伊那福岡駅(いなふくおかえき)は、長野県駒ヶ根市赤穂福岡にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である[1]。当駅を終点とする列車も設定されている[1](2020年3月現在のダイヤでは朝に上諏訪駅発1本)。
歴史
- 1914年(大正3年)12月26日:伊那電車軌道(1919年に伊那電気鉄道へ改称)が赤穂駅(現・駒ヶ根駅)から延伸した際に終着駅として開業[1][2]。(一般駅)[3]。
- 1915年(大正4年)7月24日[4]:伊那電車軌道が伊那福岡終点仮停留場まで延伸。途中駅となる。
- 1918年(大正7年)2月11日:伊那電車軌道が伊那福岡終点仮停留場から飯島駅まで延伸[2]。これに伴い伊那福岡終点仮停留場は廃止[2]。
- 1943年(昭和18年)8月1日:伊那電気鉄道線が飯田線の一部として国有化され、鉄道省(後の日本国有鉄道)の駅となる[5]。
- 1971年(昭和46年)12月1日:荷物・専用線発着を除く貨物の取扱を廃止[3]。
- 1982年(昭和57年)11月1日:車扱貨物の取扱を全廃((旅客駅)となる)[3][6]。
- 1983年(昭和58年)2月24日:CTC化に伴い無人化[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる[8]。
- 2004年(平成16年)2月:駅舎解体、現在の待合所完成[1]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅[1]。伊那市駅管理の無人駅で、駅舎はないがコンクリート造りの待合所がある[1]。待合所の入口のデザインは隣の田切駅との間にある飯田線名物の「Ωカーブ」をモチーフとしている[1]。
かつて駅南西にあった住友セメントのサービスステーションへ至る専用線があり、当駅にはセメントが到着していたが1982年(昭和57年)に廃止された。
のりば
ホーム(2023年3月)
構内踏切(2023年3月)
利用状況
1日平均乗車人員は以下の通りとなっている。
駅周辺
- 長野県駒ヶ根工業高等学校 - 最寄駅で学生も多い[1]。
- 国道153号 伊南バイパス
- 琴伝流本社
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、197頁。ISBN (9784784071647)。
- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、14頁
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、108頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 鉄道院『大正四年度 鉄道院年報』p.145(国立国会図書館近代デジタルライブラリーより)
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、15頁
- ^ “日本国有鉄道公示第143号”. 官報. (1982年10月30日)
- ^ “「通報」●飯田山吹駅ほか5駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 1. (1983年2月24日)
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、17頁
- ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。