この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2012年1月) |
鐘ヶ淵駅(かねがふちえき)は、東京都墨田区墨田五丁目にある東武鉄道伊勢崎線の駅である。墨田区最北端の駅。「東武スカイツリーライン」の愛称区間に含まれている。駅番号はTS 06。
年表
駅構造
相対式ホーム2面4線を有する地上駅。中央2線は通過線で、東武本線系統では数少ない(新幹線型)の配線である。
改札は上下線で別となっており、改札内に上下ホーム間の連絡通路はない。ホームの有効長は10両編成に対応するが、東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通列車はすべて当駅を通過する。ホームが大きくカーブしているため、列車とホームの間が大きく空いている部分がある。
上述のようにホームの間には中線が敷設されているが、半蔵門線・東急田園都市線との直通運転開始に際して、通過列車用の本線と停車用の副本線を持つ、新幹線中間駅で多く見られる構内配線に改良された(後述)。当駅を通過する列車は追い抜きの有無にかかわらず通過線を経由する。ただし駅構内の曲線半径は小さく、通過線側が分岐器の分岐側を使用する箇所があるため、通過線を経由する列車であっても速度上限45km/hの制限を受ける。また、構内通過時には車内の揺れが大きいことを配慮し、主に半蔵門線・東急田園都市線直通電車では当駅付近を通過する際、立席客に対して手すり・つり革などにつかまるよう注意を喚起するアナウンスがなされる場合がある。
下りホーム側に保線基地がある。
トイレは、下り線側の改札付近と上り線ホーム中央にあり、いずれも改札内に設置されている。下り線側には、ユニバーサルデザインの一環として車椅子やオストメイトの利用に対応した多機能トイレも併設されている。
以前の配線
ホームに面した上下本線とその間に中線2本という構内配線で、中線は貨物列車・回送列車の待避・夜間滞泊や亀戸線運用車両の入線待機、臨時列車の通過追い抜き、西新井工場からの試運転列車の折り返しなどに使用されていた。この中線でも通過待避は可能であったが、南側には(ダブル・スリップ・スイッチ)が、北側には上り方から下り方への片渡り線が設置され、上下線が同時に通過線を走ることができなかった。
これで半蔵門線・東急田園都市線直通運転を開始すると運転上の制約が大きくなるため、前述のダブル・スリップの撤去などを行い、新幹線中間駅で多く見られる構内配線に改良された。立地条件の制約から通過線は曲線が設定され、下りは分岐器新設のためホームと改札口の距離が増加した。
北千住方面ホーム側の駅舎(2014年3月16日)
浅草方面ホーム側の駅舎(2014年3月16日)
北千住方から上り線ホームを見る(2008年1月1日)
のりば
利用状況
2021年度の一日平均乗降人員は10,558人である[1]。
近年の一日平均乗降・(乗車人員)推移は下表の通りである。
年度 | 一日平均 乗降人員[3] | 一日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1992年(平成 | 4年)8,940 | |
1993年(平成 | 5年)8,674 | |
1994年(平成 | 6年)8,430 | |
1995年(平成 | 7年)8,273 | |
1996年(平成 | 8年)8,148 | |
1997年(平成 | 9年)7,918 | |
1998年(平成10年) | 15,267 | 7,575 |
1999年(平成11年) | 14,757 | 7,311 |
2000年(平成12年) | 14,400 | 7,121 |
2001年(平成13年) | 13,633 | 6,852 |
2002年(平成14年) | 13,079 | 6,584 |
2003年(平成15年) | 13,512 | 6,760 |
2004年(平成16年) | 13,162 | 6,548 |
2005年(平成17年) | 12,906 | 6,422 |
2006年(平成18年) | 12,801 | 6,345 |
2007年(平成19年) | 12,834 | 6,429 |
2008年(平成20年) | 12,859 | 6,444 |
2009年(平成21年) | 12,545 | 6,288 |
2010年(平成22年) | 12,495 | 6,233 |
2011年(平成23年) | 11,966 | 6,055 |
2012年(平成24年) | 12,453 | 6,236 |
2013年(平成25年) | 12,539 | |
2014年(平成26年) | 12,553 | |
2015年(平成27年) | 12,566 | |
2016年(平成28年) | 12,603 | |
2017年(平成29年) | 12,716 | |
2018年(平成30年) | 12,896 | |
2019年(令和元年) | 12,839 | |
2020年(令和 | 2年)9,939 | |
2021年(令和 | 3年)10,558 |
駅周辺
バス路線
最寄りのバス停留所は、駅前にある鐘ヶ淵通り上の「鐘ヶ淵駅前」と、駅から北西方向約300メートルの所にある墨堤通り上の「墨田二丁目」で、京成バス・京成タウンバス・東京都交通局により運行される以下の路線が発着する。
- 鐘ヶ淵駅前
- 墨田区内循環バス「(すみだ百景 すみまるくん・すみりんちゃん)」北西部ルート:地蔵坂・森鴎外住居跡方面(京成)
- 墨田二丁目
その他
開業当初、駅は直線上に位置しており、路線も当駅の北東で緩やかにカーブして堀切方面に向かっていた。しかし、(荒川放水路)の開削に伴い、1923年(大正12年)7月1日に当駅から北のルートが変更され、現在の荒川放水路の横をかすめるルートとなったため、その影響で当駅に急カーブができることとなった。
2007年6月30日に解散した企業カネボウ(事業としてはクラシエホールディングスが継承)の旧社名、鐘淵紡績(かねがふちぼうせき)および、同社から1949年9月1日に分離独立された企業カネカの旧社名、鐘淵化学工業(かねがふちかがくこうぎょう)は、鐘ヶ淵が創業の地であることに因む。
鐘ヶ淵駅付近において、立体交差化を進める計画がある[4]。立体交差化完了後に、駅付近にある伊勢崎線第17号踏切を撤去する[5]。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
- 鐘ヶ淵駅(駅情報) - 東武鉄道