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美馬学

美馬 学(みま まなぶ、1986年9月19日 - )は、茨城県北相馬郡藤代町(現:取手市)出身のプロ野球選手投手)。右投左打。千葉ロッテマリーンズ所属。

美馬 学
千葉ロッテマリーンズ #15
2021年11月11日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本
出身地 茨城県北相馬郡藤代町(現:取手市
生年月日 (1986-09-19) 1986年9月19日(36歳)
身長
体重
169 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 ドラフト2位
初出場 2011年4月13日
年俸 1億4000万円(2023年)
※2023年から2年契約[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

愛称は「ミマッチ[2]

妻は女優美馬アンナ[3]

経歴

プロ入り前

藤代町立藤代中学校(現:取手市立藤代中学校)時代は軟式野球部に所属し、第23回全国中学校軟式野球大会ベスト8の成績を残した。同県出身の同い年で中学時代は野球部だった大相撲第72代横綱稀勢の里寛と対戦経験がある[4]。稀勢の里は美馬の才能を目の当たりにして野球に見切りを付けたという[5]

茨城県立藤代高等学校進学後は1年からレギュラーとして活躍。2年春にはセンバツに出場するも、夏からはケガを繰り返し、一塁手として起用されたこともあった。高校の2年先輩には井坂亮平がおり、後の中央大学進学はその繋がりで「なんとか入れた感じでした」と後に語っている[6]

中大進学後は硬式野球部に所属。大学でもケガに悩まされ、2年時と4年時には肘の手術を経験した。高橋善正監督が就任した4年春には13試合中10試合の救援登板で2部優勝に貢献し、MVPを受賞した。入替戦は故障で登板できなかったがチームは1部昇格を果たした。1部は4年秋に1試合1/3回のみ登板。1年先輩に村田和哉、2年後輩には澤村拓一遠藤一星、3年後輩に井上晴哉がいる。

東京ガスに入社後もケガのためスタートが遅れるが、都市対抗予選ではクローザーとして4試合を無失点に抑える投球で本選出場に貢献。榎田大樹は同期で、プロ入り後も自主トレを一緒に行う仲である[6][7]

2010年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから2巡目で指名。契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)という条件で入団した。入団当初の背番号は31。指名の直後には、広州アジア大会日本代表の一員として出場すると、銅メダルを獲得した。

楽天時代

2011年、新人で唯一開幕一軍入りを果たすと4月23日の対北海道日本ハムファイターズ戦(ほっともっとフィールド神戸)で同点の9回表に登板。1イニングを2奪三振を含む三者凡退で凌ぐと、その裏にチームがサヨナラ勝利を収めたことによってプロ初勝利を挙げた[8]。しかし6月に右肘に痛みを感じて登録抹消となり、3か月の治療を経て二軍の最終戦で復活した[9]

 
2012年8月1日、こまちスタジアムにて

2012年、監督の星野仙一のアドバイスもあり、肘の負担の少ない先発に転向する[6]。二軍で4試合に登板し、25回2/3を投げて1勝2敗、防御率3.16の成績を残し、一軍昇格。4月26日のオリックス・バファローズ戦でプロ初先発[6]。5月13日の対オリックス戦でシーズン初勝利[10]。5月28日の東京ヤクルトスワローズ戦で交流戦初先発、プロ初完投勝利を挙げた[7][11]。9月は先発ローテーションの先頭となり、エース級とばかりと当たったため4戦全敗となった[6]が、シーズン最後まで先発ローテーションの座を守って規定投球回に到達し、8勝10敗、防御率3.08の成績を残した。

2013年、前年に引き続き先発ローテーションに定着し、5月上旬までに4勝を挙げるがリーグワーストの被本塁打を記録するなど調子は良くなく、5月23日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦では1回6失点で降板[12]し、翌日に一軍登録抹消[13]。7月28日に一軍登録[14]され、先発ローテーションに復帰したが、10月4日の対埼玉西武ライオンズ戦で右肘に違和感を覚えて2回1/3(3失点)で降板[15]した翌日に再度一軍登録抹消。2週間後の10月19日に一軍復帰し、同日の千葉ロッテマリーンズとのクライマックスシリーズファイナルステージの第3戦(クリネックススタジアム宮城)に先発登板。被安打4、三塁を踏ませない好投で「プロ入り初完封」勝利を収めた[16]

巨人との日本シリーズでは、第3戦(東京ドーム)で先発登板。6回裏、阿部慎之助の投手強襲安打の打球を足首に受けて降板したものの、5回2/3をなげて4安打無四球無失点の内容で日本シリーズ初勝利を挙げる[17]。その後、3勝3敗で迎えた第7戦(Kスタ宮城)でも先発し、6回無失点に抑えて今シリーズ2勝目。チームは球団初の日本一となり、美馬が(MVP)に選出[18]。10投球回以上(11イニング2/3)を投げて無失点は日本シリーズ史上5人目、初出場投手としては史上2人目[19]

2014年、1月10日には出身地の取手市から、市特別功労表彰を授与[20][21]。同月12日には、共通の知人による紹介で3年間交際してきたサントス・アンナとの結婚を発表した[3][22]。前年の日本シリーズMVPや結婚で更なる活躍が期待されたが、2勝9敗に低迷した。

2015年、なかなか好投しても勝ち星がつかず、6月3日の東京ヤクルトスワローズ戦でようやくシーズン初勝利を記録。8月2日のオリックス戦で3勝目を挙げるも、右肘の違和感を訴え5回を投げ終え降板。その後、右肘の関節炎と診断され、9月1日に右肘のクリーニング手術を行った。これで肘の手術は学生時代を含めて4度目となる。

 
東京ドームにて(2016年)

2016年、開幕5戦目のロッテ戦に先発。僅か96球で散発3安打に抑え、シーズン初登板をプロ入り後初の完封で飾った(なお、前述のとおり2013年クライマックスシリーズでの完封勝ちがあるので、それを含めるとプロ入り2度目)。96球は球団史上最少投球数での完封で、同年両リーグ通して最初の完投・完封勝利投手となった。その後も、シーズンを通して先発ローテーションを守り4年ぶりに規定投球回に到達して自己最多の9勝を記録したが、好不調の波が激しく防御率は規定投球回に到達した投手の中でワースト2位の4.30だった。

2017年、前年まで4年連続で開幕投手を務めてきた則本が開幕前のワールド・ベースボール・クラシック日本代表として出場したことや、則本に代わって開幕投手に内定していた岸孝之が開幕直前にインフルエンザB型への感染で登板を回避したことから、3月31日の対オリックス戦(京セラドーム)で初めて開幕投手を務めた。球団では岩隈久志一場靖弘田中将大則本昂大に次ぐ歴代5人目の開幕投手であった。結果は6回3失点で勝敗は付かなかったが、次に登板した4月8日の対ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)でシーズン初勝利を挙げた。それを皮切りに、5月13日の対ソフトバンク戦(熊本)でシーズン初黒星を喫するまで、先発登板5試合で4勝を記録した。楽天の投手が一軍公式戦の開幕投手を務めたシーズンに開幕から4連勝を記録した事例は、球団史上初めてであった[23]。以降の先発登板試合でも、6月30日の公式戦終了時点でNPB全12球団の規定投球回到達投手としてただ1人1点台の防御率(1.79)を記録するなど、おおむね好調を維持した。7月1日の対ソフトバンク戦(Koboパーク宮城)ではプロ入り後自己ワーストの10失点を喫して6回途中で降板した[24][25]が、公式戦前半戦での活躍を背景に、オールスターゲームパシフィック・リーグ(パ・リーグ)の監督推薦選手として初めて出場[26]。7月15日の第2戦(ZOZOマリン)で、3番手投手として初登板・初勝利を記録した。8月5日の対ロッテ戦で9勝目を挙げて[27]からは、先発した4試合すべてで勝ち星を挙げることができず足踏み状態が続いていた[28]が、31歳の誕生日に当たる9月19日の対日本ハム戦(いずれもKoboパーク宮城)で自身初のシーズン10勝目を無四球完封勝利で記録した[29]。最終的に、11勝8敗、防御率3.26の好成績を残し、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。チームのレギュラーシーズン3位で臨んだクライマックスシリーズでは、西武とのファーストステージ第3戦(10月16日)に先発登板し勝敗は付かなかったが4回2/3を1失点に抑えてチームを4年ぶりのファイナルステージ進出に導いた[30]。ソフトバンクとのファイナルステージでは第5戦(10月22日)で先発を任されたが、4回途中5失点という内容で敗戦投手になったため、チームは日本シリーズへの進出を逃した[31]が、レギュラーシーズンでの活躍を評価され、前年から3000万円増の推定年俸8000万円という条件で契約を更改するとともに、背番号を15に変更することを発表した[32]

2018年、3月30日にロッテとの開幕カード第2戦(ZOZOマリンスタジアム)で先発を任されたが3回途中5失点で降板するなど不調だった。さらに打線との相性の悪さも重なった影響でシーズン初勝利は7回無失点と好投した6月17日の対阪神タイガース戦まで持ち越された。7月17日の対ロッテ戦(いずれも楽天生命パーク)で2勝目を挙げたものの、後に右肘回内屈筋付着部炎を発症。一時は、出場選手登録を抹消されながら[33]一軍に帯同しながら調整を続けた。8月2日の対オリックス戦(京セラドーム)に再登録され5回2失点と試合をつくったものの、試合後右肘の別の個所に張りが見られたことから、再度登録を抹消[34]。8月16日に右肘後方インピンジメントへの鏡視下手術を受けたため、以降のシーズンはリハビリに専念した[35]。結局、一軍公式戦には通算14試合の登板で、2勝6敗、防御率4.56という成績にとどまった。

2019年、先発陣から則本昂大と岸が相次いで戦線を離脱するチーム状況の中、開幕から先発ローテーションの一角を維持。4月20日の対オリックス戦ではシーズン2勝目を挙げるとともにチームの一軍公式戦通算900勝達成に貢献した[36]。6月2日の対ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では6回一死まで一人の走者も許さない好投を見せた。開幕後にやや打ち込まれていたことから防御率は4点台と安定感を欠いたものの前半を終えてチームトップの5勝を挙げたこと、則本や岸が離脱している中で唯一開幕から先発ローテーションの中心として活躍してきたことを評価され、オールスターゲームに、パ・リーグの監督推薦選手として2年ぶりに出場した[37]。チームのレギュラーシーズン86試合目に当たる7月19日の対ソフトバンク戦(いずれも楽天生命パーク)では、8回まで一人の走者も許さない好投を見せていたが、9回に先頭打者・明石健志への四球で完全試合、続く代打・栗原陵矢の左前安打でノーヒットノーラン(いずれも楽天球団および令和時代NPB一軍公式戦における史上初の記録)達成の可能性が消滅した。二死三塁から上林誠知に適時三塁打を許したことで完封も逃した。それでも2安打1与四球1失点という内容で9回を投げ切った末に、このシーズンではチームで初めての完投勝利を記録した[38]。防御率は4.01とやや不安定だったものの、シーズンを通して先発ローテーションを守りきり、チーム2位の8勝を挙げてチームを2年ぶりのクライマックスシリーズ進出に貢献した。また、自身2年ぶりかつチームで唯一規定投球回に到達するなど復活のシーズンとなった。10月27日、シーズン中に取得した国内フリーエージェント権の行使を表明した[39]。巨人、ヤクルト、ロッテが獲得に動いた。

ロッテ時代

2019年11月25日、千葉ロッテマリーンズが獲得を発表した[40][41]。契約期間は3年で、推定年俸総額は5億円(出来高込み)。背番号は楽天時代と同じ15[42]。同年10月12日に誕生した第1子[43]右手首欠損症という形成不全を抱えていたこと[44]から、家族が住む関東の球団への移籍を希望していたこと、そして美馬は過去に右肘を6度手術していることから、医療面のサポート体制を重視。千葉県に本拠地を置き、2020年より順天堂大付属医院と系列の浦安病院と提携するロッテへの移籍を決めた[45]。これにより美馬は楽天生え抜き選手では国内他球団にFA移籍した初めての選手となった。

2020年、開幕戦の相手が前年相性の良かったソフトバンクであることや経験を買われ自身3年ぶりの開幕投手が内定[46]していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が1か月以上延期したことや、左脇腹痛とコンディション不良により白紙。最終的に開幕投手は2年連続で石川歩が務めることとなった[47]が、美馬も開幕から先発ローテーションに入り、6月21日のソフトバンクとの開幕カード第3戦(福岡PayPayドーム)で移籍後初先発。5回1失点で移籍後初勝利を挙げた[48]。7月5日の対楽天戦(楽天生命パーク)では史上357人目の通算1000投球回を達成[49]するも、5回2/3を5失点で敗戦投手となった。その後は7月21日の対西武戦(メットライフドーム)、7月28日の対楽天戦(ZOZOマリン)と2週続けて6失点するなど、7月は月間防御率7.15と苦戦し、防御率は5.71まで悪化した。しかし、8月以降は安定した投球を見せるようになり、8月11日の対日本ハム戦(ZOZOマリン)以降、10月1日の対西武戦(ZOZOマリン)まで、FA移籍1年目の選手としては2012年の杉内俊哉に並び最長となる7連勝を挙げた[50]。8月25日には、古巣楽天相手に3度目の先発。6回4失点で勝利投手となり、パ・リーグ全6球団勝利を飾った。これでレギュラーシーズンでは巨人を除く両リーグ11球団勝利となった[51][52]。最終的には、自身3年ぶりの2桁勝利となるチームトップの10勝(4敗)、防御率も3.95まで改善。2年連続で規定投球回にも到達し、チーム4年ぶりのAクラス入り・クライマックスシリーズ進出と13年ぶりの2位に貢献した[53]。また、パ・リーグ規定到達者の中で唯一シーズン与死球0を記録した。これは、2005年にソフトバンクの杉内俊哉が達成して以来15年ぶりとなった[注 1]。対ソフトバンクでは5勝1敗、防御率2.70と相性が良かった[54]ことから、クライマックスシリーズ第1戦に先発。2点リードの6回一死2,三塁で降板し、後続の投手が守備のミスも絡んで失点。美馬の記録は5回1/3を3失点(自責は2)で勝敗は付かなかった[55]

2021年は5月までは9先発で7度のQS、防御率3.45と試合を作っていたが[56]、6月5日の対横浜DeNAベイスターズ戦では5回13安打11失点[57]、続く6月12日の対読売ジャイアンツ戦でも2回10安打10失点と2試合連続で打ち込まれ[58]翌13日に登録抹消となった[59]。そのまま二軍で前半戦を終えたが、エキシビションマッチでは一軍に合流し2試合に登板。復調をアピールし[60]後半戦の開幕から先発ローテーションに復帰したものの不安定な投球が続き、9月29日、優勝を争うオリックスとの直接対決では4回1/3を投げて9安打3失点[61]。シーズン残り4試合でマジック3という状況で迎えた10月25日の対ソフトバンク戦では1回2/3を投げて6安打7失点(自責点0)[62]とチームの命運がかかった試合で打ち込まれた。期待された先発の柱としての役割を果たせずチームはリーグ優勝を逃し[63]、レギュラーシーズンは21試合の先発で6勝7敗・防御率4.92という成績に終わった。クライマックスシリーズではファイナルステージ第2戦に先発。6回2死まで4安打無失点と好投していたが、吉田正尚が放った強烈なライナーが右膝上に直撃し、負傷降板[64]。緊急登板した東妻勇輔杉本裕太郎に決勝の2点本塁打を打たれたことで美馬が敗戦投手となり[65]、チームはファイナルステージで敗退した。

2022年、開幕から好投を見せたが打線の援護が少なく4連敗。5月12日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦でシーズン初勝利をあげると、今度は一転して4連勝を記録した。しかし、その後は打ち込まれることも多くなり、前半戦終了時には13試合の登板で5勝6敗、防御率4.15に終わった。7月22日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて抹消[66]。8月16日の対オリックス戦で戦列復帰して以降は、7試合の先発でQS5回、5勝0敗で防御率0.82と抜群の安定感を見せ、自身のシーズン最後の登板となった9月28日の対北海道日本ハムファイターズ戦で自身2年ぶりの2桁勝利を達成[67]。シーズンを通して20試合の先発でチーム最多の10勝(6敗)、防御率2.91の好成績を残した。12月14日には新たに2年間の契約延長に合意した[68]

選手としての特徴・人物

2019年の投球データ[70]
球種 配分
%
平均球速
km/h
フォーシーム 30 143.6
スライダー 26 135
フォーク 18 134
カーブ 12 124
ツーシーム 11 141
チェンジアップ 3 132

身長169cmと小柄ながらスリークォーターから平均球速約144km/h[69]、最速153km/h[71]のストレートとスライダーカーブシュートフォークを武器とする先発投手[72]、社会人時代は主にクローザーを務めた[73]。速球の評価が高いが高校までは変化球主体で投げており、速球だけで抑えることよりも変化球も使うことにピッチャーとしての魅力を感じていると語っている[73]

中央大学時代、ウエイトトレーニングのおかげで体重が15kg以上増量した[71]。関節のケガが多いため、正しい動作を身体に覚えさせるための肩甲骨のトレーニングをしている[73]。インコースを果敢に責める投球が持ち味でもあるが、死球となるリスクも当然高く、過去には危険球退場処分を2回受けている。

前述の通り、美馬と東京ガスの同期である榎田大樹とは親友同士であり、2012年に先発転向を悩んでいた時は、「その方が肘の負担も少ないし、いいんじゃない?」と言われた[7][74]。東京ガス時代は榎田が先発で美馬がリリーフだったが、この先発転向により2人の役割が入れ替わった。(2013年シーズン榎田は先発に転向)

宮城球場では13連敗を喫するなど、2015年まで先発で32試合に投げて3勝17敗と相性が悪かった[75]が、2016年は5月4日に1112日ぶりにKoboスタジアム宮城で勝利[76]。この年だけで6勝を挙げた。西武ドームでもプロ入りから2016年まで、先発5試合の登板で0勝3敗と苦手にしていた。しかし、2017年5月6日に初勝利を記録したことによってこの年の開幕からの連勝を4に伸ばした[23]。2017年に開幕投手として臨んだオリックス戦とは相性が良く、2016年には先発登板4試合すべてでQS(クオリティ・スタート)を達成したほか、2勝0敗、防御率2.60という好成績を残していた[77]。また、2019年から2020年の間ソフトバンクとは14試合で8勝2敗と大幅に勝ち越しており、特に2020年はシーズン中に挙げた10勝の内、5勝をソフトバンク戦で挙げている。

2017年オフに背番号を31から15に変更したが、15番は闘病している母親の誕生日である1月5日に由来し[78]、美馬からの母親へ最後の恩返しであると妻であるサントス・アンナのInstagramで公開された[79]。なお、母親は同年12月8日に死去した。

2019年10月に長男が誕生。長男は先天性四肢欠損症で右手が無いことを明らかにしている[80]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2011 楽天 23 0 0 0 0 2 1 0 5 .667 102 26.1 19 1 4 0 1 13 2 0 9 9 3.08 0.87
2012 23 22 2 0 0 8 10 0 0 .444 633 154.2 142 12 36 0 5 108 5 0 55 53 3.08 1.15
2013 18 18 0 0 0 6 5 0 0 .545 430 98.1 118 11 31 0 8 63 7 0 46 45 4.12 1.52
2014 14 14 0 0 0 2 9 0 0 .182 327 72.2 84 4 25 1 7 51 0 0 41 39 4.83 1.50
2015 16 16 0 0 0 3 7 0 0 .300 380 86.1 102 9 21 1 1 62 5 0 45 33 3.44 1.42
2016 26 25 1 1 1 9 9 0 0 .500 678 155.0 181 14 32 0 8 116 5 1 80 74 4.30 1.37
2017 26 26 3 1 1 11 8 0 0 .579 684 171.1 155 18 33 1 4 134 4 1 66 62 3.26 1.10
2018 14 14 0 0 0 2 6 0 0 .250 340 79.0 88 12 23 2 3 41 1 0 42 40 4.56 1.41
2019 25 25 2 0 1 8 5 0 0 .615 600 143.2 146 19 24 0 4 112 3 0 69 64 4.01 1.18
2020 ロッテ 19 19 1 0 1 10 4 0 0 .714 517 123.0 130 9 25 0 0 88 3 0 62 54 3.95 1.26
2021 21 21 0 0 0 6 7 0 0 .462 506 115.1 139 15 32 1 4 92 4 0 72 63 4.92 1.48
2022 20 20 1 1 1 10 6 0 0 .625 481 117.2 107 9 29 2 3 86 6 0 40 38 2.91 1.16
通算:12年 245 220 10 3 5 77 77 0 5 .500 5678 1343.1 1411 133 315 8 48 966 45 2 627 574 3.85 1.28
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手












2011 楽天 23 4 5 0 0 1.000
2012 23 11 24 2 1 .946
2013 18 7 16 0 1 1.000
2014 14 2 15 1 1 .944
2015 16 6 20 1 1 .963
2016 26 7 21 0 1 1.000
2017 26 8 28 5 4 .878
2018 14 3 19 0 1 1.000
2019 25 10 23 1 2 .971
2020 ロッテ 19 11 25 2 2 .947
2021 21 5 20 2 0 .926
2022 20 9 21 1 1 .968
通算 245 83 237 15 15 .955
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初安打:2016年6月16日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、2回表に大竹寛から中前安打
  • 初打点:同上、3回表に西村健太朗から投手適時内野安打
節目の記録
その他の記録

背番号

  • 31(2011年 - 2017年)
  • 15(2018年 - )

登場曲

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ セ・リーグでは九里亜蓮大野雄大が2020年に達成している。

出典

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2022年12月14日閲覧。
  2. ^ “15 美馬 学 選手名鑑2021|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年8月24日閲覧。
  3. ^ a b “ご報告”. Santos Annaオフィシャルブログ. (2014年1月12日). https://ameblo.jp/santosannaaloha/entry-11747774318.html 2014年1月12日閲覧。 
  4. ^ 楽天美馬から稀勢の里刺激
  5. ^ 母と親方の食育、弟子に伝承 元稀勢の里・荒磯寛さん(1/2ページ) NIKKEI STYLE 2021/10/1 (2021年12月20日閲覧)
  6. ^ a b c d e 「野球浪漫」『週刊ベースボール』2012年10月29日号、ベースボール・マガジン社、56-59頁、雑誌20445-10/29。 
  7. ^ a b c “楽天・美馬、プロ初完投「奇跡っす」”. DAILY SPORTS ONLINE. (2012年5月29日). http://www.daily.co.jp/baseball/2012/05/29/0005092573.shtml 2012年9月15日閲覧。 
  8. ^ 美馬 完璧救援でプロ初勝利!記念球は「ルイーズのですね」スポーツニッポン2011年4月23日
  9. ^ 「AURORA VISION」『週刊ベースボール』2011年12月26日号、ベースボール・マガジン社、40頁、雑誌20442-12/26。 
  10. ^ “本家の穴埋める!「ミニマー君」美馬が今季初勝利”. Sponichi Annex. (2012年5月14日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/14/kiji/K20120514003246330.html 2012年10月18日閲覧。 
  11. ^ “美馬「奇跡っす」5安打1失点でプロ初完投勝利!”. Sponichi Annex. (2012年5月29日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/29/kiji/K20120529003348670.html 2012年10月18日閲覧。 
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関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 美馬学 - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
  • 美馬 学 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
  • 美馬学 (@mima_919) - Twitter
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