平野昌一(ひらの まさかず、1963年 - )は、日本のテレビ音楽番組及びコンサートの制作プロデューサー、ディレクター、演出担当、及びプロダクションマネージメントのプロデューサー・ディレクター兼、実業家である[1]。
血液型はB型、所属はバーニングプロダクション系列のオフィス日新[2]。福岡県福岡市出身。
人物・経歴
フジテレビの関連会社である(フジワイド制作)へ契約社員として入社後、フジテレビ「夜のヒットスタジオ」の当時のプロデューサー・演出の疋田拓に師事し生番組、特に音楽番組の演出を専門に学び[3]同時に「FNS歌謡祭」、「夕やけニャンニャン」などの歌謡番組、特番などのAD / FDを経験した。
バーニングプロダクションの制作協力番組でもある小泉今日子の初司会担当のフジテレビ歌謡バラエティー生番組「ザ・サンデー -THE SUNDAY-」で演出担当のP・D(プログラム・ディレクター)デビュー[4]。
その後1996年にNHKエデュケーショナルの幼児ソフト部に所属し「英語であそぼ」や「おかあさんといっしょ」などの子供番組でのFD、テレビ朝日では1999年から「スーパーJチャンネル」のFD、2004年からは「ワイド!スクランブル」のFMなどを歴任し現在はNHKを中心とする歌番組の演出担当、何れも生放送、スタジオ演出を得意の分野としている。 各局でバーニングプロダクション協力の音楽番組などを担当。コンサートでは大塚愛、いきものがかりらの演出PDも担当している[5]。
また小泉今日子、島袋寛子の制作担当プロデューサーでもある[6]。 放送音楽プロデューサー連盟の会員[7]。 尚、NHK音楽番組制作班に所属しているので紅白歌合戦の制作演出スタッフでもある[8]。
スタジオやステージの演出で電飾やドライアイスを使ったりダンサー、スクールメイツを使った派手な演出が特徴で高額予算でも知られている。 イベント、ライブ等のMC・司会には元TBSアナウンサー小川哲哉を起用することがある [9]。
タレントプロデュースとしては女性アイドルが多く専属の衣裳担当(スタイリスト)を通して衣裳選びにも定評がある[10]。
主な担当番組
※太字は現在も担当(PD=プログラム・ディレクター)
- 夜のヒットスタジオ(フジテレビ) AD / FD
- FNS歌謡祭(フジテレビ) AD / FD / PD演出
- 夕やけニャンニャン(フジテレビ、1985年 - 1986年) AD
- ザ・サンデー -THE SUNDAY-(フジテレビ、1986年 - 1987年) FD / PD演出
- ミルッきゃナイDay(フジテレビ、1986年) PD演出
- おめでとう郷ひろみ・二谷友里恵結婚披露宴(フジテレビ、1987年6月12日) FD
- オールスター歌の祭典(TBS、1992年10月10日) 演出
- アイドルオンステージ(NHK、1993年 - 1995年) 演出
- 英語であそぼ(NHK Eテレ、1996年 - 1997年) FD
- おかあさんといっしょ(NHK Eテレ、1997年) FD
- ふたりのビッグショー(NHK総合) - PD演出[11]
- NHK歌謡コンサート(NHK総合、2003年 - 2016年) PD演出
- BS日本のうた(NHK BSプレミアム、2004年 - 2013年)FD / 演出
- 思い出のメロディー(NHK総合、2004年 - 2019年) FD / 演出
- 超豪華競演!堺正章・井上順の時代を飾ったあの名曲たち 生放送2(フジテレビ、2005年6月8日) PD演出
- 家族で選ぶにっぽんの歌 第11回~第20回(NHK総合、2005年 - 2014年) FD / PD演出
- NHK歌謡チャリティーコンサート(NHK総合、2005年 - 2017年) PD演出
- 歌の楽園(テレビ東京、2010年 - 2011年) PD演出
- SONGS(NHK総合、2015年 - )※不定期 PD演出
- 我が心の大瀧詠一(NHK BSプレミアム、2021年4月24日)※小泉今日子「快盗ルビイ」のみPD担当[13]。
- NHK MUSIC SPECIAL 小泉今日子(NHK総合、2022年3月10日)
- 小泉今日子40周年スペシャル(NHK BSプレミアム、2022年6月11日)[14]
主なコンサート演出(P・D)
- 小泉今日子Kyon2激辛ライブ(1986年9月21日、東京・渋谷公会堂など)
- 小泉今日子シング!シング!!シングルズ!!!(1990年、NHKホール、名古屋市民会館、福岡サンパレスなど)
- Kyoko Koizumi afropia night'91(1991年9月26日、日清パワーステーション)
- SPEED 全国ツアーコンサート(1998年 - 2000年)
- 大塚愛コンサート全国ツアー LOVE FANTASTIC TOUR 2014 〜おぉーつかあいはまほぉーつかぁい!〜 日比谷野外音楽堂など(2005年 - 2016年)
- 松浦亜弥ダブルレインボウコンサート!2007年・秋(2007年9月 - 10月、東京厚生年金会館、ハーモニーホール座間)
- 岩崎宏美・岩崎良美 Precious Night(2008年5月16日、文京シビックホール)
- いきものがかり全国ツアーコンサート(2009年「こんにつあー!!2009〜My song Your song〜」、 - 2016年)
- 田中れいな&道重さゆみプレミアムXmasディナーショーin 品川プリンスホテル(2011年12月23日)
- Kyoko Koizumi 30th Anniversary Tour2012(2012年、東京・大阪・愛知 Billboard Live TOKYO / OSAKA / NAGOYA)
- 岩崎宏美40周年感謝祭・光の軌跡(2015年5月30日、府中 - 10月10日、東京国際フォーラム)
- 鞘師里保 卒業ファイナルソロスペシャルライブ (東京ディファ有明、2015年12月21日)
- PUFFY デビュー20周年全国ツアー「PUFFY 20th THE FINAL『PAPAPAPA PARTY2016』(2016年12月4日、TOKYO DOME CITY HALL)
- 超いきものまつり2016 地元でSHOW!!〜海老名でしょー!!!〜 / 〜厚木でしょー!!!〜(2016年8月27 - 28日 / 9月10 - 11日)
- 大塚愛 LOVE IS BORN〜14th Anniversary 2017〜 in 中野サンプラザ (2017年9月9日)[17]
- 島袋寛子ライブ「UTAUTAI 2017☆MofM」(2017年12月16日、東京ニューピアホール)[18]
- 田中れいな単独公演2018「れーな100%! vol.3〜ダンシングナイト〜」(2018年9月7日、(新宿BLAZE))[19]
- 大塚愛 LOVE IS BORN 〜15th Anniversary 2018〜(2018年9月9日、日比谷野外大音楽堂)
- 田中れいな2019「れーな100%! vol.4アクロディーバ♡」(2019年1月25 - 26日、新宿BLAZE)、(2019年2月9日、(新埼玉)(HEAVEN'S POCK))[20]
- 大塚愛「愛 am Best,too 2019〜イエス!ここが家ッス!〜」(2019年4月14日 - 5月26日、東京・大阪・名古屋・福岡・神戸・仙台・埼玉・横浜)
- 田中れいな単独公演2019「れーな100%!vol.5〜ネオパールレディ♡〜」(2019年10月5 - 6日、新宿ReNY)[21]
- 大塚愛「LOVE IS BORN 〜17th Anniversary 2020〜 」(2020年9月9日、東京人見記念講堂)(2020年9月18日、大阪オリックス劇場)[22]
- いきものがかりのみなさん、こんにつあー!!THE LIVE 2021!!!(2021年4月14日 - 6月11日、大阪城ホール、日本ガイシホール、横浜アリーナ)[23]
- RIHO SAYASHI 1ST LIVE 2021 DAYBREAK(2021年8月9日、豊洲PIT)[24]
- 鞘師里保 RIHO SAYASHI 1st LIVE TOUR 2022 Reflection(2022年1月15日、中野サンプラザ、他) - 演出PD[25]
- 大塚愛 LOVE POP TOUR 2022 〜もろこし振ったらもろ腰にきた!〜(2022年4月5日、Zepp Diotr City) - 演出PD[26]
- 大塚愛ユニバーサリー&バースデーライブ「LOVE IS BORN」〜19th Anniversary 2022〜(2022年9月11日、日比谷野外音楽堂)[27]
- 鞘師里保 2nd LIVE TOUR 2022 UNISON・全国6都市公演(東京・大阪・広島・仙台・名古屋・福岡 / 東京Zepp Haneda・12月29日他) - 総合演出・演出PD[28]
主なCM制作・演出
※以下何れも小泉今日子出演作品
ブレーンスタッフ
平野担当の番組やコンサートではプロジェクトチームが組まれ同じスタッフで行われることが多い[31]。
スタッフ
関連項目
脚注
- ^ 日経エンタテイメント(日経PB社)2014年10月号130頁。
- ^ サンデー毎日(2000年8月13日号)集中連載第三弾『バーニング帝国の素顔』25頁。
- ^ 「創」(創出版)2008年7月号『バーニングプロを裏側から支える人物たち』101頁。
- ^ 話のチャンネル(発行:日本文芸社)1988年12月2日号「業界内幕探究・TV歌番組存続か中止か大混乱の内幕、ニュース戦争の次は音楽番組戦争か!?」45頁。
- ^ アサヒ芸能(徳間書店、2011年5月9日GW特別合併号)「テレビでは見れない人気歌手たちのコンサートでの顔を演出する魅力」152 - 155頁。
- ^ 「創」(創出版)2008年7月号『バーニングプロを裏側から支える人物たち』102頁 - 104頁。
- ^ 「JASRACだより」発行:(社)日本音楽著作権協会 2013年No.35「放送音楽賞の授与式」5頁。
- ^ テレビタレント人名事典(第6版)発行:日外アソシエーツ社 2004年6月「テレビ局、番組制作会社・制作スタッフ演出部門」41頁。(ISBN 978-4-8169-1852-0)
- ^ 芸能スキャンダルという快楽(2008年9月号別冊)発行:鹿砦社「第7章・テレビ局の虚像を撃つ!『昔が懐かしい!大物ワルプロデューサーがいなくなったテレビ界』」172頁。
- ^ NHKうたコントップニュース「今回はアイドル特集80年代のヒット曲満載!」2021年のしおり放送より。
- ^ NHKふたりのビッグショー放送リスト https://www.nhk.jp/p/ts/MKMKJ9KJ35/
- ^ 「夕やけニャンニャンと放送外収入」『テレビ作家たちの50年』日本放送作家協会、発行:NHK出版(2009年8月25日)171頁より。(ISBN 978-4-14-081387-4)
- ^ オトカゼ情報 https://otokaze.jp/news/16295
- ^ THE FIRST TIMES 小泉今日子の40周年特番が75分の完全版で放送決定 https://www.thefirsttimes.jp/news/0000121490/
- ^ サンデー毎日(2000年7月30日号)集中連載第一弾『バーニング帝国の素顔』21頁。
- ^ 「JASRACだより」発行:(社)日本音楽著作権協会 No.37『JASRAC TOPICS』7頁。
- ^ 日経エンタテインメント(発行:日経BP出版センター)2017年7月号「注目のアーティスト夏LIVE情報」91頁。
- ^ オリコン年鑑・2017年版(発行:オリジナルコンフィデンス出版)2017年コンサート一覧 69頁。
- ^ ぴあ(2018年夏号LIVE NEWS)109頁。
- ^ ザ・テレビジョン[](発行:集英社2019年1月21日号)デジタル配信版及び月間1月号「人気アーティストライブ情報」41頁。
- ^ ザ・テレビジョン(発行:集英社2019年8月25日号)デジタル配信版及び月間8月号「人気アーティストライブ情報」60頁。
- ^ 昭和女子大学人見記念講堂「2020年催事行事表9・10月」より。
- ^ ヤクルトミルミルプレゼンツ・いきものがかりのみなさん、こんにつあー!!THE LIVE 2021!!! https://ikimonogakari.com/news/live/12025/
- ^ 「リホ・サヤシ第1ライブ2021デイブレイク」はおめでとう https://twitter.com/sayashi_staff
- ^ Red Hot Live News https://www.red-hot.ne.jp/play/detail.php?pid=py21705
- ^ 大塚愛2022もろこしツアー https://avex.jp/ai/news/detail.php?id=1097743
- ^ 音楽ナタリー・ニュース 大塚愛の日比谷野音公演をWOWOWプラスで再び放送、生中継とは異なる編集でオンエア(2022年10月2日)
- ^ 音楽ナタリー https://natalie.mu/music/news/502657
- ^ 「決定版!!テレビCM大百科」(発行:株式会社エンターブレイン、2001年11月2日)50年間のCMが全てわかる!!30 - 59頁。
- ^ 「ACC CM年鑑」(発行:ACC日本CM機構)小泉今日子141頁。
- ^ 週刊大衆(発行:双葉社)2011年5月GW合併号『歌番組では見られないライブの体感魅力』120頁 - 123頁。
- ^ オリコン年鑑(発行:オリジナルコンフィデンス出版社)2015年版「テレビ番組&コンサートスタッフデータ一覧」288頁。