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こまがねし 駒ヶ根市 | |
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国 | 日本 |
地方 | 中部地方、甲信越地方、信越地方 |
都道府県 | 長野県 |
市町村コード | 20210-0 |
法人番号 | 5000020202100 |
面積 | 165.86km2 (境界未定部分あり) |
総人口 | 31,485人 ([編集]) (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 190人/km2 |
隣接自治体 | 伊那市、上伊那郡飯島町、中川村、宮田村、木曽郡上松町、大桑村、下伊那郡大鹿村 |
市の木 | アカマツ |
市の花 | スズラン |
市の昆虫 | ハッチョウトンボ |
駒ヶ根市役所 | |
市長 | 伊藤祐三 |
所在地 | 〒399-4192 長野県駒ヶ根市赤須町20番1号 北緯35度43分44秒 東経137度56分02秒 / 北緯35.72878度 東経137.93386度座標: 北緯35度43分44秒 東経137度56分02秒 / 北緯35.72878度 東経137.93386度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |
特記事項 |
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ウィキプロジェクト |
概要
稲作、電機、精密機械工業が盛ん。ケンウッドの創業の地であり、本社機能移転後も事業所を置いていたが、現在ではすべて移転している。また、養命酒製造が唯一工場を置く生産地(養命酒発祥地は隣村の中川村[1])でもあり、養命酒のテレビCMにはたびたび駒ヶ根工場が登場している。
酒造メーカーも多く日本酒・地ビール・ワインと、多様なアルコール飲料が造られている。 特に、日本酒を造っている酒造株式会社長生社(主要銘柄「信濃鶴」)は、日本で5番目に純米酒しか造らない「純米蔵」になった酒造である。
青年海外協力隊の訓練所が置かれており[2]、多くの訓練生と共に多くの外国人が住む、国際色豊富な都市でもある。そのため、市内の保育園・幼稚園や小学校は、地元外国人との国際交流に力を入れている。
2000年代から土地区画整理事業により住宅地や商業地の整備が進んだが、反面財政は悪化し事業費負担の影響で、市債残高は2005年度末に414億1767万円とピークに達し、その後減少したが、2010年度末で396億8661万円となっている。第三セクター分などを含め、市が将来負担すべき実質的な負債額の度合いの「将来負担比率」は2010年度決算で167・7%となっており、これは県内市町村で最悪の財政状況である[3]。
名称
- 地名の由来
市名は、小・中・高等学校に電話で応募依頼し、公募から僅か3日で決定したものである[4]。木曽駒ヶ岳の麓に位置することに由来するが、木曽駒ヶ岳(本岳)は市域ではない。応募市名には駒ヶ根市のほか、「瑞穂」「天竜」「伊南」「信濃」などがあった[4]。駒ヶ根という名称は隣の宮田村にあったキャンプ場の名称であり、木曽郡上松町の旧称も駒ヶ根村であった。
2005年、近隣の飯島町および中川村と合併し、「中央アルプス市」という新名称に改名しようとしたが、その是非を問う住民投票で反対多数となり合併を断念した。カタカナの新名称が住民に受け入れられなかったのが原因とされる。結局、合併自体が白紙撤回されて、その後(合併協議会)も解散となった。似たような例は愛知県知多半島の「南セントレア市」でも起こり、いずれも大きなニュースとなった。
地理
位置
伊那谷の中央部、天竜川の河岸段丘上に位置する都市である。中央アルプス(木曽山脈)と南アルプス(赤石山脈)を望める所から、「アルプスが二つ映えるまち」をキャッチフレーズとしている。
地形
山岳
市の区域の西端は木曽山脈(中央アルプス)の主稜線であり、宝剣岳、檜尾岳、熊沢岳、東川岳、空木岳が隣接する自治体とにまたがる山。東端は伊那山地の主稜線であり、高鳥谷山、戸倉山 (伊那市・駒ヶ根市)、陣馬形山(山頂部は中川村)が隣接する自治体とにまたがる山。
河川
中心市街地の西側の伊那谷に天竜川が南北に流れ、その支流である太田切川が市の北端の宮田村との境界付近を東西に流れ、中田切川が市の南端の飯島町との境界付近を流れる[5]。
- 中田切川、上穂沢川(わぶさわがわ)、如来寺川、鼠川、七面川、田沢川、宮沢川、古田切川(ふったぎりがわ)、精神川、下間川(したまがわ)、新宮川(しんぐうがわ)、中曽倉川、大曽倉川、古屋敷沢川(ふるやしきざわがわ)、天王川、唐沢川、北側、塩田川、太田切川[6]
地域
大きく分けて赤穂地区と東伊那・中沢地区に分かれる。東伊那・中沢地区を竜東(りゅうとう)と呼ぶこともあり、赤穂地区とは文化や方言も少し異なる(赤穂地区が飯田寄り、東伊那・中沢地区が伊那寄り)。
人口
- DID人口比は20.1%(2015年国勢調査)。
駒ヶ根市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 駒ヶ根市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 駒ヶ根市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |
駒ヶ根市(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
歴史
近世
近現代
- 昭和時代
行政
市長
- 市長:伊藤祐三(2020年1月29日就任、1期目)
- 歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
初代 | 芦部啓太郎 | 1954年8月9日 | 1955年12月28日 |
2代 | 北原名田造 | 1956年1月29日 | 1968年1月28日 |
3代 | 座光寺久男 | 1968年1月29日 | 1976年1月28日 |
4代 | 竹村健一 | 1976年1月29日 | 1988年1月28日 |
5代 | 中原正純 | 1988年1月29日 | 2008年1月28日 |
6代 | 杉本幸治 | 2008年1月29日 | 2020年1月28日 |
7代 | 伊藤祐三 | 2020年1月29日 | 現職 |
市町村合併
宮田町は合併には極めて消極的であり、町民大会では95%が合併反対の意向を示したという。しかし翌日までに宮田町が合併の意思表示をしなかった場合、赤穂町側は永久に市制施行できない状況であったため(地方自治法の改正のため)合併を議決。その後宮田町による合併反対運動により合併取り消しを議決し一旦白紙になるも、県が合併の法律的正当性を主張したため再び合併が推進される。宮田町では住民投票が行われ、約88%の反対票が出たが、赤穂町、中沢村、伊那村の3町村は法律的正当性を武器に駒ヶ根市成立の既存事実を作る方向へ力を向けて行き、通常の手段では和解は不可能な状況になる。
結局「市制後分離」以外に打つ手はなしの意思が固められ、市制施行後の分立の内容をもつ誓約書が調整され一旦合併。駒ヶ根市発足後10日後に宮田側は分立の申し入れを行い、[7][4]。その結果、1957年3月31日までに再合併するという条件で分立し宮田村となるも、再合併を拒否し続け今日に至る。
反対理由は以下のようなものであったという[4]。
- 町村としての適正規模を忘れて徒に流行的感度でこの問題に臨んでおり極めて皮相である。
- 地方自治の主体性と本質の無視、即ち町村民の不便不利益を無視し、単なる商業的取引を重点にしている。
- 風土・慣習の異なる地域の合併は無理を生ずる。
- 合併後は施策が中央のみに集中し末端部落町民が顧みられなくなる。
- 合併を忠実に履行する者は、県庁や地方事務所に対する忠僕であって町村民の忠僕ではない。
議会
市議会
- 定数:15人
- 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
- 議長:小原茂幸
県議会
- 選挙区:駒ヶ根市選挙区
- 定数:1人
- 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
- 議員:佐々木祥二
衆議院
出先機関・施設
施設
警察
- 本部
- 交番
- 駒ケ根駅前交番(駒ヶ根市東町)
- 駐在所
- 中沢駐在所(駒ヶ根市中沢)
消防
- 本部
- 消防署
- 伊南北消防署(駒ヶ根市飯坂1丁目)
医療・福祉
- 主な病院
郵便局
図書館
文化施設
- 博物館
- 資料館
対外関係
姉妹都市・提携都市
国内
- 提携都市
都市名 | 地方 | 都道府県名 | 提携年月日 |
---|---|---|---|
磐田市 | 中部地方 | 静岡県 | 1967年(昭和42年)1月12日 |
二本松市 | 東北地方 | 福島県 | 2000年(平成12年)5月29日 |
かほく市 | 中部地方 | 石川県 | 2018年(平成30年)5月22日 |
海外
- 姉妹都市
教育
大学
- 公立
高等学校
- 県立
- 私立
- 早稲田大学系属早稲田実業学校初等部・中等部・高等部駒ヶ根校舎
- つくば開成学園高等学校駒ヶ根学習センター
中学校
- 市立
小学校
- 市立
自動車学校
経済
第二次産業
工業
建設業
情報・生活
マスメディア
中継局
ケーブルテレビ
ライフライン
電力
- 発電所
- 南向発電所(南向ダム)
交通
鉄道
中心となる駅:駒ケ根駅
鉄道路線
- 東海旅客鉄道(JR東海)
索道
バス
バスターミナル
路線バス
かつては路線バス(駒ヶ根駅~東伊那方面、駒ヶ根駅~中沢方面)が運行されていたが廃止された。代替手段としてコミュニティバス(伊那バス駒ヶ根営業所担当)が運行されるも、それらも廃止となった[注釈 1]。代替手段として乗り合いのタクシー「こまタク」が導入された。
高速バス
- (駒ヶ根・伊那~新宿線)
- (飯田・中央道駒ヶ根IC・中央道伊那IC~新宿線)[注釈 2]
- (箕輪・伊那・駒ヶ根~名古屋線)
- (箕輪・伊那・駒ヶ根~大阪線)
- (飯田・中央道駒ヶ根IC・中央道伊那IC~横浜線)[注釈 3][注釈 2]
- (飯田・中央道駒ヶ根IC・中央道伊那IC~立川線)[注釈 4][注釈 2]
- 飯田・中央道駒ヶ根インター~長野線[注釈 5][注釈 2]
タクシー
こまタク
市内を循環するバス路線が廃止されたため、代替手段として実証導入された。民間のタクシー会社と提携することで病院などに設けられた停留所と自宅をつなげることを目的としている。乗り合い型で、市内を5地区に分け各地区あたり平均して週に2日、一日に2往復する。ただし乗車するには前日までに電話予約する必要がある。
道路
高速道路
- 中日本高速道路(NEXCO中日本)
国道
県道
観光
名所・旧跡
- 主な城郭・屋敷
- 赤須城址
- 主な神社
- 大御食神社
- (大宮五十鈴神社)
- 主な寺院
- 街道・宿場町
- (三州街道)
観光スポット
文化・名物
祭事・催事
- こどもまつり(4月)
- くらふてぃあ杜の市(6月)
- 駒ヶ根の祇園祭・ゆかた祭り(7月に同日開催)
- KOMA夏(7月)
- ふれあい広場(9月)
- 大御食神社例大祭(9月)
- 大宮五十鈴神社例大祭(9月)
- 駒ヶ根ハーフマラソン(9月)
- 駒ヶ根もみじクラフト(9月)
- 国際広場(10月)
名産・特産
- (ソースかつ丼)
(TBSの「ニュースの森」やテレビ東京系の人気番組「元祖!でぶや」にも紹介された)
スポーツ
ウィンタースポーツ
- スキー
出身関連著名人
出身著名人
- 芦部啓太郎:初代駒ヶ根市長、元赤穂信用金庫(現アルプス中央信用金庫)理事長
- 芦部信喜:憲法学者
- 岡田みはる:気象予報士
- 小川さゆり:山岳ガイド
- 加藤みどり:小説家、青鞜社員
- 川島正幸:元プロ野球選手(ロッテオリオンズ)
- 木下靜涯:画家
- 小林勇:編集者
- 小町谷照彦:国文学者
- 北沢正啓:商法学者
- 佐野成宏:テノール歌手
- 下島勲:医師、俳人
- 春風亭愛橋:落語家(落語芸術協会所属)
- (竹田扇之助):(国際人形劇連盟)日本センター名誉会長
- 田中平八:明治時代の実業家(第百十二国立銀行創設など)
- 田中桃子:サッカー選手
- 千葉勝五郎:江戸時代の実業家(歌舞伎座創設など)
- 中原市五郎:政治家、歯科医師、日本歯科大学創立者
- 野溝勝:政治家
- 肥野竜也:モデル・俳優
- 宮脇千博:陸上競技選手(長距離)
- (小林ルイ):歌手
ゆかりの著名人
- 廣田あいか:タレント
脚注
注釈
- ^ ただし、冬場に1時間に1本中央アルプス観光のみ運行 春~秋4/1-11/30の観光路線30分に1本 中央アルプス観光と伊那バス共同運行のしらび平線<ロープウェイ線:駒ヶ根駅~女体入口~菅の台バスセンター~駒ヶ根橋~しらび平駅>のみ現存している。
- ^ a b c d 中央高速バス飯田~新宿線 横浜線ベイブリッジ号 みすずハイウェイ 長野線ただし、駒ヶ根バスターミナルではなく、中央道駒ヶ根インターに停車のみ
- ^ 横浜線は以前 駒ヶ根市 宮田 沢渡伊那市 伊那インター前で昼行便も停車していた。
- ^ 2013年11月22日開業路線 ①伊那バス便 シティバス立川便と ②京王バス便のみ経路が異なる。①立川駅南口⇒昭島駅が3便<拝島車庫廃止> ②立川駅南口<八王子工業団地⇒南大沢駅廃止>が1便
- ^ 駒ヶ根発着長野線は以前 駒ヶ根市 宮田 沢渡伊那市 伊那インター前で昼行便も停車していた。のもあった