高松(たかまつ)は、岡山県岡山市北区にある広域地区である。高松地域センター(旧 高松支所)の管轄する地域。かつての吉備郡高松町(たかまつちょう)に相当する。1971年1月8日に岡山市に編入された。本項では吉備郡高松町、同町の町制前の名称である賀陽郡・吉備郡高松村(たかまつむら)についても述べる。
高松地域 たかまつ | |
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国 | 日本 |
地方 | 中国地方、山陽地方 中国・四国地方 |
都道府県 | 岡山県 |
自治体 | 岡山市 |
行政区 | 北区 |
旧自治体 | 吉備郡高松町 |
面積 | 24.02km² |
世帯数 | 7,010世帯 |
総人口 | 17,486人 (登録人口、2018年7月31日現在) |
人口密度 | 727.98人/km² |
隣接地区 | 市内:北区足守・一宮・吉備 市外:倉敷市、総社市 |
岡山市北区役所高松地域センター | |
北緯34度41分8.9秒 東経133度49分17.35秒 / 北緯34.685806度 東経133.8214861度座標: 北緯34度41分8.9秒 東経133度49分17.35秒 / 北緯34.685806度 東経133.8214861度 | |
所在地 | 〒701-1334 岡山県岡山市北区高松原古才247 |
高松地域 |
概要
岡山市中心部から西へ約12kmの所に位置する農村地帯であり、近年はベッドタウン化が進んでいる。中央部は平坦地が広がっており、北東部と南西部は丘陵地である。西部を足守川が貫流し、下流で笹ヶ瀬川と合流して児島湖へ注いでいる。
岡山県の観光エリアである吉備路に属し、(日本三大稲荷)の一つであり初詣には岡山県下最大の参拝客が訪れる最上稲荷、羽柴秀吉の水攻めの舞台となった備中高松城址、前方後円墳としては全国で4番目に大きい造山古墳、桃太郎のモデルと言われる吉備津彦命を祀る吉備津神社(本殿・拝殿は国宝)など史跡が多い。
地域
高松地域は岡山市北区役所高松地域センター管内の以下の大字が該当する。
歴史
たかまつちょう 高松町 | |
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高松ふれあいプラザ(旧・高松町役場) | |
廃止日 | 1971年1月8日 |
廃止理由 | 編入合併 高松町、一宮町、津高町 → 岡山市 |
現在の自治体 | 岡山市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中国地方、山陽地方 中国・四国地方 |
都道府県 | 岡山県 |
郡 | 吉備郡 |
市町村コード | 33501-1 |
面積 | 24.13 km2. |
総人口 | 11,518人 (国勢調査、1970年) |
隣接自治体 | 総社市、吉備郡足守町、御津郡一宮町、都窪郡吉備町、庄村、山手村 |
高松町役場 | |
所在地 | 岡山県吉備郡高松町原古才247番地 |
座標 | 北緯34度41分9.0秒 東経133度49分18.2秒 / 北緯34.685833度 東経133.821722度 |
ウィキプロジェクト |
高松地域は、古くは備中国賀陽郡板倉郷・生石郷・足守郷と都宇郡加茂郷のそれぞれ一部を形成していたが、「高松」の地名はまだ現れていなかった。1870年(明治3年)、江戸時代に中島村と称されていた高松城付近の地名が、正式に高松村となった。
1875年(明治8年)、大崎村・平山村・和井元村・高松村・原古才村・稲荷村・立田村が合併して高松村をつくったが1881年(明治14年)に分村。1889年(明治22年)の町村制施行で7村が再び合併して高松村が発足し、1915年(大正4年)には町制施行して高松町となった。
1951年(昭和26年)頃から吉備郡高松町・真金町・生石村と都窪郡加茂村との間で合併気運が高まり、真金町を除く3町村が合併して1955年(昭和30年)に新・高松町が発足した。その後、真金町は1957年(昭和32年)2月に県知事から高松町への合併勧告を受け、1960年(昭和35年)2月まで合併協議が続けられた結果、同年4月1日に高松町へ編入し、吉備郡高松町吉備津と改称した。
1971年1月8日、高松町は岡山市に編入合併され、稲荷・田中・原古才の3大字は「高松」を冠した上で他の17大字とともに同市の大字に継承された。
沿革
- 1889年(明治22年)6月1日 町村制施行。
- 1900年(明治33年)4月1日 賀陽郡と下道郡が合併して吉備郡に、都宇郡と窪屋郡が合併して都窪郡になった。
- 1904年(明治37年)11月15日 中国鉄道吉備線が開業。吉備津駅・稲荷駅(現・備中高松駅)・足守駅が設置される。
- 1911年(明治44年)5月1日 中国鉄道稲荷山線が開業。平山停留場・稲荷山駅が設置される。
- 1915年(大正4年)11月10日 吉備郡高松村が町制施行して高松町が発足。
- 1944年(昭和19年)1月10日 中国鉄道稲荷山線廃止。
- 1955年(昭和30年)1月1日 吉備郡高松町・生石村と都窪郡加茂村が合併して新・高松町が発足。
- 1960年(昭和35年)4月1日 吉備郡真金町を編入。
- 1971年(昭和46年)1月8日 高松町が岡山市に編入される。
- 1991年(平成3年)3月16日 岡山ジャンクションおよび岡山総社インターチェンジが供用開始。
- 2003年(平成15年)5月6日 岡山市役所高松支所(後の高松地域センター)が旧町役場からJA岡山高松支所 Aコープ「味彩館」2階に移転。
- 2009年(平成21年)4月1日 岡山市が政令指定都市に移行し、高松地区の行政区は北区となる。
- 2017年(平成29年)5月 岡山市北区役所高松地域センターが現在地(旧高松町役場→高松支所→高松ふれあいプラザ跡地)に新築移転。
教育
- 岡山市立鯉山小学校
- (岡山市立加茂小学校)
- (岡山市立庄内小学校)
- 岡山市立高松中学校
- 岡山県立高松農業高等学校
交通
- 鉄道
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
関連項目
参考文献
- 角川日本地名大辞典
- 岡山市と周辺市町村合併の記録(1971年)
外部リンク
- 岡山市高松観光協会