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高槻市交通部(たかつきしこうつうぶ)は、大阪府高槻市の行政組織のひとつで、自動車運送事業を運営する部署(公営企業)である。
種類 | 地方公営企業 |
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略称 | 高槻市営バス |
本社所在地 | 日本 〒569-0823 大阪府高槻市芝生町4丁目3番1号 |
設立 | 1954年(昭和29年)2月25日 |
業種 | (陸運業) |
事業内容 | 一般旅客自動車運送事業(乗合、貸切) |
代表者 | 西岡 博史(自動車運送事業管理者) |
外部リンク | https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/ |
一般に高槻市営バスと呼ばれる。
概要
大阪府下では2018年4月以降、高槻市しか市営バスを運行していない[* 1][* 2] 。
1954年に民営の日乃出バスを市が買収し[* 3]、市営バスとなった。高齢者への無料パス等の配布等により、昼間人口の大半を占める人々らの足として、市の活性化と社会福祉の一環として見かけ以上に重要な部門となっている。
営業区域がJR東海道本線(JR京都線)を境に南北地域に分かれており、原則、南地域は芝生(しぼ)営業所、北地域は緑が丘営業所の管轄となっており、JR線を境にそれぞれの営業所ごとに事実上独立した運行形態となっている[* 4]。このため、管轄営業所が重複している路線や区間・停留所がほとんど見られない。現在、重複している区間・停留所は北地域の芝谷東 - 寺谷町間と日吉台口停留所のみである(2019年3月まではJR富田駅でも重複があった)。なお、平日に限り、緑が丘営業所管轄となる原・上の口線、芝谷線の系統にも芝生営業所所属の車両が走る。これは、緑が丘営業所の車庫が拡張不可能でバスの増車ができず、増車を芝生営業所内の車庫で行い対応したためである。主要ターミナルは、JR高槻駅(北・南)・JR摂津富田駅・阪急高槻市駅・阪急富田駅(小寺池図書館横)の5つである。
運賃は均一運賃制だが、山間路線については対キロ運賃制(整理券車)となる。
JR・阪急の各駅から各地域へ結ぶ路線を中心としており、ほぼ全ての系統が市内中心部の鉄道駅発着となることから系統番号では無く、行先番号を採用している。一例として、JR高槻駅北 - 上の口系統であれば往路(上の口ゆき)は54番・復路(JR高槻駅北ゆき)11番となり、この他の路線・系統においてもJR高槻駅北行きは全て11番となる(経路により11Aまたは11Bとなるものもあり)。また系統番号のない【直行】も存在し、JRの各駅と市内に立地する各大学をノンストップで結ぶもので、学休期を除く平日に運行。高槻市営バス唯一の優等種別である。
かつては市域外にも路線を延ばし、大阪府島本町・京都府大山崎町を経て長岡京市(柳谷)、京都府亀岡市(国鉄亀岡駅前)までの路線があったが、前者は1970年代[* 5]、後者も1983年に廃止されている。現在市域外を走る路線は、高槻市北部の樫田地区とJR高槻駅北を結ぶ山間路線の一部(空谷橋 - 出灰付近で、道路の関係から1kmほど京都市西京区を走る。空谷橋停留所は京都市西京区にある市営バス唯一の市外停留所である)と、萩谷線の一部(道路の関係から変電所前停留所付近で茨木市を跨ぐが、市域外での停留所設置はない)に存在するがごく僅かである。
近年、全国の公営バスで運営の合理化や経費節減のため、路線の民間移譲や営業所ごとの民間委託が行われているが、高槻市営バスでは1980年に番田線が京阪バスに民間移譲[* 6]された以外には路線移譲・民間委託のいずれも行われていない。
営業所・滞留所
芝生営業所:主にJR線より南側(JR高槻駅南・阪急高槻駅・阪急富田駅を発着する路線)をエリアとする。
- 弁天駐車場:芝生営業所所属車両の乗務員休憩所。
緑が丘営業所:主にJR線より北側(JR高槻駅北・JR富田駅を発着する路線)をエリアとする。
- 上の池滞留所:緑が丘営業所所属車両の乗務員休憩所。
- 川西滞留所 2022年12月1日開設。JR高槻駅西滞留所に、関西将棋会館が移転することに伴い、新設。緑が丘営業所所属車両の休憩所、芝生営業所の車両も1運用のみ使用する。
- 緑町滞留所 2023年4月1日開設。中型・小型車両の休憩所。安満遺跡公園東発着の折り返しも行う。
過去の滞留所
- JR高槻駅西滞留所:緑が丘営業所所属車両の乗務員休憩所。2022年11月30日廃止。[* 7]
(JR高槻駅南)発着路線(行先番号:1)
富田南線
JR高槻駅南と阪急富田駅を結ぶ路線。途中には津之江・如是・東五百住といった住宅街をゆく。阪急富田駅付近が狭隘道路のため中型車を使用する。朝の出庫系統に城西町発阪急富田駅行きがある。
昼間は1時間に1本程度の設定で、ラッシュ時も本数の増減はほとんどない。全路線中最も高齢者IC利用者の比率が高い[1]。
栄町線
駅から府道高槻茨木線を通って、市西部に位置する住宅地・栄町方面へ向かう路線。市営バスの路線としては唯一、JR高槻駅南発着の系統と阪急富田駅発着の系統の2つが存在する。阪急富田駅発着系統については後述。
【26・27】栄町循環・【28】芝生住宅東口(折返し)系統を車庫前まで延長のかたちで設定された。なお1970年代までは栄町で折り返し運行していた。
昼間時1時間に1本の運行。朝夕はほぼ設定されない。
- 17A 車庫前(栄町経由・復路は1B):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 城西町 - 津之江 - 如是校前 - 栄町 - 芝生住宅東口 - 車庫前
柱本・三島江線
市の最南部に位置する柱本新町にある公団住宅・柱本団地への路線。団地のすぐ南側では摂津市と隣接する。
柱本団地内は循環運行[* 8]で、同団地内にはJR千里丘駅と阪急茨木市駅から阪急バスも乗り入れてくる。柱本地区の府道沿いには阪急バス柱本営業所も存在する。
朝の出庫系統は柱本から運行開始。同停留所は、摂津市鳥飼上にある大阪府立摂津支援学校・とりかい高等支援学校の最寄りのバス停であり、登下校の時間帯になると、通学する生徒が多数利用する。
路線の距離が長く所要時間も要し、遅延も発生しやすい。また路線の利用客自体は比較的多いものの赤字額も大きく、車庫前から南側の区間について、対キロ区間制・特殊区間制運賃の導入や、車庫前で接続するゾーンバスとする等、路線全体の効率化が検討されている[2]。
昼間時は30分に1本、【22】【23】を交互に設定。朝夕の復路は三島江経由の割合が高くなる。
- 22 柱本団地:JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 城西町 → 芝生住宅東口 → 車庫前 → 唐崎西口 → 玉川口 → 西面口 → 柱本 → 柱本団地 → 西面口 → (往路と同じ) → JR高槻駅南
- 23 柱本団地(復路・三島江経由、行先番号は1A):JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 城西町 → 芝生住宅東口 → 車庫前 → 唐崎西口 → 玉川口 → 西面口 → 柱本 → 柱本団地 → 西面口 → 三島江 → 唐崎 → 唐崎西口 → (往路と同じ) → JR高槻駅南
- 【22】とほぼ同一の行程だが、復路のみ三島江を経由するもの。かつて運行していた三島江線の代替として三島江集落を含む三箇牧地区の足となっている。
- 三島江・三箇牧地区は市南部の淀川沿いにある住宅地であるが農家も多数存在し、住宅地の中の農村の趣も醸し出している。かつて、この付近の淀川河川敷では牛が放牧されており『三島江の放牧』として有名であった。三島江停留所は、市役所三箇牧支所の最寄りのバス停となっている。
- 市営バスと阪急バスの三島江と柱本は、距離が数百メートルほど離れている。
- 23→25 JR高槻駅南 → 柱本団地 → 車庫前(復路・三島江経由):JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 城西町 → 芝生住宅東口 → 車庫前 → 唐崎西口 → 玉川口 → 西面口 → 柱本 → 柱本団地 → 西面口 → 三島江 → 唐崎 → 唐崎西口 → 車庫前
- JR高槻駅から柱本地区を循環後芝生車庫へ入庫する系統である。夜間に4本設定される。
富田団地線
市中南部の牧田町にある富田団地へ向かう路線。芝生営業所管内でも代表的な路線ではあるが路線の大半の区間が他の路線と競合しているため、路線単独での乗車率はあまり高くない。
- 18 富田団地:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 城西町 - 芝生住宅東口 - 車庫前 - 富田団地
- 基本系統で、土休日は全てこの系統となる。昼間時は20〜30分に1本の運行である。
- 17 車庫前:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 城西町 - 芝生住宅東口 - 車庫前
- 芝生車庫への出入庫系統のひとつ。現行ダイヤでは平日1往復のみの運行。
- かつては中型車で運転する便がいくつか存在した。
大塚線
市中部の大冠町・東和町・深沢町・大塚町といった新興住宅地を擁する大冠・大塚地区への路線で、沿線に府営深沢住宅や天川住宅などの集合住宅があるため、芝生営業所管内の路線ではトップクラスの乗車率である。
1958年1月17日運行開始の冠線に起源を発する。1965年1月20日に前島線からの分岐として六中西 - 深沢住宅南口間、1.92kmが免許され、4月28日に運行開始した。1966年11月8日、深沢住宅南口 - 北大塚間0.4kmが免許され、1967年2月10日に運行を開始した[3]。
JR高槻駅南では同じ4番のりばから発車する下田部線・玉川橋線とは乗車列が分けられている。
なお、北大塚停留所は並走する京阪バス(枚方高槻線)にもあるが、1kmほど離れている。
- 15 北大塚:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 沢良木町 - 天川町 - 須賀町 - 深沢住宅 - 北大塚
- 昼間は基本的に20分間隔での運行だが、土休日は25分間隔となる時間帯がある。芝生営業所管内の路線中、運行本数は最大である。
- 15A 北大塚(野田経由、復路は1A):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 天王町 - 野田 - 六中前 - 須賀町 - 深沢住宅 - 北大塚
- 運行本数は平日の1往復のみ。
下田部線
市中南部に位置する登町にある公団・府営と両方共存する集合団地、下田部団地への路線。1993年の経路変更以降、JR高槻駅・阪急高槻市駅へのアクセスが大幅に向上したことで利用客を伸ばしている。
下記の玉川橋線と共に、松原〜辻子間は京阪バス枚方高槻線と重複。
昼間は概ね20〜30分に1本(土休日は25分間隔)の設定で、基本的には【16】が運行される。
- 16 下田部団地:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 沢良木町 - 春日町 - 辻子 - 西冠 - 下田部団地
- 17B 車庫前(下田部団地経由):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 沢良木町 - 春日町 - 辻子 - 西冠 - 下田部団地 - 唐崎橋 - 車庫前
- 府道14号大阪高槻京都線の一部区間供用開始に伴い開業した。一部便の区間延長として運行する。
玉川橋線
【16A】下田部団地経由玉川橋団地系統経路変更として2017年4月1日より運行開始。番田地区への市バスの乗り入れは旧番田線の京阪バス移譲以来37年ぶりである。玉川橋団地は市南西部の茨木市との市境に位置する公団住宅であり、枚方市と茨木市のほぼ中心に位置するため、この付近をエリアとする京阪バスが茨木・枚方方面から数多く乗り入れている。
現在の運行経路になるまでは、西切停留所は運行経路上には存在していたものの市営バスは通過していた(京阪バスのみ停車)。
昼間を中心に玉川橋団地行きは平日7本・土休日5本、JR高槻駅南行きは平日5本、土休日4本の設定。
なおこの路線の開設により、阪急高槻駅〜辻子の各停留所と番田の区間で京阪バス(枚方高槻線)5号経路と、玉川橋団地〜番田間で同(枚方茨木線)と競合し、かつ市営バスの均一区間運賃と京阪バスの1区運賃との間で運賃不整合が生じている。
- 19 玉川橋団地(竹の内小学校前経由):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 沢良木町 - 春日町 - 辻子 - 若松町 - 竹の内小学校前 - 唐崎 - 玉川橋団地
道鵜線
高槻中心部と高槻市東部の五領地区を結ぶ路線で、後述の国道線と同様運行区間の大部分で国道171号線を経由する。道鵜町発着の系統と上牧方面へ向かう系統に大別される。
道鵜町発着
市中心部と道鵜町地区を結ぶ。道鵜町は高槻市東部に位置する集落で、毎年2月ごろに淀川河川敷で行われる『鵜殿のヨシ焼き』は有名である。2013年4月までは梶原南(国道171号)が高槻市営バスの最東端だった(上牧近辺は国道171号線の慢性的な渋滞があるため、長年バス運行が無かった)。2019年4月改正で井尻経由に変更。
昼間は30分に1本の設定。
- 12 道鵜町:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 天王町 - 野田 - 萩之庄南 - 井尻 - 道鵜町
上牧方面
2013年4月1日より運行を開始した。道鵜町系統を延長する形で1日12本運行し、うち平日1本、土休日3本は【7A→1A】として道鵜町を経由する。尺代柳谷線が1975年に廃止になってから、上牧地区には38年ぶりに市バスが運行されることになった。
循環系統[* 8]。淀の原地区が狭隘道路のため中型車による運行である。
- 7 上牧:JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 天王町 → 野田 → 萩之庄南 → 国道上牧西 → 阪急上牧駅 → 淀の原南 → 上牧中央 → 阪急上牧駅 → (往路と同じ) → JR高槻駅南
- 7A 上牧(道鵜町経由・復路は1A):JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 天王町 → 野田 → 萩之庄南 → 道鵜町 → 国道上牧西 → 阪急上牧駅 → 淀の原南 → 上牧中央 → 阪急上牧駅 → (往路と同じ) → JR高槻駅南
前島・六中線
市中東部を流れる桧尾川周辺の地域への路線。長らく全系統が天王町を経由していたが、2023年4月1日改定で安満遺跡公園への新ルートが開設された。
安満遺跡公園経由
中型車または小型車を使用する系統。平日は【13C】のみが1時間に1本の運行。土休日昼間は安満遺跡公園東発着の【10C】が1時間に1本追加で運行され、JR高槻駅南 - 安満遺跡公園東間は1時間に2本となる。
行先番号は区別のため「C」が付されているが、2023年4月現在【13】【10】を名乗る系統は存在しない。
この系統の開設に伴い、野田停留所には交差点北側に安満遺跡公園経由駅行きの乗り場が新設された。
- 13C 前島(復路は1C):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 安満遺跡公園(子ども未来館) - 野田 - 六中前 - 前島
- 10C 安満遺跡公園東(復路は1C):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 安満遺跡公園(子ども未来館) - 安満遺跡公園東
天王町経由
- 14 六中前:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 天王町 - 野田 - 六中前
- 六中前停留所は高槻市立第六中学校前の新幹線高架下に大きなロータリーを有する停留所である。
- 原則大型車で運行されるが、中・小型車で運転される便も存在。
- 20 クリンピア前島(野田・六中前経由、復路は1A):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 天王町 - 野田 - 六中前 - 六中西 - 須賀町 - クリンピア前島
- 高齢者専用の無料のシャトルバスを一般路線化し、2009年4月1日より運行。
(阪急高槻駅)終着路線(行先番号:3 起点はJR高槻駅南)
これらの路線群は他のJR高槻駅南・阪急高槻駅に乗り入れる路線とは異なり、JR線より北側へ向かう。また、JR高槻駅南から阪急高槻駅を経て各方面へ向かう系統(往路)・各方面からJR高槻駅南を経て阪急高槻駅止まりとなる系統(復路)の他に各方面からJR高槻駅南→阪急高槻駅を経て各方面へ戻る循環系統[* 8]がある。ここでは便宜上、循環系統を基準として記述する。
成合・川久保線
成合線
市北東部の成合地区の生活路線であり、芝生営業所管内では比較的乗車率が高い。また沿線には新名神高速道路の高槻インターチェンジがあり、IC周辺のまちづくり(土地区画整理事業)が進められている。
昼間は下記の川久保線と合わせて30分間隔での運行。
- 32 上成合:上成合 → 成合中町 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 八丁畷 → 成合中町 → 上成合
川久保線
上記の成合線とは同一経路で、成合線の終点、上成合からは山間区間に入る。山間路線のため対キロ運賃制(整理券車)。1日8往復の運転。
川久保は市北東部にある山間の集落で、1999年までは高槻市で最後の分校、磐手小学校川久保分校があった。
平日・全ICカード利用者数の約99%が上成合までの利用となっており、川久保地区の利用客が少ないことから、上成合から北側の区間で、小型モビリティやデマンド交通など、路線バスに代わる他の交通手段導入を検討されている[2]。
川久保発の便は全て阪急高槻駅止まり。一方、川久保行きの便には上成合を発車後高槻中心部を循環してから向かう系統が存在する。
- 33 川久保:川久保 → 上成合 → 成合中町 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅(川久保からの便はここまで) → 八丁畷 → 成合中町 → 上成合 → 川久保
梶原線
市内から市東部の梶原地区への路線で、前述の道鵜線とはJR東海道新幹線・阪急京都線・JR東海道本線を挟んでほぼ平行に走っている。道鵜線は国道171号線を経由するが、梶原線は狭隘道路の西国街道を進んでゆく。
1985年にワンマン化されるまで市営バスでは最後までツーマンバスが運行されていた路線で、路線全体の大部分が狭隘であるため小型車を使用する。
殆どの時間帯で1時間に1本の頻度で運行されるが、平日の昼間は2時間間隔となる。
- 34 梶原東:梶原東 → 桧尾川 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 八丁畷 → 桧尾川 → 梶原東
美しが丘線
JR高槻駅南・阪急高槻駅から別所方面へ向かう路線で、古曽部・美しが丘地区を経て寺谷町へ向かう系統と、別所本町公園へ向かう支線系統に分けられ、いずれも市営バスの中では比較的新しい路線である。
昼間はそれぞれ1時間に1本程度運行されている。
- 56 別所本町公園:別所本町公園北 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 八丁畷 → 別所本町公園北
- 2008年6月から運行の新系統。もともとは東豊観光(トーホーバス)が別所本町にある大型団地「サンハイツ高槻」への足として特定輸送扱いで運行していたもので、同社の撤退を受けるかたちで参入。小型車を使用していたが、2013年4月より中型車に変更(ただし現在でも小型車を使用することがある)。なお、トーホーバス時代は市営バスより運賃が若干安く、本数も多かった。
- 57A 寺谷町(美しが丘経由):寺谷町 → 日吉台西公園 → 美しが丘 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 八丁畷 → 美しが丘 → 芝谷東 → 寺谷町
- 市中部の新興住宅地である芝谷地区から主に阪急方面へ向かう足として2002年から運行している。
- 芝谷東 - 寺谷町間は市営バスでは唯一、緑が丘・芝生両営業所の重複区間である(ただし芝谷東については美しが丘線は寺谷町行きのみの停車で、高槻方面行きは代わりに日吉台西公園に停車する)。この系統自体も両営業所の共管である。なお、高槻市営バスでは1991年の下田部線の経路変更以降、長らく緑が丘・芝生両営業所担当路線の重複区間は存在しない期間が続き、唯一JR富田駅停留所のみが両営業所との重複停留所となっていた(同停留所には2019年まで芝生営業所が昭和台線を乗り入れさせていた)。
- 土休日に阪急高槻駅止まり・JR高槻駅南始発が1本ずつある以外は循環系統。
墓参バス(臨時運行系統)
盆、彼岸などの時期に運行される臨時路線。主に午前中に15分間隔で、合計10本が設定される。
公園墓地内は循環運行となっており[* 8]、停留所名はそれぞれ公園墓地1・3・7・8・10区と称されている。
復路は阪急高槻駅行きで、行先番号は設定されず、また全便阪急高槻駅で運転打ち切りとなる。
公園墓地:JR高槻駅南 → 阪急高槻駅 → 八丁畷 → 磐手橋 → 公園墓地1区 → 公園墓地3区 → 公園墓地10区 → 磐手橋 → 八丁畷 → JR高槻駅南 → 阪急高槻駅
(JR高槻駅北)発着路線(行先番号:11)
原・上の口線
高槻市営バスの中では最も利用率の高い路線のひとつである。松ヶ丘、安岡寺など市北中部にある新興住宅地の足として活躍しており、本数は全路線のなかでも非常に多い。
JR高槻駅北では上の口行きと原大橋行きで乗車列が分けられている。
JR高槻駅北の公式ホームページの時刻表でも上の口行きと原大橋行きで分かれている他、芥川商店街〜松が丘では原大橋行きのみ後述の樫田方面と同一枠の時刻表が用いられている(樫田線はJR高槻駅北では塚脇・下の口線と同一枠となっている)。
昼間は1時間に5〜6本程度の設定。ただし平日の13〜14時台は本数がやや少なくなる。
平日は芝生営業所の車両も走る。
- 54 上の口:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口
- 53 原大橋:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口 - 原大橋
- 終着である原大橋は市街地の北端に位置する停留所で、周辺の原地区は田畑が広がる農村地帯であり、冬は気温が非常に低いため、かつてはこの気候を利用した寒天作りが盛んで冬の風物詩となっていた。
- 2009年3月31日までは、【53】原大橋系統の終点は原大橋であったが、厳密には原大橋から三島の郷方面に約100メートル進んだ位置に「原大橋回転場(以降回転場と表記)」という仮乗降場のような性格の停留所があり、【53】原大橋系統は往路・復路共にこの「回転場」を終起点としていた。この回転場は1983年まで樫田地区の路線は原大橋を始終着としており、また樫田地区路線はこの回転場で転回しており、この路線と接続する高槻発の系統についてはこの回転場に乗り入れていた[* 9]。なお「回転場」は【53】以外にも原大橋 - 三島の郷前間を運行する系統も停車していた。2009年4月1日より、回転場跡に新設の「原大橋」停留所が設置され、原大橋停留所が2つとなったが、現在は元々の原大橋に集約されて回転場での乗客扱いは廃止されている。
- 11 緑が丘 → JR高槻駅北
- 北地域の車両基地、緑が丘営業所からの出庫系統である。
- 2022年11月まで、一部に旧JR高槻駅西への出庫ルートをそのまま引き継いだ、芥川小学校前・霊松寺を経由しない短絡ルートでJR高槻駅北へ向かう便が存在し、高槻市営バスでは最短の系統であった。
- 2021年4月1日のダイヤ改正までは緑が丘行きの入庫系統も存在し、行先番号は【58】だった。また原・上の口線の他の系統と異なりJR高槻駅北では2番のりばからの発車であった。
塚脇・下の口線
市内の行楽地、摂津峡への足として活躍。摂津峡は市内を流れる芥川のある渓谷でそばには摂津峡公園や温泉などもある、市民の憩いの場である。
摂津峡への最寄りは下の口と上の口であるが、このうち【50】下の口行は平日の午前中に2本運行されているのみである。そのため土・休日に下の口側から摂津峡へ行く行楽客は【51】塚脇行に乗車のうえ塚脇で下車し、摂津峡公園まで5分ほどの道のりを歩くことになる。なお、下の口からであれば摂津峡公園まではすぐである。
- 50 下の口循環:JR高槻駅北 → 緑が丘 → 服部 → 塚脇 → 下の口 → 大蔵司 → 緑が丘 → JR高槻駅北
- 下の口系統はかつて土日を中心に数多く運行していたが、1993年から約2年間の休止後、2023年現在は平日午前の2本の運行にとどまっている。
- 過去においては日・祝日の昼間時間帯は全て下の口まで乗り入れており、下の口でUターン(当時は循環系統ではなかった)するために後方誘導の係員が配置されていたが、塚脇 - 下の口間の道路拡張工事のため路線休止となり、工事が終わった後も土・休日に復活することなく現在に至っている。
- 51 塚脇循環:JR高槻駅北 → 緑が丘 → 服部 → 塚脇 → 大蔵司 → 緑が丘 → JR高槻駅北
- 通常はこちらがほぼ終日にわたり運行。昼間は30分に1本の設定(ただし平日の10・11時台の2本は下の口循環に置き換えられている)。
- 朝の出庫系統は浦堂から客扱いを開始する。
芝谷線
芝谷地区から緑が丘経由でJR方面への足として設定されている路線であり、平日は緑が丘・芝生両営業所所属のバスが走る。
本数・利用客数共に前述の原・上の口線より少ないが、営業係数は同線より優れており、市営バス全体でも3番目となっている。
長らくJR高槻駅北では単独で3番のりばが割り当てられていたが、2021年より塚脇・下の口線等と同じ2番のりばからの発車となった。
昼間は概ね20〜30分に1本の頻度で運行されている。
- 57 寺谷町:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 芝谷町 - 寺谷町
田能・杉生・中畑・二料線(通称・樫田線)
市最北部の山間に位置する樫田地区へ行く路線で4系統存在する。全て整理券車。
かつては山間部に狭隘な道路が存在したため大型車での運行ができず、樫田地区からのバスはいずれも中型車による原大橋発着(同停留所で高槻駅方面からのバスと接続)であったが、道路事情の改善で大型車の乗り入れが可能となり、1983年より現在の運行形態となった。
樫田校前が最寄停留所となる樫田小学校は、他の校区から通学が可能な特認校に指定されている。また以前は沿線に「しょうぶ園」「二料山荘」「高槻フラワーパーク」などが沿線に立地していたが、過疎化もあり現在は廃業・休業等の状況にある。
原大橋までは原・上の口線と完全に重複し利用者も多いが、同停留所から先は利用客数が非常に少なく、一日の平均利用客数が5人以下の停留所も少なくない。この為、原大橋から北側の区間で、小型モビリティやデマンド交通など路線バスに代わる他の交通手段導入を検討されている[2]。
全系統合わせて平日は駅行きが10本・駅発が9本、土休日は8往復の運行である。
前述の通り原・上の口線とは完全にルートが重複しているものの、JR高槻駅北で発着するのりばは異なる。これは過去に同じのりばに発着させていた頃、後方に並んでいた樫田方面の利用者が乗車できない状況が頻発していたことによる[4]。
- 60 田能:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口 - 原大橋 - 樫田校前 - 田能
- 高槻駅からの最終便1本のみ運行。
- 61 中畑回転場:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口 - 原大橋 - 樫田校前 - 田能 - 中畑回転場
- 高槻市営バス最長系統。
- 中畑集落は樫田地区の東端に位置し、京都市西京区と隣接している。
- 62 二料:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口 - 原大橋 - 樫田校前 - 田能西条 - 二料
- 樫田線で唯一、田能を経由しない系統。
- 二料集落は樫田地区の西端に位置し、茨木市に隣接している地域である。
- 63 杉生:JR高槻駅北 - 緑が丘 - 安岡寺住宅 - 上の口 - 原大橋 - 樫田校前 - 田能 - 杉生
- かつては府境を越えて亀岡まで足を伸ばしていた路線で、高槻市営バスでは唯一山岳トンネルを通過する。
- 杉生集落は樫田地区の最北端、府道枚方亀岡線の途中の京都府亀岡市に隣接する地域である。
なお、2016年4月1日で、高槻カントリー倶楽部停留所が廃止された。高槻カントリー倶楽部経由便は行先番号の末尾にAが付与されていた。
国道線
- 5 JR富田駅:JR高槻駅北 - サンスター前 - 明治大阪工場前 - JR富田駅
- JR高槻駅付近の一部を除き、ほぼ全区間にわたり国道171号線を通るため下の派生系統と合わせて「国道線」と呼ばれている。
- かつてはJR高槻駅西が始終着だったが現在はJR高槻駅北へ延長している。
- 5B JR富田駅(郡家経由・復路は11B):JR高槻駅北 - サンスター前 - 郡家 - 岡本 - JR富田駅
- 1980年ごろに開設された系統で国道171号線のサンスター前から北上、今城塚古墳のそばを通る。本数は開設当初から数えるほどである(特に土休日のJR富田駅行きは2023年現在1本のみである)ため利用は皆無に近い。
- 11 川西滞留所 → JR高槻駅北
- 2022年12月1日開設。JR高槻駅北への送り込みとして、片道4本のみ設定されている。
- 川西滞留所の敷地内に乗り場が設置されている。
日吉台線
市中心部から至近距離にある住宅地、日吉台への路線でこの路線も市営バスを代表するドル箱路線である。営業係数は市営バス全線で最も優れ、新型コロナウイルス流行前は60台であった。かつてはJR高槻駅西発着であった。
朝の出庫系統は南公園が始発となる(平日9本、土休日3本)。
- 65 日吉台循環:JR高槻駅北 → 日吉台口 → 南公園 → 中央公園 → 日吉台西 → 日吉台口 → JR高槻駅北
- 日吉台線の基本系統で、昼間は15分に1本運行される。
- 66 日吉台西:JR高槻駅北 → 日吉台口 → 南公園 → 中央公園 → 日吉台西
- 緑が丘営業所への入庫系統として平日夜間に9本ある。土休日は最終便のみ。
南平台東線
沿線に平安女学院大学・関西大学と、複数の大学を抱える路線で、平日は直行便も運行される一方土休日は本数がほぼ全時間帯で減少する、学休ダイヤが用意されている等典型的な学生輸送路線である。
平安女学院大学高槻キャンパス開校に伴い、現在の【68】系統が開設されたことに始まる。その後、関西大学高槻キャンパス開校に伴い路線を延長、現在に至る。なお、この路線の充実に伴い【69】二中前循環が廃止された。
直行便は学休期以外の平日のみ運行する。入試など、大学で行事がある際には臨時便も運行される。
また【67・直行】平安女学院大学行はJR高槻駅北では4番のりばから、その他の系統は5番のりばから発車する。
- 67 平安女学院大学:JR高槻駅北 - サンスター前 - 二中前 - 南平台小学校前 - 平安女学院大学東 - 平安女学院大学
- 平日学期日のみの設定。往路は8時台の1本のみで、復路は夕方を中心に5本設定されている。
- 【直行】平安女学院大学:JR高槻駅北 -≪この間ノンストップ≫- 平安女学院大学
- 平日学期日1本のみ。
- 68 平安女学院大学東:JR高槻駅北 - サンスター前 - 二中前 - 南平台小学校前 - 平安女学院大学東
- 平日はJR高槻駅北行きは朝に多数運行されるが平安女学院大学東行きの本数は極僅か。一方、土休日の夜は往復・復路共に全てこの系統となる。
- 現在の平安女学院大学バス停がなかった2012年4月改正から2017年4月改正までは、平安女学院大学東行の直行便が運行されており、JR高槻駅北を平日朝8時台に発車する【68】平安女学院大学東行きが4番のりばから発車していた。
- 70 関西大学(平安女学院大学経由):JR高槻駅北 - サンスター前 - 二中前 - 南平台小学校前 - 平安女学院大学 - 西の口 - 関西大学
- 平安女学院大学以北は対キロ運賃制(整理券車)となる。
- 平日昼間は15〜20分に1本、土休日は30分間隔。
- 【直行】関西大学:JR高槻駅北 -≪この間ノンストップ≫- 関西大学
- 運賃280円。
- 復路の直行便が存在するのは時刻表上は関西大学からのもののみである。ただし、一般の時刻表には掲載されていないが、大阪医科薬科大学(薬学部)発JR富田駅行の直行便の存在が確認されている。
(JR富田駅)発着(行先番号:5)・JR富田駅経由JR高槻駅北発着路線(行先番号:11)
主に高槻市北西部に向かう路線で、JR富田駅発着の他にJR高槻駅北まで運転される系統がある。
この他、前述の国道線(行先番号11・11B)も該当するが、この内行先番号11については以下の路線のJR高槻駅北発着系統と完全に重複する。JR高槻駅北行きはJR富田駅では系統問わず全て2番のりばからの発車である。
奈佐原線
市西北部の南平台から奈佐原地区を循環する系統である[* 8]。
南平台は、丸紅不動産の手により高槻市北部では比較的早く1970年代初めから開発が始まった住宅地。ただ、それゆえに沿線人口の減少も他の住宅地より早く進行してしまい、路線開設直後から長きにわたり維持されてきた昼間時20分間隔の運行が、近年になって30分間隔→40分間隔へと減便されるなど厳しい状況にある。奈佐原地区は昔ながらの農村集落と住宅地が混在し、周辺には標高270mの阿武山もあるなど市内では比較的自然豊かな地域である。
平日の朝の出庫便として、今城塚古墳前始発が設定されている。また平日の最終便は岡本西止まり(運行終了後、緑が丘車庫へ入庫)となる。
下記の萩谷線と共にJR富田駅では1番のりばからの発車。
- 72 奈佐原:JR高槻駅北・JR富田駅 → 岡本 → 二中西 → 南平台 → 奈佐原 → 岡本 → JR富田駅・JR高槻駅北
萩谷線
JR富田駅から関西大学・萩谷集落を目指す路線で、奈佐原 - 萩谷間は山間対キロ区間運賃を採用している。このため全て整理券車。
利用客はJR富田駅〜関西大学の区間に集中し、富田地区等からの学生の利用が多い。このため市営バス全路線で最も高齢者の利用比率が低い(2番目に低いのは同じく学生の利用率が高い南平台東線)[1]。大学以北は利用客数が少なく、他の山間路線と同様路線バスに代わる他の交通手段導入が検討されている[2]。
学生利用が中心のため学休ダイヤも設定されている。
- 71 関西大学:JR富田駅 - 岡本 - 奈佐原 - 西の口 - 関西大学
- 関西大学高槻キャンパスの開設とともに運行開始。平日のみの設定。
- 朝ラッシュ時に多数運行されている他、昼間時でも1時間に1本程度設定されている。学休期は大幅に削減されるものの1日数本程度は運行されている。
- 73 萩谷:JR高槻駅北・JR富田駅 - 岡本 - 奈佐原 - 西の口 - 関西大学 - 萩谷総合公園 - 萩谷
- 昼間1時間に1本程度、1日あたりの運行本数は平日14往復、土休日13往復。他の山間路線と比べると本数が多い。
- JR高槻駅北〜サンスター前間各停留所から上奈佐原〜関西大学間各停留所の区間は、南平台東線の他にこの系統も利用できる。ただし対キロ制運賃の関係で、南平台東線を利用した場合に比べて運賃が大幅に上がる(JR高槻駅北 - 関西大学間は南平台東線が280円で、萩谷線は370円[5])。
- 75 萩谷総合公園:JR富田駅 - 岡本 - 奈佐原 - 西の口 - 関西大学 - 萩谷総合公園
- 平日・土休日ともに3往復のみの設定。
阿武山・塚原線
JR富田駅から宮田・土室地区を経て阿武山・塚原地区を目指す路線で、JR富田駅〜土室では阿武野校前経由と宮田公民館前経由の2系統に大別される。更に阿武山地区の循環ルートに入る系統と西塚原へ向かう系統に分かれる為、運行形態は複雑である。
利用者は高槻市営バスでも1・2を争う程多く、営業係数が70台だった時期もある等、屈指のドル箱路線である。
阿武山線
市西部の阿武山地区にある公団住宅や高槻赤十字病院・大阪医科薬科大学の足として活躍している。かつてはJR高槻駅 - JR富田駅 - 岡本 - 上土室 - 日赤病院間を単純に往復するのみだったが、1990年頃から始まった阿武山地区での宅地開発により同地区をカバーする循環運行として整備され、また宮田公民館前を経由する経路も新設された。
主に循環系統と上の池公園折り返しの2つに大別されるが、循環系統の本数は上の池公園折り返しに比べて少ない。なお循環系統は行先表示機では「公団阿武山・日赤」、上の池公園行きは「日赤・公団阿武山」と表示される(「上の池公園」とは表示されない)。
現状最も乗車率の高い系統の1つだが、沿線のUR阿武山団地の街開きから30年以上が経過しており、今後急速に高齢化が進むことが予測されている[6]他、大阪医科薬科大学阿武山キャンパスの移転計画もある[7]。
JR富田駅では4番のりばから発車する。なお昼間時は同停留所から15分に1本の頻度で【81・82・91・92】のいずれかが発車するが、阿武野校前経由の80番台と宮田公民館前経由の90番台は基本的に交互に運行される。
- 81 公団阿武山循環(阿武野校前経由):JR富田駅 → 阿武野校前 → 上土室 → 上の池公園 → 公団阿武山 → 大阪医科薬科大学(薬学部) → 日赤病院 → 上土室 → 阿武野校前 → JR富田駅
- 82 上の池公園(阿武野校前・日赤病院経由):JR高槻駅北・JR富田駅 - 阿武野校前 - 上土室 - 日赤病院 - 大阪医科薬科大学(薬学部) - 公団阿武山 - 上の池公園
- 平日朝に4本、この系統の復路の区間便に相当する大阪医科薬科大学(薬学部)発日赤病院・阿武野校前経由JR富田駅行きがある。
- 91 公団阿武山循環(宮田公民館前経由、復路は5A):JR富田駅 → 宮田公民館前 → 上土室 → 上の池公園 → 公団阿武山 → 大阪医科薬科大学(薬学部) → 日赤病院 → 上土室 → 宮田公民館前 → JR富田駅
- 92 上の池公園(宮田公民館前・日赤病院経由、復路は5Aまたは11A):JR高槻駅北・JR富田駅 - 宮田公民館前 - 上土室 - 日赤病院 - 大阪医科薬科大学(薬学部) - 公団阿武山 - 上の池公園
- 94 大阪医科薬科大学(薬学部)(宮田公民館前・公団阿武山経由、復路は5A):JR富田駅 - 宮田公民館前 - 土室南 - 上の池公園 - 公団阿武山 - 大阪医科薬科大学(薬学部)
- 阿武山地区における復路は(公団阿武山循環も上の池公園発着も)原則としてすべての便が上の池公園 - 公団阿武山 - 大阪医科薬科大学(薬学部) - 大和 - 日赤病院 - 上土室のルートでJR富田駅に向かうが、唯一例外となるのがこの【94】の復路に相当する【5A】である。上記ルートでは大回りとなりJR富田駅までの所要時間が大幅に延びてしまう消防署前・公団阿武山・上の池公園・上の池公園南の各停留所からの利用者を救済するため、平日朝ラッシュ時に集中して運行される。
- かつては阿武野校前経由の【84】も運行されていた。
- 【直行】大阪医科薬科大学(薬学部):JR富田駅 -≪この間ノンストップ≫- 大阪医科薬科大学(薬学部)
- 各大学直行便の中で、本数が最も多い。
- 往路のみ。復路も運行自体は行われているが、一般の時刻表への掲載はなく、大学内に掲示の時刻表にのみ掲載されている(ただし、一般客の利用自体は可能)。
- 学休ダイヤでは他の直行便同様全便運休。
塚原線
市西部の塚原地区への路線として活躍している。かつては朝と夕方に数本のみの運行で、現在の塚原二丁目(当時、西塚原を称していた)までの路線だったが、西塚原周辺での宅地開発が進んだことから現在は昼間時にも毎時1本運行されている。
JR富田駅では3番のりばからの発車。昭和台線休止後は本系統のみののりばとなっている。
2021年より、原・上の口線と阿武山線において高槻市出身の声優・福山潤による車内アナウンスが導入されているが、本系統は全区間対象外となっている[8]。
- 74 西塚原(阿武野校前経由):JR高槻駅北・JR富田駅 - 阿武野校前 - 日赤病院南 - 西塚原
- 朝夕のみ運行。大半がJR高槻駅北発着である。
- 74A 西塚原(宮田公民館前経由):JR富田駅 - 宮田公民館前 - 日赤病院南 - 西塚原
- 昼間はこの系統が1時間に1本運行。
- 2006年8月まで、系統番号は74Bであった。
臨時系統
芝生営業所の車両が入ることもある。JR富田駅から阿武山地区にある宗教法人施設への信徒輸送用貸切バス。途中ノンストップの直行便で、宮田公民館前を経由するルートで運行されている。平日朝に運行された場合は、折り返しは【臨時5A】JR富田駅行きとなることもある。なお、真如苑は施設開設時、高槻市に大型バス車両の寄贈も行った。
JR富田駅ののりばは4番のりばの更に奥にあり、摂津富田駅松下口に直結している。
- 【臨時・直行】真如苑:JR富田駅 -≪この間ノンストップ≫- 真如苑
(阪急富田駅)発着路線(行先番号:4)
いずれも、阪急富田駅の近辺道路が狭隘のため原則、中型車両で運行されている。
またこれらの路線に加えて上述の富田南線(行先番号1)も含まれる。
富田芝生線
2019年4月改正で運行開始した循環路線で、阪急富田駅南側のエリアの大部分をカバーしている。
区間便を含め、路線図上で左回りの系統にはL、右回りの系統にはRが行先番号に付与される[* 10]。昼間は1時間に1本、右回りと左回りが交互に運行されている。
- 18L[* 10] 富田団地東(西町経由、復路は4R):阪急富田駅 - 富田支所 - 西町 - 富田団地東
- 18L 富田団地循環(西町経由、復路は4L):阪急富田駅 → 富田支所 → 西町 → 富田団地 → 車庫前 → 栄町 → 富田支所 → 阪急富田駅
- 18R 富田団地(栄町経由):阪急富田駅 → 富田支所 → 栄町 → 車庫前 → 富田団地
- 2021年のダイヤ改正で一度廃止されたが、2022年のダイヤ改正で平日夜の往路2本のみ再設定された。
- 18R 富田団地循環(栄町経由、復路は4R):阪急富田駅 → 富田支所 → 栄町 → 車庫前 → 富田団地 → 西町 → 富田支所 → 阪急富田駅
芝生住宅線
阪急富田駅と市中西部の如是・芝生住宅地区を結ぶ。【36】が基本系統で昼間1時間に1本運行。
- 36 芝生住宅・三中前循環:阪急富田駅 → 如是校前 → 芝生住宅北口 → 芝生住宅 → 芝生住宅東口 → 三中前 → 芝生住宅北口 → 如是校前 → 阪急富田駅
- 38 車庫前(芝生住宅経由):阪急富田駅 - 如是校前 - 芝生住宅北口 - 芝生住宅 - 芝生住宅東口 - 車庫前
- 芝生住宅停留所の復路ののりばに停車するのはこの系統のみ。
- 阪急富田駅行きは朝のみの運行で、平日3本の内1本は芝生住宅東口始発。かつては阪急富田駅発芝生住宅東口止まりの【37】も運行されていたが2023年4月のダイヤ改正で廃止された。
栄町線(阪急富田駅発着系統)
富田芝生線開設により平日朝ラッシュ時のみの運行となった。芝生住宅南〜寿町間各停留所から阪急富田駅の所要時間は富田芝生線の方が短くなっている。
- 4 車庫前 → 阪急富田駅(栄町経由):車庫前 → 芝生住宅東口 → 栄町 → 如是校前 → 阪急富田駅
- かつては往路の運行もあった。系統番号は芝生住宅経由同様【38】。
- 28 芝生住宅東口(栄町経由):阪急富田駅 - 如是校前 - 栄町 - 芝生住宅東口
駅前バスのりばと路線カラー
JR高槻駅南、阪急高槻駅の両停留所においては各路線が発着するのりばの番号が全て統一されている。阪急高槻駅においてJR高槻駅南行きのみが発着する1ののりば番号はJR高槻では京阪バスに当てられている。
JR高槻駅北・南の発着のりばごとに色が設定されており、フルカラーLED幕搭載のバス車両においても使用されている。
各路線の発着するのりばは以下の通り(ただし阪急高槻駅5番のりばでは下表の系統の他に2・3番のりば発の各路線の復路に相当する【1・1A・1B】JR高槻駅南行きも発着している)。
JR高槻駅南・阪急高槻駅 | ||
---|---|---|
乗場 | 路線 | 備考 |
2 | 富田南線/栄町線/柱本・三島江線 | 府道大阪高槻線から城西町方面へ向かう路線 |
3 | 富田団地線 | |
4 | 大塚線/下田部線/玉川橋線 | 15Aを除き国道170号線を経由する路線 |
5 | 道鵜線/前島・六中線 | 野田方面へ向かう路線 |
6 | 成合・川久保線/梶原線/美しが丘線 | 八丁畷からJR線より北側へ向かう路線 |
JR高槻駅北 | ||
乗場 | 路線 | 備考 |
1 | 原・上の口線 | |
2 | 塚脇・下の口線/芝谷線/田能・杉生・中畑・二料線 | 芝谷線は2021年3月までは3番のりばで、路線カラーも個別に用意されていた |
3 | 国道線/奈佐原線/萩谷線/阿武山・塚原線 | 2021年3月までは6番のりば。JR富田駅でののりばは路線・系統により異なる |
4 | 日吉台線/南平台東線67・平安女学院大学行き直行 | |
5 | 南平台東線(上記を除く) |
シャトルバス
大阪医科薬科大学病院シャトルバス
平日のみの運行で、JR高槻駅と大阪医科薬科大学病院を結ぶ。JR高槻駅に乗り入れる路線の中で唯一、阪急高槻駅を通過する。車両は、芝生営業所の日野ポンチョが運用される。
- JR高槻駅南-大阪医科薬科大学病院
高槻赤十字病院シャトルバス
平日のみの運行。芝生営業所のマイクロバスで運行される。またJR総持寺駅は高槻市営バスの停留所では数少ない、高槻市外の停留所である。
- JR総持寺駅-(JR摂津富田駅)-土室南-高槻赤十字病院
- (JR摂津富田駅)-宮田-巡礼橋-岡本-高槻赤十字病院
休止・廃止・または経路変更された運行系統
過去、高槻市では旧国鉄(JR)駅前の再開発および、阪急京都線の高架化工事が行われ、両駅付近の変貌が激しい。かつては、新京町筋(現高槻センター街)やその2本ほど北側の筋、旧保健所(高槻市子育て支援センターが立地)前の通り、そして田町商店街(現在の城北商店街)をバスが闊歩していたが、道路整備により現在の経路に落ち着いている。
路線名については判明しているもののみ記載。
- 国鉄高槻南口 - 番田(辻子経由)
- 国道170号線を南下、淀川手前の番田地区を結んだ。1980年に京阪バスに路線移譲(現在の5・5A号経路)。高槻市営バスでは唯一の民間移譲路線で、以降、市営バスで民間移譲された路線は存在しない。
- 国鉄高槻南口 - 阪急富田駅(市民会館・本町・城西町経由)
- 国鉄高槻西口 - 国鉄富田駅 - 西の町・西町
- 昭和台線の前身で、国鉄高槻西口 - 国鉄富田駅間を短縮、西町 - 富田団地・富田団地東間を延長(5・18・18A)。
- 原大橋 - 亀岡
- 原大橋 - 清水沢・二料・中畑
- 均一運賃区間の最北点である原大橋から市北部の樫田地区方面への路線で、運行当時は原大橋停留所で市内方面からの系統と接続していた。亀岡系統はもっとも遅くまで残った市外系統であった。1983年にすべて国鉄高槻北口から直通運転に変更し、亀岡系統については府境にある杉生集落まで短縮、亀岡 - 杉生間は廃止(11・61番)。中畑系統は中畑 - 中畑回転場間を延長(11・63番)。二料系統は一時期二料山荘 - 二料間を休止したが復活、現在に至る(11・62番)。清水沢は現在の田能停留所で現在は樫田方面系統の最終便として運行している(60番)。
- 国鉄高槻南口 - 阪急山崎 - 尺代・柳谷
- 高槻市内から国道171号線を東進、市街を越えて京都府長岡京市の外れの柳谷集落までの路線で、末期は阪急大山崎 - 尺代・柳谷間の運行であった。1975年に定期運行を廃止し臨時路線となる。
- 国鉄高槻南口 - 北大手 - 高槻小学校前 - 馬場 - 冠
- 1957年10月15日付けで北大手 - 馬場間1.95kmの路線延長免許を受け、1958年1月17日に運行開始。1959年5月13日付けで更に馬場 - (旧)冠 0.294kmの路線延長免許を受け、1959年7月20日より延長区間の運行を開始した。深沢住宅の開発に伴い現・大塚線に路線変更となる。阪急高槻市駅北側より現・城北通商店街を南下。天理教前の交差点にて東行し鍵型の道を道なりに再び南行し、高槻小学校正門前を経由して八幡神社東側を通過、是三寺角にて再び東行となり、道なりに春日神社正面参道、大冠農協正面を通り、春日町交差点にて国道171号線を横断し直進。馬場にて南行し、小川に架橋された尊重寺参道入口地点三叉に存在した冠停留所に至る[6]。馬場と冠の両停留所は現在の大塚線に同名にて載せ替えられ、同地点のまま現在は須賀町ならびに大冠町となっている[11]。1965年1月20日付けで、北大手 - 冠間1.58kmならびに、馬場 -(旧)冠間0.34kmの廃止が許可[12]され、同日に六中西 - 深沢住宅南口間が免許された。結果1965年4月28日、冠線は廃止に至る。
- 国鉄高槻南口 - クレハ紡前-西住宅前(現藤の里)-東住宅前(現天川町)-六中前・前島(天川町経由)
- 高槻小学校正門前北側の三叉路にて冠線より分岐し東行する形で、1960年6月13日付けで、高槻小学校横(地点) - 東天川間1.6kmの路線延長免許を受け、1960年9月1日より運行を開始した。1961年8月29日付けで、東天川 - 前島間0.774kmの路線延長免許を受ける。当時は野田から六中前に至る道路は存在しなかった。なお、1962年5月9日付にて高槻小学校横 - クレハ紡前0.4kmの廃止許可が出る。通常は国道171号線野田経由の六中前・前島系統も昭和50年代ごろまでは、わずかながら天川町経由も存在した。前島系統は早期にすべて野田経由に統一されたが、六中前系統は昭和末期まで夜間の1本のみながら運行されていた。
- JR高槻駅西 - 下田部団地(春日町・城西町経由)
- 芝生営業所管轄の路線で唯一西口発着の系統だった。阪急高槻市駅付近高架化工事の推移に伴い、JR高槻駅南発 春日町経由に変更(現・16番)、城西町経由は廃止された。城西町経由は西冠 - 大味 - 下田部 - 東庄所 - 城西町 - 高西町 - 桃園町の経路で運行された。
- 下田部団地 - 田町循環(春日町先行・城西町先行)
- 朝ラッシュ時に運行されていた循環系統で、国鉄・阪急高槻駅には乗り入れなかった。上記下田部線の経路変更に伴い系統廃止となった。
- 19 JR高槻駅南 - 玉川橋団地(城西町経由)
- 市内から府道大阪高槻線を唐崎西口まで南下し、茨木市に隣接する玉川橋団地へ至る系統。府道十三高槻京都線の供用開始に伴い、下田部団地経由に変更(のちの16A)。
- 原大橋 → JR高槻駅西(二中前経由)
- 大阪府立三島高等学校 開校時に通学用として朝ラッシュ時に高槻駅行きのみ2本運行。通学客とサンスター等に通う通勤客などが利用したが、その後大阪府立芥川高等学校 が開校し、三島高校への通学客が減少したことに伴い、緑が丘経由JR高槻駅北着(11)に統合された。
- 上の口 → JR高槻駅西(緑が丘経由)
- 朝ラッシュ時に高槻駅行きのみ運行。のちにJR高槻駅北着(11)に統合された。
- 浦堂 - 国鉄高槻北口
- 上の口線の混雑緩和により廃止された。
- 69 JR高槻駅西 - 二中前循環
- 長らく市中部の郡家・二中・大蔵司方面の循環系統として運行していたが、南平台東線(平安女学院系統)・塚脇・下の口線の充実に伴い廃止。
- 須賀町 → JR高槻駅南
- 朝ラッシュ時の北大塚発高槻駅行きを補完する区間運転の続行便。北大塚始発に統合される形で廃止された。
- 玉川橋団地 - 三島江 - 玉川橋団地循環
- 1980年代後半に存在、夕方に1回運行されていた。三島江線が柱本団地延長時には姿を消していた。
- 17 道鵜町 → 車庫前
- 夜間の車庫前行き1本のみ(事実上の入庫系統)の運行で駅には乗り入れなかった。のちに阪急高槻駅に乗り入れ、2004年8月1日のダイヤ改正により、系統を分割した(道鵜町発はJR高槻駅南行きに、車庫前行きはJR高槻駅南発に変更)。ただし、土曜、日曜・祝日ダイヤでは、2006年3月31日まで、道鵜町発阪急高槻駅経由車庫前行きは残された。
- 〔臨時〕JR高槻駅北 - しょうぶ園前
- 市北部の樫田地区にあった高槻花しょうぶ園開園時の休日に運行されていた系統だったが、同園閉鎖に伴い運行を終了した。
- 2 JR高槻駅西発着系統
- 富田方面・南平台東線・日吉台線は西口から発着していたが、JR高槻駅北口再開発事業の完成に伴い、すべてJR高槻駅北(11)発着に変更された。
塚脇・下の口線
- 52 JR高槻駅北 → 塚脇・大蔵司止
- 平日最終便は入庫系統として【52】大蔵司止めを運行していたが、JR高槻駅北まで延長運行され51番に統合する形で消滅した。
阿武山・塚原線
- 83 JR富田駅 - 阿武野校前 - 日赤病院・真如苑
- 93 JR富田駅 - 宮田公民館前 - 日赤病院・真如苑
- 1993年に開設された真如苑の別院「悠音精舎」へのアクセス路線であった。詳細な運行実態は不明であるが、レトロ調バス「ふれあい号」などの方向幕に搭載されていた。2023年現在、阿武山線は81(阿武野校前経由阿武山循環)、82(阿武野校前経由日赤・公団阿武山)、91(宮田公民館前経由阿武山循環)、92(宮田公民館前経由日赤・公団阿武山)、94(宮田公民館前経由大阪医科薬科大学)の5系統が運行されているが、2006年4月1日には84系統が廃止されていることもあわせて、83・84・93の3系統は欠番となっている。なお、現在でも真如苑で大規模な行事などが開催される際には、JR富田駅と真如苑を結ぶ直行バスが運転されている。
- 84 JR富田駅 - 阿武野校前 - 大阪薬大前
- 2006年4月1日のダイヤ改正で廃止された。晩年は、8時20分と8時50分のJR富田駅発の2便のみ運行されていた。
- 92 JR富田駅 → 宮田公民館前 → 日赤病院 → 上の池滞留所前 → (旧)上の池公園
- 2004年8月1日のダイヤ改正で廃止された。JR富田駅23時03分発の最終1本のみ設定されていた。ほかの92系統は、上の池滞留所前止めであったが、この最終1本だけは、上の池滞留所前の1つ先、上の池公園前まで運転されていた。なお、2009年4月1日に、(旧)上の池滞留所前は、(新)上の池公園に、(旧)上の池公園は、(新)上の池公園南に、それぞれ停留所名が変更されている。
下田部線
- 16A 玉川橋団地(下田部団地経由):JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 沢良木町 - 春日町 - 辻子 - 西冠 - 下田部団地 - 唐崎西口 - 玉川橋団地
- 下田部線の一部便の区間延長、ならびに玉川橋線の経路変更として運行されていた。2017年4月改正で玉川橋団地方面の運行経路変更により廃止。
南平台東線
- 【直行】平安女学院大学東:JR高槻駅北 -≪この間ノンストップ≫- 平安女学院大学東
- 学休期以外の平日のみ。JR高槻駅北では4番のりばから発車していた。2012年4月改正で平安女学院大学が廃止され、同停留所行きの直行便の代替として運行開始、平安女学院大学が復活した2017年4月改正で再び同停留所行となり本系統は廃止。
昭和台線
市西部の昭和台地区への路線。新興住宅地を走るが最寄駅(JR摂津富田駅・阪急富田駅・総持寺駅)まで自転車や徒歩でもそれほど時間がかからないためか、朝と夕方数本のみの運行にとどまっていた。部分的に狭隘道路を運行するため、原則、小型車で運行しており、市営バスの中では比較的遅くまでツーマン運行だった。2019年4月改正で休止[13]。
- 18 富田団地(昭和台経由):JR富田駅 - 富田校前 - 昭和台二丁目(復路のみ) - 西垣内 - 柳川町 - 西町 - 富田団地
- 18A 富田団地東(昭和台経由):JR富田駅 - 富田校前 - 昭和台二丁目(復路のみ) - 西垣内 - 柳川町 - 西町 - 富田団地 - 富田団地東
栄町線
- 29 芝生住宅・栄町循環:阪急富田駅 → 如是校前 → 芝生住宅北口 → 芝生住宅 → 栄町 → 如是校前 → 阪急富田駅
- 2021年4月1日改正にて廃止。
前島・六中線
- 13 前島:JR高槻駅南 - 阪急高槻駅 - 天王町 - 野田 - 六中前 - 前島
- 2023年4月1日改正にて前島発着系統が安満遺跡公園経由に変更となったのに伴い廃止。
その他多数あり。
停留所
休・廃止停留所
- 田町(8月の高槻まつり開催時のみ復活) … 国道171号線上の北大手交差点よりやや京都寄りにあった。富田団地ゆきなどの府道大阪高槻線関係路線の阪急高槻駅経由に経路変更のため廃止された。なお、同位置に阪急バス高槻停留所があり、茨木水無瀬線【153】阪急水無瀬 - 国鉄富田駅 - 国鉄茨木系統が停車していたが、路線短縮により1997年12月22日に廃止された。なお、8月の高槻まつり開催時には迂回運行のため、阪急高槻駅の代替停留所として復活する。
- 京口 … 阪急京都線と国道171号線の間、八丁松原付近にあった。大塚/前島/道鵜/下田部線が停車、阪急高槻駅高架完成に伴う経路変更のため廃止。以前は大阪高槻線関係の路線も停車していたが、阪急高架工事の推移に伴い、通過となった。廃止後も夏の高槻まつり開催に伴う迂回運行の際の仮停留所として復活した時期があったが、歩道整備などのためか、現在は設定されなくなった。
- 医大前 … 阪急高槻駅へ乗り入れする路線にあったが阪急高架工事に伴う同駅乗り入れ中止により1982年3月31日限りで休止された。のちに阪急高槻駅乗り入れが復活するも、同停留所は復活しなかった。現在の大阪医大正面に当たる。
- 桃園町 … 国道171号線上、阪急線ガード下北側にあった。JR高槻駅西 - 下田部団地系統が運行されていたが、下田部線経路変更(JR高槻駅南発着)に伴い廃止された。
- 城西町(南部方面) … 南部方面の停留所はNTT西日本高槻南ビル前にあったが、現在は高西町交差点のすぐ南側、JR方面のほぼ向かいに移設されている。
- 西冠 … 現在のフタバクリーニング前にあった。城西町経由下田部団地系統が停車していたが、同系統廃止に伴い廃止された。(春日町経由下田部団地系統の西冠は存続)
- 大味前 … 味の素食品関西工場跡(府道大阪高槻線下田部交差点から国道170号方向へ西冠交差点との中間)で、城西町経由下田部団地系統が停車していたが、同系統廃止に伴い廃止された。
- 横町・高槻小学校前・八幡町(旧)・西天川・馬場・冠 … 冠線の停留所。現在の大塚線開業に伴い1965年4月28日廃止。
- 内黒地橋・深沢・大塚 … 国道170号線上、現在の京阪バス停と同一場所にあった番田線の停留所。1979年12月18日より京阪バスに移管された。なお、同区間を運行する京阪バスには南辻子・北大塚[* 11]・竹ノ内町バス停が存在するが高槻市バスには同停留所は設置されていない。
- 枚方大橋 / 大橋北詰 … 同上番田線の停留所。当初は高槻ゴルフクラブ前の淀川堤防上にあったが晩年は現在の京阪バス枚方大橋北詰と同一場所に移動した。停留所名については2説ある。
- 芝生 … 二十 - 鷺打(さぎうち)橋間にあった停留所。次郎史郎橋西詰芥川右岸堤防上に立地。路線は、堤防上を鷺打橋方向へ南下。[6]
- 鷺打橋(旧) … 芥川右岸堤防上、鷺打橋西詰にあった旧三島江線の停留所。路線は、堤防上を唐崎方面へ南下。[6]
- 大手町 … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。北大手交差点の南側、ケアーズドラッグが立地する交差点に所在。[6]
- 市民会館 … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。高槻商工会議所付近に所在。[6]
- 本町 … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。第一中学校東門付近に所在。[6]
- 八幡町(新) … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。八幡大神宮西側の筋を南下し、三叉路手前に所在。
- 母子寮前(新・旧) … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。旧位置は旧島上高校(現槻木高校)テニスコート東側、現在の城跡公園南西側出入口付近。第一中学校東門付近に所在。
- 土橋 … 旧富田南線(国鉄高槻南口 - 阪急富田)の停留所。土橋町5番と6番の間にある三叉路西側に所在。
- 北大手 … 北大手とは、城北通と国道171号の交差地点である。路線免許上の拠点として公式資料に頻出するが、田町とほぼ同一地点であり、停留所として存在したかは調査が必要である。『昭和41年版 大阪府精密住宅地図 高槻市 南版』には記載がない。また、『市営バス30年のあゆみ』 p.51 の富田南線廃止記事では、廃止区間を「田町 - 八幡町 - 城西町1.63km」としている。
- 岡崎 … 富田東 - 西町間にあった停留所。系統変更により昭和50年代に廃止。
- 氷室西・農協前 … 日赤線の停留所。氷室 - 阿武野校前間の経路変更により1965年ごろ廃止。
- 新館前 … 日赤線塚原口~日赤病院間にあった停留所。路線図には掲載されない旧国鉄で言うところの仮乗降場のような扱いだったが、車内放送ではしっかりと案内されていた。かつて日赤病院が終点だった頃、塚原口からは日赤病院の構内を走っていたが、そのルート上に木造の小さな待合所が設置されており、待合所にはかつて路線を持っていた阪急バスの文字もかすかに残っていたのでかつては共用していたと思われる。
- 八丁松原 … 現在の成合・川久保・梶原線の停留所。
- 神内・桜井・広瀬 … 柳谷線の西国街道経由時代の停留所。1967年より下記の国道経由路線に変更された。1967年10月11日に廃止された。
- 五領・上牧・水無瀬・島本・阪急山崎駅・国鉄山崎駅・東大寺・岩谷橋・善光寺・尺代・浄土谷・柳谷 … 尺代柳谷線の停留所。1975年5月1日から休止し、10月16日に廃止。なお柳谷停留所は前述の不定期運行を続けるバスの終着点と同じ位置である。1975年当時の路線図には高槻市内からも直通の表記がされていた。 上牧~(国道171号線・島本町道松原線)~山崎間の停留所は1967年9月11日に新設された。
- 国道上牧 … 五領~上牧間の、内ヶ池の北側(現在の上牧町1丁目交差点付近)にあった。1975年時点ではすでに廃止済み。
- 阪急上牧・桜井住宅・桜井住宅北口 … 上牧(国道171号線上牧交差点付近)から高槻市道上牧島本線を北上し、桜井住宅北口(府道67号線との分岐)までにあった停留所。1965年12月1日に設置。1967年10月11日に廃止された。
- 小泉橋・神社前・病院前・南口・(亀岡)市役所前・みどり橋・亀岡 … 亀岡線(原大橋 - 亀岡)にあった停留所。1983年6月1日の路線改変(国鉄高槻駅からの直通開始)と同時に山間区間短縮に伴い廃止。小泉橋~亀岡間は京都交通の東別院線と共同運行していた。
- 東別院 … 不通だった亀岡線の代わりで運行された東別院線の停留所。
- 車庫前(旧) … 現在の高槻郵便局付近にあった。前述の桃園車庫廃止に伴い廃止。前述の桃園町が車庫前(旧)の代替停留所となる)。
- 野呂橋 … 田能線(樫田方面)にあった停留所。200mほど南方向にフラワーパーク前停留所設置により廃止。
- フラワーパーク前 … 田能線(樫田方面)にあった停留所。施設閉鎖に伴い、2010年4月ダイヤ改正で廃止。
- 高槻カントリー倶楽部 … 樫田線にあった停留所。2011年4月のダイヤ改正で設置されたが、2016年4月のダイヤ改正で廃止。
- ひかり診療所前・富田校前・昭和台一丁目・昭和台二丁目・西垣内・西の町 … 昭和台線にあった停留所。2019年4月改正の富田芝生線運行開始に伴い休止。[13]昭和台一丁目・昭和台二丁目はJR富田駅行のみ経由していた。
名称変更された停留所
太字が現在名称
- 国鉄高槻南口 → JR高槻駅南
- 国鉄高槻北口 → JR高槻駅北
- 国鉄高槻西口 → JR高槻駅西
- 国鉄富田北口 → JR富田駅
- 阪急富田 → 阪急富田駅
- 高槻校前 → 沢良木町(大塚線、下田部線)
- 砕石場 → 三島の郷前(樫田線)
- 下村 → 山手町(梶原線)
- 田能 → 樫田郵便局前(二料線)
- 清水沢 → 田能(田能・杉生・中畑線)
- 二料上 → 二料山荘(二料線)
- 氷室 → 巡礼橋(奈佐原線、萩谷線、阿武山・塚原線)
- 氷室北 → 氷室(同上)
- 富田口 → 四中前(同上)
- 東岡本 → 福祉センター前 → 今城塚古墳前(奈佐原線、国道線)
- 昭和湯前 → ひかり診療所前(昭和台線)
- 昭和台 → 昭和台2丁目(同上)
- 水源地前 → 昭和台1丁目(同上)
- 芥川校前 → 芥川小学校前 → 真上南(芥川小学校前停留所が現在の場所に新設されたため)
- 道才北口・道才 → 道鵜町北口・道鵜町(道鵜線・道斉と表記していた時期もあり)
- 公民館前 → 市役所前
- 高西 → 城西町
- 広島ガラス → 車庫前(現)
- 上成合(旧) → 成合中町
- 宮の前 → 上成合(現)
- 田能小学校前 → 中畑口(旧) → 樫田校前(樫田線)
- 樫田プール前 → しょうぶ園口 → 田能口(樫田線)
- しょうぶ園前 → 中畑口(現)(樫田線)
- 古曽部中央公園 → 古曽部防災公園(美しが丘線)
- 霊道教前 → 南平台三丁目西
- 明治電々前 → 明治製菓前 → 明治大阪工場前(国道線ほか)
- 松下電器前 → パナソニック前 → 幸町(国道線ほか)
- 本山寺口 → 原採石場(樫田線)
- 西之川原(下の口線) → 西之川原中
- 浦堂東 → 服部図書館前(芝谷線)
- 広浜金属前 → 唐崎南(柱本・三島江線)
- 大阪薬大前 → 大阪薬科大学 → 大阪医科薬科大学(薬学部)(阿武山線)
- 八丁畷(大阪医科大学病院前) → 八丁畷(大阪医科薬科大学病院前)(成合・川久保線、美しが丘線、梶原線)
- 弁天駐車場前 → 夜間休日応急診療所前(富田南線、栄町線、富田団地線、柱本・三島江線、美しが丘線、梶原線、成合・川久保線)
阪急高槻市駅高架化工事による経路の変遷
1982年から1993年にかけて工事が行われていた阪急京都線高槻市駅付近連続立体交差(高架)化事業では、阪急高槻駅へ乗り入れていた路線を中心に大幅な経路変更が行われた。経路変更の変遷は以下のとおりである。
- 1982年11月 … 阪急ダイヤ改正・工事開始
- 工事開始に伴う経路変更
- 大塚線・道鵜線・前島・六中線の阪急高槻駅への乗り入れを中止、阪急高槻駅・医大前の各バス停は休止、京口停留所を代替停留所とする。
- 成合・川久保線・梶原線はJR高槻駅南発着とし、弁天駐車場前を代替停留所とする。
- 府道大阪高槻線関係路線(富田団地線など)については京口停留所を通過とし、田町停留所を代替停留所とする。
- 工事開始に伴う経路変更
- 1991年6月 … けやき通り(JR高槻駅 - 高槻市役所前交差点)本格供用開始
- 下田部線の経路変更
- JR高槻駅西発着をJR高槻駅南発着に変更
- 往路(下田部団地ゆき)は弁天駐車場前・京口経由、復路(JR高槻駅南行き)は田町・市役所前(けやき通り)経由とする。
- 全便春日町・辻子経由とする。
- 城西町経由は廃止。よってJR高槻駅西 - 城西町経由 - 下田部団地系統と下田部団地 - 田町 - 下田部団地循環は廃止(桃園町・大味前停留所が同時に廃止)。
- 下田部線の経路変更
- 1993年10月 … 阪急高架工事竣工・阪急みずき通(旧八丁畷踏切 - 旧浄因寺踏切付近)本格供用開始(これにより一部の仕上工事を除き、高架化工事は完成となる)
普通運賃・乗車券他
- 運賃(市内均一区間)は、大人220円・小児110円、後払いである。(2023年4月現在)
- 上成合・原大橋・平安女学院大学・奈佐原より北部(山間)は対キロ区間制運賃(整理券車)を適用。
- 一日乗車券は、均一1day 大人630円・小児300円、均一2day 大人1,000円、全線1day 大人1,000円(どちらも小児500円)
- このカードは、2017年6月30日までは、任意の日に日数に応じて指定区間を何回でも自由に乗降できた。2017年7月1日以後、均一2dayについては、利用可能日が、任意の2日間から、連続した2日間に変更された[14]。
- 回数券・回数カード(昼間割引は10時から15時30分の降車時に利用可能)
- 紙式回数券(2019年9月30日をもって利用終了)
- 普通回数券:700円(70円券×11枚)、1,100円(110円券×11枚)、2,000円(220円券×10枚+50円券1枚)、2,700円(280円券×11枚)
- 昼間割引回数券:1,100円(100円券×13枚)、2,200円(220円券×12枚+50円券1枚)、2,700円(280円券×13枚)
- カード式回数カード(2018年1月31日をもって利用終了)
- 紙式回数券(2019年9月30日をもって利用終了)
- スルッとKANSAIに加盟
- 2008年4月1日よりICカードシステムを導入、ICOCAおよびPiTaPaに対応、同時に定期券のIC化との南北両方利用者の定期運賃実質値下げ(これまではJRの線路を基準に南部区間と北部区間で分けられ、両方で利用するには南北区間用の定期券を購入する必要があったが、これにより1区間の定期運賃で南北共通で利用できるようになった)。
- 均一区間は降車時のみに回数カードまたはスルッとKANSAIカードを挿入、もしくはICカードをタッチ。なお、対キロ運賃制(整理券車)の場合は乗車時にも備え付けの読み取り機にカードを挿入もしくはICカードをタッチする必要がある。
- 2015年4月17日からは全国の交通系ICカード相互利用に対応を開始した[17]。
- 2008年4月1日よりICカードシステムを導入、ICOCAおよびPiTaPaに対応、同時に定期券のIC化との南北両方利用者の定期運賃実質値下げ(これまではJRの線路を基準に南部区間と北部区間で分けられ、両方で利用するには南北区間用の定期券を購入する必要があったが、これにより1区間の定期運賃で南北共通で利用できるようになった)。
- 2018年10月1日から、高槻市営バス独自のIC乗車カードとして、Tsukica(ツキカ)が導入された[18]。回数券相当のプレミア割引や、昼間割引、乗継割引が設定されている[19]。
車両
関西圏ではよく見られた、後乗り前降りのツーステップを採用していた(かつて中乗り前降りを導入していたこともある)。1996年にワンステップバスを導入(いすゞキュービック+西工)して以降は、すべてワンステップもしくはノンステップで導入している。
いすゞ自動車・日野自動車のシャーシ[* 14]に西日本車体工業製のボディーを使用した車両が大半で、導入比としては7割がいすゞ+西工、三菱ふそうの純正車体が3割程度。スケルトン車体化から西工廃業までいすゞ純正の車体は存在せず、すべて西工車体が架装された。その後、西工廃業直前に(スペースランナーA)(三菱ふそうエアロスターのUDトラックス供給車)を導入し、長年購入し続けた西工製車体に終止符を打った。
芝生営業所には前述したような大型車のほか、大型のCNGノンステップ車が2台、中型を10.5 mに伸ばした日産ディーゼル・スペースランナーJP、その他狭隘路線用の小型車も在籍していた。緑が丘営業所では山岳路線を担当しているため、高出力車も在籍する。
基本的にワンステップ車は標準尺、ノンステップ車は短尺で購入している。
2018年より世界初の試みとして京阪バスが実施していた、LED式の方向幕における発車時刻の表示を、高槻市交通部においても世界で2番目に実施するようになった。
2017年より導入されたフルカラーLED幕搭載車両では、JR高槻駅での発着乗り場に合わせて系統ごとに色分けがされている(芝谷線は2021年の乗り場変更に合わせてこの色も変更された)。この他、回送車は季節・行事に合わせて通常の「回送」とは異なる様々な表示を行うことがある[20]。
特筆すべき車両として、芝生営業所に在籍する020号車は関西将棋会館が高槻市に移転することを記念し、羽生善治や藤井聡太など棋士が描かれた「高槻将棋ライナー」、021号車はアイドルマスターの登場人物、(高槻やよい)が描かれた「高槻やよいライナー」として運行している。後者の021号車は登録番号を高槻やよいの語呂合わせである「841」に変更するなど徹底している。
日産ディーゼル+西工車体
ワンステップ車三菱ふそう+西工車体
ノンステップ車いすゞ+西工車体
ワンステップ車日野+西工車体
ノンステップ車
塗装
かつてはクリームの車体に青線の入った車両を用い、ワンマンカーにはさらに赤線が入っていた。現在は白の車体に下半分濃緑の裾回り・黄線で上部に黄緑帯をU字状にデザイン化したもの。高齢者福祉バスに使用される貸切車(ことぶき号)にはさらに「寿」の文字をデザイン化したポイントを入れている。かつて運行されていたレトロバス「ふれあい号」は紺1色を基本に上部を赤白のラインを入れていた。
車両運用
大半が営業所ごとの共通運用だが、下記路線については車両が指定されている。
- 1.川久保線・萩谷線・樫田線・南平台東線(関西大学発着便) … 対キロ区間運賃制のため、整理券車を使用。
- 2.梶原線 … 狭隘路線のため、小型車両(日野・リエッセ・日野・ポンチョ)を使用。廃止された昭和台線も同様。
- 3.別所線・前島線 … 狭隘路線のため、中型車両(2013年4月改正以前は小型車両の日野・リエッセ)を使用。現在でも一部に小型車を使用する便あり。
- 4.阪急富田駅発着系統・上牧線 … 狭隘路線のため、中型車両を使用。ただし小型車を使用する場合もある。
※ただし、1.で使用される整理券対応の大型車両は、運用上の都合で整理券発行機を稼働させずに均一運賃路線の運行へ回ることも少なくなく、また整理券発行機以外の仕様も他の大型車両とほぼ共通のため、外観上の見分けはつきにくい。なお、かつて運行されていたレトロバス『ふれあい号』も整理券対応車であった。
※前島線や阪急富田駅発着系統については特に大型車が走れないほどの狭隘路線ではないため、車両運用の都合上、大型車で運行される場合があった。実際に、中型車の導入までは大型車が使用されていた。梶原線・昭和台線についてもかつては通常の大型車によるツーマン運行であったが、ワンマン化にあわせて中・小型車が導入された。
廃車車両の譲渡
高槻市は、自動車NOx・PM法の適用区域ゆえに、初期に導入されたワンステップ車については一部が地方の事業者への譲渡が始まり、すでに呉市交通局(事業撤退後は広電バスに引継)のほか、八戸市営バス・南部バス・くしろバス・北海道中央バス・富山地方鉄道・熊本電気鉄道・南国交通・和歌山バス那賀などに譲渡されている。南国交通では同年春に開催されたイベント“花かごしま2011”の無料シャトルバスとして活躍、イベント終了後は鹿児島市内線等で活躍中である。なお、和歌山バス那賀では経費節減のためか車体の高槻市章や「TAKATSUKI」と書かれた部分を削除するのみで塗装そのものには変更を加えず、そのままの塗色で運行されている。
このほか、レトロバス「ふれあい号」が福岡県の民間の温泉施設に譲渡され、送迎に使用されている。また、京都京阪バスでも譲渡されている。
呉市交通局への移籍車
八戸市営バスへの移籍車
南部バスへの移籍車
京都京阪バスへの移籍車
歴史
- 1954年2月25日 - 市営バスの運行を7路線13両で開始
- 1957年4月1日 - 地方公営企業法の適用を受ける。
- 1957年6月 - 国鉄高槻駅前に交通会館開設
- 1969年5月20日 - ワンマン化を順次開始
- 1971年3月23日 - 緑が丘営業所開設
- 1971年4月21日 - 桃園車庫内に桃園営業所開設
- 1974年4月5日 - 市街地均一料金制実施
- 1974年11月11日 - 芝生営業所開設、桃園営業所廃止
- 1981年3月 - 路線バスの冷房化開始
- 1985年10月 - ワンマン化完了
- 2003年3月17日 - ストアードフェアシステムの「スルッとKANSAI」に参加。
- 2008年4月1日 - ICカードシステム「PiTaPa」を導入。これに伴い、市営バス専用定期券の全券種をIC定期券に移行。
- 2015年4月17日 - 全国交通系ICカード相互利用に対応。
- 2018年10月1日 - 市営バス独自のIC乗車カード「Tsukica」を導入[19][18]。これに伴い、紙式回数券の販売を終了[16]。
営業係数
2020年度の各路線の営業係数を以下に示す。[21]
路線名 | 営業係数 | 備考 |
---|---|---|
田能、杉生、中畑、二料線 | 272.2 | 山間路線 |
萩谷線 | 212.3 | 山間路線 |
川久保線 | 190.9 | 山間路線 |
日吉台線 | 67.8 | |
芝谷線 | 92.3 | |
美しが丘線 | 131.7 | |
原・上の口線 | 98.9 | |
塚脇・下の口線 | 114.6 | |
南平台東線 | 116.2 | |
国道線 | 181.1 | |
奈佐原線 | 141.3 | |
萩谷線 | 158.4 | |
阿武山・塚原線 | 70.5 | |
富田芝生線 | 323.2 | |
富田南線 | 188.1 | |
芝生住宅線 | 247.9 | |
栄町線 | 183.9 | |
富田団地線 | 129.0 | |
玉川橋線 | 216.5 | |
柱本・三島江線 | 199.7 | |
下田部線 | 128.0 | |
大塚線 | 114.0 | |
前島・六中線 | 144.3 | |
道鵜線 | 115.9 | |
梶原線 | 351.3 | |
成合線 | 127.2 |
不祥事
- 2012年、管理職ら3人が合計2400万円を運賃収入を管理する精算機から盗んでいたことが発覚、3人は懲戒免職となった。なお、未だ不明金が存在し、同年6月22日、高槻警察署へ被害届が出された。さらに翌年の1月16日に、「事件の重大さに鑑み、高槻市営バスに対する市民、利用者からの信頼を一刻も早く取り戻し、事件の早急な解明、厳重な処罰を求めるため」との理由で刑事告訴をした[22]。
- 2015年2月、バス運転手を対象に実施するアルコール検査を受けることになっていた運転手に成り代わり、別の運転手が替え玉になって検査を受けていたことが判明し、本来の検査対象の運転手と、替え玉となった運転手は2人とも懲戒免職処分となった[23]。
脚注
注釈
- ^ かつては大阪市にも市営バスがあったが、現在は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の子会社となる大阪シティバスへと移行した。また2022年現在の関西地方において、市営バスを運行しているのは京都市、神戸市、伊丹市のみとなっている
- ^ ただし、府内には他県である伊丹市営バスが大阪府下の豊中市と池田市(ただし池田市には停留所は存在しない)に乗り入れる路線が存在する。
- ^ 日の出バスの買収には、当時高槻市内に路線をもっていた阪急バスが関与および協力。阪急バスが日の出バスを一旦買収し、自社の路線を加え高槻市内の路線網を一本化してから高槻市に譲渡した。このような経緯もあり、2023年現在高槻市を走る阪急バスの路線は柱本地区のみとなっている(阪急バス柱本営業所も参照)。
- ^ ただし、北地域に属する成合・川久保線・梶原線・美しが丘線については、JR高槻駅南始発・阪急高槻駅終着のため芝生営業所の管轄となる。
- ^ かつて阪急大山崎駅 - 柳谷(長岡京市)間を毎月17日のみ運行する柳谷観音参拝バスの運行があった。当該路線は高槻市交通部の営業路線としてではなく、月に一度の祭りがある柳谷観音自らが運行する参拝バスという位置付けで、方向幕は「貸切」表示であった。1975年まで高槻市交通部が尺代・柳谷線として路線を持っていた関係で長年高槻市交通部が輸送を請け負っていたが(路線が廃止された後もしばらくは柳谷には高槻市営バスのバス停標柱が立っていた)、その後阪急バスによる運行に変更され、現在は京阪京都交通が請け負っている。
- ^ その後に高槻市営バスが番田地区への路線を再開したため、京阪バスは減便され、2020年5月30日改正からは平日2回、土曜休日1回運行の免許維持路線となっている。
- ^ かつては富田方面への路線を中心に独立したターミナルとなっていたが、駅前再開発事業の完成によりターミナルとしての機能は駅北口へ統合。跡地が車庫として残った。
- ^ a b c d e ただし行先表示には「循環」とは記されていない
- ^ 樫田方面の路線に接続するJR高槻駅北発の方向幕の表示は『原大橋(田能方面接続)』と表示していた。
- ^ a b ただし、富田団地東行きの往路のみ、高槻市営バス公式ホームページの時刻表関係では全て「18A」と表記されている。
- ^ 京阪バスの北大塚停留所と市営バス大塚線【15】の北大塚停留所とは約1キロほど離れている。
- ^ 同時に休止となった医大前停留所は復活されなかった。
- ^ 高槻まつり開催時にはけやき通り・阪急みずき通りが通行止めになるため京口・田町の各停留所が復活する。ただし、1995年頃より京口停留所は歩道整備に伴い設置されなくなった。
- ^ 現在、いすゞ・日野のバス製造事業については両社の合弁企業であるジェイ・バスが担当している。
出典
- ^ a b “全路線の概要と重点課題路線について”. 2023年2月1日閲覧。
- ^ a b c d “市営バス路線等の今後の見直し方針(案)”. 2023年1月28日閲覧。
- ^ 『市営バス20年のあゆみ』 pp.40-41
- ^ “お客様の声 JR高槻駅北の乗り場”. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “普通片道運賃(均一制運賃と対キロ区間制運賃について)”. 2023年4月閲覧。
- ^ a b c d e f g 『昭和41年版 大阪府精密住宅地図 高槻市 南版』
- ^ “学校法人大阪医科薬科大学 中(長)期事業計画 2019 - 2025 改定版”. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “「イケボバス」運行開始!人気声優・福山潤さんが車内アナウンスを担当”. 2023年1月28日閲覧。
- ^ 『市営バス20年のあゆみ』 pp.39-40
- ^ 『市営バス30年のあゆみ』 p.51
- ^ 『昭和41年版 吉田地図 大阪府精密住宅地図 高槻市 南版』
- ^ 『市営バス20年のあゆみ』 p.40。
- ^ a b 2019年4月1日実施のダイヤ改正について
- ^ 1day・2day乗車券に関するお知らせ
- ^ 磁気回数カード利用終了のお知らせ
- ^ a b 紙製回数券販売終了のお知らせ
- ^ 全国相互利用サービス対応開始について - 高槻市 市営バス案内
- ^ a b 市営バス専用ICカードの愛称が「Tsukica(ツキカ)」に決定しました
- ^ a b 高槻市営バス専用ICカードの販売が始まります
- ^ “市営バス図鑑行先表示コレクション”. 2023年1月28日閲覧。
- ^ “令和元年度路線ごとの経営状態 | 高槻市営バス”. www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp. 2021年4月26日閲覧。
- ^ “2年で2400万円…営業所で職員らが売上げを“抜き合う”高槻市営バス”. 産経新聞 (2012年7月22日). 2012年7月22日閲覧。
- ^ アルコール検査で“替え玉” 高槻市営バス運転手2人を懲戒免職 監視カメラに一部始終 産経新聞 2015年2月25日
関連項目
外部リンク
- 高槻市営バス公式サイト