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張芸謀

張 芸謀チャン・イーモウ[1]、漢字日本語読み:ちょう げいぼう[1][2][3][4]1950年4月2日 - ) は、中国映画監督中国映画界の「第五世代」の監督として知られ、現代中国を代表する世界的な監督の1人[5]。また、撮影監督俳優の経験もある。名の日本語表記「芸」に関する問題は、(新字体の既存の字との衝突)を参照。

チャン・イーモウ
張芸謀
2010年
本名 張詒謀
张诒谋
生年月日 (1950-04-02) 1950年4月2日(73歳)
出生地 中国 陝西省西安
国籍 中国
職業 映画監督
主な作品
紅いコーリャン
秋菊の物語
初恋のきた道
HERO
グレートウォール
 
受賞
カンヌ国際映画祭
審査員グランプリ
1994年活きる
エキュメニカル審査員賞
1994年『活きる』
ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
1992年秋菊の物語
1999年あの子を探して
銀獅子賞
1991年紅夢
国際映画批評家連盟賞
1991年『紅夢』
監督・ばんざい!賞
2018年SHADOW/影武者
ベルリン国際映画祭
金熊賞
1988年紅いコーリャン
銀熊賞(審査員グランプリ)
2000年初恋のきた道
アルフレッド・バウアー賞
2003年HERO
エキュメニカル審査員賞
2000年『初恋のきた道』
東京国際映画祭
男優賞
1987年古井戸
全米映画批評家協会賞
監督賞
2004年『HERO』『LOVERS
外国語映画賞
1992年『紅夢』
1993年『秋菊の物語』
ニューヨーク映画批評家協会賞
外国語映画賞
1992年『紅夢』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
外国語映画賞
2004年『LOVERS』
英国アカデミー賞
非英語作品賞
(1992年)『紅夢』
(1994年)『活きる』
その他の賞
ボストン映画批評家協会賞
監督賞
2004年『LOVERS』
外国語映画賞
1992年『紅夢』
2004年『LOVERS』
アジア・フィルム・アワード
監督賞

2020年『(一秒鐘)』
備考
第18回東京国際映画祭 審査委員長(2005年)
第64回ヴェネツィア国際映画祭 審査委員長(2007年)
(テンプレートを表示)
張芸謀
各種表記
繁体字 張藝謀
簡体字 张艺谋
拼音 Zhāng Yìmóu
ラテン字 Zhang Yimou
和名表記: ちょう げいぼう
発音転記: チャン・イーモウ
(テンプレートを表示)

来歴

1950年4月2日陝西省西安で生まれる。1966年から起こった文化大革命では下放され、農民として3年間、工場労働者として7年間働いた[6]。その後、年齢制限に抵触していたものの北京電影学院撮影学科に入学を許可される。

1982年に北京電影学院を卒業。西安映画製作所に配属され、チェン・カイコー監督の『黄色い大地』(1984年)と『(大閲兵)』(1986年)で撮影監督を務める。1986年にはウー・ティエンミン監督の『古井戸』に主演し、第2回東京国際映画祭で男優賞を受賞した。1987年、『紅いコーリャン』で映画監督としてデビュー。翌1988年第38回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した[7]コン・リーのデビュー作にもなったこの映画は中国国内でも賛否両論が巻き起こった。

1990年の『菊豆(チュイトウ)』は第63回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた[8]1991年の『紅夢』は第48回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。1992年の『秋菊の物語』は第49回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、コン・リーにも女優賞をもたらした。文化大革命を題材とした1994年の『活きる』は第47回カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞したが[9]、政治的理由により本国では上映が禁止された。1995年には『上海ルージュ』を監督するが、コン・リーと破局[10]し、コンビ作はそれを最後に一時途絶えた。

1997年には『キープ・クール』を監督。1999年の『あの子を探して』で自身二度目となるヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を、チャン・ツィイーの映画デビュー作となった同年の『初恋のきた道』は、翌2000年第50回ベルリン国際映画祭審査員グランプリを受賞した。なお、同映画祭の審査員長はコン・リーが務めた。

2000年ジャコモ・プッチーニオペラ『(トゥーランドット)』の演出を担当。同作はフィレンツェ歌劇場のプロダクションにより、北京紫禁城で野外上演も行われた[11]。同年、『至福のとき』を監督。2002年、第13回福岡アジア文化賞大賞を受賞。同年、自身初の武術映画となった『HERO』を発表。翌2003年第53回ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞。2004年、再び武術映画である『LOVERS』を監督した。同年、ギリシャでの2004年アテネオリンピックの閉会式で行われた2008年北京オリンピックへの引き継ぎ式の総監督を務めた[12][13][14]

2005年、『単騎、千里を走る。』を高倉健を主演に迎えて製作。文化大革命後に中国で初めて公開された外国映画である日本佐藤純彌監督作品『君よ憤怒の河を渉れ』で中国人から高い人気[15]を得ていた高倉を敬愛する張が熱心にオファーした結果、高倉の出演が実現した。2006年、10年ぶりにコン・リーを主演に迎えて大作時代劇『王妃の紋章』を監督。

2008年北京オリンピックの開会式および閉会式の総監督を行った。スティーヴン・スピルバーグが芸術顧問を辞任するなど国際的に物議を醸した北京五輪で演出を担当したことは「中国のレニ・リーフェンシュタール」との批判も一部で起きた[16]2009年にはコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』(1984年)を時代劇風にリメイクした『女と銃と荒野の麺屋』を、2010年には再び文化大革命を題材とした『サンザシの樹の下で』を監督した。

2011年中国映画史上最高額となる6億元(約78億円)の製作費を投じて南京事件を描いた『金陵十三釵(原題)』を発表。同年の中国年間第1位となる約71億円の興行収入を記録し[17]、中国社会に大きな影響を与えた[18]。同作は第69回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされ[19]第84回アカデミー賞外国語映画賞の中国代表作品にも選出され[20]、受賞の可能性も取り沙汰されるも主演のクリスチャン・ベールが軟禁状態にある陳光誠を訪問しようとして中国当局とトラブルを起こしたことで立ち消えとなった[21]アメリカの批評家からは酷評されたが[22]、これに対して、ある作品に対して様々な評価があるのは当然とした上で、西洋人は南京大虐殺に対する理解が低すぎると語った[23]

2013年、張が一人っ子政策に反して7人の子をもうけていたとして当局が調査に乗り出し[24]、張の事務所は妻との間に3人の子供がいることを認め当局の調査に協力することを表明[25]2014年江蘇省無錫市の計画生育局により、社会扶養費として748万7854元(約1億3000万円)の支払いを命じられた[26]。同年、文化大革命を題材とする3度目の映画『妻への家路』を監督。2016年杭州で行われた第11回G20サミットの演出を監督した[27]。同年、ハリウッドスターのマット・デイモンを主演に迎え、万里の長城を舞台とした米中合作のファンタジー史劇アクション映画『グレートウォール』を監督。

2018年韓国2018年平昌オリンピックの閉会式で行われた2022年北京オリンピックへの引き継ぎ式の総合演出を担当した[28]。同年、架空の戦国時代を舞台にした影武者が主人公の大作時代劇『SHADOW/影武者』を監督。2022年北京オリンピックの開会式および閉会式の総監督を行った。

2022年、北京オリンピックパラリンピックの開会式、閉会式の演出を担当。

作風

紅いコーリャン』(1987年)、『紅夢』(1991年)、『上海ルージュ』(1995年)は「紅三部作」として知られ、赤をはじめとする特定の色を強調する色彩構成を用いた。その一方で、『秋菊の物語』(1992年)や『活きる』(1994年)ではリアリズムに基づいた物語を展開した。『あの子を探して』(1999年)、『初恋のきた道』(1999年)、『至福のとき』(2000年)は「幸せ三部作」と位置づけられている。また、『(ハイジャック/台湾海峡緊急指令)』(1989年)や『キープ・クール』(1997年)のようなジャンル映画も手がけている。2000年代以降は『HERO』(2002年)や『LOVERS』(2004年)といったワイヤーアクション特殊効果を多用した武侠映画も製作している。

初期の作品では恋人でもあったコン・リーを重用したほか、『初恋のきた道』でチャン・ツィイーを輩出した。一方、『あの子を探して』での演技が絶賛された(ウェイ・ミンジ)には田舎に帰るように促したという。

作品

監督

監督以外の作品

受賞歴

部門 作品 結果
金鶏奨 1985年 (撮影賞)(中国語版) 『黄色い大地』 受賞
1988年 (主演男優賞)(中国語版) 古井戸 受賞
(作品賞)(中国語版) 紅いコーリャン 受賞
(監督賞)(中国語版) ノミネート
1993年 作品賞 秋菊の物語 受賞
監督賞 ノミネート
1999年 監督賞 あの子を探して 受賞
2000年 作品賞 初恋のきた道 受賞
監督賞 受賞
2003年 監督賞 HERO 受賞
2004年 作品賞 LOVERS ノミネート
東京国際映画祭 1987年 男優賞 『古井戸』 受賞
ベルリン国際映画祭 1988年 金熊賞 『紅いコーリャン』 受賞
2000年 審査員グランプリ 初恋のきた道 受賞
エキュメニカル審査員賞 受賞
2003年 アルフレッド・バウアー賞 『HERO』 受賞
シカゴ国際映画祭 1990年 ゴールド・ヒューゴ賞 菊豆 受賞
アカデミー賞 1990年 外国語映画賞 『菊豆』 ノミネート
1991年 外国語映画賞 紅夢 ノミネート
2002年 外国語映画賞 『HERO』 ノミネート
ヴェネツィア国際映画祭 1991年 銀獅子賞 『紅夢』 受賞
国際映画批評家連盟賞 受賞
1992年 金獅子賞 『秋菊の物語』 受賞
1999年 金獅子賞 『あの子を探して』 受賞
2018年 監督・ばんざい!賞 SHADOW/影武者 受賞
英国アカデミー賞 1992年 非英語作品賞 『紅夢』 受賞
1994年 外国語作品賞 『活きる』 受賞
2004年 外国語作品賞 『LOVERS』 ノミネート
全米映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『紅夢』 受賞
1993年 外国語映画賞 『秋菊の物語』 受賞
1994年 外国語映画賞 『活きる』 2位
2004年 監督賞 『HERO』
『LOVERS』
受賞
外国語映画賞 『LOVERS』 2位
ニューヨーク映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『紅夢』 受賞
1993年 外国語映画賞 『秋菊の物語』 次点
2004年 監督賞 『LOVERS』 次点
ロサンゼルス映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『紅夢』 次点
2004年 外国語映画賞 『LOVERS』 受賞
カンザスシティ映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『紅夢』 受賞
ロンドン映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『紅夢』 受賞
フランス映画批評家協会賞 1992年 外国語映画賞 『秋菊の物語』 受賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 1992年 外国映画賞 『紅夢』 受賞
カンヌ国際映画祭 1994年 審査員グランプリ 『活きる』 受賞
エキュメニカル審査員賞 受賞
ゴールデングローブ賞 1994年 外国語映画賞 『活きる』 ノミネート
1995年 外国語映画賞 上海ルージュ ノミネート
2002年 外国語映画賞 『HERO』 ノミネート
2004年 外国語映画賞 『LOVERS』 ノミネート
2011年 外国語映画賞 金陵十三釵 ノミネート
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 1995年 外国語映画賞 『上海ルージュ』 受賞
ボストン映画批評家協会賞 2004年 監督賞 『LOVERS』 受賞
外国語映画賞 受賞
オンライン映画批評家協会賞 2004年 外国語映画賞 『HERO』 受賞
トロント映画批評家協会賞 2004年 外国語映画賞 『HERO』 受賞
サンディエゴ映画批評家協会賞 2006年 外国語映画賞 単騎、千里を走る。 受賞

参考文献

  1. ^ a b “张艺谋”. 中日辞典 第3版. 2022年7月2日閲覧。
  2. ^ “ノーベル文学賞の中国人作家莫言”. 関東学院大学国際文化学部. 2022年12月30日閲覧。
  3. ^ “張藝謀とは”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2022年12月30日閲覧。
  4. ^ 近藤 大介. “中ロ首脳会談「共同声明」から見えてきたウクライナ問題を巡る“微妙な温度差””. 現代ビジネス. 2022年12月30日閲覧。
  5. ^ “”. 2013年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月1日閲覧。
  6. ^ “”. 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月1日閲覧。
  7. ^ “”. Berlinale. 2014年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月21日閲覧。
  8. ^ “”. 2007年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月28日閲覧。
  9. ^ “”. Cannes. 2010年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月21日閲覧。
  10. ^ “”. 2012年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月21日閲覧。
  11. ^ “Turandot - Directed by ZHANG Yimou, at the Forbidden City Beijing”. http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9C01E3DF143FF932A3575AC0A96E958260 21 August閲覧。 
  12. ^ . 朝鮮日報. (2018年2月19日). オリジナルの2018年2月20日時点におけるアーカイブ。. 2018年2月26日閲覧。 
  13. ^ . 聯合ニュース. (2018年2月19日). オリジナルの2018年2月26日時点におけるアーカイブ。. 2018年2月26日閲覧。 
  14. ^ . 中国国際放送. (2018年2月23日). オリジナルの2018年2月26日時点におけるアーカイブ。. 2018年2月26日閲覧。 
  15. ^ 福島香織 (2014年11月26日). . 日経ビジネス (日経BP). オリジナルの2017年9月5日時点におけるアーカイブ。. 2018年3月3日閲覧。 
  16. ^ “A Filmmaker Walks a Line Between Artistic Acceptance and Official Approval”. (2012年1月7日). https://www.nytimes.com/2012/01/07/world/asia/filmmaker-zhang-yimou-walks-a-fine-line-in-china.html 2019年10月18日閲覧。 
  17. ^ “”. 2014年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月2日閲覧。
  18. ^ “”. 2012年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月9日閲覧。
  19. ^ “”. 2013年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月18日閲覧。
  20. ^ “”. 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月2日閲覧。
  21. ^ . ciatr. (2017年10月10日). オリジナルの2018年3月6日時点におけるアーカイブ。. 2018年3月5日閲覧。 
  22. ^ “”. 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月11日閲覧。
  23. ^ “”. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月18日閲覧。
  24. ^ “”. 2013年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月30日閲覧。
  25. ^ “”. 2013年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月2日閲覧。
  26. ^ “”. 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月10日閲覧。
  27. ^ . Record China. (2016年9月3日). オリジナルの2018年1月5日時点におけるアーカイブ。. 2018年1月4日閲覧。 
  28. ^ . 産経ニュース. (2018年2月25日). オリジナルの2018年2月27日時点におけるアーカイブ。. 2018年3月5日閲覧。 

外部リンク

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