河内駅(こうちえき)は、広島県東広島市河内町中河内にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。駅番号はJR-G14。
河内駅 | |
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駅舎(2008年7月) | |
こうち Kōchi | |
◄JR-G15 本郷 (12.3 km) (4.4 km) 入野 JR-G13► | |
所在地 | 広島県東広島市河内町中河内690-1 |
駅番号 | JR-G14 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | G 山陽本線 |
キロ程 | 255.1 km(神戸起点) |
電報略号 | コウ |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- | 348人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1894年(明治27年)6月10日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
かつては急行停車駅であった。また、山陽新幹線岡山駅 - 博多駅間開業で昼行優等列車が全廃された後、しばらく運転されていた快速の停車駅であった[注釈 1]。
歴史
年表
- 1894年(明治27年)6月10日:山陽鉄道 三原駅 - 広島駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1924年(大正13年)4月1日:町制施行に伴い、所在地表示が広島県豊田郡河内町中河内になる。
- 1931年(昭和6年)1月12日:当駅構内で(山陽線急行列車脱線転落事故)が発生。
- 1955年(昭和30年)3月31日:河内町(第2次)成立に伴い、所在地表示が広島県豊田郡河内町中河内になる。
- 1956年(昭和31年)4月1日:所属郡の変更に伴い、所在地表示が広島県賀茂郡河内町中河内になる。
- 1973年(昭和48年)4月11日:貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1995年(平成7年)10月1日:管轄が広島支社の直轄(三原管理駅)から三原地域鉄道部に変更される[2]。
- 1997年(平成9年)3月8日:ジェイアール西日本広島メンテックによる業務委託駅(移行当初は暫定的に直営駅扱い)となる[2]。
- 2004年(平成16年)10月1日:みどりの窓口の営業時間が変更され、窓口閉鎖時間帯が設定される。
- 2005年(平成17年)2月7日:河内町(第2次)が東広島市に編入され、所在地表示が広島県東広島市河内町中河内になる。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)7月1日:2番線に一部の下り列車が発着開始[注釈 2]。
- 2018年(平成30年)
- 2020年(令和2年)9月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[7][8]。
河内駅付近での事故
1931年(昭和6年)1月12日、山陽本線河内駅を通過中の上り急行列車が分岐器で脱線。機関車(C53 24)が横転して後位の客車5両が駅前方の椋梨川鉄橋から川に転落し、7名が死亡、179名が重軽傷を負った。(山陽線急行列車脱線転落事故)を参照。死者の棺は河内駅から列車で広島駅と郷里に運ばれた[9]。
現場付近では日露戦争当時貨物列車が脱線転覆し、その後も単線運転時代に脱線転覆が起こり、この事故で惨事は三度目で「魔の場所」と言われていた[10]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅本屋側が1番のりば、2・3番のりばが島式ホーム(さらにその間にホームのない中線あり)で、跨線橋により連絡している。トイレが構内上り方面1番のりば奥にある。
無人駅である。かつてはJR西日本広島メンテックが駅業務をしており、またみどりの窓口が設置されていた。ICOCA利用が可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
駅舎概要
- 木造平屋駅舎
- 落成日不明
駅コンコース内
- 改札口(簡易型自動改札機を導入。集札機能はないため集札箱に乗車券を投入する。)
- 自動券売機2台(最新式)
- 自動販売機(飲料水1台)
- 待合室
のりば
- 付記事項
- 本項ではJR西日本公式サイトの全域路線図[11]に従い路線記号・ラインカラーを表記しているが、当駅は広島シティネットワークエリア外のため、2016年3月のダイヤ改正時点の駅掲示時刻表においてはアルファベットのないラインカラーシンボルが使われている。
- 1番のりばは上り本線、2番のりばは下り副本線、3番のりばは下り本線である。2番のりばは上り線とは接続していない。
- 2番のりばに定期列車の発着はしばらく無かったが、2009年より線路保守の観点から、1日2本のみ列車の発着がある。
利用状況
1日平均の乗車人員は以下の通り。特記のないものは「統計でみる東広島」による。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1989年(平成 元年) | 1,914[12] |
1990年(平成 2年) | |
1991年(平成 3年) | |
1992年(平成 4年) | 1,722[13] |
1993年(平成 5年) | |
1994年(平成 6年) | |
1995年(平成 7年) | |
1996年(平成 8年) | |
1997年(平成 9年) | |
1998年(平成10年) | 1,666[14] |
1999年(平成11年) | |
2000年(平成12年) | |
2001年(平成13年) | |
2002年(平成14年) | 1,021 |
2003年(平成15年) | 1,063 |
2004年(平成16年) | 1,041 |
2005年(平成17年) | 952 |
2006年(平成18年) | 886 |
2007年(平成19年) | 832 |
2008年(平成20年) | 827 |
2009年(平成21年) | 782 |
2010年(平成22年) | 767 |
2011年(平成23年) | 693 |
2012年(平成24年) | 673 |
2013年(平成25年) | 648 |
2014年(平成26年) | 593 |
2015年(平成27年) | 605 |
2016年(平成28年) | 566 |
2017年(平成29年) | 526 |
2018年(平成30年) | 399 |
2019年(令和 元年) | 404 |
2020年(令和 2年) | 345 |
2021年(令和 3年) | 348 |
駅周辺
- 東広島市役所河内支所(旧・河内町役場)
- 市民体育館(旧・河内町民体育館)
- 河内郵便局
- 国道432号
- 県道33号
- 東広島市立河内小学校
- 東広島市立河内中学校
- 広島県立河内高等学校
- 広島銀行河内支店
- しまなみ信用金庫河内支店
- JA広島中央河内支店
- 東広島市河内文化センター
バス路線
- 芸陽バス
- 甲山線、河内豊栄線
その他
- 「JRを利用してシティ電車の延長を」という看板が設置されている。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1987年2月号、p.165,173。
- ^ a b 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.370
- ^ 「JR時刻表」2018年4月号
- ^ . 中国新聞. (2018年3月15日). オリジナルの2018年3月26日時点におけるアーカイブ。2020年9月10日閲覧。
- ^ データで見るJR西日本2018 p.203 - 西日本旅客鉄道
- ^ 西日本豪雨および台風24号に伴う運転状況などについて(2018年10月2日時点):JR西日本
- ^ 岡山・福山エリア 8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について - 西日本旅客鉄道、2020年7月28日、2020年7月28日閲覧。
- ^ 大阪毎日新聞1931年1月13日付朝刊7面「哀れ七つの棺 廣島駅の樓上でしめやかな焼香」
- ^ 大阪朝日新聞1931年1月13日
- ^ “JR西日本全域路線図” (PDF). JRおでかけネット. 2016年4月21日閲覧。 (PDF)
- ^ 『JR全線全駅』p.314、弘済出版社(1991-11-15)
- ^ 『JR全線全駅』p.314、弘済出版社(1994-11-15)
- ^ 『JR全線全駅』p.367、弘済出版社(2000-12-07)
関連項目
外部リンク
- 河内駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道