Fantôme Iris(ファントムイリス)は、メディアミックス作品『from ARGONAVIS』から派生した日本のヴィジュアル系5人組ボーイズバンド[1]。テーマカラーは■LILY IRIS。略称は「ファントム」。
Fantôme Iris | |
---|---|
出身地 | 日本 |
ジャンル | J-POP ロック ヴィジュアル系 アニメソング |
活動期間 | 2020年10月 - |
レーベル | ブシロードミュージック |
公式サイト | from ARGONAVIS 公式サイト |
メンバー | ランズベリー・アーサー(ボーカル) サポート 冬真(リズムギター) YOUSAY(リードギター) Sato(ベース) KENZO(ドラム) |
概要
メディアミックス作品『from ARGONAVIS』の活動の一環で結成された。
作中のバンドについて
名古屋で活動していたヴィジュアル系バンド、として設定されている。副業を持つ社会人であることから、ヴィジュアル系らしい派手なメイクを施してステージネームを使用し、音楽活動を周囲に隠しているメンバーもいる。
ヴィジュアル系において"耽美系"と言われるようなゴシックな世界観を構築して楽曲制作・ステージパフォーマンスを行っており、「吸血鬼」「ダンピール」などの"設定"を各メンバーに付与、ファンに周知している。ファンは"設定"であることを理解しファン活動を行っているような描写がある[2]。
担当声優はランズベリー・アーサーを除き音楽ライブには出演しないが、ラジオや生放送、朗読イベントなどには参加することがある。
ライブ活動
(『from ARGONAVIS』発の一部のバンド)は、キャラクターの声を担当する声優が楽器を実際に演奏し、ライブ活動を行っているが、Fantôme Irisに関しては、ボーカルのランズベリー以外はサポートメンバーを迎えて活動している。なお、ライブ初出演時から同じメンバーで活動しており、ランズベリーも「(正式な)メンバーだと思っている」と語っている。
作中に登場する同名のバンド「Fantôme Iris」の"キャラクターとして"ステージに立ち、演奏や歌唱、MC(ランズベリーのみ)を行う。サポートメンバーも含めて、衣装・ヘアメイクなどでキャラクターを表現し、前述のような作中のキャラクターの世界観・ステージを再現している。一部のライブや、アンコールパートなどではキャスト本人として歌唱やMCを行うこともある。
音楽性
ヴィジュアル系と呼ばれる音楽ジャンルの中から、ストリングスを用いた耽美な曲から"コテ系"と呼ばれるハードなものまで、幅広いテイストで制作されている[3]。
ランズベリー・アーサーがオーディションを受けた際の課題曲はシドの「ENAMEL」[3]。また、ライブのサポートメンバーはドラムのKENZO(彩冷える)をはじめ、ヴィジュアル系をルーツに持つメンバーが多い。
楽曲は基本的に作品のストーリー、キャラクターの心情などに基づいて作られ、シドや逹瑯(MUCC)など、様々な作曲家・ミュージシャンから提供を受けている。
メンバー
担当声優
- ランズベリー・アーサー:フェリクス・ルイ=クロード・モンドール(FELIX)役
- 和田将弥:黒川燈(LIGHT)役
- 福山潤:洲崎遵(ZACK)役
- 代永翼:御劔虎春(HARU)役
- 鮎川太陽:楠大門(D)役
ライブ出演メンバー
2023年現在、固定のサポートメンバーで活動を行っている。 なお、サポートメンバーはライブ出演時のメディアなどでは「○○役」といった表記はされていないものの、担当パート・コスチュームなどでキャラクターが示唆されており、メンバー紹介のMCでは「ギター、LIGHT」などキャラクター名で紹介される。
エピソード
ライブパフォーマンス
- キャラクター設定と同じく、MC上ではライブのことを「夜会」、来場者を「眷属」と呼称している[4]。
- MC中にFELIX(ランズベリー・アーサー)がワイン(を模したドリンク)を飲むことが恒例のパフォーマンスとなっている[5]。必ずLIGHT(冬真)が渡す。
- コンセプトを定めたライブを不定期に開催している。ハロウィンの時期には出演者が特殊メイクで角や羽などを着けたハロウィンライブを開催[6]。「ワンダーランド」をモチーフとしたライブでは不思議の国のアリス風の衣装とセットを用い、ステージ上でお茶会をした[7]。
- 音楽統括プロデューサー・北岡那之はインタビューの中で、「Fantôme Irisは熱量よりも見せ方を重視する方針を取っている」と話している[8]。
作品
シングル
発売日 | タイトル | 販売形態 | 規格品番 | 形態 | オリコン 最高位[9] | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | 2021年7月14日 | (ザクロ/狂喜のメロディ) | CD+Blu-ray | BRMM-10430 | 初回限定盤 | 13位 |
CD | BRMM-10431 | 通常盤 | ||||
2nd | 2021年12月22日 | (ピエロ) | CD+Blu-ray | BRMM-10487 | 初回限定盤 | 31位 |
CD | BRMM-10488 | 通常盤 |
アルバム
発売日 | タイトル | 販売形態 | 規格品番 | 形態 | オリコン 最高位 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | 2022年9月7日 | (miroir) | CD+Blu-ray | ARCA-10004 | 初回限定盤 | 36位 |
CD | ARCA-10005 | 通常盤 |
配信シングル
発売日 | タイトル | |
---|---|---|
1st | 2020年9月25日 | (histoire) |
2nd | 2021年3月14日 | (棺の中のセラヴィ) |
3rd | 2021年10月31日 | (Spooky Halloween Night) |
4th | 2021年3月2日 | (Janus) |
5th | 2022年3月16日 | (un:Mizeria) |
参加作品
ライブ・コンサート
単独ライブ
# | 開催年 | 公演日程 | タイトル | 会場 |
---|---|---|---|---|
1 | 2021年 | 5月5日 | Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!- | 全1公演: Zepp Haneda |
2 | 9月23日 | Fantôme Iris Concept LIVE -月光饗宴-[注 1] | 全1公演: Zepp Nagoya[11] | |
3 | 2022年 | 5月15日 | Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!- 振替公演 | 全1公演: TOKYO DOME CITY HALL[12] |
4 | 2023年 | 5月3日 | Concept LIVE 2023 Fantôme Iris in Wonderland | 全1公演: EX THEATER ROPPONGI[13] |
合同ライブ
# | 開催年 | タイトル | 出演者 | 共演 | 公演日・会場 |
---|---|---|---|---|---|
ARGONAVIS from BanG Dream! | |||||
1 | 2020年 | ARGONAVIS AAside ライブ・ロワイヤル・フェス2020 | 全員 | Argonavis GYROAXIA 風神RIZING! εpsilonΦ | 全1公演:10月10日 東京ガーデンシアター[14] |
2 | 2022年 | ARGONAVIS LIVE 2021 COVER FESTIVAL | ランズベリー・アーサー 冬真 Sato[15] | Argonavis GYROAXIA 風神RIZING! | 全1公演:10月5日 KT Zepp Yokohama[15] |
from ARGONAVIS | |||||
3 | 2022年 | ARGONAVIS LIVE 2022 : 1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL mini 2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動- | 全員 | Argonavis GYROAXIA 風神RIZING! εpsilonΦ | 全2公演:1月2日 パシフィコ横浜国立大ホール[16] |
4 | ARGONAVIS Concept LIVE TOUR FELIX Presents Spooky Halloween Night | KENZOを除く4人 | 伊藤昌弘 日向大輔 小笠原仁 宮内告典 めんま | 全1公演:11月3日 Zepp Sapporo[17] | |
5 | 2023年 | from ARGONAVIS 2nd LIVE -Rezonance- DAY2 | 全員 | Argonavis εpsilonΦ | 全1公演:1月8日 TOKYO DOME CITY HALL[18] |
ゲスト出演イベント
年 | 出演日 | タイトル | 会場 |
---|---|---|---|
2023年 | 5月27日 | BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023 | 富士急ハイランド・コニファーフォレスト |
8月13日 | GYROAXIA LIVE TOUR 2023 KICK-START | 仙台GIGS | |
8月20日 | Zepp Nagoya |
脚注
注釈
出典
- ^ “ファントムイリスのライブの配信・放送視聴方法「Fantome Iris 1st LIVE -C'est la vie!- 振替公演」” (2022年12月20日). 2022年12月20日閲覧。
- ^ (日本語) 眷属たちの夜会@幻想TV #12023年5月9日閲覧。
- ^ a b Inc, Aetas. “「アルゴナビス」ランズベリー・アーサーさんが語るFantôme Irisは,社会人バンドならではの重みが“エモい”。ボーカリストインタビュー企画第2弾”. 4Gamer.net. 2023年5月9日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “「アルゴナビス」ライブレポート。3つのリアルライブで彼らが魅せた“特別な時間”を,もう一度あなたへ”. 4Gamer.net. 2022年5月29日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “from ARGONAVISの始まりを飾った2つのリアルライブをレポート。彼らはこれから,誰も知らない真っ白な道を突き進んでいく――”. 4Gamer.net. 2022年4月12日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “「アルゴナビス」ライブレポート。3つのリアルライブで彼らが魅せた“特別な時間”を,もう一度あなたへ”. 4Gamer.net. 2023年5月9日閲覧。
- ^ “Concept LIVE 2023 Fantôme Iris in Wonderland オフィシャルライブレポート | News | from ARGONAVIS(フロム アルゴナビス) 公式ポータルサイト”. Concept LIVE 2023 Fantôme Iris in Wonderland オフィシャルライブレポート | News | from ARGONAVIS(フロム アルゴナビス) 公式ポータルサイト. 2023年5月9日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “「アルゴナビス」3万字超インタビュー。ボーカリスト&音楽統括・北岡Pにニューシングル&メディア展開の話を聞いた”. 4Gamer.net. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “Fantôme Irisの売上ランキング”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年9月27日閲覧。
- ^ “Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!-無観客配信ライブ-”. from ARGONAVIS 公式ポータルサイト (2021年4月27日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “Fantôme Iris Concept LIVE -月光饗宴-”. from ARGONAVIS 公式ポータルサイト (2021年7月31日). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!- 振替公演”. ブシロード. (2022年3月1日)2022年3月1日閲覧。
- ^ “Concept LIVE 2023 Fantôme Iris in Wonderland”. from ARGONAVIS 公式ポータルサイト2023年3月2日閲覧。
- ^ “ライブ・ロワイヤル・フェス2020” (2020年10月10日). 2020年12月28日閲覧。
- ^ a b “ARGONAVIS LIVE 2021 COVER FESTIVAL”. from ARGONAVIS 公式ポータルサイト (2021年10月5日). 2021年10月5日閲覧。
- ^ “ARGONAVIS LIVE 2022”. ブシロード. (2021年11月2日)2021年12月18日閲覧。
- ^ “ARGONAVIS Concept LIVE TOUR FELIX Presents Spooky Halloween Night”. ブシロード. (2022年9月9日)2022年9月9日閲覧。
- ^ “from ARGONAVIS 2nd LIVE -Rezonance-”. ブシロード. (2022年10月6日)2022年10月6日閲覧。
外部リンク
- from ARGONAVIS(フロム アルゴナビス) 公式ポータルサイト