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最強王図鑑シリーズ(さいきょうおうずかんシリーズ)は、学研プラスが発行する空想図鑑のシリーズである[1]。
全巻オールカラー、A5判。
概要
実在の生き物と架空の存在をジャンル別に分け、24体を選抜で出場させ、トーナメント形式で戦いをシミュレーションする。全巻「第1回戦」「第2回戦」「準々決勝」「準決勝・決勝」の4つのチャプターに分かれる。なお、第2回戦は全てシード戦となっている。決勝まで勝ち残った選手のうち、最後に勝利した方がそのジャンルの「最強王」となる。なお、トーナメントとは別に全巻エキシビションが2試合組まれている。決勝で最強王が決まると、優勝者、準優勝者を含めてこれまでの戦いの結果を振り返るトーナメントを終えての総括ページがある。総括の後には、知識を深める為の用語集や、選手についてのデータを記載しているページがある。また、選手の能力をランキングで比較するページや、コラムが入る事もある。
試合のルールについて
各ジャンル毎にルールは異なるが、特に断りの無い限り全巻共通のルールを記載している。
基本的にトーナメントの組み合わせは、厳正なる抽選にて決定する。
「動物最強王図鑑」のみ、トーナメントに出場する選手は、その種の中で一般的な大きさのオス、「絶滅動物最強王図鑑」「恐竜最強王図鑑」「水中最強王図鑑」では、その種の中で一般的な大きさの個体としている。
「昆虫最強王図鑑」「神話最強王図鑑」「ドラゴン最強王図鑑」では、独自に選手の大きさを調整した「戦闘体長」を用いている。
大人しく戦いを好まない場合でも、最初から戦わずに逃走する事は無いものとする。
戦いの舞台はどちらか一方のハンデにならないように設定される。
戦いは基本的に昼間に行われるが、夜間に行われる場合もある。
戦いは時間無制限で行われる。相手に戦闘続行が不可能な程の傷を負わせるか、力の差を見せつけて逃走させれば勝利となる。
ベストの状態で力を比べる為、戦いで受けた傷や疲労は、次の戦いまでには完治するものとする。
試合について
この図鑑の試合は、選手紹介のページとバトルシーンのページに分けられる。以下詳しく説明する。
選手紹介のページ
左ページの左上に、何戦目かを示している。出場選手の名前は、一般的に呼ばれているものを記載している。
レーダーチャート
出場選手の能力を10段階で評価している。同じ選手でも、それまでに出てきた「最強王図鑑」シリーズの評価とは異なる場合がある。
大きさの比較
基本は人間と選手の大きさを比較する。「絶滅動物最強王図鑑」「恐竜最強王図鑑」「幻獣最強王図鑑」「異種最強王図鑑」「異種最強王図鑑 闇の王者決定戦編」は乗用車、「妖怪最強王図鑑」「神話最強王図鑑」「ドラゴン最強王図鑑」は信号機、「妖怪最強王図鑑」「異種最強王図鑑 闇の王者決定戦編」は東京タワーと大きさを比較する選手もいる。「昆虫最強王図鑑」「水中最強王図鑑」では、出場する昆虫の実際の大きさと戦闘時のサイズを同時に比較している。
見開き最下段
初登場の選手は、戦闘時の能力や武器、特徴を解説している。2回目以降は、前回の戦いでどのように戦って勝利したかを記している。
データ
選手の詳しいデータを記載している。
バトルシーンのページ
対戦ステージ
お互いが不利にならない場所が対戦ステージとなる。「水中最強王図鑑」においては、淡水域で暮らす生物も問題なく海水域に適応出来るとしている。
ロックオン
戦いにおいて注目すべきポイントを、ピックアップして解説する。
シリーズ・出場選手一覧
動物最強王図鑑
現生動物のうち24体が登場。
出場選手
- ライオン
- コモドオオトカゲ
- ホホジロザメ
- イリエワニ
- シロサイ
- チーター
- アカカンガルー
- ヒクイドリ
- ヒョウ
- アナコンダ
- セイウチ
- ホッキョクグマ
- オオカミ
- ガウル
- クズリ
- ヘラジカ
- アラスカヒグマ
- シベリアトラ
- アフリカゾウ
- イノシシ
- マウンテンゴリラ
- キリン
- カバ
- キングコブラ
エキシビション出場選手
絶滅動物最強王図鑑
新生代に生息した絶滅動物より24体をエントリー。
出場選手
- パラケラテリウム
- メガラニア
- アンブロケトゥス
- ゴルゴプスカバ
- スミロドン
- ダエオドン
- エンボロテリウム
- アルクトテリウム
- ギガントピテクス
- ドエディクルス
- カリコテリウム
- フォルスラコス
- エラスモテリウム
- オオツノジカ
- アルゲンタヴィス
- インペリアルマンモス
- カリフォルニアライオン
- プロコプトドン
- メガテリウム
- プルスサウルス
- アンドリューサルクス
- デイノテリウム
- ティタノボア
- ディプロトドン
エキシビション出場選手
恐竜最強王図鑑
恐竜や恐竜以外の古生物をエントリー。デイノニクスは体格ハンデで3体のチーム戦。
出場選手
- イグアノドン
- カルカロドントサウルス
- スコミムス
- ディロフォサウルス
- デイノニクス
- ケツァルコアトルス
- パキケファロサウルス
- ペンタケラトプス
- アロサウルス
- トリケラトプス
- ギガノトサウルス
- サウロペルタ
- ユウティラヌス
- アンキロサウルス
- アンペロサウルス
- サルコスクス
- テリジノサウルス
- アルゼンチノサウルス
- ステゴサウルス
- ケラトサウルス
- ティラノサウルス
- ブラキオサウルス
- ユタラプトル
- スピノサウルス
エキシビション出場選手
妖怪最強王図鑑
日本に古くから伝わる妖怪達が参戦。選手紹介のページとバトルシーンのページで、表記が異なるものがある。
出場選手
エキシビション出場選手
「妖怪最強王図鑑」のみ、エキシビション出場選手は3体となっている。その為1試合目に勝利した方が次の戦いへと進める方式という、トーナメント方式のエキシビションとなった。
昆虫最強王図鑑
昆虫や昆虫以外の節足動物24体を、後述する通りの戦闘体長に換算してエントリー。
出場選手
- ギラファノコギリクワガタ
- フォツリス・ベルシコロル
- オオカレエダカマキリ
- ヒヨケムシ
- リオック
- カマキリモドキ
- サバクトビバッタ
- オオスズメバチ
- シオヤアブ
- ミイデラゴミムシ
- ルブロンオオツチグモ
- オオベッコウバチ
- ペルビアンジャイアントオオムカデ
- オオキバヘビトンボ
- オオクモヘリカメムシ
- クロカタゾウムシ
- クロドクシボグモ
- ヘラクレスオオカブト
- オオエンマハンミョウ
- オニヤンマ
- コーカサスオオカブト
- デスストーカー
- パラポネラ
- スマトラオオヒラタクワガタ
エキシビション出場選手
古生物のメガネウラとアースロプレウラのみ、実寸サイズでエントリー。
幻獣最強王図鑑
神話や伝承、現代の映画やゲームでよく目にする幻獣達が参戦。
出場選手
- サラマンダー
- ナーガ
- キマイラ
- ケルベロス
- ロック鳥
- バジリスク
- ユニコーン
- マンティコア
- スライム
- ミノタウロス
- フロストジャイアント
- ムシュフシュ
- トロル
- ケンタウロス
- グリフォン
- サンダーバード
- ドラゴン
- オーガ
- デュラハン
- イフリート
- トウテツ
- ゴーレム
- ヴァンパイア
- サンドワーム
エキシビション出場選手
異種最強王図鑑
トーナメントは現生動物、絶滅動物、恐竜、昆虫の4種族から、各6体ずつ24体を選抜でエントリー。
2022年12月15日には本作のコンピュータゲーム化作品『異種最強王図鑑 バトルコロシアム』が日本コロムビアより発売されている(後述)。
出場選手
- カバ
- スマトラオオヒラタクワガタ
- ホッキョクグマ
- スピノサウルス
- ヘラクレスオオカブト
- スミロドン
- ティラノサウルス
- ミイデラゴミムシ
- アルゼンチノサウルス
- オオスズメバチ
- アンドリューサルクス
- ステゴサウルス
- オオエンマハンミョウ
- キリン
- インペリアルマンモス
- トリケラトプス
- プルスサウルス
- ティタノボア
- ライオン
- パラケラテリウム
- クズリ
- ペルビアンジャイアントオオムカデ
- アンキロサウルス
- アフリカゾウ
エキシビション出場選手
- アルゲンタヴィス VS ケツァルコアトルス
- イヌワシ VS オニヤンマ
異種最強王図鑑 闇の王者決定戦編
妖怪7体、幻獣は選抜8体に龍を加えて9体、さらに悪魔が8体トーナメントに加わった。
出場選手
- ミノタウロス
- 両面宿儺
- ベルゼブブ
- 龍
- インドラジット
- グリフォン
- 八岐大蛇
- イフリート
- フルフル
- マルコシアス
- アムドゥシアス
- 牛鬼
- キマイラ
- サマエル
- マンティコア
- ブエル
- アンズー
- 大天狗
- 大百足
- フロストジャイアント
- 九尾の狐
- ドラゴン
- ナーガ
- 酒吞童子
エキシビション出場選手
水中最強王図鑑
現生生物7体、絶滅生物14体、昆虫3体まで水中生物が参戦。なお、水生昆虫は後述の戦闘全長に拡大している。
出場選手
- プリオサウルス
- バシロサウルス
- ゲンゴロウ
- シャチ
- アノマロカリス
- バショウカジキ
- ミナミゾウアザラシ
- ヤゴ[2]
- クロノサウルス
- エラスモサウルス
- カバ
- ダイオウイカ
- タガメ
- リードシクティス
- アーケロン
- ダンクルオステウス
- メガロドン
- プルスサウルス
- シファクティヌス
- リヴァイアサン・メルビレイ
- モササウルス
- テムノドントサウルス
- ミズダコ
- シロナガスクジラ
エキシビション出場選手
神話最強王図鑑
世界の神々と、神々に敵対する悪魔や幻獣が参戦。「幻獣最強王図鑑」のエキシビションに出場したテュポーンや、「異種最強王図鑑 闇の王者決定戦編」に出場したインドラジットやベルゼブブ、ルシファーも出場している。
出場選手
- カーリー
- アポロン
- バロール
- ハヌマーン
- ヴィシュヌ
- フェンリル
- インドラ
- スサノオ
- インドラジット
- アレス
- ポセイドン
- ヨルムンガンド
- ベルゼブブ
- バルドル
- アジ・ダハーカ
- ゼウス
- ルー
- トール
- テュポーン
- ルシファー
- ハデス
- シヴァ
- オーディン
- 多聞天
エキシビション出場選手
ドラゴン最強王図鑑
「幻獣最強王図鑑」「異種最強王図鑑 闇の王者決定戦編」でドラゴンとして登場したファイヤー・ブレイクの他、世界各地のドラゴンがエントリー。なお、出場選手の姿については、これまでの「最強王図鑑」と異なる場合がある。
出場選手
- ワイヴァーン
- ムシュフシュ
- ペルーダ
- イルルヤンカシュ
- ヒュドラ―
- ファーヴニル
- ファイヤー・ドレイク
- (メスター・ストゥアワーム)
- ベーオウルフ・ドラゴン[3]
- ヴイーヴル
- ケツァルコアトル
- 応龍
- 蜃
- 聖ゲオルギウス・ドラゴン[3]
- リントヴルム
- クエレブレ
- ヴリトラ
- フェルニゲシュ
- レヴィアタン
- アジ・ダハーカ
- レインボー・サーペント
- 九頭龍
- ゴルィニシチェ
- タラスク
エキシビション出場選手
英雄最強王図鑑
「神話最強王図鑑」のヴィシュヌの化身や「ドラゴン最強王図鑑」のドラゴンを倒した者などの総勢24体の英雄が戦う。
出場選手
- 関羽
- 風魔小太郎
- ジークフリート
- ペルセウス
- テセウス
- 呂布
- ヘラクレス
- 渡辺綱
- ロラン
- アキレウス
- オリオン
- ベーオウルフ
- 林冲
- ランスロット
- クリシュナ
- 武蔵坊弁慶
- アーサー王
- クー・フーリン
- ギルガメシュ
- シグムンド
- イリヤー・ムロメツ
- 安倍晴明
- 猿飛佐助
- 孫悟空
エキシビション出場選手
戦闘体長について
「昆虫最強王図鑑」「水中最強王図鑑」の戦闘体長
昆虫が人間の重さとなる60kgを目安として拡大。「体積と体重は比例する」という仮定を設け、1gあたりの体積を割り出して、人間の体重をかけて戦闘体長を割り出している[4]。
「水中最強王図鑑」3種類の昆虫とも全て3mで統一している[5]。
「神話最強王図鑑」「ドラゴン最強王図鑑」の戦闘体長
参加選手の中には桁外れの巨体を誇るものが多く、正確な大きさが想像しにくい選手がいる。その為、戦闘体長、若しくは戦闘身長に大きさを整えて試合を行っている[6][7]。
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カードゲーム
「最強王図鑑 最強王バトルカードゲーム」は、バンダイより発売されているカードゲームシリーズ。
各カードには原作の図鑑の生物が描かれており、左には攻撃力・防御力・持久力・速さ・頭脳・凶暴性の6つの能力値(最大値は10)が、下には特別な状況下で能力値の変化などを行う「バトル効果」が記されている。能力値のうちの1つは赤色になっており、勝負の判定に利用される。また、カードの左上にはクラブ・スペード・ダイヤ・ハートのシンボルと数字も記されており、トランプゲームにも使用できるようになっている。
- 遊び方の種類
- 最強マスターバトル - 1対1で手札を出し合って対戦するゲーム。ある程度任意にカードを選びデッキを組んで行う上級ルールもある。
- トーナメントバトル - トーナメント方式の図のようにカードを並べてカード同士の対戦を行うゲーム。
- 最強ハンターバトル - 山札から1枚めくったカードに対してカードを出し合い、能力値が一番高い人が山札のカードを得られるというゲーム。
- メモリーバトル - 伏せた状態のカードの中から2枚をめくり、種族が同じであれば手に入るという神経衰弱のようなゲーム。
- 最強エリアバトル - シリーズ第3弾「最強王図鑑 最強王バトルカードゲームDX」向けのゲーム。カードを10の種族に分け、各種族の生物を倒してカードを得るという趣向。
- シリーズ一覧
- 第1弾「最強王図鑑 最強王バトルカードゲーム」(2020年9月19日発売) - 恐竜・動物・昆虫・幻獣から選出。バトルカード52枚、スペシャルカード2枚。
- 第2弾「最強王図鑑 最強王バトルカードゲーム~混沌の王座~」(2022年4月9日発売) - 絶滅動物・悪魔・妖怪・水中生物・神から選出。バトルカード56枚、スペシャルカード2枚(ドラゴン)。
- 第3弾「最強王図鑑 最強王バトルカードゲームDX」(2022年11月12日発売) - 動物・絶滅動物・恐竜・妖怪・昆虫・幻獣・水中・神話・ドラゴン・英雄から選出。バトルカード130枚、スペシャルカード4枚。
コンピュータゲーム
ジャンル | 育成シミュレーションゲーム |
---|---|
対応機種 | Nintendo Switch |
発売元 | 日本コロムビア |
人数 | 1人 |
発売日 | 2022年12月15日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『異種最強王図鑑 バトルコロシアム』は、日本コロムビアより2022年12月15日に発売されたNintendo Switch用育成シミュレーションゲーム。
「異種最強王図鑑」のゲーム化作品で、原作通り、現生動物、恐竜、昆虫、絶滅動物のカテゴリからそれぞれ6体ずつ、合計24体が登場する。プレイヤーは、最先端のAR技術でバーチャル生物を再現する未来の研究施設「最強王研究所」の研究員となり、育成した生物をバトルトーナメントに出場させて優勝を目指すことになる。
ゲーム内では4週間を1か月とする時間の流れがあり、4月に生物を入手して5月以降に生物の育成と各種大会への参加を実施、2年が経過するとその生物は卒業となる。卒業後の生物の能力は「生物メダル」として残り、新たな生物を迎える際に元の生物から能力値の約10分の1とアビリティの1つを継承できる[8]。
脚注
- ^ “最強王図鑑シリーズ『異種最強王図鑑』”. 学研出版サイト. 2022年6月26日閲覧。
- ^ オニヤンマのヤゴ。
- ^ a b 恐らくは愛称。
- ^ 『昆虫最強王図鑑』株式会社学研プラス、2018年8月7日、p132頁。
- ^ 『水中最強王図鑑』株式会社学研プラス、2021年3月10日、p10,p12頁。
- ^ 『神話最強王図鑑』株式会社学研プラス、2021年8月10日、p132頁。
- ^ 『ドラゴン最強王図鑑』株式会社学研プラス、2022年3月29日、p133頁。
- ^ “地上生物の頂点を決めるバトルトーナメントの優勝を目指して、最強生物を育成する『異種最強王図鑑 バトルコロシアム』がNintendo Switchで本日発売。”. 任天堂 (2022年12月15日). 2022年12月15日閲覧。
外部リンク
- 最強王図鑑シリーズ 学研公式サイト
- 異種最強王図鑑 バトルコロシアム 日本コロムビア公式サイト