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大連周水子国際空港(だいれんしゅうすいしこくさいくうこう)は中華人民共和国遼寧省大連市甘井子区にある空港である。日本では通常「大連空港」と呼ばれている。
大連周水子国際空港 Dalian Zhoushuizi International Airport | |
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IATA: DLC - ICAO: ZYTL | |
概要 | |
国・地域 | 中国 |
所在地 | 遼寧省大連市 |
種類 | 民間 |
運営者 | 大連周水子国際機場股份有限公司 |
標高 | 33 m (107 ft) |
座標 | 北緯38度57分56秒 東経121度32分18秒 / 北緯38.96556度 東経121.53833度座標: 北緯38度57分56秒 東経121度32分18秒 / 北緯38.96556度 東経121.53833度 |
滑走路 | |
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空港の一覧 |
概要
中心市街地の北西10kmに位置し、車で約20分の場所にある。地下鉄が乗り入れており、中国国鉄の周水子駅にも近い。大連空港は大連で唯一の国際空港であるが、軍民共用空港であるため、中国人民解放軍の軍用機も駐機・離着陸することがある。
2008年には、利用客数820万人(前年比+12.6%)、発着回数7万2700回(前年比+15.4%)、貨物取扱量13万トン(前年比+7.0%)と中国東北地区最大の利用実績を記録し、2009年1月の時点で、中国国内57都市へ98路線、国外15ヶ国39都市へ46路線の定期航空便が就航しており、大連空港の設備は限界に近づいていた。そこで、渤海の金州湾に新空港・大連金州湾国際空港を建設することが計画された。
新空港建設には長期間を要するため、2009年3月から2010年末まで約2年間「周水子空港第3期工事」として大連空港の拡張工事を行った。これで年間処理能力は1600万~1800万人となった。また、貨物輸送区・郵便速達区・保税区の3つの機能を備えた「空港物流園区工事」も同時に行われた。
2013年、金州湾に人工島を造成する工事が開始された[1]。大連金州湾国際空港は2020年に完成する予定だったが工事は遅れており、開港は2023年以降になる見込み。
近年は中国国内における経済成長に伴い、国内線・国際線ともに便数が増加している[2]。その結果、大連空港の設備的な問題や周辺航路の混雑により、当局から出発許可がなかなか下りないことが多々見受けられ、30分~1時間前後の遅延も珍しくない。また、搭乗券の裏面には早めの搭乗を促す記述が時折見られる。さらに立地上、自然の影響(濃霧、強風、降雪、黄砂等)による出発・到着時刻の変更、周辺空港(北京・青島・煙台・瀋陽など)へのダイバート、や欠航、返航が少なくない。2017年8月4日には、前日からの豪雨で空港全体が冠水し、空港周辺のホテル街は床下浸水の被害が相次いだため、空港の消防隊が救助活動を行った[3]。
歴史
1905年に日露戦争が終結すると大連は日本の租借地となり、第二次世界大戦終結の1945年まで日本が統治していた。このため日本人の居住者は多かった。1927年、日本海軍が競馬場跡地に飛行場を建設した。大きさは長さ約800m、幅約400mの平坦な敷地であったという。清朝の時代には、沼地で「臭水子」と呼ばれていた地区だったが、飛行場の名称には「周」の字が使われ、周水子飛行場と命名された。
1929年、東京飛行場から大阪、福岡、蔚山、京城、平壌を経由して日本航空輸送が週3便で乗り入れ開始、1932年には満州航空も乗り入れた。 当初は郵便、貨物輸送が中心だった。1937年の日中戦争の開始以後は軍用機の発着が多くなり、海軍の軍用臨時便の間隙を縫って民間のダグラス DC-3が細々と運航されているという状態であった。
第二次世界大戦後、ソビエト空軍が飛行場に10年間駐屯した後、中国に返還され軍民共用空港となった。1980年代以降、利用者の増加に合わせて拡張工事が断続的に行われたが、周囲を住宅地に囲まれているため用地の確保が困難となり新空港の建設が計画された。
国内線
北京や上海(虹橋・浦東)を始め、国内主要都市に多数就航している。
ただし、便数に対しボーディング・ブリッジの数が足りないため、大部分の国内線は1階に降りてから一旦バスに乗り、タラップから飛行機に搭乗するパターンが多い。正面入口から見るとターミナル中央及び右側部分の全てが国内線ターミナルである。大都市以外の就航便はスケジュール及び就航会社が変更される事が多い。
国際線
航空会社により運航日は異なるが、東京/成田線、大阪/関西線、ソウル/仁川線等は直行便を毎日運航。また、日本の地方空港へは、富山と広島に定期便が運航中。
一覧
航空会社 | 就航地 |
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中国国際航空 | 東京/成田、福岡空港/福岡、広島空港/広島、仙台空港/仙台、香港空港/香港 |
中国南方航空 | 東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部、富山空港/富山、北海道/新千歳、ソウル/仁川、台北/桃園、済州(季節便) |
海南航空 | 台北/桃園 |
春秋航空 | バンコク/スワンナプーム(洛陽経由) |
厦門航空 | マカオ(杭州経由)、シンガポール(厦門経由)、クアラルンプール(厦門経由)、バンコク/スワンナプーム(福州経由) |
中国東方航空 | 北九州 |
日本航空 | 東京/羽田[4]、東京/成田 |
全日本空輸[5] | 東京/成田 |
大韓航空 | ソウル/仁川 |
アシアナ航空 | ソウル/仁川 |
チャイナエアライン | 台北/桃園 |
ユニー航空 | 台北/桃園 |
スクート | シンガポール(青島経由) |
アエロフロート・ロシア航空 運行は オーロラ | ウラジオストク |
詳細
- 日本
- スターアライアンスに加盟している全日本空輸と中国国際航空は、日中間の国際線全便において相互にコードシェアを実施。
- 日本航空と中国東方航空、中国南方航空は、アライアンスが異なりつつも大連-東京/成田線において相互にコードシェアを実施している[6]。
- 1998年6月17日に中国南方航空が富山線を就航。2012年10月28日~2013年9月25日の間の運休を経て、週2便で運航再開(水・土)。2018年10月29日から週3便運航(月・水・土)。
- 2009年10月24日までは日本航空も大阪/関西線に定期便を就航させていた(翌25日からは2009年2月から運休していた全日本空輸が日本航空と入れ替わる形で運航を再開)
- 日本航空は2020年夏期から羽田便を開設予定であったもののCOVID-19の影響に伴い、開設延期となっている。
- 韓国
- スカイチーム所属の大韓航空と中国南方航空、スターアライアンス所属のアシアナ航空と中国国際航空はそれぞれコードシェアを実施。
大連市内・開発区へのアクセス
その他
脚注
関連項目
外部リンク
- 大連周水子国際機場公式サイト(中国語)(日本語)