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パトリオットミサイル

パトリオットミサイル英語: MIM-104 PatriotMIM-104 パトリオット)は、アメリカ合衆国レイセオン社がMIM-14 ナイキ・ハーキュリーズの後継としてアメリカ陸軍向けに開発した広域防空用の地対空ミサイルシステムである。
日本のマスコミは一般的に「トリオット」として報じている[1] [2]が、日本国政府航空自衛隊公式表記は、「トリオット」であり [3] [4]、より英語発音に近似した表記となっている。ミサイル防衛では(終末航程)に対応し、20 - 30 kmの範囲を防御する。

パトリオットミサイル発射の瞬間
ドイツ空軍のパトリオット発射機
擬装したドイツ空軍の発射機

湾岸戦争時に、(イラク軍)が発射したスカッドミサイルを撃墜したことにより有名になった。米国のほか、日本を含む同盟国など世界10か国以上で運用されている。

パトリオットミサイルは厳密にはミサイルそのものを指すが、付帯するミサイル発射システムを含めてパトリオットミサイルと呼ぶ場合もあるため、本項では発射システムを含めて解説する。

MIM-104」はミサイルの形式名称、「Patriot」はその愛称で、「Phased array Tracking Radar to Intercept on Target」(直訳:目標物迎撃用追跡位相配列レーダー)のバクロニムであるとされる。Patriotそのものは英語で「愛国者」を意味し、原語での発音を片仮名表記すると「ペイトリオット」に近い[5]

発射システム概要

パトリオットミサイル発射システムはトレーラー移動式のシステムであり、1つの射撃単位はパトリオット発射中隊によって運用される射撃管制車輌レーダー車輌、アンテナ車輌、情報調整車輌、無線中継車輌、最大で8輌のミサイル発射機トレーラー、電源車輌、再装填装置付運搬車輌、整備車輌という10台以上の車両により構成される。これらの車両が自走して野外に発射サイトを設営後、射撃体勢が整う。一個大隊は指揮所運用中隊、整備補給中隊および最大で6個の射撃中隊から編成される。

ナイキの発射システムよりも省力化が図られている。交戦時に人員が配置されるのは射撃管制車だけで、無人となったレーダーや発射機等は射撃管制車からの遠隔操作によって制御される。

発射システム詳細

システムは複数の機材から構成されており、有線・無線によるインターフェースにより連動している。

レーダー装置

 
航空自衛隊のAN/MPQ-53フェーズドアレイレーダー

レーダー装置(Radar Set、RS)の形式名称はAN/MPQ-53(Config.2形態以前)またはAN/MPQ-65(Config.3形態以降)である。RSはC-Band帯の電波を用いるフェーズドアレイ・多機能レーダーで、AN/MPQ-53/65のいずれもパッシブ式アンテナを採用していたが、2017年に配備が開始されたAN/MPQ-65Aでは固定窒化ガリウム素子を使用したアクティブ式アンテナに変更された。目標の捜索・追尾の他、IFFミサイル誘導なども行う。

1高射隊(FU: Fire Unit)当たり1台のRSが配備される。運用中は無人となる。

射撃管制装置

 
AN/MSQ-104

射撃管制装置(Engagement Control Station, ECS)の形式名称はAN/MSQ-104(Config.2形態以前)またはAN/MSQ-132(Config.3形態以降)である。1射撃中隊に1台が配備され、RSからの情報を処理し要撃命令を下す。米軍のECSシェルターはM927 5tカーゴトラック、または軽中量戦術車両(Light Medium Tactical Vehicle, LMTV)カーゴトラックの荷台に搭載された状態で運用され、2名のオペレーターが操作する。航空自衛隊では73式大型トラックを改修したものを使用する。

主要な機器は新型兵器管制コンピュータ(Enhanced Weapons Control Computer, EWCC)、発射機間通信リンク・ターミナル(Data Link Terminal Upgrade, DLU)、UHF通信機(UHF Digital Data Link, DDL)、UHF通信ルーティング・インターフェース装置(Routing Logic Radio Interface Unit Upgrade, RLRIU-U)、2人分の操作コンソール(Man Station, MS)である。

最大16台の発射機を接続でき、同時に8台の発射機を制御する。発射機との通信はVHF無線または光ファイバーによって行われる。RSとは有線でインターフェイスする。

情報調整装置

情報調整装置(Information Coordination Central、ICC)の形式名称はAN/MSQ-116(Config.2形態以前)またはAN/MSQ-133(Config.3形態以降)である。1高射群(BN:Battalion)に1台のICCが配備され、隷下に6台のECSを置く。ECSと外観はほぼ同様であり、2名のオペレーター(指揮官)が搭乗する。

ICCは上位組織および早期警戒管制機との連接が可能である(日本ではさらに自動警戒管制組織(BADGE)との連接が可能なように改修された。平成24年防衛白書ではBADGEの後継である(自動警戒管制システム)(JADGE)との連接を当面の目標としている)。ECSとはUHF無線によってインターフェースする。

無線中継装置

無線中継装置(Communication Relay Group、CRG)の形式名称はAN/MRC-137(Config.2形態以前)またはAN/MRC-147(Config.3形態以降)である。ECS-ICC間の通信でUHF無線の見通しが取れない場合、CRGを間に挟んで通信を中継する。ECS-ICC間の通信はPADIL(PATRIOT AIR DEFENCE INFORMATION LANGUAGE)というフォーマットで行われており、音声・データ(航跡情報など)が多重化されている。なお、日本では山岳地であることを考慮して、有線接続にてECS-ICC間の通信ができるよう独自改修が行われている(後述)。

アンテナ・マスト

アンテナ・マスト・グループ(Antenna Mast Group、AMG)の形式名称はOE-349/MRCである。ECS、ICCおよびCRGはそれ単体ではUHF無線通信が行えない。AMGはいわば外付けのUHFアンテナであり、それぞれに接続されて運用される。

発射機

 
航空自衛隊のM901発射機

発射機(Launching Station, LS)の形式名称はM901である。M901発射機では最大4発のミサイル(STD弾、PAC-2弾、SOJC弾、GEM弾から選択)、M902発射機では最大16発のPAC-3弾を搭載する(M902発射機にSTD弾、PAC-2弾、SOJC弾、GEM弾は搭載できるが、PAC-3弾との混載は不可)。ECSとはSINCGARS無線機(米国形態。日本では電波法に対応したDLU無線機)または光ファイバーによってDLUを通してインターフェースする。15 kW-400 Hz発電機を1基持つ。

1パトリオット中隊は5-8基の発射機を運用する。LSは専用の発電機ディーゼルエンジン式発動発電機)を搭載している。

発電機

EPP-III発電プラント。M977 HEMTTに搭載。150 kW AC 208 V-400 Hzを供給するディーゼルエンジンが2基。283.9リットルの燃料タンク2個。太い給電ケーブル。ECSとRSには、EPP-III(Electric Power Plant-III)により電力を供給する。

ICCとCRGには、EPU(Electric Power Unit)により電力を供給する。また、AMGには、接続されているECS、ICCまたはCRGから電力供給を受ける。

航空自衛隊仕様は、日本国内開発のガスタービン発電装置に改良されている。

通信系統

  • ECS-ECS、ECS-ICC間(音声および航跡情報など)
    • UHF通信用無線機を用いたデジタルデータリンク(PADIL)により、航跡情報などの通信を行う。また、音声通信の回線も有する。通信の中継を行う場合は無線中継装置によって行う。PADILは1回線あたり31 kbpsの通信容量を持ち、RLRIU-Uは4系統のPADIL回線を同時に通信処理できる。また、通信はTCP/IPのようにルーティングされて伝達されるよう設計されており、一部経路で通信障害が発生していてもデータリンクを確実に確立できるよう配慮されている。なお、UHF無線機はECSおよびICCには3台、CRGには4台搭載されている。
  • ECS-LS間(発射指令)
    • VHF無線または光ファイバーを用いたDLUにより、デジタル通信で発射指令・ミサイルステータスなどを送受信する。
  • ICC-上位部隊間(音声および航跡情報など)
    • (TADIL-A)(音声)、(TADIL-B)(航跡情報)、TADIL-J(航跡情報)により上位部隊との連接が可能である。なお、日本のパトリオットでは、自動警戒管制システム(BADGE)との連接を有線で行うためのデータモデムが搭載されている。ただし、BAGDEとの連接はPAC-3/Config.2形態までの機能であり、新自動警戒管制システム(JADGE)の運用開始に伴ってデータモデムの使用を止め、専用の有線光インターフェース(100BASE-FXをベースにした イーサネット)が随時追加改修されている。これは後述のPAC-3/Config.3形態およびConfig.2形態に対して行われている。なお、この有線通信にあたっては、日本中に張り巡らされた既設回線網を使用する。

地上装置の形態推移

開発当初は1990年代の航空脅威に対処する性能とされていたが、経年による脅威変化などに対応するため、各種の改良が施されている。

BASIC形態

配備当初の形態。

PAC-1形態

PAC-1形態は、初期型のECCM(敵の電子妨害に対抗する装置)やソフトウェアなどを改修したものである。

PAC-2形態

PAC-2形態は、弾道ミサイルの迎撃任務に対応して弾頭の破壊力などを向上したものである。

湾岸戦争で使用され、イスラエルサウジアラビアへ発射されたスカッドミサイルを迎撃した。それぞれの迎撃率は、アメリカ軍の発表によればサウジアラビアで70%、イスラエルで40%であるが、実際にはこれよりも低い確率だったのではないかと見られている[6][7]。これはPAC-2ミサイル(MIM-104C)が爆発で飛散する破片によって目標を破壊する方式であったため、弾道ミサイルに命中しても弾頭の機能を無力化できずに被害が出る場合があったことによる。また、現地時間の夜間にPAC-2によるスカッドミサイル迎撃の様子を日本のテレビ向けに撮影していた際、スカッドミサイルを迎撃する為に発射したPAC-2弾頭が、発射した数秒後に誤作動で爆発し、残った一部が火の玉のようになって民間人の居住地域に落下してしまい、その地点の周囲の住民と家屋に被害が出る映像が流された事もあった[注 1]

QRP形態

湾岸戦争で実戦投入されたPAC-2に発見された不具合に対し、物理的・ソフトウェア的に応急的な対処を施した形態。主な変更点は、レーダー装置の不要放射を抑制するレーダーシュラウドの装着、GPSを利用した自動自己位置評定装置の搭載(RS, LS)による布置展開作業の自動化などである。

PAC-3形態

 
PAC-3弾を搭載するM902発射機(右)

弾道ミサイルへの対処能力を本格化するため、さらなる能力向上を図った形態。変更の内容は、PAC-3弾の採用、RSの目標識別・捜索能力の向上、通信能力の向上などである。PAC-3形態は最初から完成された状態で配備された訳ではなく、PAC-3/Config.1とよばれる形態から始まり、現在[いつ?]米国で配備されている最新のPAC-3/Config.3形態へと至っている。

ハードウェア的な改修項目としては、レーダー装置の目標識別計算装置の追加(DSP-5)や広帯域波形送受信・処理装置(Radar Enhancement Phase 3, REP-3, Classification Discrimination Improvement 3, CDI-3)の搭載、レーダー送信器の増幅用進行波管(TWT)の並列搭載化(Dual TWT)によるデューティーの向上(単純計算で平均送信出力が2倍となる)、また、ECSやICC、CRGでは新型のRLRIU-U(ICCにおいてはConfig.2形態においてもRLRLI-Uと呼称されていたが、中身は別物である)、新型通信多重化装置(Integrated Digital Opperator Control Station, IDOCS)、これに伴う通信能力の向上(Remote Launch, Communication Enhanced Upgrade, RL/CEU)などがある。特にRL/ECUによって発射機をより遠くへ設置できるようになり(リモートランチ機能、CRGに対してECSが有する発射機制御機能を搭載する事によりECSとLSの離隔距離が拡大)、弾道弾に対する防護範囲が向上している。

日本が地対空誘導弾パトリオットで導入(既存配備システムの改修)を進めているのはこの最新の形態である。なお、ミサイル自体の名称であるPAC-3と混同している文献があるが、地上装置(ECSなど)とミサイルは別の形態名称で呼ばれており、注意が必要である(単にPAC-3形態と言っても通用するが、正しくはPAC-3/Config.3形態である)。なお、Config.3へと形態が進化した際、RS、ECS、ICC、CRG、LSの形式名称が変更されているが、これは、それぞれが搭載する機材が能力向上に伴って大幅に変更されたためである。

ミサイル概要

初期型であるMIM-104Aがアメリカ軍に引き渡されたのは1984年からであるが、逐次近代化改修がされている。それらはPAC-1、PAC-2、PAC-3という3つの世代に大きく分けられることが多い。「PAC」は "Patriot Advanced Capability" の略である。

ナイキミサイルに比べて射程の延伸、対(ECM)性(ECCM)やジャミング機構の向上、低高度目標撃墜能力の付与といった機能向上がなされている。

ミサイル詳細

ミサイルの種類

パトリオットで使用されるミサイルは以下の通り。

  • STD(MIM-104A)弾:初期形態から採用されているミサイル。主に航空機対処用。
  • SOJC(MIM-104B)弾:ジャミングを行う目標に対して対処するミサイル。
  • PAC-2(MIM-104C)弾:弾頭のフラグメントを大型化するなど、弾道弾対処能力を強化したミサイル。
  • GEM(MIM-104D)弾:シーカーの低雑音化など、目標への誘導性能を向上させたミサイル。
  • GEM+(MIM-104E)弾:GEM弾のさらなる改良型。
  • PAC-3弾:新たに設計されたミサイルで、サイドスラスタやリサリティ・エンハンサを搭載。主に弾道弾対処を行う直撃型ミサイルである(後述)。MIM-104シリーズとは異なる。

ミサイルの誘導

パトリオットでは(PAC-3弾以外は)TVMTrack Via Missile)と呼ばれる誘導方式が採られている。これは、ミサイル発射後、RSからTVMレーダー波を目標へ照射し、その反射波をミサイルが捉えながら誘導を行う方式である。以下に概略を示す。

  1. ミサイル発射後、RSから目標へTVM波を照射する。
  2. ミサイルシーカーでTVM反射波を受信し、RSへダウンリンクする。
  3. RSからの情報をECSで処理し、誘導計算を行って、RSからミサイルにアップリンクとして誘導情報を送信する。
  4. 終末誘導では、目標からのTVM反射波を追ってミサイルは目標と会敵する。

TVM方式は(ECM)への対処を重点的に考えられた誘導方式であり、その内容は複雑である。コリレート・トラック、セミアクティブ・トラックとも呼ばれる。なお、PAC-3弾は自らのシーカーでレーダー波を出しつつ目標と会敵するため、TVM誘導は行われていない。

GEM弾

PAC-2ミサイルの誘導性能などを向上し、航空機および巡航ミサイルなどへの対応能力が高められた。

PAC-3弾

 
PAC-3の弾道ミサイルへの直撃。煙を引いているのはACMの噴煙。この図では右上の物体がPAC-3となっているが、誤りであり、左下から上昇してくる物体がPAC-3である
 
PAC-3弾のシーカー・誘導部

対弾道ミサイルとして開発がほぼ終わっていたERINTミサイル(Extended Range Interceptor Missile)を既に発射機として実績があったパトリオットの発射システムに載せたのがPAC-3である。PAC-3弾はPAC-2シリーズより直径が細く、今までは1発が入っていたミサイル・キャニスターに4発が格納できるため、1発射機あたりPAC-3弾を最大で16発搭載できる。小型化されたことにより、対航空機への射程は半減した。

弾道ミサイル対処時は、近接信管だけではなくヒット・トゥ・キル(Hit-to-kill)、つまりPAC-3弾の弾体全体を目標の弾道ミサイルに直接衝突させ、その運動エネルギーによって目標を粉砕破壊する方式が採用されている。また、動翼による姿勢制御だけではなく、ACM(Attitude Control Motors)と呼ばれるサイドスラスターを前部に装備しており、動翼での制御が効き難い高高度での機動性を高めている。最終誘導はKaバンドのアクティブ・レーダー・シーカーにより行われる。

航空機や空対地ミサイル巡航ミサイルの対処時は、リサリティ・エンハンサと呼ばれる弾頭を使用する(弾道弾対処時は使用しない)。これは、直撃寸前時に弾体の胴径方向に低速で225グラムの金属ペレット24個を放出し、見かけ上のミサイル胴径を増加させて対処能力を向上させたもので、従来の破砕飛散型弾頭とは根本的に設計思想が異なっている。

PAC-3は、航空機や空対地ミサイルに対する対処時の射程のみ従来のPAC-2シリーズに譲るものの(目標撃破能力は同等とされる)、弾道ミサイル対処能力を併せ持つ複合型防空システムにパトリオット・システムを生まれ変わらせた。

PAC-3弾の性能向上型として、MSE(Missile Segment Enhancement:ミサイル部分強化型)の開発が進められている。これは、ロケットモーターと操舵フィンを変更することで、最大50%の射程の延長と機動性の向上を目指したもので、2011年5月には発射実験に成功[8]2012年12月には迎撃実験に成功している[9]

派生型として、射程延伸型PAC-3弾を用いた自走式野戦防空システムである中距離拡大防空システムがある。

要目

開発レイセオンロッキード・マーティン共同

  • PAC-2:翼幅84 cm・弾体径41 cm・重量900 kg・上昇限度24,000 m・対航空機射程70 km対弾道弾射程20km(PAC2GEM+・開発レイセオン)
  • PAC-3:翼幅51 cm・弾体径25 cm・重量320 kg・上昇限度15,000 m・対弾道弾射程20 km(旧エリント・開発ロッキード・マーティン)

PAC-3ミサイル対応による地上装置のアップグレード

PAC-3弾の発射・制御などに対応するため、次に挙げる改修が地上装置側に行われる。射撃管制装置(ECS)搭載のソフトウェアの更新/PAC-3弾とのテレメトリを行うためのインターフェースであるFCS(火器管制システム)の追加/発射機に搭載されている制御装置であるLEM(発射機電子メカニズム)をELES(新型発射機電子メカニズム)に更新した(これにより従来のPAC-2以前のミサイルを納められたキャニスター(発射筒)を電気的に接続するための誘導弾ケーブル(GMケーブル)に加え、PAC-3弾を4発納めたキャニスターを電気的に接続するためのGMケーブルを追加)。また、Config.2形態への改修時に追加された統合戦術情報伝達システム(Joint Tactical Information Distribution System, JTIDS)を使用し、LバンドのTDMA戦術データ・リンク・ネットワークであるリンク 16に接続して弾道弾の迎撃に必要な情報(キューイング情報など)が入手でき、また、ネットワークに対して情報を提供できるようになる。

また、更新されたソフトウェアによって「テイラード弾道ミサイル・サーチ機能」が追加された。これは、あらかじめ戦術ドクトリンに従い、弾道弾の発射予想点および防御すべき範囲を座標として入力し、また、弾道弾の射程などを指定する事により、ソフトウェアアルゴリズム側でレーダー装置(RS)の捜索ビーム方向やパルス幅を自動で最適な状態にすることで、弾道弾に対する捜索距離を従来ソフトウェアよりも向上させるものである(捜索リソースの最適化)。

パトリオット・ミサイルPAC-3のソフトウェア向上は現在[いつ?]も続いており、対レーダーミサイルUAV巡航ミサイルを識別できるようになっている。ただし、これはレーダーで取得した情報(反射強度や反射パターン)から直接的に目標の種別を識別するものではなく、オペレーターの操作による目標種別の手動変更、または飛翔パターンからのアルゴリズムによる推定である。

運用史

湾岸戦争

1991年湾岸戦争ではパトリオットが実戦使用された。成果については諸説ある。

在日米軍

在日米軍では沖縄県嘉手納空軍基地と嘉手納弾薬庫地区に、テキサス州フォート・ブリスからPAC-2弾およびPAC-3弾を装備する米陸軍第1防空砲兵連隊第1大隊(第1-1防空砲兵大隊)が移駐した。指揮・統制はハワイ州フォート・シャフターに所在する第94米陸軍防空ミサイル防衛コマンドが行う。人員約600人の同大隊は4個砲兵中隊を有しており、発射機(M901とM902)は1個中隊6機編成で計24機が配備されている。

韓国

韓国では2002年から、韓国空軍ナイキ・ハーキュリーズの後継となる長距離地対空ミサイルを選定する韓国長距離地対空ミサイル計画(SAMX)を始めた。その中でPAC-3が候補になったが、レイセオン社の提示した価格が2個大隊(48基)で3兆4,000億ウォンという高額だったため断念した。その後、2007年ドイツ空軍から余剰のPAC-2を購入することが決定し、中古のPAC-2発射機48基とレーダーを購入した。レイセオン社によるシステム改良を経て、2008年から配備されている[10]

2011年12月21日フィンランドコトカに停泊していた英国籍の貨物船から、69発のパトリオットが発見された。当初、中国への不正輸出が疑われた[11]が、韓国への正規輸出品であることが判明した[12]

台湾

台湾では台湾空軍がPAC-2弾を200発配備している。中国軍東風-11を台湾に向けており、そのための対抗手段とされている。今後、PAC-3弾と運用するためのシステムをアメリカから輸入する予定である[13]が、立法院(議会)はPAC-3の新規購入でなく、PAC-2からPAC-3への改造についてのみしか予算承認していない。2012年に1つのPAC-2システムの更新を完了した。台湾はまた、台湾の防空能力を強化するための4つの新しいPAC-3ミサイルユニットを購入している。なお、パトリオットミサイルの中国語訳は英語名からの逐語訳で「愛國者飛彈」とされている。

サウジアラビア

2015年サウジアラビアは隣国のイエメン内戦へ軍事介入した結果、イエメンの反政府勢力フーシより数十発のミサイルの攻撃を受けることとなった。フーシ側が使用したミサイルは、主にスカッドを改造したものなどであったため、サウジアラビアは北部油田地帯に展開していたパトリオットミサイルを移動させて対応し、多くのミサイルの迎撃に成功している。2018年初頭時点でサウジアラビアが保有しているパトリオットは、PAC-2およびPAC3-であるが、後者は実戦配備に至っていないとの観測があり、多くはPAC-2にて対応したものと考えられている[14]

ウクライナ

2022年12月21日、アメリカのジョー・バイデン大統領はロシアによる侵攻を受けているウクライナにパトリオットを供与すると表明した[15]ドイツオランダもウクライナへの供与を表明し、計3基のパトリオットが供与されることとなった[16]オクラホマ州の米軍基地でウクライナ兵にパトリオットの操作に習熟する訓練が行われる[17]

2023年5月6日ウクライナ空軍は、パトリオットを用いることによってロシアの(極超音速)空対地ミサイルキンジャール」の迎撃に初めて成功したと発表した[18]

日本での運用

 
航空自衛隊のM902発射機

日本ではナイキ・ハーキュリーズの後継として1989年(平成元年)度から航空自衛隊高射部隊地対空誘導弾ペトリオットとして配備が開始された[19]高射教導隊[20]を皮切りに1996年(平成8年)度に全国への配備が完了した。実働部隊の6個高射群24個高射隊(各高射隊は5機の発射機を有す)と教育支援部隊の高射教導隊が、北は長沼町北海道)から南は南城市沖縄県)にかけて配置されている。

自衛隊の装備としては、航空機に対する迎撃任務に加え対弾道弾迎撃装備としても位置づけられており、海上自衛隊のイージス艦の迎撃ミサイルで万が一に打ち漏らした場合に、配備位置から数十キロメートル程度の範囲内で高度数十キロメートルの上空で迎撃する役割を担っている[21][22]

弾道ミサイル迎撃用のPAC-3については、米国において弾道ミサイル防衛(BMD)対応のPAC-3弾が開発を完了した後、日本では(日本版BMD)の1つとして、2007年3月30日埼玉県の航空自衛隊入間基地に所在する第1高射群第4高射隊に最初に配備された。当初は3個高射群(第1(入間)・第2(春日)・第4(岐阜)に限定して配備する計画であったが、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対応すべく他の3個高射群にも配備する方針を固めた(PAC-3/Config.2形態からPAC-3/Config.3への改修)[23]。副次的産物として、異なる2形態のシステムを維持管理するよりも、補用部品の調達一本化や隊員の教育などの面で有利である。

PAC-3/Config.3形態が配備される各高射隊の発射機のうち2機がPAC-3弾の搭載・運用に対応(M902発射機)し、残りの発射機(M901)は従来のPAC-2ファミリー弾(種類が多いためPrePAC-3弾と呼ばれる)のみに対応する(ただし、ECSがPAC-3/Config.3化され、発射機制御装置がDLTからDLUへ改修となったため、M901はDLUに対応しつつもPAC-3弾には対応しないPAC-3/Config.3形態の発射機と言える)。なお、M902発射機はPAC-3弾とPrePAC-3弾の両者に対応するが、混載運用はできない(物理的には混載できるが、システムとして同時運用は不可(ミサイル収納キャニスターに接続するケーブルが異なるなどの理由による。米国のM902発射機も同様)。

なお、パトリオットは導入した国によって管轄する軍種が異なり、陸軍所管の国と空軍所管の国に分かれているが、日本では航空自衛隊の管轄となっており、航空自衛隊の高射部隊のみが装備している。

北朝鮮ミサイル発射対応

2009年4月5日北朝鮮によるミサイル発射実験に際しては3月7日弾道ミサイル破壊措置命令が発令されていたが、追尾・解析の結果、日本へ落下しないことから迎撃は行われなかった [1][2]。PAC-3は、ミサイルの発表予定軌道に近い岩手県の2か所(岩手駐屯地滝沢村)、岩手山中演習場(八幡平市、滝沢村)と秋田県の3か所(秋田駐屯地(秋田市)、新屋演習場(同)、航空自衛隊加茂分屯基地男鹿市)に、浜松基地から清水港などを経由する経路で配備された。また、市ヶ谷駐屯地朝霞駐屯地習志野駐屯地へも移動配備された。入間基地から朝霞駐屯地と市ヶ谷駐屯地、習志野駐屯地から市ヶ谷駐屯地、霞ヶ浦分屯基地から朝霞駐屯地へと移動した[24]

2016年頃から北朝鮮による事前に発射の兆候が掴みにくい移動式発射台でのミサイル発射が相次いだことを受け、破壊措置命令が常時発令の状態となっているため、24時間体制で迎撃準備に当たっている[25]

北朝鮮ミサイル発射対応に見る現状の配備状況

2009年に行われた北朝鮮ミサイル発射実験に対して、政府は落下物があった場合の備えとして政府下命により自衛隊ではミサイル防衛を行った。また、行政当局は全国瞬時警報システムを実際に稼働させた。この際の様々な事例から、個々のソースでは判別しない状況が露になった。

2007年度に第1高射群配備・2008年度に高射教導隊と第2術科学校配備とされていた部隊は、必要とされた時期にフルスペックでの展開を行えなかった。発射装置は各1台単位であり、今回は撃破目的でなく(完全)破壊目的であったため、PAC-3のみが展開したが、訓練弾まで搭載する若しくは少数のみ搭載するほどのミサイル弾体の装備状況と見られている。これらは予算措置上、システム導入費と別立ての弾薬など購入がいまだゆっくりとしたペースでしかなされていない姿を露呈した事になる(1度に導入した迎撃弾は1度に用途廃棄処分となってしまい、部隊維持上好ましくない。また、性能向上も織り込めない)。

軍事評論家の江畑謙介によれば、射程1,000-1,300キロメートル・弾頭重量1トンの準中距離弾道弾ノドンは、ミサイルサイロ以外にも輸送起立発射機(TEL)または貨物船風の工作船からも発射可能であり、近年その保有について議論に上がってきている自衛隊敵基地攻撃能力では完全な捕捉・制圧することが困難であると推定されている。性能的にもある程度の命中精度(半数必中界が2-3キロメートル程度)・実用上の十分な信頼性を持ち、かつ200機から300機規模と言われる配備状況に対して、MDの終末迎撃能力は現性能では質・量共に構築途上であり十分とは断定できない事が各所報道によって報じられている(ただし、パトリオットがそうであるように、300基の弾道弾の保有は、同数即時使用が可能な事を意味しない。day0hourに同時に発射可能な物はその数分の1、目標に到達する物は更にその何割かである事が知られている)。

このように多くの問題が指摘されたものの、現状の把握と今後の発展の可能性・必要性、問題点の洗い出しができたと評価する声も見られる。

今後の発展

自衛隊としては、パトリオットシステム自体が1個高射隊あたり4-8個射撃装置の管制が可能である事から、現状5+1基の発射機増勢が政治的に決断されれば1個高射隊単体で3箇所から有線での連接で首都圏枢要部程度(1,000 km2、20 km×50 km程度の防御範囲×16)の面積に対して36-48目標(1目標2弾迎撃)対応可能な編成を取れるシステム冗長性を保持している。また、現在[いつ?]では、あえて逆に1高射隊の発射装置LSを4基に抑えて全24高射隊での弾道弾迎撃を可能とする体制の構築が図られている(200km²程度の防御範囲×48)。

  1. 従来:6個高射群、24高射隊(発射装置120基)
  2. 更新:6個高射群、16高射隊(発射装置120基(PAC-3用発射装置32基+従来型発射装置88基)
  3. 現在[いつ?]6個高射群、24高射隊(発射装置96基(PAC-3用発射装置48基+従来型発射装置48基)※従来型の整備の追求予定

既に2009年末で第1(首都圏)、第2(九州)、第4高射群(中部近畿地方)への配備が完了していたが、2013年4月より南西諸島の第5高射群への配備が開始された。

更に延長してMEADSタイプの能力向上型の増備までの対応においては新たな部隊編成を必要としないが、THAADミサイルなどの新しいシステムの場合は高い能力と引き換えに更に高額な導入費に加えて部隊編制まで必要になってくる(現在[いつ?]大気圏上層、大気圏外邀撃能力に欠けており、THAADミサイルと違って、必要な時に展開する必要が残っている)。

21世紀初頭より登場した超音速、極超音速ミサイルと弾道をプログラム可能なミサイルの登場によりパトリオットシステムの20 km程度の射程は迎撃準備すら困難になる可能性がある。前者に対しては常時起動していない(戦闘機等のコンピュータも同様であるが)パトリオットシステムは配備地であっても場合によっては(特に奇襲)撃つ前段階から迎撃失敗が確定しうる。後者に対しては迎撃予想が困難であり発射できない可能性がある。

2013年12月に閣議決定された「中期防衛力整備計画(平成26年度〜平成30年度)」では、PAC-3 MSEの導入が明記された。

2018年12月に閣議決定された「中期防衛力整備計画(平成31年度〜平成35年度)」では、6個高射群24個高射隊体制から、4個高射群24個高射隊体制に転換することが定められ、2023年3月16日に各高射群の統廃合及び名称変更が実施された。

運用国

現在の運用国

出典:[26][27][28][29][30][31]

調達予定国

その他

米軍の構想

  • ABL(YAL-1)空中発射レーザーによる遠中距離防衛、THAADミサイルイージス艦発射のSM-3による中近距離防衛、味方陣地上空でのパトリオットミサイルPAC-3による短距離防衛、という多重防衛構想がある。THAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル、Terminal High Altitude Area Defense missile、サードミサイル)の性能が計画通りであれば、パトリオットミサイルPAC-3の位置をTHAADミサイルが取って代わるかもしれない。米軍はこの防衛構想の一部として、現在[いつ?]、Xバンド・レーダーを世界中に展開設置しており、イージス艦のフェーズド・アレイ・レーダーDSP衛星、Navstar GPS衛星と共に地球規模での弾道ミサイル発射探知システムを完成させつつある。
  • パトリオットミサイルPAC-3の射程延長を中心とする改良版計画、中距離拡大防空システム(Medium Extended Air Defense System, MEADS)計画の実現によって現在[いつ?]のPAC-3が置き換えられる可能性がある。
  • 米軍では戦術高エネルギーレーザー(THEL)を開発している。

登場作品

映画・テレビドラマ

『(S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE)』
航空自衛隊のアンテナ・マスト車のみが登場。冒頭にて行われた、SAT陸上自衛隊・(NPS)・航空自衛隊による合同訓練に参加しており、アンテナ・マストを展開して警察・自衛隊間の通信を支援する。
撮影には第1高射群(第2高射隊)所属車両が使用されている。
ガメラ3 邪神覚醒
第4高射群第14高射隊のPAC-2が登場。近畿地方上空で(イリス)を追撃するガメラに対して、白山分屯基地から2発が発射され全弾が命中。撃墜することはできなかったものの、バランスを崩して速力を低下させる程のダメージを与える。しかし、そのためにイリスの京都侵入を許すことになる。
撮影には実物が使用されており、アメリカ合衆国ニューメキシコ州ホワイトサンズ射場で行われた、実弾演習を撮影した映像が使われている。
ゴジラシリーズ
ゴジラvsビオランテ[19]
自衛隊の架空兵器として「(92式ペトリオットGシステム特車)」が登場。牽引車と発射機のみで運用可能な上[19]、対地射撃を可能としている。作中では、「(サンダービーム作戦)」を支援するために出動し、若狭メーサー車90式戦車などとともにゴジラに対して使用されるが、ビオランテの触手によって破壊される。
ゴジラvsキングギドラ
台詞上でのみ登場。ゴジラの北海道への上陸を受けて、長沼分屯基地のものが射撃準備を命じられる。
怪獣プラネットゴジラ
国連(Gフォース)の装備として登場。トラックの荷台にPAC-2のランチャーの下半分のみが乗せられた架空仕様となっている。作中では、東京駅を破壊するゴジラに対して使用される。
幻星神ジャスティライザー
第50話に国防軍の装備として登場。トラックの荷台に搭載された半架空兵器となっている。作中では、軌道上から降下してくるダルガ帝国のデストボーグ「ブルガリオ」群の迎撃に使用されるが、数機を撃墜するものの突破されてしまう。
『(空飛ぶ広報室)』
第5話に第1高射群のPAC-3が登場。機動展開訓練の際に帝都テレビのディレクターである主人公が取材を行うが、その際に軽微な接触事故を起こす。
世にも奇妙な物語 '01春の特別編
第350話「太平洋は燃えているか?」にアメリカ軍のものが登場。米本土爆撃行の最中に1945年から2001年へとタイムスリップしてきた日本軍重爆撃機「雷神」を迎撃すべく発射されるが、レシプロ機である雷神の速度に対応できず、急降下によって回避される。

アニメ・漫画

FUTURE WAR 198X年
東西ドイツ国境の戦車戦では、NATO軍のパトリオットミサイルがソ連軍のシュトゥルモヴィークを撃墜するが、別の機体の機銃掃射で壊滅する。その後、ソ連爆撃機の飛来に対して、航空自衛隊のパトリオットミサイルが百里・三沢の各基地に展開する。
『(蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-)』
第1話に佐賀県宇宙センターのミサイル防衛システムとして大量の発射機が登場。「霧の艦隊」のナガラ型ミサイルを迎撃する。
ささみさん@がんばらない
アニメ版第3話に月読神社の私設軍隊の装備として登場。池の中から発射機が飛び出して展開する。
ジオブリーダーズ
航空自衛隊E-2C ホークアイ早期警戒機が探知した、「化け猫」にハイジャックされた旅客機を迎撃する。
『第2次朝鮮戦争 ユギオII』
小林源文の漫画。韓国軍の装備として登場し、韓国首都ソウルを爆撃する北朝鮮軍のIl-28爆撃機を迎撃する。
東のエデン
第11話に航空自衛隊のPAC-3が登場。あたご型護衛艦から主要政令都市に向けて発射されたトマホーク巡航ミサイルを迎撃する。
ヨルムンガンド
HCLIが紛争中の東欧某国に売り込む商品として登場する。取引を行い、パトリオットの配備が確認された後、わずか1日で紛争が終結する。

小説

『迎撃せよ』
第1高射群第4高射隊のPAC-3が登場。市ヶ谷駐屯地の敷地内に展開し、テロリストに奪われたF-2戦闘機から発射されたASM-3空対艦ミサイルを迎撃する。
『超時空世界大戦』
航空自衛隊のものが登場。ナチス・ドイツが世界制覇間近という異なる歴史を歩む別世界に転移してしまった日本において、大陸から飛来するV2ロケットの迎撃に使用される。
『日本北朝鮮戦争 竹島沖大空海戦』
北朝鮮から発射されたノドンIIを迎撃するために展開する。

ゲーム

Wargame Red Dragon
NATO陣営のアメリカ軍デッキで使用可能な対空兵器としてPAC-2が登場する。
エースコンバット アサルト・ホライゾン
ワシントンD.C.高速道路上にPAC-3が展開し、アメリカ海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦アメリカ空軍戦闘機部隊とともにTu-160 ブラックジャック爆撃機を迎撃するが、撃墜された機体がそのまま突っ込んできたため、部隊は壊滅してしまう。
バトルフィールド バッド カンパニー2
マルチプレイの一部マップのアメリカ軍勝利デモムービーに登場するが、何故かロシア海軍巡洋艦に向けて発射している。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 日本国内のテレビによるPAC-2誤作動の報道はこの一件だけである。

出典

  1. ^ テレビ朝日 2022.12/15「米政府 ウクライナに迎撃ミサイル パトリオット供与へ最終調整」
  2. ^ 産経新聞 2023.01/18 「オランダもパトリオット供与へ ウクライナ、計3基に」
  3. ^ 防衛省 自衛隊「ミサイル防衛について」
  4. ^ 外務省 条約データ検索「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づくペトリオット武器システムの取得及び生産に関する交換公文」
  5. ^ ˈpeɪtrit (dictionary.com)
  6. ^ Gussied Up Patriots Debut in Iraq, www.wired.com(英語) - 翻訳記事
  7. ^ U.S. Missile Defense Programs at a Glance, www.armscontrol.org(英語) - 翻訳記事
  8. ^ Patriot Test Fires PAC-3 MSE Missile
  9. ^ Lockheed Martin’s PAC-3 MSE Missile Successfully Intercepts Tactical Ballistic Missile Target During Test
  10. ^ 日本周辺国の軍事兵器 - SAMX(韓国長距離地対空ミサイル計画)
  11. ^ 時事ドットコム:中国行き船舶からミサイル=フィンランド
  12. ^ レコードチャイナ:パトリオットは韓国行きだったのに!海外メディアが「中国への不正輸送」と誇張―中国紙
  13. ^ 「美國政府對台軍售案完成審查並送交國會申請授權新聞稿
  14. ^ “サウジ、イエメンから発射のミサイル7発撃墜 1人死亡”. CNN (2018年3月26日). 2018年4月3日閲覧。
  15. ^ “米の「パトリオット」供与、防空を大幅強化=ウクライナ大統領”. ロイター. (2022年12月22日). https://jp.reuters.com/article/us-ukraine-patriot-idJPKBN2T51N7 2023年5月9日閲覧。 
  16. ^ “オランダも「パトリオット」供与へ ウクライナ、計3基に”. 産経新聞. (2023年1月18日). https://www.sankei.com/article/20230118-ZPETWXNZNZKJXHR6RY57NMJUZU/ 2023年5月9日閲覧。 
  17. ^ “「パトリオット」の供与受けるウクライナ軍、米国内で訓練へ…90~100人参加”. 読売新聞. (2023年1月11日). https://www.yomiuri.co.jp/world/20230111-OYT1T50176/ 2023年5月9日閲覧。 
  18. ^ “パトリオットで極超音速ミサイルの迎撃に初成功 ウクライナ空軍”. AFP. (2023年5月7日). https://www.afpbb.com/articles/-/3462887 2023年5月9日閲覧。 
  19. ^ a b c 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 166–167, 「陸上兵器」
  20. ^ 平成元年度 防衛白書
  21. ^ PAC3展開作業を開始 空自岐阜基地から部隊出発
  22. ^ 島根、広島、高知、愛媛の4県にPAC3配置へ 北朝鮮の通過予告受け
  23. ^ PAC3全国配備へ 北ミサイルの脅威、対応強化 防衛省拡大方針
  24. ^ 防衛省 2009年3月31日
  25. ^ 破壊措置を「常時発令」=北朝鮮ミサイル警戒で 時事通信 2016年8月8日付
  26. ^ “PAC-3 MSE Overview”. Lockheedmartin.com. 2023年3月5日閲覧。
  27. ^ “Patriot system in Poland”. Politykainsight.pl. 2023年3月5日閲覧。
  28. ^ “sipri.org”. Trade Registar aud. 2023年3月5日閲覧。
  29. ^ 『The Military Balance 2022』The International Institute for Strategic Studies (IISS)、2022。ISBN (978-1-032-27900-8)。 
  30. ^ ES&T Redaktion (2020年3月10日). “Patriot-Produktion für Bahrain beginnt” (ドイツ語). esut.de. 2023年3月5日閲覧。
  31. ^ “Ancile” (英語). www.deagel.com. 2023年3月5日閲覧。
  32. ^ Gebauer, Matthias; Kormbaki, Marina; Schulz, Benjamin (2023年1月5日). “Ukraine-Krieg: Bundesregierung kündigt Lieferung von »Marder«-Schützenpanzern an” (ドイツ語). Der Spiegel. ISSN 2195-1349. https://www.spiegel.de/politik/deutschland/ukraine-krieg-bundesregierung-kuendigt-lieferung-von-marder-schuetzenpanzern-an-a-b6c8e74b-fd4c-4621-860f-b1fd207a6187 2023年3月5日閲覧。 
  33. ^ “Nederland stuurt twee Patriot-lanceerinrichtingen naar Oekraïne” (オランダ語). RTL Nieuws (2023年1月20日). 2023年3月5日閲覧。

参考文献

  • U.S.ARMY, FM(Field Manuals) 3-01.85 Patriot Battalion and Battery Operations, 13 May 2002, All Page.
  • 軍事研究2007年7月号「空自ペトリオットPAC-3実戦配備」
  • 「ミサイル防衛の基礎知識」小都元
  • 『増補改訂新版 超最新ゴジラ大図鑑』企画・構成・編集 安井尚志((クラフト団))、バンダイ〈エンターテイメントバイブルシリーズ50〉、1992年12月25日。ISBN (4-89189-284-6)。 

関連項目

外部リンク

  • 航空自衛隊
  • 米陸軍フィールドマニュアル
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