「ハネウマライダー」(英文表記: Haneuma Rider)は、ポルノグラフィティの楽曲。2006年6月28日にSME Recordsより20作目のシングルとしてリリースされた。
概要
前作『ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY』から約7か月ぶりのリリース。
本作では全3曲の演奏に村石雅行(Dr)、亀田誠治(Ba/東京事変)が参加している[3][4]。亀田とはメンバーが上京した1997年秋頃から面識があり、以前から一生にやってみたいという思いがあったという[4]。2005年には『(ap bank fes '05)』で初競演し、同年末の『ミュージックステーション』の舞台裏で岡野が直々にオファーしたことから今回のコラボが実現した[4]。
表題曲「ハネウマライダー」が火付け役となり、他2曲のタイトルも「○○ライダー」となっている[4]。また、ジャケットにはバイクに跨ったカウボーイ姿の女性(ハネウマライダー)、ウェディングドレス姿の女性(ジューンブライダー)、サンバカーニバル姿の女性(タネウマライダー)が起用されている。表題曲のMVではこの3人のライダーがレースを繰り広げ、レースの着順は収録順通りとなっている[5]。また、この3人は『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜』のライヴ演出にも登場している[6]。
オリコン週間シングルチャートでは、初動11.2万枚を記録した(ENDLICHERI☆ENDLICHERI)「The Rainbow Star」とわずか893枚差となる初動11.1万枚で僅差の2位となった。
収録曲
楽曲解説
- ハネウマライダー
- 観客と一緒にタオルを振るパフォーマンス[注釈 2]でポルノグラフィティのライヴには欠かせない1曲[9][10]。
- 作詞を手掛けた新藤は「躍動感のあるアレンジとメロディに躍動感のある言葉を乗せたいと思って、そこで思い浮かんだ"暴れ馬"というイメージをバイクや跳ね馬に例えてみました」と語っており、「ポカリスエット」のCMテーマでもある"RE・BODY(再生)"をテーマに制作された[4]。本楽曲を使用したCMは3月からオンエアされていたが、オンエア開始後に歌詞の一部が変更され、ボーカルも再録された。
- ライヴでは新藤によるギターソロ(通称:男前ギター[11])から演奏が始まることが多く、歌詞中の「他の誰かと、例えば君と」の太字箇所は、「他の誰かと、例えばここにいる君たちと」などと岡野によって歌われる[12]。また、『幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜』ではボサノヴァ風のアコースティックアレンジで披露され、それを元にしたスタジオセッションが35thシングル『2012Spark』に「ハネウマライダー 〜幕張Ver.〜 Studio Session」として収録されている。
- 3年連続5回目の出場となった『第57回NHK紅白歌合戦』では本楽曲を披露した[13]。
- ジューンブライダー
- タネウマライダー
- 岡野曰く「『ハネウマライダー』だから"タネウマライダー"って絶対言われるよねって話になって、だったら言われる前に自分たちでやっとけってことで曲名が決まった[4]」とのことで、タイトルに合う曲を温存していた曲から選び、新たに詞が付けられた。
- 歌詞は「Hall caught chance.」がはるかちゃん、「I call」があいこ、「You meet cool me」がゆみ・くみ、「Would main.」が運命など、英語詞が日本語や女性の名前に聞こえる言葉遊びの要素がある。全体の歌詞について、新藤は「ガツンと言ってやろうと、大人たちが眉をひそめるような歌詞にしたけど、十数年経って大人になった俺が眉をひそめてるわ」と語っている[14]。
Additional Musicians
- ハネウマライダー
- ジューンブライダー
- Drums: 村石雅行
- Bass: 亀田誠治
- Strings: NAOTO Strings
- Synthesist: 飯田高広
- E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
- All Other Instruments: ak.homma
- タネウマライダー
- Drums: 村石雅行
- Bass: 亀田誠治
- Percussion: 新日本プロホイッスルのみなさん
- Synthesist: 飯田高広
- E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
- All Other Instruments: ak.homma
収録作品
# | タイトル | 収録作品 |
---|---|---|
1 | ハネウマライダー |
|
2 | ジューンブライダー |
|
3 | タネウマライダー |
|
脚注
注釈
- ^ 同CMソングへの起用は2000年の「ミュージック・アワー」以来。
- ^ 『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜』での演奏時にダンサーが縄を廻す振り付けをしたことがきっかけとなり、2006年8月に出演した『THE 夢人島 Fes.2006』からこのパフォーマンスが定着した[8]。
- ^ 2016年上旬にメンバー2人がマネージャーの結婚式に出席した際、ポルノグラフィティの楽曲を1曲もかけてもらえなかったことから、新たなウェディングソングとして「My wedding song」が制作された。
- ^ a b c ライヴ音源を収録。
- ^ 付属CDにライヴ音源を収録(映像未収録)。
- ^ 付属CDにはライヴ音源を収録。
出典
- ^ “ハネウマライダー ポルノグラフィティのプロフィールならオリコン芸能事典”. ORICON STYLE. オリコン (2013年2月6日). 2013年2月20日閲覧。
- ^ “you大樹”. オリコン (2013年2月6日). 2013年2月20日閲覧。
- ^ “Discography|ポルノグラフィティ|PornoGraffitti Official Site”. Information. 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 2』シンコーミュージック、2014年12月22日、94,100頁。
- ^ 『COMPLETE CLIPS 1999-2008』SME Records、2009年9月9日、ブックレット。
- ^ “ポルノグラフィティ『ハネウマライダー』(横浜ロマンスポルノ'06~キャッチザハネウマ~) / PORNOGRAFFITTI『Haneuma Rider (Live Ver.)』”. YouTube(2013年9月11日). 2022年3月5日閲覧。
- ^ “プレスリリース@日テレ”. 日本テレビ (2007年4月23日). 2023年3月1日閲覧。
- ^ 『20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK』、2019年。
- ^ “SONGS Archives | 第281回 ポルノグラフィティ”. NHK SONGS. 2022年12月31日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ、フォーリミ、マイヘアら出演 『バズリズム LIVE2018』最終公演をレポート”. エンタメ特化型情報メディア スパイス (2018年11月5日). 2022年9月27日閲覧。
- ^ ““RIJF2019”に出演しました!”. PornoGraffitti Official Site (2019年8月14日). 2022年3月5日閲覧。
- ^ #ライヴ映像作品の各作品より。
- ^ “NHK紅白歌合戦ヒストリー”. NHK. 2023年3月1日閲覧。
- ^ 『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019』SME Records、2019年12月25日。
外部リンク
- ソニー・ミュージックエンタテインメントによる紹介ページ