「あの人に似ている」(あのひとににている)は、高倉健と裕木奈江のデュエットシングル。1994年10月21日にSony Recordsから発売された[1]。
解説
あの人に似ている
郷ひろみや山口百恵の音楽プロデューサーなどで知られる酒井政利と、作曲家の宇崎竜童が音楽監督を担当した企画であり、作詞と作曲にさだまさし・中島みゆきの2人を起用した。
この曲は、男性パートと女性パートがそれぞれ同じコード進行の別メロディーで進行し、サビで一緒になるという複雑な構成になっている。これは、当初さだ・中島で作詞・作曲のどちらかをそれぞれ分担するというオファーになっていたものを、さだが「せっかく中島みゆきとやるのだから」と中島に提案し、あえてこのような構成にしたという[2]。制作にあたっては、まず中島が女性パートを作詞・作曲してデモテープをさだのもとに渡り、女性パートの隙間に男性パートのメロディーをはめ込みサビを作成した[2]。これにより、女性パートだけ抜き出して聞いても、逆に男性パートだけ抜き出して聞いても成立する二重構造の楽曲が完成したという[2]。
1996年にさだのアルバム『古くさい恋の唄ばかり』に男性パート部分のみセルフカバーされたが、2002年に発売された中島のアルバム『おとぎばなし-Fairy Ring-』にさだとのデュエットが収録されている。