水城 蘭子(みずき らんこ、1929年4月24日 - 1997年5月26日[3])は、日本の(女優)、声優。東京府東京市浅草区(現:東京都台東区浅草)出身[2]。
来歴
東京府東京市浅草区(現:東京都台東区浅草)で出生[2]。文化学院卒業[2]。高校在学中に劇団文化座に入団。劇団水曜会を経て、劇団葦を結成[2]。
三光事務所[6]、 東京俳優生活協同組合[7]、群六舎プロダクション[8]、番衆プロダクション[9]、コスモプロジェクト[10]、オフィス滝沢[4]に所属していた。女優業の傍ら、アニメや洋画吹き替えなど声優としても活躍した[2]。
1962年に『凱旋門』で担当[11]してからほぼ専属だったイングリッド・バーグマンの吹き替えや、デボラ・カーの専属吹き替えが有名である。
人物
後任
水城の死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。
- 園田恵子 - 『オリエント急行殺人事件(テレビ朝日版)』:グレタ・オルソン ※DVDにおける追加収録。
- さとうあい - 『宇宙大作戦 惑星M113の吸血獣』:ナンシー・クレイター ※デジタルリマスター版DVDにおける追加収録。
- 木村香央里 - 『エアポート'75』: ディバニー※DVDにおける追加収録。
出演作品
テレビドラマ
- 事件ファイル110 甘ったれるな 第9話「春遠い19歳の夢」(1976年、TBS / 松竹) - 西牧くら
- 達磨大助事件帳 第11話「友よ、さらば」(1977年、ANB / 前進座 / 国際放映) - 矢島妙
- 太陽にほえろ!(NTV)
- 第329話「タイムリミット」(1978年) - 大河原夫人
- 第704話「未亡人は十八才」(1986年) - 奥寺の叔母
- そば屋梅吉捕物帳 第6話「大奥に潜む黒い影」(1979年、12ch / 国際放映) - おふさ
- ライオン奥様劇場(妻の再婚)(1980年、CX)
- 春の波涛(1985年)
- 中学生日記
- 特捜最前線(ANB)
- 第172話「乙種蹄指紋の謎!」(1980年)
- 第452話「遺書・指名手配113号の男!」(1986年) - 水尾千代子
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 「妻の生き甲斐」(1986年2月)
- 「切り裂き魔」(1987年3月)
- 「女検事・霞夕子9・遺産相続」(1996年12月)
- (名探偵金田一耕助シリーズ)5「死仮面」(1986年5月、TBS系)
- ダウンタウン探偵組 第7話「ひとに聞かれりゃ…何んと答える」(1988年、ABC / テレパック)
- 一枚の写真(1988年、CX系)
- ノンちゃんの夢(1988年、NHK)
- 火曜スーパーワイド「なんでも屋探偵帳1・なんでも屋奮戦記」(1989年11月、ABC)
- 土曜ワイド劇場「新妻殺し」(1991年3月、ANB)
- 刑事貴族2(1992年、NTV)
- 金曜エンタテイメント(CX)
- (松本清張ドラマスペシャル・眼の気流)(1994年9月、TX)
- ママのベッドへいらっしゃい(1994年、ANB) - 大原民江
- 未成年(1995年、TBS)
映画
- (狼の紋章)(1973年、東宝) - 戸崎文
- 令嬢肉奴隷(1985年、にっかつ) - 敷島萌子
- 芦屋令嬢 いけにえ(1986年、にっかつ) - 篠原文子
- いんこう(1986年、にっかつ) - 柴崎の母
- 病院へ行こう(1990年、東映) - 小夜
吹き替え
女優
- イングリッド・バーグマン
-
- 汚名(アリシア)※NET版
- カサブランカ(イルザ・ラント)※NET版(カサブランカ 日本語吹替音声追加収録版 <4K ULTRA HD & ブルーレイセット>に収録)
- サボテンの花(ステファニー・ディッキンソン)
- さよならをもう一度(ポーラ・テシエ)※NET版
- ジキル博士とハイド氏(アイヴィー・ピーターソン)※NET新録版
- 白い恐怖(コンスタンス・ピーターソン)※テレビ朝日版
- 凱旋門(ジョアン・マドゥ)
- 追想(アンナ・コレフ/アナスタシア)※テレビ版(DVD収録)
- 黄色いロールス・ロイス(ゲルダ・ミレット)※NET版(DVD収録)
- オリエント急行殺人事件(グレタ・オルソン)※テレビ朝日版(DVD収録)
- デボラ・カー
-
- アレンジメント/愛の旋律(フローレンス・アンダーソン)※テレビ朝日版
- イグアナの夜(ハンナ・ジェルクス)
- 王様と私(アンナ・レオノーウェンズ)※新旧TBS版(BD収録)
- お茶と同情(ローラ)※NET版
- 回転(ミス・ギデンス)※NET版
- 悲しみよこんにちは(アンヌ)※NET版
- クォ・ヴァディズ(リジア)※NET版、フジテレビ版
- 結婚専科(バレリー・エドワーズ)
- サンダウナーズ(アイダ)※東京12チャンネル版
- 芝生は緑(ヒラリー・ライオール)※NET版
- ゼンダ城の虜(フラビア姫)※テレビ東京版
- 旅路(シビル・レイルトン=ベル)※NET版(DVD収録)
- 007 カジノ・ロワイヤル(マクタリ夫人/ミミ)※日本テレビ版、テレビ朝日版
- (ドーヴァーの青い花)(ミス・マドリガル)※TBS版
- めぐり逢い(テリー)※NET版
- 六年目の疑惑(マーサ・ラドクリフ)※テレビ朝日版
洋画
- (愛するゆえに)(マージョリー・ペンローズ〈ラナ・ターナー〉)※TBS版
- (青い大きな海)(ロゼッタ〈アリダ・ヴァリ〉)※NHK版
- 明日になれば他人(キャルロッタ〈シド・チャリシー〉)※TBS版
- 嵐が丘(イザベラ〈ジェラルディン・フィッツジェラルド〉)※NHK 1971年放送
- 荒鷲の翼(ミニー〈モーリン・オハラ〉)※東京12チャンネル版
- アラバマ物語(モーディ・アトキンソン〈ローズマリー・マーフィ〉)※テレビ朝日版
- 生きるよろこび(母〈(アリス・ブレイデイ)〉)
- エアポート'75(ディバニー夫人〈マーナ・ロイ〉)※フジテレビ版(DVD収録)
- オールウェイズ(ハップ〈オードリー・ヘプバーン〉)※ビデオ・DVD版
- 外人部隊(シルビア/ヘレナ〈ジーナ・ロロブリジータ) ※NHK版
- 渇いた太陽(アレクサンドラ〈ジェラルディン・ペイジ〉)
- キュリー夫人(マリ・キュリー〈グリア・ガースン〉)
- 疑惑の影(エマ・ニュートン〈パトリシア・コリンジ〉)※テレビ版
- 心の旅路(マーガレット〈グリア・ガースン〉)
- 砂漠の鬼将軍(ロンメル夫人〈ジェシカ・タンディ〉)※NET版、フジテレビ版
- 三人のあらくれ者(ローナ・ハンター・ソンダース〈アン・バクスター〉)※テレビ東京版
- ジャッカルの日(モンペリエ男爵夫人〈デルフィーヌ・セイリグ〉)※日本テレビ版・テレビ朝日版(両版ともに思い出の復刻版ブルーレイに収録)
- (醜聞殺人事件)(クリス・エメリー〈リタ・ヘイワース〉)
- 上流社会(リズ〈セレステ・ホルム〉)※東京12チャンネル版
- (シルヴィアの母)テレビ版
- (戦争と平和)(エレン・クラーギナ〈イリーナ・スコブツェワ〉)※NET版
- ターミネーター(サラの母)※テレビ朝日版(日本語吹替完全版コレクターズブルーレイボックス収録)
- (罪の背景)(ベス・キャメロン〈シェリー・ウィンタース〉) ※NHK版
- テーブル・ロックの決闘(ローナ・ミラー〈ドロシー・マローン〉)※フジテレビ版
- 手錠のまゝの脱獄(ビリーの母〈カーラ・ウィリアムズ〉)※テレビ朝日版
- (ネバダの決闘)(エレン・ベイリー〈ドロシー・グリーン〉)※日本テレビ版
- 破局((フィリス・サックスター))
- 初恋(マリア〈ヴァレンティナ・コルテーゼ〉)
- ハリーの災難(アイビー・グレブリー〈ミルドレッド・ナトウィック〉)
- 秘めたる情事(エディス〈ジェラルディン・フィッツジェラルド〉)
- フランス式十戒(クラリス〈ダニエル・ダリュー〉)
- ブルックリン横丁(ケイティ・ノーラン〈ドロシー・マクガイア〉)※NHK版
- フレンジー(ブレンダ・ブレイニー〈バーバラ・リー・ハント〉)※テレビ朝日版
- ヘルファイター(マデリン・バックマン〈ヴェラ・マイルズ〉)※フジテレビ版(思い出の復刻版ブルーレイ収録)
- ぼくの伯父さん(アルペル夫人〈アドリアンヌ・セルヴァンティ〉)※NHK版
- ポルターガイスト(レシュ博士〈ビアトリス・ストレイト〉)※フジテレビ版
- ミニヴァー夫人(ミニヴァー夫人〈グリア・ガースン〉)※テレビ神奈川版
- (めざめ)(バランダリー伯爵夫人〈ミシェル・モルガン〉)※日本テレビ版
- 友情ある説得(エリザ・バードウェル〈ドロシー・マクガイア〉)
- 遊星よりの物体X(ニッキ・ニコルソン〈マーガレット・シェリダン〉)※テレビ版(デジタルリマスター版DVD収録)
- 旅情(フィオリーニ夫人〈イザ・ミランダ〉)※日本テレビ旧録版
- ロリータ(シャーロット〈シェリー・ウィンタース〉)※東京12チャンネル版
- 若草物語(マーチ夫人〈メアリー・アスター〉)※東京12チャンネル版
海外ドラマ
- アガサ・クリスティ スペシャル「死者のあやまち」(フオリアット〈コンスタンス・カミングス〉)
- ER緊急救命室(スーザン・ルイスの母〈ヴァレリー・ペリン〉)
- 奥さまは魔女(ルイーズ・テイト〈ケイシー・ロジャース〉)第3シリーズ以降
- (看護婦物語)
- 「愛のあり方」(キティ〈ダイアナ・リン〉)
- 頑固じいさん孫3人
- 「ひとすじの道〜教育に自らの人生をかける定年間近の先生」(テンプル〈クロリス・リーチマン〉)
- (進めや進め!スモーキー) NHK
- 0011ナポレオン・ソロ 第24話(ストレイゴウ〈(マリアン・モーゼス)〉)、第70話(ヴィクトリア)
- 大草原の小さな家
- 「級長選挙」(エルマーの母〈(シッチ・ホーグ)〉)
- (探偵ストレンジ)
- 「黒い札束事件」(ローズ〈(ポーリン・イエーツ)〉)
- ドクター・ウェルビー(コンセロ〈エレナ・パーデュゴ〉)
- ヒッチコック劇場 第2話(ダフニー)
- 弁護士ペリー・メイスン「華麗なる死の誘惑」
- ミスター・エド(隣のガラガラおばさん)
- ルート66
- 「運命の子」 ((アイリーン・サックス))
- 「雪の中の肖像」 (ジャンヌ・パル)
テレビアニメ
劇場アニメ
- 1963年
- 1984年
-
- 冒険者たち ガンバと7匹のなかま(ボーボ[14])
- 1985年
-
- ごんぎつね(兵十の母くめ)
- 1991年
-
- ガンバとカワウソの冒険(ボーボ[15])
テレビ
- やさしい経済教室(お母さん)
出典
- ^ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月、276頁。ISBN (978-4-415-00878-3)。
- ^ a b c d e f 新撰 芸能人物事典 明治~平成『(水城 蘭子)』 - コトバンク 2016年3月14日閲覧。
- ^ a b c 毎日新聞1997年5月27日11面「訃報 水城蘭子さん」(毎日新聞縮刷版1997年5月号p.1019)毎日新聞社
- ^ a b c 『日本タレント名鑑(1997年版)』VIPタイムズ社、1997年、787頁。
- ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、151頁。
- ^ 『出演者名簿(1966年版)』著作権情報センター、1965年、350頁。
- ^ 『出演者名簿(1977年版)』著作権情報センター、1976年、434頁。
- ^ a b c 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、104頁。
- ^ 『日本タレント名鑑(1987年版)』VIPタイムズ社、1987年、452頁。
- ^ 『日本タレント名鑑(1996年版)』VIPタイムズ社、1996年、775頁。
- ^ 水城の吹き替えデビュー作である。
- ^ “ガンバの冒険”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “”. メディア芸術データベース. 2016年10月25日閲覧。
- ^ “冒険者たち ガンバと7匹のなかま”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “ガンバとカワウソの冒険”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年4月17日閲覧。
外部リンク
- 水城蘭子 - IMDb(英語)
- 水城蘭子 - 日本映画データベース
- 水城蘭子 - KINENOTE
- 水城蘭子 - allcinema