ペルビアンジャイアントオオムカデ(学名:Scolopendra gigantea、ペルビアンジャイアントセンティピィード)は、節足動物門(唇脚網)(オオムカデ科)に属するムカデの一種。
ペルビアンジャイアントオオムカデ |
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分類 |
学名 |
Scolopendra gigantea (Linnaeus,1758) |
和名 |
ペルビアンジャイアントオオムカデ |
英名 |
Peruvian giant yellowleg centipede、Amazonian giant centipede |
ペルーオオムカデ、ギガスオオムカデ、ダイオウムカデなど、様々な呼び方がある。
分布
特徴
世界最大のムカデであり、体長は通常20~30cmで、最大40cmを越えるという巨大種である。頭部の色は赤で胴体はワインレッド、節目の関節の色がピンクで、脚の色が黄色という派手な体色をしているが、これは毒を持っていることを示す警告色である。
生態
熱帯雨林の地上層に住み、夜行性だが、場合によっては昼間も活動し、獲物を求めて木に登ることもある。
最大のムカデだけあって小さな毒蛇を思わせる程の大きさで、首を持ち上げて威嚇する。その牙の威力も強力で、プラスチックの網などは砕いてしまうほどの威力を誇っている。
肉食性で、獲物は昆虫類やクモやサソリ、タランチュラ、トカゲやカエルに、マウスや小鳥、時には小型のヘビまでも襲う程の獰猛さを持ち、触れた者に対しては容赦なく噛みつく。
その毒の強さについては不明だが、体の大きさから非常に危険であるといわれている。
近似種
全身が赤いロブスターオオムカデ(Scolopendra gigantea robusta)や、黄色と関節部分の黒のツートンカラーが特徴のタイガーオオムカデ(Scolopendra sp.)がおり、同じく体長30cm以上にもなる。
近縁の巨大種ではガラパゴスオオムカデ(S galapagosensis”)がおり、ガラパゴス諸島や対岸のエクアドルなどに分布しており、体色は黒で、本種より太目でがっしりとした体格をしている。なお、ガラパゴスオオムカデは未確認情報で60cm以上にも達すると言われているが、定かではなく、誤認情報だという可能性もある。
ペット
世界最大のムカデというだけに、ペット人気は非常に高いが、最大のムカデである分、しっかりした飼育施設が必要で、鉄製の金網で蓋をした方が良い。
また、本種をはじめとした大型のオオムカデ類は意外に生命力が強い。船で密航し、イギリスで発見されたこともあるという。
参考文献
- 秋山智隆 『毒虫の飼育・繁殖マニュアル』 データハウス、2001年。
- 『昆虫の写真図鑑』 日本ヴォーグ社、2000年。