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近鉄バス稲田営業所

近鉄バス稲田営業所(きんてつバスいなだえいぎょうしょ)は、大阪府東大阪市稲田三島町に所在する近鉄バスの営業所である。主に東大阪市中部や大東市四條畷市門真市八尾市北部を運行エリアとする。一般路線バスのほか、高速バスの運行も一部担当し、特定輸送として学校などの契約輸送も受託している。

営業所の前には、ショッピングセンターフレスポ東大阪」がある。

概要

1965年近畿日本鉄道自動車局の茨田(まった)自動車区・営業所として、大阪市鶴見区浜一丁目(諸口停留所前)に開設された。当時鶴見通に頻繁運行する阪奈生駒線・住道線などの基地となった[1]

1990年国際花と緑の博覧会鶴見緑地にて行われるため、その整備のために茨田営業所の土地は大阪市に譲渡し、1989年4月1日に系列の近畿車輛の施設などがあった現在地に移転、稲田自動車区・営業所として再スタートを切った[2]。ただし、この時点で営業所前には停留所は設置されず、担当路線の車両は全て回送での出入庫となった(梅田・京橋方面からの諸口折返便は折返場のある浜南口へ延伸)。

なお、1993年に枚岡自動車区が廃止された際には、当自動車区の分室として枚岡車庫を置くようになったが、1999年の近鉄バス分社化後は再び枚岡営業所として分離している。

2009年4月21日より後述の阪奈生駒線(梅田発着)が延長されたことで、営業所に「稲田車庫前」停留所を新設し、バスでのアクセスも可能となった。出入庫は阪奈生駒線を除き回送であり、一部は八尾や四条畷など回送距離が長い路線も存在する。その後、2017年の阪奈生駒線休止により再び営業所前から発着する路線はなくなっている。徒歩では学研都市線徳庵駅から東へ1kmほど。直近の停留所は布施線21番の「稲田上町」。

2002年よりスルッとKANSAIJスルーカードにも対応したが2009年3月1日をもって利用終了)にも対応しており、近鉄バスカードも使用できる。

2015年4月1日より、近鉄バス一般路線の全てでPiTaPaICOCAなどの(交通ICカード)が使えるようになった[3]

運行路線

春宮線

近鉄バス本社のある近鉄奈良線河内小阪駅から八戸ノ里駅を経て北上し、東大阪市役所、市役所最寄りの近鉄けいはんな線荒本駅、JR学研都市線の鴻池新田駅まで結ぶ南北幹線の一つ。もとは小阪駅前からは機械団地までの路線であったが、1990年代の改編で鴻池新田駅へ延伸となった。近畿日本鉄道直営時代と近鉄バス設立後のしばらくは布施営業所の担当もあった。

2021年12月20日改正までは新家 - 機械団地間が北行と南行で経路が異なり、両方向とも先に東大阪市役所前を経由して荒本駅前へ乗り入れるルートになっていたが、長田駅前停留所新設[4]に伴う経路変更に合わせて解消され現在の形となっている[5]。春宮住宅内と機械団地付近以外は渋滞の多発区間でダイヤは乱れやすい。東大阪市の補助を受けて、CNGバスやハイブリッドバスの導入も行われている。2013年10月21日改正までは1時間に3本程度運行されていたが、土休日ダイヤでの減便を経て、現在は終日1時間に1~2本の運行となっている。

阪奈生駒線

  • 16番:住道駅前 - 大東市役所前 - 寺川 - 大東橋(往路)/産業大学前(復路) - 生駒登山口

住道駅から生駒山地にある竜間地区への路線。1時間に1本程度運行されている。阪奈道路を山登りし、道路の都合上、東行と西行で経路が異なる。住道駅前 - 寺川・産業大学前までは特殊区間制、寺川→生駒登山口、生駒登山口→産業大学前間は対キロ区間制運賃となる。住道駅前と寺川(往路)または中垣内(復路)の間は枚岡営業所担当の四条畷線住道系統(30番・31番)と補完関係にある。

なお、阪奈生駒線はかつては大阪市内から大東市内、生駒山、奈良方面を結ぶ幅広い運行を行っていた路線である。

萱島線

  • 36番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道
  • 37番:荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道 - 赤井 - 巣本 - 萱島
  • 38・30番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 荒本駅前
  • 39番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道 - 赤井 - 巣本 - 萱島
  • 41番:荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道
  • 43番:近鉄八尾駅前 - アリオ八尾 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道
  • 44番:近鉄八尾駅前 - アリオ八尾 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 荒本駅前 - 朋来住宅前 - JR住道 - 赤井 - 巣本 - 萱島

八尾市から東大阪市、大東市を経て門真市まで南北に結ぶ路線。終点の萱島は寝屋川市との境界付近で、萱島駅は寝屋川市にある。近鉄大阪線近鉄奈良線、けいはんな線、JR学研都市線、京阪本線の鉄道5路線を連絡する。渋滞の激しい八尾枚方線経由のためダイヤは乱れやすく、全線通しの39・44番は約16kmの距離を2時間以上掛かることもある。

1998年の改編以前は、全線通しと八尾 - 住道、荒本 - 萱島の系統で構成され、それ以降は、八尾 - 住道と荒本 - 萱島の南北2系統に分かれていた。2006年の改編で、全線通し系統が完全に復活するとともに、全線通し系統も荒本、住道両駅前への乗り入れが行われるようになった(それまでは八尾枚方線を直進し両駅前への乗り入れはしていなかった)。この際にJR住道のりばは、北口1階の寝屋川南岸のデッキ下(現在の大東市コミュニティバス「住道駅中央」)から南口ロータリーに変更された。

現在は、全線通し系統と八尾 - 住道の2系統がメインとなっており、住道以南は概ね1時間当たり3 - 4本、住道以北は1時間当たり1 - 2本の運行を行っている。2006年11月より昼間時にアリオ八尾のバスターミナルに乗り入れるようになった(乗り入れ時間帯以外は光町二丁目停留所での乗降)。八尾市内の萱振と終点の萱島付近は狭隘なため、中型車(ロングボディ車含む)の運行が多い。なお、2023年6月1日から平日の朝夕計4往復以外はJR住道で系統分割を行う予定[6]

近鉄八尾駅前を発着地としているが、この路線は八尾営業所の車両での運行はしておらず、全便が稲田営業所管轄である。

清滝線

  • 63・61番:四条畷 - 清滝団地
  • 67・62番:四条畷 - 四條畷電通大(清滝団地経由せず)
  • 68・61番:四条畷 - 清滝団地 - 四条畷電通大
  • 臨時:【直行】四条畷 - 飯盛霊園
  • 臨時:四条畷 →【直行】→ 飯盛霊園 → いこいの広場前 → 5区15列横 → アスレチック広場前 → 飯盛霊園 →【直行】→ 四条畷

四條畷市内の路線で、営業所からは多少離れているが(枚岡営業所のほうが近い)、古くから当営業所の担当である。もとは住道駅から深野、大阪外環状線経由で四条畷まで達し、さらに国道163号(清滝街道)を経由して清滝団地、飯盛霊園、北田原を経て田原台奈良県生駒市の高山まで運行されていた。1996年に短縮されて生駒市への乗り入れはなくなり、その後は四條畷市が四條畷市コミュニティバスの運行を開始したこともあり、清滝団地・電通大までの運行がメインとなった。なお、四條畷市コミュニティバスについては、前身となった無料バス時代に近鉄バスも運行受託したが、再編・有料化された際に共同で受託していた京阪バスの単独運行となっている。

飯盛霊園直行便は、墓参時期(お盆や彼岸など)に限定して運行する。

2008年10月25日より忍ケ丘駅を経由する便が新設されたが、2017年10月1日改正で廃止された。

布施線(徳庵系統)

 
徳庵駅前に乗り入れた近鉄バス徳庵線
  • 21番:小阪駅前 → 八戸ノ里駅前 → 東大阪大学前 → 徳庵 → 徳庵駅前 → 近畿車輛前 → 徳庵 →(以下往路に同じ)→ 小阪駅前(循環、徳庵発着の出入庫便あり)

府道15号茨木八尾線を経由して小阪と徳庵駅を結ぶ。運行経路は狭隘区間が多い。2015年4月1日に延伸されるまでは徳庵駅南側にある徳庵停留所までの運行で、折り返し場のターンテーブルを使っていた。4月1日改正で徳庵駅のロータリーに乗り入れ、近畿車輛前などを経由する循環系統となった[7]。もとは布施営業所の担当であったが、2015年現在は稲田営業所の担当となっている。長年、比較的利用者が多かった事などから道路環境の割には大型車が使われ、その後も中型車が使われていたが、徳庵駅前に延伸して循環するルートになった際に道路環境の関係などから小型車に変わった[8]

中央環状線

  • 76番:八戸ノ里駅前 - 宝持 - 上小阪住宅前 - 金物団地前

八戸ノ里駅から中央環状線旧道を経由して近畿大学のある上小阪、金物団地を経て、近鉄大阪線久宝寺口駅を結ぶ。ただし、久宝寺口駅へ乗り入れる便数は平日のみで少なく、八戸ノ里駅前-金物団地前間がメインである。

2015年4月1日のダイヤ変更より布施営業所から移管された[9]

2018年10月1日改定で小阪駅前へ乗り入れていた77番は廃止。また、運賃100円で運行する近大シャトルとの並行区間である八戸ノ里駅前 - 上小阪住宅前間は運賃を100円に値下げした[10]

2019年4月1日のダイヤ変更より久宝寺口駅へ乗り入れていた71番が休止。これにより76番のみの運行となった[11]

近大シャトル(近畿大学線)

2015年4月4日運行開始。近畿大学の東門(中央環状線上小阪住宅前近く)と八戸ノ里駅をノンストップ、運賃100円で結ぶ。これにより最寄駅となっている近鉄大阪線長瀬駅から大学までの混雑緩和にも寄与するとしている。学生・学校関係者以外の利用も可能[12]。近畿大学の休校日等は運休。

大東コミバス線

  • 1番:住道駅前 - 大東市役所庁舎前 - 大東町 - 御領東 - 三箇小学校 - 三箇公園
  • 2番:住道駅前→大東市役所庁舎前
  • 3番:住道駅前 - 大東町 - 御領東 - 三箇小学校 - 三箇公園
  • 5番:大東市役所庁舎前→住道駅東→住道駅南→扇町西→住道駅南
  • 6番:住道駅南→総合文化センター→大東市役所庁舎前
  • 7番:住道駅前 - 南郷公園前 - 新田中央公園前 - 諸福老人福祉センター前 - 灰塚二丁目 - 住道駅中央
  • 8番:住道駅南 - 扇町西 - 三洋町 - 灰塚南詰 - 朋来住宅中
  • 9番:住道駅南 - 総合文化センター - 南新田西(循環)

大東市が運行するコミュニティバスで、正式名称は「大東市コミュニティバス[13]。近鉄バス稲田営業所に運行を委託している。

2001年(平成13年)[14]12月26日運行開始。公共施設巡回路線(現:Aコース)、住道駅前 - 三箇地区を結ぶ路線(現:Bコース)の2コースで運行開始した。2003年(平成15年)5月1日に公共施設巡回路線を再編し、住道駅南口と南新田地区・朋来住宅を結ぶ路線に変更した。2009年(平成21年)[14]10月1日に西部方面コース(Cコース)を新設した。

住道駅南口(JR住道)発着で南新田地区や朋来方面への「南新田・朋来コース(Aコース)」、住道駅北口発着で市役所・御領・三箇方面への「三箇方面コース(Bコース)」、住道駅北口・中央(北口1階)発着で市西部の新田・諸福・大野地区を循環する「西部方面コース(Cコース)」の3コースを運行する[15]

9系統が設定されており、主に運行されるのはBコースの1番、Aコースの9番、Cコースの7番(右回りと左回りがある)で、それ以外は便数が少ない。

専用車両はピンク色の小型車で、市内の野崎観音にちなんだ「おそめ・久松」を描いた日野・リエッセ[13][14]、大東市のマスコットキャラクター「ダイトン」と市の花キク、「ダイトン」とを描いた日野・ポンチョ(2代目)を使用する[13]

高速バス

2023年2月現在、担当している路線は全て夜行路線である。詳細は各項目を参照のこと。

福島特急線

宇都宮特急線

埼玉特急線(2代目)

大分特急線

  • SORIN号 (京都・大阪・神戸 - 中津・別府・大分)
    • 京都発着であるが稲田営業所が担当している。

過去の担当路線

茨田大宮線

  • 50番:茨田大宮 - 鴻池新田駅 - 機械団地 - 春宮住宅
  • 51番:門真団地 - 茨田大宮 - 鴻池新田駅 - 機械団地 - 春宮住宅
  • 52番:茨田大宮 - 鴻池新田駅 - 機械団地
  • 53番:門真団地 - 茨田大宮 - 鴻池新田駅 - 機械団地
  • 55番:茨田大宮 - 鴻池新田駅
  • 56番:地下鉄門真南 - 茨田大宮 - 鴻池新田駅
  • 54番:門真団地 → 地下鉄門真南 → 茨田大宮 → 鴻池新田 → 鴻池新田駅(2009年3月20日休止)

茨田大宮線は、1990年代半ばまでは1時間に2便程度は運行されており、区間便などが多いためこのように系統数が多かった。56番(地下鉄門真南 - 鴻池新田駅)は、2004年から2005年にかけて試験運行された系統。試験運用終了後は、従来どおり平日の夜1便だけ54番(門真団地→鴻池新田駅)の運行があったが、休日1便に減便の後、2009年3月20日をもって休止された(最終運行は3月15日)。

阪奈生駒線・住道線・若江線

  • 10・11番(初代):(梅田) - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 赤井 - 住道北口 - 寺川 - 大東橋/産業大学前 - 竜間 - 生駒登山口 - 富雄 - 奈良市庁前 - 近鉄奈良駅
    • 廃止後、11番の番号は梅田→住道の系統に使われるようになった。
  • 10・12番:梅田 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 赤井 - 寺川 - 大東橋/産業大学前 - 生駒登山口 - 生駒山上
  • 13番:梅田 → 京橋 → 蒲生四丁目 → 鶴見 → 浜南口 → 赤井 → 寺川 → 大東橋 → 生駒登山口
  • 10・14番:梅田 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 赤井 - 寺川 - 大東橋/産業大学前 - 生駒登山口 - 生駒聖天(正月のみ)
  • 10・17番(初代):梅田 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 諸口(茨田営業所前)
  • 10・18・17番(2代目):大阪駅北口(18番) - 梅田(10番) - 南森町 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見区役所前 - 浜南口 ← 安田(安田は早朝運行の当停留所始発便のみ)
    • 浜南口 - 稲田車庫前間を延長する形で2009年4月20日をもって廃止。これにより浜南口・安田始発の便は全廃となった。大阪駅北口発着は平日昼間のみ。
  • 17・10番(3代目):梅田 - 南森町 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見区役所前 - 浜南口(稲田車庫前行のみ停車) - 中茶屋 - 稲田車庫前(フレスポ東大阪前)
  • 18・10・11番(2代目):大阪駅北口(18番) - 梅田(10番) - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 住道駅前
    • 2006年変更前までの経路。大阪駅北口発着は平日昼間のみ。
  • 10・11番(3代目):梅田 - 南森町 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見区役所前 - 浜南口 - 鴻池新田 - 赤井 - JR住道
  • 10・15番:梅田 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 赤井 - 寺川 - 産業大学前
  • 20・21番:天満橋 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 赤井 - 寺川 - 産業大学前
  • 20・22番:天満橋 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 住道駅前
  • 20・23番:天満橋 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 住道駅筋 - 朋来住宅前
  • 20・24番:天満橋 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 鴻池新田駅 - 機械団地
  • 20・25番:天満橋 - 京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 諸口(のち浜南口まで延伸)
  • 70・26番:京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 住道駅筋 - 朋来住宅前
  • 70・27番:京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口 - 鴻池新田駅 - 機械団地
  • 70・25番:京橋 - 蒲生四丁目 - 鶴見 - 浜南口
  • 71番:横堤バスターミナル - 浜南口 - 赤井 - 寺川 - 産業大学前
  • 72番:横堤バスターミナル - 浜南口 - 住道駅筋 - 朋来住宅前
  • 73番:横堤バスターミナル - 浜南口 - 鴻池新田駅 - 機械団地
  • 20番:天満橋 ← 京橋 ← 鶴見 ← 浜南口 ← 住道北口 ← 寺川 ← 産業大学前 ← 生駒登山口(西行のみ)

阪奈生駒線はもともと、未成線に終わった大阪電気軌道四条畷線の流れを汲んで、戦前に東野田四丁目から住道大橋間まで開設された路線で、戦後は天満橋さらに内本町バスセンターを経て本町四丁目にターミナルを延長して運行していた。これに加え、天満橋発などは住道線と若江(わかえ)線があった。

1961年に梅田乗り入れが実現して以降も、地下鉄鶴見緑地線の開業前までは、天満橋や京橋発着便のほうが梅田発着より多く充実していたほどで、京橋 - 諸口や浜南口までの区間では、昼間時でも頻繁運転であった(並行して市バスも多数運行されていた)。また、鴻池新田駅から機械団地、朋来住宅といった枝分かれする系統も多かった。なお、上記の系統は全部が同時期に運行されていたわけではない。横堤バスターミナル発便は1990年大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線開業により新設されたものであるが、すぐに廃止された。また、運行便数が多く距離の長い路線も多いため、枚岡営業所や廃止された奈良営業所(梅田 - 奈良直通便など)も担当していた。

梅田の停留所は東梅田駅の地上、御堂筋沿いのSMBC日興証券前にあり、大阪駅からは少し離れている。梅田停留所には(近鉄の高速バス路線)も発着するため、高速バス利用者でにぎわう。大阪駅北口(梅田貨物駅側)発着便も設定されていたが、平日昼間のみで後に廃止となった。

最盛期には阪奈道路を走破して近鉄奈良駅奈良ドリームランド、また信貴生駒スカイラインに乗り入れて生駒山へも足を伸ばしていた。大阪市内では大阪市営バス(現:大阪シティバス)の(36号系統)と並行していたが、共通乗車制度のある他都市と異なり定期券などの共通利用ができず、市バスの昼間回数券のみ近鉄バスでも利用可能となっていた(近鉄バスでも当路線用に昼間回数券を発行していた)。

大阪市内では大阪市営地下鉄(現・Osaka Metro)や他の市バス路線との乗継ぎ割引のある市バスとのサービス格差、また地下鉄長堀鶴見緑地線やJR東西線の開業により当路線の利用者獲得は苦戦を強いられることになった。このため、梅田から大東市へ乗り入れる便(住道や産業大学方面)は便数を削減し、2008年4月からは梅田→JR住道間に土曜日の週1本(梅田発・19時50分)とされた。

一方、17・10番の梅田~浜南口間の系統は利用客増加を狙い、2009年4月21日から浜南口以南を旧中央環状線経由で稲田車庫まで延伸した。その際に経路の都合上、それまで始発停留所であった浜南口ならびに安田から梅田方面行きの便はすべて廃止となった。浜南口には折返場所として浜車庫があったが、この延伸により廃止され、跡地は葬儀場とコンビニエンスストアになっている。

運賃は梅田 - 中茶屋または安田間は210円均一(大阪市内特定運賃)、梅田 - 浜南口間の各停留所と稲田車庫前間、安田 - JR住道間は特殊区間制、稲田車庫前 - 中茶屋間のみ100円の特定運賃区間となっていた。

その後も稲田車庫発着便は概ね20分おきに運行されていたが、のちに30分毎に、2016年8月11日のダイヤ変更で60~120分間隔に減便された、さらに2016年12月17日から土曜日のみの1往復のみの運行の免許維持路線化された。

2017年3月31日をもって、阪奈生駒線は休止となった(最終運行は3月25日)[16]

また、11番のJR住道への系統は、2008年4月より土曜日の週1本(梅田発・19時50分)、2016年8月11日からは毎年8月11日(山の日)のみ(片道のみ)となった[17]上で、こちらも2017年3月31日をもって休止とされたため[16]、2016年8月11日の運行が最後となった。

清滝線

  • 60・62番:住道駅前 - 野崎駅筋 - 四条畷
  • 60・63番:住道駅前 - 野崎駅筋 - 四条畷 - 清滝団地
  • 60・65番:住道駅前 - 野崎駅筋 - 四条畷 - 清滝団地 - 逢坂 - 飯盛霊園 - 山口川 - 高山
  • 60・66番:住道駅前 - 野崎駅筋 - 四条畷 - 清滝団地 - 逢坂 - 飯盛霊園 - 山口川
  • 61・68番:四条畷 - 清滝団地 - 逢坂 - 飯盛霊園 - 田原台一丁目 - 田原台八丁目
  • 61・64番:四条畷 - 清滝団地 - 逢坂 - 飯盛霊園 - 田原台一丁目
  • 61・67番:四条畷 - 清滝団地 - 逢坂 - 緑の文化園前
  • 64・69番:四条畷 - 忍ケ丘駅 - 四條畷電通大(清滝団地経由せず)
  • 65・69番:四条畷 - 忍ケ丘駅 - 清滝団地 - 四條畷電通大

四条畷発着のほか、住道駅からの便もあり系統は複雑であった。系統番号は住道駅前行が60番になっていた。緑の文化園は、阪奈生駒線の生駒登山口停留所からも行くことが可能な大阪府立の公園で、冬期を除く休日のみ運行していた。

四條畷市公共施設巡回バス「くすのき号」

2000年から四條畷市が運行していた公共施設巡回バス「くすのき号」を運行受託していたが、2014年4月1日からの有料化・コミュニティバス路線化に伴い撤退した。

萱島線

  • 30・31番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 朋来住宅前 - 赤井 - 巣本 - 萱島
  • 32・30番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 朋来住宅前 - JR住道
  • 35番(旧):近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 朋来住宅前 - 赤井 - 門真団地
  • 39番(旧):近鉄八尾駅前 - 穴太 - 若江岩田 - 菱江 - 朋来住宅前
  • 56番:近鉄八尾駅前 - 萱振 - 若江岩田 - 菱江 - 朋来住宅前 - 赤井 - 安田 - 諸口
  • 35番(新):JR住道 → 赤井 → 門真団地(2009年3月20日休止)

2006年4月以前の萱島線は、荒本駅前やJR住道は全便経由ではなかった。単純の置き換えではあるが、系統番号は変更している(31・30番→39番(現)、32・30番→36番)。近鉄バスでは上下方向で系統番号が違う場合なども多い。39番(旧)は、八尾市内を狭い萱振ではなく、府道八尾枚方線経由としたもので、1998年に廃止されたが、2003年より2008年まで八尾市愛あいバスがこの区間を運行していた。

吉田住道線

 
吉田駅前で発車を待つ吉田住道線のバス
  • 70番:吉田駅前 - 中新開二丁目(JR住道行のみ) - 中新開一丁目 - 川田三丁目 - 加納公園前 - 御供田四丁目 - JR住道

2012年4月7日に開設された。かつて吉田駅から北側の加納工業団地を循環する路線が1990年代まで存在したためこの地区では路線の復活となる。当路線は循環ではなく加納地区の西側を走行して住道駅へ向かう路線となった。吉田駅にはロータリーがないため行きと帰りで経路が異なる。運行開始当初は概ね30分毎に運行されていたが、日中の60分おきへの減便をされたのち、さらに、運転士不足と利用者の減少を理由に2016年6月1日改正より、土曜日のみ1往復の運転となった[18]。そして、2017年3月31日をもって運転を取りやめとした[16]ため、再び加納地区は路線バス空白地となった。

吉田駅では花園駅前行の路線に乗り換えが、JR住道で萱島線や大東コミバス線などに乗り換えが可能であった。

運賃は大人200円・小児100円均一となっている。JR住道にて大東市内各停留所と大東市コミバス・大東市役所庁舎前の間で乗り継ぎ制度が有り、当路線から乗り継ぐ場合、乗車時に発券される整理券を持ってJR住道降車時乗務員に申告して乗継券を受け取りコミバスへ乗り継ぐとコミバス運賃が不要。逆は住道駅前コミバス降車時100円を支払い乗務員に申告して乗継券を受け取ると当路線運賃が大人100円・小児および65歳以上50円となっていた。

中央環状線

  • 71番:八戸ノ里駅前 - 宝持 - 上小阪住宅前 - 金物団地前 - 久宝寺口駅前(平日朝夕のみの運行)
  • 77番:小阪駅前 - 八戸ノ里駅前 - 宝持 - 上小阪住宅前 - 金物団地前

2018年10月1日の運賃改定と同時に廃止[10]。小阪駅前乗り入れ便は、平日と土曜日の昼間に数本の設定。休日は八戸ノ里駅 - 金物団地前間の76番のみの運転であった。

平日の朝夕に数本のみ設定されていた久宝寺口乗り入れ便も、2019年4月1日のダイヤ変更で休止となった。

高速バスの移管・廃止路線

八王子特急線

いわき特急線

真岡特急線

大分特急線(旧)

  • (エメラルド号)(大阪 - 別府・大分・佐伯、廃止)
    • 2011年12月にSORIN号として復活。

山口特急線

  • カルスト号(京都・大阪 - 山口・萩、京都営業所に移管)

宿毛特急線

  • (しまんとブルーライナー)(大阪・神戸・舞子 - 中村・宿毛)

※昼行便のみの担当。夜行便は現在も運行されており、開設当初より京都営業所が担当している。

特定輸送

以下の契約輸送を受託している。

車両

基本的に路線によって使用車両は分かれるが、阪奈生駒線・春宮線・清滝線・中央環状線・近大シャトルは大型車(一部便は中型車)、萱島線は中型車(主に中型長尺車)がメインとなる。春宮線では前述の通り、(日野・ブルーリボンシティ)のCNGバスやハイブリッドバス(HU系)が用いられる。

布施線(徳庵系統)は、布施営業所から転属してきた小型車(三菱ふそう・エアロミディME日野・リエッセ)が用いられる。

大東市コミュニティバスは、専用カラーの小型車(日野・リエッセ、日野・ポンチョ)限定運用となる。

ノンステップバスは、中型長尺車((日野・レインボーHR))も在籍するが、同タイプは近鉄バスでは他に鳥飼営業所にのみ配置されている。

2006年からは日野・ブルーリボンIIの導入も開始されている。また、2016年には(日野・ブルーリボンハイブリッド)(HL系)が1台導入された[19]

なお、茨田営業所時代は大阪市内にありながら「なにわ」ナンバーでは登録せず「大阪」ナンバーになっていた。このため、稲田営業所に移転した際にナンバープレートの付け替えは行われていない。

脚注

  1. ^ 『近畿日本鉄道 80年のあゆみ』p.158、近畿日本鉄道、1990年10月発行。
  2. ^ 『最近10年のあゆみ』p.57、近畿日本鉄道、1990年。
  3. ^ 【平成27年4月1日~】交通系ICカード導入のお知らせ 近鉄バス、2015年3月4日
  4. ^ 2000年代初頭までは布施線の紙文具流通センター系統(22番・八戸ノ里駅前 - 紙文具流通センター前)が長田駅前を経由していたことから近鉄バスの停留所としては事実上復活となる。
  5. ^ “[https://www.kintetsu-bus.co.jp/topics/detail.php?pkId=456 【2021年12月20日~】 春宮線(小阪駅前~鴻池新田駅)の停留所の新設・廃止およびダイヤ変更のお知らせ]”. 近鉄バス. 2021年12月21日閲覧。
  6. ^ “【6/1より】萱島線の運行計画を変更いたします。”近鉄バス営業部乗合営業課 (2023年4月13日).
  7. ^ 【平成27年4月1日~】布施線(徳庵系統・小阪駅前~徳庵駅前方面)バス停新設に伴う運行経路変更およびダイヤ改正について - 近鉄バス2015年3月16日
  8. ^ 平成27年4月22日 JR徳庵駅前まで近鉄バスが乗入れ - 東大阪市 フォトニュース 2015年4月22日
  9. ^ 【平成27年4月1日~】中央環状線(小阪駅前~金物団地前・久宝寺口駅前方面)ダイヤ変更のお知らせ(近鉄バス2015年3月18日。同4月5日閲覧)と乗合自動車運行系統図(布施営業所担当)平成26年12月1日現在(2015年4月5日閲覧)による
  10. ^ a b “【2018年10月1日~】八戸ノ里駅前~上小阪住宅前間の運賃を100円に値下げいたします”. 近鉄バス (2018年9月6日). 2018年10月27日閲覧。
  11. ^ “【2019年4月1日~】中央環状線(八戸ノ里駅前~金物団地前・久宝寺口駅前)便数変更等のお知らせ”. 近鉄バス. 2019年9月1日閲覧。
  12. ^ 【平成27年4月4日~】八戸ノ里駅前~近畿大学東門前 直行バス運行開始!! - 近鉄バス2015年3月25日
  13. ^ a b c 大東市 コミュニティバス・乗合タクシー ・お出かけ公共交通マップ 大東市、2021年5月10日更新
  14. ^ a b c 大阪府大東市「地域連携サポートプラン」提案書 国土交通省近畿運輸局大阪運輸支局、2017年(平成29年)5月
  15. ^ 大東市コミュニティバスの各コース 大東市、2020年11月25日更新
  16. ^ a b c “【平成29年4月1日~】路線バス取り止めのお知らせ”. 近鉄バス (2016年10月18日). 2017年4月8日閲覧。
  17. ^ “【大東】バスマニア必見! 年に1回しか運行しない超レア路線が大東市に誕生する!”. 号外NET だいとう・しじょうなわて (2016年8月8日). 2017年4月8日閲覧。
  18. ^ 【平成28年6月1日】吉田住道線、石切線、久宝寺(南系統)ダイヤ改正及び金剛団地線(津々山台系統)の廃止のお知らせ - 近鉄バス 2016年6月1日
  19. ^ バスラマ・インターナショナル』No.159、p.5、ぽると出版、2016年10月25日発行。(ISBN 978-4-89980-158-0)
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関連項目

外部リンク

  • 近鉄バス 公式サイト
  • 稲田営業所担当路線図 (PDF) - 近鉄バス
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