ANAウイングス株式会社（エーエヌエーウイングス、英: ANA WINGS CO., LTD.）は、ANAグループの航空会社である。小型ジェット旅客機やプロペラ旅客機を使用して北は北海道の稚内空港、南は沖縄県の新石垣空港まで日本全国をカバーしており、ANA国内線全体の約半分を占めている。スターアライアンスのマイレージを貯めることができる。
| 法人番号 | 8010801020386 |
|---|---|
| 設立 | 2010年10月1日 |
| ハブ空港 | 東京国際空港 大阪国際空港 中部国際空港 |
| 焦点空港 | 新千歳空港 福岡空港 那覇空港 |
| マイレージサービス | ANAマイレージクラブ |
| 会員ラウンジ | ANA LOUNGE |
| 航空連合 | スターアライアンス |
| 親会社 | ANAホールディングス |
| 保有機材数 | 40機〜50機 |
| 就航地 | 国内線 運送の共同引受により、ANA便として運航 |
| 本拠地 | 東京都大田区 |
| 代表者 | 勝岡陽一（代表取締役社長） |
| 外部リンク | https://www.anawings.co.jp/ |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 日本 〒144-8515 東京都大田区羽田空港3丁目3番2号 |
| 設立 | 2010年10月1日 |
| 業種 | (空運業) |
| 法人番号 | 8010801020386 |
| 事業内容 | 航空運送事業 |
| 代表者 | 勝岡陽一（代表取締役社長） |
| 資本金 | 5000万円（2021年3月31日現在）[1] |
| 純利益 | 5億1600万円 （2022年03月31日時点）[2] |
| 総資産 | 71億3100万円 （2022年03月31日時点）[2] |
| 従業員数 | 1,873名（2022年10月1日現在） |
| 決算期 | 3月31日 |
| 主要株主 | ANAホールディングス 100% |
| 外部リンク | https://www.anawings.co.jp/ |
概要
2010年10月1日、全日本空輸（旧社。現：ANAホールディングス）の子会社であったエアーニッポンネットワークが、エアーネクスト、エアーセントラルと統合し発足した[3]。その後、利用者の減少が止まらず、2017年には国土交通省持続可能な地域航空のあり方に関する研究会（座長竹内健蔵東京女子大学教授）で機体の共同保有や、将来の経営統合などを内容とする報告書が出された[4][5]。しかし、羽田をはじめとする混雑空港に乗り入れ、羽田発着那覇、関西、鹿児島など準幹線も運航しており、他の持続可能な地域航空の対象エアラインとは路線構成が違う[6]。
歴史
- 2010年10月1日 : エアーニッポンネットワークを存続会社とし、エアーネクスト、エアーセントラルを合併、ANAウイングス株式会社に改称した[3]。
- 2011年1月5日 : 大阪/伊丹 - 大館能代、萩・石見、佐賀線、名古屋/中部 - 米子、徳島線を廃止。
- 2012年 : Bombardier Airline Reliability Performance Awards 2012（アジア・リージョナル定時出発率）を受賞。
- 2013年3月7日 : 石垣発着便を石垣空港から新石垣空港に移管。
- 2014年3月31日 : 東京/羽田 - 三宅島線を廃止と同時にボンバルディアDHC-8-Q300型機が退役。
- 2020年6月14日：福岡発羽田行きANA254便を最後にボーイング737-500が退役。
- 2021年6月27日：岡山発羽田行きANA654便を最後にボーイング737-700が退役。
運航機材
| 機材 | 運航機材数 | 座席数 | エンジン | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ボンバルディアDHC-8-Q400 | 24 | Y74 | PWC PW150A | オリエンタルエアブリッジとの共通事業機 うち2機（2020年3月から3機）は同社で運航される[7] エアーニッポンネットワークから移管 |
| ボーイング737-800 | 39 | C8Y158 | CFMI CFM56-7B24 | 全日本空輸との共通事業機 |
| 合計 | 65 | |||
以下の機材で運航されている（括弧内は以前の所属航空会社）
- ボンバルディアDHC-8-Q400（エアーニッポンネットワーク、エアーセントラル）
以下はANA本体との共通事業機
- ボーイング737-800（時刻表では73Hと記述）
ボンバルディア DHC-8-Q400
ボンバルディア DHC-8-Q400
「エコボン」[8]特別塗装機（現在は全て通常塗装に塗り替え済み）
機体塗装
2020年8月現在、当社の運航機材のうち、ボンバルディアDHC-8-Q400にはANAのトリトンブルーをベースにエンジン部分に「ANA WINGS」と表記されている。また、2020年6月14日まで運航されていたボーイング737-500には旧・エアーニッポンの同型機と同様に、(エンジンカウル)にイルカのイラスト（愛称「スーパードルフィン」）が描かれていた。
2010年11月19日から2018年3月12日までの間、ANAがエコファースト企業であることをPRする緑色の塗装を施したボンバルディアDHC-8-Q400「エコボン」3機が就航していた[8]。現在は通常塗装になっている。
2020年10月に会社統合設立10周年を迎え、およそ1年間、737-800（JA86AN～JA90AN）とDHC-8-Q400（JA461A～JA465A）それぞれ5機ずつ計10機の機体前方左右に設立10周年記念デカールを貼付し運航される[9]。
導入予定機材
- ボーイング737 MAX 8（ボーイング737-8）（2025年以降受領予定）
- 日本の航空会社として初の737MAX導入となる見込み。2019年からの該当機種事故及び安全証明トラブルにより納入が遅延した。
Mitsubishi SpaceJet ANAデモ塗装（旧MRJ）
退役機材
- ボンバルディアDHC-8-Q300（2014年3月31日を最後に運航終了。同時に同機が充当されていた羽田₋三宅島線を廃止。）
- ボーイング737-500（2020年6月14日を最後に運航終了。なお、JA301Kのみ訓練機材として羽田空港残留。）[10]
- ボーイング737-700（2021年6月27日を最後に運航終了。）
主な運航路線
2021年10月1日現在[11]
- 東京/羽田 - 札幌/新千歳、紋別、中標津、大館能代、八丈島、富山、小松、能登、名古屋/中部、大阪/関西、鳥取、米子、石見、岡山、広島、岩国、高知、福岡、佐賀、大分、宮崎、沖縄/那覇
- 東京/成田 - 仙台、名古屋/中部、新潟
- 大阪/伊丹 - 釧路（季節運航）、函館、青森、秋田、仙台、福島、新潟、石見（季節運航）、松山、高知、福岡、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇
- 大阪/関西 - 沖縄/那覇
- 名古屋/中部 - 札幌/新千歳、女満別（季節運航）、旭川（季節運航）、秋田、仙台、新潟、松山、福岡、熊本、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇、宮古、石垣
- 札幌/新千歳 - 稚内、利尻（季節運航）、女満別、中標津、釧路、函館、青森、秋田、仙台、福島、新潟、小松、静岡（繁忙期期間運航）、岡山、広島、福岡
- 福岡 - 小松、対馬、五島福江、宮崎、沖縄/那覇、宮古（季節運航）
- 沖縄/那覇 - 新潟（季節運航）、静岡（繫忙期期間運航）、広島、岩国、熊本、宮古、石垣
旧エアーセントラルが貨物の取り扱いを行っていなかったため、一部の運航便では貨物搭載ができない。今後SpaceJet導入など機材の拡充、国際線を導入予定。
脚注
- ^ 第20期決算公告、2021年（令和3年）6月28日付「官報」（号外第144号）175頁。
- ^ a b ANAウイングス株式会社 第21期決算公告
- ^ a b 連結子会社の合併に関するお知らせ (PDF) - 全日本空輸公式サイト
- ^ 「地方航空会社の協業策、国交省が報告書 経営統合も検討朝日新聞デジタル2017年6月2日19時10分」
- ^ 持続可能な地域航空のあり方に関する研究会国土交通省
- ^ 因みにJALグループで沖縄那覇空港拠点に沖縄県内離島路線を中心に運航しているJTAとRACはこの持続可能な地域航空の対象外となっている
- ^ 【プレスリリース】今後の機材計画及び2020年度事業計画についてオリエンタルエアブリッジ
- ^ a b ANAグループ初エコペイント機で日本中の空をエコに - ANAプレスリリース
- ^ ANAウイングス、737に創立10周年デカール貼付 Q400含め10機対象
- ^ 退役機を1機丸ごと整備訓練専用の機材へと活用
- ^ 運航路線 - ANAウイングス公式サイト
関連項目
外部リンク
- ANAウイングス株式会社