話)[注 299]
万津幸矢の母。嘘をつく事が苦手な、正直で純朴な女性。幸矢が転落死した報せを受けて上京、親身になって世話をしてくれる幸矢の恋人・朱音静に信頼を寄せてゆく。幸矢が隠していた拳銃を発見し、恐れおののいて自首するも、実は出雲麗音を銃撃した静が幸矢に罪を着せるための工作だった(S19-1、2)。
静が逮捕された後も、金が欲しかった彼女の境遇に理解を示し、拘置所にも頻繁に面会に行って、実の親からは勘当された彼女の親代わりのような存在になった。静の指示を受け、加西周明を殺害する殺し屋を闇サイトで探すが、その計画は、加西が邪魔になっていた鶴田官房長官に利用される事になる(S19-最終話)。
磯部昭夫(いそべ あきお)
演 - (真山章志)(S20-12 / S21-8)
慶明大学日本史学教授。古美術が関わる事件の際は、右京は手がかりを探すためにしばしば彼の研究室を訪れている。

ゲスト

pre season / 番外編 / season1 / season2 / season3 / season4 / season5 / season6 / season7 / season8 / season9 / season10 / season11 / season12 / season13 / season14 / season15 / season16 / season17 / season18 / season19 / season20 / season21

pre season(2000年 - 2001年・土曜ワイド劇場)

第1話「刑事が警官を殺した!?」
  • 金子(警視庁捜査一課 係長・警部) - 勝部演之
  • 早川純弥(バー「REFRAIN」マスター) - 甲本雅裕[注 300]
  • 小泉綾子(松原の恋人) - 中村綾
  • 松原俊輔(警視庁東荻窪警察署新井北交番 巡査) - 近童弐吉
  • 室谷(特殊班捜査1係 警部補) - 大谷亮介
  • 斉藤(警視庁捜査一課 刑事) - 大樹
  • 米沢[注 301](監察医) - 六角精児
  • 広沢(警視庁記者クラブの記者) - 広沢好輝
  • 北村(警視庁 刑事) - (曽田優)
第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」
  • 今宮典子(女子高生・通称「テンコ」) - 仲根かすみ
  • 菅原謙次(覚醒剤の売人) - 山口剛
  • 佐伯隆弘(中野区立栄小学校 教諭) - 康喜弼
  • 箕浦喜久子(菅原の愛人) - 奏谷ひろみ
  • 中村江美子(平成の切り裂きジャック事件の5人目の犠牲者・丸坂デパート 店員) - (秋山恭子)
  • 市村麻衣子(東京地検 検察事務次官) - 渡辺典子
  • コジマ(「レディースファッション コジマ」店主の母) - 戸川暁子
  • コジマ(洋服店「レディースファッション コジマ」店主) - (田村三郎)
  • 本間絵美(浅倉の婚約者) - (大橋莉沙)
  • 浅倉(浅倉の母親) - (吉原夕子)
第3話「大学病院助教授、墜落殺人事件!」
  • 山田英雄(警視庁捜査一課強行犯7係 係長) - 片岡弘貴
  • 鴻野麻奈美(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 伊藤裕子[89]
  • 佐野昌平(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 東根作寿英
  • 大谷房子(帝国医科大学附属病院第一外科医局 婦長) - 銀粉蝶
  • 太宰謙介(帝国医科大学附属病院第一外科 助教授) - 中原丈雄
  • 井上(警視庁府中南警察署 刑事) - (田中龍)
  • 柴田康裕(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 新納敏正
  • 今井貞一(帝国医科大学附属病院第一外科 助教授) - 中丸新将
  • 渡辺ちえ(入院患者) - 永井杏
  • 山口(医師) - (井元工治)
  • 中島(肝がんの末期患者) - (金子之男)

番外編(2008年・土曜ワイド劇場)

再放送部分は上のpre seasonの登場人物と同じなので、ここでは新撮部分の登場人物のみ記載する。

第1話「名コンビ誕生篇」
第3話「相棒3〜いま明かされる7年目の真実!」

season1(2002年)

第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!? 犯罪の影に女あり…」
  • 岩崎麗子(帝陽物産総務部秘書課 秘書室次長) - 純名りさ
  • 三木英輔(帝陽物産総務部秘書課 秘書室長) - 矢島健一
  • 篠塚敬一(帝陽物産資料室 社員・三木の同期) - 中村育二
  • 平沼惣一郎(帝陽物産 社長) - 浜田晃
  • 榊原巌夫(衆議院議員) - (波多江清)
  • 仲宗根(帝陽物産 取締役) - 小寺大介
  • 木村(帝陽物産総務部 社員) - 千葉誠樹
  • 佐々木(帝陽物産 受付) - (大津弥生)
第2話「教授夫人とその愛人」
  • 神林寿一朗(修明館大学 教授・国家公安委員) - 山本圭
  • 神林淳子(寿一朗の妻) - 洞口依子
  • 猪口達也(行方不明) - (林京介)
  • 松井真由美(寿一朗の愛人) - (永井めぐみ)
第3話「秘密の元アイドル妻」
  • 橘亭青楽(落語家) - 小宮孝泰
  • 倉本美奈子(家族料理「美奈子」女将・青楽の妻・元アイドルの荻野美奈子) - 大西結花
  • 丸山浩(関東貴船組系売人) - 出光秀一郎
  • 加賀山友二(関東貴船組系売人) - 桐生康詩
  • 陳風偉(陳グループ系売人) - (立花政治)
  • 江豊夏(陳グループ系売人) - 田崎敏路
  • 瞳ナナ(マジシャン) - (瞳ナナ)[90]
第4話「下着泥棒と生きていた死体」
  • 織田國男(警視庁滝沢警察署 署長) - 井田國彦
  • 二木達郎[注 302](下着ドロ) - 有薗芳記
  • 柳文治(警視庁滝沢警察署 副署長) - 有福正志
  • 上田(警視庁滝沢警察署刑事課盗犯係 巡査部長) - 谷村好一
  • 笠松(警視庁滝沢警察署刑事課盗犯係 巡査) - 恩田括
  • 赤井(赤井の妻) - (村野友美)
  • 渡涼子(母親が下着ドロの被害者) - (石川素子)
  • 赤井勇作(泥酔者) - 鐘築建二
  • 冨田和実(下着ドロの被害者) - (佐藤智美)
  • 鶴岡恵子(下着ドロの被害者) - 太田美恵
第5話「目撃者」
  • 前原恭子(世田谷区立栄第三小学校 教諭) - 美保純
  • 手塚守(前原のクラスの児童) - 染谷将太
  • 佐々木文宏(ボーガンの持ち主・通称「ろくでなし」) - 川口真五
  • 平良荘八(世田谷区立栄第三小学校 教諭) - 岡部務
第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」
  • 菊本アヤ(秋山緑風記念美術館 館長) - 根岸季衣
  • 土田雅夫(情報屋) - モロ師岡
  • 柿崎(MMフィナンシャル 融資課長) - 田邉年秋
  • 太田(警視庁捜査二課 刑事) - 中根徹[91]
  • 国松(秋山緑風記念美術館 学芸員) - (尾道凛)
  • 健太(土田の息子) - (齊藤裕磨)
第7話「殺しのカクテル」
  • 倉沢正(倉沢チェーン 社長) - 和田周
第8話「仮面の告白」
第9話「人間消失」
  • 桐野リサ(英会話講師) - 山本未來
  • 森島つよし((タツミ開発) 総務部長) - 篠井英介
  • 北村潤一郎(タツミ開発 常務取締役) - 佐々木勝彦
  • 長岡(警視庁捜査三課盗犯担当) - 工藤俊作
  • 佐々木(タツミ開発経理部資金課 課長) - 武発史郎
  • ルディ桐野(リサの父) - (時田乃武)
  • 小池幸子(タツミ開発総務部社内アナウンス係) - (山下広恵)
第10話「最後の灯り」
  • 猪野大(共映東京撮影所の電飾係) - 山谷初男
  • 仲瀬古永次(映画監督) - 鈴木瑞穂
  • 須磨玲子(共映東京撮影所のスクリプター) - 銀粉蝶
  • 佐竹信(共映東京撮影所のスタッフ) - 福本伸一
  • 吉野(共映東京撮影所のチーフ助監督) - 吉田祐健
  • 今村(共映東京撮影所のスタッフ) - (田村三郎)
第11話「右京撃たれる〜特命係15年目の真実」、最終話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」
  • 木村紳一郎(吊り橋から転落死・15年前の外務省条約局条約課長・15年前の籠城事件の人質) - 影山英俊
  • 山本俊彦(堤防から転落死・15年前の外務省大臣官房秘書官・籠城事件の人質) - 遠藤たつお
  • 田口猛(階段から転落死・15年前の外務省北米局員・籠城事件の人質) - 高尾一生
  • 越水(小野田公顕のSP) - 石橋祐(第11話のみ)
  • 桜井(小野田公顕のSP) - 金井茂(第11話のみ)
  • 野々村(消防庁) - 北村隆幸(第11話のみ)
  • 川端蘭子(北条邸の住人・柳田の娘) - 池脇千鶴(幼少期:永嶌花音)(最終話のみ)
  • 鈴原慶介(高級レストランのオーナーシェフ・15年前は公邸料理人で籠城事件の人質) - (川島宏知)(最終話のみ)
  • 柳田幹夫(外務省中近東アフリカ局員・15年前の籠城事件の人質・発砲で死亡していた) - 高田裕司(最終話のみ)
  • 長沢(15年前の籠城犯) - (長沢一樹)
  • 小林(15年前の籠城犯) - 江藤大我
  • 川端房子(蘭子の母・故人) - (市川貴代花)

season2(2003年 - 2004年)

第1話「ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」
  • 小暮ひとみ(東亜薬科大学 大学院生) - 須藤理彩(少女期:(木俣聖名子)〈第2話のみ〉)
  • 小暮慶介(ひとみの父) - 清水綋治[注 303]
  • 中野(警視庁監察係) - 斎藤あきら
  • 前田(警視庁監察係) - (家根本渉)
  • 真鍋純一郎(トラスト国際交易 専務) - 岩尾拓志(第1話のみ)
  • 小暮恵子(ひとみの母・平成7年クモ膜下出血で死亡) - (高橋睦美)(第2話のみ)
第3話「殺人晩餐会」
  • 藤間ゆり子(生け花「黛流」師範) - 山口美也子
  • 大曲幸吉(建築会社勤務) - 渡辺哲
  • 滝沢恵美(生け花「黛流」師範) - 西尾まり
  • 榎並昭夫(「オーベルジュ・ド・コーズカ」ギャルソン) - 二瓶鮫一[92]
  • 庚塚英明(「オーベルジュ・ド・コーズカ」シェフ) - 大高洋夫
  • 沼功(生け花「黛流」事務長) - 西田健
第4話「消える銃弾」
  • 苫篠武(苫篠機械 経営者) - 下條アトム
  • 青山晴美(弁当屋の娘) - 氏家恵
  • 十和田秀志(十和田ヒデシ建築デザイン事務所 社長) - 石山律雄
  • 十和田ケイコ(秀志の娘) - 高木りな[93]
  • 苫篠孝一(建築デザイナー・武の息子) - 渡部遼介[94]
  • 青山(「お惣菜 お弁当の青山」店主・晴美の父) - 森富士夫[95]
  • 有賀透(雑誌記者) - (村上靖尚)
第5話「蜘蛛女の恋」
  • 七森雅美(OL) - 中島ひろ子
  • 斎東リカ(雅美の親友) - 加藤貴子
  • 斎藤肇(岸田の共同経営者) - 近江谷太朗
  • 岸田義邦(K&Sメンタルクリニック 心療内科医) - 日向勉
  • 七森日出子(雅美の母) - 岩本多代
第6話「殺してくれとアイツは言った」
第7話「消えた死体」
  • 阿部由紀子(阿部の妻) - 宮地雅子
  • 若杉真子(若杉栄一の妻) - 宮澤美保
  • 阿部賢(阿部葬祭 2代目社長) - 内野智
  • 八木厚子(八木勇司の妻) - 阿部朋子
  • 多治見治(「090金融」社長) - 若松武史
  • 八木勇司(八木厚子の夫) - (吉田浩二)
  • 八木(八木夫妻の息子) - (藤村耕平)
第8話「命の値段」
  • 神田喜一(神田グループ 会長・婿養子で旧姓「上谷」) - 中原丈雄
  • 辻真理子(Bar真理子の女主人) - 麻丘めぐみ
  • 久保田正(保険会社「ユニオン海上火災」示談係) - 吉満涼太[77]
  • 柳瀬和久(久保田の上司) - 国枝量平[96]
  • 神田礼子(神田の妻) - 五十嵐五十鈴
  • 神田陽一郎(神田と礼子の息子・先日事故死) - (村内貞介)
  • 辻篤志(神田と真理子の息子・先日事故死) - 村内貞介(二役)
第9話「少年と金貨」
  • 松金彰子(あすか銀行付属貨幣博物館 館長) - 田島令子
  • 小田島和也(失業者) - 入江雅人
  • 田淵俊夫(田淵商会 店主・本名「宇崎」) - 岡崎二朗
  • 西肇(警視庁捜査二課 刑事) - 六角慎司
  • 小田島雅彦(和也の妻の連れ子) - 須賀健太[97]
  • 倉野善次郎(コインコレクター) - 大木史朗
  • 松金(彰子の息子) - (関つばさ)
第10話「殺意あり」
  • 小林亘(武蔵野青木外科医院 外科医) - 坂上忍
  • 岡本恭子(武蔵野青木外科医院 事務員・小林の妹) - 林美穂
  • 青木征十郎(資産家・周作の父) - 梅野泰靖
  • 山口(武蔵野青木外科医院 入院患者) - 安田洋子
  • 青木周作(武蔵野青木外科医院 院長) - 鶴見辰吾
第11話「秘書がやりました」
  • 蜷川るみ子(輝正の妻) - 今陽子
  • 吉池昌夫(輝正の政策秘書) - 菅原大吉
  • 風間ひさし(輝正の秘書) - 木下政治
  • 蜷川輝正(衆議院議員) - 十貫寺梅軒
  • 蜷川輝明(輝正の第一秘書・輝正とるみ子の息子) - 久松信美
  • 香川晃代(ホステス) - (山崎えり)
  • 三峰涼子(輝正の第二秘書) - 室井滋
第12話「クイズ王」
  • 村瀬真奈美(東大大学院 助手・英明進学塾 講師・隆俊の元恋人) - 喜多嶋舞
  • 佐々木隆俊(新進気鋭のデザイナー) - 大石継太
  • 佐々木佳枝(隆俊の妻) - 奏谷ひろみ
  • 薄井(番組プロデューサー) - 藤崎卓也
  • 河野治雄(クイズ挑戦者) - (川末敦)
第13話「神隠し」
第14話「氷女」
  • 山中貴和子(明邦工科大学LNG研究室 研究員・益田の妻) - 木村多江
  • 宇野レナ(富士富商事 社員) - 川合千春
  • 池永よしみ(スマイルストアー目黒支店 副店長・池永の妻) - (吉利治美)
  • 池永秋男(富士富商事 社員) - 山崎進哉
  • 来栖(水産加工会社社長) - 青山勝
  • 種本(窃盗犯) - (村木仁)
  • 益田啓三(富士富商事 元社員・4年前凍死) - (有働正文)
第15話「雪原の殺意」、第16話「白い罠」
  • 本宮沙雪(北進大学 中退者・恒夫とみどりの娘) - 前田愛(幼少期:木俣聖名子〈第15話のみ〉)
  • 沖真二(北進大学文学部 4年生・太郎の次男) - 内田朝陽
  • 本宮みどり(御食事処「みどり」店主・恒夫の妻) - 一柳みる
  • 本宮恒夫(建築会社社長・一昨年殺人罪で死刑執行) - 坂元貞美
  • 工藤伊佐夫(元東京拘置所 刑務官) - 小野武彦
  • 美濃部耕筰(北海道警察道南警察署生活安全課 刑事) - 河原さぶ(第15話のみ)
  • 北川渉(北海道警察道南警察署生活安全課 刑事) - 浜田学(第15話のみ)
  • 加茂内敏樹(ホスト) - 日比野玲(第15話のみ)
  • 津村太郎(ツムラ工業 社長・10年前射殺) - 椎名泰三(第15話のみ)
  • 津村真一(太郎の長男・10年前射殺) - (岡田謙一郎)(第15話のみ)
第17話「同時多発誘拐〜消えた16人の子供達」
  • 望月ちとせ(児童養護施設「のぞみの家」学園長) - 高田聖子[99]
  • 望月則彦(児童養護施設「のぞみの家」副園長・ちとせの夫) - 小市慢太郎[99]
  • 船村エリ(ゆずるの母) - 松本圭未[100]
  • 小早川剛(警視庁 副総監) - 小林勝也
  • 船村音也(南急百貨店 副社長・ゆずるの父) - 長戸勝彦
  • 牧原トオル[注 304](南急バス「甲府行」高速バス運転手・フレンド幼稚園 送迎バス運転手) - (中嶌聡)[101]
  • 佐々木(高速バスチケット販売所 従業員) - (初田せつ)
  • 小山純平(誘拐被害者・小学2年生) - (阿部修也)[99]
  • 船村ゆずる(誘拐被害者) - 鎌田拓充
第18話「ピルイーター」
  • 湊哲郎(警視庁警務部人事第一課) - 山中聡[注 305]
  • 湊杏子(哲郎の妻) - 川越美和
  • 中村里香(会社員) - 櫻井ゆか
  • 阿部(警視庁 警務部長) - 石山雄大
  • 村井(警視庁 総務部長) - 五王四郎
  • 坂本(警視庁 人事第一課長) - (松本公成)
第19話「器物誘拐」
第20話「二分の一の殺意」
  • 岡村留奈(ネット通販会社経営) - 吉本多香美
  • 岡村留美(留奈の共同経営者・留奈の双子の妹) - 吉本多香美
  • 坪井真治(アーバンカンパニー 社長) - 田付貴彦
最終話「私刑〜生きていた死刑囚と赤いベルの女」

season3(2004年 - 2005年)

第1話「双頭の悪魔」、第2話「双頭の悪魔II〜堕天使」、第3話「双頭の悪魔III〜悪徳の連鎖」
第4話「女優〜前編〜」、第5話「女優〜後編〜」
  • 小峰夕月(女優) - 羽田美智子(幼少期:鎗田千裕〈第5話のみ〉)
  • 松永慎二郎(夕月のマネージャー) - 岡田浩暉
  • 古谷彦六(夕月の夫・脚本家) - 深水三章
  • 木佐貫功(警察庁主席監察官) - 陰山泰
  • 轟(TVプロデューサー) - みのすけ(第4話のみ)
第6話「第三の男」
第7話「夢を喰う女」
  • 辻村めぐみ(世田谷区立南図書館 女性司書) - 高岡早紀[103]
  • 清水直久(慶徳商事 元常務) - 浜田晃[103]
  • 知念信夫(自首マニア) - 飯田孝男
  • 大滝亮(図書館の常連) - 伊藤初雄
  • 佐伯要一(世田谷区立南図書館 司書) - 大石継太
  • 八尾圭吾(一流企業常務) - (飯塚正臣)[103]
第8話「誘拐協奏曲」
  • 今井進一(通販ワールドネクストライフ 社長) - 尾藤イサオ
  • 前田房江(勇一郎の妻) - 深浦加奈子
  • 本間実男(同社の専務) - 河西健司
  • 井勢谷隆(同社の常務) - 浅野和之
  • 野呂啓介(同社の秘書) - 徳井優
  • 佐々原妙子(同社の筆頭株主) - 牛尾田恭代
  • 前田勇一郎(同社の創業者) - 渡辺哲
第9話「潜入捜査〜私の彼を探して!」
  • 葛城貫太郎(ビルの警備員) - 温水洋一
  • 設楽聡子(ITベンチャー企業「DR@GON」社員) - 吉野きみか
  • 森本達也(「DR@GON」社員・公安の潜入捜査官) - 小林高鹿
  • 北潟誠吾(「DR@GON」社長) - 保坂尚輝
  • 小早川(警視庁 公安部 警部) - 天田暦
第10話「ゴースト〜殺意のワイン」
第11話「ありふれた殺人〜時効成立後に真犯人自首!?」
  • 坪井貞一(被害者遺族) - 上田耕一
  • 坪井幸子(貞一の妻) - 吉村実子
  • 小見山勇司(時効事件の犯人) - 信太昌之
  • 鈴木隆(小見山の隣人) - 正名僕蔵
  • 港功(警視庁捜査一課強行犯2係 刑事) - 清郷流号
  • 坪井里子(故人) - (小林千恵)[105]
  • 藁谷智子(アパート管理人) - (熊谷祐子)
第12話「予告殺人〜狙われた美人姉妹の謎」
  • 秋山正則(タクシー運転手) - 榊英雄
  • 佐藤愛(被害者遺族) - 一戸奈未
  • 堀明久(犯罪被害者相談員) - 樋口浩二
  • 梅原(タクシー運転手) - 坂本大地
  • 山本弘己(第2の被害者) - 山本東
  • 田中久美子(ターゲットと同姓同名) - (宮内彩花)
  • 田中(久美子の姉) - 平井愛子
  • 田中久美子(4人目のターゲット) - (木田有香)
  • 佐藤梨絵(愛の姉) - 小笠原亜里沙
第13話「警官殺し〜銃に残された赤い指紋」
第14話「薔薇と口紅〜名門殺人学園の美女」
  • 龍ヶ崎綾子(聖ジュリア女学院 校長・演劇部顧問) - 涼風真世
  • 山内久美子(聖ジュリア女学院 演劇部部長) - 水谷妃里
  • 江川良治(犯罪被害者) - 近藤公園
  • 野田久雄(江川から借金) - 少路勇介
第15話「殺しのピアノ」
  • 幸田紀夫(ピアノ調律師) - 吹越満(少年期:谷井優貴
  • 柴耕太郎(ピアニスト) - 京晋佑(少年期:(松橋朋潤))
  • 岩槻巧(高山ロイヤルホール 支配人) - 大林丈史
  • 柴悦子(耕太郎の妻) - 矢代朝子
第16話「人間爆弾」
第17話「書き直す女」
  • 栗原ななみ(女優) - 高畑淳子
  • 武龍一(劇作家) - 中丸新将
  • 川島弘基(舞台のプロデューサー) - 市川勇
  • 魚住次朗(宝来寿司の配達人) - 江端英久
  • 榎木ミカ(付き人) - 宮沢紗恵子
第18話「大統領の陰謀」
  • 平本昌恵(修治の妻) - 藤吉久美子
  • 平本修治(埼玉県田所市長) - 新藤栄作
  • 藤巌雄(ホームレス) - 綾田俊樹
  • 間島謙作(ホームレス) - きたろう
  • 桜木静香(「クラブ・シヌーレ」経営者) - 七森美江
  • 早川(田所グランドホテル 支配人) - (緒口幸信)
最終話「異形の寺」
  • 雀蓮(慈妙院の尼僧) - 高橋由美子(S16-13〈回想〉)(幼少期:(三好沙織))
  • 飯島佐和子(雀蓮の姉・故人) - 高橋由美子(幼少期:(三好詩織))

season4(2005年 - 2006年)

第1話「閣下の城」
  • 郷内繭子(北条の秘書) - 高橋かおり
  • 宮添卓也(安岡法律事務所の弁護士) - 田中実
  • 郷内嵩人(北条の執事・繭子のいとこ) - 高杉瑞穂
  • 安岡喜一郎(安岡法律事務所の代表弁護士) - 唐沢民賢
  • 棟居均(安岡法律事務所の弁護士) - ハントケーシ
第2話「殺人講義」
  • 島田加奈子(春日の助手) - 石橋奈美
  • 田辺健太郎(成華大学 大学院生) - 溝呂木賢
  • 春日佳恵(秀平の妻) - 日向明子
  • 春日秀平(成華大学心理学部 教授) - 石橋蓮司
  • 遠山実(遠山ちずの孫) - (三村大史)
第3話「黒衣の花嫁」
  • 津島瑞希(海老原の婚約者) - 遠野凪子
  • 信近哲也(海老原のゼミ仲間・市議会議員) - 東根作寿英
  • 田村厚(同ゼミ仲間・弁護士) - 坂田聡
  • 浅葉ハルミ(海老原の元彼女・Webデザイナー) - 大家由祐子
  • 海老原元章(テクノ精機 社長) - 中原裕也
  • 古井太一(同ゼミ仲間) - 嶋田豪
  • 氏家康(同ゼミ仲間) - 浅野雅博
  • 坂之上浩二(同ゼミ仲間) - 京極圭
  • 横山欧彦(同ゼミ仲間) - 佐藤滋
  • 小渕(8年前の釣り人) - 角谷栄次
第4話「密やかな連続殺人」、第5話「悪魔の囁き」
  • 村木順子(重雄の妻・経営コンサルタント) - 山下容莉枝
  • 村木重雄(予備校講師) - 小日向文世
  • 小野塚恵子(13年前の被害者) - 土井里美(第4話のみ)
  • 日高鮎子(被害者) - (堤幸恵)
  • 水橋(デートクラブの経営者) - 新納敏正(第5話のみ)
  • ナナ(デートクラブの従業員) - (石井悠葉)
  • 沢田明美(被害者) - 大浦理美恵
第6話「殺人ヒーター」
  • 恩田義男((ヨツバ電機) 検品課長) - 嶋田久作
  • 沖健次郎(同社工場長) - 笹野高史
  • 小柳津桐子(同社労働組合組合長) - 辻沢杏子
  • 浅野仁志(同社労働組合の役員) - 近藤公園
  • 河上茂(同社労働組合の役員) - 大石継太
  • 黒川英明(放火犯) - 村杉蝉之介
  • 卯月庄一(同社社長) - 峰岸徹
第7話「波紋」
  • 梶多恵子(近所の独居老婦人) - 絵沢萌子
  • 池田俊太郎(双葉大学 学生) - 中村友也
  • 新井山宗次(古谷の隣人) - 能見達也
  • 下薗司(神谷警察署泉川交番 巡査) - 音尾琢真
  • 古谷稔(大金の持ち主) - 犬飼淳治
  • 大屋(大家) - 山内勉
  • 井上千加(テレビリポーター) - 小森郁子
第8話「監禁」
第9話「冤罪」
  • 室園悦子(ゆかりの弁護人) - 一色彩子
  • 安城雄二(緑川警察署 警部補) - 中村育二
  • 篠宮ゆかり(殺人を自首) - 青山知可子
  • 青木由起男(ゆかりの内縁の夫) - 平井賢治
  • 曽根崎真(東京地検検事) - 鷲生功
  • 篠宮彬(ゆかりの兄・故人) - 外川貴博
  • 金子祐介(20年前の被害者) - (岡けんじ)
第10話「殺人生中継」
  • 八木沼リカ(セントラルテレビのアナウンサー) - 宮地真緒
  • 仁科真由美(同局のアナウンス部長) - 竹井みどり
  • 綾瀬圭子(リカの先輩アナウンサー) - 東風平千香
  • 神崎(AD) - 西ノ園達大[104]
  • 堀田弘之(弁当屋 配達員) - 亀井彰夫
第11話「汚れある悪戯」
  • 城崎愛梨(青葉銀行本店総務部) - 葉月里緒奈
  • 畑山哲弥(畑山財閥御曹司) - 甲本雅裕[注 300]
  • 森村十三(捜査一課特殊班捜査係 係長) - 永澤俊矢
  • 村松繁雄(検事) - 松山鷹志[107]
  • 平林(城崎の上司) - 斉藤洋介
  • 畑山富貴子(哲弥の母) - 姿晴香
  • 畑山純一郎(畑山財閥当主) - 竜雷太
  • 滝沢(畑山家の家政婦) - 山本道子
第12話「緑の殺意」
  • 久保寺太一(レストラン「キュイジーヌ」のシェフ) - 小林隆
  • 川端敏臣(レストラン「キュイジーヌ」オーナー・会社社長) - 菊池隆則
  • 伊東麻美(川端の秘書) - 池津祥子
  • 倉持隆弘(川端の部下) - 内田健介
  • 野崎春菜(野菜の生産者・元アイドル) - 七瀬なつみ
  • 高木(シェフ) - (妹尾正文)
  • 菊地(オーナー) - 平田康之
第13話「最後の着信」
  • 菱沼貞夫(六本木警察署生活安全課 刑事) - 中西良太
  • 白坂由美(脇の恋人) - 黒坂真美
  • 脇幸太郎(前歴者) - 桐谷健太
  • 鷲頭一郎(薬物仲介人) - 渋川清彦
  • 脇(脇の母親) - (明日香まゆ美)(声)
第14話「アゲハ蝶」
  • 小西美紗緒(宮本の助手) - 板谷由夏
  • 小松原靖之(堀内の部下・専務) - 河西健司
  • 宮本洋一郎(城南大学 教授) - 並樹史朗
  • 染井繁(蝶コレクター) - 飯田基祐
  • 野口史明(蝶の落札者) - 渡辺憲吉
  • 堀内洋造(明律化学工業 社長) - 十貫寺梅軒
第15話「殺人セレブ」
  • 竹下弥生(セレブ仲間の憧れ) - 野村真美(幼少期:(杉山りん))
  • 五島秀宣(香苗の夫・鉄道マニア) - 遠山俊也
  • 五島香苗(セレブ仲間) - 栗田よう子
  • 仁科世理子(セレブ仲間) - 舟木幸
  • 竹下さつき(弥生の娘) - 木村茜
  • 仁科(世理子の長男) - (松本隼輔)
  • 仁科(世理子の息子) - (渡邊奏人)
  • ユカ(友達) - 松元環季
  • マキ(友達) - (外島千夏)
第16話「天才の系譜」
  • 金田昭一郎(町内会長) - 不破万作
  • 二ノ宮純平(アパートの住人) - 櫻庭博道
  • 二ノ宮加代子(純平の妻) - 奈良崎まどか
  • 金田たけし(金田の息子) - 田代大悟
第17話「告発の行方」
  • 赤枝文和(古賀の秘書) - 羽場裕一
  • 原松美(創起出版 週刊誌編集部員) - 冨樫真[108]
  • 古賀由紀男(国土交通大臣) - 石山輝夫
  • 堂島丈一(ルポライター) - 長谷川公彦[109]
  • 栗又幸治(創起出版 週刊誌編集長) - 松重豊
  • 五味(カメラマン) - (佐藤リョースケ)
  • 矢部(編集担当) - (松本豊一)
第18話「節約殺人」
  • 松原宣子(著名な節約主婦) - 伊藤かずえ
  • 松原真澄(宣子の夫) - (平良政幸)
  • 浅田裕久(被害者) - 光宣
  • 馬場香織(殺害された女性) - (後川佳織)
  • 篠田(Midoriya出版 編集者) - 岡村洋一
  • 棚橋(スーパー店員) - (永田恵悟)
第19話「ついてない女」
  • 岡部(城代金融 社長) - (黒田眞澄)
  • 中原秀雄(草サッカーチーム「レアル・スギナミ」メンバー) - 本田誠人
  • 仁藤康(草サッカーチーム「レアル・スギナミ」代表) - 田中護
第20話「7人の容疑者」
  • 曽根ゆり子(プロデューサー) - 大寶智子
  • 蕪木惣一(俳優) - 西田健
  • 半田茂(守衛) - でんでん
  • 南早紀(装飾係) - 三輪ひとみ
  • 石原隆志(チーフ助監督) - 水上竜士
  • 林登(映画会社「共映」製作部長) - 谷本一
  • 御子柴健(ドラマ撮影監督) - 小島康志
  • 甲野真(製作担当) - 俵木藤汰
  • 都築大輔(元助監督) - 少路勇介
最終話「桜田門内の変」
  • 韮崎ひばり(警視庁警務部監察係) - 田中美里
  • 轟木一郎太(警視庁捜査一課強行犯捜査四係 係長) - 小倉久寛
  • 一ツ橋明男(轟木の部下) - 高橋和也
  • 鬼頭清六(連続暴行殺人犯) - 藤木孝
  • 泰良哲郎(警視庁総務部留置管理課) - 永堀剛敏
  • 山田亨(轟木の部下) - 草野康太
  • 綿貫甚八(警視庁音楽隊 警部) - 真那胡敬二
  • 河野誠吾(轟木の部下) - 藤本浩二
  • 安田徹(警視庁 公安部長) - 下元史朗
  • 加東公規(警視庁 警備部長) - (グラシアス小林)
  • 坂井孝行(警視庁 警務部長) - 松永英晃
  • 竹川英介(警視庁 総務部長) - 金房求
  • 栗原(留置管理課) - 児島功一[80]
  • 渡辺美代(泰良の恋人) - (谷村実紀)

season5(2006年 - 2007年)

第1話「杉下右京 最初の事件」
  • 御手洗聖子(宗家の秘書) - 奥菜恵(5歳:仲川みきえ[110]
  • 御手洗嘉代(晃一と眞治の母・聖子の祖母) - 馬渕晴子
  • 御手洗律子(聖子の母・晃一の妻で死別後に眞治と再婚) - 平淑恵
  • 御手洗眞治(泰彦の次男) - 石田登星
  • 御手洗晃一(泰彦の長男・聖子の父) - 佐藤一平
  • 御手洗泰治郎(御手洗家の元当主・泰彦の父) - 高杉哲平
  • 里中那明(ホームレス) - 横田エイジ
  • 岡安敏男(市役所職員・通称「軍曹」) - 山崎画大
  • 御手洗泰彦(晃一と眞治の父・聖子の祖父・御手洗家当主) - 神山繁
  • 宗家房一郎(自友党政調会長) - 勝野洋
第2話「スウィートホーム」
  • 諏訪町子(不動産屋の社員) - 国分佐智子[111](幼少期:有田斐香
  • 飯塚久美子(カフェ「ARMS」店主) - 夏生ゆうな(幼少期:(上永田朱莉))
  • 原タカシ(カフェ「ARMS」従業員) - 松嶋亮太
  • 佐々木清(糸川興産 元幹部) - 和田周
  • 富田俊也(天城殺害の容疑者・カフェ「ARMS」元従業員) - 久保田芳之
  • 糸川重一(糸川興産 社長 → 山田工務店 従業員・1年前死亡) - (山田百貴)
  • 天城誠(洋館の前の家主・悪魔崇拝の研究家・故人) - 星野晃
  • 由佳(山田工務店 従業員) - 良田麻美
第3話「犯人はスズキ」
  • 池之端庄一(町内会長) - 高橋長英
  • 堂本達也(防犯パトロール員・元警察官) - 斉藤暁
  • 井伏勝(井伏豆腐店 店主) - 丸岡奨詞
  • 井伏節子(勝の妻) - 前沢保美
  • 田宮剛史(茶所たみや 店主) - 田口主将
  • 田宮志津江(剛史の妻) - 山本道子
  • 白坂英治(町内住人) - 白石タダシ[112]
  • 江島郁雄(自称スズキ) - 加島祥全
  • 池之端桃代(庄一の娘) - (清水舞)
第4話「せんみつ」
第5話「悪魔への復讐殺人」
第6話「ツキナシ」
  • 北之口秀一(直木賞作家) - 川崎麻世
  • 永田沙織(カメラマン) - 渋谷琴乃
  • 宮澤志穂(北之口の知り合い) - (鈴木希依子)
  • 宮澤邦彦(志穂の夫) - (松田ジロウ)
第7話「剣聖」
  • 桂木ふみ(吾妻心聖館の剣士・剣道教室の指導者) - 原千晶
  • 吾妻源一郎(吾妻心聖館の館長) - 誠直也
  • 関正人(源一郎の親友) - 亀石征一郎
  • 吾妻俊一(源一郎の息子・吾妻心聖館の事務) - 藤間宇宙(幼少期:(山内翔平))
  • 望月勇(吾妻心聖館の師範代・ハルスポーツ社の社員) - 市川勇
第8話「赤いリボンと刑事」
  • 高岡義一(警視庁捜査一課 刑事) - 木場勝己
  • 高岡ちひろ(高岡の娘・ブティック店員) - 馬渕英俚可
  • 石黒喜久雄(石黒ギフト 社長) - 有川博
  • 西康介(被害者遺族) - 久松信美
  • 石黒信也(喜久雄の息子) - 加々美正史
  • 長沢智世(15年前の事件被害者) - 小出ミカ
  • 長沢苑子(智世の母) - 大原真理子
第9話「殺人ワインセラー」
  • 藤巻譲(ワイン評論家・ランゲの経営者) - 佐野史郎
  • 安藤久(ワイン評論家) - 立川三貴
  • 石場大善(街金・ユースファイナンス 社長) - 柄沢次郎
  • 藤巻多津子(譲の妻) - 松浦佐知子
  • 高根沢ともみ(石場の秘書) - 岩橋道子
  • 関紀子(ランゲのソムリエール) - 秋山エリサ
  • 嶋定好(ワイン評論家) - 松本公成
  • 若月(リポーター) - 桜岡あつこ
  • 谷山(カメラマン) - (佐々木征史)
第10話「名探偵登場」
第11話「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!」
  • 辰巳楓(私設ボディーガード・元神奈川県警巡査部長) - 大塚寧々
  • 和久井拓郎(楓の元夫) - 遠藤章造
  • 富永洋介(衆議院議員・楓の婚約者) - 冨家規政
  • 五十嵐祥子(ホテルの従業員) - 中村綾
  • 辰巳はるか(楓の娘) - 佐々木麻緒
  • 丸山(富永の秘書) - 樋渡真司
  • 辻本(大学生・覚醒剤の売人) - 反田孝幸
  • 鈴木(レストラン入口の警備員) - 村上連
  • 山田(レストラン入口の警備員) - 古宮基成
  • 五十嵐哲雄(祥子の兄・2週間前に磯部の推薦で雇われた元警備員) - 杉本哲太
  • 鈴木(ホテルアマゾン 総支配人) - 小倉馨
  • 梶宗一郎(容疑者・赤いカナリアの幹部) - 村澤寿彦
  • 梶(梶の娘) - 小島あやめ
第12話「狼の行方」
  • 神崎哲哉(オリンポス商事 社員) - 木下ほうか
  • 堀川美紀(神崎の元彼女) - 菊池麻衣子
  • 増田雄一(夢が丘団地在住の少年・彩乃の息子) - 三村和敬
  • 大塚亮司(夢が丘団地在住の少年・裕子の息子) - 井桁雅貴
  • 増田彩乃(雄一の母) - 中村敦子
  • 大塚裕子(亮司の母) - 高橋ちづ
  • 森脇(近隣住人) - 松田章
  • 野口(神崎の上司) - 浦山迅
  • 大塚(亮司の父) - (内野雅央)
  • 増田(雄一の父) - (三宅重信)
第13話「Wの悲喜劇」
  • 大丸欣司(「シティーハウス青山」202号室の入居者・亀山家の隣人・「トウヨウ バイオケミカル 総合研究所」研究員) - 野村宏伸
  • 大丸麗子(大丸の妻) - (城島あこ)(痩せてた頃:(阿部栞奈)[114]
  • 池谷美由紀(「トウヨウ バイオケミカル 総合研究所」研究員・大丸の助手) - 本橋由香[115]
第14話「貢ぐ女」
  • 八島景子(マーケティングディレクター) - 藤田朋子
  • 多岐川洋介(八島の愛人) - 飯沼誠司
  • 田中(西崎警察署山塚町交番 巡査) - 田中聡元
  • 伊野部敦司(アクシスグローバル 経理課長) - ふるごおり雅浩
  • 稲森絵美子(多岐川の元愛人) - (高谷智子)
第15話「裏切者」
  • 北村武(池波警察署組織犯罪対策課 課長) - 金田明夫
  • 岩崎健吾(警察マニア) - 宮崎吐夢
  • 林進(北村の部下) - 石井英明
  • 秋川久美子(専業主婦) - 奥田由美
  • 秋川博(久美子の夫) - 松原正隆
  • 秋川美香(久美子の娘) - (南雲有紗)
第16話「イエスタデイ」
  • 狭間肇(日凍フーズ 社員) - 林泰文
  • 川本康江(狭間の同僚) - 遊井亮子
  • 宇田川直人(狭間の元同僚) - 北原雅樹
  • 木下昭夫(日凍フーズ 経理) - 渡辺憲吉
  • 国分信也(宇田川の先輩) - 関貴昭
  • 今井(女子社員) - (野貴葵)
第17話「女王の宮殿」
  • 一条モナミ(「モナミ・アイ・ジェイ」デザイナー兼社長) - 大空眞弓
  • 山本(窃盗の常習犯・本名「棟方学」) - 森下哲夫
  • 篠田和明(モデル事務所社長) - 佐渡稔
  • 佐野芳正(「モナミ・アイ・ジェイ」営業部長) - 井上高志
  • 服部照秋(画商) - 下元史朗[116]
  • 一条友美(モナミの次女) - 有沢妃呂子
  • 行長真美(モナミの長女) - 池田昌子[117]
  • 行長武彦(真美の夫) - (長棟嘉道)
  • 中道信郎(一条家の執事) - 春延朋也
  • 服部静江(服部の妻) - 兎本有紀[118]
  • 栗村一成(カメラマン) - 細見大輔
  • 高浪治央(東京第一銀行 行員) - (なかみつせいじ)[76]
  • 春西勝(一条家のコック) - 山田洋[119]
  • 春西瑞子(一条家の家政婦) - かんのひとみ
  • 一条愛美(モナミの三女・モデル) - (五十嵐貴子)[120]
  • 大沢辰也(佐野の部下) - (山本直輝)
  • 伊藤純一(佐野の部下) - 堀口たかよし[121]
  • 庄治仁男(フリーライター) - かなやす慶行[122]
  • 行長タケル(武彦と真美の息子) - 中村咲哉[123]
  • 野口加奈(モデル) - (鈴木由花)[124]
  • 和田寛夫(モデル) - 加藤仁志[125]
  • 小倉さや(モデル) - (小林菜津子)
  • 南恵利香(モデル) - 染谷夏子[126]
  • 佐藤光子(モデル) - (小野貴子)
第18話「殺人の資格」
  • 芝木倫明(ルポライター) - 相島一之
  • 田ノ上啓(田ノ上の息子) - 辻本祐樹(少年期:(加藤瑠惟))
  • 伊庭剛憲(元警視庁捜査二課 係長・警備員) - 鶴岡修
  • 安田富美代(芝木の大家) - 菊地由希子
  • 田ノ上義信(国裕建設 総務部長・故人) - 国枝量平
  • 山藤洋右(風俗ライター) - 土平ドンペイ
  • クミ(「薔薇と髭と...。」従業員) - 藤崎卓也
  • 田ノ上悦子(田ノ上の妻) - 角南範子
  • サキ(モデル) - 佐藤智美
第19話「殺人シネマ」
  • 島加代子(元女優) - 星由里子(若き日:太田美恵[127]
  • 織原晃一郎(映画監督) - 森山周一郎
  • 赤井のぶ子(映画館「旭キネマ」の清掃員) - 松本留美
  • 江守義彦(映画館「旭キネマ」支配人) - 石井洋祐
  • 海老名政夫(スターホームビデオの営業) - 鈴木リョウジ
  • 阿久津喜夫(織原の知人) - 藏内秀樹
  • 小堀省吾(織原の知人) - 窪田吾朗
  • 大池国男(観客) - 梅田宏
  • 大池セツ子(観客) - 二宮弘子
最終話「サザンカの咲く頃」
  • 水原塔子(防衛省情報本部 主任調査官・佐々木の部下) - 横山めぐみ
  • 南蒼一朗(法務省公安調査庁調査第一部統括情報課) - 畠中洋
  • 江良司(外務省国際情報局 主任分析官) - 大城英司
  • 嶋村雅弘(警察庁警備局公安一課 課長) - 宮内敦士
  • 瀬沼翔(優の双子の弟・プログラマー) - 山﨑勝之
  • 瀬沼優(プログラマー) - 山﨑勝之
  • 佐々木勝久(防衛省幹部・総務部長) - 五王四郎
  • 宮下(公安捜査一部部長) - 遠藤たつお[128]
  • 岩佐紀之(警察庁長官) - 夏八木勲
  • 浅尾(巡査) - 嶋田豪
  • 寒原アキ(同僚) - (石村ミカ)
  • 岡勲(同僚) - 有山尚宏
  • オダシンヤ(東洋航空商事 社員) - (林京介)
  • カトウユウタ(関東衛星通信局 職員) - (山下征彦)
  • サキタジロウ(サキタ絞製作所 経営者) - (梁瀬龍洋)

season6(2007年 - 2008年)

第1話「複眼の法廷」
第2話「陣川警部補の災難」
第3話「蟷螂たちの幸福」
  • 蓬城静流(人気ミステリー作家・本名「田橋静江」) - 荻野目慶子
  • 田橋不二夫(蓬城静流の夫・オフィス蓬城 社長) - 江藤潤
  • 田橋美津代(田橋不二夫の妹) - 元井須美子
  • 猪野昭文(蓬城静流の担当者・春陽出版勤務) - みのすけ
  • 加瀬信行(オフィス蓬城のマネージャー・第一発見者) - 滝直希
第4話「TAXI」
  • 藤沢美紀(バー「優」ホステス) - 遠山景織子
  • 八嶋淳(タクシードライバー) - 斎藤歩
  • 丸田和之(不動産会社営業マン) - 大河内浩
  • 高瀬優子(バー「優」ママ) - 麻生侑里
  • 藤沢麻衣(美紀の娘) - 大村藍来
  • 大家(アパート管理人) - (高橋豊)
  • 秦野靖之(税理士) - (税所伊久磨)[130]
  • 山内幹夫(暴力団 構成員) - (田中輝彦)
第5話「裸婦は語る」
第6話「この胸の高鳴りを」
  • 笠井夏生(女子大生) - 前田亜季
  • 丹野翔平(ロックバンド「Dee Providence」のボーカル) - 松田悟志
  • 三原研治(ロックバンド「Dee Providence」のマネージャー) - 猪野学
  • 添島可奈子(福地の元恋人) - 大谷允保
  • 福地大二郎(元アマチュアバンドのギタリスト・故人) - 玉有洋一郎
  • 八木聡(芸能事務所 社長) - 木下浩之
  • 福地昭代(福地の母) - 上杉二美
  • 元村美穂(モデル) - 松下萌子
  • 松宮孝恵(友人) - 宮沢紗恵子
  • ナオミ(モデル) - 七生奈央
  • 甲田(「Dee Providence」のメンバー) - 坂田直貴
  • 柄本(「Dee Providence」のメンバー) - 富川一人
  • 早乙女(「Dee Providence」のメンバー) - 大根田良樹
  • エリ(友人) - (磯脇やそよ)
第7話「空中の楼閣」
第8話「正義の翼」
  • 南れい子(地雷処理ロボット開発のチームリーダー) - 小西美帆
  • 大内貴明(大内機械工業 社長) - 藤堂新二
  • 脇田勝彦(城南大学 名誉教授) - 大滝秀治
  • 横山澄江(大内機械工業 清掃員) - 前沢保美
  • 小峰利夫(伝書鳩愛好会 会員) - 仙波和之
  • 猪俣健吾(部品メーカー 経営者) - ホリベン
  • 中川光信(伝書鳩愛好会 会員) - 山本勝
  • 秋葉英治(大内機械工業 社員) - 山本哲也
  • 辻正康(大内機械工業 社員) - 北出真也
第9話「編集された殺人」
第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」
  • 堂上公江(翻訳家・「寝台特急カシオペア」2号車3番の乗客) - 長山藍子(33年前:田口寛子
  • 安藤礼治(慶徳大学 教授・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 永島敏行
  • 根元尚吾(公判の証人・「寝台特急カシオペア」2号車4番の乗客) - 柏原収史
  • 仲瀬親洋(仲瀬開発 社長・平成のホテル王・元通商産業省職員) - 黒部進(33年前:大口兼悟
  • 保坂有三(フリーター・「寝台特急カシオペア」1号車3番の乗客) - 平賀雅臣
  • 安藤仁奈子(礼治の妻・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 山本みどり
  • 安藤博貴(礼治と仁奈子の息子・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 浅利陽介[38]
  • 三樹ライナ(人気モデル・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 松永京子
  • 折原国子(ライナの友人・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 平岩紙
  • 羽鳥亮矢(俳優・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 森本亮治[132]
  • 増田悦郎(羽鳥のマネージャー・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 木下政治
  • 津島悟(クラブ「XTC」経営者・「寝台特急カシオペア」2号車1番の乗客) - 江原シュウ
  • 国枝宏和(「寝台特急カシオペア」車掌) - 小久保丈二
  • 目黒美音(「寝台特急カシオペア」車掌) - 松下恵
  • 田所周一(北海道警察組織犯罪対策課 刑事) - 坂西良太
  • 根元雪美(尚吾の妻) - 映美くらら[133][注 306]
  • 新井田政彦(テロ組織「(赤いカナリア)」幹部・指名手配犯) - 川本淳市
  • 塚原一(清掃員・爆弾マニア) - 崔哲浩[134]
  • 藤北寛(帝都理科大学工学部 元学生・33年前爆発事故に巻き込まれ死亡) - 阿部薫[135]
  • 榎本(北海道警鉄道警察隊) - 野口雅弘
  • 矢島(暴力団「北洋会」幹部) - 平田康之
  • 根元大地(根元と雪美の息子) - (野副隼)
  • 恵(仲瀬の孫) - (松下芽萌里)
第11話「ついている女」、第12話「狙われた女」
  • 吉井春麗(青梅女子刑務所 囚人) - MEGUMI(S17-19〈回想〉)
  • 石田(秋川警察署 署長) - 潮哲也
  • 飯島(秋川警察署 刑事) - 池田政典
  • 岡(飯島の同僚) - 工藤俊作
  • 戸崎美佐(刑務官) - 久世星佳
  • 久保(偽警官・向島の部下) - 久保田芳之
  • 市川(偽警官・向島の部下) - 武井秀哲
  • 周文健(春麗の父) - 谷本一
第13話「マリリンを探せ」
第14話「琥珀色の殺人」
  • 英道明(シガーバー「Cask」オーナー兼バーテンダー・三好の以前の顧客) - 田山涼成
  • 藤井詠子(シガーバー「Cask II」元バーテンダー) - 小橋めぐみ
  • 勝谷誠(有名なウィスキー評論家) - 伊藤高
第15話「20世紀からの復讐」
  • 佐藤和彦(コンビニ「モガマート」店員) - 近藤公園
  • 佐藤美登里(和彦の妻) - 吉村涼
  • 坂崎由紀雄(爆弾魔) - 本田大輔
  • 児玉隆(「モガマート」の客) - 少路勇介
  • 水沢真美(「モガマート」の客) - 伴杏里[136]
第16話「悪女の証明」
  • 山浦幹治(外務省事務次官) - 堀内正美
  • 加東倫恵(中央日報 記者) - 山口香緒里
  • 草葉成彦(外務省東アジア第二課長) - 奥田達士
  • 岡田(秘書) - (日高迅)
  • 藤竹清秀(公民党 議員) - 石井英明
第17話「新・Wの悲喜劇」
  • 白鳥寿々美(「シティハウス青山」401号室の入居者・亀山家の一つ上の階に住む主婦) - 中島知子
  • 白鳥晋三(寿々美の夫) - 徳井優
第18話「白い声」
  • 中津留健吾(順子の父) - 山本亘
  • 熊沢武明(警視庁東調布警察署 刑事) - 上杉祥三
  • 三田村真司(城南大学理工学部 助手) - 西川忠志
  • 中津留順子(エステサロン勤務) - 直林真里奈
  • 梅本(監察医) - 石山雄大
  • 中津留正一(健吾の兄) - 井原幹雄
  • 室戸繁(城南大学理工学部 教授) - (伊藤延広)
最終話「黙示録」
  • 茂手木進(茂手木法律事務所の弁護士・貴文の国選弁護士) - ベンガル
  • 犬井芳郎(茂手木の助手・貴文の同級生) - 宮川一朗太
  • 飯田正志(里美の元恋人で事件当時高校生) - ひかる一平
  • 黒木勝(警視庁渋谷東警察署生活安全課古物担当 警部補・25年前は「品川母娘放火殺人事件」の捜査担当) - 成瀬正孝
  • 粕谷圭(帝都新聞 記者) - 伊藤高史
  • 緑川達明(東京地検検事・25年前は「品川母娘放火殺人事件」の捜査担当) - 遠藤たつお[128]
  • 錦貴文(死刑囚) - 久松信美
  • 糸数文雄(警視庁渋谷東警察署 鑑識) - 西沢仁太
  • 富山万里子(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者・里美の母) - 阿部朋子
  • 富山里美(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者) - 桜川博子
  • 橘ゆり江(シスター・元法務大臣) - かとうかず子
  • 錦文忠(貴文の父) - 林隆三

season7(2008年 - 2009年)

第1話「還流〜密室の昏迷」、第2話「還流〜悪意の不在」
  • 小笠原雅之(富司商事非鉄金属部 部長) - 西岡德馬
  • 兼高公一(NGOの海外スタッフ・亀山薫の友人) - 四方堂亘
  • 京極民生(NGOの設立者) - 織本順吉
  • 田坂晋一(小笠原の部下) - 中山一也
  • 山口(NGOのスタッフ) - 西ノ園達大[104]
  • 恭子(NGOのスタッフ) - 蜷川みほ
  • 奥田(NGOのスタッフ) - (高瀬尚也)
  • 佐知子(NGOのスタッフ) - 鈴木麻衣花
  • 恵美子(NGOのスタッフ) - (真田あゆみ)
  • 大塚鉄夫(検事) - 矢嶋俊作(第2話のみ)
第3話「沈黙のカナリア」
  • 松岡京介(後藤の公設秘書) - 眞島秀和(少年期:飛田光里
  • 後藤新次(議員・厚生労働省大臣政務官) - 大沢健
  • 中村忠是(後藤の政策秘書) - 磯部勉
  • 小谷妙子(松岡の母) - 立原麻衣
  • 木戸(警視庁 公安部長) - 仲恭司
  • 種田正(派遣アルバイト) - 犬飼淳治
  • 高本信嘉(日雇いアルバイト) - 顔田顔彦
  • 中井雅人(メンテナンス業者) - (大治幸雄)
第4話「隣室の女」
  • 横山慶子(6年前に失踪した男の不倫相手・偽名「岸あけみ」) - 佐藤仁美
  • 横山時雄(慶子の兄) - 湯江健幸
  • 福井陽一(慶子の元婚約者) - 草野康太
  • 細川洋子(スナックのママ) - 歌川椎子
  • 三村(刑事) - (今奈良孝行)[137]
  • 岸あけみ(本物の「岸あけみ」) - (松村千絵)[138]
  • 岸駿平(慶子の息子) - 加藤翼[139]
第5話「顔のない女神」
  • 伊沢ローラ(ラジオ番組「NEVER END」のDJ) - 清水美沙
  • 神野志麻子(ラジオ番組「NEVER END」のプロデューサー) - 日下由美
  • 佐久間(サタデートピックスのプロデューサー) - (岩田和樹)
  • 西田春香(新番組「HAPPY TIME」のDJ予定) - 岡村亜紀[140]
  • 木下肇(ローラのファン) - 高木稟
  • 竜崎(ディレクター) - (森戸宏明)
第6話「希望の終盤」
  • 畑一樹(将棋新聞記者) - 蟹江一平
  • 西片幸男(将棋タイトル2冠) - 水橋研二
  • 大野木亮(真剣師) - 松田賢二
  • 里見二三一(日本将棋連盟認定9段) - 石濱朗
  • 山名悟(記録係) - 平井真軌
  • 村田隆(将棋タイトル3冠) - 松澤傑
  • 江口(リポーター) - 樋口泰子
第7話「最後の砦」
  • 野村修司(北川警察署 警部補) - 金山一彦
  • 下柳努(北川警察署 巡査部長) - 鈴木浩介
  • 日下部裕(マンションの住人) - ムロツヨシ
  • 杉田峰雄(北川警察署 署長) - (伊藤紘)
  • 高瀬加奈(第3の被害者) - 小出ミカ
  • 辻正巳(容疑者) - (ひたたら)
第8話「レベル4〜前篇」、第9話「レベル4〜後篇・薫最後の事件」
  • 小菅彬(国立微生物研究所 研究員) - 袴田吉彦
  • 長峰千沙子(国立微生物研究所 研究員) - 大路恵美[141]
  • 後藤一馬(国立微生物研究所 研究員) - 樋渡真司
  • 山岸邦光(防衛省大臣官房審議官) - 藤田宗久
  • 志茂田(国立微生物研究所 主任) - 並樹史朗
  • 吉田(鑑識) - 伊藤竜也[142]
  • 桂小次郎(国立微生物研究所 所長) - 唐沢民賢(第8話のみ)
  • 松井(警視庁 特殊隊員) - 竹嶋康成
第10話「ノアの方舟〜聖夜の大停電は殺人招待状!」
  • 野上昶(フリーライター) - 中本賢(幼少期:(東谷柊一))
  • 遠藤室人(環境事業推進部長) - 三浦浩一
  • 根津秀雄(帝都大学 非常勤講師) - 野仲イサオ
  • 山本平蔵(菱河コーポレーション 社長) - 浜田晃
  • 笠村由紀子(衆議院議員) - 松浦佐知子
  • 中田一郎(環境省地球環境局課長補佐) - 伊藤正之
  • 天野克久(パーティーの表彰者) - 武発史郎
  • 阿藤富士夫(ROYALWING号の船長) - 三田村賢二[143]
  • 野上孝三(昶の父・故人) - 岸博之
  • 瀬田和哉(宗明の息子) - 渡邉邦門
  • 磯部(法務省 事務次官) - 国枝量平
  • 野上(野上の母) - (桜木ひろ子)
  • 樋口秀和(テロリスト) - 江藤大我
  • 山岸正一(テロリスト) - 西沢智治
  • 田中慶次(テロリスト) - 新虎幸明
第11話「越境捜査」
  • 早川仁志(神奈川県警 刑事) - 益岡徹
  • 藤堂俊作(不動産会社社長) - 五代高之
  • 藤堂玲子(俊作の妻) - 杉山彩子[144]
  • 森岡滋(神奈川県警 刑事) - 檀臣幸
  • 桑原努(神奈川県警 刑事・早川の部下) - 赤間浩一
  • 前田雄三(神奈川県警 刑事・早川の部下) - 野口雅弘
  • 倉田泰造(神奈川県警 刑事・早川の部下) - 本郷弦
  • 長嶺修(銃器不法所持の再犯) - 土平ドンペイ
  • 中谷京子(長嶺に人質にとられた女性) - 野口かおる
  • 丸岡保(俊作の会社の専務) - 松崎謙二
  • 桜田佳織(誘拐犯) - 西方杏
  • 内海正也(誘拐犯) - 進藤健太郎
  • 藤堂亜里沙(俊作の娘) - 菊池和澄
第12話「逃亡者」
  • 左勇馬(田町警察署 刑事) - 丸山智己
  • 志茂川真(綾香の恋人) - 山下徹大
  • エリ・コバヤシ(アクセサリー店店主) - 英玲奈
  • 松下志穂(綾香の母) - 三谷侑未
  • マルコ・イノウエ(別名「井上健一」) - 広瀬剛進[145]
  • 松下綾香(階段から転落死) - 野貴葵
第13話「超能力少年」
第14話「男装の麗人」
  • 荊城紫雨(帝都歌劇団 元団員) - 奥山佳恵
  • 富岡史恵(山際プランニング 従業員) - さとうやすえ
  • 山際昌子(山際プランニング 社長) - 小宮久美子
  • 淀わたる(紫雨の先輩) - 大家由祐子
  • 矢橋(山際プランニング 専務) - 北出真也
  • 江島まゆみ(紫雨の隣人) - 那須佐代子
  • 佐々木健二(帝都歌劇団 装置スタッフ) - 乙黒史誠
  • 佐々木(佐々木の母) - (井口恭子)
  • アンジェリーク(紫雨の相手役) - 飯野めぐみ
第15話「密愛」
第16話「髪を切られた女」
  • 川島敏夫(映画監督) - 秋野太作
  • 中村香織(助監督) - 渡辺真起子
  • 浅井至(美術担当) - 諏訪太朗
  • 長澤浩一(カメラ担当) - 有福正志
  • 多田信也(プロデューサー) - 米山善吉
  • 三村奈津子(文光印刷 社員・故人) - 岡野真那美
  • 秋山孝之(文光印刷 社員・三村の彼氏) - 石母田史朗
第17話「天才たちの最期」
  • 柘植瑛子(時創舎 社員・安原を担当) - 黒川芽以
  • 堀江恵一(時創舎 社長) - 三上市朗
  • 城戸幸四郎(詩人・東都芸術大学 准教授) - 中島久之
  • 五十嵐孝介(詩人・安原の後見人) - 西沢利明
  • 安原慎一(詩人・東都芸術大学 学生) - 三浦涼介
  • 梅津朋美(安原の指導者) - 清水美那
  • 有吉(安原の同級生) - (片山景介)
第18話「悪意の行方」
  • 久保田優子(「Burai」社員) - 原史奈(高校時代:(大西亜衣未))
  • 伊藤真央(真清学園中学校 教師) - 金子さやか
  • 五味勇一郎(指名手配犯) - 金原泰成
  • 八木下卓也(区立田川西中学校 生徒) - 春山幹介
最終話「特命」
  • 小池源一(馬頭刈村の区長) - 前田吟
  • 法春(馬頭刈村の住職) - 苅谷俊介
  • 小池晋平(源一の弟) - 日野陽仁
  • 小池福助(源一と貞子の息子) - 伊嵜充則
  • 山口直弓(特命係に毅一が書いた絵を送った女性) - 宮本真希
  • 山口毅一(直弓の弟・知的障碍者) - やべきょうすけ[150]
  • 真鍋哲朗(馬頭刈村の駐在所巡査) - 趙珉和
  • 小池貞子(源一の妻) - 大塚良重
  • 舟木(馬頭刈村の医師) - 二瓶鮫一
  • 田中(警察庁長官官房首席監察官) - 長沢大

season8(2009年 - 2010年)

第1話「カナリアの娘」
  • 高倉俊司(大学助手) - 鈴木一真
  • 脇田輝之(自動車整備工) - 弓削智久[151]
  • 早瀬ゆかり(茉莉の母) - (水谷理沙)
  • 今宮幸夫(被害者) - 速見領
第2話「さよなら、バードランド」
第3話「ミス・グリーンの秘密」
  • 武井敦夫(大学生) - 川口真五[152]
  • 野村弘(プログラマー) - 笠原秀幸
  • 二宮緑(ガーデニング好きな老女・通称「ミス・グリーン」) - 草笛光子
  • 佐々木たつ子(主婦) - 新海百合子
  • 二宮葵(緑の妹) - 上岡紘子
  • 高階仁(聖ヤコブ幼稚園 園長) - 平野稔
  • 石田正治(バードウオッチャー) - 越村公一
  • 池上正宣(麻薬の売人) - 外川貴博
第4話「錯覚の殺人」
  • 好田究(城東大学 教授) - 近藤芳正
  • 池谷佳彦(山名の同僚) - 松尾政寿
  • 山名絵美(セントラルテレビ総務部勤務) - 高松あい
  • 大岡(番組プロデューサー) - 宮本大誠
  • 福永ミノル(番組MC) - 坂本真
  • 野元(ライブ会場機材搬入スタッフ) - (津阪雄一)[153]
  • 竹井(セントラルテレビ スタッフ) - 坂本恵介
  • 加藤(池谷・山名の上司) - 蒲田哲
第5話「背信の徒花」
  • 片倉渉(国土建設省の課長補佐・三島と同期) - 中村繁之
  • 江藤大(養護老人ホーム「敬葉園」所長) - でんでん
  • 三島章(国土建設省の官僚) - 村井克行
  • 沢村公平(国土建設省の官僚) - 笠兼三
  • 森村シズ(「敬葉園」の住人) - 菊地佐玖子
  • 吉田京子(「敬葉園」のスタッフ) - 二階堂千寿
第6話「フェンスの町で」
第7話「鶏と牛刀」
  • 栗田亜由美(藤石の彼女) - 久遠さやか
  • 柴田真(新宿第2社会年金事務所徴収課 課長) - 三井善忠
  • 六原修司(暴力団「二見組」構成員) - さくまひろし
  • 鈴村郁夫(新宿第2社会年金事務所徴収課) - 桜井聖[155]
  • 滝美穂子(新宿第2社会年金事務所徴収課) - 松下恵
  • 橘義郎(警視庁捜査二課 刑事) - 河野洋一郎
  • 水木信二(警視庁捜査二課 刑事) - 白井圭太
  • 増沢保(福祉厚生省の官僚) - 大門正明
  • 藤石正輝(新宿第2社会年金事務所徴収課 係長) - 江藤大我
  • 鷲永学人(福祉衛生省 幹部) - 森富士夫
  • 川井謙次郎(福祉衛生省 幹部) - 矢嶋俊作
  • 一ツ木康雄(暴力団 組長) - 平田康之
第8話「消えた乗客」
第9話「仮釈放」
第10話「特命係、西へ!」
第11話「願い」