「Don't Leave Me」(ドント・リーヴ・ミー)は、日本の音楽ユニット・B'zの楽曲。1994年2月9日にBMGルームスより14作目のシングルとして発売された。
「Don't Leave Me」 | ||||||||||||||||
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B'z の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『The 7th Blues』 | ||||||||||||||||
B面 | Mannequin Village | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
規格 | ||||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | BMGルームス | |||||||||||||||
作詞 | 稲葉浩志 | |||||||||||||||
作曲 | 松本孝弘 | |||||||||||||||
プロデュース | 松本孝弘 | |||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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B'z シングル 年表 | ||||||||||||||||
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概要
7thアルバム『The 7th Blues』からの先行シングル。
ジャケット写真は、ロサンゼルスより車で1時間ほど走らせた場所にあるドライレイクで撮影された[3]。
このシングルから、松本の英語での表記が"TAKAHIRO MATSUMOTO"から現在の"TAK MATSUMOTO"に変更される[3][注釈 1]。また、本作から『love me, I love you』までは、それぞれ専用のB'zロゴマークが使われた。
この頃は長期にわたるライブのためメディアへの露出が少なかった上に曲調がかなり暗い作品が目立ったため、このシングルのリリースの頃から(B+U+M)を解体する『MOTEL』のリリースの時期までは「暗黒時代」と言われた(現在はメンバー自身も1994年を「暗黒時代」と呼んでいる)。
8thシングル『LADY NAVIGATION』から7作連続で2週以上連続1位を獲得した。先行シングルにもかかわらず初動で79万枚を記録し、3作連続の初動70万枚越えとなり、2週目にはミリオンセラーとなる。B'zのシングルでは『LOVE PHANTOM』に次いで2番目の初動売上となり、累計売上も6番目のヒット曲である。
収録曲
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「Don't Leave Me」 | |
2. | 「Mannequin Village」 | |
合計時間: |
楽曲解説
- Don't Leave Me
- 前作「裸足の女神」までとは打って変わってブルース色を前面に出した曲。
- 松本は「(『The 7th Blues』からの先行)シングルとして、今までの様なポップな曲も候補にはあったけど、そろそろ目先を変えたものが必要だと思うし、自分たちがいいと思った曲を敢えてシングルにした」と述べており、歌詞は過去を振り返る孤独な男を表現した内省的なものとなっている。
- PVは、ロサンゼルスの郊外にある荒野やハイウェイで撮影された[4]。
- 1994年3月11日に放送された『ミュージックステーション』で披露された際は、『The 7th Blues』収録の「おでかけしましょ」と共に演奏された[5]。また、この時から2人の立ち位置が変わり、稲葉が中央、松本が手前から見て右側と現在の立ち位置になっている。
- ライブではイントロが延長され、1番サビに入る前にテンポが下がり、アウトロではブルースハープの代わりに稲葉が高音シャウトを連発することが定番となっている。
- アルバムツアー『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" <PART 1>』ではアンコールラストナンバーとして演奏されたのに対し、 『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" <PART 2>』では一転してオープニングナンバーとして演奏された。
- Mannequin Village
- 歌詞は田舎を捨てた主人公が華やかな都会の暮らしに溺れ、自分を見失っていくという内容で、間奏に早口の語りが入る。
- 元々はこの曲のバックトラックに『The 7th Blues』収録の「闇の雨」のボーカルラインがそのまま乗っているデモが制作されていたが、結果として全く別のメロディーに差し替えられ完成、2つの曲として独立した。
- 未だにアルバム未収録で、(2nd beat)中心に選曲されたマスト・アルバム『』リリース時のインタビューで、何故この曲が収録されなかったのかを聞かれた際に松本は「ああ、あったねそんなのも」とすっかり存在を忘れていた様子であった。
- B'zの楽曲においてこの曲と「(哀しきdreamer)」の2曲のみ、2017年に『B'z COMPLETE SINGLE BOX』が発売されるまでは8cmディスクでしか入手ができない状態だった。
- 2005年に行ったツアー『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART1〉』以来、約11年ぶりに演奏され、その際は間奏での語りが稲葉とサポートメンバーの大田紳一郎によるラップに変更され、その部分の歌詞も新たに書き下ろされた新バージョンでの披露となった。松本は、演奏した理由について「マニアの方達のリクエストにお応えして」と語っている。
- マネージャーの大河原氏がお気に入りの楽曲であることが会報で記されている。
タイアップ
参加ミュージシャン
収録アルバム
Don't Leave Me
ライブ映像作品
Don't Leave Me
- (特典DVD)
- B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z COMPLETE SINGLE BOX(特典DVD)
- B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5
Mannequin Village
脚注
注釈
- ^ しかし、『The 7th Blues』の作曲のクレジットにはTAKAHIRO MATSUMOTOが使われている(プロデュースのクレジットにはTAKと表記)。
出典
- ^ 「2月度「ゴールド・アルバム」他認定作品」『The Record』第413号、日本レコード協会、1994年4月1日、5頁。
- ^ “第9回日本ゴールドディスク大賞 / Gold Disc Hall of Fame 9th|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会. 2019年11月24日閲覧。
- ^ a b mfm II 2013, p. 135.
- ^ 青木優 (2013年). 『B'z The Best XXV 1988-1998』のアルバム・ノーツ [MUSIC VIDEOのライナーノーツ(初回限定盤に付属)]. VERMILLION RECORDS.
- ^ “出演者ラインナップ|ミュージックステーション”. テレビ朝日 (1994年3月11日). 2019年11月24日閲覧。
参考文献
- 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年。