1959年の映画(1959ねんのえいが)では、1959年(昭和34年)の映画分野の動向についてまとめる。
出来事 「(1959年#できごと)」も参照
世界
日本
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 4月1日 - 東宝配給の朝日ニュースが714号からシネスコ版になる。
- 4月11日 - 邦画5社、東映に対しテレビ映画の劇場配給中止を申し入れ。4月20日、映連臨時総会で「テレビ映画の劇場配給は自由、劇場映画はテレビに提供しない」ことを確認。
- 4月28日 - 東映、30分のテレビ映画2本を編集した「特別娯楽版」を映画館に配給開始。
- 5月
- 6月
- 7月
- 7月8日 - 東京・渋谷東宝会館に東宝シネマ新規オープン。
- 7月27日 - 既存のニュース6社が東映をニュース映画の不当廉売で公正取引委員会に提訴。東映ニュースはCM付きの無料配布であったため、他社は衝撃を受ける。1961年、和議によって円満解決。
- 8月
- 入場税が入場料金70円以下税率10パーセント、100円以下20パーセント、101円以上30パーセントに軽減される。
- 映倫、新規定に改める[16]。
- 8月2日 - 日活、小林旭主演『(南国土佐を後にして)』が公開され、大ヒット[17]。このヒットにより「渡り鳥」シリーズが作成されることになる[17]。
- 8月9日 - 『血斗水滸伝 怒涛の対決』(佐々木康監督)封切り、ヒット。
- 9月
- 伊勢湾台風のため、映画館全壊14館、大破半壊50数館の被害。
- 9月1日
- 日本映画製作者連盟(映連)の映画製作部会、テレビ5局と「邦画6社契約タレントのテレビ出演協定」を結ぶ。
- 東映ニュース、配給開始。
- 10月
- 10月8日 - NHKのテレビ登録台数300万台突破。
- 10月25日 - 東宝、製作1000本記念映画『日本誕生』が公開され、大ヒット。これは東宝全従業員による前売券販売作戦の先駆けになった[注 4]。
- 11月
- 12月
- 12月8日 - 東宝、砧・目黒・宝塚の3撮影所からなる製作会議を発足させ、製作の一元化を図る。
- 12月18日 - 大阪・南街劇場を70mm映画館としてリニューアル・オープン。
- 12月25日 - 初の東映スコープによるカラー長編動画『少年猿飛佐助』公開[22]。長編ワイド動画はディズニーの『わんわん物語』(1955年公開)に次いで世界で2本目。
日本の映画興行 - 入場料金(大人)
- 入場者数 10億8811万人[28] - テレビの影響で映画人口が減少[注 5]。
- 興行収入 711億4100万円[28]
1959年配給会社別年間配給収入 配給会社 | 年間配給収入 (単位:百万円) | 前年対比 |
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しようちく松竹 | 5,386 | 110.4% |
とうほう東宝 | 4,599 | 094.0% |
たいえい大映 | 4,709 | 088.2% |
しんとうほう新東宝 | 2,064 | 104.9% |
とうえい東映 | 8,557 | 108.2% |
につかつ日活 | 5,542 | 111.5% |
- 出典: 東宝 編(PDF)『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』東宝、2010年4月、48頁。
各国ランキング 日本配給収入ランキング
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、158頁。ISBN (978-4873767550)。
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、159頁。ISBN (978-4873767550)。
日本公開作品受賞生誕死去映画デビュー脚注 [脚注の使い方]
注釈
- ^ 『白鷺』は『松竹九十年史』では「審査委員賞」、『年表・映画100年史』では「審査員特別賞」となっている。
- ^ 〔引用者註〕『松竹九十年史』では「作品賞」も挙げられているが誤植だと思われる。
- ^ 『松竹九十年史』では「審査員特別賞受賞」が「監督賞」になっている。
- ^ 〔引用者註〕『東宝五十年史』では公開日から1週間経過した「11月1日」の出来事としているが、公開日の10月25日[19]に変更した。
- ^ 『年表・映画100年史』では、映画人口は「10億8700万人」となっている。
出典
- ^ “Teinosuke Kinugasa Awards”. IMDB. Amazon.com. 2019年9月18日閲覧。
- ^ “二十四時間の情事(1959)”. allcinema. スティングレー. 2019年9月18日閲覧。
- ^ “ベルリン国際映画祭 1959年・第9回”. allcinema. スティングレー. 2019年9月18日閲覧。
- ^ “千羽鶴(1958)”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “『日本映画監督協会の五〇年』(50年史)”. 日本映画監督協会公式サイト. 日本映画監督協会. 2019年9月17日閲覧。 “新東宝の無断改変改題再上映”
- ^ “日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 映倫”. コトバンク. 2019年10月5日閲覧。 “1959年には映画倫理規程を改定した。”
- ^ a b “沿革”. 日活公式サイト. 日活. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “日本誕生”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “高橋 貞二(タカハシ テイジ)とは”. コトバンク. 日外アソシエーツ『新撰 芸能人物事典 明治 - 平成』(2010年刊). 朝日新聞社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “少年猿飛佐助”. 東映アニメーション公式サイト. 東映アニメーション. 2023年3月21日閲覧。
- ^ 角川春樹、藤岡和賀夫、阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、210頁。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ “世界を賭ける恋”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “男が命を賭ける時”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “鉄火場の風”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “男なら夢をみろ”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “天と地を駈ける男”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ 連邦警察 - allcinema
- ^ 大海賊 - allcinema
- ^ 白銀は招くよ!/ザイラーと十二人の娘 - allcinema
参考文献 - 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN (978-4-478-01134-8)。
- 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。(全国書誌番号):(87001945)。
- 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN (4-89219-113-2)。
- 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。(全国書誌番号):(83041631)。
- 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
- 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。(全国書誌番号):(93017746)。
- 山川浩二『昭和広告60年史』講談社、1987年。ISBN (4-06-202184-6)。
外部リンク ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。