『モスラ対ゴジラ』(モスラたいゴジラ)は、1964年(昭和39年)4月29日に公開された日本映画[13][15]。ゴジラシリーズの第4作であり[出典 6]、『モスラ』の続編でもある[26][22]。製作・配給は東宝。カラー、東宝スコープ[出典 7]。併映は『(蟻地獄作戦)』[出典 8]。
概要
怪獣映画10周年を記念して東宝が制作し[34]、タイトルにもあるようにモスラとゴジラの闘いを初めて描き、その集大成を狙った作品[35][17]。明確に善・悪に分けた怪獣対決の図式を初めて導入し[出典 9]、本作品でのゴジラはモスラに対する悪役である[出典 10]。また、ゴジラとしては初めて操演怪獣との対決となった[6][40]。第1作『ゴジラ』および『モスラ』を踏襲した描写が多く取り入れられている[36][41]。
一見単純な娯楽作品の体裁をとりつつも、「観光開発ブーム」「背後の興行師による暗躍」「新聞の第三権力化」など、さり気なく当時の世相への批判が盛り込まれている[34][注釈 4]。主人公が新聞記者という設定は、当時の社会派推理小説ブームを反映しているものである[26][注釈 5]。
本作品の公開された1964年には『宇宙大怪獣ドゴラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』と怪獣映画が3本公開されており、後の第一次怪獣ブームの土台を築いたとされる[出典 11][注釈 6]。本作品以降、ゴジラ映画は毎年製作されるようになった[2][17]。
1972年ごろには『モスラ』と『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』を編集した8ミリ映画と、ソノシートとセットの絵本「モスラ アタック東京!」が発売されており、本作品の国内盤DVDの特典に収録されている。
ストーリー
超大型台風8号が西日本を通過した翌朝、毎朝新聞[注釈 7]の記者である酒井とカメラマンの純子は、高潮で壊滅した新産業計画の倉田浜干拓地[注釈 8]の海に浮かぶ瓦礫の中で虹色に光る放射能を含むウロコのような物体を見つける。一方、静之浦[注釈 9]の海岸には巨大な卵が漂着する。ハッピー興行社の興行師・熊山は漁民から引き上げた卵を譲渡され、静之浦の海岸に孵化施設を兼ねたレジャーランド「静之浦ハッピーセンター」の建設を始める。
三浦博士と酒井らは巨大な卵を調査するが、彼らの目の前に双子の小美人が現れる。小美人たちによると、巨大な卵はインファント島に唯一残っていたモスラの卵で、卵を失った島の人々は悲しんでいるという。酒井たちは卵を返還するよう抗議活動を始めるが、熊山はそれに応じないどころか、小美人たちまで売るように言い放つ。実は大興行師・虎畑次郎が熊山の後ろ盾となっており、抗議活動は頓挫する。人間社会に落胆した小美人たちは、インファント島へ帰ってしまう。
そんな折、酒井と純子は三浦に呼び出され、放射能洗浄を受ける。倉田浜で見つけた物体から、放射能が検出されたのだ。酒井たちは調査のために排水作業が行われていた倉田浜干拓地へ赴くが、その眼前でゴジラが出現し、四日市市のコンビナート地帯と名古屋市を蹂躙する。酒井たちはインファント島へ飛び、原住民たちにモスラの力を借りたいと懇願するが、「悪魔の火」と呼ぶ核実験によって島を荒らされ、モスラの卵の返還をも拒まれた原住民たちと小美人たちは、激しい人間不信を抱いていた。しかし、純子の必死の訴えを聞き入れたモスラは、寿命が近づく身を押して日本へ飛び立つ。
ゴジラは、金銭トラブルから熊山を射殺してしまった虎畑が滞在する浜風ホテルを破壊し、虎畑もその際に逃げ遅れて落命する。ゴジラがモスラの卵の孵化器がある静之浦の西浜に迫ったところへモスラが飛来し、寿命と引き換えの武器である毒鱗粉をも用いた戦いを繰り広げるが、ゴジラへの決定的なダメージとはならず、逆にゴジラに白熱線で羽を焼かれてしまったモスラは最後の力で卵をかばうように着地し、寿命により力尽きてしまう。
モスラに勝利したゴジラに対し、自衛隊は3,000万ボルトに達する人工雷作戦で挑む。ゴジラは凄まじい電圧にもがき苦しむが、装置は限界を超えた放電を強行したために故障してしまったうえ、ゴジラの反撃によって特車隊も壊滅させられる。無敵となったゴジラが分教場の教師と生徒たちが残された岩島に迫り、小美人たちが祈りの歌を歌う中、モスラの卵が孵化し始める。
孵化した双子の幼虫モスラは岩島に向かい、ゴジラに繭糸を吹きつけて動きを封じ、撃退する。まもなく、無事に教師と生徒たちを救出した酒井たちは、インファント島へ帰っていく幼虫たちと小美人たちを見送りながら、人間不信のない社会を作ることを決意するのだった。
登場怪獣
登場人物
酒井 市郎 ()[48][49]- 毎朝新聞社会部記者[48][50][49]。純子からは「市ちゃん」と呼ばれる[49]。
- モスラの卵を独占しようとするハッピー興行社のやり方に対し、報道(ペン)の力で世論に訴えかける[48][50][49]。
中西 純子 ()[51][49]- 毎朝新聞の新人見習いカメラマン[51][50][49]。写真には芸術性を求める理屈的なタイプ[51][49]。
三浦博士 ()[52][注釈 10]- 動物学を専攻する京南大学教授[52][50][49]。モスラの卵やゴジラの皮膚片などを調査する[52][50]。
- 準備稿では、登場が予定されていた原健也の師という設定であった[53]。
中村 二郎 ()[51][49]- 毎朝新聞社会部記者[51]。半熟ゆで卵が好物[51][49]。
- 怠惰な勤務態度でデスクによく叱られているが、モスラの卵が漂着した際にはヘリで駆けつけたり、ゴジラが岩島に上陸した際には酒井らとともに住民を救出したりするなどの行動力を見せる[51]。
虎畑 次郎 ()[出典 13][注釈 11]- 興行界を陰で操るといわれる人物[56][49][注釈 12]。父親は政財界の大物である虎畑万造[56][49]。
- 熊山の黒幕としてモスラの卵を中心に静之浦ハッピーセンターを建設し、一大レジャー事業を目論むが、ゴジラの出現により頓挫する[56]。大金を盗もうとした熊山を撃ち殺すが、自身もゴジラが破壊した浜風ホテルの下敷きとなり死亡する[56][50][49]。
丸田デスク ()[59][49]- 毎朝新聞社会部デスクで、酒井らの上司[59][49]。
熊山 ()[60][49]- ハッピー興行社の社長[60][50][49]。漂着したモスラの卵を網元から買い取り、見世物として大儲けを企む[60][49]。
- その後、虎畑の入れ知恵により静之浦ハッピーセンターの建設をはじめるが、ゴジラの上陸により計画が頓挫し、一文無しとなる[60][49]。虎畑のホテルから大金を盗もうとしたところを、虎畑に射殺される[60][49]。
小林 ()[61][注釈 13]- 岩島分教場の女性教師[61][49]。ゴジラが上陸した岩島に生徒らとともに取り残されてしまい、山伝いに歩いて海沿いの洞窟に避難する[61][49]。
登場兵器・メカニック
架空
人工雷発生装置 ()[出典 15]- ゴジラを撃滅するために自衛隊が行った「A作戦」と「B作戦」に投入された強力な電流発生装置[出典 16]。装置を3点を結んだ三角形の地域に装置を設け、送電用の高圧鉄塔と装置を有した鉄塔が設置され、変電所から地域のほとんどの電流を回してもらうことで、200万ボルトから最大3000万ボルトまでの電流を発生させ、それをゴジラに向けて放射する[出典 16]。
- 「A作戦」では特に効果は与えられずゴジラに破壊されてしまうが、「B作戦」では帯電ネットとの組み合わせによってゴジラの全身に電流を浴びせ、もがき苦しむほどのダメージを与え、あと一歩で倒せるところまで追いつめる[62][50]。しかし、ゴジラに止めを刺そうと限界以上に電圧を上げたことで電線が焼き切れて電流が止まったうえ、最後は立ち直ったゴジラの放射能火炎によって溶解し、作戦は失敗する。
- 特殊帯電ネット[62][66][65]
- 「B作戦」にて、人工雷発生装置の威力を増強するために第二次空挺隊が投入された巨大ネット。電気を通す材質で作られており、これをゴジラの全身に被せることで、体中へ一度に強力な電流を浴びせることができる。(KV-107II-4)中型輸送ヘリコプターの4機編隊で1枚ずつ輸送され[62]、作中では3個編隊が計3枚をゴジラに向けて投下しているが、ゴジラの白熱線と装置のオーバーヒートによって失敗した[65]。
- フロンティアミサイル(ミサイル巡洋艦)[注釈 14]
- 海外版に登場。劇中の国連大使の説明によれば「高性能誘導弾」とのこと。国連の派遣した艦隊から発射され、浜辺を進むゴジラを転倒させたものの、それ以上のダメージには至らなかった。
- ミサイルを発射した軍艦(星条旗が掲げられている)は、前部甲板と後部甲板にそれぞれ2基ずつの単装式ミサイル発射機を備える一方、艦砲やヘリコプター搭載能力を有していないオリジナル艦。幹部将校を載せた旗艦の艦番号は29となっている。
実在
自衛隊
- 61式特車[出典 17]
- GMC 2.5tトラック
- 3/4tトラック((ダッジM37)/(WC52型)・(Q4W70型))
- 1/4tトラック(三菱型・ウィリスMB型)
- トヨタ ボンネットトラック
- F-86F戦闘機[出典 18]
- C-46輸送機[出典 19]
- UF-2救難機かりがね[65]
- (KV-107II-4)中型輸送ヘリコプター[出典 20](バートルV107[65])
- 107mm迫撃砲M2[65]
- 75mm無反動砲M20[65]
- 7.62mm小銃M1
- (M1騎銃)
警察
- (パトロールカー)(三菱・ジープ型)
民間
- SE.3130 アルエット II[64]
- 化学消防車(いすゞ・TX型)
- (日産・パトロール(2代目型))
- FN ポケット・モデル M1906
キャスト
- 酒井市郎:宝田明
- 中西純子:星由里子
- 三浦博士:小泉博
- 中村二郎:藤木悠
- 虎畑次郎[出典 13][注釈 11]:佐原健二
- 小美人:ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、伊藤ユミ)
- 毎朝新聞社デスク[10]:田崎潤
- ハッピー興行社 熊山[10]:田島義文
- 県会議員[注釈 15]:田武謙三
- 老校長:佐田豊
- 網元:谷晃
- 対策本部長[注釈 16]:藤田進
- 神主:沢村いき雄
- 船員:山本廉
- 自衛隊員[12][10][注釈 17]:野村浩三
- 船着場の警官:堤康久
- 自衛隊幹部[12][10][49][注釈 18]:津田光男
- 警察幹部:大友伸
- 漁民:大村千吉
- 長老[出典 21][注釈 19]:小杉義男
- 女教員[注釈 20]:八代美紀
- 漁民:岩本弘司
- ウェイトレス[12][10](ウエイトレス[49])[注釈 21]:(丘照美)
- ハッピー興行社社員[12][49][注釈 22]:大前亘
- 漁民:土屋詩朗、熊谷卓三、宇野晃司、中山豊
- 記者[12][10][49]:古田俊彦、澁谷英男、宇留木耕嗣、越後憲三
- ハッピー興行社社員[12][注釈 22]:(権藤幸彦)、佐藤功一
- 漁民:安芸津広
- 自衛隊員[12][10][注釈 23]:岡部正、坂本晴哉、久野征四郎
- ハッピー興行社社員[12][49][注釈 22]:高木弘
- 警察幹部[12][49]:山田圭介
- ハッピー興行社社員[12][49][注釈 24]:(広田新二郎)
- 漁民[12][49][注釈 25]、毎朝新聞記者[10]:砂川繁視
- 操縦士[12][10][49]、毎朝新聞記者[10]:川村郁夫
- 副操縦士[12][49]:緒方燐作
- 自衛隊員[12][10][49][注釈 26]:鈴木治夫
- 分教場の生徒[49]:(劇団・あすなろ)
- ゴジラ:手塚勝巳[12][10](補佐)、中島春雄[出典 22]
キャスト(ノンクレジット)
- インファント島島民:加藤茂雄[78][49]、天見龍太郎[79][49]、篠原正記[80][49]、坪野鎌之[81][49]、光秋次郎[82][49]、関田裕[49]、門脇三郎[49]、榊田敬二[49]
- 警官:河辺昌義[83]
- 三浦博士の助手:川又吉一[83][49]、大塚秀男[49]、速水洸[49]、佐竹弘行[49]
- 防衛隊幹部[注釈 27]:吉頂寺晃[84][49]、草間璋夫[49]、須田準之助[49]
- 原住民、新聞社員[注釈 28]:夏木順平[85][49]
- 静之浦の住民:毛利幸子[86]
- 記者:今井和雄[49]
- フロント係:岡豊[49]
- ホテルマン:由紀卓也[49]
- 虎畑の秘書:田辺和佳子[49]
- 県会議員の秘書:日方一夫[49]
- 毎朝新聞社員:土屋詩朗[49]
スタッフ
- 製作:田中友幸[注釈 29]
- 脚本:関沢新一
- 撮影:小泉一
- 美術:北猛夫
- 録音:矢野口文雄
- 照明:(小島正七)
- 音楽:伊福部昭
- 整音:下永尚
- 監督助手(チーフ):梶田興治
- 編集:藤井良平
- 音響効果:(西本定正)
- 現像:東京現像所
- 製作担当者:(森本朴)
- 監督助手:藤井誠之助、奈良正博、今村一平
- 撮影助手:安本英、松尾民夫、小林博、鈴木信之
- 照明助手:平野清久、清水博、市川祐、山口正春、北川忠利、棚網恒夫、細井美宏、中谷孝正
- 照明準備・照明機材:横田俊司、山崎惣一郎
- 美術助手:荒巻宏俊、菊池甲爾、菊池秋良
- 録音助手:宮本陽弘、棚網昭夫、近田進
- レコーダー:北沢靖
- 特殊機械:小川昭二、加瀬和男
- 大道具班長:柴田春雄
- 大道具・装置:石井常男
- 大道具助手:室祐治
- 小道具:杉本茂、河原正高、佐々木大三郎
- 電飾:鈴木行雄
- 衣裳:清水昭治
- 結髪:大友八千代
- 技髪:山田順二郎
- スチール:(土屋次郎)
- 作品係:中島清
- 経理担当:野口光一
- 宣伝係:下村毅一
- 製作係:古賀祥一
- 特殊技術
- 撮影:有川貞昌、富岡素敬
- 光学撮影:(真野田幸雄)、徳政義行
- 美術:渡辺明
- 照明:岸田九一郎
- 合成:向山宏
- 監督助手(チーフ):中野昭慶
- 製作担当者:(小池忠司)
- 監督助手:宮﨑英明
- 撮影助手:真野田陽一、唐沢登喜麿、山本武、鶴見孝夫、向井賢哉、宮西武史、川北紘一、鳥海満、(中尾成雄)[要出典]
- 照明助手:佐藤幸次郎、村上勝美、西島幸毅、山木健、中村和夫、松本衆三、川越和見、煙草俊憲
- 照明準備・照明機材:石井吉信、平間重和
- 美術助手:井上泰幸、入江義夫、白﨑治郎
- 大道具組付:池渕剛治、青木利郎
- 大道具班長:工藤忠雄
- 大道具:富川正蔵、田中敬喜、高山一
- 火薬:山本久蔵
- 電飾:鈴木昶
- 背景:鈴木福太郎、島倉二千六、宮本栄一
- 工作:飯島周次郎
- 造形:利光貞三、八木康栄、八木勘寿、開米栄三、村瀬継蔵
- 石膏:小田切幸夫、富樫美津男、照井栄、安丸信行
- 繰演:中代文雄
- 特殊機械:大隈銀造、串田松二、三輪野勇、松本光司
- 光学撮影:幸隆生、飯塚定雄
- 編集:皆川泰陳、石井清子
- スチール:中尾孝
- 記録:久松桂子
- 製作係:関和郎
- 特技監督:円谷英二
- 監督:本多猪四郎
製作
前作『キングコング対ゴジラ』のヒットを受け、ゴジラシリーズが本格的に世界市場を目指すこととなり、対戦相手のモスラも登場作品の『モスラ』が1961年に世界配給され海外でも知名度を得ていたことから選ばれた[6][32]。企画に際し、『ゴジラ』の原作者である香山滋は、東宝のスタッフが本作品制作の挨拶に訪れたといい、香山はその義理堅さに感激したという[4]。劇中では、成虫モスラとゴジラの戦いは一度きりであり、撮影の有川貞昌はモスラをゴジラと戦わせるためではなく美しいゴジラ映画を作りたくて出したと述べている[87]。
海岸のロケは、静岡県下田市の弓ヶ浜で行われた[88]。同地の選定は監督の本多猪四郎からの提案によるもので、助監督を務めた梶田興治によれば砂浜や漁船を撮影できることを理由に挙げていたという[88]。同地では、モスラの卵の一部を実物大セットで組んでおり、設営には現地で手伝いを募ったという[88]。
このころの東宝作品で日本人俳優が南方の原住民を演じる際はドーランで黒塗りにすることが多かったが、本作品でのインファント島民は砥の粉に赤い塗料を混ぜたものを塗っており、赤みがかった色となっている[78]。インファント島民役の一人である加藤茂雄によれば、何人もこの塗料でかぶれていたという[78]。
決定稿が2月10日に完成し、同月11日に特殊技術斑、14日に本編班がクランクインし、急ピッチで撮影が進められた[32]。そして、3月15日に特殊技術斑、16日に本編班がクランクアップした[32]。
配役
小美人役のザ・ピーナッツは『モスラ』から引き続き登場した[89]。同一役での連続出演は『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』に山根博士役で出演した志村喬以来であり、メインキャラクターとしての連投は珍しいものである[89]。梶田によれば、2人のスケジュールは多忙であったが、『モスラ』がヒットしていたため渡辺プロダクションは出演を快諾したという[88]。
一方で、同じく『モスラ』から続投である小泉博は、別役での出演であった[89]。『ゴジラ』の主演であった宝田明も、別役だが同作品以来のゴジラシリーズへの出演となった[88]。宝田は、新人であった『ゴジラ』から10年を経て、本多とも演技について議論ができるようになるなど、自信を持って演じることができたと述懐している[90]。
脚本の準備稿では、悪役である虎畑次郎は登場せず[57][53][32]、虎畑役の佐原健二は準主役として動物学者の原健也という役でキャスティングされていた[53][32]。完成作品では、原の立ち位置は三浦博士に置き換えられており[57][53][32][注釈 30]、この変更の結果、東宝特撮作品では珍しく佐原が悪役を演じることとなった[53]。監督の本多猪四郎が佐原に、前年の『マタンゴ』(1963年)の悪役が良かったので「またやってみるか」と薦めたという[88]。佐原は、それまで出演した東宝特撮作品では青年科学者のような役が多かったため、悪役に挑戦したと述べており[92]、後年のインタビューでも虎畑が一番おもしろい役であったと回顧している[93]。
そのほか、藤田進、田崎潤、田島義文など、特撮常連俳優が脇を固めている[88]。
特撮
『マタンゴ』で導入された光学合成機や、前年にオックスベリー社の3ヘッド式オプチカル・プリンター1900が導入されたこともあり、小美人と俳優の共演場面やゴジラの都市破壊シーンなど、本作品では従来以上に映像に自然に馴染む合成を多用している[36][32]。
一方で、モスラとゴジラとの戦いには合成はほとんど用いず、操演を活用している[94]。パノラマ画面を活かし、空陸の戦いをシチュエーションに合わせた様々なアングルで描写している[20]。撮影の有川は、立っているゴジラと横になっているモスラとでは画面に空きが出てバランスが取りづらく、距離感をつかむのが大変であったと述懐している[87]。
冒頭の台風のシーンでは、12から13トンの水が用いられた[95]。助監督の中野昭慶によれば、卵の造形物がどこに流れるかわからず、カメラマンが苦労したという[95]。
モスラの卵に近づく船舶や倉田浜干拓地の排水ポンプなど、実物さながらの精巧なミニチュアが用いられている[出典 23]。
ゴジラが名古屋城を破壊するシーンは、特撮カメラマンの有川貞昌によると、撮影中に中島が足を滑らして城のお堀に滑り込んでしまったが、撮影終了の5日前であった4月13日に撮影され、公開の16日前であり、予算とスケジュールの両面から撮り直しは不可能だったため、「NGは特撮にない」という持論を常々持っていた円谷英二はこのカットを使用することを決め、足元を捉えたフィルムを使って編集で処理したという[87][96][注釈 31]。
なお、東宝のビデオ『特撮未使用フィルム大全集』[注釈 32]には、ゴジラが名古屋城を壊そうとするものの模型が頑丈すぎて模型が壊れなかった映像が収録されている[37]。
海外公開版との相違
1964年5月、ヘンリー・G・サパースタインが本作品のアメリカ合衆国における配給権を取得し[98]、アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズが全米配給を担当した[98][32]。
当初の海外版ではタイトルが『GODZILLA VS. THE THING』 となっていた[99][3][注釈 33]。「THE THING」は直訳すると「謎の物体」であり、モスラの卵のことを指している[99]。予告編ではモスラの存在が秘匿されていた[99]。
セリフはすべて英語に吹き替えられており、田崎潤と藤木悠の「卵も逃げたのか?」「いえ、卵には足がありませんから」というやり取りは、図らずも「エッグ(卵)」と「レッグ(脚)」をかけた洒落になっている。モスラの卵の売却価格は「94万38円」と改変されている[99]。
4月18日の国内版の検定オールラッシュ以降に海外版の撮影が行われ、一日で国連軍の会議と艦橋のシーンを撮影しており、米軍司令部のシーンでは、オスマン・ユセフが記者、ハロルド・コンウェイが国連大使、ロルフ・ジェッサーが米軍将校役で出演している[99][67]。
倉田浜に現れたゴジラが名古屋へ向かうカットの後、国連派遣の新鋭艦隊[注釈 34]が出動し、天龍川の鉄橋を破壊して進撃するゴジラにミサイル攻撃を行なうシーンが挿入されている[出典 24]。海外版の完成フィルムでは、このミサイルが国連大使のセリフで「高性能誘導弾フロンティアミサイル」と説明されている。また、ミサイル艦隊の後尾で風にはためくアメリカの星条旗がアップになるカットがある[1]。ロケーションは静岡県浜松の中田島砂丘に見立てた茅ヶ崎の海岸と大プールで、擬似夜景処理を施してオープン撮影で4日間行われた[102][40][67]。完成作品ではこの流れはカットされているが[67]、国内版予告には、この浜辺を歩くゴジラの映像がある。当初、このシーンは海外向けの追加シーンとされていたが[1]、実際には決定稿では四日市と名古屋の襲撃がない代わりに存在しており、ロリシカ国が開発した新兵器「誘導弾フロンティア」と紹介されている[68][67]。
1990年代半ばにはこの海外版と日本版をセットにしたLDが発売され、2008年1月には5枚組DVD-BOX「ゴジラDVDコレクション I」の特典ディスクとしてDVD化された[103]。
ビデオソフト
- 1980年代初頭にVHS・ベータマックスが同時発売された。短縮版フィルムを使用し、画面もスタンダードサイズにトリミングされている。その後、ノーカット・シネスコサイズの完全版も発売された。品番 TG0847[2]、TG4290[104]
- レーザーディスクは1985年に発売された。ノーカットフィルムだが、画角は左右に若干のトリミングが加えられている。1996年の再リリースで、オリジナルのシネスコ(東宝スコープ)版が発売された。品番 TLL2021[104]
- DVDは2003年4月25日発売[105]。ノーカット、シネスコ収録。
- 2008年1月25日発売のトールケース版「ゴジラDVDコレクション I」に収録されており[103]、単品版も同時発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- 2016年6月15日、東宝DVD名作セレクション版発売。
- Blu-ray Discは2010年3月19日発売。
- 2014年5月14日、60周年記念版発売。
漫画化
小説化
再上映
- 1970年冬の東宝チャンピオンまつりで、経費を省くためにオリジナルネガが裁断され、尺を縮めた再編集版がリバイバル上映された[5][17]。上映時間は74分[10][28]。その後、オリジナルネガは復元されている。同時上映は『柔の星』(新作)『アタックNo.1 涙の世界選手権』『昆虫物語 みなしごハッチ』の3本。観客動員数は73万人[31]。1992年のLDBOX「ゴジラ激闘外伝」に収録されたほか[107]、2017年の『ゴジラ全映画DVDマガジン』でDVD化された。
- 1980年には、オープニングタイトル前にハイライトシーンを加え、新たに再編集した短縮版が『ドラえもん』長編映画シリーズ第1作である『ドラえもん のび太の恐竜』との2本立てで再上映された[出典 25]。上映時間は76分[24]。観客動員数は298万人[31]。この興行では、松本零士がゴジラを描いたイラストポスターが使われ、新たにイメージソング「ゴジラ」が制作された[108]。2014年に本作品のBDに特典映像として収録された[107]。
- 1983年には、20歳前後の世代を中心に数年前より起きていたゴジラのリバイバルブームに応じ、全国主要都市で行われたゴジラシリーズをはじめ東宝特撮作品の人気作10本をセレクトした特集上映「復活フェスティバル ゴジラ1983」の1本として、オリジナル公開版がニュープリント上映された。
後年への影響
後年、ゴジラシリーズで監督を務めた大森一樹や手塚昌明らは幼少期に本作品を鑑賞して感銘を受けたといい、自作品にも影響を受けているという[109][110]。
『ゴジラvsメカゴジラ』では、ゴジラの四日市上陸シーンで本作品をオマージュしている[111]。特技監督の川北紘一は、本作品でも名古屋のロケハンに参加していたが、『vsメカゴジラ』のロケハン時は本作品当時の撮影場所は整備されるなどしており、同じ場所でも印象が全く異なっていたという[111]。
『ウルトラマンサーガ』(2012年公開)で(ゴメス (S)) が地中から現れるシーンは、本作品でゴジラが倉田浜干拓地から出現するシーンへのオマージュであり、これは元々ゴメスがゴジラの着ぐるみの改造であることを意識した演出である[112]。
『』(1996年公開)や『それでもボクはやってない』(2007年公開)の周防正行監督は、「初めてハマったポップカルチャー」として本作品を挙げている[113]。
脚注
注釈
- ^ 書籍によっては、「9月23日」と記述している[24]。
- ^ 東宝公式サイト映画資料室では「88分」[12]、書籍『ゴジラ 99の真実』では「92分」[18]と記述している。
- ^ 現在の公表値は720万人[33][31](722万人[32])だが、これは再上映時やリバイバル興行の動員数を合わせたものである[31][32]。
- ^ 『モスラ』では悪役要素が外国人に集約されていたが、本作品では日本における現実的な問題が描かれている[41]。
- ^ 同時期、他の東宝特撮作品でも新聞記者や刑事が主人公であることが多い[26]。
- ^ しかし、東宝プロデューサーの田中友幸は、前作『キングコング対ゴジラ』よりも調子は落ちたと評している[42]。
- ^ 架空の新聞社[43]。『ゴジラ』にも登場しているが、所在地が異なる[43]。『キングコング対ゴジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』『ゴジラvsキングギドラ』『ゴジラvsデストロイア』では紙面が登場[43]。
- ^ 架空の地名[44]。
- ^ 架空の地名[45]。卵の漂着を報じた毎朝新聞に、「静岡県田方郡静之浦村」と表記されている。
- ^ 劇中の新聞記事では、三浦俊助というフルネームが記載されており、書籍によっては、三浦俊助博士[49]と記述している。
- ^ a b 資料によっては、虎畑二郎と表記している[出典 14]。
- ^ 書籍『「ゴジラ検定」公式テキスト』では、若手実業家と記述している[50]。
- ^ 書籍によっては、小林先生と記述している[49]。
- ^ 書籍によっては、誘導弾フロンテア[67]と記述している。
- ^ 書籍によっては、吉田大作県会議員と記述している[49]。
- ^ 書籍によっては、自衛隊対策本部長[49]と記述している。
- ^ 書籍によっては陸上自衛隊員[10]、自衛隊幹部[49]と記述している。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では陸上自衛隊幹部[10]と記述している。
- ^ 東宝公式サイト映画資料室では部落の長老[12]、書籍『モスラ映画大全』ではインファント島長老[10]と記述している。
- ^ 書籍によっては、役名を小林先生と記述している[10][49]。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では、浜風ホテルのウェイトレスと記述している[10]。
- ^ a b c 書籍『モスラ映画大全』では、役名を熊山の手下と記述している[10]。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では岡部正は陸上自衛隊員、坂本晴哉は陸上自衛隊幹部[10]と記述している。書籍によっては、岡部と坂本は自衛隊幹部[49]と記述している。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では、役名を毎朝新聞記者と記述している[10]。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では船員[10]と記述している。
- ^ 書籍『モスラ映画大全』では陸上自衛隊員[10]と記述している。
- ^ 書籍によっては、自衛隊幹部[49]と記述している。
- ^ 書籍によっては、毎朝新聞社員[49]と記述している。
- ^ 海外版の製作者(エグゼクティブプロデューサー[24])クレジットは田中友幸と藤本真澄の連名になっている。
- ^ 脚本を手掛けた関沢新一は、博士が2人いても仕方がないと考えていたところに、プロデューサーから予算などの都合で博士を1人にすることを提案され、双方の考えがうまく合致したという[91]。
- ^ 書籍『ゴジラの超常識』では、2週間かけてミニチュアを作り直し再撮影したと記述している[20]。
- ^ 2008年2月22日には、7枚組DVD-BOX『ゴジラDVDコレクション II』の特典ディスクとしてDVD化された[97]。
- ^ 書籍『Japan's Favorite Mon-Star: The Unauthorized Biography of "the Big G"』では『モスラ』の配給権を持っていたコロンビア ピクチャーズと権利関係でのトラブルを防ぐためではないかと推測している[100]。
- ^ 資料によってはアメリカ第7艦隊と紹介しているものもあるが[1]、誤り[要出典]。
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- DVD『三大怪獣 地球最大の決戦』(東宝)中島春雄インタビュー
外部リンク
- モスラ対ゴジラ - 日本映画データベース
- モスラ対ゴジラ - allcinema
- モスラ対ゴジラ - KINENOTE
- モスラ対ゴジラ - 文化庁日本映画情報システム
- モスラ対ゴジラ - MOVIE WALKER PRESS
- モスラ対ゴジラ - 映画.com
- Godzilla vs. the Thing - オールムービー(英語)
- Godzilla vs. the Thing - IMDb(英語)