駒ケ根高原美術館(こまがねこうげんびじゅつかん)は、長野県駒ヶ根市にあった美術館[1]。
駒ケ根高原美術館 KOMAGANE KOGEN ART MUSEUM | |
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2012年撮影 | |
施設情報 | |
専門分野 | 現代美術、池田満寿夫・藤原新也・大竹伸朗作品など[1] |
事業主体 | 公益財団法人芸術文化振興会[2] |
開館 | 1993年[1] |
閉館 | 2017年[2] |
所在地 | 〒399-4117 長野県駒ヶ根市菅の台光前寺前[1][3] |
位置 | 北緯35度44分07秒 東経137度53分53秒 / 北緯35.73528度 東経137.89806度座標: 北緯35度44分07秒 東経137度53分53秒 / 北緯35.73528度 東経137.89806度 |
アクセス | 駒ケ根駅からバスで12分のち徒歩7分 駒ヶ根ICから車で2分[3] |
外部リンク | - ウェイバックマシン |
プロジェクト:GLAM |
施設
当館は1993年(平成5年)4月8日に開館した[5]。木曽山脈(中央アルプス)のふもと[6]、駒ヶ根高原の光前寺前に立地[3]。黒色を基調とした屋根の意匠は、宝剣岳をイメージしたものである[7]。1階と2階が展示スペースとなっており、第1から第8までの展示室(ギャラリー)があった[8]。本館に隣接して多目的ホールを備えた別館「VITA AMOR」があり[9]、屋外には中部電力大久保発電所でかつて使用されていた水車発電機が展示されていた[10][注 1]。
主に現代美術を扱っており、芸術家の意図を汲み取った立体的な展示手法が特長であった。地元住民との交流、特に小・中学生への教育に注力。各種ワークショップや講演会、コンサート、さらには結婚式を開催するなどし、一連の取り組みが高く評価されていた[11]。
当館は毎年、冬から春にかけて休館するのが恒例であった[12]。2016年(平成28年)も11月1日から冬期休館に入り、翌2017年(平成29年)4月30日まで休館の予定であったが、休館明けを控えた4月6日、公式ウェブサイト上で2018年(平成30年)3月31日まで休館を延長すると発表された[13]。当館を運営していた公益財団法人芸術文化振興会[注 2]の解散に伴い、再開を待たずして2017年9月15日をもって閉館した[2][注 3]。跡地は更地となっている[16]。
利用情報
2017年当時の当館公式ウェブサイトによる[12]。
収蔵作家
2017年当時の当館公式ウェブサイトによる[7]。
企画展
2017年当時の当館公式ウェブサイトによる[17](2012年のみ、2012年7月当時の当館公式ウェブサイトによる[18])。
- 1993年(平成5年)
- 駒ケ根高原美術館(であい・いのち・ふたたび)駒ヶ根文化フォーラム「美的生活のススメ-創作者からのメッセージ」
- (細井篤)×大竹伸朗展
- 1994年(平成6年)
- 草間彌生展「オブセッショナルアート 孤独 沈思 無限」
- 牧内則雄展
- (芹沢桂介)展「生誕百年記念-色と模様の造形-」
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 写真のパシャール展「木村伊兵衛賞にみる日本現代写真の系譜」
- 柴田久慶展「色・女・その不条理なるもの」
- (中村進)「母なる大地の節理と憧憬」・水野英男展「土・炎・祈り」
- 1997年(平成9年)
- 書家展「新春 墨光のハーモニー」
- 池田満寿夫 追悼作品展
- 長野冬季オリンピック開催記念事業1「小鳥が教えてくれた21世紀の住環境展」
- アールヌーボーの華 アルフォンス・ミュシャの世界展
- 長野冬期オリンピック開催記念事業2「アジア民族造形展-幻想のアジア・祈り-」
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- (赤塚祐二)展「Walk About 1991-1999」
- (野沢明法)展「人体死は詩 Body-Dead Hertz Singing a Poem」
- 木下五郎展「SILVA MATER うつろうもの-その内なる眼差し」
- (横澤恭子)展「時空の流れ 発生/生長/終焉/次なる発生」
- 5人展「伝言-刻を超える それぞれの表現」
- (高橋靖夫)「地にあるものたち」
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 没後20年「冬青 (小林勇展)」
- ゴヤ・浜田知明展「忘れない・忘れたくない-We never forget That.-」
- (有賀則子)展「染色だより-センスのよい日常生活のために-」
- 東京藝術大学退官記念「大沼映夫展」
- 2002年(平成14年)
- 立川義明展「彫刻家のつむいだフォルムの詩」
- (岡正子)展 「21世紀シルク革命-She will be SILK revolution again-」
- アジア民族造形展「木の民族造形」
- (山寺重子)展「こんなにも自由な・・・表現」
- (中山秀幸)写真展「アンデスの空・風・大地」
- 吉江新二展「消すことのできないかたち」
- (榊原嘉徳)写真展「オリンピックゴールドメダリストを含む-妖精たちの極美」
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 三十六歌仙画帖展示
- (小林とむぼ)展 -さぁ、話してごらん!-
- 安達博文展 現代の写楽か-安達の目-
- (小西朝子)展 KUNST・Mental・Simple
- (西村冨彌)展-子供の領分-
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 有賀忍展 童心の風景-父は星・母は花
- 開館15周年記念 美の軌跡-寄贈作品秀作展
- 2009年(平成21年)
- 信州美術作家展-創造の表情
- (城康夫)展 現代美術に表現された-雪・月・花
- 日本の春夏-駒美でのお花見・初夏の風
- 2010年(平成22年)
- 草間彌生文化功労者記念秀作展示
- 光前寺1150年祭 光前寺宝物特別展示
- (中山秀幸)写真遺作展-山に愛された男がのこしたもの
- (北原勝史)展 ぼくのまわり-景色
- (高橋靖夫)・(柴田久慶) Ima Korekara Sorekara
- 2011年(平成23年)
- ふたつのアルプスをいろどる天上のお花畑 山の情景/津野祐次
- ウォルト・ディズニーの世界 ぼくのゆめ
- 浜田知明 特別展示
- 田中邦治の世界 生命の讃歌-感動と祈り展
- 100年持続する現代美術-学芸員の選んだアバンギャルド
- 2012年(平成24年)
- 鞠安日出子 イコンの世界
- 2013年(平成25年)
- 柴田久慶展
- (小笠原賢雄)展(収蔵展)
- 2014年(平成26年)
- 信州のアール・ブリュット展
- (坂本勇)展
- 前後会 (3人のアートユニット) - (佐藤央育)・(星野健二)・(山口功)
- (前沢知子)展
- 2015年(平成27年)
- 廃材アート×アール・ブリュット展
- 横井弘三
- 有賀忍展
- 2016年(平成28年)
交通アクセス
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d “コトバンク 駒ケ根高原美術館とは(日本の美術館・博物館INDEXの解説)”. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b c “”. 芸術文化振興会. 2017年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ a b c d e “インターネットミュージアム 駒ケ根高原美術館”. 丹青社. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. ヤマウラ. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2010年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “信州伊那谷観光情報 (閉館)駒ケ根高原美術館”. 長野伊那谷観光局. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “”. 芸術文化振興会. 2017年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2017年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2010年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ 社史編纂会議委員会編集『時の遺産 中部地方電氣事業史料目録集』中部電力、2001年10月、268ページ。
- ^ “生きている美術館は第2の学校 長野県駒ヶ根市 財団法人 駒ヶ根高原美術館(「ふるさとづくり'01」掲載)”. あしたの日本を創る協会. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “”. 芸術文化振興会. 2017年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2017年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ “法人番号公表サイト 公益財団法人芸術文化振興会の情報”. 国税庁 (2019年7月2日). 2020年3月14日閲覧。
- ^ “信州駒ヶ根ガイド 駒ヶ根高原美術館(平成29年11月閉館)”. 駒ヶ根観光協会. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “Google マップ 35°44'06.9"N 137°53'53.3"E”. Google (2020年). 2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2017年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ “”. 芸術文化振興会. 2012年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。