『TK MUSIC CLAMP』(ティーケー・ミュージック・クランプ)は、フジテレビで1995年4月13日から1998年4月2日まで放送されていた音楽トーク番組。毎週木曜日 0:45 - 1:15(水曜深夜、JST)に放送されていた。全140回。小室哲哉の冠番組で、TOWER RECORDSの一社提供番組だった[注釈 1]。
概要
当番組スタートの半年前にスタートした『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』を補完するためにスタートした深夜番組である[1]。実際、過去にテレビの音楽番組出演経験の少ないアーティストが、『HEY!HEY!HEY!』出演に先立ち音楽番組に慣れる目的で当番組に出演するケースが多く見られた[1]。
番組の内容は、MCとゲストによる音楽に関するトークや企画などで構成[1]。合間にミュージック・ビデオなどを紹介。番組後半は、アイドル・女優・素人などが、小室ファミリーの楽曲を小室や久保こーじらの演奏で歌うコーナーが放送され、当時このコーナーで歌っていた人物の多くがその後各ジャンルで成功を収めた。なお、同番組における小室とゲストとのトークをまとめた「With t 小室哲哉音楽対論」(幻冬舎・全5巻、文庫版は幻冬舎文庫より全4巻)も発売されている。
番組名の頭に付く「TK」は初代司会者・小室のイニシャルに由来している。小室にとって初の冠番組・初の司会・初のレギュラーとなる番組であった。しかし、小室はTRF、華原朋美、安室奈美恵、globeなどの複数のアーティストのプロデュース活動で多忙になり、中居正広が番組の司会を受け継いだ[1]。中居は当番組を機に司会・進行の能力が評価され、その後1999年までの間に『中居くん温泉』『うたばん』『中居正広のボクらはみんな生きている』『サタ☆スマ』と、一気にメイン司会の番組を4番組獲得した。なお、小室は司会降板後もスーパーバイザーとして番組に携わり、度々出演していた。それゆえ、小室のイニシャルは番組タイトルにそのまま残された。
番組終了後、コーナー「TK MUSIC CLAMP "FACTORY"」が『FACTORY』と番組として独立してスタートした。
2018年1月3日OA『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』にて、当番組の1995年7月26日OA吉田拓郎の回が取り上げられる。小室が吉田の熱烈なファンでオファーを出したこと、しかし出演時に、吉田から辛辣な言葉を1時間にわたって浴びせられ続けたことがフィーチャーされた。[2]意気消沈していた小室だが、数年後に吉田と再会した際に無言でハグを求められたという。
コーナー
- 音楽談義(メインコーナー)
- 司会とゲストが音楽を中心にトークをするコーナー。小室がMC時代は、小室がゲストの印象や楽曲のイメージを語っていた。
- 「ミュージシャン・小室哲哉と音楽についてお互いのこだわりを話し合う」「どこにもないブッキングをする。基準は『大御所かどうか』ではなく、『旬かどうか』で決める」をテーマにしていた[3]。
- TK MUSIC CLAMP "FACTORY"
- まだ売り出し中やデビューしてまだ間もない若手・新人ミュージシャンとのトークコーナー。このコーナーの聞き手は小室ではなく、小室MC時代は久保こーじとKEIKO(globe)が交互に担当。中居MC時代にはムッシュかまやつと近田春夫が交互に担当した。
- このコーナーには、JUDY AND MARY、ウルフルズ、シャ乱Q、エレファントカシマシ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどが出演した。
- エンディング歌コーナー
出演者
メインMC
FACTORY トークMC
トークゲスト
- 小室哲哉MC時代
- 宇都宮隆&木根尚登
- 小林武史
- KOO&SAM from trf
- ASKA
- 小沢健二
- 桑田佳祐
- 坂本龍一
- PIZZICATO FIVE
- 稲葉浩志
- いしだ壱成
- 黒沢健一
- 浅倉大介&木根尚登
- 浜田雅功
- 吉田拓郎
- 槇原敬之
- CHAR with Jim Copley
- TOWA TEI
- 篠原涼子
- 安室奈美恵
- 泉谷しげる
- 渡辺美里
- 小山田圭吾
- 久保こーじ
- 森高千里
- 忌野清志郎
- 井上陽水
- 德永英明
- カールスモーキー石井
- Bro.KONE
- つんく♂
- 大澤誉志幸
- 木村拓哉
- 甲斐よしひろ
- trf
- globe
- YOSHIKI
- 今田耕司
- 福山雅治
- 中居正広
- 岡村靖幸
- LUNA SEA
- ウルフルズ
- 電気グルーヴ
- 華原朋美
- 織田哲郎
- 松山千春
- 高見沢俊彦
- 中居正広MC時代
- 小室哲哉
- つんく♂
- 森且行
- トータス松本
- 佐野元春
- 奥田民生
- 小沢健二
- 宮沢和史
- 吉田拓郎
- SMAP
- YUKI from JUDY AND MARY
- 安室奈美恵
- globe
- 石井竜也
- 宇崎竜童
- 甲斐バンド
- 小林武史
- 鈴木雅之
- PUFFY
- 林田健司
- 泉谷しげる
- 久保田利伸
- MAX
- 小泉今日子
- THE STREET SLIDERS
- 高中正義
- 川本真琴
- CHAGE
- 忌野清志郎&篠原涼子
- サンプラザ中野
- (THE BIG BAND!!)
- 中西圭三
- 近藤真彦
- 内田有紀
- PIZZICATO FIVE
- 仲井戸麗市
- (THE ASS BABOONS OF VENUS)
- 草彅剛
- SPEED
- 和田アキ子
- 奥居香
- 坂井真紀
- 篠原ともえ
- 華原朋美MC時代
歌ゲスト
スタッフ
当番組のスタッフクレジットは全て英語、及びローマ字で表記され、スタッフ名も愛称や渾名等が入り混じった。また華原時代はフジテレビのロゴも英字表記された。
- writer(構成):CHONMAGE LUCKY(津曲裕之)、NONAKA HAPPY?(野中浩之)・KIYOSHI TAMAI(玉井貴代志)
- art produce(美術プロデューサー):SHINICHIRO ISINABE(石鍋伸一朗)
- designer(デザイン):YUKIE KOSHINO(越野幸栄)
- vande(美術進行):YOSHIDA(吉田敬)
- set(大道具):NAGATOMI(永富育浩)
- acryl(アクリル装飾):KAINOSE(貝野瀬修)
- so-shock(装飾):KURIHARA→TSUBUYAKI
- den-shock(電飾):KISHI(岸和幸)
- effect(視覚効果):OGUMA(小熊雅樹)
- title(CGタイトル):DENPA CLUB(電波倶楽部)→YUKIYA MATSUMOTO(松本幸也)
- gacky(楽器):ISOMOTO(磯元洋一)
- stylist(スタイリスト):YOKO TANAKA→TSUYOSHI NOGUCHI
- hair+make up(ヘア・メイク):MOTOO YOSHIMURA、KAZUHIRO SUGIMOTO、YOKO OKIYAMA→YOSHIAKI ABURAYA
- technical director(テクニカルディレクター):馬場直幸
- sw(スイッチャー):SASAKI(佐々木伸一)→KANNO(菅野恒雄)
- cam(カメラ):SEKI(関克哉)→YONE(米山和孝)
- aud(音声):SENDA(仙田俊一)
- ve(ビデオエンジニア):YAZAWA
- ld(照明):SHIBUICHI→UEMATSU(植松晃一)
- vari-lite(バリライト):KOBAYASHI
- pa(パブリックアドレス):HIMENO(姫野義和)
- edit(編集):MIYOTA(御代田祥一/パッチワーク)
- se(音響効果):NAKATA(中田圭三/4-Legs)→KAWABATA(川端智之)(4-Legs)
- mix(MA):GUNJI(郡司佐茂亜/4-Legs)
- technical support(技術協力):KYODO Television(共同テレビ)、HAPPO TV(八峯テレビ)、NS
- webmaster:GIOTONG
- webstaff:YO!、NAO
- room:HIRO
- adviser(アドバイザリースタッフ):T.HARA(原知行/オフィス源)
- floor director(フロアディレクター):GOTZ&POCCA
- time-keeper(タイムキーパー):YUKI(石原由季)
- director(ディレクター):GOTZ
- desk:TOMMY
- program director(演出):KIKCHY(きくち伸)、KINO(城野智則)、TOM(冨田哲朗)
- producer(プロデューサー):KIKCHY(きくち伸)
- produced by.(制作著作):fuji television(フジテレビ)
脚注
注釈
- ^ その為、セット後方にはTOWER RECORDSの宣伝イルミネーションが設置されていた。
出典
関連項目
外部リンク
- TK MUSIC CLAMP HomePage