中野サンプラザ(なかのサンプラザ、英語: Nakano Sunplaza)は、東京都中野区にある宿泊・音楽等の複合施設。コンサート会場として使われることが多い[1]。
中野サンプラザ Nakano Sunplaza | |
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中野サンプラザ (2020年3月3日撮影) | |
情報 | |
通称 | サンプラザ、中野サンプラザ |
旧名称 | 全国勤労青少年会館 |
完成 | 1973年 |
開館 | 1973年6月1日 |
収容人員 | 2,222人 |
客席数 | 2,222席(1 - 4階) |
設備 | スクリーン、フライングスピーカー、オケピット、映写室、リハーサル室等 |
用途 | コンサート全般、宿泊 |
設計 | 林昌二 |
運営 | 株式会社中野サンプラザ |
所在地 | 東京都中野区中野四丁目1番1号 |
位置 | 北緯35度42分27秒 東経139度39分53秒 / 北緯35.70750度 東経139.66472度座標: 北緯35度42分27秒 東経139度39分53秒 / 北緯35.70750度 東経139.66472度 |
アクセス | JR東日本中央本線(中央線快速/中央・総武緩行線)・東京メトロ東西線中野駅北口より徒歩1分 |
外部リンク | 中野サンプラザ |
沿革
旧労働省所管特殊法人である雇用促進事業団が、雇用保険法に基づいた勤労者向けの福祉施設として建設し、1973年(昭和48年)6月1日(金曜日)に正式名称全国勤労青少年会館として開業した。中野駅北口から至近距離で、施設運営は当初から黒字だった。
公益事業であり、営利を求められた施設ではなかったが、利益が見込める施設として、民間への譲渡が求められ、(勤労者福祉施設の廃止)に伴い売却が決定された。地元の中野区と金融機関・企業等が出資して設立された所有会社「株式会社まちづくり中野21」に52億9987万円で2004年11月に売却された。運営は並行して設立された「株式会社中野サンプラザ」がおこなうとされ、2004年(平成16年)12月より運営を開始した。以後中野サンプラザは文化複合施設としてホテル・結婚式会場の運営、カルチャーセンターの開催、スポーツ施設の運営などを行ないつつ、コンサート会場・大規模イベントホールとしての利用も引き続き行っている。若者文化のサブカルチャー発信地として、日比谷野外音楽堂や日本武道館と並び、都内のコンサート会場として人気がある。
雇用推進事業を柱とする若者の職業相談を担当する「サンプラザ相談センター」は2003年(平成15年)に閉鎖された。図書室などの併設施設も、民営化に伴い閉鎖された。
施設建て替えに向けた閉館
2018年(平成30年)9月11日、酒井直人中野区長は、「中野駅周辺各地区の整備と密接に関連していることを考慮し、施設の再整備に向けて検討を進める」「現在の(中野サンプラザ)施設の歴史やブランド、形状などのDNAを引き継ぐ」として中野サンプラザを建て替える方針を明らかにした[2]。
2020年(令和2年)2月6日、酒井区長は、中野サンプラザの解体跡地に建設する複合施設の事業スケジュールや民間事業者の選定方法を発表した。2020年10月までに「公募型プロポーザル方式」で事業者を決定。5月から事業者からの提案を受付け、7月から提案内容を検討し、10月に事業者を決定する。新施設の完成は、2028年度を目指す。新施設の主な内容は、7000人収容できるイベントホール、商業施設、オフィス、ホテルなどを備える[3]。2021年1月29日、中野区は中野サンプラザも含めた中野駅新北口駅前エリア再整備事業のデベロッパー選定結果を発表し、野村不動産を代表とするグループが選ばれた。両者は2021年5月6日に基本協定書を締結した[4]。
2023年(令和5年)7月2日をもって旧施設(現施設)の中野サンプラザは閉館する予定[5]。5月3日から閉館日である7月2日まで、日毎にジャンルの垣根を超えて様々なアーティストがライブを行う音楽祭『さよなら中野サンプラザ音楽祭』が企画され、初日となる5月3日には、歌手としても活動している声優の寿美菜子と豊崎愛生がライブを行った[6]。
施設概要
敷地面積は約1ha・海抜121m(地上高92m)で、地上20階、地下3階である。大小2つの三角積木を合わせて置いたようなデザインを有する。
- コンサートホール(1 - 4階、2,222席)- 優良ホール100選に選ばれている。
- 結婚式場(6階)
- 研修室(7・8階)
- テニスコート(8階)
- レンタルオフィス(9階)
- 宴会場(10 - 15階)
- ホテル(16 - 19階)
- レストラン(20階)
- フィットネススタジオ・リハーサル&レコーディングスタジオ(地下1階)
- プール(地下2階)
- ボウリング場(地下2階)
- インターネットカフェ(MB階)
- フラワーショップ(MB階)
また正面前広場は、東日本大震災で被災した東北地方の復興支援や、沖縄の物産販売や芸能披露を行う「チャンプルーフェスタ」など、イベント会場としてしばしば使われる。
運営企業
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒164-8512 東京都中野区中野四丁目4番1号 |
設立 | 2004年12月 |
事業内容 | 中野サンプラザの経営管理及びそれに附帯する業務 |
代表者 | 代表取締役会長CEO 金野晃 代表取締役社長 佐藤章 |
資本金 | 1000万円 |
純利益 | ▲2億8500万円 (2022年03月31日時点)[7] |
総資産 | 12億0900万円 (2022年03月31日時点)[7] |
決算期 | 3月31日 |
中野サンプラザの運営は、株式会社中野サンプラザ(なかのサンプラザ、英:Nakano Sunplaza INC.)によって行われている。
会社概要
2004年(平成16年)12月より中野サンプラザの運営を開始し、文化複合施設としてホテル・結婚式会場の運営、カルチャーセンターの開催、スポーツ施設の運営などを行っている[8]。コンサート会場・大規模イベントホールとしての運営も行っている[8]。
組織図
ギャラリー
中野サンプラザ入口にある時計台。クリスマス前後にはイルミネーションされている。
クリスマス前後の中野サンモールのイルミネーションの光に照らされた中野サンプラザ。北東方向より。
脚注
- ^ “中野駅北口に巨大壁画 真上に電車”. 産経ニュース (2021年12月14日). 2021年12月14日閲覧。
- ^ “中野サンプラザ建て替え方針表明” (日本語) (HTML). NHK NEWS WEB. 日本放送協会. (2018年9月11日). オリジナルの2018年9月12日時点におけるアーカイブ。 2018年9月12日閲覧。
- ^ 「中野に新施設 28年度目標 サンプラザ跡 事業者10月決定へ」読売新聞 2020年2月7日、地域 都民14版25頁、2020年2月7日閲覧。
- ^ “『中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業』に関する基本協定書を中野区と締結”. 2021年11月5日閲覧。
- ^ - ウェイバックマシン(2023年4月15日アーカイブ分)
- ^ “<さよなら中野サンプラザ音楽祭>開幕”. BARKS. 2023年5月5日閲覧。
- ^ a b 株式会社中野サンプラザ 第14期決算公告
- ^ a b “中野サンプラザ ホームページ”. 中野サンプラザ. 2018年3月13日閲覧。
- ^ a b “株式会社中野サンプラザの取締役”. 中野区議会. 2018年3月13日閲覧。
- ^ a b “中野サンプラザ 料理長紹介”. 株式会社中野サンプラザ. 2018年3月13日閲覧。
- ^ “明治大学リバティアカデミー”. 明治大学. 2018年3月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 中野サンプラザ - 公式ウェブサイト