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プラグインハイブリッドカー

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電気自動車 > プラグインハイブリッドカー

プラグインハイブリッドカー (plug-in hybrid car) は、既存のガソリンエンジンを積んだハイブリッドカーコンセントから差込プラグを用いてバッテリーにも充電できるようにした車であり、PHV (Plug-in Hybrid Vehicle) またはPHEV (Plug-in Hybrid Electric Vehicle) と略されるプラグインハイブリッド式輸送機器の一種。

世界初の量産型プラグインハイブリッドカーBYD F3DM
EV走行時の最大航続距離約96km(59.7マイル
シボレー・ボルト (ハイブリッドカー)
EV走行時の最大航続距離約64km(39.8マイル
プリウスPHV
EV走行時の最大航続距離約23.4km(14.5マイル
ヒュンダイ・ソナタPHEV
EV走行時の最大航続距離約44.0km(27.3マイル
ボルボXC90(PHEV)
EV走行時の最大航続距離約35.0km(22.7マイル
福田汽車BJ6160SHEVCA-3プラグインハイブリッド連節バス

概要

ガソリンエンジンモーターを両方搭載して走るハイブリッドカーに更に大きなバッテリーを搭載し、家庭用電源からプラグ(電気機器の電源コードの先に付いている差込器具)を利用して充電できるようにしたもので、ハイブリッドカーでは出来なかった給電した電力だけでも走る事が出来る。給油のみで稼働する内燃機関車(ICEV)やハイブリッドカーの利便性を残しながら、電気自動車(EV)により近いタイプのハイブリッドカーである。

電気で走行するメリットは、エネルギー効率がガソリン車の数倍高く燃費が圧倒的に良い、走行中にCO2NOx排出が無いゼロエミッション車(ZEV)である等だが、車格が同程度の内燃車(満タン時)に比べると航続距離が短く、充電にも時間がかかる。逆に内燃機関で発電して一部を電動化した非プラグインのハイブリッドカーでは電池を内燃機関の補助と割り切っており、一般的なガソリン車に近い性質の自動車であった。双方の利点を取り込むため、従来のハイブリッド車に比べ多くのバッテリーと、内燃機関の両方を積むことによってエネルギー効率と給油速度を両立させたのが、プラグインハイブリッドカーである。外部電源(家庭用コンセントなど)からバッテリーに充電し、短距離であればモーターのみで電気自動車として走行できる。バッテリー残量の不足時には非プラグインのハイブリッドカー同様エンジンを用いて走行し、排気が発生するため、ゼロエミッション車には含まれない。

海外では2008年中国で政府機関向けに発売された比亜迪汽車BYDオート)のプラグインハイブリッドカー「F3DM」が世界初の量産型PHVとなった。F3DMの充電電池容量は20 kWであり、最長60マイル(約96 km)を電池のみで走行可能である。したがって片道40キロ程度の移動距離で、冷暖房を使わず渋滞にも巻き込まれなければ、ガソリンを使わずに往復できる。F3DMの価格は14万9800(200万円弱)[1]と中国における一般的なガソリン車の2倍以上もするため、販売台数は2010年12月時点で500台未満にすぎない。 ゼネラルモーターズは、2010年12月よりシボレー・ボルト北米市場に投入し、2011年10月までに5,329台を販売している[2]。また、アメリカの新興自動車メーカー(フィスカー)は、2011年11月より100,000ドルを超える高級PHEスポーツカーカルマの一般顧客向け販売を開始した。

日本では2017平成29)年度に435万台の新車乗用車が販売され、そのうち約3.4万台(0.78 %)がPHEVであった[3]

レーシングカーでは2009年のニュルブルクリンク24時間において、元F1ドライバーのハインツ=ハラルド・フレンツェンが立ち上げたプロジェクトで、グンペルト・アポロをベースとする4WDのプラグインハイブリッド車両が投入されたことがある。しかしレース序盤以降はトラブルでピットに籠もり、規定周回数を満たせなかった。
また2022年以降のWRC(世界ラリー選手権)の「ラリー1」規定において、プラグインハイブリッドが導入された。SS(競技区間)とSSの間となるリエゾン(移動区間)の一部において、一切エンジンを使用せずモーターのみで走行することが義務付けられる。

長所と短所

長所

  • 短い距離なら電気のみで走る事が可能。
  • 化石燃料に比べ電気は圧倒的に安く、環境負荷も少ない。[要出典]
  • 電気のみで走行し、バッテリーが切れた場合はハイブリッドカー同様に燃料での走行もできる。
  • 燃料があれば発電できるため荒天災害による長時間の立ち往生に強く、電気自動車と同様に家庭や避難所では非常用電源となる場合もある。
  • 2022年時点ではピュアEVよりも遥かに安く、HVより少し高い程度の金額で購入できる。同一車種で3種類が揃っている車種の例として2022年5月時点でのヒョンデ・アイオニック(アメリカ仕様車)を挙げるなら、HVが23600ドルから、EVが33245ドルからなのに対しPHEVは26800ドルからであった。

短所

歴史

  • 1997年3月、トヨタ自動車コースター ハイブリッドEVを市販。
  • 2003年、ヨーロッパでルノーからカングーのプラグインハイブリッドカー仕様(elect'road)発売。
  • 2004年頃、アメリカで既存の自動車の電池を大容量の物に載せ替えてプラグインハイブリッドカー化するキットがベンチャー企業で開発され、現在では数社から販売され補助金も出ている。
  • 2007年5月、日本の(ZEVEX)が手作りのプラグインハイブリッドカーで日本列島縦断の旅を開始。
  • 2007年7月、トヨタ自動車のプラグインハイブリッドカーが国土交通省から大臣認定を受け公道テストを開始。
  • 2008年1月13日、北米国際オートショーにて中国・比亜迪汽車BYDオート)が低価格プラグインハイブリッドカーBYD F3DMを発表[5]
  • 2008年1月13日、北米国際オートショーにてトヨタが2010年までにプラグインハイブリッドカーを企業や官公庁などに対して販売する方針を発表[6]
  • 2008年1月14日、ゼネラルモーターズが2010年までにプラグインハイブリッドカーを完成させる方針を発表。
  • 2008年12月15日、中国でBYDが世界初の量産型プラグインハイブリッドカー「F3DM」を政府機関向けに発売開始[7]。価格は2万2000ドル(1ドル90円の場合約244万円)。家庭用電源で充電でき、100%の充電で60マイル(約96.56km)走行可能とされる。
  • 2009年6月3日、トヨタ自動車が2009年度中に日本、米国、欧州でプラグインハイブリッドカー500台をリース販売すると発表。電気のみで約20km走行可能とされる[8]。日本200台、米国約150台、フランス約100台、英国やポルトガルには50台以上を導入する計画である[9]
  • 2009年8月11日、ゼネラルモーターズが2010年後半にプラグイン式ハイブリッド車シボレー・ボルト (ハイブリッドカー)(Chevrolet Volt)の生産を開始し、2011年に市場投入すると発表した。市街走行時の燃費は、米基準で少なくとも1リットルあたり97キロとなる見通し。ガソリン1米ガロン当たり100マイル(1リットルあたり42.51km)以上の走行が可能な低燃費車としては、世界初の量産車だとしている[10]アメリカ環境保護局の調査では1ガロン当たり93マイルとなった[11]
  • 2009年10月21日、東京モーターショーにて三菱自動車工業がプラグインハイブリッドSUV「コンセプトPX-MiEV」を初公開。
  • 2009年11月18日、トヨタ自動車は、プリウスPHVのリース販売につき、経済産業省のモデル事業であるEV・PHVタウンに選定された官公庁自治体などの特定利用者との商談を開始。リース会社を通じて約200台をリースする。100%の充電で約20km走行可能とされる。
  • 2009年11月20日、BYDはF3DMの一般消費者向け販売を2010年まで延期すると発表した。BYDはF3DMの価格が14万9800元(200万円弱)と一般的な中国のガソリン車に比べて高額のため、市販には政府の補助金提供が必要と主張している。F3DMの販売台数は2009年11月現在約100台程度にとどまっている[12]
  • 2009年12月4日、トヨタ自動車はプラグインハイブリッドカーを2011年末から一般向けに発売すると発表。[13]
  • 2010年12月、シボレー・ボルト (ハイブリッドカー)がアメリカで正式発売。
  • 2012年1月30日、トヨタ自動車がプリウスPHVを発売。価格は320万円から。
  • 2012年12月26日、三菱自動車が同年3月のジュネーヴ・モーターショーにて告知していたアウトランダーPHEVを発表。2013年1月24日に発売。
  • 2013年10月1日、日野自動車が中型バス「メルファプラグインハイブリッド」を開発、翌月の東京モーターショーで公開[14]
  • 2015年9月8日、フォルクスワーゲンが「Golf GTE」を、BMWが「BMW X5 xDrive40e」を日本で発売開始[15]
  • 2016年1月27日、ボルボ・カー・ジャパンは「XC90」のPHEV(プラグインハイブリッド)を日本初導入[16]
  • 2017年4月14日、本田技研工業ニューヨーク国際オートショークラリティ プラグイン ハイブリッドを世界初公開した[17]。同年の東京モーターショーで、2018年に日本導入する事が発表され[18]、2018年7月19日に日本で「クラリティPHEV」を発表、翌20日に販売開始された[19]
  • 2019年5月29日 - フェラーリが初のPHEVであるフェラーリ・SF90ストラダーレを発表[20]
  • 2020年6月8日、トヨタ自動車がRAV4 PHVを発売。
  • 2021年10月7日、トヨタ自動車がレクサス・NX PHVを発売。
  • 2022年12月20日、SUBARU(スバル)はPHVの開発を中止しEVシフトに専念すると発表した。PHVはエンジンと大型バッテリーを双方搭載する為、車体価格が高騰し需要が見込めない事を理由としている。

参照・脚注

  1. ^ http://jafmate.jp/eco/20081225_725.php
  2. ^ http://wot.motortrend.com/gm-september-2011-sales-climb-20-percent-on-back-of-chevrolet-cruze-truck-sales-122569.html
  3. ^ “EV/PHV普及の現状について”. 国土交通省. 2020年9月12日閲覧。
  4. ^ “ガソリンにも使用期限がある? あまり乗らない人ほど要注意 劣化しクルマに悪影響も”. 乗りものニュース. 2022年7月3日閲覧。
  5. ^ http://www.businessweek.com/magazine/content/08_03/b4067064367712.htm
  6. ^ http://www.toyota.co.jp/jp/news/08/Jan/nt08_0102.html
  7. ^ http://www.businessweek.com/globalbiz/content/dec2008/gb20081215_913780.htm
  8. ^ http://www.asahi.com/eco/ecocar/NGY200906030019.html
  9. ^ http://www.ecool.jp/press/2009/11/post-405.html
  10. ^ https://www.afpbb.com/articles/-/2630009?pid=4445854
  11. ^ 燃費性能、日産「リーフ」に軍配 GM「ボルト」上回る
  12. ^ http://jp.ibtimes.com/article/biznews/091121/44878.html
  13. ^ http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20091207-OYT8T00376.htm
  14. ^ “日野自動車、プラグインハイブリッドバスを開発 - 外部給電機能付で災害時には避難所等への電力供給が可能 -”. 日野自動車 (2013年10月1日). 2019年3月27日閲覧。
  15. ^ “ドイツから日本へ、プラグインハイブリッド車が相次いで発売”. ITmedia. (2015年9月11日). https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1509/11/news032.html 2015年9月27日閲覧。 
  16. ^ 【ボルボ XC90 新型】PHVモデル日本初導入…電動化しても7人乗り変わらず - レスポンス 2017年1月27日
  17. ^ “2017年ニューヨークオートショーで「CLARITY PLUG-IN HYBRID」と「CLARITY ELECTRIC」を世界初公開”. 本田技研工業 (2017年4月12日). 2020年4月13日閲覧。
  18. ^ “【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知”. Car Watch (2017年10月26日). 2020年4月13日閲覧。
  19. ^ “新型プラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」を発売”. 本田技研工業 (2017年7月19日). 2020年4月13日閲覧。
  20. ^ フェラーリ初のPHVスーパーカー、SF90 ストラダーレ 発表…1000馬力、最高速340km/hResponse 2019年5月30日

関連項目

外部リンク

  • PHVとは - 経済産業省
  • トヨタ プリウスPHV
  • アウトランダーPHEV | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
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