野球殿堂(やきゅうでんどう)は、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称え顕彰するために創設された殿堂である。アメリカ野球殿堂に範をとった殿堂で、殿堂ホールは東京都文京区の東京ドームに併設されている野球殿堂博物館内にあり、肖像のレリーフが展示してある。
表彰条件
競技者表彰
プレーヤー部門
- 対象者
- プロ選手で、引退後5年を経過してその後15年間(ただし2009年は経過措置として4年延長)の者(つまり、引退後20年以内の者)。ただし満65歳以上の者や故人は5年経過しておらずともよい。
- 選出委員
- 野球報道に関して15年以上の経験を持つ者(2009年で316人)。
- 選出方法
- 30人の候補を選び、選出委員1名につき7人以内の連記で投票し、3分の2の有効投票があれば75%以上の得票者が選出される。
- 資格が剥奪されるケース
- 不祥事を起こした場合。江夏豊や清原和博らがこれに該当する。
- 得票数が3%以下だった場合。こちらは引退後21年以上経過することで、エキスパート部門として再び資格を得られる。
エキスパート部門
- 対象者
- 引退した監督、コーチ、審判で引退後6ヶ月以上経過している者。
- 上記プレーヤー部門の有資格者だった者で、引退後21年以上(2009年は4年延長)経過した者。
- 選出委員
- 野球殿堂入りした競技者および競技者表彰の幹事(46人)。
- 選出方法
- 10人の候補者を選び、選出委員が3人以内の連記で投票し、3分の2以上の有効投票で、75%以上の得票者が選出される。
特別表彰
- 対象者
- アマチュア野球の競技者を対象に、選手は引退後5年、監督、コーチ、審判員は引退後6ヶ月を経過している者。プロフェッショナル、アマチュアの組織または管理にかかわり野球の発展に顕著な貢献をした者、あるいはしつつある者。なお、2002年度と2003年度は、新世紀特別表彰として、20世紀の日本野球界の基礎作りに大きく貢献した野球に縁のある著名人に対する表彰も行われた。
- 選出委員
- プロ野球役員および元役員、アマチュア野球役員、野球関係学識経験者、計14名
- 選出方法
- 選出委員1名につき3名以内の連記で投票し、3分の2以上の有効投票で、75%以上の得票者が選出される。
表彰者特典
野球殿堂歴代競技者表彰者
年度がない年は該当者なし。ただし、1975年は規則改正のため表彰者はいない。
競技者表彰
野球殿堂歴代エキスパート部門表彰者
野球殿堂歴代特別表彰者
脚注
- ^ a b “川上哲治さんにまつわる美談。プロというのはプライドの塊である/廣岡達朗コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2021年10月15日). 2021年10月19日閲覧。
- ^ 古田敦也氏が殿堂入り ヤクルト一筋18年、黄金期支えた名捕手
- ^
- ^ a b c 野球殿堂博物館ニュース 2016年1月18日付
- ^ a b c (プレスリリース)野球殿堂博物館、2017年1月16日。 オリジナルの2017年7月5日時点におけるアーカイブ 。2017年1月16日閲覧。
- ^ a b c 野球殿堂博物館ニュース 2018年1月15日付
- ^ a b c 野球殿堂博物館ニュース 2019年1月15日付
- ^ “野球殿堂入り候補発表 新たに松井・金本・小久保各氏ら”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2017年11月28日). 2018年1月18日閲覧。
- ^ “”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会 (2018年1月15日). 2018年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月18日閲覧。