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日産・ダットサントラック

ダットサン トラックDATSUN TRUCK)は、かつて日産自動車が生産、販売していた小型商用車。2002年以降日本での販売はされていないが、中国をはじめ、アジア中東アフリカ南米大洋州諸国で販売が続けられているピックアップトラックである。10代目より「ダットサン」の名が外され、「ニッサン」ブランドに統一された。

日産・ダットサントラック
10代目 ダブルキャブAX(ディーゼル)
概要
販売期間 1935年-2012年
ボディ
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
系譜
後継 日産・フロンティア
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解説

ダットサントラックの「ダットサン」とは、かつて日産自動車に存在した小型車専用「ブランド」で、ダットサントラックのみにその名を残していた。一連の日本車の商標(車名)としては2019年トヨタ・ランドクルーザーに更新されるまでは最も長い歴史を誇っていた(日本国内向けにおいては10代67年)。通称は「ダットラ」。なお、3135型車は現在施行されている型式指定番号の1番を取得した自動車である。

D21型以降、北米向けを「フロンティア」、欧州向けを「ピックアップ」、大洋州およびイギリス向けを「ナバラ」、南アフリカ向けを「ハードボディ」と、地域ごとに車名を使い分けている。

初代 10T型(1935年-1943年)

ダットサントラック(初代)
10T型
 
1937年式 17T型
概要
販売期間 1935年7月 ー 1943年12月(生産終了)
ボディ
駆動方式 後輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 722cc SV
車両寸法
ホイールベース 2,005mm
全長 3,020mm
全幅 1,197mm
全高 1,550mm
車両重量 620kg
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1935年7月、10T型発売。

1937年、17型発売。直列4気筒 722cc サイドバルブエンジンを搭載した。

1943年12月、生産終了。

2代目 1121型(1946年-1955年)

ダットサントラック(2代目)
2225/6147型
概要
販売期間 1946年11月 ー 1955年
ボディ
駆動方式 後輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 722cc SV 7型
直列4気筒 860cc SV 10型
車両寸法
ホイールベース 2,005-2,150mm
全長 3,406-3,147mm
全幅 1,398-1,458mm
全高 1,550-1,590mm
車両重量 620-755kg
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1946年11月、1121型発売。

1947年、2225型発売。直列4気筒 722cc サイドバルブ 7型エンジンを搭載した。

1951年、6147型発売。直列4気筒 860cc サイドバルブ 10型エンジンを搭載した。

3代目 120型(1955年-1957年)

ダットサントラック(3代目)
120型
 
フロント
概要
販売期間 1955年1月 - 1957年
ボディ
駆動方式 後輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 860cc SV 10型
(テンプレートを表示)

1955年1月、120型発売。220型発表。エンジンシャシは、同時に登場した110型と共通で、直列4気筒 OHV 860cc 10型エンジン(28ps)を搭載。

4代目 220型(1957年-1961年)

ダットサントラック(4代目)
220型
 
トラック(220型)
 
ピックアップ(U220型)
概要
販売期間 1957年11月 - 1961年
ボディ
駆動方式 後輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 988cc OHV C型
最高出力 34ps
車両寸法
ホイールベース 2,200mm(ショート)
全長 3,742mm
全幅 1,466mm
全高 1,625mm
車両重量 620kg
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1957年11月、220型発売。エンジンシャシは、同時に登場した210型と共通で、直列4気筒 OHV 988cc C型エンジン(34ps)を搭載。各部を強化し、120型系に比べ最大積載量が増加している。

ボディーバリエーションは、トラックが標準ホイールベースで850kg積みの220型と、ロングホイールベースで1トン積みのG220型、それぞれに低床と高床フラット荷台が設定され、その他は、2ドアダブルシート(2列シート)5人乗り400kg積みのU220型ピックアップ、V220型2ドアライトバンの各型であった。

1958年1月、乗用車の210型と共に220型をロサンゼルスオートショーに出品、6月から北米への輸出が開始される。 アメリカでは小型ボンネットトラック全般を「ピックアップトラック」と呼ぶため、ダブルシート型の「ピックアップ」(U220型)は輸出に際し「ランチセダン」(Ranch Sedan=牧場農場セダン)と言う車名になった。

当時の日本車アメリカ車性能品質には非常に大きな隔たりがあり、同時期に北米進出を果たしたトヨペット・クラウンRS型は、フリーウェイを走ればオーバーヒートを起こし、操縦安定性も危険なレベルとの烙印を押され、輸出を一時見合わせる事態に追い込まれていた。ダットサンは、フリーウェイを走行中にエンジンフードのロックが外れ、風圧で開いてドライバーの視界を遮る事故を起こすなど、トヨペットの「Toy」とならび「Tin toy」(ブリキオモチャ)と揶揄されながらも、オースチン譲りの快活で信頼性の高いエンジンと、本来日本での悪路走行や過積載を考慮した頑強なフレームや脚まわりが功を奏し、次第にアメリカに受け入れられて行く。

同年のマイナーチェンジで、フロントフェンダー上にあった方向指示器前照灯下に移動し、フロントグリルの意匠が変更され、装備の充実や信頼性向上などの改良が行われて221型となる。

1959年、マイナーチェンジで222型となる。フレームをはじめ設計の多くを共有し、歩みを共にしてきたダットサン乗用車は、最終の212型まで4輪リーフリジッドのまま1959年310型系ブルーバードにモデルチェンジされたが、商用車はこのタイミングでモデルチェンジを受けずに220型系が継続生産される。

1961年の223型からフロントサスペンションがトーションバー支持のダブルウィッシュボーン独立懸架となった。同時にエンジンが1,189cc、最高出力55HPの(E型)に変更され、ロングホイールベースのライトバンVG223型も追加された。

5代目 320型(1961年-1965年)

ダットサントラック(5代目)
320型
 
トラック(320型)
 
北米向けスポーツピックアップ (NL320型)
 
ライトバン(V320型)
概要
販売期間 1961年8月 ー 1965年
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 OHV 1.2L E1
車両寸法
ホイールベース 2,470mm
全長 4,125-4,145mm
全幅 1,497-1,515mm
全高 1,545-1,610mm
車両重量 955 - 1,020kg
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1961年8月、320型系発売。120型系をほぼそのまま受け継いだ220型系の旧態化に伴い、ボディーが一新された。

車型は、シングルキャブの「トラック」(320)、乗用車風ダブルキャブの「ピックアップ」(U320)、2ドアの「ライトバン」(V320)の3種で、トラックにはロングホイールベース(G320)と高床の設定があるなど、これまでのラインアップを踏襲しているが、ロングホイールベースのライトバンが廃止された。また、北米向けには「キャブシャーシ」(荷台の無い完成車)やワンピースボディの「スポーツピックアップ」(NL320)も設定された。

外観は(310型系ブルーバード)によく似ており、宣伝にも「ブルーバードムードのニュースタイル」とうたわれている。

快活でありながらトルクフルで扱いやすいエンジン特性と頑強なシャシと言う美点を受け継ぎ、さらに乗用車に近づいた居住空間と拡大された荷台(荷室)で市場の支持を得ることに成功し、1t積トラックのベストセラーとなった。


1963年、マイナーチェンジ。フロントグリルを中心に意匠変更。ブルーバードは同年9月に410型系にモデルチェンジしている。

1964年、マイナーチェンジ。ターンシグナル兼用のフロントマーカーの形状が丸から、外側下の角を丸めた矩形へ変更され、それに合わせてフロントグリルも変更された。また、リアランプに橙色が追加され、ウインカーが分離した。

6代目 520型(1965年-1972年)

ダットサントラック(6代目)
520型
 
1966年式 ダットサントラック(520型)
 
1972年式 ダットサン1500ライトバン(V521型)
概要
販売期間 1965年 - 1972年
ボディ
駆動方式 後輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 直列4気筒 1.3L OHV J型
直列4気筒 1.5L OHV J15
車両寸法
ホイールベース 2,530mm
全長 4,245-4,345mm
全幅 1,570-1,575mm
全高 1,525-1,545mm
車両重量 960-1,070kg
系譜
後継 ライトバン:日産・バイオレットバン
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先代の320型系まではダットサン・セダンやブルーバードとパワートレインやシャーシの多くを共有し、不可分の関係にあったが、ブルーバードがフルモノコックボディーや高速型エンジンを採用するなどの進化を遂げたことで、ついに袂を分かつこととなった。

1965年5月、520型発表。前照灯は丸型2灯式。エンジンは水冷 直列 OHVの粘り強い1.3Lの「J13型」、トランスミッションは4速で、1速目が低められている。シフトレバーは前席3人乗りのため、コラムシフトであり、1速のみシンクロなし。シフトパターンはドライバー奥側上から1 - 2速、手前3 - 4速となっている。

キャブのスタイルやインテリアは(410系ブルーバード)に準じている[注釈 1]。ラインナップは、3人乗りの「トラック」、2ドアセダン風のワンピースボディーで6人乗りの「ピックアップ」、2ドア6人乗りの「ライトバン」からなり、「トラック」は、ホイールベースが標準(後のショート)のみの設定であった。

1965年10月、マイナーチェンジ。2灯式前照灯後期モデル。

トランスミッションがフルシンクロとなる。それに伴いシフトパターンがドライバー手前上から1 - 2速、奥3 - 4速となる。外装では、フロントグリルセンターにDマークのエンブレムが追加される。

1966年、マイナーチェンジ。前照灯が丸型4灯式に変更される。

このモデルからロングホイールベースのG520型が追加され、トラックはDX(デラックス)とスタンダードの2グレードとなる。DXモデルは、フロントグリルバンパーめっき仕上げとなり、フェンダーとドアにめっきモールが付き、ウインドウウォッシャーを装備する。

1967年頃、マイナーチェンジ。4灯式前照灯後期モデル。フロントグリルが変更され、グリル中央とヘッドランプベゼルがより一体化された物になる。トラックはこれまで単独1灯式だった後退灯をリアランプと統合して2灯に変更。

1968年、マイナーチェンジ。510型系ブルーバードの登場に合わせ、フロントフェンダー、エンジンフード、フロントグリルなどを510風に変更、フラットデッキスタイルとなる。エンジンも1.5Lの「J15型」が追加設定され、型式が521型となる。

1969年、生産累計100万台達成。

7代目 620型(1972年-1979年)

ダットサントラック(7代目)
620型
 
シングルキャブ(620型)
(九州工場生産第1号車)
 
ピックアップ(U620型)
 
Datsun 620 4door
概要
販売期間 1972年2月 - 1979年
ボディ
駆動方式 後輪駆動
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1972年2月、620型発売。より北米市場を意識したコンセプトで開発され、ショルダー部の「ウイングライン」と名付けられたキャラクターラインを初め、同時期の日産他車にも通ずる抑揚の強いスタイリングとなる。キャッチコピーは「若い心がこだまする」。

ショートとロングの2種類のホイールベースのシングルキャブトラックと、6人乗りのWピックアップの車種構成となり、初めてライトバンがラインナップから落ちた[注釈 2]

使用目的の違いから、国内モデルでは先代の520型系と同じくJ13、J15型のオースチン系OHVエンジン=1,500cc. Max 56HP, 最大トルク回転数3,200rpm(この回転数のスピードは65km)スパークではトランジスター無し、燃費は最大13km/L 最大積載量1トン。(最後期にはディーゼルのSD22型も加わる)とマニュアルトランスミッションの組み合わせのみであったのに対し、北米向けはOHCL16、L18、L20B型エンジンを搭載し、オプションでオートマチックトランスミッションが用意されるなど、差別化が計られている。

従来からの性能や信頼性に加え、充実した装備やスタイリングにより北米市場でもヒットし、リル・ハスラー(小さな働き者)と名づけられたダットサン620は、B210型サニー、610型ブルーバード、S30型Z - S130型Zと並び、北米におけるダットサンブランドの躍進を担った。

1976年12月23日、日産自動車九州工場(現:日産自動車九州)で生産を開始。同年にはキングキャブ(国内名、カスタム)と呼ばれる延長キャブとリクライニングシート乗用車的装備を追加したモデルが設定され、その際外装にサイドモールを追加した。九州工場での生産第1号車は福岡県に贈呈され、北九州市八幡西区にある(福岡県工業技術センター機械電子研究所)に常設展示されている。

1977年9月にマイナーチェンジ。前輪ディスクブレーキ化等の足回り変更、620型が好評だったにも関わらず外観の変更を伴う改良、またアルミパネルバンの追加等があった(北米向けは当初よりディスクブレーキ採用)。

1978年、乗用車を含むダットサン史上初のディーゼルエンジンSD22型2.2L 65馬力)と高床フラットデッキ車が追加されたが、ディーゼルモデルの販売期間は大変短く、また輸出もされなかった。

その後北米では若者の間でピックアップトラックをスタイリッシュに仕上げる「トラッキン」と呼ばれるサブカルチャー流行し、1980年代に日本へも紹介され、620型系のスタイルが見直された。北米での訴求がキングキャブ中心であったためその台数が多く、トラッキンにもそれが反映された。日本ではキングキャブの販売数は非常に少なく、また多くがトラッキンのベース車両となったため、改造による弊害や一過性の人気のために寿命が短く、現在では見かける事は少ない。

8代目 720型(1979年-1985年)

ダットサントラック(8代目)
720型
 
シングルキャブ ショート(ドアミラー認可後のモデル)
概要
販売期間 1979年10月 - 1985年8月
ボディ
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
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1979年(昭和54年)10月、720型系発売。スタイリングは620とはうって変わった直線基調となり、キングキャブの後部が拡大され、ダットサントラックとしては初めて、エマージェンシーシートが備わった[注釈 3]。また、室内トリムはブラウンとブルーの2色が用意され、明るく、より乗用車的となった。

キャビンバリエーションはシングルキャブ、キングキャブに加え、ダットサントラックとしては初めての4ドアダブルキャブの3種類、荷台バリエーションは低床と高床フラット三方開デッキの2種類、ホイールベースは標準とロングの2種類が設定された。これにより、従来のワンピースボディーのピックアップがラインナップから外れた。

ガソリンエンジンは1,600 ccの(J16型)のほか、乗用車用の1,800 cc、L18型の二種類。ディーゼルエンジンは2,200 ccのSD22型が設定された。

一時期、720型のシャシを利用したウォークスルーバンが設定されており、エンジンは直列4気筒OHVのSD23型ディーゼルエンジン(2,289 cc 73 ps/4,300 rpm、14.8 kgm/2,000 rpm)を搭載し、最大積載量は850 kgであった。

タイ日産では、プロフェッショナルで生産・販売されていた。

1980年(昭和55年)6月、ダットサントラックとしては初めての4WDモデルを追加。エンジンはZ18型ガソリンエンジンで、2人乗りシングルキャブと、5人乗りダブルキャブが用意された。

1982年(昭和57年)1月、4WDモデルにディーゼルエンジンを追加。

1983年(昭和58年)4月、マイナーチェンジ。ヘッドランプを丸形から角形へ、リアコンビランプを横型から縦型に、メーターを角形から丸形に、それぞれ変更。ディーゼルエンジンは排出ガス規制対応のため、100 ccアップのSD23型となる。

同年6月北米日産会社にて生産開始。

1984年(昭和59年)9月、米国日産自動車製造テネシー工場にて生産累計10万台を達成。

同年、国内生産累計500万台達成。日本製商用車として初の快挙であった。

9代目 D21型(1985年-1997年)

日産・ダットサントラック(9代目)
D21型
 
1989年改良型 ダブルキャブ
 
1992年改良型 ロングボディ
概要
販売期間 1985年8月 - 1997年
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 1.6L 直列4気筒 Z16
1.8L 直列4気筒 Z18
2.0L 直列4気筒 Z20
2.3L 直列4気筒 (SD23)
2.4L 直列4気筒 Z24(輸出のみ)
2.5L 直列4気筒 SD25(輸出のみ)
2.7L 直列4気筒 TD27
3.0L V型6気筒 VG30(輸出のみ)
変速機 4速MT/5速MT/4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,649mm(シングルキャブ)
2,949mm(キングキャブ)
全長 4,435 - 4,966mm
全幅 1,651/1,689mm
全高 1,575 - 1,704mm
その他
同車台 日産・テラノ
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1985年8月、D21型発売。このモデルから「ニッサン」ブランドとなる。キャビンバリエーションはシングルキャブ、ダブルキャブ、および海外向けのキングキャブの3種でアジア地域用キングキャブはリアウインドウ形状が異なっていた。パートタイム4WDもラインナップされた。搭載するエンジンは直列4気筒OHC 1,595cc Z16型、1,770cc Z18型、1,952cc Z20型、OHVディーゼル 2,289cc SD23型。また国内の外装は北米仕様(テラノ顔)と異なり中近東仕様に準じたものとなりかなり印象の違うモデルとなった。欧州では「ピックアップ」及び「ナバラ」の名称で販売された。豪州仕様でも「ナバラ」の名称を使用開始。北米仕様では初めてVG30が搭載され名称も「ハードボディ」となった。タイ王国のサイアム日産モータース社では「BIG-M」として生産・販売された。

1986年8月、D21型を基本仕様とする、日産初のSUV、「テラノ/パスファインダー(WD21型)」登場。

1987年8月、ガソリンエンジンZ18型が廃止、ディーゼルエンジンSD23をTD23に換装した。

1988年11月、TD27型ディーゼルエンジン搭載の4WD AXが追加される。A/T車にシフトロック追加。オーテックジャパン製限定車「アダックス」が発売。二輪競技車両を搭載できるように荷台を2重にしてスロープを格納、ロールバーにステンレス製水タンクを設置して洗車できるようにしている。

1989年9月、ガソリンエンジンZ20、Z16をNA20、NA16に換装。

1989年頃、日産子会社の日産トレーデイングが国内販売されていなかったテラノと同じ顔を持った北米生産のキングキャブ4×4SE-V6を300台輸入し全国の一部日産ディーラーで販売された。

1992年9月、ディーゼルエンジンTD23が廃止され、ディーゼルは2,700ccのみとなり、ターボ搭載のTD27T型が追加される。また外装がアジア中近東仕様から北米仕様に準じたブリスターフェンダーに変わりフロントフェイスも大きく変わった。これにより今までの荷台の長さでは4ナンバーを超えてしまうのでダブルキャブの荷台は約50mm短くなっている。上級グレードには北米仕様車にオプション装着されていた樹脂製の大型ロールバーと似たものがついた。またオーテックジャパン製「アダックスII」も発売。

1995年8月、ガソリンエンジンNA16型が廃止され、バリエーションはNA20、TD27T、TD27の3機種となった。マイナーチェンジによってオーバーフェンダーとアルミホイルガードバー等のオフロードパッケージが装備された。ワイルドアダックスとDRパッケージが発売された。DRとはアメリカで50台限定生産されたデザートランナーの頭文字をつけた名前である。

1995年、日産の合弁会社である鄭州日産汽車有限公司にてD21型ライセンス生産開始。

2008年3月15日、15年間続いていたメキシコでの生産を終了。

10代目 D22型(1997年-2012年)

日産・ダットサン(10代目)
D22型
 
トラック シングルキャブ ロング
 
 
ピックアップ ダブルキャブ4WD AX
概要
別名 日産・ピックアップ
販売期間 1997年1月 - 2002年
ボディ
乗車定員 2/3/5名
ボディタイプ 2/4ドアピックアップトラック
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
(パワートレイン)
エンジン 2.0L 直列4気筒 NA20S
2.0L 直列4気筒 KA20DE
2.4L 直列4気筒 KA24E / KA24DE
2.7L 直列4気筒 TD27
3.2L 直列4気筒 QD32
変速機 5速MT/(E-AT)
車両寸法
ホイールベース 2,650-2,950mm
全長 4,685-4,985mm
全幅 1,690-1,820mm
全高 1,620-1,715mm
車両重量 1,310-1,760kg
その他
最低地上高 200-210mm
系譜
後継 日産・フロンティア
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1997年1月16日、D22型発売[1]。車名も単に「ダットサン」となる。ビジネスユースは「ダットサントラック」、レジャーユースは「ダットサンピックアップ」を名乗る。エンジンはガソリンエンジンKA24E、NA20S、ディーゼルエンジンがQD32、TD27の4機種。基本シャーシはD21型のキャリーオーバー。ボディサイズは大型化したため4WDはすべて1ナンバーとなる。前期型内装はD21型と同じ。このモデルにはオーテックジャパンがプロデュースしたエアロパーツ装着モデル「スカイスター」(当初MTのみ)も存在した。

1997年10月14日、ピックアップのAXをベースにアルミホイールとスチール製スタイリッシュガードバーを装備した「AX-G」を追加。併せて、ピックアップのAXリミテッド / AX-G / AXに新色のプラチナホワイトパール3コートパールとプラチナシルバーメタリックを追加[2]

1997年12月、エジプトにてノックダウン生産開始。

1998年1月12日、D21型より国内販売されていなかったキングキャブが子会社オーテックジャパンより国内専用キャビンで発売され、エンジンは既存の型でVG30は採用されていない。2400ガソリン,3200ディーゼルのATのみの設定。併せて、スカイスターにATを追加[3]

1998年8月3日、トラックに従来4WDのみだったロングボディの2WDがオーテックジャパンより発売された[4]。。

1999年1月鄭州日産汽車にてD22型生産開始。

1999年6月1日、マイナーチェンジ[5]でガソリンエンジンをKA24EからKA24DE、NA20SからKA20DEに換装。キングキャブがカタログモデルとなる。当初はリアのジャンプシートは装備されなかったが4名乗車可能となった[6]。同月、D22型を基本仕様とする北米専用SUV「エクステラ(WD22型)」が登場。

2000年2月 北米向け「フロンティア」2001年モデルをシカゴオートショーに出品。

2000年夏、フロンティア2001年モデルを北米にて発売開始。生産拠点は米国テネシー州スマーナ工場。エンジン生産は同じくテネシー州デカード工場。

2002年1月、第24回トタール・アラス・マドリード・ダカール・ラリーにVQ35DE型エンジンを搭載して、VQ35DE搭載エクストレイル、およびVQ35DE搭載R50型テラノともに参戦。

2002年3月、第72回ジュネーブモーターショーに欧州向け「ピックアップ」のマイナーチェンジ車を出品。

2002年4月ブラジルパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのアイルトン・セナ工業団地にあるルノー工場にてフロンティアの生産を開始。

2002年6月、第7回北京国際モーターショーにて、エクステラ同様D22型を基本仕様とする「パラディン(D22W型)」を発表。KA24DE型およびVG33E型を搭載し、鄭州日産にて2003年に生産開始。

2002年8月、日本国内向け生産終了。日本国内向けとしては10代67年の歴史に幕を下ろした。これは、国内向けの商用車としては最も歴史の長い商標だった。

2003年1月、第25回テレフォニカ・ダカール2003に前年同様VQ35DE型を搭載して参戦し、総合5位完走を果たす。

2005年1月、第27回テレフォニカ・ダカール2004にVQ35DE型を搭載し参戦。

2005年4月、日産エジプトモーター(エジプト 2004年設立)でD22型「ピックアップ」の生産・販売を開始。

2012年3月2日、D22型の日本国内での生産を終了。これにより、日産車体湘南工場第一地区での車両生産も終了した[7]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 2代目ジュニアや初代(プレジデント)にも類似のモチーフが見られる
  2. ^ 710型系バイオレットに4ドアのライトバンが途中で追加され、補完している。
  3. ^ キャブ内の補助席としては当代が初だが、320型系までは荷台用ジャンプシートの設定があった。

出典

  1. ^ 『新型「ダットサン」を発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1997年1月16日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-832261c25e9d6fa480b83b275d441f0f-19970116-01-j2022年4月11日閲覧 
  2. ^ 『ダットサンに「AX-G」を追加』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1997年10月14日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-5d69b984ae4c3dbd5c0b6c6d1204e374-19971014-01-j2022年4月11日閲覧 
  3. ^ 『ダットサンの特別仕様車「キングキャブ」を発売 あわせてダットサン「スカイスター」にオートマチック車を追加』(プレスリリース)株式会社オーテックジャパン、日産自動車株式会社、1998年1月12日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-ea2ada92a067df51a78ce3a3b2764642-19980112-03-j2022年4月11日閲覧 
  4. ^ 『ダットサン「2WDロングボディDX」を発売』(プレスリリース)株式会社オーテックジャパン、日産自動車株式会社、1998年8月3日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7527c26919b26ce4b772fa55d101510a-19980803_2144-j2022年4月11日閲覧 
  5. ^ 『新小型コマーシャルバン「エキスパート」など商用車6車種を一挙新発売 ~環境・安全性能など商品力を大幅に強化~』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1999年6月1日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-3fee03901cab925a30ec56ed5100e760-62022年4月11日閲覧 
  6. ^ 『「ダットサン」をマイナ―チェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1999年6月2日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-5bd8b2db7babb720464955e62a034351-999601-05-j2022年4月11日閲覧 
  7. ^ ダットラの国内生産に幕…日産車体、湘南工場第一地区の車両生産を終了(Response.

関連項目

外部リンク

  • 日産・ダットサントラック
  • 日産・ダットサンピックアップ
  • NISSAN HERITAGE COLLECTION
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