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2017年のFIA 世界耐久選手権 | |||
前年: | 2016 | 翌年: | 2018-19 |
2017年のFIA 世界耐久選手権は、国際自動車連盟 (FIA) とフランス西部自動車クラブ (ACO) が共同で開催するFIA 世界耐久選手権 (WEC) の第6回大会である。シリーズはACO規定のル・マン・プロトタイプおよびGTのカテゴリでタイトルが争われる。世界選手権タイトルは、LMP1とLMGTE Proにドライバーズタイトルおよびマニュファクチャラーズタイトルが与えられ[1]、他のカテゴリにはカップおよびトロフィーが与えられる。2017年は4月のシルバーストン・サーキット(イギリス)で開幕し、11月のバーレーン・インターナショナル・サーキット(バーレーン)まで、第85回ル・マン24時間レースを含む全9戦で争われる。
LMP2の車両規定の変更
今シーズンよりLMP2のエンジンがギブソン・テクノロジーのワンメイクとなり、LMP2シャシーマニュファクチャラーも4社(オンローク・オートモーティヴ、オレカ、ダラーラ、マルチマティック)に限定される。
開催スケジュール
2017年シーズンのカレンダーは2016年9月22日に発表された。日程・開催地は前年と同様である[2]。
シーズン開幕前の3月にモンツァ・サーキットで行われたプレシーズン・テストと、6月の第1週に行われるル・マン24時間レースのテストデーというテスト・イベントがある。
ラウンド | レース | サーキット | 開催地 | 開催日 |
---|---|---|---|---|
1 | シルバーストン6時間レース | シルバーストン・サーキット | イギリス、シルバーストン | 4月16日 |
2 | スパ・フランコルシャン6時間レース | スパ・フランコルシャン | ベルギー、スパ | 5月6日 |
3 | (ル・マン24時間レース) | サルト・サーキット | フランス、ル・マン | 6月17–18日 |
4 | ニュルブルクリンク6時間レース | ニュルブルクリンク・サーキット | ドイツ、ニュルブルク | 7月16日 |
5 | メキシコシティ6時間レース | エルマノス・ロドリゲス・サーキット | メキシコ、メキシコシティ | 9月3日 |
6 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レース | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ | アメリカ合衆国、テキサス州オースティン | 9月16日 |
7 | 富士6時間レース | 富士スピードウェイ | 日本, 静岡県駿東郡小山町 | 10月15日 |
8 | 上海6時間レース | 上海インターナショナルサーキット | 中国、上海 | 11月5日 |
9 | バーレーン6時間レース | バーレーン・インターナショナル・サーキット | バーレーン、サヒール | 11月18日 |
エントリー
2017年2月2日にFIAは、LMP1、LMP2、LMGTE Pro、LMGTE Amと4つに分けられたカテゴリーにそれぞれエントリーした28台のレースカーを公表した。
LMP1
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LMP2
エンジンは全車がギブソン・テクノロジー社製GK428 4.2L V8エンジンを搭載する。
チーム | 車両 | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | ラウンド |
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バイヨン・レベリオン | オレカ・07 | ギブソン 4.2L V8 | D | 13 | ネルソン・ピケJr. | 1-3, 5-9 |
ピポ・デラーニ | 4 | |||||
デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン | 全戦 | |||||
マティアス・ベシェ | 全戦 | |||||
31 | ニコラス・プロスト | 1-3, 5-9 | ||||
フェリペ・アルブケルケ | 4 | |||||
ブルーノ・セナ | 全戦 | |||||
ジュリアン・カナル | 全戦 | |||||
(CEFC・マノー・TRSレーシング) | オレカ・07 | ギブソン 4.2L V8 | D | 24 | (タァ・グレイヴス) | 1-4 |
(ジョナサン・ハーシー) | 1-4 | |||||
ジャン=エリック・ベルニュ | 1-3, 5-9 | |||||
ロベルト・メルヒ | 4 | |||||
(ベン・ハンリー) | 5-9 | |||||
(マット・ラオ) | 5-9 | |||||
25 | (ロベルト・ゴンザレス) | 全戦 | ||||
(シモン・トルマー) | 全戦 | |||||
ヴィタリー・ペトロフ | 全戦 | |||||
G-ドライブ・レーシング | オレカ・07 | ギブソン 4.2L V8 | D | 26 | (ロマン・ルシノフ) | 全戦 |
ピエール・ティリエ | 1-7 | |||||
アレックス・リン | 1-3, 5-6 | |||||
(ベン・ハンリー) | 4 | |||||
ジェームズ・ロシター | 7 | |||||
(レオ・ロウセル) | 8-9 | |||||
ニコ・ミュラー | 8 | |||||
ロイック・デュバル | 9 | |||||
TDSレーシング | オレカ・07 | ギブソン 4.2L V8 | D | 28 | エマニュエル・コラール | 全戦 |
(フランソワ・ペロード) | 全戦 | |||||
(マシュー・バキシビエール) | 1, 3-9 | |||||
(ベン・ハンリー) | 2 | |||||
シグナテック・アルピーヌ・マットムート | アルピーヌ・A470 | ギブソン 4.2L V8 | D | 35 | (ネルソン・パンシアティッシ) | 2-4 |
ピエール・ラグ | 2-4 | |||||
(アンドレ・ネグラオ) | 2-4 | |||||
36 | グスタヴォ・メネゼス | 全戦 | ||||
(マット・ラオ) | 1-4 | |||||
ニコラ・ラピエール | 1, 4-9 | |||||
ロマン・デュマ | 2-3 | |||||
(アンドレ・ネグラオ) | 5-9 | |||||
ジャッキー・チェン・DCレーシング | オレカ・07 | ギブソン 4.2L V8 | D | 37 | (デビッド・チェン) | 全戦 |
(トリスタン・ゴメンディ) | 全戦 | |||||
(アレックス・ブランドル) | 全戦 | |||||
38 | ホーピン・タン | 全戦 | ||||
(トーマス・ローラン) | 全戦 | |||||
オリバー・ジャービス | 全戦 |
LMGTE Pro
チーム | 車両 | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | ラウンド |
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AFコルセ | フェラーリ・488 GTE | フェラーリ (F154CB) 3.9 L ターボ V8 | M | 51 | ジェームス・カラド | 全戦 |
アレッサンドロ・ピエール・グイディ | 全戦 | |||||
(ミケーレ・ルゴロ) | 3 | |||||
71 | ダビデ・リゴン | 全戦 | ||||
サム・バード | 1-3, 5-9 | |||||
ミゲル・モリーナ | 3 | |||||
トニ・バイランダー | 4 | |||||
フォード・チップ・ガナッシ・チームUK | フォード・GT | フォード (エコブースト) 3.5 L ターボ V6 | M | 66 | シュテファン・ミュッケ | 全戦 |
オリヴィエ・プラ | 全戦 | |||||
ビリー・ジョンソン | 1-3 | |||||
67 | アンディ・プリオール | 全戦 | ||||
ハリー・ティンクネル | 全戦 | |||||
ピポ・デラーニ | 1-3 | |||||
ポルシェ・GTチーム | ポルシェ・911 RSR | ポルシェ 4.0 L フラット6 | M | 91 | リヒャルト・リーツ | 全戦 |
フレデリック・マコヴィッキィ | 全戦 | |||||
パトリック・ピレ | 3 | |||||
92 | ミカエル・クリステンセン | 全戦 | ||||
ケビン・エストレ | 全戦 | |||||
ディルク・ヴェルナー | 3 | |||||
アストンマーティン・レーシング | アストンマーティン・ヴァンテージ・GTE | アストンマーティン 4.5 L V6 | D | 95 | ニッキー・ティーム | 全戦 |
(マルコ・ソレンセン) | 全戦 | |||||
リッチー・スタナウェイ | 1-3 | |||||
97 | ダレン・ターナー | 全戦 | ||||
(ジョナサン・アダム) | 全戦 | |||||
ダニエル・セラ | 1-6 |
LMGTE Am
チーム | 車両 | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | ラウンド |
---|---|---|---|---|---|---|
スピリット・オブ・レース | フェラーリ・488 GTE | フェラーリ (F154CB) 3.9 L ターボ V8 | M | 54 | トーマス・フロール | 全戦 |
(フランチェスコ・カステラッチ) | 全戦 | |||||
ミゲル・モリーナ | 1-2, 4-9 | |||||
オリビエ・ベレッタ | 3 | |||||
55 | ダンカン・キャメロン | 3 | ||||
アーロン・スコット | 3 | |||||
マルコ・チオーキ | 3 | |||||
クリアウォーター・レーシング | フェラーリ・488 GTE | フェラーリ (F154CB) 3.9 L ターボ V8 | M | 60 | (リチャード・ウィー) | 3 |
加藤寛規 | 3 | |||||
(アルバロ・パレンテ) | 3 | |||||
61 | (ウェン・スン・モク) | 全戦 | ||||
澤圭太 | 全戦 | |||||
(マット・グリフィン) | 全戦 | |||||
デンプシー-(プロトン・レーシング) | ポルシェ・911 RSR | ポルシェ 4.0 L フラット6 | D | 77 | クリスチャン・リート | 全戦 |
マーヴィン・ディエンスト | 全戦 | |||||
(マッテオ・カイローリ) | 全戦 | |||||
(ガルフ・レーシング) | ポルシェ・911 RSR | ポルシェ 4.0 L フラット6 | D | 86 | ベン・バーカー | 全戦 |
(ニック・フォスター) | 全戦 | |||||
マイケル・ウェインライト | 1-6, 9 | |||||
マイク・ヘッドランド | 7 | |||||
ハリド・アル・クバイシ | 8 | |||||
アストンマーティン・レーシング | アストンマーティン・ヴァンテージ・GTE | アストンマーティン 4.5 L V6 | D | 98 | ポール・ダラ・ラナ | 全戦 |
ペドロ・ラミー | 全戦 | |||||
マティアス・ラウダ | 全戦 |
結果およびランキング
レース結果
世界耐久選手権にエントリーした上位ドライバーを以下に記載する。選手権ドライバーよりも上位でフィニッシュした招待エントリードライバーは個々のレースの項目を参照のこと。
選手権ポイントを獲得するには優勝者の走行距離の70%以上を走行しなければならない。各カテゴリーのポールポジション獲得ドライバーおよびチームにはボーナスポイント1が与えられる。ル・マン24時間レースでは全てのポイントが2倍になる。更に、一つのレースが成立する為には、最低でもグリーンフラッグでドライバー同士が争うことの出来る状況下が完全に3周以上にわたっていなければならない。
ポイントシステム | |||||||||||
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順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | その他 |
ポイント | 25 | 18 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 1 | 0.5 |
ドライバーズ・ランキング
2017年シーズンはドライバーに4つのタイトルが与えられる。世界選手権タイトルはLMP1と新たにLMGTE Proに与えられる[1]。2つのFIA耐久トロフィーはLMP2とLMGTE Amに与えられる。
LMP ドライバーズ選手権
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太字 - ポールポジション |