金沢駅バスターミナル(かなざわえきバスターミナル)は、石川県金沢市にある金沢駅に隣接したバスターミナルである。駅の東西両側にあり、駅の両出入口が兼六園口と金沢港口に改称された後も、バス会社側ではそれら駅出入り口を以前と同様にそれぞれ「金沢駅東口」と「金沢駅西口」として案内しており、鉄道側とバス側では駅出入り口の呼称に乖離がある。
以下に示す各のりばの発着路線は2023年4月現在で、石川県バス協会発行の「バスのりば運行系統図[1]」に準拠する。運行会社を明示していない路線バスは、北鉄バスグループのものである。
東口
金沢駅東広場のバスターミナルは土地区画整理事業による工事を経て2004年(平成16年)9月12日に供用開始したものである[2]。広場に「工(たくみ)型」に配置された歩行者広場をはさんで北側に配置されており、金沢駅兼六園口から車道を横断せずにアクセスできるようになっているほか、上部には利用者を雨雪から守るシェルターを連続して配置している[3]。
バスターミナルは乗車場11バース、降車場5バース(金沢駅前中央交差点の北側に3バース、南側に2バース)、待機場8バースの構成となっており、乗車場はバスの正着性を高めるために乗り場の一部を切り取った形になっている[3]。各乗車場付近の柱には乗り場番号が表示されているが、西日本JRバスが使用する4・5番乗り場は青地、北陸鉄道グループが使用するその他の乗り場は橙地になっている。北陸鉄道グループの一般路線の乗り場にはLED表示器によるバス出発案内が設置されている。
バス停の名称は、西日本ジェイアールバスは「金沢」、北鉄バスグループと金沢ふらっとバスは「金沢駅」(一部の高速バスは「金沢駅前」)、まちバスは「金沢駅兼六園口(東口)・金沢フォーラス」と各社で異なっている。
広場の中心付近に総合交通案内所が配置されており、バス発券所、タクシー案内所、待合室が設置されていた[3]が、タクシー案内所と待合室はその後廃止された。
東口1番のりば
1番のりばは、北陸鉄道グループの一般路線と高速バス、定期観光バス、同社と共同運行する(していた)高速バスが使用する。2008年12月20日までは城下まち金沢周遊バスも使用していたほか、2019年4月1日には能登特急バスに代わって富山・高岡行き高速バスの乗り場が2番から1番に移動した。
- 82 (鳴和・増泉線)(柳橋行き)
- 北鉄金沢バス・富山地方鉄道 (富山線)(富山行き)
- 加越能バス 金沢線(砺波、高岡行き)
- 2022年4月25日以降、砺波市役所前 - 加越能バス本社前間(高岡市方面)が区間運休となっている[4]。
- 北鉄金沢バス 定期観光バス((かなざわまちなかコース)、(かないわ・おおのコース)、(わじま号))
- 白山登山バス(別当出合行き、夏季運行)
- ゲレンデ直行バス(白山一里野温泉スキー場 白山セイモアスキー場行き、冬季運行)
東口2番のりば
2番のりばは、北陸鉄道および同社が共同運行もしくは運行を支援している高速バスと日本中央バスが使用する。
- 北陸鉄道・名鉄バス・西日本ジェイアールバス・ジェイアール東海バス 北陸道ハイウェイバス(名鉄バスセンター行き)
- 北陸鉄道・濃飛乗合自動車 (高山線)(高山濃飛バスセンター行き)
- 北陸鉄道・名鉄バス (白川郷・名古屋線)(白川郷、名鉄バスセンター行き)
- 北陸鉄道・新潟交通 (新潟線)(万代シティバスセンター行き)
- 西東京バス・(アルピコ交通)(渋谷マークシティ行き)
- 日本中央バス(秋葉原駅東口行き)
東口3番のりば
3番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、本多町方面の路線が使用する。2008年12月20日までは香林坊経由兼六園下方面の路線、その後2015年3月13日までは橋場町経由の路線と城下まち金沢周遊バスの乗り場だった。
東口4番のりば
4番のりばは、西日本ジェイアールバスおよび同社と共同運行する高速バスと定期観光バスが使用する。2020年3月31日までは一般路線(広岡行きは5番)の乗り場だった。
- 西日本ジェイアールバス・ジェイアール東海バス 北陸ドリーム名古屋号(名古屋駅行き)
- 西日本ジェイアールバス 北陸道青春昼特急大阪号・青春北陸ドリーム大阪号・百万石ドリーム大阪号((大阪駅JR高速バスターミナル)、ユニバーサルスタジオジャパン行き)
- 西日本ジェイアールバス・ジェイアールバス東北 百万石ドリーム政宗号(仙台駅行き)
- 定期観光バス(三つ星街道バス、越前めぐりバス、能登路)
東口5番のりば
5番のりばは、西日本ジェイアールバスの一般路線とまちバスが使用する。2020年3月31日までは高速バスと牧線の広岡行き、まちバスの乗り場だった。
東口6番のりば
6番のりばは、北陸鉄道グループの橋場町、兼六園下・金沢城方面の路線と城下まち金沢周遊バスが使用する。乗り場の柱には大きく「ひがし茶屋街方面」と書かれており、多客期には「橋場町経由兼六園下・金沢城行き」の臨時便が運行される。2008年12月20日までは小松空港線、その後2020年3月31日までは香林坊経由兼六園下・金沢城方面の路線と(兼六園シャトル)の乗り場だった。
- 11 (錦町B線)(金沢大学附属病院、石川県立図書館、東部車庫、金沢学院大学、辰巳丘高校行き)
- 12 (湯涌線)(北陸大学(太陽が丘、薬学部)、湯涌温泉行き)
- 16 (犀川線)(上辰巳行き)
- 88 (東山線)(柳橋行き)
- 城下まち金沢周遊
- (金沢ライトアップバス)
東口7番のりば
7番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、兼六園下・金沢城方面の路線が使用する。乗り場の柱には大きく「兼六園方面」と書かれており、多客期には「香林坊、兼六園下・金沢城経由橋場町行き」の臨時便が運行される。2015年3月13日までは平和町方面の路線、その後2020年3月31日までは橋場町方面の路線と城下まち金沢周遊バスの乗り場だった。
- 13 14 (医王山線)(金商高校前、太陽が丘ニュータウン、湯谷原、医王山スポーツセンター行き)
- 90 90 (卯辰山線)(千寿閣行き)
- 92 (鈴見線)(朝霧台行き)
- 93 94 97 (金沢大学線)(若松、金沢大学行き)
- 95 (北陸大学線)(旭町一丁目、北陸大学(太陽が丘、薬学部)行き)
- (金沢周遊線)(橋場町行き)
東口8番のりば
8番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。
- 30 (光が丘住宅線)(光が丘住宅、鶴寿園、石川県立大学、南部車庫行き)
- 31 (額住宅線)(額住宅駅、下森島行き)
- 33 (四十万線)(金沢工業大学、鶴寿園、南部車庫、川北温泉、南ヶ丘病院行き)
- 33 (辰口線)(緑が丘十丁目、辰口和光台、いしかわ動物園行き)
- 34 (三馬線)(金沢工業大学、高尾行き)
- 39 (野々市円光寺線)(金沢工業大学、南ヶ丘病院行き)
東口9番のりば
9番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。
- 40 (松任線)(白山市役所前、金城大学行き)
- 41 49 (千代野線)(千代野ニュータウン行き)
- 42 (金沢寺井線)(寺井中央行き)
- 44 48 (野々市線)(野々市市役所、松任駅北口行き)
- 45 (八日市線)(野々市駅行き)
- 55 (上荒屋線)(イオンモール白山行き)
- (白峰線)(白峰行き)
- (鳥越線)(野々市中央、鶴来駅、上野行き)
東口10番のりば
10番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。2015年3月13日までは、花里線の乗り場だった。
- 20 (平和町線)(平和町、金大附属学校自衛隊前行き)
- 21 25 (野田線)(つつじが丘住宅、北陸学院大学、内川小学校前行き)
- 22 (大桑線)(大桑住宅、大桑タウン行き)
- 26 (寺町線)(泉野出町行き)
東口11番のりば
11番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、三社方面の路線と金沢ふらっとバス此花ルートが使用する。
東口13番のりば
バスターミナル向かいの旧金沢都ホテル前に設置されており、北陸鉄道グループの降車場として使用されているほか、金沢ふらっとバス此花ルートの金沢駅東バス停と北日本観光バスきまっし号の金沢駅前バス停も併設されている。
西口
金沢駅西広場の路線バス乗降場は広場の南側に配置されており、2011年(平成23年)11月27日に改良工事が終わり供用開始した[5]。金沢駅金沢港口から車道を横断せずに全ての乗降場にアクセスできるようになっているほか、バスの混雑を解消するため団体バス乗降場をタクシー乗降場の北側に分離した[6]。
バスターミナルは乗車場8台、降車場2台、待機場6台の構成となっている。乗降場にはシェルターと防風板を設置し、さらにバスの正着性を高めるために乗降場を切り込み型としている[6]。4番乗り場から6番乗り場には液晶モニターによるバス接近表示が設置されている[5]。
西口1番のりば
1番のりばは、(新高速乗合バス)が使用する。2014年3月31日までは北陸鉄道グループが使用しており、柳橋県庁線と田中医大線の乗り場だった[5]。
- 新高速乗合バス 大阪・京都行き
- 金沢競馬無料ファンバス
西口2番のりば
2番のりばは、新高速乗合バスと加越能バスが使用する。2014年3月31日までは北陸鉄道グループが使用しており、示野線と黒田線、平和町線(新神田経由)の乗り場だった[5]。
- 新高速乗合バス 新宿・東京ディズニーランド行き
- 加越能バス 南砺〜金沢線(井波行き)
西口3番のりば
3番のりばは、北陸鉄道グループの加賀方面特急バスが使用する。
西口4番のりば
4番のりばは、北陸鉄道グループの上諸江方面の路線が使用する。
西口5番のりば
5番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊方面の路線が使用する。
また以下の路線は基本的に東口を発着しており、夕方の県庁前からのダイレクト便のみこの乗り場も使用する。
- 16 犀川線(上辰巳行き)
- 18 花里線(東部車庫行き)
- 30 光が丘住宅線(光が丘住宅行き)
- 92 鈴見線(朝霧台行き)
西口6番のりば
6番のりばは、北陸鉄道グループの県庁前方面の路線が使用する。金石、大野方面へはこの乗り場だけでなく、付近の中橋停留所から多数運行されている。
- 01 02 (中央病院線)(県庁前、中央病院行き)
- 03 (畝田住宅線)(畝田住宅、大野港行き)
- 04 05 笠舞駅西線(工業試験場、金沢港クルーズターミナル、戸水行き)
- 06 07 シティライナー(県庁前、中央病院行き)
- 08 (内灘線)(内灘駅行き)
- 60 (金石線)・(四十万金石線)(金石行き)
- 64 (黒田線)(工業試験場行き)
西口7番のりば
7番のりばは、西日本ジェイアールバスと北陸鉄道グループの一般路線・能登方面特急バスが使用する。2014年3月31日までは西日本ジェイアールバスが専用していたが、1番・2番乗り場が新高速乗合バス乗り場になったため、これらの乗り場から発車していた北陸鉄道グループの路線が7番乗り場に移された。さらに2019年4月1日には能登方面の特急・急行バスも東口1番乗り場からこの乗り場に変更された。
- 西日本JRバス 東長江線(東長江行き)
- 52 (示野線)(下安原、済生会病院行き)
- 57 黒田線(上荒屋西、新金沢郵便局前行き)
- 86 (田中医大線)(みずき四丁目行き)
- 平和町線(金大附属学校自衛隊前行き)
- 北鉄能登バス (富来急行線)(富来行き)
- 北鉄奥能登バス (輪島特急線)(輪島マリンタウン行き)
- 北鉄奥能登バス (珠洲特急線)・(珠洲宇出津特急線)(すずなり館前行き)
- 倶利伽羅不動尊お詣りバス(倶利伽羅不動尊行き)
西口8番のりば
8番のりばは、西日本ジェイアールバスが使用する。
- 西日本JRバス 城北運動公園線(城北市民運動公園行き)
中橋
金沢駅からJR北陸本線沿いに南へ約500mの金石街道上に北陸鉄道の「中橋」バス停留所がある。金石、大野方面の金石線や四十万金石線、(三馬大野線)はほとんどの便が金沢駅バスターミナルを経由しないため、金沢駅利用者はここで乗降するように案内される。
脚注
- ^ “バスのりば運行系統図 VOL.13” (PDF). 石川県バス協会 (2022年4月1日). 2022年9月28日閲覧。
- ^ - ウェイバックマシン(2004年10月13日アーカイブ分)
- ^ a b c “金沢駅北土地区画整理事業 金沢駅東広場” (PDF). 金沢市都市整備部駅周辺整備課 (2005年3月20日). 2022年9月28日閲覧。
- ^ “高速バス金沢線 停留所休止等一部変更について(5/6~)”. 加越能バス (2022年5月18日). 2022年5月18日閲覧。
- ^ a b c d - ウェイバックマシン(2012年2月12日アーカイブ分)
- ^ a b “金沢駅西広場事業概要書” (PDF). 金沢市都市整備局都市計画課 (2014年3月22日). 2022年9月28日閲覧。
外部リンク
- バスのりば運行系統図 VOL.13 - 石川県バス協会
- 市内主要停留所のりば案内 - 北陸鉄道
- 金沢周辺バス路線図 - 西日本ジェイアールバス