野々市駅(ののいちえき)は、石川県野々市市二日市三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
野々市駅 | |
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南口(2019年8月) | |
ののいち Nonoichi | |
◄松任 (3.3 km) (2.4 km) 西金沢► | |
所在地 | 石川県野々市市二日市三丁目1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■北陸本線 |
キロ程 | 170.5 km(米原起点) |
電報略号 | ノノ |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- | 2,000人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1968年(昭和43年)3月25日[1][2][3] |
備考 | (自動券売機有) |
歴史
総工費4,500万円を町費3,000万円、地元負担金1,500万円で負担した請願駅として建設[6][7][8]。開業当時の駅周辺は一面田園地帯であったが、1968年(昭和43年)の駅開業時以降に国道8号金沢バイパスへの接続道路整備なども見込み野々市町が駅周辺の整備を進めた[9]。なお、当駅の開業前、1912年(大正元年)から1925年(大正14年)まで西金沢駅が駅名を改称するまでは野々市駅となっていた[3][8]。
年表
- 1968年(昭和43年)3月25日:国鉄北陸本線の松任駅 - 西金沢駅間に新設開業((旅客駅))[1][3][8]。
- 1971年(昭和46年)10月1日:無人駅となる[10][11]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。12月、JR社員が駅員として配置された[12][13]。
- 1997年(平成9年)4月9日:野々市北口プラザが竣工。経営の縮小化を理由に野々市町へ業務委託を開始、野々市町シルバー人材センター会員らが北口に配置[14]。
- 2003年(平成15年):野々市町シルバー人材センター会員らが南口にも配置[14]。
- 2012年(平成24年)4月21日:南口新駅舎の使用を開始[2][15]。
- 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる[16][17][18][19][20]。
- 2021年(令和3年)4月1日:この日より終日無人駅となる[4][5]。
- 2024年(令和6年)春:北陸新幹線 金沢駅 - 敦賀駅延伸開業に伴い、IRいしかわ鉄道の駅になる(予定)。
南口の仮駅舎(2010年11月)
駅構造
相対式ホーム2面2線[21]を有する地上駅である[1][8]。分岐器や(絶対信号機)を持たないため、(停留所)に分類される[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。
上りホーム側が南口であり、2012年の駅舎建替えにともない「きっぷうりば」が緑色となったが、みどりの窓口ではない。そのためe5489には対応していない。下りホーム側が北口であり、公共施設である野々市北口プラザの中(1階)にある[2]。北口プラザ・南北自由通路の設置前は、北口に駅舎はなく下り線ホームに出入りする階段のみが設置されていた。北口(改札外)トイレは夜間(北口窓口営業時間外)閉鎖される。南口・北口ともに近距離用の青色自動券売機が1台ずつ設置されている(ICOCAチャージ対応)。金沢駅が管理する無人駅[4]。以前はJR西日本金沢メンテックが業務を受託する(業務委託駅)であった。
北陸新幹線(金沢駅以西の開業までは金沢駅 - 白山総合車両所の回送線となる)が南口駅舎の上を通過するため[2]、南口周辺の再整備が行われたが、隣接する西金沢駅や松任駅のように橋上化は行わず新たな地上駅舎が建設され、2012年4月21日の始発より使用を開始した(2010年9月4日の始発より2012年4月20日の終電までは仮駅舎が使用されていた)[22]。
のりば
※接近警告機から鳴るメロディは、どちらのホームも「アニーローリー」である。
利用状況
2019年(令和元年)度の1日平均(乗車人員)は2,000人である[23]。
「石川県統計書」と「野々市市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1996年(平成 | 8年)827 |
1997年(平成 | 9年)941 |
1998年(平成10年) | 1,221 |
1999年(平成11年) | 1,227 |
2000年(平成12年) | 1,229 |
2001年(平成13年) | 1,193 |
2002年(平成14年) | 1,208 |
2003年(平成15年) | 1,246 |
2004年(平成16年) | 1,244 |
2005年(平成17年) | 1,239 |
2006年(平成18年) | 1,223 |
2007年(平成19年) | 1,224 |
2008年(平成20年) | 1,317 |
2009年(平成21年) | 1,309 |
2010年(平成22年) | 1,329[2] |
2011年(平成23年) | 1,401 |
2012年(平成24年) | 1,457 |
2013年(平成25年) | 1,541 |
2014年(平成26年) | 1,582 |
2015年(平成27年) | 1,758 |
2016年(平成28年) | 1,831 |
2017年(平成29年) | 1,887 |
2018年(平成30年) | 1,946 |
2019年(令和元年) | 2,000 |
駅周辺
野々市駅を名乗るものの、旧(北国街道)の宿場町に当たる野々市市中心部(本町周辺)からは、2kmほど北西にはずれた白山市との境界付近に位置にあり、むしろ野々市市の北端の田園地帯や新興住宅地に位置する。
バス路線
- 南口(野々市駅前バス停)
- 北鉄白山バス八日市線:金沢駅行き
- 北鉄金沢バス野々市線:金大附属学校自衛隊前行き(平日運行、学期休み期間運休)
- のっティ:北部ルート・西部ルート
- シャトルバス のんキー[24]:公立松任石川中央病院行き(一部は野々市市役所止まり)
- 北口(野々市駅北口バス停)
隣の駅
脚注
- ^ a b c d 川島 2010, p. 46.
- ^ a b c d e 朝日 2012, p. 20.
- ^ a b c d 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』JTB、1998年10月1日、137頁。
- ^ a b c . 北國新聞. (2021年2月27日). オリジナルの2021年2月27日時点におけるアーカイブ。2021年2月27日閲覧。
- ^ a b “七尾線の高松駅 無人化で住民「寂しい」”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2021年3月13日)2021年9月21日閲覧。
- ^ 「〝夢の実現〟野々市駅建設本決り 総工費四、五〇〇万円」『広報 野々市公民』第43巻、野々市町、1967年1月1日、3頁。
- ^ “野々市市の公共交通”. 野々市市. 2018年4月14日閲覧。
- ^ 野々市町 2005, p. 113.
- ^ 野々市町 2005, p. 138.
- ^ 「通報 ●北陸本線野々市駅及び神岡線飛驒神岡駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月29日、5面。
- ^ “ほくりくの駅 ののいち 開設20年、地元民の愛着強く”. 読売新聞夕刊: p. 8. (1988年12月9日)
- ^ 『郷の今昔』野々市町郷公民館、1990年3月26日、214頁 。
- ^ a b “「駅のじいちゃん」人情伝える JR野々市駅 お年寄りが業務”. 北國新聞: p. 37. (2006年12月9日)
- ^ “広報ののいち第687号” (PDF). 野々市市市民協働課. p. 11 (2012年6月1日). 2021年2月4日閲覧。
- ^ (PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。 オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ2020年2月1日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。 オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ2020年2月1日閲覧。 。
- ^ “JR西日本、ICカード「ICOCA」を金沢地区・新高岡地区へ導入”. トラベルWatch (2016年2月16日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “富山に続き石川も「ICOCA」エリアに 4月15日、3社相互利用開始”. 乗りものニュース (2017年2月1日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “金沢でイコカ利用可能に 石川、富山の19駅”. 産経フォト (2017年4月15日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ 川島 2010, p. 10.
- ^ (プレスリリース)JR西日本、2010年8月25日。 オリジナルの2010年8月29日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “令和元年石川県統計書” (PDF). 石川県. p. 104 (2021年3月). 2021年4月12日閲覧。
- ^ . 北陸中日新聞Web. (2021年4月27日). オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ。2021年12月12日閲覧。
- ^ “広報はくさんNo.86” (PDF). 白山市市民生活部広報広聴課. p. 3 (2012年3月10日). 2021年2月4日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 野々市駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道