天津浜海国際空港(てんしんひんかいこくさいくうこう)は、中華人民共和国・天津市東麗区に位置する国際空港である。奥凱航空及び天津航空が当空港を拠点にしている。
概要
大韓航空及びアシアナ航空がソウル/仁川から、日本航空が名古屋/中部から就航している他、中国南方航空が広島及び福岡へ大連経由で就航している[1]。併せて2007年から全日本空輸も名古屋/中部線を開設したが2008年の世界的な不況により2009年3月をもって廃止された。
2009年3月から、マレーシアの格安航空会社 (LCC)「エアアジア」の長距離線を担当する「エアアジア X」が、クアラルンプール線に就航開始した。格安航空会社はハブ空港ではない大都市近郊の第二空港に就航することが多く、同社も北京近郊の空港として就航していたが、北京/首都便の就航開始により、2012年6月21日をもって廃止された。
2009年、エアバスA320シリーズの組立工場が稼働した[2]。ここで製造された機体は、原則的に中国の航空会社で利用されている[3][4]。
2013年7月23日に、日本路線の新路線として中国国際航空が、大連経由大阪/関西線を就航開始予定と発表したが、7月17日に急きょ取り止めると発表された[5][6]が、その後2014年3月1日から就航された[7][8]。また、春秋航空も大阪/関西線を2014年7月18日から就航開始した[9][10]ほか、春秋航空日本が東京/成田線に2017年1月28日から就航開始した[11]。
2015年には天津航空が関西、東京/羽田に就航した。
就航航空会社と就航路線
国内線
- 中国国際航空 (CCA) : 上海/虹橋、廈門、昆明、成都、三亜、広州、深圳、西安
- 中国東方航空 (CES) : 上海/浦東、上海/虹橋、赤峰
- 上海航空 (CSH) : 上海/浦東、上海/虹橋、杭州、昆明
- 中国南方航空 (CSN) : 広州、大連、鄭州
- 中国西部航空 (CHB) : 重慶
- 深圳航空 (CSZ) : 深圳
- 山東航空 (CDG) : 青島、フフホト
- 春秋航空 (CQH) : 上海/浦東
- 厦門航空 (CXA) : 廈門、深圳、南寧、海口、福州
- 北京首都航空 (CBJ) : 三亜
- 海南航空 (CHH) : 上海/浦東、広州、深圳
- 吉祥航空 (DKH) : 上海/浦東
- 雲南祥鵬航空 (LKE) : 昆明
- 奥凱航空 (OKA) : 広州、煙台、晋江、重慶、成都、昆明、杭州、張家界
- 天津航空 (GCR) : 大連、青島、煙台、フフホト、貴陽経由西安、南寧経由武漢、蘭州経由太原、重慶経由運城、杭州、晋江経由常州、貴陽経由鄭州、寧波、長春、オルドス
国際線
アクセス
航空事故
2007年3月4日に出発のためプッシュバックしていた全日本空輸 NH114便(乗客・乗員 : 99名、ボーイング737型機)の右主翼端が現地地上係員の操作ミスのため、隣接して駐機していた日本航空 ボーイング767型機の左主翼端に衝突する航空事故が発生。
脚注
- ^ 日本国政府による尖閣諸島の国有化を受けて中国各地での日本に対するデモや暴動が発生し、これらによる日中間の渡航者の大幅な減少によって廃止される可能性も懸念されている。
- ^ Airbus in China - Airbus
- ^ “エアバス、天津製A320neo納入開始 初号機はエアアジア”. Aviation Wire (2017年10月25日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ “メイド・イン・チャイナのエアバス機 通算500機目が中国南方航空へ引き渡し”. 乗りものニュース (2020年11月3日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ 中国国際航空、7月23日から関空/天津線に就航 大連経由で週3便
- ^ 関空-天津 就航キャンセル NHK NEWS WEB 2013年7月24日
- ^ 中国国際航空、3月から関空/天津線に就航へ Flyteam 2014年1月27日付
- ^ 中国国際航空、大阪/関西〜大連〜天津線に3月1日就航! 週3便を運航 Traicy 2014年1月28日付
- ^ 中国LCC 「春秋航空」 中国路線を大幅拡充 新関西国際空港株式会社 2014年5月28日付
- ^ 春秋航空が中国3路線就航 NHK NEWS WEB 大阪放送局 2014年7月18日付
- ^ “春秋航空日本、成田-天津就航 週3往復”. Aviation Wire (2017年1月28日). 2017年1月29日閲覧。
- ^ 厦門航空、天津/厦門/マカオ線に就航 FlyTeam 2013年8月16日付
- ^ ジェット・アジア・エアウェイズ、天津と南京線を定期便で運航 FlyTeam 2013年8月16日付
関連項目
外部リンク
- 天津浜海国際空港(中国語)