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源静香

源 静香(みなもと しずか)は、藤子・F・不二雄漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物で、同作品のヒロイン[1]である。野比のび太が憧れるクラスメイト。主要人物内での紅一点的存在である。愛称は「しずかちゃん」。

源 静香
ドラえもん』のキャラクター
富山県高岡市の源静香像(奥右から2体目)
作者 藤子不二雄
(のちに藤子・F・不二雄名義)
声優 恵比寿まさ子
野村道子
かかずゆみ
プロフィール
愛称 しずかちゃん
性別 女性
種類 人間
国籍 日本
肩書き 小学生
親戚 野比のび太
ノビスケ息子
(テンプレートを表示)

設定

一人称は主に「あたし」。ただしアニメ版2ドラえもん (2005年のテレビアニメ)やそれ以降の映画では「ワタシ」で統一されている。

周囲の人物からの二人称は、原作では「しずちゃん」と呼ばれているが、アニメ版では「しずかちゃん」が定着している。アメリカ版では「Sue(スー)」という愛称になっている[2]。また、連載初期は「しず子」と表記されていることもあった。

両親からの呼び名は「しずか」。なお、初期にはジャイアンスネ夫からも「しずか」と呼ばれたことがあった。1973年と1979年4月2日の初アニメ化から2005年3月18日まで32年に渡って茶色の栗毛だったが、放送開始から約30年以上が経過して同年4月15日からは黒髪に変更されたほか、目を閉じる動画が睫毛と一緒に下がるものに変更された(目が回っている場面を除く)。アニメ第1作(日本テレビ版アニメ)、及び第2作1期では桃色(または赤)一色の服。同じく、桃色で白いラインが入ったふんわりめのスカートをほぼ毎回着用していたが、第2作2期では着用していない(これに近いトレーナーや襟付き服、及び普段着などは着ている)。2017年7月28日放送の「あの名作が帰ってくる!ドラえもん夏の1時間スペシャル」からは再度リニューアルが行われ、桃色の襟付き服着用時のスカートの色が、青と緑から赤に変更されている。髪型はツインテールで(おさげ)、眠る時や入浴時も解かないが、第2作2期では解いている場面も見られるようになった。目には眼球ハイライト[注 1]が入る[注 2]

彼女が他の登場人物を呼ぶ場合、原作の大半とそれにならったアニメ第2作(テレビ朝日版)では、ドラえもん、のび太、スネ夫ジャイアンをそれぞれ「ドラちゃん」、「のび太さん」、「スネ夫さん」、「たけしさん」など、おおむね「さん」付けで呼んでいる。アニメ第2作1期の初期(1982年10月の「人間メカを作ろう」まで)では「さん」付けではなく、「のび太くん」「たけしくん」など「くん」付けで呼んでいた。原作でも初期ではドラえもんのことも「ドラえもんさん」、「ドラえもん」と呼んでいた(2巻「ロボ子が愛してる」では「野比くん」と呼んでいる)。その他にも、原作中に、ジャイアンを「ジャイアンさん」などと呼んでいた時期もあった[3]。またアニメ第2作1期の初期では「ジャイアン」と呼び捨てにしていた時期もあった。長編映画では、『恐竜』、『宇宙開拓史』、『大魔境』の3作品までは、のび太、ジャイアン、スネ夫のことを「くん」付けで呼んでおり、『海底鬼岩城』以降は「さん」付けで呼ぶようになっている。一方、「大長編ドラえもん」では、のび太を一貫して「さん」付けで呼んでいる。『恐竜』、『宇宙開拓史』、『大魔境』も同様である[注 3]

のび太との身長差に関する描写は、相対的に高く描かれることもあれば低く描かれることもあり、一定しない。

原作の誕生日に関する場面は、こたつがあったり[4]、半袖だったり[5]、さらには12月2日という説もあり全く一定でない。アニメでは誕生日の設定は定かでないものの、誕生日を5月(何日かは不明)とする設定がある[6]

テーマソングとして「しずかちゃんのうた」(作曲・編曲:菊池俊輔、歌:かおりくみこ)と「おとなりのプリンセス」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:かかずゆみ)がある。前者はテレビアニメ第2作1期、後者はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。

歌手郷ひろみ[7]、天野星夫[8]、西条ひろみ[9]、郷ヒデキ[10]、タレントのトシちゃん(または田原のトンちゃん[11])、玉木宏[12]速水もこみち[13]、福山雅秋(福山雅治[14]、甘栗旬(小栗旬[15]星野源[16]Official髭男dism[17]の大ファン。

美容には気を遣っており、「顔の美容体操」を行っている[18]。また、よく虫歯に冒されており、痛くてべそをかいていたり[19]、親に歯医者に連れて行かれたり[20]する描写が多い。

単行本初期巻では、しずかと同じ姿をした「みよちゃん」なる女性が存在する。この情報については(ドラミ#設定)を参照(後年の版ではセリフが修正されている)。

雑誌「小学四年生」1970年1月号(1969年12月発売)の「ドラえもん」の連載開始当初は、名前が「しず子」とされておりのび太は「しず子さん」と呼んでいた(「しず子」という表記は単行本には未収録)。「静香(しずか)」の名前に変更されたのは、連載開始から2年後「小学四年生」1972年2月号掲載の「のび太のおよめさん」(てんとう虫コミックス6巻収録)からである。名字の「源(みなもと)」もこの話が初出であった。

学業成績および運動能力

成績は極めて良く、先生から「きみの成績は最近ますますあがって……」などと褒められるシーンが度々登場するが、テストで85点を取って母親に叱られ、泣きそうな顔をしたこともある[21]スネ夫のように学習塾には通っていないが、家庭教師がついている[22]

運動をする場面が描かれたことは少ないが、ひみつ道具でのび太の体と入れ替わったときには、野球で活躍したり木登りにチャレンジしたりするなど[23]、優れた体力の持ち主でもある。ときにはのび太以上に快活な振る舞いを見せることもある。また、ドラえもんの道具「」によると、のび太、しずか、スネ夫、ジャイアンの中では、3番目に力持ちだとされており、のび太よりは強い。

また映画『のび太と鉄人兵団』などでは1人でも構わずプールに行こうとする姿も描写されていることや、海や湖では泳ぎ回る様子も見受けられる。

機転が利く面があり、『のび太の大魔境』では先取り約束機で未来の自分達を呼び寄せたり、『のび太と鉄人兵団』ではミクロス[24]の「昔に戻って神様に文句を言いたい」という台詞を聞いてタイムマシンで過去のメカトピアに行って神様にロボットの未来を変えさせる等、ドラえもん達に勝利を与える事が多い。

ドラえもんのゲーム内でのしずかはたいていスモールライトを武器にする(シリーズによってはこけおどし手投げ弾などを使う)。

性格

基本的に真面目で優しく、誰にでも平等に接しようとする。困った人を見かけると放っておけず[25]、ひみつ道具の妨害(ムシスカンが放つ強烈な不愉快放射能)をはねのけて、のび太を助け、のび太の「そんなに心配してくれたの?ボクの事。」という問いに「あたりまえでしょ! お友達だもの!!あなた弱虫よ、先生に叱られたくらいで!」と叱咤したりもした[26]。ジャイアンとスネ夫にいじめられたのび太を慰めることも多い[27]。先生に叱られたことは「ジャイアンやスネ夫と一緒にローラースケートで道路を走る」「ドラえもん、のび太、出木杉と一緒に裏山で遊んでいたとき」「夢の中でのび太やジャイアンと一緒に宿題をしていたとき」くらいで[28]、単独で先生に叱られたことはない。

おしとやかで礼儀正しいイメージが強いが、母親の厳格なしつけが影響しており[23]、本人も世間体をかなり気にしている[29]ことに裏付けされるものである。実のところ周囲の目の届かないところでは、ピーナッツを投げ食いしていたり[30]、寝転がって物を食べたり[31]、下着姿で寝転がっていたり[32]と、はしたない姿も見られ、両親が泊まりがけで出かけたときなどは大っぴらに夜更かしできることを喜び、「いっぺん見てみたかったのよね」などと言ってテレビの深夜放送を盗み見たりもしていた[33]。また「ピアノのおけいこさぼっちゃった」とあっさり言い放ってレッスンを抜けたり、ピアノの稽古中に泣きべそをかいていることもある。

おてんばでヒステリックな一面も持っており、特に恥ずかしい思いをした、のび太にスカートを捲られたり入浴をこっそり覗かれるなどプライバシーを著しく侵害された(未遂を含む)ときそれが顕著になり、主にその元凶となったのび太やドラえもんに対し、本気でぶっとばしたり、引っ掻いたり、平手打ちをしたりしている[34]。大切にしている人形を紛失させられたときにも、このように激昂したことがある[35]。また、スネ夫にもセクハラまがいなどの恥ずかしい思いをしたとき、失言された時にのび太やドラえもんのように同じ仕打ちをしたりする[36]

のび太、ジャイアン、スネ夫や、時には持ち主のドラえもん本人がひみつ道具を悪用したり調子に乗って使い続けた結果しっぺ返しを食らうのは定番。その一方でしずかについてはそういった出来事は稀だが、ひみつ道具で人助けに勤しむのに夢中になりすぎて帰宅が遅くなってしまったため、怒った母親に夜更けまで締め出されてしまった、ということはある[37]

性格の変化

連載初期のしずかは後期とは性格がかなり異なっている面があり、ジャイアンやスネ夫らと一緒になってのび太をからかったり、ぶっきらぼうな言動を取ることも多かった。

初期の特徴的な言動例としては「クラスで一番わすれんぼのあんたが? ホホホ」と、のび太を「あんた」と呼び、腹を抱えて大笑いするシーンがある[38]。また、「あんたが(ペロを)生き返らせるって言ったでしょう」[39]と言ったこともある。さらに、のび太のことを「あんなバカ」呼ばわりをしたり、エイプリル・フールで「あんたの家が火事よ!」[40]、「あんたはクラスでも有名なへたくそなのよ」[41]といった酷いセリフもある。しかしアニメではこれらの言動は変更されており、「あんた」の部分は野村道子によって「のび太さん」に差し替えられている。単行本でもアニメに倣い後年になって「あんた」の部分を「のび太さん」に差し替えている。

しかし後期の作品では、スネ夫がのび太を仲間外れにしようとすると「いつもそんなこといって、のび太さんをなかまはずれにするなら、あたしも帰るわ」などのび太に味方する描写も増えた[42]。「新」ではのび太のあまりの醜態の酷さにジャイアン、スネ夫と一緒に笑う描写も増えたが、連載・放送が進むにつれて減少傾向にある。

このような連載後期のイメージを作者が意識的に形成した顕著な例としては、34巻「水たまりのピラルク」の書き換えがある。この話の初出(『小学五年生』1982年1月号掲載)においては、スネ夫がしずかとジャイアンだけを遊びに誘った際、しずかはのび太を置き去りにしてスネ夫の方へ行くが、単行本に収録された際には話がほぼ全面的に書き換えられ、のび太を思いやって気遣うようになっている。

交友

しずかはのび太の会話や趣味が幼稚でつまらなく思っている節[43]があり、たまに押しかけることを断ることもある[44]。さらに、スネ夫の切り取られた新聞記事を一方的に信じて「のび太がそんな弱いものいじめする人とは思えなかった」など全くのび太のことを信用していない描写がある。その一方で、ときに見せる男らしい頼りがい[45]や優しさ[46]をしっかりと見届けており、幾度となく彼を見直している。彼女の思うのび太は暴力をふるわない優しい性格の人物であり、のび太が暴力をふるって人を傷つけた時は「乱暴なのび太さんなんて大嫌い」とどなっている[47]

原作ではのび太に対してはあくまでお友達としての関係であり[26]、あまり恋愛意識を持っていない[48]。アニメ版のオリジナルエピソードや劇場版ではのび太に気があると匂わせる描写が度々目立っている。昔近所に住んでいた年上の幼ななじみと野比家の玄関前で偶然再会し、幼ななじみとの会話を優先しその日ののび太との約束をほごにしたこともある[49]。だが、出木杉のように、道具に依存せず直接「好き」だと発言した[50]例は見られないものの、野比家がアメリカに引っ越すという擬似体験の世界では、のび太との突然の別れに対し、ふさぎぎこむように泣き出したり[51]、のび太の息子のノビスケに「パパが選んだのも分かるよ」と言われ赤面したり[52]と、特別な感情を持っているような描写も多々見られるほか、作品後期には、のび太が旅行に参加できなくても、ドラえもんから渡されたロボットを「のび太さんのかわりだもの」と言って優しく世話したりするなど、彼を意識している描写も増えている。 最終的に「のび太と結婚しないと危なくて見てられない」という理由で結婚する

ドラえもんに対しては「ドラちゃん」と親しみを込めて呼んでいるが、親友というよりは強い信頼感を抱いている[53]相手である。

スネ夫と仲良くしている場面も少なからずあり、のび太とスネ夫、双方から誘われたとき、スネ夫の家を選んだこともある[54]。スネ夫がのび太を仲間外れにしても、スネ夫に一切抗議をすることなくスネ夫についていく描写もある[55]。話題性の豊富さは評価している[56]が、人に意地悪するところは嫌っている[57]など、彼の評価は一長一短である[注 4]

ジャイアンと遊ぶことはまれだが、仲は悪くない。のび太やスネ夫のように、ジャイアンからのいじめや暴力、恫喝の被害に遭うことも少ない[注 5]が、リサイタルには他のキャラクターと同様に苦しめられており、仮病を使ったりして逃げようとしたこともある[58]。またのび太からチケットを渡されそうになったときには泣き落としで回避しようとしていたこともある(が、のび太は乗らなかった)。テレビアニメ第2作第2期の「ホンネしか言えない!」(アニメ第2作第1期のタイトルは「ジャストホンネ」)ではのび太たちとともに空地でリサイタルの瞬間をおびえながら待っていたが、ジャイアン本人から中止と告げられたとたんに大喜びしたため、ドラえもんと男子4人[注 6]ともども、激怒したジャイアンに追いかけられた。

出木杉ともとても仲が良く、会話が弾むことが多い。そして、勉強もスポーツも何でもできる出木杉には好意を持っているようであり、一時期は交換日記までしていたこともあった[59]他、手編みのマフラーをプレゼントしたりしている[48]

のび太がジャイアンやスネ夫と仲違いした際には、仲裁役を務めることもある[60]

その他、普通に女友達と芸能関係や少女向けアニメの話題で盛り上がったり、ゴム跳びや羽根付きを楽しんだりしていることも多い。また、ドラミとは大の仲良しである。[要出典]

入浴

風呂が好きで、1日に3回は必ず(要は数時間おきに)入浴する[61]。そのため、昼間から入っている場合もある。映画『のび太の宇宙小戦争』では、母親が夕食前(15〜16時頃)に入浴を促している。パピの隠れ家のバスルームで入浴した際、電子レンジ(原作ではガス台)で牛乳を温めて「ミルク風呂」を実現した(スモールライトで小さくなった際に野比家のバスルームで、水遊びをしていた時に「コップ一杯の牛乳で夢が叶う」と話していた)。作中では、のび太がどこでもドアなどの道具で移動した場合、しずかが入浴中の源家の浴室に出たり、透視するような道具を使うと入浴中というのは一種の定番のギャグとなっている。気付いた後は「のび太さんのエッチ!!」[注 7]の罵声と同時に洗面器のお湯を浴びせたり風呂桶を投げつけたりして追い出す。しずかも慣れたためか、あまり叫ばなかったり[62]、全く嫌がらない[63]こともある。また、この風呂好きが物語の進行に大きな役目を持った展開が時に見られる[64]。なお、原作では「のび太さんのエッチ」というセリフは1回も無い。なお、見られる体格面では原作本中盤からバストサイズに変化が見られるが、その他の体格に特に変化はない。これは『BSマンガ夜話』第11弾ドラえもん特集でいしかわじゅんが採り上げている。また、同時期より乳首も描写されるようになったり、映画版の『銀河超特急』では、何も隠さない全裸のシーンがあった。

習いごと

バイオリンをたしなむが、その腕前はお世辞にも上手いとは言えない出来である(初期の原作では上手という設定[65])。その下手さは演奏を聞いたのび太があぶら汗をかくほど[66]。のび太はこれを「ジャイアンの歌といい勝負」だと評しており[67]、現にアニメ第2作2期「ドラえもんVSドラキュラ」(2008年5月9日・16日放送)、『ドラえもん4 のび太と月の王国』ではジャイアンの歌同様、敵に対する攻撃方法として登場しており、「ドラえもんVSドラキュラ」の終盤では名器ストラディバリウスを弾いて、ジャイアンの歌でも壊れなかったドラキュラロボの聴覚を完膚なきまでに破壊し、事件解決後に空き地でジャイアンとの共演リサイタルを開いた。一方で原作初期では美しい音色を出していたこともあった[68]。また、母親に「バイオリンはやめなさい」と言われていたことから、教室を辞めさせられたと伺える[66]。 本人はバイオリンの下手さに自覚を持っておらず(「そんなに下手かしら?」と言う程)、「下手」と言われると、激怒する。その為、のび太達は下手な演奏を聞く事になっても、彼女の前で下手だと言えない。ドラえもん、のび太、スネ夫、静香の母、近所の人は静香の下手な演奏に迷惑していたが、ジャイアンだけは彼女のバイオリン演奏を聞いても平気だった。テレビアニメ第2作第1期と第2期では、ひみつ道具[69]が静香の下手なバイオリン演奏を「騒音公害」と見做し、彼女に襲いかかろうとしたり、騒音からのび太を守るといった行動を取るが、その行動によって静香が怒ったり、泣いたりするパターンが多い。

ピアノも習っており、そちらは上手だが、本人はバイオリンの方が好き。母親はしずかをピアニストにするのが夢なので、母と衝突することもある[70]が、未来の描写でしずかがピアニストになっているものはない。その他、バレエを習った経験もある[71]

第2作1期では「お花の稽古に行ってたの」というセリフから、生け花を習っていたことがあることもうかがえる[72]

嗜好と苦手

1番の好物は焼きいも方倉設定ではふかしいも)。作中ではたびたび焼きいもを食べていたり家の庭で焼いている描写があり、ドラえもんやのび太がしずかの家に行った際おやつに焼きいもが出たほど[73]だが、当人はイメージダウンを恐れて秘密にしている(それは擬似人格もなかなかしゃべらないほど)[注 8]。のび太やドラえもんも、ひみつ道具で本心を探るまで好物のことを知らず、道具を使った擬似人格からむりやり聞き出して大量の焼きいもをプレゼントした2人は激昂されたが、彼らはなぜ怒るのかしずかの気持ちが理解できなかった。なおその疑似人格によれば、2番目の好物はチーズケーキ、3番目は寿司[74]。また、しずかは焼きいもを庭で焼くこともあり(サイズはかなり大きめ)、その際はしずかの母親もしずかに便乗して焼きいもを焼いている[75]大長編ではホットケーキもしくはパンケーキスパゲッティ類、ピザなどを好んで食べることがある[76]

また、たまにクッキーやケーキを焼いてのび太たちにごちそうし評判もいいが、普段は母親にも手伝ってもらっているということであり、1人で作ったときは砂糖を間違えるミスをしたりオーブンで焼く時間を間違えて焦がしてしまうなど料理の腕前は定かではない。

人形やぬいぐるみが好きで、かなりの数をもっている事からもわかるように女の子らしくメルヘンやファンタジーなどの少女趣味的な嗜好性が強いため、男の子が好むようなアクションものの内容の作品や戦争関連などの暴力的な要素が含まれる作品は好まない。植物や小動物を愛でたり、写生に勤しんだりしている描写も多く、画才に関してはのび太によると「スネ夫よりうまい」と評価[77]。歌うことも好きで、カラオケマイクを離さなかったこともある[78]

カエルが大嫌い[79]で、見ただけで絶叫したり、飛び上がったりするほど。ほかにクモゴキブリトカゲ毛虫など、女の子が嫌がりそうな生き物はたいてい嫌がる[80]。また、雷が苦手だったり[81]、怖いものに地震を挙げたり[82]、歯医者から逃げ回ったりしている[83]など苦手なものは多い。

血縁

両親の名前は不明だが、表札に「源義雄」と父親の名前が書かれていたことがある[84]。アニメでは、父親の顔や形が統一されていなかった時期がある[85]。母親は原作ではやや太っていて目も小さく、あまり美人とは言い難い容姿だが、アニメではしずかをそのまま成長させたような姿をしている。外伝作品ではあるが、『ザ・ドラえもんズ スペシャル』では両親の20年前のエピソードが描かれている。若い頃のしずかの母はしずかと瓜二つで、さらにはバイオリンの腕前は娘とは対照的に、コンクールで優勝するほどであったと語られていた[86]

親戚には、美術評論家のおじさん[87]、のび太が一目惚れするほど美少女の従姉妹[88]鉄道ファン北海道に住むいとこがいる。アニメ版のエピソード『こうもりキャップ』でも、「ユリちゃん」と呼ばれた従姉妹が登場した。[注 9]また、原作では「ヨっちゃん」と呼ばれた従弟も登場している[注 10]

血縁関係は不明だが、戦国時代に領主の家に「おしず」という人物が奉公[89]していた。

野比家源家
のび助
 
玉子義雄
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のび太
 
静香
 
 
 
 
ノビスケ
 
ゆかり
 
 
 
 
のび太と静香の孫
 
 
セワシの父
 
セワシの母
 
 
 
 
セワシ

将来

夢はスチュワーデス看護師保育士外交官など[90]

将来はのび太と、大学時代の雪山での遭難事故がきっかけで(「そばにいてあげないと危くて見ていられない」という理由で)結婚[91][注 11]し、息子としてノビスケをもうけることとなる。

髪形は二つ結びからポニーテールに変わっている[注 12]。真面目な性格は変わっておらず、のび太に注意する事が多い。息子のノビスケに対しても優しく接したり、時には悪い事をしたノビスケを叱る。

ペット

連載初期 - 中期では柴犬をよく飼っており、ペロ[39]、チロ[92]、シロ[93]という名前の犬がいた。
ペロはしずかが幼児の時に家に来て、それ以来、しずかとは大の仲良しだった。それはしずかが危ないときは命がけで戦ってくれたほどである。病気にかかって一度死んでしまったが[39]、のび太がドラえもんに無理矢理お願いし、タイムマシンでペロが死ぬ前の時間帯に戻り、ひみつ道具のを飲ませ病を回復させたことで復活した。話によっては子犬だったりする[94]
しずかのペットの中では「ピー子」というカナリアが一番出番が多く、逃げ出してのび太たちに探すのを手伝ってもらうことがよくある。ピー子が地球を救ったこともある[95]が、話によっては野良猫のクロなどに食べられたりして[96]死んでいることも多い。一度、ガスストーブのガス管が外れているのをしずかに知らせたこともある[97]
「チッチ」という名前の小鳥が、てんとう虫コミックス12巻「ペットそっくりまんじゅう」のみに登場。器量よしでとても声がいいとのこと。
ほかに文鳥[98]ジュウシマツ[99]インコオウムを飼っていたことがある。
てんとう虫コミックス8巻「わらってくらそう」では小鳥が死んだといっているが、鳥種・名前は不明である。
名前は不明だが連載初期にはトラネコを飼っていたこともある[100]。テレビアニメ版では、「ミケ」という猫を飼っていた[101]
ハムスター
 2007年12月31日の放送「もうすぐネズミ年だよ、ドラえもん」ではハムスターを飼っていた(名前は不明)。
 原作ではハツカネズミを飼っていた[102]

配役

声優

俳優

しずかのモデル論

キャラクターの性格のモデルについては、作者の妻の藤本正子[103]という説もあるが、2006年4月1日発行の朝日新聞の「be on Saturday」特集『愛の旅人』の「理想の少女にモデルは」の記事では作者の妻の藤本正子や藤子不二雄Aの証言からキャラクターモデルはオードリー・ヘプバーン説を展開している。

藤子のアシスタントを務めたえびはら武司は自著『まいっちんぐマンガ道』の中で、しずかのモデルは藤子の元アシスタントである志村みどりではないかと指摘している[104]。藤子スタジオにたまたまやってきた志村と会ったとき、その外見がどことなくしずかに似ていたこと、志村みどりの本名が「○○シズヨ」であることがその根拠としている[104]。ただし、気になったえびはらが藤子に真相を尋ねた際は「たまたま、偶然」だと否定された[104]。志村は、『ドラえもん』誕生のきっかけとなった起き上がりこぼしの「ポロンちゃん」を藤子宅に届けた人物でもある[105]。前述の初期設定である、「しず子」という名前の由来は、本作の初代担当編集者(小学四年生)の河井常吉(かわい つねよし) の初恋の相手の名前からである。

脚注

[脚注の使い方]

特記のない「x巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』の単行本の巻数を表す。

注釈

  1. ^ 眼球の反射光から生じる、白い鏡面ハイライトのこと。
  2. ^ ハイライトの位置は原作、アニメでほぼ一貫して真ん中にあるが、リニューアル前の最後の1年間(2004年)のみ端にずらされている。これは総作画監督だった中村英一の判断であり、中村によるとハイライトが真ん中にあると可愛く見えるのは藤子の作画のみで、アニメでは下請けなど複数のアニメーターにより位置が疎になってしまい、魂の抜け殻見たいな死んだ様な状態になると気づいた為だとしている。なお、この変更は原作重視のリニューアル後は踏襲されなかった。
  3. ^ 初期3作品の大長編コミック版は『海底鬼岩城』よりも後に発売されている。
  4. ^ アニメオリジナル作品の「味見スプーン」では、スネ夫の人を小馬鹿にしたような自慢話に、のび太、ジャイアンとともに不快な表情を見せている。
  5. ^ 14巻「からだの皮をはぐ話」、プラス1巻「ゾウ印口べに」など例外もあり、幼年向け作品では泣かされている場面もある。
  6. ^ のび太、スネ夫、安雄、はる夫。
  7. ^ 稀に「ドラちゃんのエッチ‼」と言う事がある。
  8. ^ テレビアニメ2期「ぶつぶつ交換機」でも、ボロボロのグローブ、壊れた急須、焼き芋の中で(どれか1つを選ばなければならなかった)、のび太とドラえもんが焼き芋にすると思っていたが、急須にしたことがある。
  9. ^ 先述の美少女の従姉妹と同一人物かは不明で、髪型も異なっている。
  10. ^ アニメ版にも静香と瓜二つの従弟も登場している。
  11. ^ テレビアニメ2期「雪山のロマンス」(2005年12月31日放送)では、結婚する前まで子供のとき住んでいた家に変わらず住んでいた。
  12. ^ 2作1期の映画版「のび太の結婚前夜」ではショートカットである。

出典

  1. ^ “「ドラえもん」“永遠のヒロイン”しずかちゃん、ソログラビアデビュー”. oricon news (2018年3月8日). 2023年1月11日閲覧。
  2. ^ 『ドラえもん』はアメリカでも人気を得られるか? 今夏から「米国版」放送開始
  3. ^ 14巻「ムードもりあげ楽団登場!」など。
  4. ^ コミックス14巻「ヨンダラ首わ」。小学二年生3月号連載なので、2月という設定
  5. ^ ドラえもんプラス1巻「ろく音フラワー」。小学五年生8月号連載なので、7月という設定。また、コミックス28巻「しずちゃんの心の秘密」では小学六年生10月号連載なので、9月という設定
  6. ^ ビッグ・コロタン88『決定版ドラえもん大事典』(2001年、小学館) テレビアニメ2期でも5月に統一された(誕生日も毎年行われている)。
  7. ^ 1巻「○○が××と△△する」
  8. ^ 2巻「出さない手紙の返事をもらう方法」
  9. ^ 9巻「ジ〜ンと感動する話」
  10. ^ 19巻「影とりプロジェクター」
  11. ^ 29巻「翼ちゃんがうちへきた」ほか
  12. ^ アニメ第2作2期「しずかちゃんの心の秘密」
  13. ^ アニメ第2作2期「キャンディーなめてジ〜ンと感動しよう!」
  14. ^ アニメ第2作2期「ほんもの3Dテレビ」
  15. ^ アニメ第2作2期「四次元ポケットにスペアがあったのだ」
  16. ^ 2018年2月27日放送の「星野源のオールナイトニッポン」にドラえもんが出演した際に彼が言及。
  17. ^ アニメ第2作第2期「テレビとりもち」。
  18. ^ 15巻「こっそりカメラ」
  19. ^ 25巻「ヘソリンガスでしあわせに」
  20. ^ コミックス15巻「入れかえロープ」、未収録「みがわりペンダント」など
  21. ^ 21巻「ハッピープロムナード」
  22. ^ 17巻「タッチ手ぶくろ」、藤子不二雄ランド4巻「にっくきあいつ」、藤子不二雄ランド34巻「身がわりバー」
  23. ^ a b 42巻「男女入れかえ物語」
  24. ^ ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』ではリルル。
  25. ^ 26巻「魔女っ子しずちゃん」、28巻「神さまロボットに愛の手を!」
  26. ^ a b 32巻「しずちゃんさようなら」
  27. ^ 第15巻「人生やり直し機」カラー作品集第1巻「あべこべ世界ミラー」、劇場版『帰ってきたドラえもん』劇場版『おばあちゃんの思い出
  28. ^ 33巻「どこでもだれでもローラースケート」、25巻「のび太のスペースシャトル」、15巻「ゆめのチャンネル」
  29. ^ 大全集6巻「身がわりバー」など
  30. ^ 10巻「たとえ胃の中、水の中」
  31. ^ 17巻「かたづけラッカー」
  32. ^ 16巻「サハラ砂漠で勉強はできない」
  33. ^ 41巻「みえないボディガード」
  34. ^ 5巻「うちのプールは太平洋」、8巻「人間製造機」、10巻「たとえ胃の中、水の中」、31巻「あとからアルバム」、33巻「サンタイン」、38巻「カチンカチンライト」、41巻「いつでもどこでもスケッチセット」、アニメ第2期1作「チューケンパー」、アニメ第2期2作「世の中ウソだらけ」など
  35. ^ 43巻「ジャックとベティとジャニー」
  36. ^ 20巻「超大作特撮映画「宇宙大魔神」」、アニメ第2期1作「感情エネルギーボンベ」、アニメ第2期2作「ねがい星」(リメイク版)、「きもだめしめがね」など
  37. ^ 第26巻「魔女っ子しずちゃん」
  38. ^ 2巻「テストにアンキパン」
  39. ^ a b c 3巻「ペロ!生きかえって」
  40. ^ 10巻「ハリ千本ノマス」
  41. ^ カラー作品集5巻「自信ヘルメット」
  42. ^ 29巻「宇宙探検ごっこ」など
  43. ^ 25巻「もはん手紙ペン」
  44. ^ 20巻「雪山のロマンス」など
  45. ^ 6巻「箱庭スキー場」、39巻「ロビンソンクルーソーセット」
  46. ^ 20巻「ぼくをタスケロン」
  47. ^ 大長編及び映画「のび太の太陽王伝説」。ただし、暴れていたのはのび太そっくりの少年・ティオ王子。
  48. ^ a b 35巻「しずちゃんとスイートホーム」
  49. ^ 30巻「ひさしぶりトランク」
  50. ^ 37巻「たまごの中のしずちゃん」
  51. ^ 31巻「ためしにさようなら」
  52. ^ 36巻「のび太の息子が家出した」
  53. ^ のび太の海底鬼岩城
  54. ^ 31巻「よい家悪い家」、「恐竜さん日本へどうぞ」
  55. ^ 19巻「海に入らず海底を散歩する方法」、28巻「百丈島の原寸大プラモ」、44巻「アニメばこ」など
  56. ^ 40巻「レポーターロボット」
  57. ^ 34巻「水たまりのピラルク」
  58. ^ 43巻「かしきり電話」
  59. ^ 23巻「透視シールで大ピンチ」
  60. ^ 大長編「のび太の恐竜」「のび太の宇宙開拓史」。ただし、前者ではのび太が恐竜の卵を見つけて恐竜を育てたことを信じておらず「嘘を付いたのなら、謝ったほうが良いと」と告げている。
  61. ^ 最新ドラえもんひみつ百科
  62. ^ 19巻「のび太の秘密のトンネル」20巻「アヤカリンで幸運を」
  63. ^ アニメ第2作2期「雨男はつらいよ」(2009年版)「強~いイシ」(2019年版)
  64. ^ 28巻「地平線テープ」、劇場版15作『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』、劇場版17作『ドラえもん のび太と銀河超特急』など。
  65. ^ 0巻/藤子・F・不二雄大全集1巻「未来から来たドラえもん」
  66. ^ a b 33巻「鏡の中の世界」
  67. ^ 43巻「へたうまスプレー」
  68. ^ 13巻「もどりライト」、カラー作品集5巻「未来から来たドラえもん」
  69. ^ テレビアニメ第2作第1期「行け!パトルール隊」(2004年3月19日放送)、テレビアニメ第2作第2期「ガワラオニ」(2019年6月21日放送)等。
  70. ^ ドラえもん のび太の日本誕生』。なお、同作のリメイク作『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』では和解し、しずかがピアノコンクールに出ている。
  71. ^ 2巻「しずちゃんのはごろも」
  72. ^ 2004年5月28日放送『ぼーナス』
  73. ^ 5巻「のろのろ、じたばた」
  74. ^ 28巻「しずちゃんの心の秘密」
  75. ^ アニメ第2作2期「あの窓にさようなら」
  76. ^ ドラえもん のび太の海底鬼岩城』ほか
  77. ^ のび太の創世日記
  78. ^ 43巻「食べて歌ってバイオ花見」
  79. ^ 28巻「ニンニン修業セット」、34巻「変身・変身・また変身」、45巻「自然観察プラモシリーズ」、カラー作品集1巻「お話バッジ」(大全集では「おやゆび姫を追いかけろ」に改題)など
  80. ^ プラス1巻「スリルチケット」、カラー作品集1巻「ゴロアワセトウ」ほか
  81. ^ アニメ第2作1期「アメダスペン」
  82. ^ 27巻、「○□恐怖症」
  83. ^ カラー作品集4巻「みがわりペンダント」
  84. ^ 28巻「いれかえ表札」
  85. ^ しずパパ
  86. ^ 『ザ・ドラえもんズ スペシャル』6巻「女の子の涙」
  87. ^ 8巻「ロボットがほめれば」
  88. ^ 8巻「見たままスコープ」
  89. ^ ドラミちゃん アララ・少年山賊団!
  90. ^ 27巻「職業テスト腕章」、『ドラえもん のび太と夢幻三剣士
  91. ^ 20巻「雪山のロマンス」
  92. ^ 12巻「はいどうたづな」
  93. ^ 16巻「ドロン葉」
  94. ^ 14巻「ヨンダラ首わ」
  95. ^ 45巻「ガラパ星から来た男」
  96. ^ 12巻「ミサイルが追ってくる」
  97. ^ 30巻「野生ペット小屋」
  98. ^ 6巻「台風のフー子」、12巻「ペットそっくりまんじゅう」
  99. ^ 24巻「おかし牧草」
  100. ^ 7巻「ウルトラミキサー」
  101. ^ 「ごきげんメーター」
  102. ^ プラス5巻『「スパルタ式にが手こくふく錠」&「にが手タッチバトン」』
  103. ^ 第3回 しずかちゃん役 野村道子さん[]
  104. ^ a b c 藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 えびはら武司 27-29頁
  105. ^ 『藤子・F・不二雄大全集オバケのQ太郎 12』。ISBN (4091434657)。 解説
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