2013 ワールド・ベースボール・クラシック 1組 (東京ラウンド)(英語:2013 World Baseball Classic Pool 1 Tokyo)は、ワールド・ベースボール・クラシック第3回大会の日本の東京で開催される第2ラウンドで2013年3月8日から3月12日にかけて行なわれた。会場は東京ドーム。
試合形式
第1ラウンドA組の1位・2位とB組の1位・2位の4か国が出場。(ダブルエリミネート方式トーナメント戦)にて試合を行い、上位2か国がサンフランシスコのAT&Tパークで行われる決勝トーナメントへ出場する[1]。
試合結果
1回戦 | 2回戦 | ラウンド1位決定戦 | ||||||||||
試合時間3時間38分 観客38,588人 | ||||||||||||
キューバ | 2 | |||||||||||
オランダ | 4 | |||||||||||
第1試合(3/8 12:00) | ||||||||||||
オランダ | 6 | |||||||||||
第6試合(3/12 19:00) | ||||||||||||
日本 | 10 | |||||||||||
第4試合(3/10 19:00) | ||||||||||||
チャイニーズタイペイ | 3 | |||||||||||
日本 | 16 | |||||||||||
第2試合(3/8 19:00) | ||||||||||||
日本 | 4 | |||||||||||
試合時間2時間53分 観客37,745人 | ||||||||||||
試合時間4時間37分 観客43,527人 | ||||||||||||
敗者復活1回戦 | 敗者復活2回戦 | |||||||||||
オランダ | 7 | |||||||||||
試合時間3時間30分 観客30,301人 | ||||||||||||
キューバ | 14 | オランダ | 6 | |||||||||
第5試合(3/11 19:00) | ||||||||||||
キューバ | 6 | |||||||||||
第3試合(3/9 19:00) | ||||||||||||
チャイニーズタイペイ | 0 | |||||||||||
試合時間3時間52分 観客7,613人 | ||||||||||||
試合時間2時間43分 観客12,884人 |
第1日目(3月8日):ゲーム1
試合開始時刻:12:00 (試合時間:3時間38分、入場者数:38,588人)[2]
- 蘭:○ディエゴマー・マークウェル、レオン・ボイド、ルーク・ファンミル - ダシェンコ・リカルド
- キ:●イスメル・ヒメネス、フレディ・アルバレス、ヤディエル・ペドロソ、(ヤンデル・ゲバラ)、ノルベルト・ゴンサレス、(ラシエル・イグレシアス)、(ディオスダニ・カスティーヨ) - エリエル・サンチェス、(フランク・モレホン)
- 勝:ディエゴマー・マークウェル(2勝) 敗:イスメル・ヒメネス(1勝1敗)
- 本塁打
蘭:クルト・スミス1号ソロ(2回、ヒメネス)、ジョナサン・スコープ2号3ラン(6回、ペドロソ)
キ:アルフレド・デスパイネ2号ソロ(2回、マークウェル)、ユリエスキ・グリエル1号ソロ(7回、ボイド)
- 試合概要
オランダがホームランなどを使った攻撃でキューバを撃破した。
第1日目(3月8日):ゲーム2
試合開始時刻:19:00 (試合時間:4時間37分、入場者数:43,527人)[3]
(A組2位) 日本 | 4 - 3 | チャイニーズタイペイ (B組1位) |
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チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E |
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日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 4 | 13 | 0 |
チャイニーズタイペイ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 11 | 0 |
- 試合概要
- 先発は日本が能見、チャイニーズタイペイは王建民。日本は序盤からチャンスをつくるが得点することはできず。すると3回裏、チャイニーズタイペイは押し出しの四球で1点を先制。さらに5回にも、彭政閔のタイムリーで2 - 0とする。しかし日本は8回表、阿部と坂本勇人のタイムリーで2 - 2の同点に追いつく。しかし直後の8回裏に田中が(周思斉)にタイムリーを許し、2 - 3とされる。しかし日本は9回表2死一塁の場面で、一塁走者の鳥谷が盗塁を決めて2死二塁になり、その直後に井端弘和が2ストライクと追い込まれながらも起死回生のタイムリーを放ち再び3 - 3の同点に追いつく。さらに延長10回表一死二・三塁から中田翔が犠牲フライを放ち、日本が4 - 3とリードする。10回裏は杉内が一死一・二塁ピンチをつくるが、最後はダブルプレーで凌ぎ、日本がチャイニーズタイペイとの死闘を制した。
第2日目(3月9日):ゲーム3
試合開始時刻:19:00予定 (試合時間:2時間43分、入場者数:12,884人)[4]
(ゲーム2敗者) チャイニーズタイペイ | 0 - 14 | キューバ (ゲーム1敗者) |
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チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
チャイニーズタイペイ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 |
キューバ | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 8 | x | 14 | 12 | 0 |
- 7回規定によりコールドゲーム
- 台:●(羅錦龍)、陽耀勲、(林煜清)、王溢正、曽仁和 - (高志鋼)
- キ:○ダニー・ベタンコート、ノルベルト・ゴンサレス、ライセル・イグレシアス - (フランク・モレホン)、エリエル・サンチェス
- 勝:ダニー・ベタンコート(2勝) 敗:(羅錦龍)(1敗)
- 本塁打
キ:フレデリク・セペダ1号2ラン(1回、羅錦龍)、ヤズマニー・トマス2号3ラン(4回、陽耀勲)、ホセ・アブレイユ2号2ラン(6回、王溢正)、アルフレド・デスパイネ3号ソロ(6回、曽仁和)
- 試合概要
- キューバがホームランを絡めた大量得点で7回コールド勝利。チャイニーズ・タイペイは2次ラウンド敗退となった。
第3日目(3月10日):ゲーム4
試合開始時刻:19:00予定 (試合時間:2時間53分、入場者数:37,745人)
- 7回規定によりコールドゲーム
- 日:○前田健太、内海哲也、山口鉄也、涌井秀章 - 阿部慎之助
- 蘭:●ロブ・コルデマンス、トム・ストイフバーゲン、ベリー・ファンドリエル、ケビン・ベジスティック、ジョニー・バレンティナ - ダシェンコ・リカルド
- 勝:前田健太(2勝) 敗:ロブ・コルデマンス(1勝1敗)
- 本塁打
日:鳥谷敬1号ソロ(1回、コルデマンス)、松田宣浩1号2ラン(2回、コルデマンス)、内川聖一1号3ラン(2回、コルデマンス)、稲葉篤紀1号ソロ(3回、ストイフバーゲン)、糸井嘉男1号3ラン(4回、ストイフバーゲン)、坂本勇人1号満塁(7回、ファンドリエル)
- 試合概要
- 日本は一発攻勢で序盤から主導権を握った。まず初回、鳥谷の先頭打者本塁打で1点を先制。2回には松田の2ランと内川の3ランで一挙5点を追加。3回には稲葉のソロ、4回には糸井の3ランが飛び出した。5回と6回には阿部と松田のタイムリーで1点ずつを加えた。投げては先発の前田が5回を投げて1安打無失点の好投を見せる。しかし6回裏に2番手の内海が2死満塁からウラディミール・バレンティンに走者一掃のタイムリー二塁打を浴びて3点を返されると、3番手の山口もアンドリュー・ジョーンズにタイムリーを浴びてこの回、計4点を返される。しかし直後の7回表には坂本が満塁本塁打を放ち、その裏を涌井が走者を出しながらも0点に抑えた。終わってみれば先発全員安打、先発全員得点、毎回得点、1試合6本塁打のWBCタイ記録を打ち立てるなど、17安打16得点の大勝で、大会規定により7回コールド勝ちで決勝トーナメント進出を決めた。
第4日目(3月11日):ゲーム5
試合開始時刻:19:00予定 (試合時間:3時間52分、入場者数:7,613人)[5]
- キ:ガルシア、ノルベルト・ゴンサレス、●(ヤンデル・ゲバラ)、ライセル・イグレシアス、(ディオスダニ・カスティーヨ) - (フランク・モレホン)、エリエル・サンチェス
- 蘭:オーランド・イェンテマ、シャイロン・マルティス、レオン・ボイド、○ルーク・ファンミル - ダシェンコ・リカルド
- 勝:ルーク・ファンミル(1勝1S) 敗:(ヤンデル・ゲバラ)(1敗)
- 本塁打
キ:ホセ・アブレイユ3号ソロ(4回、インテマ)
蘭:アンドレルトン・シモンズ1号2ラン(8回、ゴンサレス)
- 試合概要
オランダがサヨナラ勝利で準決勝進出を決めた。
第5日目(3月12日):ゲーム6
試合開始時刻:19:00 (試合時間:3時間30分、入場者数:30,301人)[6]
- 蘭:●デビッド・バーグマン、ジョナタン・イセニア、(マーク・パベレク)、ケビン・ベジスティック、ジョニー・バレンティナ - ダシェンコ・リカルド、クエンティン・デクーバ
- 日:○大隣憲司、澤村拓一、田中将大、今村猛、森福允彦、山口鉄也、涌井秀章、牧田和久 - 炭谷銀仁朗、相川亮二
- 勝:大隣憲司(1勝1敗) 敗:デビッド・バーグマン(1敗)
- 本塁打
蘭:アンドレルトン・シモンズ2号ソロ(1回、大隣憲司)
日:阿部慎之助1号ソロ(2回、デビッド・バーグマン)、阿部慎之助2号3ラン(2回、ジョナタン・イセニア)
- 試合概要
- 日本の先発は大隣。初回にシモンズに先頭打者ホームランを打たれ、1点を失う。しかし、2回には阿部に1イニング2本のホームランが飛び出すなど、一挙8得点を挙げ大きくリードする。投手陣は先発の大隣が3回1失点でマウンドを降りると、4回に澤村、5回に田中、6回に今村と好投を見せる。しかし7回に5番手の森福が無死2、3塁からボーハールツに内野ゴロの間に1点、オデュベルに犠牲フライで1点と立て続けに2失点。続く8回も6番手の山口が一死2、3塁からスミスに内野ゴロの間に1点、サムスにもタイムリーを浴びて1点を返され、2/3回で降板。交代してマウンドに上がった涌井も連打を浴び、さらに1点を返されて2点差にまで詰め寄られる。しかし8回裏には長野に2点タイムリーが飛び出しリードを広げると、9回は牧田が抑えて2次ラウンド1組の1位通過を決めた。
テレビ・ラジオ中継
日本国内での放送
テレビ中継
- GAME1
- GAME2
- J SPORTS3
- GAME3
- J SPORTS3
- GAME4
- 放送時間:18:30-22:09(45分延長)
- J SPORTS3
- GAME5
- テレビ朝日系列
- J SPORTS3
- 放送時間:18:45-試合終了まで
- 実況:谷口広明 解説:小宮山悟 ゲスト解説:AKI猪瀬
- GAME6
- TBS系列
- 放送時間:18:30-22:54
- J SPORTS1
- 放送時間:18:45-試合終了まで
- 実況:島村俊治 解説:高津臣吾
ラジオ中継
日本戦の放送日程は以下の通り。
脚注
注釈
- ^ これにより、予定されていた「(信長のシェフ)最終回」の放送が中止となり翌週に延期となった(朝日放送(ABC)では「探偵!ナイトスクープ」が中止)。
- ^ GAME4で日本が敗戦の場合のみ18:30 - 21:54の時間帯で放送される予定となっていた。
出典
- ^ WORLD BASEBALL SCHEDULE & TICKETS
- ^ 2013ワールドベースボールクラシック日本語公式サイト 「試合結果 東京ラウンド GAME1」 2013年3月8日閲覧.
- ^ 2013ワールドベースボールクラシック日本語公式サイト 「試合結果 東京ラウンド GAME2」 2013年3月9日閲覧.
- ^ 2013ワールドベースボールクラシック日本語公式サイト 「試合結果 東京ラウンド GAME3」 2013年3月11日閲覧.
- ^ 2013ワールドベースボールクラシック日本語公式サイト 「試合結果 東京ラウンド GAME5」 2013年3月12日閲覧.
- ^ 2013ワールドベースボールクラシック日本語公式サイト 「試合結果 東京ラウンド GAME6」 2013年3月13日閲覧.
- ^ 地上波中継の放送カードが決定 2013年1月11日
- ^ “j sports番組表”. 2013年3月8日閲覧。
外部リンク
- WBC公式HP