「BANZAI」(バンザイ)は、日本の音楽ユニット・B'zの楽曲。2004年5月5日にVERMILLION RECORDSより36作目のシングルとして発売された。
概要
松本・稲葉がそれぞれソロ活動を行った2004年に発売された最初のシングル[3]。リリース決定時には「緊急リリース」とアナウンスされている。CMのタイアップ決定時に「タイトル未定・発売未定」とアナウンスされていることから[4]、当初はシングル表題曲として発表の予定がなかった模様で、松本も「2004年のシングルは『ARIGATO』だけにするつもりだった」という趣旨の発言もしている。
上記のような経過があったためか、CDパッケージの作りもこの前後のシングルと比べ簡素なものになっており、ジャケット写真も年初めのファンクラブ会報内の写真を使用・加工したものであり、発売直前までPVが公開されない(完成していない)、発売日の変更(当初は5月12日)など、B'zの作品の中でも異例づくしのものになった。
ソロ活動中だったため、このシングルに対するプロモーション活動はなどは一切行われず、音楽番組では未披露のままである[注釈 1]。
このシングルよりB'zロゴマークが『LOVE PHANTOM』から『HOME』まで使われた物に戻り、一部例外を除き現在も使用されている(詳細は「LOVE PHANTOM」の項を参照)。
収録曲
楽曲解説
- BANZAI
- 前年の北米ツアー『(B'z LIVE-GYM 2003 "BANZAI IN NORTH AMERICA")』のツアータイトルから、「BANZAI」というタイトルの曲があってもいいのでは?というところから制作された。
- PVには当時ブレーク前のお笑い芸人のまちゃまちゃが出演している[5]。松本のソロシーンは東京メトロ有楽町線の一両を借り切って撮影されている[6]。また、PVは東京臨海高速鉄道の70-000形車内でも撮影されている[7]。
- シングルとしては2001年発売の「GOLD」以来のオリジナル・アルバム未収録曲であり、ベスト・アルバムのみの収録となっている。
- 会報においてメンバーは「CDで聴くよりもライブで威力を発揮する」とコメントしている。LIVE-GYMで演奏される場合は間奏において「万歳」の掛け合いが行われるのが定番になっている。
- Magnolia
- 2001年のシングル『GOLD』の頃に完成していた。
- アレンジャーの寺地秀行が初めて編曲を担当したB'zの曲である[注釈 2]。
- ベスト・アルバム『』の投票では中間発表時に34位((2nd beat)の中では8位)とタイアップなし、アルバム未収録曲にも関わらず高順位を記録した。これについて松本は「もうとっくに忘れられていたと思ってたのに…」と会報で述べている。
- 2007年に行われたシークレットライブ『(B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-)』でライブ初披露となった。
- 2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートで12位に選ばれている。
タイアップ
参加ミュージシャン
収録アルバム
BANZAI
ライブ映像作品
BANZAI
脚注
注釈
- ^ 年末の『ミュージックステーションスーパーライブ』では「ARIGATO」を演奏した。
- ^ 両者ソロを含めると稲葉の『KI』が編曲として初参加。それ以前もアルバム『Brotherhood』からディレクターとして参加している。
出典
- ^ 「Gold Album+...認定 2004年5月度」『The Record』第536号、日本レコード協会、2004年7月、14頁。
- ^ “B'z、歴代No.1アーティストまでの軌跡!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月25日) 2020年8月30日閲覧。
- ^ “ついに出る・・・!B'zニューシングルは爽快に 『 Banzai 』 !!”. HMV&BOOKS onlineニュース (株式会社ローソンエンタテインメント). (2004年4月1日)2022年9月22日閲覧。
- ^ “”. VERMILLION RECORDS. 2004年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月16日閲覧。
- ^ “まちゃまちゃ プロフィール”. 吉本興業. 2019年11月16日閲覧。
- ^ 青木優 (2013年). 『B'z The Best XXV 1999-2012』のアルバム・ノーツ [MUSIC VIDEOのライナーノーツ (初回限定盤に付属)]. VERMILLION RECORDS.
- ^ お台場電車 りんかい線 facebook 2022年10月18日閲覧。