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原ノ町駅(はらのまちえき)は、福島県南相馬市原町区旭町二丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。南相馬市および福島県相双地方の代表駅である。
歴史
- 1898年(明治31年)4月3日:日本鉄道磐城線の駅として開業[3]。
- 1905年(明治38年)2月16日:電報取扱開始[4]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1967年(昭和42年)8月20日:常磐線全線電化完成(草野駅 - 岩沼駅間)で、当駅にも電車が発着するようになる。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる[3]。
- 1992年(平成4年):駅レンタカー営業所営業開始[5]。
- 1999年(平成11年)3月31日:駅レンタカー営業所営業終了[6]。
- 2005年(平成17年)3月27日:自動改札機導入。
- 2007年(平成19年)3月18日:ダイヤ改正により、普通列車は当駅以南での415系使用拡大による車両とホームの段差の関係で、一部を除き当駅で乗り換えになった(701系のみ直通)。
- 2008年(平成20年)3月:指定席券売機導入。
- 2009年(平成21年)3月14日:仙台方面でICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
- 2011年(平成23年)
- 2015年(平成27年)1月31日:当駅 - 竜田駅間で代行バスの運行を開始[報道 4]。
- 2016年(平成28年)
- 3月14日 - 3月19日:震災後当駅構内留置を行っていた651系K202編成と415系K534編成が撤去される[新聞 1]。
- 7月12日:小高駅 - 当駅間の運転再開。代行バスは引き続き当駅から運行される[報道 5]。
- 2017年(平成29年)4月1日:浪江駅 - 小高駅間の運転再開に伴い、代行バスは当駅への下り1本のみとなる[報道 6](2020年3月13日まで)。
- 2020年(令和2年)
- 2023年(令和5年)3月18日:(話せる指定席券売機)を導入[2]。
改修前の駅舎(2010年1月)
震災以降放置されていた車両(2012年10月)
駅名について
所在地の名前は「はらまち」だが、旧原町市を通っていた陸前浜街道の宿場は原町(はらのまち)宿と読んでいたため、駅名は後者を取って「はらのまち」とされたと推測される。
駅構造
2面3線のホームを持つ地上駅であり、(留置線)が敷設され夜間滞泊が設定されている。ホーム間は跨線橋にて連絡する。
(直営駅)(駅長・助役配置)で、管理駅として常磐線の浪江駅 - 新地駅間の各駅を管理している(2017年の相馬駅の業務委託化前までは相馬駅 - 新地駅間は相馬駅が管理していた)。
駅の北側には東口方面へ行く跨線橋があり、車椅子用のエレベーターが設置されている。駅舎正面の「ひさし」を支えているのは竹筋コンクリート製支柱だった。現在は鉄筋コンクリート製となり、竹筋コンクリートの柱の一部が駅舎内に保存されている。
構内にはみどりの窓口、自動券売機、(話せる指定席券売機)[2]、自動精算機、自動改札機、NewDays(Suica利用可)がある。自動精算機は浪江以南の首都圏Suicaエリアの駅から入場した交通系ICカードの精算出場処理に対応している。
震災前はびゅうプラザも営業をしていたが、震災の影響で営業を休止したまま、2015年6月に閉鎖した。2016年12月に、「原ノ町駅陣屋」として相馬野馬追に関する観光展示スペースが設けられた[10]。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
普通列車はすべての列車が当駅で折り返す。いわき方面の列車は原則として2番線で折り返す。仙台方面の列車は主に駅舎側の1番線を使用するが、いわき方面の列車との接続時分や運用の都合によっては3番線も使用する。
改札口(2022年4月)
券売機と原ノ町駅陣屋(2022年4月)
1番線ホーム(2022年4月)
2・3番線ホーム(2022年4月)
駅弁
かつては、主な駅弁として下記を販売していた[11]。 丸屋が販売を担当。震災以降駅弁の販売及び立ち売りは停止していた。
- 浜のかにめし
- 舞たけごはん
- 浜べんとう
- 盆唄べんとう
- 汐干かり弁当(3月 - 8月)
- アツアッツほっきめし弁当
- あつあつ鮭めし
- いなり天ざる(要予約)
利用状況
JR東日本によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は847人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
2000年(平成12年) | 2,336 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 2,219 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 2,144 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 2,088 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 2,042 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,991 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,906 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,851 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,815 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,717 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,679 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 非公表 | |
2012年(平成24年) | 619 | [利用客数 13] |
2013年(平成25年) | 613 | [利用客数 14] |
2014年(平成26年) | 593 | [利用客数 15] |
2015年(平成27年) | 609 | [利用客数 16] |
2016年(平成28年) | 672 | [利用客数 17] |
2017年(平成29年) | 975 | [利用客数 18] |
2018年(平成30年) | 1,024 | [利用客数 19] |
2019年(令和元年) | 1,031 | [利用客数 20] |
2020年(令和 | 2年)838 | [利用客数 21] |
2021年(令和 | 3年)847 | [利用客数 1] |
駅周辺
駅は南相馬市中心部に位置する。
- 原ノ町駅前郵便局
- 福島県南相馬合同庁舎
- 南相馬警察署駅前交番
- 相馬公共職業安定所原町出張所
- 福島県道12号原町川俣線
- 福島県道74号原町海老相馬線
- 福島県道262号小浜字町線
- 道の駅南相馬
- 新田川
- 丸屋(ホテルおよび原ノ町駅弁調製元)
- ヨークタウン原町
- 原町中央自動車学校
- 東北労働金庫原町支店
- 丸三製紙本社工場
- 大町病院
- 小野田病院
バス路線
隣の駅
脚注
出典
- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b c “”. 東日本旅客鉄道. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、436頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 『逓信省告示第28号』明治38年2月2日官報第6475号41ページ
- ^ 『JR時刻表』1992年4・12月号
- ^ 『JR時刻表』1999年4月号
- ^ “” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2011年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月6日閲覧。
- ^ “” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2011年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月6日閲覧。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2011年5月20日。 オリジナルの2011年5月20日時点におけるアーカイブ2020年5月27日閲覧。 。
- ^ 南相馬観光協会Facebook、2017年6月16日
- ^ 『JR時刻表』2010年9月号、交通新聞社、2010年、617頁。
報道発表資料
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。 オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ2020年5月25日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2011年5月20日。 オリジナルの2011年8月15日時点におけるアーカイブ2020年5月27日閲覧。 。
- ^ (プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2011年12月14日。 オリジナルの2012年1月30日時点におけるアーカイブ2011年12月14日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2015年1月22日。 オリジナルの2015年1月24日時点におけるアーカイブ2015年1月24日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2016年5月31日。 オリジナルの2016年5月31日時点におけるアーカイブ2020年5月27日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2017年3月10日。 オリジナルの2017年3月12日時点におけるアーカイブ2020年5月27日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月17日。 オリジナルの2020年4月19日時点におけるアーカイブ2020年5月27日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2020年1月17日。 オリジナルの2020年4月11日時点におけるアーカイブ2020年3月14日閲覧。 。
- ^ (PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2020年7月9日。 オリジナルの2020年7月9日時点におけるアーカイブ2020年7月9日閲覧。 。
新聞記事
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 原ノ町運輸区
- 陸前原ノ町駅
- saku saku - 駅そばキングのコーナーで当駅の駅そばが取り上げられた。
- 東日本大震災による鉄道への影響
外部リンク
- 駅の情報(原ノ町駅):JR東日本